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斐伊川漁業協同組合広報誌
第8号
編集・発行/斐伊川漁業協同組合広報委員会/平成27年7月1日発行/雲南市三刀屋町下熊谷1272番地5/TEL(0854)45-2098
漁協のホープ内田るなさん・花の高校生(横田支部)
山の子に
手ほどきされて
山女釣る
横山 昭
目 次
斐伊川の自然を後世に 代表理事組合長 和泉一朗………… 2
平成27年事業計画 ……………………………………… 3
斐伊川を訪れた文化人(六)宇野千代(小説家)…………… 4
鮭神社訪問記……………………………………………… 4
支部の紹介(木次支部)…………………………………… 5
「水辺の教室」に思うこと ……………………………… 6
写真で見る地域活動……………………………………… 7
斐伊川研究に着手して…………………………………… 8
斐伊川漁協遊漁券取扱所………………………………… 9
斐伊川水系全図……………………………………………10
瀬
第 8 号
音
平成 27 年7月(2)
斐伊川の自然を後世に
代表理事組合長 和
斐伊川沿いの山なみが、さまざまな緑のパッチワークに彩
られ清々しい季節となりました。流域の皆様にはお元気でご
活躍のことと思います。
さて、私達が暮らしている出雲地方は、豊かな自然に恵ま
れ、古からの伝統・文化が今も息づいています。出雲大社の
平成の大遷宮を機に、あらためて国の内外からも注目され脚
光を浴びているところであります。これも偏に山や川、ゆっ
たりとした家々、伝統的な行事などと相俟って、日本の原風
景を見て心を打たれたからではないでしょうか。
清流に魚が群れ、ほたるやトンボが舞う、子供達の賑やか
な声がする、釣りや投網を打つ人影が動く、このような光景
をなに気ない日常の中で目にすることができます。これこそ
何ものにも代え難い宝物であり地域の大きな資産であると
思っています。
斐伊川漁協では、十九支部の組合員で鮎や山女魚の放流・
河川の環境整備や保全・子供達の水辺の教室などの事業に献
身的に取り組んでいます。昨年は新規加入の組合員が大幅に
増え嬉しい限りです。
今年は五月迄に七個の台風が発生しました。このような年
は冷夏になると云われていますが、やはり夏は夏らしくあっ
て欲しいと願いつつ『瀬音』第八号の発刊にあたりごあいさ
つといたします。
泉 一 朗
第64回 通常総代会開く
全提出議案原案通り可決
平成27年3月22日午前10時より三刀屋町農
村環境改善メインセンターにて開催しました。
総代会の種類 開催年月日
第64回 総代会風景
報告事項
①一般財団法人斐伊川漁業振興会報告
②その他(主な意見)
1.組合の行事として投網大会がある。昨年は一般参加の交
流事業(アユのつかみどり)と同日開催であった。私達
は楽しい大会になるように協力したが極めて個人的な言
動があり非常に不愉快な思いをした。組合員は同じ認識
を持ち、楽しい事業ができるよう役員も努力してほしい。
2.斐伊川へ来る釣り客が増えてきた。現在、友釣専用区は
三成だけしかない。横田支部も専用区を検討したいとの
話もあるが、管内全体で区域を広げるべく検討すべきで
はないか。
(参考意見として総代会出席者半数以上が賛成)
通常
開催日現在
の 総 代 数
H27.3.22 100 名
出 席 総 代 数
本人
書面
79名
5名
委任状 代理出席
5名
2名
合計
91名
重要な議事及び議決事項
第1号議案 平成26年事業報告書・貸借対照表・損益計算書
及び剰余金処分案承認の件
第2号議案 平成27年事業計画並びに収支計画書承認の件
第3号議案 平成27年における借入金の最高限度額決定の件
第4号議案 余裕金預入先金融機関の承認の件
第5号議案 平成27年における理事及び監事の報酬決定の件
第6号議案 平成27年賦課金の額・徴収時期及び徴収方法の件
鍋 山 第二理事
谷戸邦夫
馬 木 吉川光則
42
加 茂 理 事
槙原 茂
亀 嵩 坂根克行
34
三 成 理 事
足田耕二
布 勢 八澤重利
34
多 根 理 事
片石武夫
三 成 中林敏夫
67
大 東 理 事
大野利夫
阿 井 立石好次
68
三刀屋 理 事
陶山忠弘
三 沢 小池吉孝
31
掛 合 理 事
願永信夫
温 泉 亀山真二
48
阿 井 理 事
若月末一
日 登 瀬尾正明
54
大 東 代表監事
錦織 滋
木 次 森山繁男
67
布 勢 監 事
内田照夫
大 東 野々村一己
110
田 井 監 事
河角守雄
加 茂 松浦昌一
61
三刀屋 高橋市郎
68
鍋 山 名原英夫
75
多 根 落部 勇
24
掛 合 落部照治
68
吉 田 高橋 守
23
田 井 松島貞夫
29
な
ぎ
300kg
や
ま
め
285kg
や ま め 成 魚
1,130kg
も く ず が に
30kg
うぐい産卵場
19ヶ所
❸ 漁場管理事業
71
270kg
事業の概況
八 川 糸原 功
う
ブ ラ ッ ク バ ス・ ブ ル ー ギ ル 駆 除( K
五〇〇円)も継続する。さくらおろち湖
ではブルーギルが確認されている。今後
の問題となりそうであり注視していく。
周藤茂雄
1,710kg
❶ 放流事業
❺ 教育啓発広報活動事業
木 次 第一理事
放流量
魚 種
この事業は河川環境の保全を図り魚貝
類の増殖を目指すものである。関係機関
との工事に関する事前協議を踏まえ汚濁
防止に努める。河川清掃も各支部や団体
で取り組んでいく。監視活動は本部二人
体制とし支部での監視強化を図る。
84
ずつ)に人工産卵床設置
うぐい放流
❹ 有害鳥獣駆除対策事業
横 田 吉田 勉
(斐伊川・赤川・三刀屋川各1ヶ所
3ヶ所
い
こ
自然学習(水辺の教室)の取組みの重
要性が理解されつつある中、漁協支部や
団体等二十八か所で実施して頂く。将来
を担う子供達の生きる力を養い人格形成
に役立つことを期待したい。広報誌『瀬
音』は第八号の発刊となる。漁協本来の
情報発信を基本とし、読み易く興味を引
く紙面作りに努めたい。
和泉一朗
カワウの食害は甚大である。被害防止
の特効薬はない。たゆまず行うことが最
良の策と考える。今年も花火での追払い、
テグス張り、そしてカワウ・サギの駆除
助 成 金( カ ワ ウ 一 羽 五、〇 〇 〇 円、 サ ギ
一 羽 一 、〇 〇 〇 円 ) 制 度 を 継 続 す る 。
横 田 代表理事
❷ 養殖事業
役 員 名
支部名 支部長名 組合員数
氏 名
役職名
支部名
支部長名と組合員数
(任期:平成25年3月~平成28年3月)
平成27年事業計画
養 殖 尾 数 は
一 八、〇 〇 〇 尾 と す
る。景気回復がまだ
見えない中で昨年の
販売状況を考慮して
二、〇 〇 〇 尾 の 減 と
した。活魚販売を主
体とし顧客の目線に
立 っ て 安 心・ 安 全・
良質で喜ばれるあゆ
の生産に努める。
組合役員と支部長及び組合員数
な
ふ
ゆ
あ
第 8 号
音
瀬
(3)平成 27 年7月
『八重山の雪』
宇野千代
明 治 三 十 年( 一 八 九 七 ) 山 口 県 玖 珂 郡 岩
国 町( 現 岩 国 市 ) に 生 ま れ る。 大 正 八 年
(一九一九)二十二歳で結婚。十年「時事新報」の懸賞小説に一
等当選、以後作家生活に入る。百歳まで生き多くの作品を発表。
多くの小説家と恋愛し「恋多き女」と言われた。小説『八重山の雪』
のことである。
自分は宇野千代氏に会って
いないが、友人が彼女を見か
けたといっていたとおっしゃ
る。恐らくこの作品に描かれ
ている掛合町などを取材して
おられた時のことであろう。
は昭和五十年「文学界」に発表。平成八年(一九九六)六月 没
八重山神社は雲南市掛合町
の八重滝上流にある。春日宮
司によると、八重山神社は牛
馬の神として信仰をあつめて
いた。小説『八重山の雪』は
実話で、主人公の松江の娘と
駆け落ちした脱走英兵は神社
から約二百メートルほど吉田
側の民家に隠れ住んでいたと
小説『八重山の雪』あとがき
ぎる。私の筆力にあまったのは、
「八重山の 」は實話である。これを作り話とした批 もあったが、
或ひは、 具立ての揃ひ ぎた物語のせゐかと思ふ。主人公の男も
女も、現代人の眼には純眞であり
このことかも知れない。
に覆はれる
ちがや
私の經驗には珍しいことであるが、取材のために、私は幾度か、
雲州松江に行った。八重山に上ったのは、秋であった。茅の白い穗
が、烈風に薙倒されるのを見て、印象をうけた。山が
を、ひょっとしたら、私の感
頃、もう一ぺん登りたいと思ったが、果せなかった。この山で、炭
ぎたのだらうか。
燒きをして女と隱れ住んだ英國の兵
が捕へ
文芸春秋社刊 昭和五十一年十月 第一刷
とよたまひめのみこと
鮭神社は全国に二社か
ある。一つは福岡県嘉
ま
麻市に、もう一つは雲
南市大東町川井にある。
昔、阿用川を遡上す
る鮭を食料とした住民
が感謝の意でこのお宮
を祀ったと思っていた
が そ う で は な か っ た。
宮司さんに拠ると、祭
神 は「 豊 玉 姫 命 」 で
あ る。 嘉 麻 市 の 鮭 神
社 も 同 じ で あ る。「 豊
玉姫命」は神武天皇
の祖母で海を司る
おおわたづみのかみ
「大綿津見神」の娘で
ある。
鮭 は「 大 綿 津 見 神 」
の使者として遡上して
くると信じられ、神格
化され、現在に至って
鮭神社 鳥居の前は阿用川
=
(小説家)
=宇野 千代
(六)
平成 27 年7月(4)
音
瀬
第 8 号
鮭神社訪問記
いる。従って、氏子は鮭を食べては
ならないと言い伝えられている。実
際八十歳を超える老人の中には鮭を
食 べ た こ と が な い 人 も い る と 言 う。
もし誤って食べてしまったら、
「今の
は鱒。鮭ではない」と言うことで厄
災から逃れられるとしている。これ
は福岡と共通する言い伝えである。
十月三十日に行われる。祭
例祭みは
ゆき
神の御幸が阿用川の水辺まで行われ
る。大綿津見神の使者が来ているか
見るためである。
東日本では鮭の遡上は莫大で、珍
しい魚ではなかったので食べた。西
日本は鮭の遡上は珍しくめったに見
られなかった。体躯も川魚では巨大
で、顎や口の形状が他の魚とは異なっ
ているため、普通の魚とは受け取ら
れず、神様に関わりがあるものとし
て神格化された。それで鮭は食料に
されなかった、と宮司は言われた。
昭和二十年代までは遡上してきた
が、阿用川の上流でモリブデンの採
掘が始まってからは、鮭の勇姿は全
く見られなくなった。
全国に二つしかない神社が、共に、
なぜ山深いところにあるかは解明さ
れていない。出雲は神話の国であり、
斐伊川は神話や伝説が豊かだ。鮭信
仰もその一つだと思う。その信仰が、
食べることに貪欲な現代に残ってい
たことに奥床しさを感ずる。斐伊川
は奥行きの深い大河である。
(文責 槙原 茂)
木次支部紹介
であり、歴史の古い支部である。
支部長会が出来たのは昭和四十六
年であり、以後の支部長名の記録は
残っている。現在の支部長は森山繁
男氏、組合員は六十七名で人数から
見ると中堅の支部である。
例年の活動は、鮎・鰻の放流、水
温調査、漁獲高追跡調査、投網大会、
カワウ防除のためのテグス張り、水
辺の交流事業、幼稚園児に鰻の放流
を体験させ自然と人間の共生を学ば
せ、豊かな心を育む活動、斐伊川を
守るための草刈活動などを行ってい
る。
この支部で特筆すべきは、レクリ
エーション活動である。簸上橋の周
辺で組合員及びその家族が参加して
行うバーべキュー大会である。昭和
六十年(支部長岩佐寛氏)から途切
れず毎年実施されている。組合員が
子ども達も一緒に!
投網を打ち、家族で参加し調理した
獲物を肴にビール・酒などで交歓す
る。組合員だけでなく家族も参加し
たこの種の催しが三十年も継続した
ことは驚きである。
今年は、木次小学校四年生を対象
に水辺の教室(自然学習)を開催し
た。木次小学校裏の清流で、ゴビウ
スから招いた講師の指導の下に、久
野川に住む生き物の生態観察を行っ
た。また鮎の一生についての話を聞
き、鮎を放流した。
木次支部は斐伊川本流と最大の支
流三刀屋川が合流する地点に位置
し、 斐 伊 川 水 系 の 要 の 位 置 に あ る。
雲南市役所や県土事務所もある。行
政的にも雲南の中核である。このよ
うに地理的・文化的に重要な地域に
ある支部の更なる活性化は斐伊川漁
協のみならず、住民が等しく期待す
るところである。
さくらおろち湖
ワカサギ生息調査実施
成魚調査
一月十七日(土)午前八時より
今年で三回目となる釣りによる生
息調査を県の協力を得て実施した。
参加者十九人で三~四か所に分散
し糸を垂れた。結果は一尾しか釣
れなかった!体長十五㎝の大物で
あったが、ブルーギルがことのほ
か繁殖している為であろうか。一
回だけでは
判断ができ
ない。長期
的に放流と
調査は継続
すべきでは
ないだろう
か。
仔魚調査
四月七日(火)県に依頼し仔魚
調査を実施して頂いた。薄く目の
小さい筒状の網を舟で引き仔魚の
採取を試みた。容器を持ち帰り調
べ て 頂 い た が 確 認 で き な か っ た。
ミジンコは大量の発生が確認で
き、多様な仔魚の生育には大変良
好な条件であるとのこと。今後時
期なども検討しながら調査を続け
たいと思う。その先に明るい光が
見えるまで。
仔魚採捕
昭和二十三年水産協同組合法が成立した。それ以前は、赤
川漁友会(加茂町)、斐伊川漁友会(木次町)、三刀屋川漁
組合(三刀屋町外六ヵ町村)、掛合漁友会(掛合町)、仁多郡
漁業組合(仁多郡一円)などがあった。
二十三年、三刀屋町・掛合町・木次町・加茂町の漁民代表
が協議して仁多郡一円と連絡をとり、斐伊川、支流一帯を地
域とする漁業協同組合を設立することとなり、各地において
漁民協議会が開催され、組合設立の具体案や意見が纏められ、
昭和二十五年七月三日斐伊川漁業協同組合が発足した。
木次支部が何時発足したかは、さ
だかでない。設立準備会に代表が参
加していることからして、二十三年
以前に組合らしき組織が存在してい
たことは確かである。
発足してのち現在の十九支部体制
になった。木次支部は設立メンバー
懇親会
第 8 号
音
瀬
(5)平成 27 年7月
平成 27 年7月(6)
音
瀬
第 8 号
(現5年生)
三刀屋小学校の四年
生を対象に「水辺の教
室」を開催した。
支部長が「昔は川も
きれいで、山や川で遊
んで、自然と遊び方を
覚えていったし、魚も
たくさんいた」と思い
出を話された後、持参
した漁具を使っての魚
の捕り方、魚種により
漁具が違うなど、初め
て見聞きすることに興
味を持ったようだ。
続いてなぜ友釣りで
アユが掛かるのかなと
頭をかしげる子供たち
に、身ぶり手ぶりで良
くわかるように説明し
た。アユは棲む場所を守るための縄
張り意識が強く、闘争心をむき出し
にして縄張りに入ってきたアユを追
払う。この習性を利用し種アユを縄
張りに放ち、追ってきたアユを掛け
るとの説明に子供たちの目は輝いて
いた。
渓流にはコギという魚が住んでい
て、環境破壊や自然の変化で激減し
「まぼろしの魚」とも呼ばれている。
川や生き物を大切にしなければいけ
ないと話した。
「水辺の教室」に思うこと
感想文で「川に興味を持った、自
分もやってみたい、川や生き物を大
切にしたい」など、子供たちが自然
を意識しだしたのを感じ、教室を開
いてよかったと思った。
子供たちの親も、ゲーム機で育っ
た世代、自然を相手に遊んだ私たち
が伝えていかないと、川に限らず自
然が忘れ去られてしまうのではない
だろうか。今後も機会があれば伝え
ていきたいと強く思った。
漁具を使っての実演
垣 喜 明
三刀屋支部 板
斐伊川の自然学習
鍋山小学校児童感想文
鍋山小学校 水辺の教室
みてみてー これがモロコだよ!
瀬
(7)平成 27 年7月
音
第 8 号
アユの放流(加茂支部)
て)
(松笠川に
くうのだよ
す
こうして 河川清掃
(三刀屋支部)
カワウ防除
作戦 テグ
ス張り(日
登支部)
投網大会での懇親会
ゴビウスの人に教わる よ~くわかった!(久野川にて)
投網教室 うまく広がったかな?
斐伊川研究に着手して
和
究を進めています。例えば、斐伊川
におけるアユ回遊の実態や魚道(吉
井堰の改修魚道や日登魚道)の評価
に基づき、アユ回遊の観点から見た
より良い河川環境の実現を目指した
研究に取り組んでおります。私は大
学教員となってから日が浅く、まだ
まだ浅学非才の身ではあります。皆
様 方 か ら の ご 支 援 を 頂 戴 し な が ら、
斐伊川の内水面漁業の発展に少しで
も貢献できればと考えておりますの
で、今後とも宜しくお願い申し上げ
ます。
島根大学生物資源科学部 地域環境科学科
助 教 吉 岡 秀
二〇一四年
十一月一日か
ら島根大学生物資源科学部に勤務し
ております吉岡秀和と申します。私
は、河川や湖沼における水の流れや
水質の変動、魚類の移動について研
究しております。これらは専門用語
で「輸送現象」と呼ばれております。
現 在、 現 地 調 査 を 行 い な が ら、 数
学・物理学・生態学における先端的
な理論とコンピュータによる数値シ
ミュレーションを駆使して、斐伊川
に生じる「輸送現象」について京都
大学水資源利用工学研究室と共に研
新しい監視体制の開始
合員が川に対する愛着をより深める
ことが期待できるなどを考えたため
です。
従来の監視体制を次のように一部変更しました。
長年、監視員は本部嘱託で三名とし、斐伊川支流も含め全域に亘
り監視活動をしていましたが、今年から本部嘱託の監視員は二名に
し、各支部で監視活動を行うことにより活動の強化を図りました。
これは地元の組合員が地元の川を
最もよく知っているため、監視活動
がより効果的に実施できること。組
鯉の移動が禁止され
て久しい。稚魚の放流
はできない。どうすれ
ばいいのだろう。思い
当たったのは人工産卵
床の設置である。昨年
から実施し今回二回目
となる。今年は、木次
(斐伊川)大東(赤川)
三刀屋(三刀屋川)の
三ヶ所で実施した。例
年の産卵は五月の連休
頃である。今年は少し
早く四月の下旬から五
月連休までがピークであった。天候
に大きく左右される産卵であるた
め、水温・気温が低くなると産卵を
中止する。このような状況なのか今
年はずるずると長い間かけて産卵し
昨年の役員研修会で日野川漁協を
視察した時、効果が上がっていると
聞いたことを参考にして実験的に本
年から実施するものです。
鯉の人工産卵床
監視は無鑑
札での遊漁を
取締まること
のみが目的で
はありませ
ん。誰もが川
を 大 事 に し、
資 源 の 増 殖、
た よ う で あ る。 三 ヶ 所 と も 孵 化 し、
五月二十五日木次の産卵床を撤去し
完了した。産卵床の近辺では鯉の仔
魚やエビなどが確認された。長期的
に実施すれば増殖の効果が期待でき
る。あちこちに悠々と泳ぐ鯉の姿を
想像したい。
ください。
協の趣旨をご理解の上ご協力
釣をしてもらうためです。漁
切にし、安全で楽しい渓流魚
のマナーを啓発し、資源を大
す。その目的は訪れる釣り人
流の河畔に設置したもので
合が渓流魚を放流している渓
▲この看板は斐伊川漁業協同組
環境保全などを心がけ、安全で楽し
い川遊びをしていただくことが究極
の目的です。
人工産卵床の設置(三刀屋川)
平成 27 年7月(8)
音
瀬
第 8 号
瀬
(9)平成 27 年7月
住 所
仁多郡奥出雲町横田1188-4
仁多郡奥出雲町竹崎1843-2
仁多郡奥出雲町三成558-6
仁多郡奥出雲町下阿井175-9
仁多郡奥出雲町上阿井1639
仁多郡奥出雲町八代304-1
仁多郡奥出雲町郡304-1
雲南市木次町平田70
雲南市木次町平田806-5
雲南市木次町木次228
雲南市木次町新市87
雲南市大東町大東2402-1
雲南市三刀屋町三刀屋376-6
音
第 8 号
一 般 遊 漁 券 取 扱 所
取 扱 所
角
屋
商
店
ヴィラ船通山 斐乃上荘
奥出雲サイクリングターミナル
奥 出 雲 運 送
渡
部
商
店
宮
崎
強
村
田
勝
仁
亀
山
幹
生
橋 本 屋 商 店
松 本 釣 具 店
FlyShop Martira
ECO・カーステーションK
松 尾 理 容 店
電 話
0854-52-1054
0854-52-0234
0854-54-2100
0854-56-0027
0854-56-0052
0854-54-1844
0854-57-0782
0854-48-0001
0854-48-0008
0854-42-1544
090-1681-8074
0854-43-6773
0854-45-3179
住 所
雲南市掛合町掛合2223-2
雲南市吉田町深野339-8
出雲市渡橋町1033-1
出雲市渡橋町1085-1
出雲市西平田町108-2
松江市学園南2-1-8
松江市南田町163-5
松江市北田町127-8
松江市東朝日町73-5
広島県庄原市西本町1丁目4-3
広島県庄原市新庄町368-1
広島県福山市南本庄3-4-30
取 扱 所
願
永
信
夫
ヤマサキショップ すまいる店
ポ イ ン ト 出 雲 店
かめや釣具 出雲店
小 村 漁 具 店
かめや釣具 松江店
天
狗
堂
山陰釣具センター
ポ イ ン ト 松 江 店
道 上 釣 具 店
フィッシングショップ ぬまた
HJツリグヤ本庄
電 話
0854-62-0455
0854-75-0666
0853-23-9481
0853-20-1191
0853-62-2214
0852-24-1191
0852-23-0775
0852-26-2623
0852-60-1161
0824-72-0280
0824-72-1767
084-922-3109
平成27年遊漁腕章の色 渓流魚・・・・黄色 渓流魚以外の全魚種・・・・赤色 腕章は、体のよくわかるところに提示しマナーを守り、楽しく入漁してください。
来られたという。鮎を十数尾も
う一度入れ、その方達に挑戦し
てもらった。素手ではなかなか
捉えられない。組合員がタモを
お貸しした。鮎はすばやくタモ
を逃れる。組合員がコーナーに
追い込んで掬ってもらった。ス
カ ー ト の 裾 を ぬ ら し て の 奮 戦。
満足気であった。
草地では投網指導が行われ
た。組合員が初めての人に丁寧
に教え、指導に従ってけんめい
に試みられているのが印象的で
あった。
水辺のふれあい交流事業
昨年は水辺の交流事業を八月
三日(日)に、恒例の投網大会
と並行して行った。
投網大会参加者は八十名、水
辺の交流事業参加者は百十六名
であった。投網大会参加者は主
として漁協組合員で、水辺の交
流事業は一般の方誰でも参加で
きるように企画した。
里熊橋の上流約百㍍の河川敷
で鮎の掴み取り、投網指導を一
般参加者対象に行った。
鮎の掴み取りは道板とブルー
シートで十㍍四方の生簀を作
り、斐伊川の水を引いて、その
中に鮎と鯰を放った。周藤第一
理事が子供と付き添いの方に鮎
や鯰の生態、川遊びの注意点な
どを話した後、参加者に生簀に
入って手掴みをしてもらった。
親子が歓声を上げて鮎を追う。
一人ずつ数尾の鮎をゲット。希
望 す れ ば 炭 火 で 焼 い て も ら う。
持ち帰っても良い。たいていの
参加者がホクホクの焼き鮎をテ
ントの中で食べておられた。
放した鮎が取られた後、年配
の男性一名、女性四名のグルー
プがなごり惜しそうに生簀の傍
に残っておられた。松江市から
なかなか 掴めないな~
瀬
第 8 号
音
平成 27 年7月(10)
組合員募集
昨年は小学生から壮年までの22名
の新入会員がありました。近年では
最も多い加入です。
本部では、ゴルフ大会など、各支
部では様々な事業・イベントがそれ
ぞれ行われます。
一緒に楽しい活動を行って交流を
深めませんか。
禁 漁 区
⑥
仁多郡奥出雲町横田県営三成発電所堰堤
② 上流200m 全漁法禁止
⑧
雲南市木次町平田中国電力設置平田堰堤
ご入会を
お待ちしています。
http://www.hiikawaf ish.jp
斐伊川漁協
検索
自 主 禁 漁 区
仁多郡奥出雲町三沢中国電力KK設置三
① 沢堰堤 上流180m 下流180m 全漁
法禁止
③ 上流100m 下流100m 全漁法禁止
出資金1万円(入会時のみ)
年会費 6,000 円
⑦
⑨
⑩
④ 上流90m 下流90m 全漁法禁止
雲南市木次町西日登大島地内用水堰
⑪
雲南市木次町里方地内小原床止堰堤
⑤ 上流100m 下流200m 全漁法禁止 但し4月1日より7月31日まで
⑫
⑬
仁多郡奥出雲町八川地内坂根ダムを含む上流
全漁法禁止
仁多郡奥出雲町八川小八川地内草坂川草坂橋
より上流 全漁法禁止
仁多郡奥出雲町三成宇根鬼の舌震区域刺網禁
止 但し8月1日より翌年5月31日まで
仁多郡奥出雲町三成新三成大橋から三成大橋
間 7月1日正午より7月19日までの間、釣
を除く全漁法禁止
仁多郡奥出雲町上阿井内谷川奥内谷橋より上
流 全漁法禁止
仁多郡奥出雲町河内中国電力KK北原発電所
阿井川調整池堰堤より200m 全漁法禁止
禁止区域より上流八幡原橋まで釣のみ認める
常高寺下より上流あゆ漁に限り投網は認める
雲南市木次町西日登引野堰堤魚道及び登り口
半径5m 全漁法禁止
雲南市大東町上久野桃源郷上長谷川上流頭首
工より上 全漁法禁止
雲南市木次町木次 久野川木次橋から上流
⑭ 500m(小学校裏)
全漁法禁止
雲南市木次町里方地内斐伊川里熊大橋より上
⑮ 流300mまでの区間、全漁法禁止
但し10月1日より10月31日まで
雲南市木次町里方地内斐伊川小原床止堰堤 ⑯ 上流100m 下流300m あゆ漁のみ全漁法
禁止 但し10月1日より10月31日まで
雲南市加茂町加茂中赤川中の大橋(旭町裏)
⑰ 上流50m 下流50m 全漁法禁止
雲南市三刀屋町三刀屋 三刀屋川天神頭首工
⑱ より坂山橋上流50m 網・釣禁止 但し、あゆ漁は認める
雲南市掛合町多根中国電力KK設置滝ヶ平堰
⑲ 堤 上流18m 下流35m 全漁法禁止
雲南市吉田町芦谷芦谷川清水橋より上流 ⑳ 全漁法禁止
編 集 後 記
お陰さまで『瀬音』も八
号 を 数 え る に 至 り ま し た。
創刊から七号まで編集・刊
行にご尽力くださいました
畑英昭氏が昨年鬼籍に入ら
れました。また横山真治氏
が退任され、谷戸邦夫氏に
広報委員になっていただき
ました。
ことに本号は委員が一名
減になりましたので、今ま
でに増して関係者の皆様に
はご支援をいただきまし
た。お礼申し上げます。
皇后美智子様が平成九年
大東出版社から出された歌
集のお題が『瀬音』である
ことを知りました。図らず
も同じ題名で、畏れ多くも
誇らしい気分になりまし
た。名前負けしない広報誌
にしなければと思っていま
す。皆様のご教示・ご援助
をお願いします。
編集委員
委員長
槙原 茂
委 員
片石 武夫
委 員
谷戸 邦夫
事務局
吉井 傳
筒井 初美
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