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火薬類取締法第5条及び第 13 条ただし書の解釈について 【平成 10 年3
○火薬類取締法第5条及び第 13 条ただし書の解釈について 【平成 10 年3月 31 日 平成 10・03・30 立局第1号】 通商産業省環境立地局長より各通商産業局長、沖縄開発庁沖縄総合事務局長、各都道府県 知事 宛 火薬類取締法(以下、 「法」という。 )第 13 条ただし書は、土地の事情等のためやむを得 ない場合において都道府県知事の許可を受けたときは、火薬庫を所有又は占有することを 要さない旨を規定したものである。しかしながら、近年、使用実績のない火薬庫を共有し ている販売業者が多数存在することが明らかになったことから、こうした事態を解消する とともに、火薬類の貯蔵に係る保安の一層の徹底を図るため、今後は以下のように運用す ることとしたので、関係者に十分周知徹底されたい。 なお、個々のケースに応じて、公共の安全の確保のため必要であると判断された場合に は、従来どおり火薬庫を所有又は占有しなければならない。 1.法第 13 条ただし書中「土地の事情等のためやむを得ない場合」には、火薬類の販売業 者が火薬庫を共有している場合のほか、次の場合が該当する。 (1) 販売業者が輸入した火薬類又は製造業者が製造した火薬類を販売業者の指示により 当該販売業者が取り扱うことなく直接その販売業者の納入先の火薬庫へ納入する場合 であって、特定の火薬類を特定の納入先に販売するとき。 (2) 競技用紙雷管、建設用びょう打ち銃用空包又は模型用ロケットに用いられる発射推 進器及びその点火具のみを販売する販売業者であって、火薬類取締法施行規則(以下、 「規則」という。 )第 15 条の表(1)(イ)又は(ロ)に該当する数量の火薬類を規則第 16 条の技術上の基準に従って貯蔵する場合(火薬庫外火薬類貯蔵場所は瑕疵等により返 品された火薬類を貯蔵する余裕があること。 ) 2.1.(1)又は(2)に該当する者について、法第5条及び第 13 条ただし書の許可をする場 合には、次の規定に従うこととする。 なお、既に許可を取得している販売業者が火薬庫を所有又は占有せずに販売事業を行 う場合には、法第 13 条の許可を受けるとともに再度次の規定に従って法第5条の許可を 受けることが必要である。 (1) 1.(1)の場合 ①法第5条の許可をする場合には、次の規定に従うこと。 イ.販売営業の許可の申請と同時に保安教育計画の認可の申請を行わせ、その審査 を同時に行うことにより、保安教育の徹底を図ること。 ロ.規則第 10 条の事業計画書に販売営業を行う火薬類の種類別に納入先の名称及び 住所を明記させること。 ハ.販売営業許可書には、法第 48 条第1項の許可条件として、販売営業を行う火薬 類の種類別に納入先の名称及び住所を明記し、納入先を変更する場合には速やか に変更届(添付する書類は②イ.ロ.及びハ.)を提出しなければならないことを 明記すること。 ②法第 13 条ただし書の許可をする場合には、次に掲げる書類を提出させること。 イ.販売業者が販売する火薬類を納入先の火薬庫に納入することについての承諾書 ロ.販売業者が納入した火薬類が瑕疵等により返品された場合の一時的な貯蔵場所 として当該火薬庫を使用することについての承諾書 ハ.当該火薬庫の設置許可書の写し及び直近の保安検査証の写し (2) 1.(2)の場合 ①法第5条の許可をする場合には、次の規定に従うこと。 イ.販売営業の許可の申請と同時に保安教育計画の認可の申請を行わせ、その審査 を同時に行うことにより、保安教育の徹底を図ること。 ロ.規則第 10 条の事業計画書に販売営業を行う火薬類の種類を明記させること。 ハ.販売営業許可書には、法第 48 条第1項の許可条件として、火薬庫外火薬類貯蔵 場所に変更がある場合には速やかに変更届(添付する書類は②ロ.)を提出しな ければならないことを明記させること。 ②法第 13 条ただし書の許可をする場合には、次に掲げる書類を提出させること。 イ.火薬庫外火薬類貯蔵場所のみで販売営業が行える理由書 ロ.所有している火薬庫外火薬類貯蔵場所に係る都道府県知事の指示書、構造図及 び構造説明書