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第 4 章 新市地域情報化の主要施策

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第 4 章 新市地域情報化の主要施策
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
第4章
4.1
新市地域情報化の主要施策
情報通信基盤の現状
(1)地域公共ネットワーク
近年の情報技術の急速な発展により、高度で高速な情報通信基盤の整備が求められて
いるが、本地域においては、ブロードバンドによるインターネット接続が可能となって
いる地域もあるが、多くの地域で、ISDN やダイヤルアップによるインタ−ネット接続
にとどまっており、国の e-Japan 戦略Ⅱがいう、「基盤整備は達成されつつある」と
はいいがたい状況である。
このため、本地域の特性や独自性を基本に、地域に密着した情報通信基盤の導入を検
討し、産業、社会、生活などに関する住民への多様なサ−ビスの提供や、医療、教育、
行政などの公共サ−ビスの向上を図るとともに、地域間の情報交換やコミュニティ育成
の手段としての情報通信基盤づくりを推進する必要がある。
さらに、情報化に関する普及啓発や人材育成、交流促進など、本地域の高度情報化に
向けた総合的・多面的な整備を推進していく必要がある。
このような時代の流れとともに急速に進展する情報化により、住民の施設整備の要求
が高まっており、特に少子高齢化が進む中で各自治体の連携による行政サ−ビスの充実、
地域産業の振興、観光を中心とした地域情報の発信が行える環境づくりが急務となって
いる。
情報通信基盤としては光ファイバネットワーク、無線 LAN、通信事業者の回線利用
(通信サービス・ダークファイバ・CATV)が考えられる。
自ら構築する場合は、光ファイバネットワーク、無線ネットワークがある。光ファイ
バネットワークは初期投資が高価であるが、経常費用は安価である。無線ネットワーク
は無線の規格や地域条件により信頼性が変化し、無線のため、盗聴等への配慮が必要と
なるが、初期・経常費用は安価である。
通信事業者等を利用する場合は、通信サービス、ダークファイバ、CATV がある。
通信サービスは新技術・サービスの導入が随時選択可能であるが、機能は通信事業者に
よる。初期投資が安価であるが、経常費用は高価である。ダークファイバはネットワー
ク設計の自由度・拡張性に優れる。初期投資が安価であるが、経常費用は高価である。
CATV は拠点数の増加に対してコストの増加が少ないが、機能や信頼性は CMTS(ケ
ーブルモデムを集約してデータ通信を行うためのセンター装置)に依存する。初期投資
は CMTS を設置する場合は高価となるが、経常費用は安価な場合が多い。
表 4-1 に現在のネットワークの代表的な型を示す。
- 45 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
表 4-1
項目
代表的な型
概
要
ネットワークの代表的な型
自らネットワークを構築する場合
光ファイバ
無線
ネットワーク
ネットワーク
光 フ ァイ バに よ る
ネットワーク。メディ
アコンバータやスイ
ッチなどのネットワ
ーク機器が対向に接
続される。
無線ネットワーク装置
により構築するネットワ
ーク。規格によって免許
が必要なものと、不要な
ものがある。地域イント
ラネット等の伝送路とし
ては 18GHz 帯が割り当
てられている。
・経常費用が安価。
・敷設ルートやネットワーク設計の自由度、
拡張性に優れる。
メリット
通信事業者等のネットワークを利用する場合
ダークファイバ
通信サービス
CATV
(光ファイバ心線貸し)
通信事業者が提供す
る通信サービス。目的
に応じて様々な商品が
ある。
光ファイバの余り
心線を借り、「自らネ
ットワークを構築す
る場合」と同様に利用
する。
・少ない初期費用で構
築が可能。
・サービスエリア内の
地域では、短期間で
開通可能。
・新技術・サービスの
導入が随時選択可
能。
・経常費用が高価。
・事業者のサービス内
容によっては、設計
に制約が生じる。
・少ない初期費用で構
築が可能。
・ネットワーク設計の
自由度、 拡張性に
優れる。
・初期費用が高価。
・工事にある程度の期
間がかかる。
・敷設経路の確認や手
続きが必要。
・設計しなければなら
ない範囲が大きい。
・光ファイバネットワ
ークの保守、運用に
関して利用者(地方
公共団体)が整備す
る必要がある。
光ファイバに接続す
る機器により選択。
100Mbps、1Gbps、
2.4Gbps 等
・規格によっては他方式
に比べ通信速度が低
速、セキュリティ面も
劣る。
・電波状況により通信速
度が変化したり、通信
不能になる場合があ
る。
無線の規格による。
2Mbps 、 11Mbps 、
156Mbps など
通信事業者が提供する
サービスによる。
信頼性
施設間をループ状に
接続した迂回回線の
確保など高信頼ネッ
トワークを構築可能。
セキュリティ
高い。
ネットワークの信頼性
向上のために通信サー
ビスを追加利用するこ
とにより、高信頼ネッ
トワークを構築可能。
高い。
地域性
制限無し。
経済性
[初期費用]
経済性
[経常費用]
高価
無線の規格によっては、
周囲環境の影響を受ける
可 能 性 有 り 。( 他 無 線
LAN との周波数共用に
よる速度低下など)
無線のため盗聴等への配
慮、対策が必要。
環境条件により回線速
度、信頼性が変化。
安価
デメリット
機能・高速性
適
性
基幹網
支線網
安価(光ファイバ及び
機器の維持要件に応
じて費用が決定され
る)
◎
○
安価
・経常費用が高価。
・ダークファイバ
に関しては、設計し
なければならない
範囲が大きい。
(「自
らネットワークを
構築する場合」と同
様)
・提供されるルートが
限られる。
・工事にある程度の時
間がかかる。
光ファイバに接続す
る機器により選択。
100Mbps、1Gbps、
2.4Gbps 等
施設間をループ状に
接続した迂回回線の
確保など高信頼ネッ
トワークを構築可能。
CATV のアナログ
網を利用してデータ
通信を行うための、ケ
ーブルモデム、センタ
ーモデム等から成る、
CMTS(ケーブルモデムを
集約してデータ通信を
行うためのセンタ-装置)
により構築するネッ
トワーク。
・拠点数に対して
コストの増加が少
ない。
・通信速度が、最大
30∼40Mbps 程
度にとどまる。
・アナログ網なので、
ノイズなどの影響
で通信不能になる
場合がある。
・上り下り非対称
のネットワークと
して構築されるケ
ースが多いため配
慮が必要。
CMTS の 性 能 に よ
る。
下り1∼10Mbps
上り 0.1∼1Mbps
程度で運用している
ケースが多い。
CMTS に依存する。
トポロジとしてはス
ター型しか組めない
場合が多い。
CMTS に依存する。
サービスエリアに制限有り。(通信事業者のサービス内容による)
安価
安価
CMTS を新設する場
合は高価
高価(回線速度、回線
数によって月額利用料
金が決定される)
安価な場合が多いが、
CATV事業者の価
格設定による。
◎
△
○
高価(光ファイバ利用
心数及び距離に応じ
て月額利用料金が決
定される)
◎
○
◎
○
△
出典:地域公共ネットワークに係る標準仕様
- 46 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
(2)加入者系情報通信基盤
加入者系(住民世帯)サービスを提供するための情報通信基盤は CATV(ケーブル
テレビ)
、FTTH(Fiber To The Home)、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber
Line)及び無線 LAN など多種多様な基盤がある。メタルケーブルの加入者線に全面的
に依存してきたこれまでの状況とは大きく異なる多様な情報システムが、IT の技術革
新により導入可能になりつつある。
これまでのメタルケーブルによる加入者線は、「だれが」「どのエリアに」「何のサー
ビスのために」整備するかは明確であった。これに対して通信事業者も増え、実現可能
な技術が多様化したため、今後はそれぞれのシステムの技術面、将来性等の長所・短所
を十分検討したうえで、本地域に最も合った情報基盤の導入を図る必要がある。
また、テレビでは、現在の地上アナログ放送が、2011 年 7 月 24 日に地上デジタ
ル放送に完全移行する。現状の共聴施設では、地上デジタル放送に対応していないため、
近い将来、共聴組合等においてそれに向けた対応が必要となってくる。
表 4-2 に加入者系情報通信基盤を整理する。
表 4-2
項
目
FTTH
(Fiber To The Home)
加入者系情報通信基盤
ADSL
(Asymmetric Digital
Subscriber Line)
インターネット
市役所町役場
市役所町役場
ー
ブ
ル
FTTH型CATV
インターネット
地域情報
センタ装置
サーバ
ケ
レ
インターネット
CATVセンター
EDFA
(映像)
テ
インターネット
CATVセンター
HE
(映像)
OLT
(データ)
ビ
ハイブリッド型CATV
(Hybrid Fiber Coax)
CMTS
(データ)
成
図
民間電話回線
情報拠点
情報拠点
光ファイバ
CATV網(光・同軸)
CATV網(FTTH)
ONU
住民宅
スプリッタ
パソコン
L3スイッチ
パソコン
HUB
ADSLモデム
PC
PC
電話
VoIP
端末
住民宅
ホームターミナル
/STB
TV
情報センター∼役場・役場支所間 民間電話回線を利用した高速通信 映 像 ・ デ ー タ を 統 合 し た CATV
等超高速情報通信回線が必要な拠 回線網
ネットワーク網
主にインターネット接続に使用
放送サービスと超高速通信サービ
使 用 用 途 点間に設置
スの両方が行える。
分配器
ケーブルモデム
PC
VoIP
端末
住民宅
住民宅
ホームターミナル
TV
評
パソコン
基本的にはパソコン。
高速通信網であるので光信号から
末 電気信号に変換する装置を利用す
れば多種多様な端末の接続が可
能。
情報通信基盤の究極のシステムだ インターネットを利用して情報収
がコストが高いのが難点。
集を行うため、パソコンの使えな
い人は利用できない。
価
局からの距離による減衰が激し
く、公平なサービス提供面に難が
ある。
<放送系サービス>
テレビ受像機
告知放送受信機など
<通信系サービス>
パソコン
家庭のテレビを利用することによ
り、全ての地域住民が情報の受信
を行える。超高速回線で高度な情
報通信の利用が行えるが、建設費
がかさむ。
- 47 -
無線LAN
中継点
PC
映 像 ・ デ ー タ を 統 合 し た CATV 住宅密集地やマンション等で高速
インターネットを提供する無線回
ネットワーク網
放送サービスと通信サービスの両 線網
方が行える。
センターと各拠点を光ファイバー 電話局と各加入者にADSLモデム 伝送路は光ファイバのみ。各加入 伝送路は光ケーブルと同軸ケーブ
で直接接続し超高速の情報通信を を設置
者はONUを介し放送サービスはテ ルを併用する。各加入者は、放送
レビで、通信サービスはONUに直 サービスはテレビ受像機で、通信
シ ス テ ム 内 容 行う。
サービスはケーブルモデムを設置
接接続する。
して接続する。
<放送系サービス>
<放送系サービス>
地域イントラネット接続
拠点間の情報通信。
自主放送サービス
自主放送サービス
専用線のためセキュリティも高く インターネット接続。
同時再送信サービス
非公開系の行政用LANとして使 高速のためブロードバンドサービ 同時再送信サービス
音声告知放送など
音声告知放送など
スにも対応できる。
用可能。
提供できるサー IP化することにより映像情報の伝
<通信系サービス>
<通信系サービス>
ビ
ス 送も行える。
地域イントラネット接続
地域イントラネット接続
地域内電話
地域内電話
インターネット接続など
インターネット接続など
(ブロードバンド対応)
(ブロードバンド対応)
端
インターネット
<アナログ>
網
L3スイッチ
市役所町役場
地域情報
センターサーバ
無線LAN
センター装置
L3スイッチ
構
無線LAN
(Wireless Local Area Network)
センターと各加入者を無線アンテ
ナで接続し、無線ブリッジ端末を
設置
インターネット接続。
高速のためブロードバンドサービ
スにも対応できる。
パソコン
<放送系サービス>
テレビ受像機
告知放送受信機など
<通信系サービス>
パソコン
家庭のテレビを利用することによ 小規模集落向けのシステム。広域
り、全ての地域住民が情報の受信 でのサービスには不向き。
を行える。回線速度も高速で高度
な情報通信の利用も行える。
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
4.2
情報通信基盤の整備
(1)地域公共ネットワークの整備
①整備の観点
新市が地域公共ネットワークを整備する際には、総務省から出ている地域公共ネッ
トワークに係る標準仕様(平成 14 年 10 月策定、平成 15 年 10 月改訂)があり、
それに沿った形での整備を行なっていくこととなる。
地域公共ネットワークに係る標準仕様では、
ア.地域公共ネットワークを整備するに際し、各自治体が共通するシス
テムなどの情報を提供することで、地域公共ネットワークの整備が
容易に着手可能となる。
イ.適正規模での設計・整備により、オーバースペックの回避・事業の
効率的な実施が可能となる。
ウ.国際標準・マルチベンダーに対応したネットワーク構築により、ネ
ットワークの構築、更新及び拡張の際の負担減が可能となる。
などの効果を考慮しなければならないとしている。
②ネットワーク構築手法の比較検討
ネットワーク構成を決定するため、ネットワークの構築手法を検討する必要がある。
ネットワークの構築手法の選定基準を基に、実現しようとするアプリケーションや、
地域特性、経済性等を十分に考慮して最適な構築手法を選択する必要がある。
ネットワークの基幹網及び支線網を構築する際の手法としては、自治体などが自ら
ネットワークを構築する場合と、通信事業者等のネットワークを利用する場合とに大
別できる。自治体が自らネットワークを構築する場合は、自治体が必要とする帯域が
確保でき、ネットワーク設計の自由度が高いが、初期費用が高価であり、工事にある
程度時間がかかるとともに、申請など全て自前で行う必要がある。通信事業者等のネ
ットワークを利用する場合は、回線の保守、運用を自治体自らが行う必要がなく、短
期間に開通が可能であるが、一般的に自治体が自らネットワークを構築する場合と比
較して経常経費が高く、設計をする際、事業者のサービス内容に制約がある。
表 4-3 に構築手法の代表的区分を示す。
- 48 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
表 4-3
概
要
メリット
デメリット
代表的な
構築手法
構築手法の代表的区分
地方公共団体自らネットワークを構築する場合
地域公共ネットワークを整備しようとする地方
公共団体等が独自にネットワークを構築し、資産と
して保有しながら各種のサービスを実施しようと
するもの。
通信事業者等のネットワークを利用する場合
地方公共団体等が新規にネットワークを構築する
のではなく、通信事業者等が提供するネットワークサ
ービスを利用したり、通信事業者等が保有するネット
ワークを借り受けて地域公共ネットワークを実現し
ようとするもの。
・地方公共団体が必要とする帯域が確実に確保でき ・回線の保守、運用に関して利用者(地方公共団体)
る。
が自ら行う必要がない。
・ネットワーク設計の自由度が高い。
・短期間で開通可能。
・需要の増加に応じて回線契約を増すことで、効率的
な整備が可能。
・トポロジ等の設計から、すべて自前で行う必要が ・一般的には、「地方公共団体自らネットワークを構
ある。
築する場合」に比べて経常費用が高い。
・複雑な手続きを踏む必要がある。(電柱の共架申 ・設計をする際に、事業者のサービス内容による制約
請など)
がある。
・初期費用が高価。
・工事にある程度の期間がかかる。
・回線の保守、運用に関して利用者(地方公共団体)
が準備する必要がある。
・光ファイバネットワーク
・通信事業者による通信サービス
・無線ネットワーク
・ダークファイバ(光ファイバ心線貸し)
・CATV
など
など
出典:地域公共ネットワークに係る標準仕様
③整備手法
施設間のネットワークの構成としては、施設間をループ状に接続する方法とスター
状に接続する方法、バス状に接続する方法の3つの接続形態がある。信頼性を考慮す
ると、光ファイバ断線時に迂回ルートを確保できるループ型が望ましい。ただし、山
間部など、ループ構成がとれない地域については、スター型も採用されている。
表 4-4 に情報通信基盤の整備手法を示す。
- 49 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
表 4-4
ループ型
項目
情報通信基盤の整備手法
スター型
施設
施設
施設
施設
バス型
施設
施設
施設
施設
施設
施設
施設
施設
施設
接続形態
施設
施設
施設
施設
地域性
信頼性
適
性
基幹網
支線網
施設
施設
施設
住宅や集落が分散している
地域、災害対策が重要課題で
ある地域に適している。
大
全施設間がループ型で接続
されているため信頼性は高
い。
ある区間の光ファイバ障害
時には正常ルートを迂回し
て通信が継続可能(ネットワ
ーク機器に自動迂回機能及
び迂回時間を短縮するため
の機能が必要)
施設
施設
住宅が一部に密集している 細長い地域などで、ループ
地域等に適している。
型、スター型が採用しにくい
地域に適用される。
中
小
各施設間は光ファイバが1 各施設間は光ファイバが1
回線のみで接続されている 回線のみで接続されており、
ため、光ファイバ障害時には 光ファイバ障害時には複数
通信不可となるため左記と の施設で通信不可となる恐
比較すると信頼性は劣る。信 れもあるため左記と比較す
頼性を向上させるためには ると信頼性は劣る。信頼性を
別途迂回用の回線を設ける 向上させるためには別途迂
回用の回線を設ける必要が
必要がある。
ある。
◎
−
○
◎
△
−
◎:非常に適している ○:適している △:一般には適さない
出典:地域公共ネットワークに係る標準仕様
各接続形態を効率的に組み合わせたネットワーク構成例としては、小規模ネットワー
クでは、他の施設への中継を行う「一次施設」にあたる拠点がなく、「センター施設」
から直接「二次施設」へと接続するので通常スター型のトポロジである場合が多い。中
規模ネットワークではスター型のトポロジやバス型のトポロジをとる場合が多い。大規
模ネットワークでは、センター装置を設置する「センター施設」、他の施設への中継点
となる「一次施設」、他の施設への中継をしない「二次施設」から構成されるのでルー
プ型トポロジとスター型トポロジ等の組み合わせになっている場合が多い。
表 4-5 にネットワーク構成例を示す。
- 50 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
分類
小規模
ネットワーク
表 4-5
概要
ネットワーク構成例
ネットワーク構成例
他の施設への中継を行う「一次
施設」にあたる拠点がなく、
「セ
ンター施設」から直接「二次施
設」へと接続する。通常スター
型のトポロジである場合が多
い。
情報センター
二次施設
スター型のトポロジやバス型のト
ポロジをとる場合が多い。
中規模
ネットワーク
情報センター
一次施設
大規模
ネットワーク
センター装置を設置する「セン
ター施設」、他の施設への中継点
となる「一次施設」
、他の施設へ
の中継をしない「二次施設」か
ら構成される。ループ型トポロ
ジとスター型トポロジ等の組み
合わせになっている場合が多
い。
二次施設
情報
センター
一次施設
二次施設
出典:地域公共ネットワークに係る標準仕様
以上の事項を考慮しながら、地域公共ネットワークの構成を検討しなければなら
ない。
- 51 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
(2)将来の加入者系情報通信基盤の整備
本地域の情報通信基盤の整備にあたっては、地域公共ネットワークの整備に加え、
将来における検討事項である加入者系への展開も視野に入れた検討が必要である。こ
こでは地域公共ネットワーク及び加入者系の建設主体、並びに加入者系の運営主体に
ついて総合的な比較検討を行う。
①地域公共ネットワークの建設主体
地域公共ネットワークを地方公共団体自らが整備する場合と民間の通信事業
者のネットワークを利用する場合の比較については、4.2(1)のとおりであ
る。
②加入者系の建設主体
加入者系の建設主体について、地方公共団体が自前で整備する方式の場合は、
加入者系サービスの料金設定の裁量権が行政にあり、一般的に民間より安い料金
設定が可能であるが、自前でのインフラ整備のため、メンテナンス費用が継続的
に必要である。
③加入者系の運営主体
加入者系の運営主体について、地方公共団体が主体となる場合は、運用後の事
業運営において裁量があるため、サービス内容の充実等のサービス面において柔
軟な展開が可能である。
一方、民間事業者が運営する方式の場合は、運用後の事業運営において、行政
としての負担は不要であるが、サービス内容、料金設定等に関する行政の裁量権
はない。
以上の内容を主体区分ごとに分類し、地域公共ネットワークと加入者系の情報通信
基盤伝送施設の比較をすると、次の表 4-6 のとおり 6 つのパターンに整理できる。
表 4-6 に地域公共ネットワークと加入者系の情報通信基盤伝送施設の比較検討を
示す。
- 52 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
表 4-6
地域公共ネットワークと加入者系の情報通信基盤伝送施設の比較検討
項
目
建設 行 政 イ ン ト ラ ネ ッ ト系
入
者
系
主体 加
加 入 者 系 運 営 主 体
概
要
メ
リ
・有利な助成制度を活用し、インフラ整
備が可能。
・加入者系サービスの料金設定の裁量権
が行政にあり、一般的に民間より安い
料金設定が可能。
ト
・運用後の事業全般における裁量がある
ため、サービス内容の充実、ハードの
増設等の柔軟な展開が可能。
ッ
デ
メ
リ
ッ
ト
不
確
定
要
因
初
外
メ
ト
サ
ハ
料
期
投
部 借 上 げ
ン テ ナ ン ス
ー タ ル 地 元 負
ー ビ ス 面 の 柔 軟
ー ド 面 の 柔 軟
金 設 定 面 の 柔 軟
資
費
費
担
性
性
性
項
目
建設 行 政 イ ン ト ラ ネ ッ ト系
入
者
系
主体 加
加 入 者 系 運 営 主 体
概
リ
ッ
デ
メ
リ
ッ
不
確
定
要
初
外
メ
ト
サ
ハ
料
期
投
部 借 上 げ
ン テ ナ ン ス
ー タ ル 地 元 負
ー ビ ス 面 の 柔 軟
ー ド 面 の 柔 軟
金 設 定 面 の 柔 軟
・有利な助成制度を活用しても初期投資
は民間のダークより割高になる。
・自前インフラのためメンテナンス費用
が継続的に必要。
2
自 前
民間ダーク
行 政
行政イントラネット系は自前で整備し、加
入者系は民間のダークファイバを利用し、
行政が運営する方式。
3
自 前
民間事業
民間事業者
行政イントラネット系は自前で整備し、加
入者系は基幹網の光ファイバを民間にIRU手
法で開放し、民間事業者が運営する方式。
・行政イントラネットについては有利な
助成制度を活用し、インフラ整備が可
能。
・加入者系サービスの料金設定の裁量権
が行政にあり、一般的に民間より安い料
金設定が可能。
・運用後の事業運営においては裁量があ
るため、サービス内容の充実等サービ
ス面においては柔軟な展開が可能。
・行政イントラネットについては有利な
助成制度を活用し、インフラ整備が可
能。
・加入者系のインフラ整備については初
期投資が不要。
・加入者系サービスの運用後の事業運営
においては民間事業であるため、行政
としての負担は不要。
・行政イントラネットのおいては有利な
助制度を活用しても初期投資は民間
のダークより割高になるうえ、自前イ
ンフラのためメンテナンス費用が継続
的に必要。
・運用後の事業運営において、ハード面
の増設等については民間業者の制約
を受けることになる。
・行政イントラネットのおいては有利な
助成制度を活用しても初期投資は民
間のダークより割高になるうえ、自前
インフラのためメンテナンス費用が継
続的に必要。
・運用後の事業運営において、民間事
業であるため、サービス内容、料金設
定等行政の裁量はなし。
行政イントラネットを自前整備した場合、
民間事業者が、加入者系をダークファイバ
展開の対応をするか未定。
行政イントラネットを自前整備した場合、
民間事業者が、加入者系をIRU手法により民
間展開の対応をするか未定。
△
◎
△
○
◎
◎
○
○
○
○
△
◎
△
○
○
◎
○
◎
△
△
△
4
民間ダーク
自 前
行 政
行政イントラネット系は、民間ダークで展
開し、加入者系は自前で整備する方式。
5
民間ダーク
民間ダーク
行 政
行政イントラネット系、加入者系とも民間
のダークファイバを利用し、行政が運営す
る方式。
6
民間ダーク
民間事業
民間事業者
行政イントラネット系は民間ダークで整備
し、加入者系は、民間事業者が運営する方
式。
・行政イントラネットの初期投資が軽減で
きる。
・加入者系サービスの料金設定の裁量権
が行政にあり、一般的に民間より安い
料金設定が可能。
ト
・加入者系については運用後の裁量があ
るため、サービス内容の充実、ハード
の増設等の柔軟な展開が可能。
・初期投資が軽減可能。
・加入者系サービスの料金設定の裁量権
が行政にあり、一般的に民間より安い料
金設定が可能。
・運用後の事業運営においては裁量があ
るため、サービス内容の充実等サービス
面においては柔軟な展開が可能。
・行政イントラネット、及び加入者系のイ
ンフラ整備については初期投資が不要。
・加入者系サービスの運用後の事業運営
においては民間事業であるため、行政
としての負担は不要。
・加入者系の整備については有利な助
成制度を活用しても初期投資は民間
のダークより割高になる。
・行政イントラネット系の借料が継続的
ト に必要。
・加入者系は自前インフラのためメンテ
ナンス費用が継続的に必要。
・行政イントラネット系、加入者系とも
借料が継続的に必要。
・運用後の事業運営において、ハード面
の増設等については民間業者の制約
を受けることになる。
・運用後の事業運営において、ハード面
の増設等については民間業者の制約
を受けることになる。
・運用後の事業運営において、民間事業
であるため、サービス内容、料金設定
等行政の裁量はなし。
行政イントラネット系をダークファイバで
因 展開した場合、加入者系を自前展開するこ
とを民間事業者が許容するか未定。
行政イントラネットを民間ダークで展開し
た場合、行政が、加入者系をダークファイ
バ展開の対応をするか未定。
要
メ
1
自 前
自 前
行 政
すべて自前で整備し、運営も行政が行う方
式。
資
費
費
担
性
性
性
○
○
○
△
○
○
○
◎
△
◎
△
○
△
○
- 53 -
◎
○
◎
○
△
△
△
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
(3)情報通信基盤の整備方針
以上、地域公共ネットワークと、そこから展開が可能となる加入者系までの情報通信
基盤の建設主体の比較検討を行った。これを踏まえ、最適な情報通信基盤の整備方針を
検討する。
<主な前提条件>
1.情報化は、国家戦略として取り組まれており、その技術の進歩は目覚しいものが
あり、将来像の予測は困難な状況である。
2.地方自治体の行政サービスのあり方が、民間活力の積極的な導入を図る方向にあ
る。
3.高速・大容量ネットワークの新規拡大が地方にも及んできており、民間事業者の
競争が地方の多くで展開されている。
4.新市は、約 700km2 にも及ぶ広大な面積と複雑な地形を有しており、また中心市
街地の人口が 3 割であるなど集落が点在している。
<分析・検討>
1.面積が広大でかつ谷筋が多いなど複雑な地形に集落が分布していることから、自
治体による自前での基盤整備及び更新には莫大な費用が必要であり、また伝送路や
機器が多いためメンテナンス費用も多く必要となる。特に、更新時点での財源の確
保が困難であることから、自前での整備・運営は難しいと判断される。
2.住民アンケート調査では、自治体が整備・運営する方向の意見が多かったが、莫
大な費用が必要であること、また整備導入された機器やシステムが技術革新により
近い将来陳腐化した場合などに対し、行政として素早い対応が困難であることから、
自前での整備・運営は難しいと判断される。
3.IT の分野においては、特に民間は多くのノウハウの蓄積があり事業効率がはるか
に高いことから、民間事業者が主体となることが妥当と判断される。
4.自前で行政が情報通信システムを整備した場合、将来、民間事業者が参入しよう
とした際に、既存システムとの調整が難航し、民間活力導入に支障が生じることが
予想される。
5.現時点では、民間事業者の参入が見込まれ、また、行政との柔軟な連携も可能で、
ハード面の増設の制約など、民間事業者が整備する場合のデメリットは緩和できる
ため、加入者系については民間事業者による建設・運営が望ましい。
<整備方針>
以上から、新市における情報通信基盤の整備方針として、表 4-6 における項目6
のパターンを採用することとする。
すなわち、地域公共ネットワークの整備については、行政が民間事業者から伝送設
備としてダークファイバを借上げる方式とする。なお、民間事業者のダークファイバ
を使用するため、ネットワーク構成はスター型の中規模ネットワークとする。
CATV など将来可能性のある加入者系の建設主体・運営主体については、民間事
業者とする。さらに、各戸への民間事業者による FTTH 化を促進するとともに、難
視聴対策として BS・地上波デジタル放送を流すための方策を検討し、情報提供に努
める。
- 54 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
4.3
情報サービスの提供
(1)地域公共ネットワークで提供するサービス
平成 17 年 3 月の豊岡市、城崎町、竹野町、日高町、出石町、但東町の北但1市5
町による市町合併を控え、行政と住民との距離の拡大、住民サービスの低下等が懸念さ
れるなか、新市としての一体感の醸成、住民の利便性の向上、地域の交流促進を図る基
盤づくりが必要となっている。
当地域は、地形的には地域の8割が山林であり、地域の中心部を流れる円山川及びそ
の支流の出石川流域に平地が広がっている。流域面積が広範囲に及び、台風等で河川が
氾濫して甚大な被害を受けることが度々あり、治水対策の強化が求められている。また、
温泉、海岸、高原、城址等の豊かな自然資源や歴史遺産を活用した観光産業が盛んであ
るが、少子高齢化や過疎化が進行するなか、活性化の遅れが課題となっている。
これらの諸課題を解決するために、平成 16 年度に地域公共ネットワークの基盤整備
を行い、以下のサービスを提供していく。
①行政情報提供
庁内各所から容易に更新を可能とし、ウェブアクセシビリティにも優れたホームページ
を作成し、即時性、同報性及び双方向性に優れたインターネット上で行政情報を提供する
行政情報提供システムを整備することにより、住民は、本庁・支所まで行かなくても自宅
又は最寄の公民館等で行政の情報を得ることができる。また、電子会議室、掲示板等によ
り、行政との間又は住民間での情報共有や意見交換を可能とする。
②学校インターネット
光ファイバ接続の十分な帯域を確保したインターネット環境を各学校に整備することに
より、インターネットの利用を時間やスピードを気にすることなく行うことを可能とし、
インターネット上の教材データベースの活用及び学校間での教材の共有による授業の多様
化、及びインターネットでの調べ学習等を通しての児童生徒の問題解決能力及び情報利活
用能力の向上が図られる。また、電子会議室、掲示板や電子メールを活用しての学校間で
の情報共有、交流が促進される。さらに、下記の図書館情報ネットワークシステムと図書
館の学校向貸出制度の活用により学校における読書学習環境の充実を図る。
③図書館情報ネットワーク
すでにインターネット上での蔵書検索、貸出予約機能を持っている豊岡市立図書館と各
町の公民館図書館をネットワーク化することにより、全ての図書館での蔵書検索、貸出予
約を可能にする。
- 55 -
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
④地域映像情報提供
(災害の監視)
各市町の災害の発生が予測される地点にカメラを設置し、映像を MPEG2 等にエンコー
ドした上で地域公共ネットワーク上に配信し、災害の監視等にあたる。また、動画につい
て、蓄積サーバに保存し、保存された過去の災害の映像を分析することにより、今後の災
害予防に活用する。さらに、インターネット上で住民に対して過去の災害映像の閲覧及び
ライブ中継の表示を可能とし、災害に対する意識の向上及び災害時の情報提供を図る。
(観光情報の提供)
インターネット上で観光施設、イベント等の蓄積映像の閲覧を可能とすることにより、
詳細な観光情報を提供する。また、観光拠点にカメラを設置し、ライブ中継により観光地
の状況をリアルタイムに提供することにより、観光客の利便性の向上を図る。
図 4-1 に地域公共ネットワークイメージ図を示す。
図 4-1
地域公共ネットワークイメージ図
幹線 1Gbps
竹野町各施設
(2次接続施設)
支線 100Mbps
城崎町各施設
(2次接続施設)
地域映像情報提供システム
(観光情報の提供)
インターネット上で映像を配
信し、情報提供
竹野町役場
(1次接続施設)
豊岡市各施設
(2次接続施設)
(災害の監視)
監視カメラにより危険箇所をリアルタイムで監視
映像を蓄積サーバに保存し、活用
インターネット上で映像を配信し、情報提供
インターネット
インターネット
図書館情報ネットワークシステム
日高町役場
(1次接続施設)
行政情報提供システム
豊岡市役所
(センター施設)
庁内各所から容易に更新が可能
ウェブアクセシビリティにも優れたホームページ
ウェブによる行政情報の提供
掲示板、電子会議室による意見、情報の交換
出石町役場
(1次接続施設) 学校インターネットシステム
但東町役場
(1次接続施設)
十分な帯域を確保したイン
ターネット環境の整備し、授業
で活用
学校間での情報共有、交流
日高町各施設
(2次接続施設)
・庁舎等 7箇所
・学校
40箇所
・公民館 22箇所
・図書館 1箇所
・その他 43箇所
地域映像情報提供システム
城崎町役場
(1次接続施設)
全図書館を横断したインターネット
上での蔵書検索、貸出予約
接続箇所 113箇所
出石町各施設
(2次接続施設)
但東町各施設
(2次接続施設)
- 56 -
住民・観光客
第 4 章 新市地域情報化の主要施策
(2)将来導入をめざす情報サービス
情報システム導入により、様々なサービスが提供可能となる。
現在 3 大都市圏において地上デジタル放送の試験放送が開始され、2011 年 7 月
24 日には地上デジタル放送に完全移行し、現在のアナログ放送の終了を予定している
が、現在ある共聴施設では、地上デジタル放送に対応していない。このことも踏まえ、
今後、民間事業者による各戸への FTTH 化を促進し、また、難視聴対策として、BS・
地上デジタル放送を流すための方策を検討し、情報提供に努めるとした整備方針を受け、
表 4-7 以降に加入者系を含めた情報通信基盤で提供可能なアプリケーションサービス
の概要を示し、そのサービスの内容を整理する。
表 4-7
アプリケーションサービス名
ー
放
送
系
サ
サ ー ビ ス 内 容
住 民 に と っ て の メ リ ッ ト
自主放送サービス
行政からのお知らせ、新市内のイベント等を自主番組と 今まで情報入手が比較的難しかった他地域及び集落の様子
して制作し、自主放送チャンネルにて提供するサービ が入手しやすくなり、広域的な集落活動の活性化が期待で
ス。
きる。
再送信サービス
地上波、衛星波(BS、CS)を一括受信し、良好な画質 地上放送が良質な画質で視聴できるとともに、多チャンネ
で多チャンネルを提供するサービス。
ル視聴が可能になる。
音声告知サービス
今までタイムリーに提供することができなかった行政・集
各家庭の専用端末にて行政からのお知らせ情報、集落内
落活動情報の提供が可能になり地域コミュニティ活動が活
の会合情報等を音声にて提供するサービス。
発化する。
ニ
テ
映像情報検索サービス
各家庭の電話機からセンターのビデオサーバに蓄積され 今までタイムリーに提供することができなかった防災情報
た各種情報をテレビにて提供するサービス。
の提供、各種施設異常の早期復旧が可能になる。
・
防
災
通話・FAX情報提供サービス
個々の通話、FAX通信を提供するサービス。
住
民
生
活
・
コ
ミ
ュ
ビ
ス
将来提供可能なアプリケーションサービスの概要
ィ
今まで十分でなかったコミュニケーション手段が充実する
ことにより、地域コミュニティ活動が活発化することが期
待できる。
緊急時に、役場や消防署から、災害状況、避難誘導、避
公共施設監視・緊急防災情報
緊急災害時、タイムリーでかつ的確な緊急災害情報の入手
難場所等の緊急災害情報を提供し、公共施設の異常を監
提供サービス
が可能となり、避難行動や2次災害対策が容易になる。
視するサービス。
ッ
ネ
ー
ト
ワ
保
健
・
医
療
・
福
祉
商店街情報提供サービス
地元商店街の買物情報、イベント情報をイントラネット 企業、商店にとって十分にできていなかった町外への情報
及びインターネットを利用し、域内外に情報の受発信を 発信が提供できる環境が整い、より積極的なPR活動が可
行うサービス。
能になる。
農業情報提供サービス
今までタイムリーに入手できなかった営農・病害虫・市況等
農業技術情報、市況情報、気象情報及び病害虫情報をイ
の農業情報の入手が可能になり農業経営の安定化につなが
ントラネットを利用し、農業者に提供するサービス。
る。
保健・医療・福祉情報提供
サービス
センターサーバに蓄積した各種の保健・医療・福祉情報を 映像等わかりやすい形態で生活に必要な福祉・保健・医療情
報の入手が可能になる。
イントラネットを介し提供するサービス。
在宅健康管理支援サービス
バイタルセンサー付健康管理端末により、収集した健康 公共施設や在宅でバイタルセンサーによる健康管理サービ
管理情報を保健センター等で集中管理し、保健指導する スを受けることが可能となり、健康管理に対する意識が高
サービス。
まる。
在宅介護支援サービス
在宅で映像による遠隔リハビリ指導などの遠隔介護サービ
映像を利用した介護端末により、メンタルケアも含めた
スが可能になり、充実した福祉サービスを受けられるよう
遠隔リハビリ等を提供するサービス。
になる。
教育情報提供サービス
センターサーバに蓄積した各種の教育情報をイントラ 地域と学校及び家庭の間が情報システムによりつながり、
ネットを介し提供するサービス。
密接な連携、情報交換が可能となる。
生涯学習情報提供サービス
センターサーバに蓄積した各種の生涯学習情報をイント 各種教室、セミナー等の生涯学習情報の入手が公共施設や
ラネットを介し提供するサービス。
在宅で入手可能となり、生涯学習機会が増大する。
学校間交流サービス
イントラネットにより、学校どうしが交換事業を行い、 学校間ネットワークにより小・中学生の地域の一体感が醸
各種教育情報を共有し提供しあうサービス。
成される。
図書検索サービス
新市内の図書館・学校にある図書の検索が容易になるとと
新市内の図書情報を図書検索サーバにデータベース化
もに、貸し出し状況の把握もでき、効率的な情報収集が可
し、各家庭から図書検索ができるサービス。
能になる。
行政情報提供サービス
センターサーバに蓄積した各種の行政情報をイントラ
「ワンストップサービス・ノンストップサービス」の実現
ネットを介し、ワンストップサービスを実現するための
により、各種の行政手続が一度に可能になる。
サービス。
公共施設案内・予約サービス
新市内の各種公共施設の予約状況及び在宅予約ができる 身近な公共施設や在宅にて公共施設の予約が可能になるな
ようにするサービス。
ど、生活の利便性が向上する。
ー
ク
系
サ
産
業
ビ
ス
教
育
行
政
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