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IS-QZSS(1.2版) - (QZSS)みちびきデータ公開サイト[QZ
IS-QZSS(1.2版)ドラフトに対するコメント・改善提案表 No. 1 ページ数:A1 対処等 1)8.2KHzの周波数オフセットについて 米国との技術調整を通じて、日本側から提案した干渉緩和対策です。検証実験結果も 【ご意見・ご質問】 踏まえて、オーバーレイコードは採用せず、周波数オフセットと、IMES信号のユーザ受信 搬送波公称中心周波数が「1 575.4282 MHz±0.2ppm、または1575.4118±0.2ppm」となっ 電力の最大値を規定することで、高感度GPS受信機に有害な干渉を与えずIMESを運用 ておりますが、1 575.4200MHz±8.2KHzで2つの搬送波中心周波数を規定している点、 することを今回提案させていただいています。オフセットの幅は、GPSやQZSSなどの衛星 偏差が±0.2ppmである点の2点の根拠を教えていただけますでしょうか。 からのドップラシフトによる周波数オフセットのレンジ外で、一般的な受信機がサーチ可能 な周波数範囲から選択しています。また上下にオフセット値を許容しているのは、PRNコー 【改善提案】 ドと、周波数の組み合わせで、送信機の配置の柔軟性を確保するためです。 「1 575.4282 MHz±0.2ppm(暫定)、または1575.4118±0.2ppm(暫定)」 2) 0.2ppmの公差について 【理由】 受信機が速やかにIMES信号を捕捉するためには、送信機の周波数偏差は小さい方が 仕様のFixは理論的または実験的データの根拠が示され、検証された後にすべきと思い 望ましいのですが、より高安定な周波数原振は送信機のコスト増加要因となります。本仕 ます。 様書では、送信機の周波数偏差を、受信機の引き込み周波数範囲(±320KHz)までは許 1 575.4200MHz±8.2KHzの「±8.2KHz」、「±0.2ppm」のいずれも根拠が不明です。 容することとして0.2ppmの偏差を規定させていただいております。 2 受領したご意見等 ページ数:A2 【ご意見・ご質問】 PRN コードの「プライマリコード」、「セカンダリコード」の定義が不明です。 【改善提案】 PRN コードの「プライマリコード」、「セカンダリコード」の定義を記載する。 3 ページ数:A3 【ご意見・ご質問】 偏波特性が「右旋円偏波であること。」となっておりますが、「右旋円偏波」に限定してい る理由はありますでしょうか。 「直線偏波」も使用できる余地を残すべきと考えます。 【改善提案】 案1「右旋円偏波または直線偏波であること。」 案2「左旋円偏波は禁止とする。」 案3「右旋円偏波を推奨する。」 【理由】 「右旋円偏波」だけに限定すると、送信機で使用できるアンテナの種類が「パッチアンテ ナ」や「ヘリカルアンテナ」などのアンテナに限定されてしまいます。 「直線偏波」を認めれば、ホイップアンテナや漏洩同軸などを使用することもできるため、 システム設計の選択肢が広がります。 また、IMESの端末候補として有力なGPS携帯電話の中には直線偏波のアンテナを使用 している例もあると聞いたことがあります。GPS信号が「右旋円偏波」であるからと言っ て、IMES信号も「右旋円偏波」に限定する理由にはなりません。屋内測位(IMES)と衛星 測位(GPS)はシステム設計思想が全く違うものです。 上記の記述ですが、現ドラフトは、公称中心周波数「1 575.4282 MHz±0.2ppm、または 1575.4118±0.2ppm」となっていますが、制定版では、「公称中心周波数」、1575.4282 MHz、または1575.4118と、「公差」、±0.2ppmに分けて記載することにさせていただきま す。 ここで「プライマリコード」は、GPSやQZSSで使われる1msecの繰り返し周期を持つゴール ドコード(C/Aコード)で、「セカンダリコード」はそのC/Aコードにさらに重畳される20msecの 繰り返し周期をもつコード(オーバレイコード)を指しています。 米国GPSWとの技術調整では、オーバレイコード採用がIMESのGPS信号への干渉緩和対 策として提案されているため、現在の仕様項目に、「プライマリ」、「セカンダリ」の記載が 残っているものです。 ご指摘の点、了解しました。ご提案の案1「右旋円偏波または直線偏波であること。」の記 述に1.2版制定時に修正させていただきます。 1/5 備考 IS-QZSS(1.2版)ドラフトに対するコメント・改善提案表 No. 4 ページ数:A2 受領したご意見等 対処等 ご提案いただいた改善案「IMES 信号の送信機の等価等方輻射電力(EIRP)が-94.35dBW 以下であること。」を、1.2版制定時に反映させていただきます。 【ご意見・ご質問】 「IMES 信号の送信機の送信端において、仮に0dBi の利得を持つ直線偏波受信アンテ ナ受信アンテナで受信したときの最大受信電力が、-94.35dBW以下であること。」となって いますが、「直線偏波受信アンテナ受信アンテナ」は「直線偏波受信アンテナ」の誤記と 思います。 「等価等方輻射電力(EIRP)」で定義するとわかりやすいです。 【改善提案】 「IMES 信号の送信機の等価等方輻射電力(EIRP)が-94.35dBW以下であること。」 5 【理由】 「送信端」が何を指しているか定義が不明です。「アンテナ」なのか「アンテナ端子」なの かわかりません。 「等価等方輻射電力(EIRP)」は電波法で定義された用語です。可能であれば、電波法の 用語を使用すべきと思います。 ページ数:A6 メッセージタイプIDの5番の数値「24」は誤記です(削除漏れ) 「最低繰り返しサイクル(Minimum Repetation Cycle)」については、IDタイプのメッセージだ 【ご意見・ご質問】 けでなく、非常時の防災利用などで、サーバを介さずにユーザが絶対位置情報を得ること 「Minimum Repetation Cycle (s)」について文中で定義がみつかりません。 ができるように、当該周期ごとには絶対位置情報がIMES送信機から送信されるよう規定 MIDが「5」については「Reserved」であるのにもかかわらず、「Minimum Repetation Cycle することを想定したものです。 (s)」が「24」になっています。 実際の利用シーンを想定した実証実験などを行った後に確定すべきとのコメントですが、 上記の本仕様の使用目的をISには記載し、数値についてはご指摘のとおり、実証実験後 【改善提案】 に確定することとしたいと考えます。 「Minimum Repetation Cycle (s)(暫定)」 【理由】 定義を明確化し、実証実験を行った後にFIXすべきと考えます。 6 ページ数:A2 【ご意見・ご質問】 ・ GPS信号が殆ど届かない地下街、例えば「GPS信号受信<-178.5dBWの場所」でも 「IMES信号受信<-150dBW」を基準とする必要は無いと思われます。 ・ A10の「-94.1dBW」は「送信端における最高信号強度(-94.35dBW)で上限が規定され る」と矛盾しています。 【改善提案】 ・ GPS信号が殆ど届かない地下街、例えば「GPS信号受信<-178.5dBWの場所」でも 「IMES信号受信<-140dBW」 ・ A10の「-94.1dBW」は「-94.35dBW」に修正、「-140.0dBW」は「-140.25dBW」に修正。 【理由】 ・地下街などGPS信号が殆ど届かない場所、つまり高感度GPSであっても測位不可能な 場所では、GPS信号との干渉を考慮する必要は無いため。 IMESによるGPS補完を優先する場合は、ご指摘のとおりと考えます。しかしながら、既存 の高感度受信機ユーザの保護が優先されるため、GPSの信号が届きにくい場所(所望 GPS波が非常に弱い場所)ではIMESの送信電力は逆に低く抑える必要があります。 次の2つの理由から、現状の2段階の上限値設定を提案させていただいています。 1) 高感度受信のための技術開発が進んでおり、測位不可能な場所を特定、定義するこ とが難しい。 2) 提案の上限値でも1つのIMES送信機によるカバレッジは実用上問題ないと考える。 2/5 備考 IS-QZSS(1.2版)ドラフトに対するコメント・改善提案表 No. 7 ページ数:A10 受領したご意見等 対処等 誤記ですので、ご指摘のとおり1.2版制定時に記述を修正します 【ご意見・ご質問】 「-94.1dBW」は「送信端における最高信号強度(-94.35dBW)で上限が規定される」と矛盾 しています。 【改善提案】 「-94.1dBW」は「-94.35dBW」に修正、「-140.0dBW」は「-140.25dBW」に修正。 【理由】 「送信端における最高信号強度(-94.35dBW)で上限が規定される」と矛盾しないようにす るため。 8 SPAC署名欄:SPACの利用推進副本部長⇒専務理事 ご指摘の通り修正いたします。 9 ページ1“本書は・・・準天頂衛星システム設計の進捗”:“設計の進捗”は不適切 一部、第2段階に向けて検討を行っている項目があるため、このままの記述とさせて頂き たいと思います。 10 ページ2“衛星測位推進センター”(数か所):正しくは“衛星測位利用推進センター” ご指摘の通り修正いたします。 11 QZSS概要:データに“EPOCH=2009/Dec/26/12:00UTC)”などの注記が散見されるが意 EPOCHの記載がある図は、日時に依存性があるためEPOCHを記載しています。ただし、 図不明。データに日時の依存性があるならばアップデートすべき。なければ削除 昇交点赤経等は打上げ後に決定するため、現状は例として参照してください。衛星打上 P6については必要ですが打ち上げ後のほうが自然。打ち上げ後のタイミングで改定され げ後は、実際のパラメータでの図に更新するとともに、計算に使用した初期値等を記載い てはどうでしょうか。 たします。 P19、20、21では、EPOCHの記載は不要と考えます 12 衛星メンテナンス(ページ15):軌道/姿勢メンテナンスの必要日数についての根拠をお 教えください。 御質問の内容は、衛星の設計情報に該当するため、別途個別に回答させていただきま す。 13 衛星メンテナンス(ページ15):“事前にインターネット等の媒体によりユーザーに通知”と ご指摘の通り修正いたします。 あるが7章の“運用情報”に含め、ここではそれを呼び出すことにしてはどうでしょうか? 14 初期昇交点赤経(4.2サービス実証時間/期間、ページ36):昇交点赤経あるいは可視時 昇交点赤経は7章の“運用情報”に開示されることを記述いたします。 間帯(図4.2.1-1、-2相当)については7章の“運用情報”にて開示されることを記述。ある “打ち上げ時間帯”は“打ち上げ時刻”に修正いたします。 いは“ユーザ運用計画支援ツール”が提供されることを記述。 また、衛星打上げ後は、ここの図は実際の昇交点赤経のものに更新いたします。 “打ち上げ時間帯”は“打ち上げ時刻”が適切 15 アベイラビリティ(ページ40):定義と算出根拠についてお教え願いたく。 16 公開情報・データと公開方法(ページ195): 表7.2-1には衛星メンテナンススケジュール(軌道・姿勢)を入れることを明記(運用計画 の内容として既に記述されているがよりわかりやすくするため) 17 ページ数:付録 地上補完信号(IMES) 御質問の内容は、衛星の設計情報に該当するため、別途個別に回答させていただきま す。 ご指摘の通り修正いたします。 ① 地上補完信号(IMES)の仕様に係る知財方針に関しては、現状共有者双方で方針に ついて検討を行っているところであり、方針が固まりましたらIS-QZSSウェブサイトにてお 【ご意見・ご質問】 知らせする予定です。 ① 地上補完信号(IMES)の仕様に係る知財方針に関して、開発者へ隘路とならないよ ② PRNコードについては、一元的に管理する体制をIMESの実用化に向けて整備する方 うな方針の提示を希望する。 針です。 ② PRN番号の管理方法について方針の提示を希望する。 【理由】 以前のユーザミーティング後の進捗状況を知りたいため。 3/5 備考 IS-QZSS(1.2版)ドラフトに対するコメント・改善提案表 No. 受領したご意見等 18 【ご意見・ご質問】 【事務局コメント】 地域資源活用イノベーション創出助成事業で、公共工事における気象情報システムの開 現在、回答準備中です。 発を行っています。 近年、都心部では下水道網・道路網の普及に伴い多くの補修工事が行われており、比例 して工事中に豪雨など天候の影響による事故発生の危険が増幅しているため、これらの 事故防止への対策が急務となっている。そこで本事業では、気象庁から送られる気象情 報(警報・注意報)を5kmメッシュの情報に細分化し、工事で使用するGPS搭載のLED標 示板にピンポイントでの情報伝達を瞬時に行うことで、安全な環境を確保することが可能 となる。 【改善提案】 現在のGPS衛星のみによる測位よりも、より長い時間、より多くの場所で、より正確な位 置が判るようになることが期待されるので、地上補完システム=IMES(Indoor Messaging System)で、インフラ提供元として立候補したい。 【理由】 第一段階の利用実証も、IMESの利用実証も、ともにビルの屋上などよりも中層や路面に 近い、それも交通情報や気象情報に近いポジションにある街中の機器設置環境があれ ば遥かにスピーディな進捗が期待できます。また、東京都の支援による地域活性化の取 り組みがあります。 19 ページ数:A1 【事務局コメント】 現在、回答準備中です。 【改善提案】 搬送波公称中心周波数が、1575.4200MHz±8.2KHzについて、プラスまたはマイナスの どちらかにして欲しい。 【理由】 現状のIMES受信機のアルゴリズムを考慮した場合、中心周波数がプラスまたはマイナ スのどちらかに片方にShiftしただけであれば、単にOFFSETするだけなので対応が簡単 であるが、±両方向にShiftしてしまうと、信号サーチアルゴリズムを追加しなければなら ずに、変更に大きな工数がかかる また、現状IMES(PRNコード10個分)のサーチをいれることによって、GPS信号サーチの 時間が長くなっていることさらにこれにより消費電力もUPしていることを 考えると、サーチ幅を±両側に広げることにより、GPS信号サーチにさらなる時間がかか り、現状のGPSレシーバそのもののPerformanceが更に悪化してしまう。 20 ページ数:196 【ご意見・ご質問】 JAXA様がGPS、QZSSの軌道情報履歴をリアルタイムでご提供されることは大歓迎。 弊社のユーザでも携帯電話以外でGPS搭載する事例(Pocket-PCなど)が増えており、 このようなケースでも擬似的なAGPSが可能になる。 上記のユーザ様がどのような形で利用される(情報提供も含め)のがよいのか、YUMA データでどのような形でGPSレシーバの取り込むのか、 性能の検証方法などについて、仕様が確定した段階でぜひご相談させて欲しい。 (できればExtended Ephemerisの配信も希望します) 【事務局コメント】 現在、回答準備中です。 対処等 4/5 備考 IS-QZSS(1.2版)ドラフトに対するコメント・改善提案表 No. 21 ページ数:15-16 受領したご意見等 対処等 【事務局コメント】 現在、回答準備中です。 【ご意見・ご質問】 3.1.2.2.1.1 軌道メンテナンス、“平均150 日以上に1 回の頻度で、・・最大で2 日間サービ スを停止する”、また、 3.1.2.2.1.2 姿勢メンテナンス、“・・最短で30 日の間隔をあけて(平均40 日以上に1 回の 頻度で)、・・姿勢メンテナンスの時は、最大で1 日間サービスを停止する。”とあるがこれ は単なる情報か、仕様値(規格値)なのか?記述が曖昧。 【改善提案】 仕様値として○○はXX以下とする、という記述に修正願いたい。 【理由】 サービスに衛星を提供できる期間は衛星の性能に係る重要事項であり、メンテナンス期 間は仕様値として管理し、かつ、打ち上げ後もモニターし、規格を外れれば是正処置をと るべきものである。 22 ページ番号:付録 地上補完信号(IMES) 【ご意見・ご質問】 One of the changes is the proposal to have the IMES stations carrier frequency offset by ±8.2kHz with respect to L1. The idea seems to be to reduce the crosscorrelations with the GPS SVs. In terms of crosscorrelation interference it does not help at all to shift the IMES stations’ carrier frequency by ±8.2kHz but it does rather harm. Also this change is from the receiver implementation point of view not advantageous. It is advised to analyze this topic more deeply, e.g. check the crosscorrelation properties for other GPS PRN and IMES PRN combinations. Most probably it would make sense to return to the previously defined frequency plan for IMES stations, that is transmit the IMES signal on L1 and revert the planned frequency shift. 【事務局コメント】 現在、回答準備中です。 5/5 備考