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ポンプ車操法
消防ポンプ操法実施要領等の解説 【ポンプ車操法】 平成28年7月 南魚沼市消防本部 目次 Ⅰ 共通事項 1 操法開始要領 2 報告要領等 3 退場要領 4 操法進行の合図 5 操法実施上の基本的事項 Ⅱ ポンプ車操法 1 ポンプ車操法の定位 2 ポンプ車操法実施要領 (1) 待機 (2) 集合 (3) 点呼、開始報告、想定付与 (4) 乗車 (5) 下車 (6) 第1線延長 (7) 第2線延長 (8) 放水中止 (9) 収納 (10)身体・服装の点検、点検報告 (11)終了報告、解散 3 経路説明図 (1) 2番員の伝達経路図 (2) 3番員の経路図 (3) 3番員の伝達経路図 (4) 収納経路図 (5) 延長体系図 Ⅰ 共通事項 1 操法開始要領 (1) 操法実施隊員は、ポンプ側総合審査員の「出場準備」の合図により、待機線上に「整 列休め」の姿勢で待機する。 (2) 審査主任の「操法開始」の合図により操法を開始する。 2 報告要領 ア 操法開始の場合 指揮者は、集合指揮位置で点呼をとった後、審査主任に対し、「○○消防団、ただ いまからポンプ車(小型ポンプ)操法を開始します。」と報告する。 イ 操法終了の場合 指揮者は、各隊員から点検報告を受領した後、審査主任に対し、 「○○消防団、ポ ンプ車(小型ポンプ)操法を終了しました。 」と報告する。 3 退場要領 指揮者は「わかれ」の号令後、速やかに「撤収」と指示をする(各隊員はすばやく車 両等の撤収を行う。 ) 。 4 操法の進行の合図 (1) 操法開始合図 待機線上にいる指揮者の延長線(開始報告を受ける位置との交差地点付近)上で、 ポンプ側総合審査員が口頭により直接開始の意思確認を行い、準備がよければ審査 主任が『白旗を正面水平から真上』に振り「操法開始!」と合図する。 (2) 第2線延長開始合図 2番員か、3番員の遅い方が、定位についた後『約10秒後』に審査主任が『白 旗を正面水平から真上』に振り「第2線延長開始!」と合図する。 (3) 放水中止合図 第2線延長の3番員が、定位についた後『約10秒後』に審査主任が『赤旗を正面 水平から真下』に振り「放水中止!」と合図する。 (4) 排水止め合図 ノズルを上向きで開いた時点から『約10秒後』に審査主任が1番員の概ね前方に いたり『赤旗を正面斜め前方』に振り「排水止め!」と合図する。 (5) 収納合図 「排水止め!」より『約10秒後』に審査主任が『赤旗を水平横から真下』に振り 「収納!」と合図する。 1 5 操法実施上の基本的事項 (1) 全般的事項 ア 操法は、安全を確保するとともに迅速確実に行うこと。 イ 送水圧力は0.4MPa(4㎏/㎠)以下とすること。 ※1 計器の振れについては振れの中心で圧力を確認(統一事項 共通 32) ※2 真空時及び筒先閉鎖時、一時的にゲージが圧力0.4MPa(4㎏/㎠)を超えて もよい。 (統一事項 共通 31) ウ 指揮者及び隊員の動作は、原則としてかけ足とし、動作及び操作の区切りは、節 度正しく行うこと。 ただし、両手に物を持っているときは動作の流れに沿ってよい。 エ 隊員は、使用機械器具に精通するとともに、これの愛護に心掛け、操法実施前後 には、任務分担に基づき機械器具の点検を行うこと。 オ 吸管補助員を1名つけること。 吸管補助員は、防火水そうに投入された吸管を確保するとともに、隊員が指揮者 の「おさめ」の号令により、集合線に集まる際に支障にならないように吸管を水そ うから出し、移動すること。 (ア) 吸管投入補助時機は及び操作は籐かごが水面についた時点から押し込む等の 操作をしてもかまわない。 (統一事項 共通7) (イ) 枕木取り付けのため、隊員が吸管に手をかけた時点で吸管を持ち上げてもよい。 (統一事項 共通 12) (2) 指揮者について ア 指揮位置は、常に指揮に便利で、かつ、各隊員を掌握出来る位置であること。 イ 各隊員の動作及び操作を十分に監視し、必要により指示命令を与えること。 ウ 号令は、明りょうで、指示・命令は、簡明適切であること (3) 指揮者及び隊員について ア 操作の姿勢については、次により行うこと。 (ア) 低い姿勢で操作を行うときは、折りひざ又はこれに準じた姿勢をとること。 (イ) 立った姿勢で操作を行うときは、足を1歩開くか又は踏み出した姿勢をとるこ と。 イ 他の隊員の任務に属する操作を行ってはならない。 ウ 延長ホース(第1ホース、第2ホース)に、送水に 著しい障害を及ぼすようなよじれ(例図参照)がある 場合は、 「放水始め」の伝達を行う前に修正しなけれ ばならない。 エ 事故防止を図るため、必要なときは臨時の処置を行うこと。 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 2 (4) 各操作要領 ア 筒先を背負う要領 右手でノズル付近(回転部分以外)を、左手は背負いひもの中央を持ち、右手を 頭上に左手を右腋下にして頭及び左腕を背負いひもにくぐらせ、ノズルが右肩に元 金具が左腰の近くにくるようにする。 イ 筒先をおろす要領 左手で筒先の取手近くのプレイパイプを握り、元金具を腹部から頭上へ移動し、 背負いひもを右手で持って頭をくぐらせ、右手はノズル付近(回転部分以外)を持 ち、左手はプレイパイプの中央部に持ち変える(収納時は除く) 。 ウ 筒先の結合と離脱要領 (ア) 筒先の結合 ホースのおす金具がやや上を向くように左足先でホース金具部付近を押さえ、 おす金具に筒先を合わせ、押しつけて結合し、これを確認する。 (イ) 筒先の離脱 筒先を離脱するには、右手でノズルを持ち、右足ぎわに筒先をたて、右足でホ ースをまたぎ、左足先でホース金具部付近を押さえ、離脱環を引く。 エ ホースの搬送要領 右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜め前 方になるように左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。 オ ホースの展張要領 右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホース に添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がして展張す る。 カ ホースの結合 ホースを結合するには、ホース金具部のおす金具がやや上を向くように右足先で ホース金具部付近を押さえた後、ホース金具部のめす金具を両手に持ってホースの おす金具に合わせ、めす金具を押しつけて結合した後、ハカマ部分を両手で引いて 結合を確認する。 キ 基本注水姿勢 右手は取手、左手はプレイパイプ上部を握り、握った右手を右腰にあてるように し仰角おおむね30度(標的注水中は除く)で保持し、体形は左足を1歩前、ひざ をやや曲げると同時に体重を前方に置き、右足は放水の反動力をおさえるため、ま っすぐ伸ばし前傾姿勢をとる。 ク とび口の構え方 左手はとび口柄の中央部、右手で柄の後端おおむね10㎝を残した位置を握り、 握った右手を右腰部にあて、左腕を水平に伸ばす。また、左ひざはやや曲げると同 3 時に体重を前方に置き、右足はまっすぐ伸ばした前傾姿勢をとる。 ケ ポンプ車乗車後の操作要領 ポンプ車操法の場合、各隊員は乗車後、指揮者の「操作始め」の号令により次の 操作を行う (ア) ドア付の車は、ドアを開いてもよい。 (イ) ドアの付いていない車は、安全バンドを外すこと。 (ウ) ポンプを作動させるために、ギアチェンジ等の必要な処置は、当該操作をす ること。 (エ) 4番員は、各隊員の(ア)(イ)(ウ)の必要な操作の完了を確認した後、「よし」と 合図すること コ 伝達経路 火点側とポンプ側との間の隊員の移動経路(伝達経路等)は、おおむねホースに 沿って(概ね1m以内に体があればよい)最短距離を進むこととする。 ※ ホースに沿う区間は、第2結合部から火点側余裕ホースの水利側地点の間でホー スに沿えばよい。 (5) その他 ア 操法実施要領中「……にいたり」とは、基本の姿勢から足を1歩開くか又は踏み 出した姿勢をいい、また、 「……停止し」とは、基本の姿勢を意味するものであるこ と。 イ ホース延長に際し、搬送に便利な位置に、又は展張に便利な位置にホースを搬送 する場合は、ホースを両手で抱えてもよいものとする。また、積載ホースを使用す る順番については特に定めない。 ウ 放水中止に伴って、エンジン回転が上昇した場合は、適宜スロットル・バルブを 操作して調整すること。 エ 待機線、集合線、伝令停止線及び放水停止線は標示する。 オ 破壊地点とは、ポンプ車又は小型ポンプのほぼ中央部の延長線上で1番員の左側 に並行する地点とする。 ※ 「新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領」と表記した図は新潟県消防学校から発行 された消防ポンプ操法実施要領から引用、改変したものを使用しています。 4 Ⅱ ポンプ車操法 1 ポンプ車操法の定位 30 ㎝ ホース積載位置 筒先位置 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領から改変 5 2 ポンプ車操法実施要領 実施項目 待機 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 待機線上に1番員の右1.5mの位置で、 「整列休め」の姿勢で待機する。 各 隊 員 待機線上に一列横隊の隊形で、2番員と3番員との中間がポンプ車の中央になるよう整 列し、その後「整列休め」の姿勢で待機する。 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 6 統 共通事項 2 集合線上に整とんする場合には、1番員が小声で合図してもよい。 一 事 項 1 「整列休め」の姿勢で待機 (1) ポンプ側総合審査員から「出場準備」の指示を受けた後、待機すること (2) 「整列休め」時は、隊員の両足かかとが待機線上にあること。 解 説 2 自発的整とん 1番員は、基準員以外の操作員を待機線に入れるため、小声で「○番まえ」 「○ ・ 番あと」と指示してもよい。1番員は整とんが完了したと判断したら「よし」と 質 小声で合図して頭を正面に向け姿勢を正し、他の隊員は1番員の合図で一斉に手 疑 をおろし姿勢を正す。(大声は減点 H28~) 3 補助員の位置は問わない。 審 査 員 確 認 事 項 7 実施項目 集合 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 合図により基本の姿勢をとり、集合指揮位置(集合線上の4番員のかかと中央から左斜 め前方5m)の方向に半ば左向けを行い、かけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で左 向け止まれの要領で停止し、 「集まれ」と号令し、各隊員を集合させる。 集合指揮位置 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 各 隊 員 指揮者の「集まれ」の号令で基本の姿勢をとり、かけ足行進の要領で発進し、集合線上 に2番員と3番員の中間がポンプ車の中央となるように一列横隊の隊形で、2番員を基準 に自主整とんを行い、 (整とん要領は1番員を除く各隊員は右手を腰にあて、ひじを側方に 張る。頭は2番員は前方、1番員は左、3番員、4番員は右に向けて整とん)集合する。 【集合線の足の例図】 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 8 統 一 事 項 共通事項 2 集合線上に整頓する場合には、1番員が小声で合図してもよい。 3 放水停止線等について「停止線等の足の例示図」のとおりとする。 ※ 左ページを参照 1 「合図」 審査主任の「操法開始」の合図 2 かけ足行進の要領 (1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま一歩踏み出したのちかけ足に移る。 (2) 歩幅はおおむね80㎝、1分間の速度はおおむね180歩 解 説 3 集合線の足の位置 かかと部が線上にあればよい。かかと部が丸まっている場合は、上から見た状 ・ 態でかかと部が線上にあればよい。 質 疑 4 自発的整とん 1番員は、基準員以外の操作員を集合線に入れるため、小声で「○番まえ」 「○ 番あと」と指示してもよい。 1番員は整とんが完了したと判断したら「よし」と小声で合図して頭を正面に 向け姿勢を正し、他の隊員は1番員の合図で一斉に手をおろし姿勢を正す。 (このとき隊員の両足かかとは、集合線上にあること。 ) 共通事項 1 審 査 る。 (整列不整一又は整頓不適) 16 員 確 認 事 集合時や収納時に集合線に入るときに、集合線を見ながら入った場合は減点す 集合線に1~4番員が集合した際、2番員のみラインから外れて、1、3、4 番員がライン上の場合は、ラインから外れた2番員のみ減点する。 (「整列不整一」 ) 17 号令に誤りがあった場合は訂正しても減点する。 (号令の不明確、誤り) 18 操作中の行動において極端に誇張する等の不自然な動作は減点 (総合審査で評価) 項 9 実施項目 点 呼 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 各隊員が集合線に集合したならば「番号」と号令する。 各 隊 員 指揮者の「番号」の号令で1番員から順次各自の番号を呼唱する。 実施項目 開始報告 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 集合指揮位置からかけ足行進の要領で発進し、係員の前方5mの位置で停止し、係員に 挙手注目の敬礼を行い、 「○○消防団、ただいまからポンプ車操法を開始します。」と報告 し、挙手注目の敬礼を行った後、回れ右をしてかけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置 で各隊員に相対して停止する。 各 隊 員 指揮者の開始報告中は、基本の姿勢で待つ。 実施項目 想定付与 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 「火点は前方の標的、水利はポンプ車右側後方防火水そう、手びろめによる二重巻きホ ース1線延長」 各 隊 員 基本の姿勢で指揮者の想定を受ける。 10 統 一 事 項 解 説・質 疑 共通事項 審査員 確認事項 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 ( 「号令の不明確、誤り」 ) 共通事項 統 一 事 項 1 指揮者が開始報告、終了報告した時、報告受領者は「よし」と 答える。 1 かけ足行進の要領 (1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま1歩踏み出したのちか 解 説・質 疑 け足に移る。 (2) 歩幅はおおむね80㎝、1分間の速度はおおむね180歩 共通事項 審査員 確認事項 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 ( 「号令の不明確、誤り」 ) 統 一 事 項 解 説・質 疑 審査員 確認事項 11 実施項目 乗 車 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 「乗車」と号令し、ポンプ車に正対し、各隊員の乗車を確認した後乗車する(ポンプ車 正対時機は「乗車」の号令後、直ちに行うものとする。) 。 各 隊 員 指揮者の号令で1番員、2番員は半ば左向けをし、3番員、4番員は大きく右向けをし て、一斉に乗車する位置に前進して停止した後、4番員の「よし」の合図で乗車し、4番 員はエンジンを始動させ、指揮者、1番員、2番員、3番員は車両の走行に対応できる姿 勢をとる(乗車要領は、左右いずれの足から乗車してもよいが、乗車側によって足を合わ せる。この場合、手すり等を握って乗車する。)。 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領から改変 12 統 ポンプ車 一 1 乗車時、ドアを開けさらに移動する場合、基本の姿勢、いたりの姿勢どちらで もよい。 事 項 1 かけ足行進要領 1番員、2番員は向きを変え足を引きつけた後、3番員、4番員は大きく右向 けをして足を引きつけた後、両手を握って腰に上げ、左足から前に踏み出す。 解 説 2 番員ごとの要領 乗車要領は左右どちらの足からでもよいが、車両の右側、左側で合わせる。 ・ 質 疑 共通事項 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 (「号令の不明確、誤り」 ) 審 査 員 確 認 事 項 13 実施項目 下車 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 乗車後、直ちに「操作始め」と号令し、4番員の「よし」の合図で下車する。 1・2・3番員 4番員の「よし」の合図により下車する。 4 番 員 指揮者の「操作始め」の号令により、各隊員の必要な操作の完了を確認し、サイドブレ ーキを引き(確認) 「よし」と合図し、ポンプレバーを入れて下車する。 14 統 ポンプ車 一 3 下車時、火点監視は必要ない。 事 4 下車時の体の向きは火点側、車体側のいずれに向いてもよい。 4 番 員 項 「よし」の呼称の目的は、隊員と車両の安全を確認するためである。サイドブレ 解 説 ・ ーキを確認しすぐに「よし」と呼称せずにポンプレバー付近まで手を移動し、ポン プレバー操作直前に「よし」と呼称して下車するのはまちがいであり、これらの動 作が適正に行われなかった場合は減点する。 質 ( 「合図脱落」 ) 疑 ポンプ車 1 下車時のドア開放は、二段操作(少し開け、後方を確認し全開する。)で開くも のとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。 ( 「下車要領不適」 ) 2 審 4番員の下車時の確認は、ルームミラーではできないものとし、これによる確 認のみの場合は減点する。 ( 「下車要領不適」) 査 員 確 認 事 項 15 実施項目 第 1 線延長 細項目 操作指揮位置 火点指揮位置 区 分 指揮者 下車後、直ちに操作指揮位置(ポンプ車前方5m、ポンプ車右側方4m)に停止し、吸 管操作及びホース延長等を監視する。 続いて2番員が第1ホースを延長後、おす金具を地面に置くと同時に1番員に先行して 火点に向かって前進し、火点指揮位置に停止して火点(標的)の状況を確認した後、左に 大きく向きを変えて操作の状況を監視し、2番員が注水補助位置にいたり「伝達終わり」 の合図後、右に大きく向きを変えて火点状況を監視する。 (火点指揮位置は1番員の斜め右前方、おおむね3mとする。) 16 共通事項 26 統 一 指揮者の火点指揮位置の「1番員の斜め右前方おおむね3m」とは、1番員の 左右足位置に関係なく、斜め右前方、おおむね3mあればよい。 27 指揮者の火点状況監視・鎮圧状況監視は、目視でもよいものとする。 事 項 ポンプ車 3 下車時、火点監視は必要ない。 4 下車時の体の向きは火点側、車体側のいずれに向いてもよい。 解 説 ・ 質 疑 審 査 員 確 認 事 項 17 実施項目 第1線延長 細項目 ホース延長 区 分 1番員 ホース延長 下車後、ポンプ車後方に向きを変えて発進しポンプ車の後部にいたり、ポンプ車左側に 積載してある筒先を取り外し筒先を背負い、さらに積載ホース(第3ホース)のめす金具 部を右手で、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具部が上部斜め前方になるように 左肩上に乗せ、めす金具部を左手に持ち変え、右手を下ろし左に向きを変え足を引きつけ ることなく発進し、ポンプ車左側を通って第1、第2ホースの延長距離を考慮して火点に 向かって前進し第3ホース延長地点にいたり、左手(めす金具部を持ったまま)を下げる と同時に右手でめす金具部を持ち変え、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が手 前になるように肩から下ろして地面に立て、展張する。 次いで右手はおす金具を持ったまま左足を軸に身体を右回りに反転させ、おす金具を左 足近くに置き、身体を起こして筒先を第3ホースと結合して確認し、左手でプレイパイプ 上部を持ち、右手で取手を握ると同時にホースから左足を離して(右足を軸)火点側へ1 歩踏み込み、基本注水姿勢をとる。 共通事項 4 筒先の取手等を持って走らない。 5 筒先を担ぐときは、プレイパイプ上部を持って担いでもよいが、左手は背負い ひもの中央とする。 15 統 ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえても 一 よい。 18 ホースの結合後、操作員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはいけな い。 事 項 19 ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏まずに かかっても良いものとする。結合確認は、はかま部分で行うが、親指が金具にか かってもよい。 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 21 ホース展張の際、左右にそれた場合は、ホースに沿って走らなければならない。 18 1 筒先を背負う要領 右手でノズル付近(回転部分以外)を、左手は背負いひもの中央を持ち、右手 を頭上に左手を右腋下にして頭及び左腕を背負いひもにくぐらせ、ノズルが右肩 に元金具が左腰の近くにくるようにする。 2 筒先をおろす要領 左手で筒先の取手近くのプレイパイプを握り、元金具を腹部から頭上へ移動し、 背負いひもを右手で持って頭をくぐらせ、右手はノズル付近(回転部分以外)を 持ち、左手はプレイパイプの中央部に持ち変える(収納時は除く)。 解 3 筒先の結合 ホースのおす金具がやや上を向くように左足先でホース金具部付近を押さえ、 説 ・ おす金具に筒先を合わせ、押しつけて結合し、これを確認する 4 ホースの搬送要領 右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜め 前方になるように左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。 質 5 ホースの展張要領 右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホー 疑 スに添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がして展 張する。 6 基本注水姿勢 右手は取手、左手はプレイパイプ上部を握り、握った右手を右腰にあてるよう にし仰角おおむね30度(標的注水中は除く)で保持し、体形は左足を1歩前、 ひざをやや曲げると同時に体重を前方に置き、右足は放水の反動力をおさえるた め、まっすぐ伸ばし前傾姿勢をとる。 審 共通事項 査 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 ( 「号令の不明確、誤り」 ) 員 確 認 事 15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。 ( 「結合要領不適」 ) 20 ホース展張時は、体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動作が適 正に行われなかった場合は減点する。(「展張要領不適」 ) 項 19 実施項目 第1線延長 細項目 ホース延長(続き) 区 分 1番員 2番員が第2ホースを延長し、第3ホースに結合して姿勢を正した時点で2番員に対し 「放水始め」と合図し、火点に向かっておおむね15m前進し、左上腕と腹部で筒先を抱 え込み、折りひざ又は折りひざに準じた姿勢で、右手でホースをたぐり寄せ、これを右手 で持って立つと同時に右足を1歩大きく踏み出し、半円を描くようにひろげ、おおむね5 mの余裕ホースをとり、 (後方におおむね1mの注水補助ができる場所をつくる。)基本注 水姿勢をとる。 【放水停止線の足の例示図】 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 次いで右手を筒先から離さないように滑らせながらプレイパイプの中央付近に移動し、 筒先を右腋下と右腕で完全に抱え、左手を筒先から離さず滑らせながらノズルを握り徐々 に開き、ノズルが開いたならば左手を離さないように滑らせてプレイパイプ上部を握り、 右手もプレイパイプを離さないように滑らせながら取手を握って標的に注水する。 20 共通事項 統 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 23 筒先員が火点側の余裕ホースを作成する際、ホースをたぐり寄せる時は後方(ポ 一 事 ンプ側)を見ながらたぐり寄せてもよい。 25 筒先員が余裕ホースを取った後前進する場合は、基本注水姿勢に準じた姿勢と する。 項 28 ノズル操作時、右手を中央付近に移動させ筒先を抱えるが、確実に抱えるため 中央からずれても左右の手が離れていれば中央とみなす。 解 説 1 筒先を体から離さないようにすること。 2 ・ 質 火点に向かって前進 徐々に開き ノズル操作時の速さは問わない。 3 標的に注水 標的を倒したら、基本注水姿勢(放水角度仰角30度)をとり、放水を続ける。 疑 共通事項 5 筒先操作員が「放水始め」と合図し、伝令の復唱を確認する前に火点に向かっ て前進した場合は減点する。(「第3ホース延長要領不適」) 審 査 6 火点側余裕ホース内に半回転のねじれ等が多少あっても減点しない。ただし、 送水前に直線部分がおおむね1mないと減点する。 (「余裕ホース確保不適」 ) 7 送水前の「ホースのよじれ」については、延長ホースの一地点において、一回 員 転以上のよじれ又はホースが渦巻状等に交錯した場合は、送水に支障があるもの 確 として減点する。また、ホースラインは、全体的な、 「蛇行」 「緩み」 「よじれ」等 認 について審査し、不適当な場合は減点する。 (「展張要領不適」) 事 8 放水中の筒先操作員の「ふらつき」とは、右手が腰部から離れる場合、又は足 が地面を移動した場合をいい、当該行為が認められる場合は減点する。 項 ( 「注水姿勢不安定」 ) 13 放水が上下左右に1m以上ぶれた場合は減点する。 (「注水姿勢不安定」) 21 実施項目 第1線延長 細項目 ホース延長① 区 分 2番員 下車後、ポンプ車後方に向きを変えて発進しポンプ車の後部にいたり、第2ホースを搬 送に便利な位置に置き、次いで第1ホースを展張に便利な位置に搬送し、ホースのめす金 具が手前になるように地面に立て、展張し、おす金具近くを折って搬送に便利な位置に置 き、右足をホースから離すと同時にめす金具を両手で持ち上げ、左手でめす金具、右手は ホースに持ち変えおおむね2mの余裕ホースをとった後、めす金具を両手で持って第1放 口に結合し確認する。 続いて折りひざ又は折りひざに準じた姿勢で第2ホースを左肩上にかつぎ、第1ホース のおす金具を右手に持ち腰につけた後、展張ホースの左側に沿って延長し、火点に向かっ て前進する。 共通事項 15 ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえても よい。 16 ポンプ側でおおむね2mの余裕ホースを取るときは、ホースに配意するときに 後方に引いて確保し、放口に結合してもよい。 統 18 ホースの結合後、操作員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはいけな い。 一 事 19 ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏まずに かかってもよいものとする。結合確認は、はかま部分で行うが、親指が金具にか 項 かってもよい。 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 21 ホース展張の際、左右にそれた場合は、ホースに沿って走らなければならない。 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 22 1 ホースの搬送要領 右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜め 前方になるように左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。 解 説 2 ホースの展張要領 右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホー スに添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がして展 ・ 張する。 質 疑 共通事項 3 第1ホース延長時、延長地点を間違え余裕ホースがなくなった場合は減点する。 (「延長要領不適」 、「余裕ホース確保不適」)このような状態であっても、機関操 作員はホースに触れれば配意したとみなし減点しない。 7 送水前の「ホースのよじれ」については、延長ホースの一地点において、一回 転以上のよじれ又はホースが渦巻状等に交錯した場合は、送水に支障があるもの 審 として減点する。また、ホースラインは、全体的な、 「蛇行」 「緩み」 「よじれ」等 査 員 について審査し、不適当な場合は減点する。 (「展張要領不適」) 15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。 確 認 ( 「結合要領不適」 ) 20 ホース展張時は、身体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動作が 適正に行われなかった場合は減点する。 (「展張要領不適」) 事 項 21 第1ホース延長の際は、おす金具を腰に付けてから立ち上がることとし、立ち 上がりながら腰に付けた場合は減点する。(「延長要領不適」 ) 第2ホース延長の際は、おす金具を腰に付けた後に左手を体側から腰に上げる ものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合はそれぞれ減点する。 「延長要領不適」 ) 23 実施項目 第1線延長 細項目 ホース延長② 放水開始の伝達 区 分 2番員 第2結合実施場所にいたり、第1ホースのおす金具をその場に置き、第2ホースをめす 金具が手前になるように肩から下ろして地面に立て、展張し、第2ホースのおす金具近く を折って搬送に便利な位置に置き、第1ホースと第2ホースを結合し確認する。 次いで第2ホースのおす金具を右手に持ち腰につけた後、展張ホースの左側に沿って延 長し、第3結合実施場所にいたり、第2ホースのおす金具をその場に置き、第2ホースと 第3ホースを結合し、確認して火点の方向に向きを変え、右足を左足に引きつけて基本の 姿勢をとる(両足かかとが第3結合部より火点側になる。 ) 。 続いて1番員の「放水始め」を復唱し、回れ右をして(右足を引きつけることなく)発 進し、延長ホースの左側に沿ってポンプ車方向に前進する。 【伝令停止線の足の例示図】 放水開始の伝達 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 伝令停止線内の位置で4番員に相対して停止し、右手を垂直に上げて「放水始め」と4 番員に伝達し、4番員が復唱の手を下ろした後右手を下ろし回れ右をして(右足を引きつ けることなく)発進し、延長ホースの左側に沿って最短距離で注水部署(1番員の反対側 1歩後方)にいたり、「伝達おわり」と合図して注水補助を行う。 共通事項 15 ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえても よい。 18 ホースの結合後、操作員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはいけな い。 統 19 ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏まずに かかってもよいものとする。結合確認は、はかま部分で行うが、親指が金具にか 一 かってもよい。 事 項 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 21 ホース展張の際、左右にそれた場合は、ホースに沿って走らなければならない。 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 ポンプ車 10 注水補助をする際、補助部署が確保できない場合は、ホース修正しながら注水 補助位置にいたってもよい。 24 1 ホースの搬送要領 右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜め前方 解 説 になるように左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。 2 ホースの展張要領 右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホースに 添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がして展張する。 ・ 3 質 ホースの結合 ホースを結合するには、ホース金具部のおす金具がやや上を向くように右足先でホ ース金具部付近を押さえた後、ホース金具部のめす金具を両手に持ってホースのおす 疑 金具に合わせ、めす金具を押しつけて結合した後、はかま部分を両手で引いて結合を 確認する。 共通事項 2 第1、第2ホース操作員が第3ホースを引き寄せる等の作業をする必要が出てきた場 合には、その原因を発生させた操作員を減点する。 (操作員により減点項目は異なる。 ) 10 ホース延長の際、第2結合部の停止要領は、操法実施要領の操法実施上の基本事項 (1)ウのただし書きのとおりの流れでよいものとするが、第3結合部では確実に停止後、 左手をおろし節度をつけるものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点 審 する。 ( 「第2ホース延長要領不適」 ) 12 ホース結合は実施要領のとおりとする。たとえば、第2ホースと第3ホースが離れて 査 いる場合は、第3ホースのめす金具を両手で持ってきて第2ホースのおす金具近くに置 員 き、おす金具を右足先で押さえ、めす金具を再度両手で持ち、結合確認するものとし、 確 これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。 (「第3結合要領不適」) 認 15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。 ( 「結合要領不適」 ) 事 項 20 ホース展張時は、身体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動作が適正に 行われなかった場合は減点する。(「展張要領不適」 ) ポンプ車 3 2番員の注水補助で、注水部署(1番員の反対側一歩後方)位置がとれない場合は、 ホース形状を整え、伝達位置をつくり、1番員の一歩後方で「伝達終わり」の呼称をす るものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。 ( 「伝達要領不適(終り) 」 ) また、注水補助の姿勢は、反動力に耐える自然な前傾姿勢(膝を地面に着けない)とし、 これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。 (「注水補助不適」 ) 25 実施項目 第1線延長 細項目 吸管伸長 とび口搬送 区 分 3番員 吸管伸長 下車後、ポンプ車後方に向きを変えて発進し、吸管積載部の左側に右向け止まれの要領 で止まり(開脚) 、近くの吸管止め金を外し、4番員から送り出されたストレーナー付近の 吸管を両手で受け取ると同時に吸管左側に出て、右手は吸管の下から、左手は吸管を左腋 下に抱えるように持ち変え、伸長方向に向きを変え、4番員の送り出す吸管のよじれをと りながらストレーナー側に重心をかけ、引きずらないように4番員と協力して伸長する。 続いて、4番員の「よし」の合図で4番員と歩調を合わせて、左足から2歩半で吸管投 入に便利な位置まで進み、吸管をその場に置き、右足を立てた折りひざの姿勢で吸管控綱 を取りはずして(控綱を固定しておく輪ゴムはそのまま籐かご又は吸管に付けたままとす る。)右脇に置き、右手で控綱の根本と端末を持ち、左手で吸管を持って立ち上がり、「よ し」と合図して右足を半歩前に踏み出し、4番員の協力で吸管を水利に投入する。 続いて、吸管控綱の端末を右手に持ってポンプ車方向に向きを変え、かけ足行進の要領 で発進し、ポンプ車後部にいたり、車両後部の強固な位置にもやい結び及び半結び(端末 をおおむね10㎝残す)で結着した後、枕木を取り出して吸管投入位置に向きを変え、か け足行進の要領で発進し、枕木取付位置にいたり、枕木を吸管の下に敷き、バンドを取り 付ける。 とび口搬送 枕木取り付け後、とび口積載方向に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、とび口積 載部に右向け止まれの要領(開脚)で止まり、とび口柄の中央部付近を左手で上から持ち、 右手は下からほぼ肩幅の間隔となるよう持ってとび口を下ろし、左に向きを変えると同時 にこれを左腋下に抱えて、かけ足行進の要領で発進し、延長ホースの左側に沿って最短距 離で破壊地点にいたり、左手で柄の中央部を右手で柄の後部(後端からおおむね10㎝を 残した位置)を持ってとび口を構える。 【放水停止線の足の例示図】 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 26 共通事項 3 放水停止線等について「停止線等の足の例示図」のとおりとする。 6 吸管搬送時、体の向きはストレーナー側とし、顔の向きは水利側とする。 7 吸管補助員の吸管投入補助時機及び操作は、籐かごが水面についた時点から押し込む 等の操作をしてもかまわない。 8 吸管投入後の吸管は蛇行した状態でもよい。 9 吸管控綱の余剰部分の処理については、規定しない。長さの計測は行わないこととす る。 統 一 事 10 吸管控綱が何かにひっかかったり、結びができてしまった場合は、担当の番員が修正 する。 11 吸管控綱の取付位置は籐かご付近でよい。 12 吸管補助員は、枕木取り付けのため3番員が吸管に手をかけた時点で吸管を持ち上げ 項 てもよい。 13 枕木に吸管と吸管控綱を一緒に取り付けないこと。 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 29 とび口を地面に置くときや地面から拾い上げるときは両手(交差してかまわない)で 行う。 ポンプ車 9 とび口の積載位置が高く、ステップ等に乗らなければ、とび口を取ることが出来ない 場合は、安全第一な方法でステップ等に乗って取り外し、両足が地面に着いた以降「操 法実施要綱」による、とび口を持った構えをすればよいものとする。 解 1 左手は地面と水平になる位置を握り伸ばす。右手は柄の後端 10 ㎝を残した位置を握 説 ・ とび口の構え方 り、右腰部にあてる。左ひざはやや曲げると同時に体重を前方に置き、右足はまっすぐ 伸ばした前傾姿勢をとる。 質 ※ 左足は放水停止線を超えない。また、1番員の右足と2番員の右足の位置が放水停 疑 止線に対して概ね平行となるようにする。(総合審査で評価) 共通事項 審 査 員 確 認 事 項 14 吸管伸長時に、吸管が地面に着いた場合は減点する。(「吸管伸長操作不適」 ) 11 とび口の長さは、1.5m以上あればよい。そのため破壊地点におけるとび口の構え は、左手で柄を持つ位置が中央からずれても、左腕が、水平であればよい。右手は、柄 の後端からおおむね10㎝残した位置を握るものとしこれらの動作が適正に行われなか った場合は減点する。 ( 「姿勢不適」 ) 23 計時審査対象外のかけ足の速度は、消防訓練礼式のかけ足の歩調以上とする。 (総合審 査で評価) 27 実施項目 第1線延長 細項目 吸管操作 区 分 4番員 吸管伸長 下車後、ポンプ車後方に向きを変えて発進し、吸管積載部の右側に右向け止まれの要領 で止まり(開脚) 、近くの吸管止め金を外し、ストレーナー付近の吸管を3番員に渡した後、 吸管伸長が終わろうとするところで吸管を離すことなく吸管中央部にいたり、吸管左側に 出て両手で吸管を腰部で持ち、 (左手は吸管の上から右手は吸管の下から)ストレーナー側 に重心をかけ「よし」と合図し、3番員と歩調を合わせて、左足から2歩半で吸管投入に 便利な位置まで進み、3番員の投入合図「よし」で右足を半歩前に踏み出し吸管投入の補 助をする。 送水準備 吸管投入補助後、吸口方向に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、吸管接地部をま たいで吸口に面し左向け止まれの要領(開脚)で止まり、吸口コックを全開し、真空ポン プレバーとスロットルバルブが同時にさわれる位置にいたり、 (同時にさわれない位置にあ る車種については、ホースをまたいで移動してもよい。 )計器に配意しながら、揚水操作を 行う。 次いで右足を横に開き余裕ホースに配意した後、再び火点に向かって姿勢を正し、放水 開始の伝達を待つ(第1放口側余裕ホースの後ろでポンプ運用に便利な位置)。 放水開始及び送水操作 2番員の「放水始め」の伝達に右手を垂直に上げて「放水始め」と復唱し、右手を下ろ して第1放口側に左足を1歩踏み出し、一方の手で放口コックを全開にするまで徐々に開 き、同時に計器に配意しながら他方の手でスロットルバルブを操作し、適正圧力を確保し た後、左足を引きつけ火点に向かって姿勢を正す。 28 共通事項 6 吸管搬送時、体の向きはストレーナー側とし、顔の向きは水利側とする。 30 ポンプのボタン式等自動揚水装置は、使用してよいものとする。なお、使用し た場合は、あえて手動揚水動作は必要ない。 31 統 真空時及び筒先閉鎖時、一時的にゲージが圧力0.4MPa(4㎏/㎠)を超 えてもよい。 一 32 計器の振れについては振れの中心で圧力の確認をする。 事 33 標的の落とした後の圧力及び筒先員交替時の圧力は下げてはいけない。 項 34 収納以前にエンジンが停止した場合、再始動すること。 36 機関員が余裕ホースを配意する場合は、いったん火点に向いて姿勢を正し右 (左)足を横に開き配意すること。 ポンプ車 8 吸管伸長時、タイヤハウス上の吸管受け、ステップ上の吸管受けから吸管を 外す必要はない。また、ウインカー等のボックス上を伸長してもよい。 1 解 説 ・ 質 疑 余裕ホースに配意 基本の姿勢から右足を横に開き、左手は結合部付近を持ち、右手は結合部付近 から右へホースを整理し、ホースから両手を離すと同時に右足を引きつけ基本の 姿勢となる。 2 徐々に開き ⇒ 速さは問わないが、ゆっくりか、段階をつけて開放する。 共通事項 4 機関操作員が余裕ホースを配意することによってホースのよじれ等を修正した 場合は減点する。 ( 「任務分担外操作」) ただし、第1結合部から伝令停止線までは可とする。 審 査 14 吸管伸長時に、吸管が地面に着いた場合は減点する。(「吸管伸長操作不適」 ) 15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。 員 確 ( 「結合要領不適」 ) 22 標的を落とした後や筒先員交替時に、筒先員のふらつき防止や筒先ぶれ防止を 認 目的とするような減圧をした場合には減点する。 事 (ポンプ車の部4番員、小型ポンプの部3番員「規定外圧力送水」) 項 ポンプ車 4 上限圧力設定機能(定圧送水装置)の付いている機種を使用しても、放水中一 時的に規定圧力を超えれば減点する。(「規定外圧力送水」) 29 実施項目 第2線延長 細項目 号令(指揮者) 復唱(1 番員) 区 分 指揮者、1 番員 指 揮 者 合図により火点監視の姿勢から1番員の方向に向きを変え「第2線延長始め」と号令し、 そのままの姿勢で頭を動かし1番員及び2番員、3番員、4番員の操作状況を監視する。 3番員が「第2線放水始め」を4番員に伝達し、注水部署にいたり「伝達おわり」と合図 したならば火点に向きを変え火点状況を監視する。 1 番 員 指揮者の「第2線延長始め」の号令を復唱した後、注水操作を続ける。 共通事項 統 一 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 事 項 27 指揮者の火点状況監視・鎮圧状況監視は、目視でもよい。 解説・質疑 審査員 確認事項 実施項目 共通事項 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 ( 「号令の不明確、誤り」 ) 第2線延長 細項目 ホース延長① 区 分 2番員 2 番 員 1番員の「第2線延長始め」の復唱に「よし」と合図してホースを離し、後方(ポンプ 車側)に向きを変えて発進し、延長ホースの左側に沿って伝令停止線内の位置で4番員に 相対して停止し、 「第2線延長」と合図し、4番員の「第2線延長」の復唱後、4番員の後 からポンプ車右側後部に右向け止まれの要領(開脚)で止まり、4番員から手渡される筒 先を背負い、左に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、吸管接地部をまたいでポンプ 車後部のホース積載部にいたり、積載ホース(第3ホース)のめす金具部を右手で、左手 はめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜め前方になるように左肩上に乗せ、めす 金具部を左手に持ち変え、右手を下ろし左に向きを変え(足を引きつけることなく)発進 し、ポンプ車左側を通って、第1、第2ホースの延長距離を考慮して火点に向かって前進 し第3ホース延長地点にいたり、左手(めす金具を持ったまま)を下げると同時に右手で めす金具部を持ち変え、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が手前になるように 肩からおろして地面に立て、展張する。 30 共通事項 15 ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえても よい。 16 ポンプ側でおおむね2mの余裕ホースをとるときは、ホースに配意するときに 後方に引いて確保し、放口に結合してもよい。 18 ホースの結合後、操作員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはいけな い。 統 19 ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏まずに 一 かかってもよいものとする。結合確認は、はかま部分で行うが、親指が金具にか 事 かってもよい。 項 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 21 ホース展張の際、左右にそれた場合は、ホースに沿って走らなければならない。 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 ポンプ車 6 ホースを積載部から取るときは、引き寄せる等の操作をしてもかまわない。又、 動作については規定しない。ただし、担ぎ方は「操法実施要領」どおりとする。 7 2番員、3番員の第2ホースを「搬送に便利な位置に置き」とは、第1ホース の左右どちら側の位置でもよいものとする。 1 ホースの展張要領 解 右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホー 説 スに添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がして展 ・ 張する。 質 2 ホースの搬送要領 右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜め 疑 前方になるように左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。 共通事項 審 査 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 (「号令の不明確、誤り」 ) 15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。 ( 「結合要領不適」 ) 員 確 認 20 ホース展張時は、体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動作が適 正に行われなかった場合は減点する。(「展張要領不適」 事 項 31 実施項目 第2線延長 細項目 ホース延長② 区 分 2番員 次いで右手はおす金具を持ったまま左足を軸に身体を右回りに反転させ、おす金具を左 足近くに置き、身体を起こして筒先を第3ホースと結合して確認し、左手でプレイパイプ 上部を持ち、右手で取手を握ると同時にホースから左足を離して(右足を軸)火点側へ1 歩踏み込み、基本注水姿勢をとる。 3番員が第2ホースを延長し、第3ホースに結合して姿勢を正した時点で3番員に対し 「第2線放水始め」と合図し、火点に向かっておおむね15m前進し、左上腕と腹部で筒 先を抱え込み、折りひざ又は折りひざに準じた姿勢で、右手でホースをたぐり寄せ、これ を右手に持って立つと同時に右足を1歩大きく後に引き、半円を描くように広げ、おおむ ね5mの余裕ホースをとり(後方におおむね1mの注水補助ができる場所をつくる。)、基 本注水姿勢をとる。 次いで右手を筒先から離さないように滑らせながらプレイパイプの中央付近へ移動し、 筒先を右腋下と右腕で完全に抱え、左手を筒先から離さず滑らせながらノズルを握り徐々 に開き、ノズルが開いたならば左手を離さないように滑らせてプレイパイプ上部を握り、 右手もプレイパイプを離さないように滑らせながら取手を握って標的に注水する。 【放水停止線の足の位置の例示図】 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 32 共通事項 統 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 23 筒先員が火点側の余裕ホースを作成する際、ホースをたぐり寄せる時は後方(ポ 一 事 ンプ側)を見ながらたぐり寄せてもよい。 25 筒先員が余裕ホースを取った後前進する場合は、基本注水姿勢に準じた姿勢と する。 項 28 ノズル操作時、右手を中央付近に移動させ筒先を抱えるが、確実に抱えるため 中央からずれても左右の手が離れていれば中央とみなす。 1 筒先を体から離さないようにすること。 解 説 ・ 火点に向かって前進 2 徐々に開き ノズル操作時の速さは問わない。 3 質 標的に注水 標的を倒したら、基本注水姿勢(放水角度 仰角30度)をとり、放水を続ける。 疑 共通事項 5 筒先操作員が「放水始め」と合図し、伝令の復唱をする前に火点に向かって前 進した場合は減点する。 ( 「第3ホース延長要領不適」) 6 審 査 送水前に直線部分がおおむね1mないと減点する。 (「余裕ホース確保不適」 ) 7 送水前の「ホースのよじれ」については、延長ホースの一地点において、一回 転以上のよじれ又はホースが渦巻状等に交錯した場合は、送水に支障があるもの 員 として減点する。また、ホースラインは、全体的な、 「蛇行」 「緩み」 「よじれ」等 確 認 火点側余裕ホース内に半回転のねじれ等が多少あっても減点しない。ただし、 について審査し、不適当な場合は減点する。 (「展張要領不適」) 8 放水中の筒先操作員の「ふらつき」とは、右手が腰部から離れる場合又は足が 事 地面を移動した場合をいい、当該行為が認められる場合は減点する。 項 ( 「注水姿勢不安定」 ) 13 放水が上下左右に1m以上ぶれた場合は減点する。 (「注水姿勢不安定」) 33 実施項目 第2線延長 細項目 ホース延長① 区 分 3番員 1番員の「第2線延長始め」の復唱に「よし」と呼唱して、とび口をその場に置き、身 体を起こして後方に向きを変えて発進し、ホースに沿って最短距離を通ってポンプ車後部 のホース積載位置にいたり、第2ホースを搬送に便利な位置に置き、次いで第1ホースを 展張に便利な位置に搬送し、ホースのめす金具が手前になるように地面に立て、展張し、 おす金具近くを折って搬送に便利な位置に置き、めす金具を両手で持ち上げ、右手でめす 金具、左手はホースに持ち変えおおむね2mの余裕ホースをとった後、めす金具を両手で 持って第2放口に結合し確認する。 続いて、折りひざ又は折りひざに準じた姿勢で第2ホースを左肩上にかつぎ、第1ホー スのおす金具を右手に持ち、腰につけた後、展張ホースの左側に沿って延長し、火点に向 かって前進する。 第2結合実施場所にいたり、第1ホースのおす金具をその場に置き、第2ホースのめす 金具が手前になるように肩から下ろして地面に立て、展張し、第2ホースのおす金具近く を折って搬送に便利な位置に置き、第1ホースと第2ホースを結合し確認する。 次いで、第2ホースのおす金具を右手に持ち腰につけた後、展張ホースの左側に沿って 延長し、第3結合実施場所にいたり、第2ホースのおす金具をその場に置き、第2ホース と第3ホースを結合し、確認して火点の方向に向きを変え、右足を左足に引きつけて基本 の姿勢をとる(両足かかとが第3結合部より火点側になる。) 。 34 共通事項 15 ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえてもよい。 16 ポンプ側でおおむね2mの余裕ホースをとるときは、ホースに配意するときに後方 に引いて確保し、放口に結合してもよい。 統 一 事 18 ホースの結合後、操作員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはいけない。 19 ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏まずにかか ってもよいものとする。結合確認は、はかま部分で行うが、親指が金具にかかっても 項 解 よい。 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 21 ホース展張の際、左右にそれた場合は、ホースに沿って走らなければならない。 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 1 ホースの展張要領 右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホースに 説 ・ 添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がして展張する。 2 質 ホースの搬送要領 右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜め前方 疑 になるように左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。 共通事項 3 第1ホース延長時、延長地点を間違え余裕ホースがなくなった場合は減点する。 ( 「延長要領不適」 、 「余裕ホース確保不適」)このような状態であっても、機関操作員 はホースに触れれば配意したとみなし減点しない。 審 7 上のよじれ又はホースが渦巻状等に交錯した場合は、送水に支障あるものとして減点 査 する。また、ホースラインは、全体的な、「蛇行」「緩み」「よじれ」等について審査 員 確 し、不適当な場合は減点する。 (「展張要領不適」 ) 15 認 事 送水前の「ホースのよじれ」については、延長ホースの一地点において、一回転以 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。 ( 「結合要領不適」 ) 20 ホース展張時は、体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動作が適正に 行われなかった場合は減点する。(「展張要領不適」 項 21 第1ホース延長の際は、おす金具を腰に付けてから立ち上がることとし立ち上がり ながら腰に付けた場合は減点する。(「延長要領不適」)第2ホース延長の際は、おす 金具を腰に付けた後に左手を体側から腰に上げるものとし これらの動作が適正に行 われなかった場合はそれぞれ減点する。 (「延長要領不適」) 35 実施項目 第2線延長 細項目 ホース延長② 放水開始の伝達 区 分 3番員 続いて、2番員の「第2線放水始め」に復唱し、回れ右をして(右足を引きつけること なく)発進し、延長ホースの左側に沿ってポンプ車方向に前進する。 第2線放水開始の伝達 第2結合部付近をまたいで4番員の方向に直進し、伝令停止線内の位置で4番員に相対 して停止し、右手を垂直に上げて「第2線放水始め」と4番員に伝達し、4番員が復唱の 手を下ろした後右手を下ろし、回れ右をして(右足を引きつけることなく)発進し、延長 ホースの右側に沿って最短距離で第2線の注水部署(2番員の反対側1歩後方)にいたり 「伝達終わり」と合図する。 続いて、進行方向に向きを変え破壊地点にいたり、再び、とび口を持って構える。 【伝令停止線の足の例示図】 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 36 統 一 事 項 共通事項 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 29 とび口を地面に置くときや地面から拾い上げるときは両手(交差してかまわな い)で行う。 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 1 延長ホースの左側に沿ってポンプ方向に前進 ホースに沿う区間は、第2結合部から火点側余裕ホースの水利側地点の間でホ 解 説 ースに沿えばよい。 2 とび口の構え方 ・ 左手は地面と水平になる位置を握り伸ばす。右手は柄の後端 10 ㎝を残した位置 質 を握り、右腰部にあてる。左ひざはやや曲げると同時に体重を前方に置き、右足 はまっすぐ伸ばした前傾姿勢をとる。 疑 ※ 左足は放水停止線を超えない。また、1番員の右足と2番員の右足の位置が放 水停止線に対して概ね平行となるようにする。(総合審査で評価) 共通事項 12 ホース結合は実施要領のとおりとする。たとえば、第2ホースと第3ホースが 離れている場合は、第3ホースのめす金具を両手で持ってきて第2ホースのおす 金具近くに置き、おす金具を右足先で押さえ、めす金具を再度両手で持ち、結合 審 確認するものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。 査 ( 「第3結合要領不適」 ) 員 確 認 15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。 ( 「結合要領不適」 ) 20 ホース展張時は、身体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動作が 適正に行われなかった場合は減点する。 (「展張要領不適」) 事 項 37 第2線延長受達 実施項目 第2線延長 細項目 第2線送水操作 区 分 4番員 放水開始 第2線延長受達 2番員の「第2線延長」の伝達に基本の姿勢で「第2線延長」と復唱し、回れ右をして (足を引きつけることなく)発進し、吸管接地部をまたぎ第2線の筒先積載部にいたり、 筒先を取り外しそのまま右に向きを変え2番員と相対し、筒先を水平にして2番員に渡す。 第2線放水開始の送水操作 筒先を渡した後、右に向きを変えて発進し、吸管接地部をまたぎポンプ車右側を通って ポンプ車の前部にいたり(ポンプ車左側面の延長線の右側で3番員の通過を待つ)、3番員 が目の前を通過した後、第2放口側に移動し、火点に向かって姿勢を正す。 次いで左足を横に開き余裕ホースに配意した後、再び火点に向かって姿勢を正し、放水 開始の伝達を待つ。 放水開始及び送水操作 3番員の「第2線放水始め」の伝達に右手を垂直に上げて「第2線放水始め」と復唱し、 右手を下ろして第2放口側に右足を1歩踏み出し、一方の手は放口コックを全開するまで 徐々に開き、同時に計器に配意しながら他方の手はスロットルバルブを操作し、適正圧力 を確保した後右足を引きつけ火点に向かって姿勢を正す。 3番員の2番員に対する「伝達終わり」の合図を確認した後、左に向きを変え(足を引 きつけることなく)発進し、ポンプ車前を通り第1放口側に右向け止まれの要領で停止し、 火点に向かって姿勢を正して計器に配意しながら送水操作を続ける。 38 共通事項 32 計器の振れについては振れの中心で圧力の確認をする。 33 標的の落とした後の圧力及び筒先員交替時の圧力は下げてはいけない。 統 34 収納以前にエンジンが停止した場合、再始動すること。 一 36 機関員が余裕ホースを配意する場合は、いったん火点に向いて姿勢を正し右 (左)足を横に開き配意すること。 事 項 解 1 徐々に開き 速さは問わないが、ゆっくりか、段階をつけて開放する。 説 ・ 質 疑 共通事項 4 は減点する。 審 査 員 機関員が余裕ホースを配意することによってホースのよじれ等を修正した場合 ( 「任務分担外操作」 )ただし、第1結合部から伝令停止線までは可とする。 22 標的を落とした後や筒先員交替時に、筒先員のふらつき防止や筒先ぶれ防止を 目的とするような減圧をした場合には減点する。 確 (ポンプ車の部4番員、小型ポンプの部3番員「規定外圧力送水」) 認 事 ポンプ車 項 4 上限圧力設定機能(定圧送水装置)の付いている機種を使用しても、放水中一 時的に規定圧力を越えれば減点する。(「規定外圧力送水」) 39 実施項目 放水中止 細項目 ― 区 分 指揮者、1,2 番員 指 揮 者 合図により火点監視の姿勢から1番員の方向に向きを変え、姿勢を正して「放水止め」 と号令し、各隊員の操作状況を監視し、3番員が「放水止め」の伝達後とび口を立てたの を確認して、火点方向に向きを変え鎮圧状況を監視する。 1 番 員 指揮者の「放水止め」の号令で、基本注水姿勢からノズル操作(放水開始時のノズル操 作参照)を行って放水を中止し「第1線放水止め」と復唱し、3番員が4番員に放水中止 の伝達を終わって注水部署(第1線の注水部署と第2線の注水部署の中間地点)に戻り、 「伝 達終わり」の合図で右手を筒先から離さないように滑らせながらプレイパイプの中央付近 へ移動し、筒先を右腋下にしっかり抱え、ノズルを下方に向けて排水し、 (下向きでノズル を全開にする。 )合図によりノズルを完全に閉める。 ノズルから左手をプレイパイプの上部に滑らせながら握り変え、右手でノズルを握り「よ し」と合図して左手を離すと同時に左足を右足に引きつけ、筒先を右足ぎわに立てて姿勢 を正す。 2 番 員 指揮者の「放水止め」の号令で基本注水姿勢からノズル操作(放水開始時のノズル操作 参照)を行って放水を中止し「第2線放水止め」と復唱し、3番員が4番員に放水中止の 伝達を終わって注水部署(第1線の注水部署と第2線の注水部署の中間地点)に戻り、「伝 達終わり」の合図で右手を筒先から離さないように滑らせながらプレイパイプの中央付近 へ移動し、筒先を右腋下にしっかり抱え、ノズルを下方に向けて排水し、 (下向きでノズル を全開にする。 )合図によりノズルを完全に閉める。 ノズルから左手をプレイパイプの上部に滑らせながら握り変え、右手でノズルを握り「よ し」と合図して左手を離すと同時に左足を右足に引きつけ、筒先を右足ぎわに立てて姿勢 を正す。 40 共通事項 統 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 一 27 指揮者の火点状況監視・鎮圧状況監視は、目視でもよいものとする。 事 28 ノズル操作時、右手を中央付近に移動させ筒先を抱えるが、確実に抱えるため 中央からずれても左右の手が離れていれば中央とみなす。 項 1 放水開始時のノズル操作参照 筒先を右脇下と右腕で完全に抱え、左手を筒先から離さないように滑らせてノ 解 説 ・ 質 疑 ズルを握り徐々に閉め、ノズルを完全に閉めたならば左手を離さないように滑ら せてプレイパイプ上部を握り、右手もプレイパイプを離さないように滑らせなが ら取手を握って再度基本注水姿勢をとり「放水止め」を復唱する。 共通事項 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 (「号令の不明確、誤り」 ) 審 査 員 確 認 事 項 41 実施項目 放水中止 細項目 ― 区 分 3番員、4番員 3 番 員 1番員の「第1線放水止め」及び2番員の「第2線放水止め」の復唱を確認した後、 「よ し」と合図して、とび口をその場に置き、身体を起こして後方に向きを変えて発進し、第 1線の延長ホースの左側に沿って伝令停止線内の位置で4番員に相対して停止し、右手を 横水平に上げて「放水止め」と4番員に伝達し、4番員が復唱の手を下ろした後右手を下 ろし、回れ右をして(右足を引きつけることなく)発進し、第1線の延長ホースの左側に 沿って注水部署(第1線の注水部署と第2線の注水部署の中間地点で1番員の右足かかと と2番員の右足かかとを結んだ線上に3番員の両足かかとが並ぶ位置)に停止して、 「伝達 終わり」と合図し、左足を1歩踏み出しとび口を取り右足ぎわに立てて姿勢を正す。 【伝令停止線の足の例示図】 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 【放水停止伝達終わり申告位置】 ② ③ 番員 番員 ① 番員 4 番 員 3番員の「放水止め」の伝達に右手を横水平に上げて「放水止め」と復唱し、右手を下 ろし、第1放口側に左足を1歩踏み出し、計器に配意しながら一方の手でスロットルバル ブを操作し、同時に他方の手で第1放口コックを徐々に閉じる。 次いで足を引きつけることなく右に向きを変えて発進し、ポンプ車前を通って第2放口 側にいたり、放口コックを徐々に閉じ、火点に向かって姿勢を正す。 次いで3番員の放水中止の「伝達終わり」の合図を確認した後、左に向きを変えて足を 引きつけることなく発進し、再びポンプ車前を通って第1放口側に右向け止まれの要領で 停止した後、火点に向かって姿勢を正す。 42 共通事項 統 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 29 とび口を地面に置くときや地面から拾い上げるときは両手(交差してかまわな い)で行う。 一 事 31 真空時及び筒先閉鎖時、一時的にゲージが圧力0.4MPa(4㎏/㎠)を超 えてもよい。 項 32 計器の振れについては振れの中心で圧力の確認をする。 1 とび口の置き方 とび口を地面に置く場合は、刃先を左向きに置くこと。 2 延長ホースの左側に沿って ホースに沿う区間は、第2結合部から火点側余裕ホースの水利側地点の間でホ ースに沿えばよい。 解 3 かけ足行進の要領 説 (1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま一歩踏み出したのちかけ足に移る。 ・ (2) 歩幅はおおむね80㎝、1分間の速度はおおむね180歩 質 疑 4 放水止めの対応(4番員) 指揮者の「放水止め」により放水が停止したのを確認したら、左足をポンプ側 に1歩踏み出し、圧力計の圧力指針を確認する。0.4MPa(4㎏/㎠)を超 えていたら、両手でスロットルバルブを操作し、左足を引きつけ基本の姿勢とな り、3番員の「放水止め」の伝達を待つ。 圧力が超えていない場合、確認した後、左足を引きつけ基本の姿勢となる。 (計器を確認するために左足を踏み出す必要がなければ目視でもよい。 ) 審 査 員 確 認 事 項 共通事項 23 計時審査対象外のかけ足の速度は、消防訓練礼式のかけ足の歩調以上とする。 (総合審査で評価) 43 実施項目 収納 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 合図により1番員の方向に向きを変え「おさめ」と号令し、1番員、2番員が筒先を離 脱し、背負うのを確認した後進行方向に向きを変え1番員、2番員とともに発進し、集合 指揮位置で停止する。 1・2 番 員 指揮者の「おさめ」の号令に「よし」と呼唱し、筒先を第3ホースから離脱し、背負っ た後指揮者とともに発進し、ポンプ車左側を通り筒先を元の位置に収め集合線に集まる。 3 番 員 指揮者の「おさめ」の号令に「よし」と呼唱し、とび口を浮かし、回れ右の要領で向き を変えると同時にとび口を左手に持ちかえて左腋下に抱え、とび口収納位置にいたり、両 手でとび口を持ち上げ元の位置に収め集合線に集まる。 4 番 員 指揮者の「おさめ」の号令に「よし」と呼唱し、乗車位置にいたり乗車した後、ポンプ レバーを操作し、次いでエンジンを停止した後下車し、延長ホースの内側で第1放口のホ ースを離脱し、伸長させ、ポンプ車前を通り、第2放口にいたりホースを離脱、伸長させ た後集合線に集まる。 【集合線の足の例示図】 新潟県消防学校 消防ポンプ操法実施要領 44 共通事項 統 一 2 集合線上に整頓する場合には、1番員が小声で合図してもよい。 20 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 29 とび口を地面に置くときや地面から拾い上げるときは両手(交差してかまわな い)で行う。 事 項 ポンプ車 12 収納時、ポンプレバーを操作する時ドアは開けたままでもよいし、閉めたまま でもよい。 1 かけ足行進の要領 (1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま1歩踏み出したのちかけ足に移る。 (2) 歩幅はおおむね80㎝、1分間の速度はおおむね180歩 解 説 ・ 2 筒先を第3ホースから離脱 筒先を離脱するには、右手でノズルをもち、左足ぎわに筒先をたて、右足でホ 質 ースをまたぎ、左足先でホース金具部付近を押さえ、離脱環を引く。 疑 共通事項 審 査 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 (「号令の不明確、誤り」 ) 23 計時審査対象外のかけ足の速度は、消防訓練礼式のかけ足の歩調以上とする。 (総合審査で評価) 員 確 認 事 項 45 実施項目 身体、服装の点検 細項目 ― 区 分 ― 分 ― 指 揮 者 集合指揮位置で、負傷の有無及び服装の乱れを点検し整える。 各 隊 員 集合線で負傷の有無及び服装の乱れを点検し整える。 実施項目 点検報告 細項目 ― 区 指 揮 者 各隊員が集合線に整列した後「点検報告」と号令し、各隊員の点検結果の報告に対しそ れぞれ「よし」と呼唱して受領する。 各 隊 員 身体、服装の点検終了後、2番員を基準に自主整とんし、指揮者の「点検報告」の号令 で1番員から4番員まで順次指揮者に相対し、「○番員異常なし」と報告する。 46 統 一 事 共通事項 35 指揮者の服装点検の時機は、最終の隊員が器具を収めた後、集合線上に集まっ た時機とする。 項 1 集合要領 集合線上に2番員と3番員の中間がポンプ車の中央となるように一列横隊の隊 形で2番員を基準に自主整とんを行い(整とん要領は、各隊員とも右手を腰に当 てて、肘を側方に張り(1番員は除く)頭を2番員は前方、1番員は左、3番員、 解 4 番員は右に向けて整とんする。)、集合する。 説 ・ 2 自発的整とん 質 1番員は、基準員以外の操作員を整頓線に入れるため、小声で「○番まえ」 「○ 疑 番あと」と指示してもよい。1番員は整頓が完了したと判断したら「よし」と小声 で合図して頭を正面に向け姿勢を正し、他の隊員は1番員の合図で一斉に手をお ろし姿勢を正す。 (このとき隊員の両足かかとは、集合線上にあること。 ) 審 査 員 確 認 事 項 共通事項 統 一 事 項 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 1 1番員から4番員まで順次指揮者に相対するように左向けを行い 「○番異状なし」と報告した後、右向けをして正面に復する。 解 説・質 疑 共通事項 17 審査員確認事項 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 ( 「号令の不明確、誤り」 ) 47 実施項目 終了報告 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 集合指揮位置から、かけ足行進の要領で発進し、係員の前方5mの位置で停止し、報告 受領者に挙手注目の敬礼を行い「○○消防団、ポンプ車操法を終了しました。」と報告し、 挙手注目の敬礼を行った後、回れ右をして、かけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で 各隊員に相対して停止する 各 隊 員 指揮者の終了報告中は基本の姿勢で待つ。 実施項目 解散 細項目 ― 区 分 ― 指 揮 者 各隊員に対し「わかれ」と号令し、各隊員に答礼し解散させる。 各 隊 員 指揮者の「わかれ」の号令により、一斉に指揮者に相対し挙手注目の敬礼を行い解散す る。 48 統 一 事 共通事項 1 指揮者が開始報告、終了報告した時、報告受領者は「よし」と応える。 項 解 説 ・ 質 疑 審 査 員 確 認 事 項 共通事項 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 (「号令の不明確、誤り」 ) 統 一 共通事項 22 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む) 。 解 説 ・ 質 疑 1 各隊員に答礼し解散 審 査 員 確 認 事 項 共通事項 事 項 指揮者は、各隊員が正面に復したのを確認後、「撤収」と号令すること。 17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。 (「号令の不明確、誤り」 ) 49 3 経路説明図 (1) 2番員の伝達経路 50 (2)3番員の経路図 51 (3)3番員の伝達経路図 52 (4)収納経路図 53 (5)延長体系図 54