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棚POWER 講習会テキスト①

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棚POWER 講習会テキスト①
1
POWERS FORUM 2000
棚POWER講習会
第2部・棚
<運用体制構築について>
∼全社的な運用展開及び得意先との取り組みへ向けて∼
IConcept
2001.5.16(改訂)
概要と目次
◆概要
●全社的な運用展開及び得意先との取り組みへ向けて
全社的な運用展開時に重要なのが社内でのマスターに関するルール化。必要な時に最新のマスターを全国の拠
点で使用できる環境の構築が重要です。また、各拠点運用レベル向上のための体制構築も重要。
更に得意先との取り組みの中で、棚POWER間はもちろん他社棚割システムとのデータ連携が必要となるケ
ースも増加しているようです。
そこで、永続的な「全社的な運用展開」と「得意先との取り組み」を実現するために必要不可欠なマスター配
信に関する事項や、社内バックアップ体制構築のためのヒントとなる内容についてご説明いたします。
取引先
棚 POWER
棚 POWER 用
DB サーバー
ダウンロード
アップロード
ダウンロード
MO CD−R
取引先
棚 POWER
支店展開データ
本社
棚 POWER
外部モデル
メール グループウェア
支店展開データ
各拠点
棚 POWER
各拠点
各拠点
外部モデル
◆目次
●マスター管理及びマスター配信方法
手軽にマスター配信可能な支店展開機能 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
支店展開エクスポート時のポイント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
支店展開インポート時のポイント ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
マスターメンテナンスの注意点と応用例 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
各拠点で登録したデータの全社での有効活用 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
マスターデータの配信方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
外部モデル配信による基本棚割の共有 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
サーバー機能によるデータ一元管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
CS版との併用について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
●他の棚割システムとのやり取りについて
店POWERへのデータ提供について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
他社システムとのデータ連携について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7
●営業支援体制、教育体制について
成功企業に学ぶ全社的な運用体制構築への近道 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
モデル棚割作成等で棚割作業の軽減 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
集合研修の実施で操作指導と社内ルールの徹底を ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
1
マスター管理及びマスター配信方法
◆手軽にマスター配信可能な支店展開機能
●支店展開機能とは
・
「分類マスター」
「商品情報マスター」「イメージマスター」を一括でやり取り可能なユーティリティー機能。
●基本操作
①≪支店展開≫をクリックして[ユーティリティー・支店展開]ウィンドウを表示します。
②<エクスポート>又は<インポート>を選択します。
③条件を設定します。
④≪エクスポート≫又は≪インポート≫をクリックします。
※フォルダ選択方法・・・必ずダブルクリックでフォルダを開いた状態で選択
どの商品をエクスポートするか条件指定する。
どんな情報をインポートするか条件指定する。
◆支店展開エクスポート時のポイント
●属性不一致が発生していないか確認しましょう
・属性による絞込みを行なった際に属性不一致の商品はエクスポートされない。
・エクスポートする前に属性不一致の確認と修正を行なう必要がある。
●商品情報ファイル(Excel95またはCSV)を添付しましょう
・受け取り側での修正作業を考慮しエクスポート時に「商品情報ファイル」を一緒に出力する。
・商品情報を修正する必要がある場合には「商品情報ファイル」を添付しておくと便利。
2
マスター管理及びマスター配信方法
◆支店展開インポート時のポイント
●分類名のチェックボックス、商品情報の分類項目を必ず外しましょう
・メーカーコード等異なったコード体系の企業間でのやり取りには注意が必要。
・万が一取り込むと同じメーカーが異なるコードで重複して登録される。
・万が一取り込むとメーカー名が上書きされ異なったメーカー名が表示される。
(上記例はメーカーコードの場合です。他の属性に関しても同様の現象が発生します。
)
●「未登録商品のみ」取り込めば自社にある商品が上書きされる心配がありません
・自社のマスターに無い商品のみ取り込みたい場合に有効。
・
「未登録商品のみ」にチェックすれば既にマスターに登録済の商品情報が上書きされる心配がなく安心。
●自社の画像を優先したい場合には「未登録面イメージのみ」取り込みましょう
・
「未登録イメージのみ」にチェックをつければ、未登録面の画像のみ取り込みが可能。
・チェックを付けない場合は自社で登録した画像の方が綺麗だった場合でも入れ替わってしまう。
●編集した「商品情報ファイル」の取り込みを忘れずに
・メーカーコードや分類コード等のコード体系が異なる場合には必ず行ないましょう。
・商品情報を修正する必要がある場合にはデータの提供元から「商品情報ファイル」も入手。
・
「商品情報ファイル」を表計算ソフト等で一括修正すると便利。
・この作業を忘れてしまうと属性不一致が起きる可能性がある。
・取りこんだ際に必ずこの作業を行なわないと後から編集するのは大変。
◆マスターメンテナンスの注意点と応用例
●マスターメンテナンス専用パソコンを決めておきましょう
・別々のパソコンで新規に登録を行なった場合にはそれぞれで支店展開を行なう必要がある。
・新規商品の登録のみならば作業を繰り返せば良い。
・マスターを修正した商品が含まれる場合には作業の順番を間違えると古い情報で上書きされてしまう。
・専用パソコンを1台決めての運用が望ましいが、そうでない場合にも最低限のルール化は必要。
●廃番商品の削除用データの配信も可能
①マスターメンテナンス専用パソコンで該当する商品の削除を行ないます。
②エクスポート時のデータ選択で「削除情報」を選択します。
③エクスポートした商品情報ファイル(又は支店展開)を配信します。
(EXCEL等で削除用の商品情報ファイルを作成する方法もあります。
)
④インポートすれば一括で該当する商品の削除を行なえます。
※但し、エクスポートするパソコンでマスター整理を行なっていないことが前提です。
3
マスター管理及びマスター配信方法
◆各拠点で登録したデータの全社での有効活用
●拠点で先行して登録した商品情報を全社で活用
・商談のタイミング等で先行して各拠点で登録を行なうケースも多い。
・各拠点等で登録した新商品を収集することにより、本社でのメンテナンス作業の軽減が図れる。
・登録ルールの徹底を行なうことにより本社側での修正作業が不必要となる。
●将来を見越して本社主導の体制作りを
・得意先の関係で本社よりも拠点の方が活用が進んでいるというケースもある。
・ルールを決めずに各拠点単位で独自にメンテナンスしていると、拠点間でのデータ連携もうまくいかない。
・一旦本社で収集、管理し各拠点へ一斉配信できる体制の構築が必要。
◆マスターデータの配信方法
●大量送付時にはMOやCD-R等の媒体の利用を
・大容量のデータ配信にはMOやCD-Rを利用する。
・定期的にMOやCD-Rで全データを配信すれば全社マスターの統一も容易に行なえる。
・マスターのバックアップとしても役立つ。
●少量の定期配信にメールやグループウェアを活用
・メールやグループウェアを活用すれば登録後即時配信が可能。
・あまり大きなデータの配信には適さない。
●圧縮ソフトを使用してファイルサイズを小さく
・メール送信等の際に圧縮すればファイルサイズを小さくできる。
・複数のファイルで構成される支店展開データも、フォルダ毎圧縮すればファイル1個になり便利。
●ネットワーク上の共有フォルダへのエクスポート
・ LANやWANで接続された環境ならば共有フォルダへ支店展開データをエクスポートで手間を軽減。
・ 各担当者が自分のパソコンへ容易にインポート作業が行なえるようになる。
・ 取り忘れ等を考慮して過去の配信データも保存しておくことを推奨。
●初回セットアップ時には「バックアップ・リストア機能」を活用
・ マスターデータはもちろん全環境をバックアップするので新規導入パソコンのセットアップに最適。
・ 初期化後に全環境をリストアするのでマスター配信には使用できない。
4
マスター管理及びマスター配信方法
◆外部モデル配信による基本棚割の共有や、その他の情報の配信
●共有フォルダを使用する場合にはフォルダ名に工夫を
・ 支店展開同様に共有フォルダを利用して外部モデルの配信が可能。
・ 誰でも目的の棚割モデルを探しやすいようなフォルダ名にしておくと効果的。
●グループウェアの掲示板上で基本棚割の配信
・ フェイシング画面(JPEG)
、陳列情報(EXCEL)
、外部モデルの3点セットを掲載。
・ 陳列商品の情報を確認しながら必要な外部モデルを入手することが可能に。
●新商品や推奨商品などを仮置きに陳列したまま棚割モデルを保存
・ 配信する外部モデルの仮置きに新商品や推奨商品などを陳列しておけば棚割を開くだけで把握可能。
・ 同様に陳列候補商品などを仮置きに置いておけば商品入換の作業も容易に行なえる。
●新商品のJANテーブルや「インフォメーション」等のPDFファイル配信
・ 新商品のJANテーブルを配信すれば各拠点で新商品を仮置きウインドウへ呼び出すことが可能。
・ アイコンセプトホームページ上からダウンロードした各種PDFファイルなどの情報発信も可能。
◆サーバー機能によるデータ一元管理
●複数台でメンテナンスしてもサーバー上は常に最新のデータ
・ サーバー機能を使用すればアップロードするだけでサーバー上のマスターが更新される。
・ 接続されたパソコンから直接サーバー上の商品をメンテナンスすることも可能。
●クライアントへの配布の手間を軽減
・ サーバーメンテナンス機能を利用すればクライアントのメンテナンス機能と同様の作業なので簡単。
・ 登録したデータをアップロードする場合も一度の作業で完了し配信用のデータ作成作業の軽減がはかれる。
・各担当者がパソコンへダウンロードする際も、フォルダ指定等不要のため手順は簡単。
●サーバー機能の自社での検証について
・ サーバー機能は標準でインストールされているで、必要な環境を整えれば実際に検証することも可能。
・ 既に別用途で導入されているSQLServerやORACLEがあれば利用可能。
・ Microsoft Accessを利用することも可能なので比較的簡単に検証できる。
・ 手順は「基本マニュアル・サーバーセットアップ」に記載。
5
マスター管理及びマスター配信方法
◆CS版との併用について
●CS版ならダウンロード不要で常に最新データを使用可能
・ CS版はサーバーのマスターを直接使用する。
・ ダウンロードせずに最新のデータを使用することができる。
●CS版のデメリット
・ 常にサーバーと接続の必要がありノートパソコンでの持ち出し使用や各拠点からの常時接続が困難。
・ 営業担当者が得意先での商談時に使用するといった活用が難しい。
●本社メンテナンス部門でCS版を使用、他は通常版を使用というような併用が有効
・ パソコンを持ち出す必要がなくメンテナンス作業の軽減が必要な本社のメンテナンス部門はCS版。
・ 営業担当者や拠点は通常版。
・ 両方を併用することで活用範囲を広げる。
●CS版を通常版へVer9.0で統合
・ Ver9.0からCS版を通常版へ統合。
・ 必要な場合は環境設定を切り替えることでいつでもCS版として棚POWERを使用できるようになる。
6
他の棚割システムとのやり取りについて
◆店POWERへのデータ提供について
●商品情報・イメージの提供
・ 店POWERへの取り込みは導入企業毎に若干異なるが基本は添付資料の手順。
・ 商品情報提供時には選択項目に注意が必要。
・ イメージ提供時にはフォルダ化を選択する。
・ 棚割提案時に並んでいる商品再現が目的の場合には≪JAN指定・モデル選択≫が便利。
※詳細は添付資料を参照してください。
●棚割モデルの提供
・ 店POWERへの取り込みは導入企業毎に若干異なるが基本は添付資料の手順。
・ モデルの保存形式は必ずVer7以前外部モデルとする。
・ 複数モデルを提供する場合には≪運用・モデル活用・モデル一括出力≫が便利。
※詳細は添付資料を参照してください。
◆他社システムとのデータ連携について
●商品情報、イメージの連携
・ 他社棚割システムとの連携にはSP2形式やプラネット形式を用いるのが一般的。
・ 各社対応方法が異なるので一覧表を参考に対応状況を確認。
※詳細は添付資料を参照してください。
●棚割モデルの連携
・ 各社共通棚割情報(PTS形式)で連携が可能。
※詳細は添付資料を参照してください。
7
営業支援体制、教育体制について
◆成功企業に学ぶ全社的な運用体制構築への近道
~マスターメンテナンス担当部署(者)の設置~
●マスター管理面で不可欠な存在です
・ 棚割作業を行なう際に新商品が登録されていないようでは棚割作業に集中できない。
・ 各々の営業担当がその都度登録しているようでは作業の効率は低下する。
・登録作業は営業担当者が分担でも良いが、管理に関しては責任者を決定しておくほうが良い。
●サポートデスクとしても有効です
・ 社内からの操作質問等を受けるサポートデスクとしての役割も持たせる。
・ 社内で質問や要望をまとめることにより自社内でノウハウの共有が行なえる。
・ 収集したノウハウを独自マニュアルや研修会に反映可能。
●各拠点に1名は責任者を
・ 各拠点でのスムースな運用を行なうために各拠点へ棚POWER責任者を置く。
・ 主な役割は本社から送付されたマスターの取りこみやバージョンアップ作業。
・ 可能ならば拠点内のサポートデスク的な役割となることが理想。
●担当引継ぎには注意が必要
・ 最大の懸念事項は担当者の引き継ぎの失敗。
・ いざという時慌てないために日頃の準備が必要。
・ 特に各拠点責任者の転勤時は注意が必要。
◆基本棚割作成等で棚割作業の軽減
●基本棚割を配信しそこから編集することで作業の軽減を
・必要に迫られなくても棚割提案を行なう土壌作りが必要、そのためには作業の軽減が不可欠。
・ 基本棚割を本社から配信することで作業を軽減可能。
・ 拠点内で基本棚割を作成すれば更なる作業の軽減がはかれる。
●モデル検索キーに基本とわかるようなコードや作成者の欄を利用
・ 「実施」と「提案」のモデル種別を切り替えて使用。
・ モデル検索キーに「9999999基本棚割」等を設定しておく方法もある。
・ 作成者の欄に「営業企画部」等を入力するようにして基本棚割と一目で判断できるようする。
・ 基本棚割のみを呼び出したい場合にはモデル検索キーを利用する方法が最適。
8
営業支援体制、教育体制について
◆集合研修の実施で操作指導と社内ルールの徹底を
●定期的な営業担当者向けの集合研修でスキルアップを
・定期的かつ段階的な研修会の開催で担当者のスキルアップを図る。
・成果のあった提案の事例発表会等も有効です。
●同時に社内のマスター配信ルールや運用ルールも説明
・ 研修会時に社内独自のルール説明を行なうことも有効。
・ 定期的に各拠点から責任者を集めて運用ルールについての打ち合せ機会を設ける。
●機能を限定した社内マニュアルの作成も有効
・ アイコンセプト発行のマニュアル類は全ての機能を網羅している。
・ 全ての機能が網羅されているので気軽に操作を覚えたいという場合には使いにくい面もある。
・ 自社独自の運用ルールを盛り込んだ社内マニュアルを作成することで活用促進できる。
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