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1. バリアフリー基本構想策定について

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1. バリアフリー基本構想策定について
1.
バリアフリー基本構想策定について
1-1
バリアフリー法の概要
(1)バリアフリー法について
本格的な高齢化社会を迎えた現在、高齢者、障害者等が社会、経済活動に参加する機会を確保し、
誰もが安全で安心して参加できる社会の実現が求められています。このような中、平成 6 年に、主に
高齢者や身体障害者などが使う建築物のバリアフリー化を進めるため、
「高齢者、身体障害者等が円滑
に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律」(以下「ハートビル法」という。)が制定されま
した。更に平成 12 年には、「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に
関する法律」
(以下「交通バリアフリー法」という。)が施行され、高齢者、身体障害者等の移動に際
しての身体の負担を軽減し、移動の利便性及び安全性の向上を図るために、一体的・重点的な移動円
滑化の実施・枠組みが位置付けられ、バリアフリー社会の実現に取り組んできました。
その後、利用者の視点に立った連続的なバリアフリー化を図る必要があること、また心のバリアフ
リーなどソフト面での対策を図る必要があることなど、ハートビル法と交通バリアフリー法の一体化
の必要性があることから、平成 18 年にハートビル法と交通バリアフリー法を統合・拡充した「高齢者、
障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」(以下「バリアフリー法」という。)が施行されまし
た。
施行された「バリアフリー法」では、以下の内容が新たに盛り込まれています。
①
対象者の拡充
身体障害者のみならず、知的・精神・発達障害者等、すべての障害者を対象。
②
対象施設の拡充
これまでの建築物・交通機関・道路に、路外駐車場・都市公園・福祉タクシーを追加。
③
基本構想制度の拡充
バリアフリー化を重点的に進める対象エリアを、旅客施設を含まない地域にまで拡充。
④
基本構想策定の際の当事者参加
基本構想策定時の協議会制度を法定化。また、住民などからの基本構想の策定提案制度を創設。
⑤
ソフト施策の充実
関係者と協力してバリアフリー施策の持続的・段階的な発展を目指す「スパイラルアップ」を導入。
また、国民一人ひとりや高齢者、障害者等が感じている困難を自らの問題として認識し、心のバリ
アを取り除き協力する「心のバリアフリー」の促進。
1
■バリアフリー法の概要
バリアフリー法で定める内容は、以下のとおりです。
出典:国土交通省
2
総合政策局
■バリアフリー法の基本的枠組み
バリアフリー法に基づく基本構想から事業実施までは、以下のとおり枠組みを定めています。
赤字箇所:バリアフリー法制定にあたり追加された項目
3
出典:国土交通省
総合政策局
1-2
基本構想策定の背景と目的
(1)基本構想策定の背景
本市では平成16年3月に、交通バリアフリー法に基づき、
「大東市交通バリアフリー基本構想」を策
定し、誰もが活動しやすい環境づくり及び、生き生きと暮らせる社会づくりを進めてきました。その
ような中、平成18年にバリアフリー法が施行され、また高齢化の進行や生活に関連する施設の新設な
ど、本市をとりまく状況も変わりつつあり、バリアフリー整備を更に進めるため、バリアフリー法に
基づいた「大東市バリアフリー基本構想」を策定することとしました。
(2)基本構想策定の目的
バリアフリー法は、高齢者や障害者等も含めた、すべての人たちが暮らしやすい社会を実現するこ
とを目的としており、移動や施設利用の利便性、安全性の向上を促進するためのものです。
本市においても、高齢者や障害者等が自立した日常生活及び社会生活を営むことができる社会を目
指し、また、高齢者、障害者等の社会参加を推進するのみでなく、
「どこでも、誰でも、自由に、使い
やすく」というユニバーサルデザインの考え方に基づき、すべての人が利用しやすい施設等の整備を
通じて、みんなが笑顔で安全に暮らせる活力ある社会を実現するため、
「大東市バリアフリー基本構想」
を策定するものです。
4
1-3
基本構想の位置付け
バリアフリー法及び国が定めた「移動等円滑化の促進に関する基本方針(平成 23 年 3 月)」に基づき
策定します。また、上位計画である「第 4 次大東市総合計画
基本構想・第Ⅱ期基本計画(前期)」、
関連計画である「大東市都市計画に関する基本的な方針」等とも整合を図ることとし、以下のとおり「大東
市バリアフリー基本構想」を位置付けます。
高齢者、障害者等の移動等の
円滑化の促進に関する法律
(バリアフリー法)[平成 18 年 12 月]
移動等円滑化の促進に
第 4 次大東市総合計画
関する基本方針[平成23年3月]
基本構想・第Ⅱ期基本計画(前期)
[平成 23 年 3 月]
整合
基づく
大 東 市
バリアフリー基本構想
○関連計画
・大東市都市計画に関する基本的な方針
整合
即す
[平成 24 年 3 月]
・野崎駅周辺整備基本構想
[平成 22 年 5 月]
・四条畷駅周辺整備基本構想 [平成 22 年 5 月]
・第 3 次大東市障害者長期計画(後期計画)
[平成 23 年 3 月]
・大東市地域福祉計画【第 3 期】
[平成 26 年 3 月]
特定事業計画
公共交通特定事業計画
道路特定事業計画
都市公園特定事業計画
建築物特定事業計画
交通安全特定事業計画
※特定事業計画は、基本構想作成後
速やかに作成することが望ましい。
5
1-4
基本構想の目標年次及び策定手順
(1)基本構想の目標年次
目標年次は、国の基本方針に基づき、平成 32 年度(2020 年度)とします。しかし、平成 32 年度ま
でに整備が困難な事業もあることから、以下のとおり目標年次を設定します。また、社会経済情勢が
変化した場合や法制度の改正、上位・関連計画の見直し(改訂)が行われた場合には、必要に応じ見
直しを行うこととします。
【目標年次】
長期
平成 33 年度以降に整備を完了
短期
平成 26 年度~平成 32 年度
目標年次
短期
平成 32 年度までに整備を完了
長期
平成 33 年度以降に整備を完了
(2)
備考
・事業の緊急性、必要性、重要性等を考慮し、早急に
整備が必要であるもの
・現場条件や、関係機関との調整に時間を要すもの
・事業化に向けて検討するもの
基本構想の策定手順
策定に際しては、高齢者、障害者等をはじめ市民の皆さんの意見や考え方を十分に反映させるため、
アンケート調査やタウンウォッチングを実施するとともに、バリアフリー法に基づく「大東市バリア
フリー基本構想協議会」を設置し、検討を行いました。協議会には、各種団体、事業者の代表者や市
民を中心として、公共交通事業者、道路管理者、公安委員会、学識経験者の方々にご参加いただきま
した。
【バリアフリー基本構想策定の流れ】
【検討組織】
アンケート調査
タウンウォッチング
現状分析
大東市バリアフリー基本構想
協議会
【委員構成】
学識経験者
重点整備地区、生活関連経路等の設定
大東市民(高齢者・障害者団体等)
公共交通事業者、道路管理者、
交通安全事業者等
特定事業の設定
基本構想(案)の作成
大東市バリアフリー
推進連絡会議
【委員構成】
パブリックコメントの実施
戦略室長、企画経営課長、福祉政策課長、
障害福祉課長、介護保険課長、高齢支援課長
地域保健課長、都市政策課長、開発指導課長
バリアフリー基本構想の策定
6
水とみどり課長、土木課長、道路交通課長、
建築営繕課長
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