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7月号(平成24年7月発行:88kb)

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7月号(平成24年7月発行:88kb)
千葉県立千葉工業高等学校校長通信(第3号)
平成24年7月
校長通信
校長通信
発行責任者
校長
松本
透(梅雨に入り、紫陽花もきれいに咲いています)
梅雨入り宣言が6月 9 日に発表されて、翌日はカラッと晴れたので、今
年は「からつゆ」かなと思いきや、台風がきたり、各地で豪雨が続いてい
ます。アジサイがきれいに咲いています。
平成24年5月29日(火)、創立60周年記念事業の一環で設置されたコ
ンクリート製のプランタに、1年生の美化委員11名が花の植え付けを行いま
した。これには、本校の同窓会市原支部長の大野先輩も駆けつけていただきま
した。ありがとうございました。植えられた花は、マリーゴールドとサルビア
です。もうすぐ梅雨入りのころに植えていただきましたので、うっとうしい季
節に生徒の目を和ませてもらえるものと思います。御指導いただきました先生、
ありがとうございました。
平成24年5月30日(水)、校内球技大会が行われました。
開会式では、「けがをしないように準備運動をしっかりしましょう。」「クラ
スごとに団結して、しっかり応援しよう。」「準備や運営をしてくれる部活の選
手に感謝の気持ちをもって競技しましょう。」と話しました。
みんな一生懸命ゲームに興じ、よい1日でした。
競技種目は、サッカー(A)、バレーボール(B)、バスケットボール(C)、
卓球(D)、ドッチボール(E)です。優勝チームは、Aが電気科3年、Bが
情報技術科2年、Cが電気科2年、Dが電気科3年、Eが電気科2年でした。
電気科の2・3年生が目立つ大会となりました。来年は他学科の健闘を期待し
ます。
-1-
平成24年6月2日(土)、南部青少年センター(中央区白旗)で科学工作
講座が行われました。本校の機械発明創作部の生徒11名が補助役となり、小
学4年生から中学生合計21名の児童生徒が「早押しゲーム」を製作しました。
この科学工作講座は今年で2年目になります。地域の小中学生から好評で、
今回は市政だより5月1日号に載ったら数日で定員を超えたそうです。キャン
セル待ちのお子さんが大勢いますと係の先生は言っていました。この様子は、
ケーブルテレビ「JCN 千葉」で6月5日(火)に放送されました。
平成24年6月9日(土)、全日制のPTA総会が開催されました。当日は
授業参観ののち、11時から総会となり、PTA会長嶋田博英様からあいさつ
をいただきました。会長として5年目になりました。息子さんおふたりを本校
の電気科に入学させていただきました。本校には、親子3代という方も何組か
いらっしゃいます。76年の歴史でしょうか。
全日制のPTA総会に先立って平成24年5月26日(土)、定時制のPT
A・振興会総会が開催されました。当日は定時制のPTA会長高橋一彦様、定
時制振興会長の柴田卓様はじめ保護者の皆様ご出席いただきましてありがとう
ございました。また、総会後給食の試食、授業公開、保護者面談などが行われ、
無事終了しました。
平成24年6月17日(日)から27日(水)までの予定で、ベトナム・ハ
ノイ工科短期大学(HIVC)の教職員5名が来日しました。18日(月)、その
第1の訪問地として本校に来られました。校長室での挨拶ののち、電気科1年
生との交流会、今夏の HIVC への生徒派遣について打ち合わせ、校内見学、体
育館での歓迎セレモニーが行われました。特に、電気科1年生との交流と歓迎
セレモニーについて来校した皆さんは感激をしていました。受け入れた本校の
生徒も大変良い経験をしてくれたものと思います。この様子は、読売新聞23
日(土)の朝刊に載りました。また、ケーブルテレビ「JCN 千葉」でも放送さ
れました。
-2-
全日制
6月
7月
定時制
9日
土
PTA 総会、授業公開
11日
月
代休(6月9日分)
12日
火
面談週間(∼15日)
13日
水
春季定通体育大会(∼14日)
20日
水
定通野球大会(∼28日)
21日
木
通学路清掃
5日
木
期末考査(∼10日)
11日
水
答案返戻(∼12日)
12日
木
16日
月
海の日
20日
金
終業式
21日
土
夏季休業(∼9月2日)
期末考査(∼11日)
答案返却(∼17日)
(校長からひとこと)
①13代校長渡辺貞雄先生が著した「君待ち坂上がる夾竹桃学園」。それはまさに本校を
舞台にしたものでした。本校の正門を上がる坂道は、高速道路建設に伴って入り口の位置
が変わりました。今は大きくS(エス)の字状に上るようになりました。この坂を「君待
ち坂」と言います。坂を登り切ったところに「君待ち橋の碑」があります。この碑は本校
が昭和11年に創立した「寒川町」に架かっていた橋の碑で、悲恋の物語があります。こ
の碑の説明の看板によると、本校がその後検見川、津田沼、そして今の今井町に移転する
間誰だか知らないが、ずっと受け継がれて来たようです。60周年記念のときに、この碑
が千葉市の職員の目にとまり、元に戻されることになり、そのレプリカが本校に設置され
ました。その悲恋物語とは何でしょう。大変興味のあるところです。
②かつて、生徒会新聞「千工新聞」に連載された「千葉工業高校の七不思議」シリーズが
あります。その1つに、生徒の皆さんが毎日上がってくる君待ち坂の途中にある階段があ
ります。どういうわけか、登り口が樹木でふさがれています。ある時期、遅刻する生徒が
昇降口に向かわずに、その階段を上り教室に直行していたそうです。そこで、遅刻者も必
ず生徒昇降口から入るようにとのことでふさがれたと聞いています。今では、生徒のほと
んどが「10分前登校」をしてきていますので、その必要性はなくなりましたが・・・。
③先生の一言:先日阿川佐和子の「聞く力」を読みました。そこにヤンキー先生こと義家
弘介さんとのインタビューのことが書いてありました。不良時代から立ち直りかけていた
とき、オートバイ事故に遭い、自暴自棄になっていました。「俺はやっぱりだめだ」と入
院先で思っていたとき、高校時代の恩師安達俊子先生が訪ねてきて「死なないで。あなた
は私の夢なんだから。」と意識朦朧としていたヤンキー先生に囁(ささや)いたと言いま
す。その一言でヤンキー先生は生きる意欲を取り戻しました。
-3-
本校の先生方も日々授業を行う中で、様々な話を織り交ぜ、わかる授業、身に付く授業、
役に立つ授業を行っています。その授業の中で、先生方は人生を語ってほしいと願ってい
ます。それがのちのち、「あの先生のあの一言が私の人生の転機になった」といった事に
つながると思うからです。
④平成24年6月8日(金)に千葉県高等学校長協会の春季総会並びに研究協議会が開か
れました。その中で、IBM相談役の北城恪太郎先生が「高等学校教育に求めるもの−これ
からの社会で求められる人材−」と題して講演されました。
この講演で印象に残ったことをまとめました。
(1)日本が抱える重要課題は、財政危機(国と地方で940兆円の長期債務残高)、少子高
齢化(出生率1.39)、デフレ、失業問題、円高、ユーロ経済危機、貿易収支、電力供
給問題など
(2)940兆円の借金とは、収入が400万円の家庭で、900万円使っているようなもの。これを
克服するには、税収を増やす、無駄を減らす、景気を良くするしかない。
(3)これからの社会で求められる能力:熱意・意欲、行動力・実行力、協調性、論理的思
考力、問題解決力(大学卒業生)
(4)これからの社会で求められる人材像:
○基礎学力(国際社会で通用する教養、基礎学力・語学)
○倫理観・社会規範性(高い倫理観・価値観、社会規範・公共心、他者への思いやり)
○社会人基礎力(課題を発見し、考え、行動する力。熱意、意欲、コミュニケーション)
(5)日本人の語学力:59カ国中58位
(6)教育改革・人材育成に求められること(初等・中等教育)
○基礎教育の強化(国語・数学・理科・社会、近代史(明治維新以降))
○倫理観の醸成(善悪の区別、道徳心、思いやりの心)
○職業観の醸成(将来)(何をしたいのか、何のために学ぶのか)
(7)自立した社会人になるために、高校卒業までに必要な要素
○基礎・基本的知識の習得
○多様性・異文化の理解(異質なもの、他人を認める)
○自分が生まれ育った日本の理解
○疑問を持ち、自ら学び、前進する意欲
○思考、表現、決断、実行、責任
○善悪の判断、忍耐、礼儀など社会性の涵養
(8)リーダーにとって重要な9つの特性
1情熱
5適応力
2決断力
3確信
6強靭な精神力
4誠実さ(誰もいないところで正しいことを行う正直さ)
7共感
8自覚
9謙虚さ
(9)学ぶに暇(いとま)あらずと謂(い)う者は、暇ありと雖(いえど)も亦(また)学ぶ能(あたわ)ず
『淮南子(えなんじ)・説山訓(せつざんくん)』
(10)あたま(ATaMa)A:明るく、Ta:楽しく、Ma:前向きに
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