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刑事訴訟法 問題 甲警察署の捜査官Oらは、Aに傷害致死の嫌疑が生じ
刑事訴訟法 問題 甲警察署の捜査官Oらは、Aに傷害致死の嫌疑が生じたことから、10 月 10 日、Aに同 警察署への任意同行を求めた。 Aはこれに任意に応じたため、 同署内で取調べが始まった。 捜査官Oらは、取調べを続けるために、同日以降、9 泊にわたって、甲警察署と同じ市 内にあるビジネスホテル乙にAを宿泊させた。その際、Oらは、上記ホテル乙において、 Aが宿泊している階のエレベータ付近にあるロビー様の場所に甲警察署の警察官を待機さ せるなどしてAの挙動を監視し、Aのホテル乙と甲警察署との往復にあたっては、警察車 両で送り迎えをした。この間のホテル乙の宿泊費用や食費は警察が負担した。また、Oら は、Aに対し、10 月 20 日までの 10 日間にわたり、連日、午前 9 時前ころから午後 9 時な いし 11 時過ぎころまで取調べを続けた。 上記取調べによりAが自白したことから、Aは傷害致死の被疑事実で逮捕され、事件は 検察官に送致された。 事件の送致を受けた検察官Pは、送致資料の中に、事件を目撃したと思われる外国籍の 参考人Bに係る情報が含まれていたことから、Bを検察庁に呼び出して取り調べ、その供 述内容を検察官面前調書(本件調書)に録取した。Bは不法滞在であったことから、退去 強制手続がとられていたが、Aの傷害致死事件の公訴提起直後にPが入国管理局に連絡を 取ったところ、Bはすでに本国へ強制送還となっていた。 検察官Pは、公訴事実立証のために、本件調書の証拠調べを請求した。 設問1 Aに対する取調べの適法性について、論じなさい。 (50 点) 設問2 本件調書の証拠能力について、論じなさい。 (50 点)