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市立堺病院 - 堺市立総合医療センター

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市立堺病院 - 堺市立総合医療センター
地方独立行政法人
堺市立病院機構
市立堺病院
後期研修プログラムのご案内
平成27年7月より
病床数:一般480床 感染症7床
医師数:155名
診療科目、センター、主要な部門
・総合内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科、血液内科、腎代謝免疫内科、神経内科
・産婦人科、小児科
・外科、整形外科、形成外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、
歯科口腔外科
・放射線治療科、放射線診断科、麻酔科、病理診断科、リハビリテーション科、救急内科、
救急外科
・集中治療科、女性科、人工透析部門、化学療法病棟(無菌病室)
・乳腺センター
・脳脊髄神経センター
・消化器病センター
・循環器病センター ・がんセンター
1
2015.5
目
次
[後期研修プログラムの概要]
■内科統括部 ………………………………………………………………………………………
1.2
総合内科 …………………………………………………………………………………………
3.4
消化器内科 ………………………………………………………………………………………
5
循環器内科 ………………………………………………………………………………………
6
呼吸器内科 ………………………………………………………………………………………
7.8
血液内科 …………………………………………………………………………………………
9
腎代謝免疫内科 ………………………………………………………………………………… 10.11
神経内科 ………………………………………………………………………………………… 12
救急内科 ………………………………………………………………………………………… 30参照
■産婦人科 ………………………………………………………………………………………… 13
■小 児 科 ………………………………………………………………………………………… 14.15
■外
科 ………………………………………………………………………………………… 16.17
■整形外科(脳脊髄神経センター)……………………………………………………………… 18
■脳神経外科(脳脊髄神経センター)…………………………………………………………… 19.20
■神経内科(脳脊髄神経センター)……………………………………………………………… 12参照
■形成外科 ………………………………………………………………………………………… 21
■皮 膚 科 ………………………………………………………………………………………… 22
■泌尿器科 ………………………………………………………………………………………… 23
■耳鼻咽喉科・頭頸部外科
……………………………………………………………………… 24
■放射線診断科 …………………………………………………………………………………… 25
■放射線治療科 …………………………………………………………………………………… 26
■麻 酔 科 ………………………………………………………………………………………… 27
■病理診断科 ……………………………………………………………………………………… 28
■集中治療科 ……………………………………………………………………………………… 29
■救急センター(救命救急センター)…………………………………………………………… 30
2
内科統括部
後期研修プログラムの概要
≪内科統括部後期研修の特徴≫
■専門医養成のための基礎教育を行う
1. 後期研修医は3年間志望する専門科にではなく内科統括部に所属する
2. 前半各科ローテーションで専門診療の基礎となる総合的な臨床力を育む
初期研修での内科研修だけでは、内科領域の十分な基礎臨床力はつきません。私たちは後期研修
のはじめの一定期間ローテーション研修を行なって、幅広い臨床能力を身につけることが重要であ
ると考えています。サブスペシャルの専門性の追究は内科学の確かな土台の上に築かれるべきであ
ると考えるからです。
3. 後半専門内科8科のいずれかに固定し専門領域の臨床力を習得する
後期研修の後半(研修医によって期間が異なります)は、希望する専門内科でのセミ・ストレー
ト研修(1年半~2年)を行ないます。より専門的な検査、治療の知識、技術の習得を目標にして
います。また、この期間の経験を踏まえて、専門内科の関連学会専門医資格の取得を目指します。
専門各科では内科系13学会のうち10学会の教育施設に認定されています。
消化器内科 日本消化器病学会認定教育施設
循環器内科 日本循環器学会認定教育施設
呼吸器内科 日本呼吸器学会認定教育施設
血 液 内 科 日本血液学会認定教育施設
腎代謝内科 日本腎臓学会/日本リウマチ学会/日本糖尿病学会 認定教育施設
総 合 内 科 日本内科学会認定教育施設
神 経 内 科 日本神経学会認定教育施設/日本脳卒中学会認定教育研修病院
■意欲ある人材を広く全国から求める
当院の内科系後期研修は全国公募で行ないます。さまざまな医療機関で異なったプログラムの初期研
修を受けた人材が集い、互いに切磋琢磨して新たなレベルアップを図る場として後期研修を位置づけて
います。
≪内科統括部後期研修のスケジュール≫
■ローテーションと専攻する科での研修
・当院の内科系後期研修は、内科系8分野(呼吸器、循環器、消化器、腎代謝免疫、血液、神経、総合、
救急)の選択ローテの履修を修了した後、各専門内科の後期研修に入ります。
・ただし、初期研修中に十分に履修できた専門内科については省略できます。
・初期研修でのプログラムやローテーション期間は医療機関によって様々ですからどの専門分野が履修
修了したと判定するかは、話し合いの上で決定します。
・総合内科も専門内科のひとつとして後期研修の対象となります。
・後期研修のはじめから一専門分野の研修を行うストレート研修は行っていません。
(ただし脳神経脊髄センター経由の神経内科研修にはストレートコースもあります)
13
■3年間のスケジュール
・専門内科を専攻する前のローテーション期間は初期研修での内科履修歴により研修医ごとに異なりま
す。12カ月、15カ月、18カ月などバリエーションが生じます。そのため、専攻する専門内科での
研修期間も24カ月、21カ月、18カ月など、研修医によって違いが生じます。
・当院では救急入院の患者が半数近くを占めており、できるかぎり後期研修中に救急集中治療部でのロ
ーテートを経験するよう推奨します。
(図の説明)
たとえば、初期研修中に2つの専門内科(例:呼吸器内科、消化器内科)の履修が修了したと判断さ
れて呼吸器内科を専攻する場合にはスケジュール例となりますし、初期研修中に1つの専門内科(例:
循環器内科)の履修が修了して循環器内科を専攻する場合にはスケジュール例となります。
スケジュール例(1)
3 年目
4月
5月
6月
総合内科
7月
8月
9月
10 月
11 月
循環器内科
12 月
血液内科
1月
2月
3月
腎・代謝内科
4 年目
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
11 月
12 月
1月
2月
3月
11 月
12 月
1月
2月
3月
11 月
12 月
1月
2月
3月
呼吸器内科
5 年目
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
呼吸器内科
スケジュール例(2)
3 年目
4月
5月
6月
7月
呼吸器内科
8月
9月
10 月
総合内科
腎・代謝内科
血液内科
4 年目
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
消化器内科
11 月
12 月
1月
2月
3月
12 月
1月
2月
3月
循環器内科
5 年目
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10 月
循環器内科
24
11 月
総
合
内
科
日本内科学会認定制度教育病院
日本アレルギー学会教育認定施設
≪はじめに≫
2002年に発足した総合内科は、市立堺病院が新築移転し堺市立総合医療センターに飛躍する2015
年に、内容を刷新し新たなスタートをきります。
私たち4人のスタッフは、それぞれが、リウマチ膠原病やアレルギーの専門家であり、消化器や消化
器内視鏡の専門家、集中治療の専門家、呼吸器の専門家でありますが、総合内科診療の発展に貢献しよ
うと集まりました。今までの市立堺病院内科、総合内科の良き伝統を大切にし、新しいものを取り入れ、
当院の初期研修医教育の理念である『教え教えられる文化の中で、優れた人格を持ち、世界の医学・地
域の医療に貢献する医師を育む。』に呼応した下記の総合内科の理念に沿って教育・診療・研究を行い
ます。
『私たち総合内科は、堺市という都市環境の中で、
リサーチマインドを持って総合診療を行うことを通じて、
研修医が優れた医師となるよう教育に力を入れます。』
3つの柱
1)研修医教育(Graduate Medical Education)に力を入れます。
医学部での教育を修了し医師となった研修医とともに実際の患者さんを診療することを通じて、
患者さんに質の高い医療を提供しつつ研修医には良い医療を学んで頂きます。
2)堺市の総合内科
大阪府堺市という都市部の医療環境の中で、1人の患者さんに起こりうる広い領域の多くの問題
点に対応し、総合的に患者さんを診療します。 病歴、身体診察を大切にすることはもちろんのこ
と、適切に検査・治療を進めていきます。他の専門診療科と垣根の低い良好なコミュニケーショ
ンを持って総合性と専門性のバランスがとれた診療を実践します。
3)リサーチマインドの醸成
現在の医学ではわかっていないこともたくさんあります。常に問題意識を持って患者を診療し、
今までにない新たな切り口からも問題点を考え、研究を行い医学へ貢献することを目指します。
私たちが、目指すこれら3つの柱は、内科学会の目指す(新)内科指導医の3要件に一致しています。
≪対応疾患・指導体制≫
ほとんど全領域の内科疾患を対象として、外来、入院ともに診療しています。専門内科の担当する分
野の疾患であっても、専門科と緊密なコミュニケーションをとりながら、総合内科が主科として診療し
ます。総合内科では各専門内科と協力して臨床研修で経験が求められる内科系の疾患・病態を実臨床の
中で診ていけるように指導します。
5
3
約20名の患者さんを担当しています。2〜3チーム体制で運営しています。初期研修医が直接の担当
医となり、後期研修医やスタッフ医師とともに診療します。前述のとおり、専門内科でよく遭遇する疾
患も数多く受け持ちます。まだ診断がついていない症例、複数疾患が同時に存在する症例、不明熱の症
例なども担当します。
総合内科入院症例(2010年)
呼吸器関連 40 例 尿路関連 75 例 消化器関連 42 例 皮膚関連 16 例 中枢神経関連 9 例 結
感染症疾患
核 4 例 デング熱 1 例 ツツガムシ病 1 例 日本紅斑熱 1 例、細菌性赤痢 1 例 パラチフス 1
例 カポジ水痘様発疹症 1 例 その他 31 例
呼吸器疾患
慢性閉塞性肺疾患 4 例 気管支喘息 4 例 肺癌 1 例
消化器疾患
胃・十二指腸潰瘍 5 例 腸閉塞 1 例 虚血性腸炎 2 例 胃癌 2 例 急性膵炎 1 例 その他 4 例
循環器疾患
心不全 2 例 不整脈 3 例 失神 7 例 高血圧症 1 例 肺塞栓症 3 例
腎・代謝・内分泌
慢性腎不全 7 例 糖尿病 11 例 原発性アルドステロン症 1 例 副腎不全 2 例 特発性副甲状腺
疾患
機能低下症 1 例
アレルギー・膠原
病疾患
アナフィラキシー13 例 ANCA 関連血管炎 6 例 リウマチ性多発筋痛症 3 例 全身性エリテマ
トーデス 2 例 ベーチェット病 2 例 Cogan 症候群 1 例、Still 病 1 例 RS3PE1 例 チャーグ
ストラウス症候群 1 例 サルコイドーシス 1 例
神経疾患
血液疾患
その他の疾患
めまい症 10 例 脳卒中 5 例 ウェルニッケ脳症 1 例
特発性血小板減少性紫斑病 1 例 シェーンライン・ヘノッホ紫斑病 1 例 骨髄異型性症候群 2
例 ビタミン B12 欠乏性貧血症 2 例
熱中症 10 例 偽痛風 6 例 急性薬物中毒 4 例 縦隔気腫 1 例 Osler-Weber-Lendu 病 1 例
その他分類不能 47 例
≪施設認定≫
内科学会および関連学会の施設認定状況 日本内科学会認定教育施設
日本呼吸器学会認定教育施設、日本腎臓学会認定教育施設、日本血液学会認定教育施設
日本神経学会認定教育施設、日本糖尿病学会認定教育施設、日本アレルギー学会認定教育施設
日本リウマチ学会認定教育施設、日本消化器内視鏡学会認定教育施設、日本救急医学会認定教育施設
≪研修医のみなさんへ≫
私たちは専門領域を持ち、かつ総合的な診断を行う内科医の集団です。専門内科と比較して、診
断未確定の症例を受け持つ頻度が高いため、診断に至る過程や論理をより幅広く学び、新内科専門
医の要件を満たすことができます。8専門内科をまとめる内科統括部には多くの症例検討会、学習
会があり、これらに積極的に貢献しています。後期研修医や私たち自身(スタッフ医師)を対象と
した継続教育学習プログラムについても大切にし、国内外を問わず優れた臨床医、医学者を講師と
して招きます。
総合診療を志す医師、総合内科診療を基礎として専門医療に進むことを目指す医師、現代の医療
を広く知ることを動機として医学研究を行う医師など、日本全国から高い志を持った若手医師が数
多く集い、研鑽する場であるよう私たちは発展してゆきたいと思っています。
6
4
消 化 器 内 科
日本消化器病学会認定医制度認定施設
日本消化器内視鏡学会認定指導施設
日本肝臓学会認定施設
消化器内科は8名の常勤スタッフと研修医3~4名で診療を行うと同時に、消化器病センターとして
消化器内科、消化器外科、放射線科と合同診療していく体制を整備しています。毎週臓器別に外科、放
射線科との合同カンファランスも行い、治療方針の決定のみならず、症例を共有し、研鑽の場としてい
ます。各種の消化器疾患の検査、治療に関する機器、設備が整っており指導体制も充実しています。
当科の特徴としては、臓器別に縦割りにせず、消化器疾患全般について、一般診療から高度・特殊・
先駆的医療まで広い範囲の診療を行っていることです。たとえば救急疾患は症例が豊富で、内視鏡的止
血術、胆・膵領域の内視鏡的治療などの緊急治療も数多く経験できます。一方、消化器癌に対する治療
は内視鏡的治療(EMR/ESDなど)
、放射線治療、IVR、肝腫瘍に対する治療(TACE、RFAなど)
、化
学療法(臨床試験を含む) を行っています。また他科・他部門との連携により特殊療法(血漿交換療
法、顆粒球あるいは白血球除去療法、腹水濃縮還流、化学療法時のクリーンルーム対応など)が可能で
す。
当院は日本消化器病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会指導施設、日本肝臓学会認定施設であり、
当科での研修は、内科認定医取得後、専門医取得のための研修として認められます。
≪指導体制≫
研修医個々に担当指導医を決定し、研修医をひとりぼっちにせず、きめ細かく指導する方針です。
≪後期研修プログラムの内容≫
■3カ月ローテートの場合
10名程度患者の受け持ちを行い、患者管理を学ぶと共に、手技にも参加していただきます。
■1年半~2年間の研修の場合
内科全体の方針として、総合的に患者を診る力を養うことをベースとして、他内科との合同で、内
科全般について研修していただきます。また、消化器内科医として、各種手技や診療を行うことがで
きる能力を身につけるべく、経験を積んでいただくために、他の研修病院のように研修医が受け持ち
だけやらされて手技はスタッフが行い、研修医は見学だけではなく、スタッフの補助のもとできるだ
け各種手技や診療を主体的に行っていただきます。また、後輩研修医の指導も行っていただくことで
更なる能力の向上を目指していただきます。
75
循 環 器 内 科
日本循環器学会認定循環器専門医研修施設
循環器内科は常勤医6名、後期研修医2~3名、初期研修医1~2名で診療しています。当循環器内
科はハートコールという365日24時間救急隊と直接連携をとるhot lineを持ち、急性冠症候群・重症
心不全・重症不整脈・肺塞栓等循環器疾患全般の救急受け入れが常に行える体制をとっています。急性
冠症候群は年間150例前後を受け入れ、door to balloonの時間30分以内を目標とし予後改善に努め
ています。その他年間を通じてPCI は約400件、CAGは約850件、PTAは約100例、ペースメーカ
ーは約75例施行しています。また心不全患者も多数受け入れておりCCUでの綿蜜な重症管理も行って
います。
循環器内科として急性期の治療に常に対応することはもちろん大事ですが、患者様の予後改善のため
にはしっかりとした慢性期治療も重要ですので当院では医師、看護師、栄養士、薬剤師、理学療法士と
いった多職種のチーム医療により生活指導、栄養指導、心臓リハビリテーションといった治療にも力を
いれています。中でも心臓リハビリテーションは2008年に南大阪で初めての認定施設となった以降現
在まで入院・外来を含めて多数の患者様に施行しており、これだけの患者を受け入れている施設は南大
阪では数施設しかありません。
ローテート研修医には3カ月の研修で循環器疾患の診断と治療を習得し、他科に行っても初期対応が
独りで行えることを目標にしています。
Fix研修医は研修の後半1.5年間を循環器科の担当医として平均10人程度を受け持ち診療にあたりま
す。研修終了までに●循環器疾患全般を独りで診療できる、●循環器専門外来診療が行える、●非観血
的検査(心エコー、負荷心電図、心筋シンチ、冠動脈CT)を独りで施行できる、●Interventionの部
門では冠動脈造影、右心カテ、ペースメーカーを第1術者として施行できる(余裕のある場合はPCIも
開始する)ことを目標にしています。
68
呼 吸 器 内 科
日本呼吸器学会認定施設
≪診療科の特徴と当科の特色≫
呼吸器内科の診療範囲は幅広く多岐にわたります。当科は「呼吸器疾患の全般をほぼまんべんなくカ
バーしつつ、かつ全てが質の高い診療」を目指して取り組んでいます。すなわち、肺癌、呼吸器感染症、
気管支喘息、COPD、気胸・肺嚢胞性疾患、急性・慢性呼吸不全、びまん性肺疾患、膠原病関連肺疾患、
サルコイドーシス、肺疾患合併肺高血圧症、人工呼吸器管理、呼吸器ケア、呼吸リハビリテーション、
睡眠呼吸障害、呼吸器疾患栄養療法など呼吸器内科全領域に精通することを心がけています。
また、呼吸器病センターとして呼吸器外科と合同カンファレンスを行い、協力して患者の治療に取り
組んでいます。
気管支喘息とCOPDはcommondiseaseですが、専門医と多職種による包括的なケアが必要な疾患で
あり、さらに医療連携の充実と、地域調剤薬局と勉強会を開催し、治療の鍵となる吸入療法の普及にも
力を入れています。
肺癌については、当院がんセンターの一翼を担い、呼吸器外科手術体制・放射線治療体制・化学療法
病棟(無菌室)
・外来化学療法室などの整備された環境で診療を行っています。
急性呼吸不全や重症患者への対応も呼吸器内科医の重要な役割ですが、当科でもさまざまな呼吸困
難・呼吸不全に対する対応を行っており、救急体制の充実とともにますます充実してきています。
びまん性肺疾患については、専門性が特に要求される領域ですが、間質性肺炎の紹介例が増加してお
り、呼吸器外科・放射線科・病理診断科との協力により胸腔鏡下肺生検を適切に施行し、診断治療を行
っています。他科との併診も含めて、血液疾患・膠原病と血管炎症候群・HIV感染症など多彩な背景を
もつ肺疾患の診断治療に携わることができます。
また、睡眠時無呼吸症候群の症例は急増しており、質の高い診断と治療を行っております。
さらに当科の特徴として多職種協同の取り組みを積極的に行っており、呼吸ケア・リハビリテーショ
ンチーム(RCT)、栄養サポートチーム(NST)
、緩和ケアチームなどの活動も担っています。
一方、呼吸器内科医として、内科の総合力を必要とされる場面が多くあります。当院の内科各科は協
力体制が充実していることが特筆すべき特徴ですが、救急当直や内科外来の診療では、呼吸器疾患以外
の多くの症例をしっかりと学ぶことができており、内科全体でスタッフと後期研修医が切磋琢磨し、診
療レベルを高めることが出来ています。この仕組みの中で、研修を頑張った後期研修医にとって得られ
た経験は、臨床医として一生の武器になることと思います。
呼吸器関連の学会は多くあり、積極的に発表をしていますが、実践的な症例検討会への参加も有用で
す。たとえば、びまん性肺疾患研究会、西日本呼吸器内科医療推進機構症例検討会、大阪呼吸器肺高血
圧症フォーラム、大阪呼吸ケア研究会、南大阪呼吸器フォーラムなどへの症例発表を研修医にも奨励し
ています。これらの機会を活かして、熱心な指導のもとに発表することで学んだことも一生の財産にす
ることができます。
79
≪指導体制≫
現在、常勤医7名と後期研修医2~3名が、初期研修医1~2名とともに診療しています。
呼吸器外科的な部分については、外科医からの指導も受ける機会があります。
≪研修内容・プログラム≫
■3カ月間の研修の場合
総合的診療能力として必要な呼吸器疾患の基本的な診療の仕方を身につけてもらいます。身体所見の
取り方、胸部単純X線の読影、呼吸機能検査の基本的な評価、酸素療法の選択と適切な使用、気管支喘
息発作・COPD急性増悪への対応などを学んでもらいます。
■1年半~2年間の研修の場合
以下の目標があります。年間100~120例の入院を受け持つ。肺癌の診断と治療計画を独力で立て
られるようにする。肺炎・COPD気管支喘息の入院と外来の管理に熟達する。気胸・胸水の胸腔カテー
テル挿入および管理が確実にできる。酸素療法を指導的立場で用いることが出来る。挿管人工呼吸およ
び非侵襲型人工呼吸による呼吸不全治療ができる。胸部単純X線と胸部CTの画像診断が独力で出来る。
気管支鏡および経気管支的診断治療手技が安全に行える。睡眠ポリグラフ検査の実施と評価ができる。
局所麻酔下胸腔鏡・超音波気管支内視鏡が指導医と共に実施できる。
研修修了までの目安は、気管支鏡150例、トロッカーカテーテル挿入による持続吸引管理20例、ICU
での重症呼吸不全症例受け持ち10例です。
≪研修修了後の進路≫
引き続き2年間を当科のスタッフとして研讚を重ねて、呼吸器内科専門医、内科学会総合内科専門医を
取得することを目標にすることが可能です。また、西日本呼吸器内科医療推進機構を通じて希望する施
設に就職する機会も得やすいようになっています。希望によって、京都大学医学部呼吸器内科大学院な
どへの進学も奨励しています。
10
8
血
液
内
科
日本血液学会認定医研修施設
血液内科は現在常勤医3名と研修医2名で診療しています。周辺に血液内科を設置している医療機関
が少なく、南大阪から多くの紹介患者が訪れ、血液疾患診療の中心的な役割を果たしています。
白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などの悪性疾患だけでなく各種の貧血・出血性疾患など多彩な
疾患を扱っており、血液内科専門医をめざす人にとっては最適な環境と思われます。ハプロ移植も目指
しているので移植医希望の方も十分対応できると思います。化学療法病棟には、クリーンルームが8床
あり、急性白血病の化学療法、幹細胞移植、好中球減少時の感染予防などに利用し、治療効果が上がっ
ています。また日々治療上の工夫を行っており、難治性急性骨髄性白血病に対する堺病院のオリジナル
治療法「MEtA療法」を確立し、良好な治療成績を上げています。
「MEtA療法」は現在他施設共同研究
でエビデンスを作り上げようとしています。
「化学療法の達人」になりたい方は、当科で研修してください。スタンダード治療は勿論、血液内
科医ならではの「さじ加減」で治す喜びを味わってもらえます。当科での化学療法は外科の「メス」に
匹敵するものであり、抗癌剤などの薬を駆使して治癒・寛解をめざします。外科では血液疾患に手出し
はできません。
また、「腫瘍内科医」を志望する方も、当院なら研修指定病院になっているので、両方研修すること
ができます。
血液専門医は全国的にも絶対数が少なく、かつ疾患が著増しているので就職には困らないと思います。
もし、あなたが開業志望の場合、血液内科では無理と思っておられるでしょうが、実際は反対です。血
液内科医はいろいろな疾患を診ることになるので、何でも診れる医者になれます。
進取の気風と自主独立の精神を持つ、やる気のある方歓迎です。まるごと全部教えて欲しいという方
も歓迎です。一からでもお教えします。そのかわり早くマスターして患者さんに還元してあげてくださ
い。
当科では、患者さんにもみんなにも「明るく楽しく元気で暮らしてください」というのが合言葉で、
いつも笑いの絶えない環境で仕事をしていますので、一緒にがんばりましょう。
11
9
腎代謝免疫内科
日本腎臓学会研修施設・日本リウマチ学会研修施設・日本糖尿病学会認定教育施設
日本透析医学会教育関連施設・エイズ診療中核拠点病院
2015年4月現在、スタッフは常勤医4名・非常勤医1名、研修医は後期研修医4名・初期研修医1
名です。腎疾患・糖尿病・膠原病・HIV感染症など、主に難治性慢性疾患を幅広く担当しています。
【腎疾患】腎疾患の診断と治療・腎不全保存期の管理・透析導入・腎不全合併症の治療など腎疾患を
トータルに診療できる腎臓専門医の育成をめざしています。腎疾患の管理には血圧コントロールが必須
であり、高血圧治療も重要なテーマです。年間約50例の腎生検を施行しており、組織診断に基づいて
治療方針をたてられるようになることが目標です。腎臓専門医をめざす5年目後期研修医は、エコー下
腎生検・腎組織の切り分け・光学顕微鏡診断が一人でできることを目標とします。
【人工透析】透析室のベッドは10床で、入院透析を基本としています。透析導入前後の慢性腎不全患
者や、さまざまな合併症や手術のために入院が必要となった維持透析患者を担当していただきます。膠
原病・神経疾患・劇症肝炎・潰瘍性大腸炎をはじめとする難治性疾患に対する血液浄化方法も積極的に
行なっています。また、敗血症や多臓器不全症例に対してエンドトキシン吸着や持続的血液濾過透析療
法(CHDF)を実施する機会が増えていますが、休日・夜間の緊急に備えて臨床工学技師が毎日当直す
る体制をめざしています。(2013年5月現在は土日のみ日当直体制)2012年4月に透析医学会教育
関連施設に認定され、透析専門医をめざす5年目後期研修医は、体外循環治療適応の選択・体外循環回
路の組み立て・治療中の管理が一人でできることを目標とします。
【糖尿病】糖尿病の教育目的に入院する患者を担当し、各患者の病態・背景に応じた血糖コントロー
ルの目標の設定だけではなく、血糖に応じた経口薬およびインスリンの開始・調整を経験していただき
ます。また、多職種からなる糖尿病教育チームで運営する糖尿病教室、ならびに教育チーム回診にも参
加し、生活習慣病を有する患者の行動変容に向けたチーム医療・関わりを学びます。さらに、糖尿病性
ケトアドーシス、低血糖症、合併症の悪化などの緊急入院を要する病態の初期治療とその後の治療を通
じ、これらに適切に対処する能力を身につけていただきます。こうした多彩な症例を診療することによ
り、単に血糖をコントロールするだけではなく、腎症や循環器疾患をはじめとする合併症を含めてトー
タルに糖尿病を管理することができる医師の育成をめざします。2011年7月日本糖尿病学会認定教育
施設として認定され、糖尿病専門医をめざす5年目後期研修医は、糖尿病の診療だけではなく糖尿病教
室の運営にも参画し、地域医療機関との連携ができることを目標とした研修も行ないます。
12
10
【膠原病】南大阪地域では膠原病を専門に診療している医療機関が少なく、当院への紹介患者数が増
えているため、多彩な膠原病および膠原病類縁疾患を担当することができます。腎合併症や肺合併症が
その予後を規定することが多いので、腎生検や気管支鏡による診断・血漿交換を含む治療など積極的な
診療を行なっています。また、ステロイド治療にともなう糖尿病や、免疫抑制治療にともなう日和見感
染症の治療は、当科の得意とする分野です。
【HIV感染症】当院は「エイズ診療中核拠点病院」であり、南大阪のHIV診療において中心的な役割
を果たしています。呼吸器・感染症・血液の各専門医と協力して診療にあたっており、日和見感染症の
診断と治療・抗ウィルス治療の基本を身につけることができます。
【研修体制】後期研修医には5~10名の入院患者を担当してもらっていますが、初期研修医を指導し
てもらうこともあります。当科独自の取り組みとして、腎膠原病カンファ(他科と合同)・透析カンフ
ァ(透析スタッフと合同)
・腎組織検討会(病理と合同)
・火曜レクチャーや科全員での回診も行ってい
ます。
【学会・研究会】腎臓学会・透析医学会・糖尿病学会・リウマチ学会・エイズ学会・内科地方会など
の学会や大阪透析研究会・Sakai Renal Meeting・南大阪膠原病カンファレンス・阪和腎病理検討会・
関西HIV臨床カンファレンスなどの研究会にも積極的に発表を行っています。
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神
経 内 科
日本神経学会認定准教育施設
日本脳卒中学会認定教育病院
当科は「内科統括部後期研修プログラムのローテート研修」と、「神経内科後期研修」を受け容れて
います。
(Ⅰ) 内科統括部後期研修
内科統括部の後期研修プログラムに沿って研修します。4年目に3カ月間の当科ローテート
や、後半の専門内科研修で当科を選択することが可能です。3カ月のローテート期間中は内
科認定医到達目標項目に沿った研修内容となります。
(Ⅱ) 神経内科後期研修
卒後3年目から日本神経学会認定
准教育施設資格認定時に提出した2015年度版プログ
ラムに沿って研修します。当科は小規模ながら、入院患者は脳血管障害が1/3~1/2、神経
難病が1/3を占め、その他てんかん、眩暈、ギラン・バレー症候群など救急疾患を含めた幅
広い神経内科疾患を扱っています。また、脳神経外科、整形外科、神経内科が脳脊髄神経セ
ンターとして三科合同で病棟運営にあたっているので、希望があれば当科後期研修中に脳神
経外科や整形外科で一定期間の研修も可能です。また、救急・集中治療科(ICU)や循環器
内科など内科部専門内科へのローテートも交渉可能です。
■当科で4年間研修する場合
・専攻医1~2年目:病棟担当と救急・集中治療科および他科のコンサルテーションをスタッフ医・上
級研修医の指導の下で研修。2年目より神経内科初診外来を担当。希望があれば脳神経外科、整形外
科、循環器内科、救急科・集中治療科などで神経内科関連疾患、救急疾患の研修を行います。
・専攻医3~4年目:主治医として入院患者を受け持ちながら、外来では、退院後の患者の治療継続を
行い、疾患の縦断像を把握出来るよう努めます。平行して初診外来も担当し、各種検査を行うととも
に、臨床研修医の上級医としての指導も行ないます。救急科・集中治療科および他科のコンサルテー
ションに対応し、他科領域と関連する神経内科疾患について研修します。神経学会の定めるミニマム
リクアイアメントを適切に達成するために、不足する研修内容は学会主催のハンズオンセミナー、各
種学習会などを通じて習得出来るよう参加を奨励します。
■大阪大学神経内科・脳卒中科関連病院後期研修支援システム(以下本システム)で研修する場合
・本システムに登録し、複数の研修病院で各施設の研修プログラムに沿って研修します。
・本システムにて当院で卒後3年目から開始する場合は専攻医1~2年目として、5年目からの場合は
専攻医3~4年目として研修します。
・当院内科後期研修プログラムで研修開始し、内科系のローテート履修をした後、専門内科研修で当科
を選択・編入することも可能です。その場合は当科研修開始時(卒後4~5年目) が専攻医1年目
にあたります。その後の研修は、本システムに沿って行います。
・本システムでは定期的に各研修病院責任者の連絡会議を開催し、研修が適切に行われるよう情報交換
および研修施設の調整を行います。一施設の研修期間は3年以内です。
・本システムに登録する全研修医が集まる情報交換会が年1回開催されます。
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産 婦 人 科
日本産科婦人科学会認定医制度卒後研修指導施設
≪診療内容と特徴≫
当院産婦人科は、大阪大学産婦人科の関連病院として、臨床・研究・教育において密接な関係を保っ
ています。一方、大阪大学産婦人科以外からも広く人材を受け入れており、当院あるいは他院で初期研
修修了後、直接当科へこられた方もおられます。
当科は、産婦人科悪性疾患を含む産婦人科全般の診療はもとより、救急症例も積極的に受け入れてお
り、幅広く多くの症例を経験できるのが最大の特徴です。
5名の日本産科婦人科学会専門医(うち1名は、婦人科腫瘍専門医)が、きっちりと指導します。ま
た、学会発表、論文発表も積極的に行っています。
☆平成25年診療実績
・分娩件数470件
・手術件数
339件
産科手術
86件
婦人科手術
253件
(悪性疾患78件、内視鏡手術71件)
≪産婦人科専門医取得資格について≫
卒後臨床研修(初期研修)2年間修了後、当科のような日本産科婦人科学会認定医制度卒後研修指導
施設にて3年間専門研修を受ければ、日本産科婦人科学会専門医取得資格、医師会母体保護法指定医受
験資格が得られます。
≪研修修了後の進路≫
基本的には本人の自由です。
希望により大阪大学産婦人科へ入局し、他の関連病院でさらに臨床経験を積むことも可能です。
また、研究・学位の取得を希望するなら、大阪大学大学院に入学する方法もあります。
なるべく希望に添えるよう協力しますので相談してください。
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小 児 科
日本小児科学会小児科専門医研修施設
≪研修方式・概要≫
当院の研修は、小児科学会の小児科専門医修得を目標とし、小児科医の到達目標に従って行っていま
す。3年間の研修が基本ですが、学会の方針である研修支援施設(大阪大学医学部附属病院、大阪府立
母子保健総合医療センターなど)での半年~1年間の研修が含まれます。当院での研修を含めた3年間
で小児科専門医の受験資格を得ることができます。
1年目~2年目
主に病棟主治医として入院患者の診療に従事していただきます。
一般病棟では病棟担当医(指導医)と一緒に、診察・検査・治療等を行い、小児の特有の処置や手
技を修得し実践していただきます。当院小児科の入院患者数は、年間約1,500名であり、常時5人か
ら12人程度の主治医を受け持っていただいています。研修では、保護者への説明、患者背景(家族
構成、社会的事情)を考慮した入院中・退院後のフォローや、トータルケアを実践していただきます。
新生児に関しては、院内での分娩(出生数年間約400例)で必要に応じて分娩
に立ち会います。
軽症の病的新生児の治療や新生児検診を行っていただきます。
小児救急に関しては、救急搬送・二次救急症例を指導医とともに診断・処置を行っていただきます。
2年目以降では、1年目の内容に加えて、地域の保健所や学校検診のフォローアップを行うことで、
地域医療を経験していただきます。また、専門外来への参加や、夜間・休日診療所等での経験も可能
です。
3年目
当院で経験できない高度医療や稀な疾患の経験を積むため、半年~1年間研修支援施設での研修を
行っていただきます。現在は大阪府立母子保健総合医療センターと大阪大学医学部附属病院小児科での
研修が可能ですが、希望があれば他の専門病院(北海道から沖縄まで)での研修も考慮いたします。ま
た、研修支援施設での研修期間中も経済的な援助が可能です。
(詳しくは直接お問い合わせください)
。
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≪当院の特徴≫
小児科医として必要な知識の習得、治療手技、専門的な検査等を研修し、小児科専門医を修得してい
ただくことが第一目標です。特に小児科特有の急性期の管理や救急対応は重点的に習得できます。
また、以下に当院ならではの特徴を列挙します。
1) 政令都市である堺市の基幹病院であり、堺市および近隣都市の二次・三次救急を行っています。
同地区で24時間二次救急受け入れを行っている小児科は当院だけです。従って、症例数が多いだ
けではなく、疾患のバラエティにも富んでおり、一般小児科の勉強にはうってつけの病院です。
2) 小児の腎・内分泌、循環器・血液腫瘍の専門医を有する常勤医が指導します。私たちは多角的な
目を持った小児科医を養成したいと考えています。
3) 輪読会・抄読会・カンファレンスを毎週1回行っており、月に1回は研究発表を行っています。
また、不定期ですが小児疾患の勉強会を行っています。
4) 専門外来のために神経、発達、循環器、腎などの専門医に来ていただいており、多岐にわたる専
門分野の小児医とのディスカッションが可能です。
5) 他科(内科、外科、産科など)と連携もよく、またICTの活動も活発であり、小児科に限らない幅
広い知識をえることができます。
6) BLS、PALSの受講は必須としており、参加に係わる費用は当院で負担します。
7) 積極的に学会発表を行うこととしており、それに関わる費用の援助もいたします。
当院は、2015年7月に新病院へ移転し、地域の中核病院として責任ある救急医療・高度先進医療を
行うことがますます期待されています。小児科も例外ではありません。決して楽ではありませんが、や
りがいのある病院です。私たちは一緒に頑張っていただける先生方の研修を応援いたします。
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外
科
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本乳癌学会、日本胸部外科学会、
日本呼吸器外科学会、日本大腸肛門病学会、日本消化器病学会 研修施設
まだ後期研修先が決まっていないあなた!
た!
ほぼ決まっているけれどなんとなく不満感が残るあな
是非この機会に市立堺病院ですばらしい研修を経験してみませんか?
21名の豊富な外科スタ
ッフがお待ちしています。
≪診療内容と研修の特徴≫
1) 当院外科は消化器外科、乳腺・内分泌外科、呼吸器外科、一般・救急外科が中心です。心臓・血
管外科などの当院では研修できない領域は、大阪大学医学部の専門医育成プログラムなどを利用し
た他施設での研修が可能です。当院では外科系研修センターを立ち上げ、後期研修医を対象にした
①上部消化管、②下部消化管、③肝・胆・膵の3グループを4カ月毎に2回(合計2年間)ローテー
ションします。さらに残りの1年を選択とする3年の研修プログラムを作成しています。また、ロ
ーテーションに加えて、年間を通して一般救急外科、乳腺内分泌外科、呼吸器外科の研修を行いま
す。他の外科系診療科を希望していて最初の1-2年を外科で研修したいという希望があればロー
テーションを1回にするなどの対応も可能です。なお、来年度より心臓血管外科が新設され、院内
での心臓血管外科の研修も可能となります。また、来年の病院移転後は、3次救命センターが開設
され、救急科専門医の研修も可能となります。
取得可能な主な資格は以下の通りです。
外科学会専門医・消化器外科学会専門医・乳癌学会専門医・呼吸器外科学会専門医・大腸肛門
病学会専門医・消化器病学会専門医・臨床腫瘍学会薬物療法専門医・内視鏡外科学会技術認定
医・がん治療認定医・マンモグラフィー読影医、救急科専門医
なお、研修修了後の進路については各自の希望にそって相談にのります。
(希望すれば、大阪大学 消化器外科や呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺・内分泌外科、救急医
学教室への入局をサポートします。
)
2) 当院外科では年間に手術を約1,200例行い、緊急手術にも迅速に対応しています。
鏡視下手術も胆石、胃癌、大腸癌、肺疾患を中心に年間300例以上の症例があります。
各疾患(上部消化管、下部消化管、肝胆膵、乳腺・内分泌、肺・縦隔、救急)にはそれぞれ1~3
人の専門医・指導医がいて的確な指導が可能です。スキルス胃癌に対する左上腹部全摘術、下部直
腸癌に対する側方郭清や経肛門吻合、早期乳癌に対するセンチネルリンパ節生検なども積極的に行
っています。さらに、肝胆膵外科学会高度技能医修練施設に認定されています。
また、ヘルニア(PHS repair、クーゲル法)や内痔核(リガシュア使用)
、急性虫垂炎等の日常
よく見られる疾患の手術も症例が豊富です。
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☆平成25年(1月~12月)の主な手術(切除)数
・全手術件数 1,158例(全身麻酔942例、硬膜外・腰椎麻酔139例、局所麻酔77例)
・癌の手術
胃癌・食道癌
123例
結腸・直腸癌
137例
肝臓・胆道・膵臓癌
44例
乳癌・甲状腺癌
128例
肺癌・縦隔腫瘍
40例
・良性疾患の手術
胆石症
161例
急性虫垂炎
86例
ヘルニア
132例
痔疾患
32例
3) 手術だけでなく、学会発表・論文発表も積極的に行っています。
各疾患の専門医・指導医が丁寧に指導します。
国内学会は遠方へは年間6回まで出張費(旅費+参加費+日当)を支給します。それ以外に、近隣
の学会・研究会では参加費を支給しています。頑張れば、ASCOなどの海外の学会にも出張できま
す。
平成25年の業績
学会発表(司会・座長を含む) 169件、 論文 30件
国際学会発表 14件、国内学会発表 126件、英文論文 6件、和文論文 24件
4) 癌の化学療法については、外来化学療法や短期入院化学療法など時代のニーズに即した治療法を
積極的に取り入れており、がん治療認定医や臨床腫瘍学会暫定指導医がこれを支えています。
また、JCOG、NSAS、OGSG、JFMCなどの多施設共同研究に参加し、IRBを通過した数多く
の臨床試験や未承認薬の治験が行われています。
5) ICT(感染制御チーム)
、NST(栄養サポートチーム)
、PCT(緩和ケアチーム)RCT(呼吸器レ
ハビリテーションチーム)にも外科医がリーダー、メンバーとして参加しており、チーム医療も充
実しています。
癌のターミナル治療(緩和治療)では、事務局、NST、PCTと連携して在宅IVH(HPN)を積
極的に取り入れて、患者様が家族の方とできるだけ長く一緒に暮らせるように配慮しております。
6) 後期研修医
現在、外科の後期研修医は4名です。大阪大学救急医学教室、および近畿大学外科医局からの派
遣医師に加えて、公募採用の研修医が2名在籍されています。それぞれが切磋琢磨し、また助け合
って当院外科を盛り上げています。当院は他科にも同年代の研修医がたくさんいますので、院外で
の意見交換会も活発に行われているようです。
7) 最後に一息
このように当院外科での研修は非常に厳しいものではありますが、その分3年間いればどのような
手術にでも対応できる実力がつきます。
また、仕事ばかりではなく夏のビアパーティー、冬の温泉旅行や忘年会・新年会、季節を問わず各
種歓送迎会など恒例となっている息抜きもしっかりと計画し、研修医の人たちが実り多い3年間を過
ごせるように配慮しています。
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脳脊髄神経センター 整形外科
日本整形外科学会認定施設
日本リウマチ学会教育施設
≪診療内容≫
一般的な整形外科診療と、専門診療として脊椎外科・関節外科を行っています。
1) 外傷などの一般整形外科:主に手術適応のある疾患・外傷を診療しています。
2) 脊椎外科:変性疾患から脊椎脊髄損傷まで多岐にわたる専門治療を行っています。また、脳脊髄
神経センターの一役を担い、脳神経外科・神経内科と協力しながら診療しています。
3) 関節外科:主に変性疾患・関節リウマチなどの人工関節手術を多く行っています。
≪研修内容≫
1) 研修プログラムは日本整形外科学会専門医としての研修期間に相当する内容に基づいています。
記憶するだけでなく、学び、理解し、自ら考え、工夫して診療にあたられる整形外科医の育成を目
指しています。
2) 基本的には、指導医の指導のもとに、担当医として外来診察・入院患者主治医・手術などの診療
に従事し、全人的治療が行える整形外科医の育成を目指しています。
3) 脊椎外科・関節外科・リウマチ疾患・リハビリテーションなどの専門医・認定医の指導のもと、
診療に従事し、将来、専門医となる基礎作りとなるような指導を行います。
4) 整形外科疾患は外傷から慢性疾患まで多岐にわたるため、当院で得られない研修内容については、
大阪大学整形外科卒後研修ネットワークの研修施設での一定期間の研修も可能です。
5) クリニカルカンファレンス、抄読会はそれぞれ1回/週行っています。また、積極的に学会発表・
研究論文の発表などを行えるような指導を行っています。
≪当院の特徴≫
整形外科スタッフ数が5名と少数ではありますが、現在後期研修医がいないため、年間450件程度の
ほぼ全手術に関与することができ、濃密な研修を受けることが可能です。
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脳脊髄神経センター 脳神経外科
日本脳神経外科学会関連施設
日本脳卒中学会関連施設
脳神経外科診療の基本となる診療技術を身につけたい熱意のある医師を募集します。
脳神経外科専門医を志す方はもちろん、脳神経疾患の基本的な診療技術を身につけたい初期・後期研修
医の方からの短期間の研修希望にも対応しています。
脳神経外科での当プログラムでは、脳神経外科専門疾患についての初期診療、救急対応、検査・手術
手技・カテーテル手技、病棟、ICU管理まで幅広く学び、基礎的な素養、診療技術を身につけることを
目指します。
短期での後期研修を希望される医師には、脳神経外科の基本手技を修得、専門医のものの考え方に触れ
ていただき、将来、どの診療科に行かれても脳神経外科疾患には自信を持って診療ができるように研修
いただきます。
当科では脳神経外科領域の総合診療を幅広く行っており、脳卒中、脳腫瘍、頭部外傷から小児、脊髄
腫瘍までその対象は多彩で、診療技術も幅があります。例えば、脳血管障害では脳卒中の急性期治療か
ら予防的な治療まで、具体的には救急対応、手術、血管内治療、重症管理、薬物療法、リハビリテーシ
ョン、社会復帰支援といった脳卒中診療の一連を経験できます。脳腫瘍では手術だけでなく、術後放射
線治療、化学療法~各種補助療法まで経験できます。3年間かけて脳神経外科一般の基本的診療手技、
手術手技がマスターできるように研修を受けていただきます。
各年次において各個人の修得具合を見極めた上で次のステップに進んでもらいます。
例えば、手術に関連した修得目標は以下の通りです。
後期研修1年目:基本的な外科手技の確認。指導医の下で、穿頭手術、基本的な開頭手術、脳血管造
影検査、腰椎ドレナージが一人でできる。顕微鏡手術、脳血管内手術の助手ができ
る。脳卒中、頭部外傷他、救急脳疾患管理の評価、対応ができる。
後期研修2年目:指導医の下で、頭蓋内出血に対する開頭手術ができることを目標に、多くの手術に
助手として参加する。立体顕微鏡を用いた顕微鏡手術の基本的手技の修得。
後期研修3年目:脳神経外科患者の初期対応、検査、手術準備などのアレンジが一人でできる。修得
状況に応じ、より高度な手術(バイパス術、脳腫瘍摘出術、脳動脈瘤クリッピング手
術)に術者として参加。
平日朝は毎日、多職種で新入院患者、重症例などの症例カンファレンスあり、毎週症例検討会、抄読
会、勉強会があり、臨床上の問題解決能力、プレゼンテーション能力を磨きます。年に最低2回は学会
発表、3年間で2本の論文作成を行っていただきます。
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〔手術症例〕
平成25年(1月~12月)、手術件数157件
手術 118件
脳腫瘍 25件、脳血管障害 31件、外傷関連 35件(うち、開頭手術 60件)
脳血管内治療 39件、CAS 14件、脳動脈瘤コイル塞栓術 12件、血管奇形 6件、他
〔専門医等〕
日本脳神経外科学会専門医
2名
日本脳神経外科学会研修プログラム指導医 2名
日本脳卒中学会専門医
2名
日本脳神経血管内治療学会専門医
1名
* 当院の脳神経外科後期研修プログラムは、日本脳神経外科学会の研修プログラムにおける大阪大学
脳神経外科を基幹施設とした研修病院として組まれています。脳神経外科専門医を目指す方には大
阪大学脳神経外科ならびに関連施設で脳神経外科学を幅広く研修できるように配慮します。脳科学
を応用した神経機能回復など機能的脳神経外科手術をはじめ、脳腫瘍、脳血管障害などの臨床研究
も大学の研究施設と連携し行っています。
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形 成 外 科
日本形成外科学会認定施設
≪診療内容と特徴≫
当院形成外科で取り扱う疾患は小さな切創や皮膚腫瘍から外傷や癌切除により生じた大きな欠損や
変形に対する移植術や再建術まで多岐にわたり、幅広く多くの症例に対応しています。また、地域基幹
病院として救急症例や重症症例も積極的に受け入れています。機能面だけでなく整容面の重要性を認識
して診療を進める事ができるように心がけています。
大阪大学医学部形成外科と連携を密にして、診療および研修内容の充実を図っています。
≪研修内容≫
1) 研修プログラムは日本形成外科学会専門医資格取得の為の研修期間に対応した内容です。
2) 指導医の指導の下で形成外科診療に必要とされる知識、技術、診療態度を修得する事を目標にし
ています。
3) 1年目は、形成外科診療に関する基本的な創管理、形成外科的縫合法、植皮術、皮弁作成などに
ついて研修してもらいます。
4) 2年目以降は、より高度な形成外科手術に携わってもらいます。顔面や手の手術、筋皮弁を含め
た皮弁手術、遊離複合組織移植手術等になります。
5) 大阪大学医学部形成外科と密接な連携関係にあり、大阪大学もしくはその関連病院等での研修も
可能です。
6) 学会発表や研究論文投稿ができるように指導を行っています。
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皮 膚 科
日本皮膚科学会認定専門医研修施設
≪診療内容と特徴≫
当院は地域の基幹病院として、急性期病院、がん診療拠点病院としての役割を担っており、皮膚科も
それにふさわしい組織運営を目指しています。
通常の市中病院の皮膚科で遭遇する、いわゆる皮膚炎、皮膚腫瘍、感染症の一般的な診察・治療はも
ちろんのこと、ダーモスコピーや皮膚超音波検査などの画像検査、自費診療による非観血的治療から保
健適応手術まで多彩な陥入爪の治療、サージトロンによる腫瘍切除手術等の特技を持っています。
皮膚の画像検査だけでなく、皮疹から想定できる合併症が疑われる場合には、その診断のために各種
臨床検査データの判読を大切にしています。これはデルマドロームが当科のテーマの一つだからですが、
皮疹から内臓悪性腫瘍、膠原病、生活習慣病が発見できれば、患者さんには非常に大きなメリットとな
ります。
皮膚腫瘍に関してはダーモスコピーで早期に発見できる数mm大の悪性腫瘍からある程度の大きさ
のものまで自科で手術をしますが、大きな手術は、垣根なく診療をおこなっている形成外科に依頼して
います。専門家の少ない、血管肉腫(angio sarcoma)や転移性皮膚癌などの治療にも力を入れてい
ることも当科の特徴です。また、高齢や発生部位、大きさ、全身状態により手術で取りきれない状態の
皮膚がんの方に対しても治療法を工夫しています。
このように通常の研修病院でできることを網羅しつつ、大学病院クラスでおこなうような高度な治療
から、開業しても実践できる技術まで、質、量ともに研修病院として充実していると考えます。なお、
当科の最新の活動状況につきましてはホームページをご覧ください。
http://www.sakai-city-hospital.jp/medical/department/dermatology.html
≪皮膚科専門医取得について≫
皮膚科専門医の取得には当科の様な日本皮膚科学会認定専門医研修施設において、5年以上皮膚科の
臨床研修を行い、うち計1年以上は皮膚科研修カリキュラムの中心となる主研修施設(大阪大学皮膚科
や大阪医療センター皮膚科)で研修を行った者で、学会の定めた単位(各種講習会参加、手術、入院・
外来治療カルテの提示、学会発表、論文3編を含む)を取得済みであることが前提となります。このう
ち、特に律速段階になりがちなのは論文3編の執筆です。論文が書けない原因として、専門医研修施設
に在籍していたとしても、
①日常診療だけを漫然とおこなっていると学術論文に触れる機会がない。
②日常診療だけを漫然とおこなっていると論文にするような稀少症例を見落とす。
③論文を書く際に指導できる者がいない。という3点が推察できます。
しかし、指導医自身が論文、国際学会発表をすることで、当科は学術的活動性が高い状態にあります。
普段の診療から論文検索を推進し、臨床写真カンファレンスにより稀少疾患見落とし回避をしているた
め、上記①~③は自然と解決できるものと思います。
≪皮膚科を志望している訳ではない研修の先生方へ≫
デルマドロームをテーマのひとつとして掲げる当科では「皮膚だけを見るのではなく、全身の鏡とし
て皮膚を診る」ことができる能力を身につけることが目標のひとつです。したがって、皮膚科に所属す
る場合はもちろん、他科での研修中の先生にも皮膚疾患教育の門戸を広く解放しますので、たとえば内
科や外科に行かれる先生方もどうぞ皮膚科に立ち寄り、勉強をしていってください。
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泌 尿 器 科
日本泌尿器科学会専門医教育施設
≪診療内容≫
当科では、すべての泌尿器科疾患の診療と治療を行っています。
泌尿器科では、腎臓、尿管、膀胱、尿道などの尿路、前立腺や男性外性器の疾患を扱います。人口の
高齢化に伴って前立腺疾患(特にがん)や各種泌尿器科癌が増えています。
それらに対応すると共に、他の施設で加療中の複雑なご病気の診断結果、治療方針に対する第二の意
見(セカンドオピニオン)にもお答えしています。
≪当科の特徴≫
当科は、市立病院として広く門戸を開放しています。膀胱炎の様な外来加療ですむ疾患から前立腺
癌・腎臓癌・膀胱癌の様な入院の上手術が必要な疾患まで扱っています。
癌に対しては、手術、放射線、化学療法を組みあわせた集学的治療を行っています。また、前立腺・
膀胱・腎・副腎・尿管などの腫瘍に対しては、腹腔鏡による低侵襲手術を積極的に行っており、ほとん
どの症例を腹腔鏡手術で施行しております。
一日平均外来患者数は約70名、入院患者は約25名です。
年間手術は500件、その中には経尿道的手術(TUR)が100件あります。
体外衝撃波による結石破砕手術(ESWL)は150件あります。
≪後期研修プログラム≫
卒後のスーパーローテート研修に引き続き泌尿器科専門研修を行うことになりますが、当科は大阪大
学泌尿器科後期研修プログラムに参加しており、当科での研修は、同プログラムの後期研修委員会で決
定されます。
特長は 1)症例の豊富な関連施設、2)泌尿器科各領域の国内最先端を誇る専門施設が参加施設に
含まれていることです。具体的には、個々の研修希望に応じた施設の選択が可能であり、泌尿器科全般
はもとより、癌、腎移植、小児、結石、アンドロロジー(男性不妊)、女性泌尿器科、排尿機能等のう
ち興味ある領域を専門施設で一定期間、集中的に研修することが可能となります。
詳 細 に つ い て は 、 大 阪 大 学 泌 尿 器 科 学 教 室 ホ ー ム ペ ー ジ
(http://www.osaka-urology.jp/8/29.html)を参考にしてください。また、当科の特徴については
メール、FAX、電話等で問い合わせてください。可能な限り詳しく説明させていただきます。また、大
阪大学泌尿器科後期研修プログラムについては、メール([email protected])、FAX
(06-6879-3539)
、電話(06-6879-3531)等で大阪大学泌尿器科学教室へも問い合わせ可能で
す。
≪研修修了後の進路≫
基本的には、各個人の希望に応じて対応されます。多くの泌尿器科医は、大阪大学泌尿器科学教室関
連施設(http://www.osaka-urology.jp/12/19/)において、常勤医として勤務できます。研究希望
者は大阪大学大学院生、研究生あるいはシニア非常勤医として、基礎研究に従事できます。また、米国
を中心とした留学(2~3年)が積極的に勧められています(例:ジョンスホプキンス大学、カリフォ
ルニア大学、クリーブランド大学、クィーンズ大学、マンチェスター大学パターソン癌研究所等)
(http://www.osaka-urology.jp/11/12.html)
。一方、大阪府下および阪神間を中心に約70名の大
阪大学泌尿器科学教室同窓会会員が開業医として活躍しており、開業に際しても支援されます。
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耳鼻咽喉科・頭頸部外科
日本耳鼻咽喉科学会専門医研修指定施設
≪診療内容と特徴≫
当院耳鼻咽喉科・頭頸部外科は地域の基幹病院としてその役割は大きく、多彩な疾患を取り扱ってい
ます。
手術は、頭頸部腫瘍(唾液腺・甲状腺など)・口蓋扁桃摘出術・鼻副鼻腔内視鏡手術・顕微鏡下喉頭
微細手術など年間約200件以上をこなしています。
現在のスタッフは常勤医3名です。後期研修医の募集により、実質的にマンパワーが拡大すると考え
ており、単純に研修するというだけでなく実働戦力としても期待しています。
現在の耳鼻咽喉科・頭頸部外科医局は、科長も含めて3人とも若く、何でも話しやすい雰囲気で、お
互いに協力しながら臨床に取り組むやりがいにあふれた職場であると考えています。
また大阪大学医学部耳鼻咽喉科の関連病院として、密接な交流があります。後期研修に関しても、1
年を当院で行えばその次の1年は大阪大学での研修をする(あるいはその逆)といったことが可能です。
≪研修内容と目標≫
この研修プログラムは、将来耳鼻咽喉科専門医として臨床に携わるためのものです。耳鼻咽喉科の専
門医を取得するためには初期研修修了後4年以上の専門領域研修が必要で、うち3年以上は当院のよう
な専門医研修施設での研修が必要とされています。
基本的に前期研修の2年間に耳鼻咽喉科の選択研修をしていなくても、このプログラムに参加するこ
とに支障はありません。
(もちろん選択された方も歓迎です)
後期研修の修了後(あるいは後期研修中の一年ごとでも)の進路に関しては、大阪大学との関連も含
めてさまざまな選択肢が選べます。たとえば、他の関連施設での研修を行う事も可能ですし、大学の教
室で研究する・あるいは大学院に入学するなどの学位をとることを目指すこともできます。
一つの目安として研修目標を示します。
研
1年目
1年目の手術目標
2~3年目
2~3年目手術目標
修
目
標
所見がきちんととれること、耳鼻咽喉科的処置全般や内視鏡の操作の獲得。
入院患者受け持ち、術前、術後管理、診療録への適切な記載(電子カルテ)
。
手術器械に関する知識の習得。鼓膜切開術・気管切開・口蓋扁桃摘出術・内視鏡下副
鼻腔手術・喉頭微細手術など。
自分でとった所見を元に、治療を組み立て、患者および家族に説明できるようになる
こと。1年目の内容に加え、救急疾患に対する対処など。
1年目の内容に加えて頭頸部腫瘍手術全般。
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放 射 線 診 断 科
日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
当院放射線科は画像診断、核医学、Interventional Radiology(IVR)および放射線治療の業務を行
っています。
当院での診療業務において放射線科は重要な役割を担い、各科との緊密な連携のもとに日常診療に携
わっています。各科との検討会も多数行われています。
当院は堺市の中核病院です。非常に症例が多く多忙ですが、多彩な症例を経験でき、臨床放射線科医
としての修練に適した施設です。日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関に認定されており、専門
医資格のための修練が可能です。また、診療や教育などの面で大阪大学医学部放射線科と密接な連携を
とっています。
■スタッフ:
(2015年4月現在)
・常勤医3名、全員放射線診断専門医で神経、胸部、腹部、乳腺画像診断のスタッフがいます。
・後期研修医1名
・IVRには専門の非常勤診断医が応援に来ています。
■設
備
C T:
6 4列マルチ検出器
2台
MRI:
1.5テスラ高磁場
2台
血管造影装置:
2台
他、X線診断装置各種
■研修目標
すべての放射線科診断業務に早期より関わり、画像診断における実践力を養います。
希望があれば、IVRに従事してもらい、肝動脈塞栓術等を独力で完遂できるレベルの技術を習得可能
です。
■研修内容
・CT読影、MRI読影、X線一般読影(胸部単純写真など)、乳腺読影
・胃透視、注腸
・血管造影、肝動脈塞栓術等
■検 討 会
・消化器病センター検討会…外科、消化器内科と合同。肝胆膵、上部・下部消化管など腹部疾患全体に
わたり精力的な検討が行われます
・呼吸器検討会…外科、呼吸器内科、病理研究科と合同
・乳腺カンファランス…外科、病理研究科と合同
■研修修了後進路
個人の希望を最優先しています。当科は大阪大学医学部放射線科と診療、教育の面で密接な連携をと
っており、大阪大学放射線科もしくはその関連施設での勤務も可能です。他病院への異動、他大学での
研究、他科での研修などの希望があれば可能な限り支援します。
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放 射 線 治 療 科
日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関
日本放射線腫瘍学会認定協力施設
放射線治療はがん治療の三本柱のひとつで、切らずに治すことができ、QOLの維持向上につながる有
力な方法です。近年では技術の進歩も著しく、難治癌とされたものが治る時代になってきました。当院
放射線治療科では、
「放射線治療でがんの根治・克服を目指す」ことを目標に、院内がんセンターの中
核として外来化学療法センターとともに臨床腫瘍学・放射線腫瘍学を実地に実践する場として活動して
います。
リニアックでの外部照射を行っていますが、2008年1月に副院長・放射線治療科部長として池田
恢(前国立がんセンター中央病院放射線治療部長)が赴任しました。それに伴い2007年の実績患者数
は年間207名であったのが、2008年には235名(268部位)
、その後は2013年までの毎年新規計画
患者数300名以上を維持しています。新病院では最新のリニアック装置の設置が決まっており、定位放
射線治療(いわゆるピンポイント照射)やIMRTなど、より高精度の治療が可能となります。
当放射線治療科での特色は以下のとおりです。
・リニアック1台はMLC(マルチリーフコリメータ)を装備し、放射線治療計画装置及びCTにより、
様々な領域のがんに対して三次元放射線治療計画とその実施が可能です。
・放射線腫瘍医(常勤・非常勤)
、診療放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士、専属看護師、
クラークによるチーム医療を実践しています。
・放射線腫瘍医による毎日診療の体制をとっており、腫瘍学的緊急症にも対応しています。
・多発骨転移に対する疼痛緩和治療として、堺市内では当院のみストロンチウム89(メタストロン注)
による治療も取り入れています。
・呼吸器、消化器、乳腺など各領域への定期カンファレンス、Cancer Board等に参加し、患者に応じ
た診断・治療法を選択しています。
・がん医療・放射線治療に関するセカンドオピニオンを受付けています。またがん相談窓口での対応そ
の他、院内向けに週1回『がん・放射線治療相談駆け込み寺』を開設し、相談に応じています。
・研修医のみならず、緩和ケアチーム、技師、各種認定看護師、がん専門薬剤師、その他のコメディカ
ル業種の研修に協力しています。
2008年から日本放射線腫瘍学会JASTRO認定協力施設として認可されています。後期研修医に対
しては、がん診療・臨床腫瘍学および放射線治療技術の知識や技術を実践で身につけることを目標とし、
オールラウンドな放射線腫瘍医の育成を目指します。大学や近隣施設とも協同した、がん・放射線治療
の医療連携の場を実地に体験できる施設として機能していることを修得できると考えます。
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麻 酔 科
日本麻酔科学会麻酔科認定病院
≪常勤医師体制≫
内
訳:専門医、標榜医 1名
認定医、標榜医 2名
集中治療科所属の認定医、標榜医 1名
≪診療科のオススメポイント≫
症例が豊富です(麻酔科管理全身麻酔症例数2000例/年)。
緊急手術の麻酔も多く経験できます(約15%)
。
平成27年には新病院に移転し、心臓血管外科麻酔、3次救急の麻酔も経験できるようになります。
世界最新の麻酔器および周術期管理モニター、電子麻酔記録システムを装備しています。
≪認定施設≫
日本麻酔科学会認定施設
≪関連大学≫
滋賀医科大学
平成27年度以降に後期研修を開始され(現在初期研修医1年目、2年目)
、麻酔科専門医取得を目指
される先生は、日本麻酔科学会の専門医認定資格が大幅に変更されるため、当院単独での専門医取得は
不可能となります。
大学病院との協力により専門医を取得するプログラムとなります。
麻酔科認定医、標榜医の取得、また現在医師免許取得4年目以降の先生には影響ありません。
質問、興味等ございましたら、麻酔科担当 青井
メールアドレス:[email protected]まで、ご連絡ください。
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病 理 診 断 科
日本病理学会認定病院
日本臨床細胞学会認定施設
日本臨床細胞学会教育研修認定施設
病理診断科における後期研修では、診断病理医(surgical pathologist)を目指した研修を行います。
≪病理診断科の概要≫
当院では、組織診は年間5,500件余、消化器、呼吸器、脳神経外科、腎臓、皮膚、泌尿器、産婦人科、
リンパ節、循環器、口腔などの生検標本をはじめとして、外科(上部・下部消化器、肝胆膵、乳腺、呼
吸器)
、脳神経外科、耳鼻科、眼科、皮膚科、形成外科、泌尿器科、産婦人科、整形外科、歯科口腔外
科などの手術材料を扱います。術中迅速標本も年間300件程度あり、細胞診も婦人科、乳腺をはじめ年
間8,000件あまりを扱います。剖検は年間10-20件、CPCは年間5回行われます。消化器、呼吸器、
腎臓、婦人科などのカンファランスも定期的に開催されています。
≪指導体制≫
常勤医が2名おり、切り出し、剖検、組織診断についての指導を行います。また、学会発表も奨励し
ており、学会発表、論文執筆の指導もいたします。
≪専門医取得≫
日本病理学会認定病理専門医(病理学会会員歴3年、日本病理学会認定研修病院で人体病理学の研修
4年(専任)
、原著論文ないし学会報告3編、死体解剖資格保有、剖検報告書40例以上) の取得が目
指せます。
日本臨床細胞学会細胞診専門医(病理専門医保有者は臨床細胞学会会員歴2年で受験可)の取得も目
指せます。
≪研修修了後の進路≫
専門医取得まで、研修を継続することが可能です。
また希望があれば、大阪大学病理学教室員になり、他の関連病院での研修や、学位の取得などを目指
すことも可能です。
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集中治療科
≪施設の紹介と診療内容≫
・当院では、ICU・CCU6床、救急病床7床を独立した病棟として設置し、これらのICU・CCU管理を
行います。2013年度は、ICU455例、CCU262例でした。
・外科術後は、主に麻酔科・主科にて管理されますが、循環管理や、体外循環が必要となった場合は当
科で管理しています。
・呼吸・循環・栄養・院内感染防御。これらの管理がICU・CCUの基本です。重症であればあるほど、
支持療法が完全でないと救命できません。日々の臨床のなかで、この姿勢をまなんでもらいます。
・内科系ICU管理が主要な仕事となります。敗血症や、重症肺炎、重症膵炎が中心です。心エコーや、
スワンガンカテーテルを用いた、循環管理や、人工呼吸器(840・エビタが中心です。)や、NIPPV
(Vison)
、人工肺を使用した呼吸管理を行います。人工呼吸器はアビアを導入し、食道内圧系を用い
た呼吸循環管理を行っています。
・CCUは、循環器内科と協力して管理しますが、IABPや、PCPS、低体温療法も積極的に行っており、
それらの管理を行ってもらいます。
・栄養管理ですが、重症例では、右心カテーテルや、呼気ガス分析をおこない、栄養管理を行います。
・ICU・CCUは、内科的ICU、RCU、救急的ICU、術後の麻酔科ICU、いわゆるCCUなど多様な面を持
っており、常に院内の重症例を集学的に管理する、非常に興味深い部門となっています。
≪研修方式≫
・3年目は3年間の研修とし、4年目は2年間の研修とします。各々1年毎の契約更新とします。
・それぞれ最初の1年間は、救急、集中治療の知識や技術の修得を目的とした研修を行い、その後は、
集中治療科での実践を中心に研修を行ないます。それまでの経験を踏まえて、他科での短期研修も希
望あれば相談に応じています。麻酔科ローテート研修や内科研修も可能です。
≪ひとこと≫
この部門での後期研修は、総合臨床の基礎作りに大変寄与するもので、重症管理の基礎を磨く絶好の
チャンスです。前述しましたが、呼吸・循環・栄養・院内感染防御の管理は、どの科の患者であろうと
必須です。重症であればあるほど、支持療法が必要です。それらを学び、臨床応用していただきます。
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救急センター(救命救急センター)
救急科専門医指定施設
日本救急医学会認定指導医指定施設
当院は、平成27年7月に新設移転し、救命救急センターが開設されます。人口84万人の政令指定都
市堺市の住民から、救急医療の最後の砦として大きな期待がかけられております。当院の救命センター
は、都市型に関わらず、三次救急に特化せず、広く二次、三次救急患者に受け入れる施設となります。
救命救急医になりたい方、災害医療やDMAT、ドクターカーに興味がある方、将来的には内科や外科
医として働きたいが、外傷や中毒を含め重症患者の全身管理を学びたい方、などなど、救急医療に意欲
のある方からの応募を経験豊富なスタッフがお待ちしています。
≪診療および指導体制≫
当院救急センターは、指導医指定施設です。指導医指定施設は日本中で99施設しか認定されておら
ず、
(2014年1月1日現在)救命救急医としてのキャリアを目指す方は、最適な教育施設と言えます。
当院救急センターでは、現在8名の救急科専門医(うち3名は日本救急医学会認定指導医)が専従し
ています。また、専従医以外でも24時間365日体制で症例に応じて(精神神経科を除く)全ての診療
科専門医師が急性期診療に参加しています。このような体制により地域の基幹病院として年間8,000人
を超える救急搬送患者を受け入れている。また、病院前救護として、ドクターカーを積極的に運用、年
間150件以上の現場出動経験がある。救命センター開設後には重症外傷を含め、さらに受け入れ数増加
が見込まれています。
研修医への指導には救急科専門医、各診療科の専門医が担当し、常に最新の診断・治療の知識、技術
を習得できます。
≪施設紹介≫
(7月開設予定の救命救急センター)
センター外来:除染室、面積150㎡を超える初療室(通常2床・災害時最大4床運用予定)とドア1枚
で直結する自走式CT室、血管造影設備を有した専用手術室など。
センター病棟:ICU8床、HCU22床(陰陽圧個室3含む)。水浴治療室など。
≪研修プログラム:救急科専門医育成プログラム登録済み≫
①救命救急型救急科専門医育成研修プログラム:
救命センター研修3年 (終了後救急科専門医資格の習得可能)
②外科系(③内科系、④整外科系、⑤脳外科系) 救急科専門医育成研修プログラム:
救命センター研修1年+院内他科(②なら外科)研修2年+救命センター研修1年
外科手術手技などのサブスペシャリティを学びつつ、救急科専門医資格を習得する。また、例えば、
②ではさらに外科研修1年を加えることで外科専門医の習得が可能です。
≪その他≫
・ICLSやJPTEC、JATEC、MCLS、DMAT隊員養成研修など、救急災害医療についての講習会・研
修会にも積極的に参加して頂きます。
研修修了後の進路については、各自の希望を第一にしたいと思います。当施設は、大阪大学救急医学教
室(高度救命救急センター)の関連施設であり、大阪大学(研究・留学を含む)や阪大関連の大学病院
や救命センターでの研修も可能です。
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32
Respect patients!
Respect complexity!
Keep on learning!
<平成27年6月30日まで>
地方独立行政法人
堺市立病院機構
市立堺病院
〒590-0064
堺市堺区南安井町1丁1番1号
電話 072(221)1750
FAX 072(225)3303
<平成27年7月1日より>
地方独立行政法人
堺市立病院機構
堺市立総合医療センター
〒593-8304
堺市西区家原寺町1丁1番1号
電話 072(272)1199
FAX 072(272)9911
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