...

資料3 競輪事業復興に向けた取組状況について

by user

on
Category: Documents
11

views

Report

Comments

Transcript

資料3 競輪事業復興に向けた取組状況について
資料3
競輪事業復興に向けた取組状況
経済産業省製造産業局車両課
平成22年3月15日
各公営競技の売上額の推移
中央競馬
(平成9年度比69%)
45,000
40,000
35,000
競艇
(平成3年度比44%)
30,000
25,000
競輪
(平成3年度比40%)
20,000
15,000
地方競馬
(平成3年度比38%)
10,000
5,000
0
オートレース
(平成3年度比30%)
競輪
オートレース
競輪
前年同期比
オートレース
3年度
19,553
1.04%
3,498
4年度
18,721
95.7%
3,394
5年度
17,544
93.7%
3,076
6年度
16,445
93.7%
2,871
7年度
16,144
98.2%
2,701
8年度
15,672
97.1%
2,675
9年度
15,381
98.1%
2,458
10年度
14,498
94.3%
2,131
11年度
13,554
93.5%
2,016
12年度
12,372
91.3%
1,857
13年度
11,710
94.6%
1,688
14年度
10,465
89.4%
1,477
15年度
9,832
94.0%
1,271
16年度
9,151
93.1%
1,130
17年度
8,775
95.9%
1,132
18年度
8,611
98.1%
1,099
19年度
8,401
97.6%
1,092
20年度
7,913
94.2%
1,049
21年度
6,153
92.2%
827
※単位:億円、率
※中央競馬の数値は、暦年のものである。
※21年度は、4月-1月の数値。(地方競馬は、4月-12月)
中央競馬
前年同期比
1.04%
97.0%
90.6%
93.3%
94.1%
99.0%
91.9%
86.7%
94.6%
92.1%
90.9%
87.5%
86.1%
88.9%
100.2%
97.1%
99.4%
96.1%
94.1%
中央競馬
34,338
36,139
37,454
38,066
37,666
39,862
40,007
38,012
36,572
34,348
32,587
31,335
30,103
29,314
28,946
28,233
27,591
27,502
21,743
地方競馬
前年同期比
101.0%
105.2%
103.6%
101.6%
98.9%
105.8%
100.4%
95.0%
96.2%
93.9%
94.9%
96.2%
96.1%
97.4%
98.7%
97.5%
97.7%
99.7%
95.0%
競艇
地方競馬
9,862
8,882
8,060
7,320
7,141
6,949
7,070
6,578
6,231
5,561
5,222
4,904
4,450
3,862
3,691
3,760
3,804
3,757
2,790
前年同期比
103.9%
90.1%
90.7%
90.8%
97.6%
97.3%
101.7%
93.0%
94.7%
89.2%
93.9%
93.9%
90.7%
86.8%
95.6%
101.9%
101.2%
98.8%
96.7%
競艇
22,137
20,827
19,585
18,384
18,432
18,039
17,316
15,961
14,706
13,348
12,812
11,991
10,751
9,838
9,743
9,704
10,075
9,772
7,743
前年同期比
100.9%
94.1%
94.0%
93.9%
100.3%
97.9%
96.0%
92.2%
92.1%
90.8%
96.0%
93.6%
89.7%
91.5%
99.0%
99.6%
103.8%
97.0%
94.6%
1
売上不振の原因
売上=車券購入者数×購買単価
1.車券購入者数の減尐
①既存顧客離れ
本場来場者の平均年齢の高齢化
49.8歳(平成3年度)→57.0歳(平成19年度)
②新規顧客獲得の伸び悩み
新規顧客、特に若い顧客層が減尐
ファン層のうち若年層(20代~30代)の比率
17%(平成3年度)→11%(平成19年度)
2.購買単価の減尐
①購買単価の大幅な減尐
1人あたり購買単価:平成3年:57,200円 → 平成20年:11,400円
売上げの低下
2
競輪のポテンシャル
競輪は本来魅力ある競技
①鍛え抜かれた肉体、②駆け引きのある頭脳ゲーム、③間近で体感できる迫力。
これらは、他の公営競技にはない競輪だけの魅力。
オリンピック種目
自転車競技としての「ケイリン」はオリンピック種目。
北京オリンピックでは競輪の永井清史選手(S級S班)が銅メダルを獲得。
自転車ブーム
近年の自転車ブームは、愛好者の増加により競技者層、顧客層の底辺拡大に
追い風。
3
競輪のポテンシャル
若年層ファンの導入
 本場に来場した若者(20代~30代)のうち、初めての来場が21%、全く公営競技の
経験がない人が17%であり、新規顧客の割合が非常に高い。
 若者来場者の8割近くが先輩や友人に誘われて複数での来場(女性はほぼ100%)。
■若者来場者の競輪歴
■若者来場者が競輪を始めたきっかけ
(全体計について多い順)
無回答, 0.4
50
45 42.0
40
10年以上
20.2
今日が初めて
21.0
若者全体計
35
内、女性
28.8
30
(%) 25
10年未満
13.3
20
1年未満
15.5
5年未満
13.3
13.5
15
8.4
10
3年未満
16.3
8.0
5.5
5
4.9
4.1
2.5
2.0
1.8
1.4
1.2
1.2
競
新
輪
聞
記
や
事
雑
を
誌
見
の
て
競
輪
コ
見
ミ
て
ッ
ク
を
看街
板の
広ポ
告ス
をタ
見ー
てや
テ
レ
見ビ
てC
M
を
サネ
イッ
トト
をの
見競
て輪
な競
り輪
た選
く手
てに
3.3
0
先
誘輩
わや
れ友
て人
に
■何人で来たか
50
45
40
35
30
(%) 25
20
15
10
5
0
43.1
36.8
若者全体
内、女性
連親
れや
ら家
れ族
てに
競
輪
あ場
っが
た近
く
に
元
々
好賭
きけ
事
が
自
競転
技車
が・
好自
き転
車
イ
ベ
あン
るト
のや
で景
品
が
他
の
し
公
て
営
い
競
た
技
を
選
し手
たの
く応
て援
が
そ
の
他
36.9
22.7
22.3
18.2 16.9
※JKA調査(平成21年7月~8月の全日本選抜・FⅡ(大垣競輪場)、
サマーナイトフェスティバル・FⅡナイター(川崎競輪場)で若者
510人を対象にアンケート調査)
3.1
1人
2人
3人
4人以上
4
競輪のポテンシャル
若年層ファンの導入
若者来場者にとって競輪の魅力は、「賭け事としての面白さ」(59%)、「脚力を競う
スポーツ性の高さ」(36%)、「並びや展開を推理する面白さ」(33%)と続き、この3つ
が他の魅力を圧倒。
■若者の考える競輪の魅力(若者全体計について多い順)
70
60
50
(%)
59.4
若者全体計
41.9
41.0
36.3
40
30
女性
33.3
21.9
22.0 20.0
20
24.8
19.0 18.1
15.7 18.1
15.3
14.7
12.4
10
9.4
5.7
8.8
4.8
8.0
4.8
0
賭
け
面事
白と
さし
て
の
ス
ポ
脚
ー
力
ツ
を
性
使
の
う
高
さ
推
並
理
び
す
や
る
展
面
開
白
を
さ
期超
待高
で配
き当
るが
的
車
中
券
し
も
や
あ
す
る
い
で
五
あ
輪
る
種
こ
目
と
景イ
品ベ
がン
あト
るや
自
転
好車
き自
体
が
場
内
の
雰
囲
気
入開
れ催
替ご
わと
るに
新選
鮮手
さが
レ
納 他
ー
得 競
ス
で 技
結
き よ
果
る り
が
※JKA調査(平成21年7月~8月の全日本選抜・FⅡ(大垣競輪場)、サマーナイトフェスティバル・FⅡナイター(川崎競輪場)
で若者510人を対象にアンケート調査)
5
売上げ向上への根本的な問題
顧客満足度向上への対応が不十分
①清潔感のないトイレや場内設備等により競輪場に気軽に入りづらい雰囲気(ハード
面)、ファンサービスや演出の重要性に対する関係者の意識の低さ(ソフト面)。
②予想しにくい・買い目を増やすような番組提供(当たらないレース)により手持ち資金
が循環しない。
③既存顧客を優先した結果、初心者への情報提供が不足(=競輪は難しいという
イメージ)。
■「若者来場者を増やす」あるいは「友達を連れてくる」ために改善が必要な事項
(若者来場者全体計と初めての人)
60.0
52.0
50.0
全体計
今日が初めて
41.1
39.3
40.0
35.5
35.1
31.8
28.6
(%) 30.0
27.1
27.8
24.3
22.4
20.6
19.6
20.0
16.8
15.3
15.0
14.7
11.2
9.3
10.0
5.9
4.1
0.0
0.0
古
い
、
汚
い
場
内
施
設
・
設
備
が
話
題
に
な
ら
な
い
普
段
世
間
で
競
輪
が
入
り
に
く
い
外
か
ら
見
て
競
輪
場
が
多
す
ぎ
る
お
客
さ
ん
に
高
齢
者
が
あ
ま
り
な
い
若
者
向
け
の
広
告
宣
伝
が
若
い
人
は
来
れ
な
い
平
日
昼
間
の
開
催
に
思
わ
れ
て
い
る
こ
と
車
券
予
想
が
難
し
そ
う
に
あ
ま
り
い
な
い
ス
タ
ー
選
手
が
演
出
に
欠
け
る
音
楽
や
装
飾
、
場
内
放
送
が
思
わ
れ
て
い
る
こ
と
お
金
が
か
か
り
す
ぎ
る
と
レ
ー
ス
に
迫
力
が
な
い
全体計について多い順
※JKA調査(平成21年7月~8月の全日本選抜・FⅡ(大垣競輪場)、サマーナイトフェスティバル・FⅡナイター(川崎競輪場)
で若者510人を対象にアンケート調査)
6
売上げ向上への根本的な問題
顧客満足度向上への対応が不十分
④競輪に関する情報のPR不足
初来場した若者の9割近くが、「競輪の開催日程がよく分からない」と回答。
→若い人や勤労者のニーズに応えていない。
(参考)インターネット投票売上額の増加率(平成20年度/平成16年度)
中央競馬:116%、地方競馬:291%、競艇:168%、オートレース:161%、競輪:117%
■開催日と場外発売日の認知状況
(若者来場者全体計と初めての人)
0%
全体計
10%
20%
よく知っている
32.5
30%
40%
50%
60%
ある程度知っている
37.5
70%
80%
90%
100%
よく知らない
30.0
0.9
今日が初めて
10.3
88.8
※平成21年9月JKA調査(平成21年7月~8月の全日本選抜・FⅡ(大垣競輪場)、サマーナイトフェスティバル・FⅡナイ
ター(川崎競輪場)で若者510人を対象にアンケート調査)
顧客(特に新規顧客)の現状への不満(ニーズ)とマッチする様な取組が必要
7
売上げ向上への根本的な問題
業界全体の「高コスト構造」
経費の圧縮に努めてきたものの、依然高コストが収益を圧迫し、競輪活性化のため
の再投資に回せない。
施行者の開催経費の推移(車券売上高に対する割合)
対H15年度
▲1.32%
30.00%
(計 26.21%)
3.21%
3.17%
3.25%
3.26%
25.00%
1.64%
1.71%
1.73%
1.10%
1.10%
1.10%
20.00%
5.02%
4.87%
1.36%
1.03%
4.61%
4.85%
2.23%
1.35%
1.03%
4.78%
自転車競技会事務委託費
削施
減行
不者
能の
なみ
経で
費は
1.21%
1.12%
1.40%
1.35%
10.74%
3.36%
3.34%
3.40%
3.25%
貢
場
献
外
す
収
る
益
経
に
費
1.19%
15.00%
3.12%
10.00%
5.00%
0.30%
3.18%
3.70%
0.92%
1.82%
0.94%
1.66%
0.74%
1.84%
0.35%
1.68%
0.77%
4.28%
4.77%
8.40%
0.99%
1.86%
1.51%
0.76%
0.34%
5.15%
0.32%
0.97%
0.76%
1.86%
2.07%
1.38%
0.72%
1.33%
0.31% 0.65%
2.89%
2.91%
2.50%
2.22%
1.94%
H15
H16
H17
H18
H19
日本自転車振興会交付金
施
可次
行
能第
者
なで
の
経削
努
費減
力
7.06%
公営企業金融公庫納付金
賞典費
負担金・補助金
施設・設備関係費
場外発売委託料
情報提供・発売関係費
外部委託料
広報・販売促進費
需用費・役務費等
職員人件費等
従事員人件費
対H15年度
+2.11%
対H15年度
▲1.26%
0.00%
※H19年度の日本自転車振興会(現JKA)交付金率は還付金額を除いた実質的な施行者負担率
(資料)(社)全国競輪施行者協議会
8
顧客満足度向上に向けての取組
1.既存商品の魅力向上
①お客様の納得がいく審判とルール
・地区ごと、審判員ごとの審判のブレを減らすため、特別競輪(G1、G2)について統一
チームを編成し、展開中。
・ファンからわかりにくいと指摘を受けている失格判定の基準について、平成22年7月
から簡明化する方向。
②マンネリとならないような番組編成
・S級S班等の主力選手の直近3ヵ月の実績情報を踏まえ、お客様に「また同じような
番組」と思われないような番組編成に改める。平成22年4月から実施する方向。
・全国の番組編成員の情報交換会等を通じ、番組編成に対する統一意識を育成する。
③車券が当たり、もっと賭けたくなるような工夫
・脚力差のある選手同士の組み合わせを容易化し、軸がしっかりした分かりやすい番
組となるよう、GⅢ以下の概定番組を平成22年7月から変更する方向。
・当たりにくい賭式である3連単の発売制限について、希望施行者が平成22年10月以
降試行的であれ実施できるようにすることを検討中。
9
顧客満足度向上に向けての取組
2.新規商品の開発
①女子競輪の導入
女子自転車競技者層や自転車愛好家層の拡大を受け、エンターテインメント性の高い
「魅せる競技」として、平成23年度目途に開始することを平成21年7月業界決定。現在業
界団体で円滑な実施に向け、制度構築中。
②日韓競輪
韓国競輪のトップ選手を招いて、賭けの対象となる日本との対抗戦を開催する旨平成
21年7月業界決定。
③ミッドナイト競輪
勤労者のニーズに応えるべく、深夜の時間帯におけるネット投票のみの無観客競輪の
実施を検討中。システム改修が必要であり、平成22年度中の実施を目指す。
④重勝式勝者投票法の導入
宝くじ感覚で買える重勝式勝者投票法を、他公営競技に先駆け、平成20年4月より導
入しネットで販売。加算金(キャリーオーバー)により最高12億円の高額配当が可能に。
平成22年10月より加算金を競輪場間で引き継ぐ(現行は競輪場毎)ことが可能となり、
より高額配当(最高12億円)の可能性がアップ。施行者の迅速な決断と取組が鍵。
10
顧客満足度向上に向けての取組
重勝式勝者投票法とは
○同日の複数の競走につき、同一の賭式(ex:単勝、複勝等)により勝者となるものを
予想し、投票する方式(平成20年度売上高 約24億円)。
【例】3重勝単勝⇒
3つのレースの1着すべてを的中したものを勝者とする。
勝者
1R
2R
3R
・・・・・
9R
1着的中
1着的中
10R
11R
12R
(導入競輪場:16場)
平塚、伊東、小倉、大津びわこ、松戸、奈良、豊橋、千葉、立川、函館、四日市、
一宮、名古屋、岐阜、取手、京王閣
キャリーオーバーについて
○重勝式勝者投票法において、的中者がなかった場合は、当該開催の払戻対象総額
を、次回開催時の払戻対象総額に加算(キャリーオーバー)することができる。
(払戻金最高限度額:100円に対して6億円・200円に対して12億円)
11
顧客満足度向上に向けての取組
3.競輪場の改修と顧客サービス改善への支援
施行者が行う老朽化施設の改修や顧客サービス等の事業活性化に資する積極的
な投資に対して、交付金還付制度を平成19年度より導入。
交付金還付制度とは
 施行者が行う老朽化施設の改修や顧客サービス等の事業活性化に資する積極的
な投資に対して、JKAに納めた交付金の一部を還付する時限的(5年間)な制度。
 19年度は84億円、20年度は83億円を施行者に還付。
 19年度における施行者の収支状況は大幅に改善(対前年度営業収支率+0.85%)
し、19年度の赤字施行者数は前年度の18施行者から4施行者に減尐。
同制度の活用事例
 新規顧客の獲得、来場促進策
・ 学生、女性を対象とした初心者教室の開催
・ 競輪模擬レース、競輪場舞台裏ツアー
・ 特別観覧席の改修、カップルシートの設置
 地域住民の理解促進
・ バンク試乗会、BMXショー、自転車安全教室の開催
・ 地元学生による車券予想大会
・ アマチュア選手の活動支援
12
顧客満足度向上に向けての取組
4.施行者の意識改善支援
競輪関係者が、顧客のニーズを意識してファンサービスに取り組むことが重要。さら
に、計画、実行、分析、改善(PDCA)のサイクルを継続していくことが大切。
①お客様ご意見くださいキャンペーン
「KEIRIN.JP」、「電話でのお客様相談窓口」及び「競輪場におけるご意見箱」を活用
し、広く競輪に対する意見を募集。関係団体等は速やかに回答するとともに改善に向け
た検討を行う義務を負い、回答内容はHPや告知板等で公表。平成22年2月開始。
開始後3週間で600件超の意見。分煙や飲食店の充実要望多数。22年度も継続予
定。お客様の意見を真摯に受けとめ、改善につなげていけるかどうかが顧客離れを食
い止められるかどうかの鍵。
②競輪場ランキング
初心者ガイダンス、トイレの清潔さ、顧客と選手との交流機会、一般席の快適さ、無
料送迎バスの本数等、顧客から見て大切な幾つかの指標に基づき、全国の競輪場の
サービスをランキング。平成21年10月から平成22年1月にかけて調査を実施し、公表。
③特別競輪についての意見交換会
グレードの高い特別競輪について、開催前に顧客との意見交換会を実施し、要望を
可能な限り反映。オールスター戦(平成21年9月、松山)では、選手の朝練習の模様の
顧客への公開、顧客とのサイン・握手会等の具体策を実施。
13
顧客満足度向上に向けての取組
5.広報戦略の統一化
 JKA、全輪、施行者等の関係者が個別に広報活動を展開し、思うような効果
が得られていないとの反省に立ち、平成21年8月、業界全体の広報戦略を策定。
 競輪イメージの統一化(スポーツ・アスリート・スピード・世界・肉体美をコンセプト)を
図った上で、スケールメリットを生かした効果的な広報宣伝をマルチメディア展開。
今年度下期から順次実施。
・イメージCM及び開催告知CMの地上波テレビ全国ネットでの放映(平成22年1月オンエア)
・競輪のオフィシャルサイトであるKEIRIN.JP(PC、携帯)での広報強化
・新聞への出走表拡充(各場原則、2節→4節)
・首都圏交通広告や壁面広告等
・女性ファッション誌やスポーツ系雑誌へのPR 等
 女子ケイリン、ミッドナイト競輪、重勝式キャリーオーバー加算連結等についても、今
後、戦略的な広報を展開。
6.インターネット投票会員獲得策
①24時間販売
平成22年度10月から、インターネット投票において24時間発売が可能となる。
②決済対象銀行の追加
平成22年度中に、決済が可能な新規ネット銀行の追加。
③ミッドナイト競輪(既出)
④重勝式勝者投票法の導入(既出)
14
顧客満足度向上に向けての取組
7.自転車と競輪を結び付ける試み
サイクルスクエア北参道
平成21年7月から22年1月までの期間限定で、自転車をテーマにしたサイクルカフェを
都心に展開。自転車愛好者等を競輪に結び付けるような以下の取組を実施。
・競輪レースの放映
・イケメン選手GP
平成21年11月に女性誌“anan”とタイアップし、競輪選手を誌面及びwebで紹介。
一般投票によるNo1イケメン選手を決めるGPを開催し、GP及び準GPに選ばれた
選手がトークイベントを実施。
・ファッションショー
平成21年9月、メディアを通じて自転車の魅力をPRするため、
競輪選手、女性タレント、ファッションモデルらによる
サイクルウェアのファッションショーを開催。
15
顧客満足度向上に向けての取組
8.女性と競輪を結び付ける試み
イケメン選手GP(再掲)
女性誌とタイアップし、平成22年度以降も継続を検討中。
女性誌読者による競輪場
めぐり
“JJ”4月号において読者モ
デルが京王閣競輪場を紹介。
今後とも随時展開。
*右画像は、“JJ”平成22年4月号(250~
251頁)より引用。
16
顧客満足度向上に向けての取組
9.競輪場の有効活用策
平成21年度は、競輪場等の施設を有効活用した自転車利用促進事業に対する施
行者支援を実施。今後とも意欲的・効果的な取組を行う施行者を中心に支援を継続。
(平成21年度助成対象事業)
・ 自転車競技者の底辺拡大に資する事業
・ 自転車利用の促進に資する異分野とのコラボ事業
・ 環境保護など社会問題となっているテーマのPRに貢献する事業 等
活用事例
 自転車競技者の底辺拡大に資する事業
・ 競輪場での自転車競技大会
・ 箱根自転車駅伝(競輪場を中継地として利用・PR) 等
 自転車利用の促進に資する異分野とのコラボ事業
・ BMXデモンストレーション、市民体験イベント
・ 子供向け交通安全教室、乗り方教室
・ メッセンジャー大会 等
 社会問題となっているテーマのPRに貢献する事業
・ 幼児2人同乗自転車、スポーツ車、障害者用自転車の展示及び試乗会
・「地球環境と自転車」セミナー 等
17
業界全体の高コスト構造
1.各種経費の見直し
以下の経費について平成21年度より見直し、コスト削減を実現。今後、業界全体で
更なる合理化が必要とあれば検討していく。
①選手賞金及び旅費の見直し
平成21年度に選手賞金を前年度比9.5億円の減額。さらに、選手参加旅費についても
4.5億円を段階的に引き下げ。
②競輪選手共済会への分担金
施行者が(社)全国競輪施行者協議会を経由して負担している競輪共済会分担金につ
いて、平成21年度より大幅削減(平成20年度 16.3億円→平成21年度 8.3億円)。
18
業界全体の高コスト構造
2.包括的民間委託制度
 施行者が行う競輪の実施事務のうち、車券の発売、広告宣伝、
警備・清掃及び施設管理業務等について、包括的に民間企業等へ
委託することを可能とする制度。
・運営全体のマネージメント
施行者
 これにより、競争原理に基づく効率的な業務を行う
ことにより、コスト削減を図る。
業務委託
民間企業
・車券販売業務
・広告宣伝業務
・警備・清掃業務
・設備管理業務 等
同制度の活用実績
 包括民間委託制度を導入している競輪施行者は現在10施行者
→函館市、青森市、埼玉県、松戸市、神奈川県競輪組合、静岡市、豊橋市、
四日市市、岸和田市、北九州市 (平成22年4月から更に2施行者が導入予定)
 各施行者における委託初年度のコスト改善効果額の平均額は約3.8億円、その契
約形態としては複数年の最低収益保証型契約も存在する。
 また、従事員の身分としては、施行者又は受託企業に帰属する形態の両方が存在
する。
19
業界全体の高コスト構造
3.交付金猶予制度
 交付金猶予制度は、著しく収支不均衡な状況にある施行者が、①「事業収支改善
計画」の策定、②同計画にかかる経済産業大臣の同意を得ることを条件として、交付
金の支払いを最長5年間猶予する制度。
 猶予制度適用施行者は、猶予交付金を活用し、大臣同意を得た事業収支改善計画
に従って事業再建に取り組まなければならない。なお、大臣同意の前提として、
従事員、選手、競技会等の利害関係者との調整が求められる。
 猶予制度を活用してもなお事業収支が改善しない施行者が、競輪の開催を停止す
るときは、猶予した交付金の減免を行う。
同制度の活用実績
 競輪では、これまで、弥彦村及び観音寺市に適用。
○弥彦村
[特例期間] 16~17年度
[猶予金額] 約7.0億円
○観音寺市
[特例期間] 19~23年度
[猶予金額] 約9.5億円
20
まとめ
問題点
対応策
1.顧客満足度向上
が不十分
(1)既存商品の魅力向上
(2)新規商品の開発
(3)競輪場の改修と顧客サービス
改善への支援
(4)施行者の意識改革支援
(5)広報戦略の統一化
(6)インターネット投票会員獲得策
(7)自転車と競輪を結び付ける
取組
(8)女性と競輪を結び付ける取組
(9)競輪場の有効活用策
2.業界全体の
「高コスト構造」
(1)各種経費の見直し
(2)包括的民間委託制度
(3)交付金猶予制度
売
上
げ
及
び
収
支
の
改
善
21
Fly UP