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環境関連フォーラム等であげられた意見等への対応

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環境関連フォーラム等であげられた意見等への対応
環境関連フォーラム等であげられた意見等への対応
国際協力銀行
環境関連フォーラム等であげられた意見等
油流出
対応
サハリンエナジー社の対応に対するJBICの確認結果
・ダブル・ハルタンカーの全面使用。
・検船は国際基準として一般的に認められているシェル基準によって実施。
・結氷期の護送システム(砕氷船・耐氷タグボート他)の導入。
・アニワ湾での専用航路設定(通年)。
事故防止
・シングル・ハルタンカー使用による事故懸念。
・タンカーの検船体制、結氷期の運行に対する不安。
危機対応
・日本との協力の充実、連絡体制の構築・強化。
・パイプライン埋設による油漏れ検知の遅れの懸念。
・タンカーの保険付保に対する懸念。
油流出対応計画(Oil
Spill Response Plan:
OSRP )
・日本での公開、日本人専門家・利害関係者からの意見聴取。
・OSRPハンドブック(一部邦訳)の公開。
・北海道、特にオホーツク沿岸での説明会を実施。
・流出油対応専門家会合を設置し、北海道北岸地域の防災戦略・戦術の策定を支援。漁業関係者、学術
専門家、防災関係の専門家等、日本の関係者の関与を実現。
ニシコククジラ
・餌場等生活圏への影響危惧。
・プラットフォーム建設時の振動・騒音への懸念。
・地震探査による影響の懸念。
・大幅な海底パイプラインルートの変更。
・音響モニタリング等の強化。
・国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature and Natural Resources:IUCN)によ
る独立専門家パネル(Western Gray Whale Advisory Panel:WGWAP)設置、対策妥当性の検証、モニタリ
ングの実施。
海洋性哺乳類
・ベースラインデータの不足・不備・妥当性への疑問。
(ニシコククジラ以外) ・保護対策及びモニタリング手法の妥当性への疑問。
・日本の海上災害対応を所掌している海上災害防止センターとの覚書締結及び北海道漁業環境保全対
策本部との書簡の交換。
・日露合同訓練への参加。
・パイプラインの工法に関しては、ロシアの専門家に加え欧米の一流専門家によるレビューを行い、セク
ション毎にロシア当局の許可を取得しながら実施。埋設した場合であっても、国際的に確立されたモニタリ
ング手法を採用。
・国際条約の枠組みに従った保障が行われることを確認。
・EIA補遺版の作成段階において、十分なベースラインデータを収集。
・ニシコククジラ保護のために実施される保護対策を実施することにより、他の種も同時に保護することが
可能。
・保護対象種及び保全策については、下記BGで協議予定。
オオワシ
・ベースラインデータの不足・不備・妥当性への疑問。
・保護対策及びモニタリング手法の妥当性への疑問。
・チャイボエリアにおける工事の影響懸念。
・ロシアの専門家による詳細調査に基づきオオワシ保護モニタリング計画を策定、実施。
・チャイボエリアのパイプライン上陸地点は、生態系への影響を最小化すべくパイプラインルートを変更。
・オオワシの巣毎に個別の影響緩和計画を策定、計画に従って対策を実施。
渡り鳥
(オオワシ以外)
・ベースラインデータの不足・不備・妥当性への疑問。
・保護対策及びモニタリング手法の妥当性への疑問。
・チャイボエリアにおける工事による影響懸念。
・ロシアの専門家による詳細調査に基づきモニタリング計画を策定、実施。
・チャイボエリアのパイプラインルートを変更。
・工事箇所は、過去の調査から希少渡り鳥の繁殖地となる重要な湿地には該当しないことを確認済。
・保護対象種及び保全策については、下記BGで協議予定。
生物全般
・生態系全般に対する影響緩和策策定のために日本人専門家・
利害関係者からの意見聴取。
・Biodiversity Group (BG) における決議事項のSEICへの実施
強制力の有無。
・サハリン州の政府当局代表者により構成されるEcological Councilの下部組織としてBGを設置(日本人専
門家も2名参加)。サハリンエナジー社が作成するBiodiversity Action Plan(BAP)もBGで議論。
・BGはサハリン州の政府当局代表者により構成されるEcological Councilの下部組織であるため、決議事
項に係る監督・執行についての実効性は高まると認識。
その他
・OPF建設資材荷揚げのための埠頭建設工事によるニシコクク ・沿岸生物保護の観点から、浚渫やくい打ちの必要のない仮設埠頭に変更。
ジラ、沿岸に生息する鳥類への影響懸念。
・海洋生物保護の観点から海域への掘削泥排出の停止を決定。全ての掘削泥及び掘削屑は再圧入に
・掘削泥投棄による水域への環境影響について懸念。
よって処分。
工法
・工法に対する懸念。
・工事の不備。
・米国連邦エネルギー規制委員会のガイドラインに沿った工法を採用。
・第三者の外部監視委員による工事モニタリングシステムを導入。
・サケ等産卵場への影響懸念。
・ベースラインデータの不足・不備・妥当性への疑問。
・地域住民の生計手段への影響。
・サケ等の産卵河川への影響評価対象河川の選定については、ロシア当局と合意の上実施。
・工事で影響を受ける産卵場に対して砂利導入。
・ルート変更により横断河川数を低減。
・サケへの影響については、ノー・ネット・ロスプログラムにより対応予定。
・ロシア法制で求められる補償は適切に対応。
生物への影
響
河川横断 漁業資源等の保全
・Sakhalin Salmon Initiativeへの支援を通じた漁業資源の保護の実施(密漁対策を含む)。
密漁対策
・Right of way(ROW)、アクセス道路を通じた密漁の増加懸念。
土砂災害
・パイプライン設計の不備。
・耐震構造への不安。
・設計は、十分な詳細データに基づき、ロシア基準及び国際基準に従い、公的な資格を有するロシアの専
門家が実施。なお、国際的な専門家も追加的な検証を実施。
・活断層地域も、ロシア当局の承認を取得の上、国際的な知見に基づいた工法・資材を採用。
土壌浸食対策
・工事の不備。
・Health, Safety, Environment and Social Action Plan(HSESAP)及びRemedial Action Plan(RemAP)に基
づいて対応。
・地勢や気候条件、工事の進捗状況により地点毎の差はあるものの、専門家は土壌浸食対策が年々向
上していると評価。
パイプライン
工事
・社会的弱者への配慮が不十分。
少数民族等への配慮
・少数民族の権利侵害を懸念・特別な配慮の必要性。
・International Good Practice(世銀指針:OD 4.20, Indigenous Peoples)を踏まえた、Sakhalin Indigenous
Minorities Development Plan (SIMDP)の策定、実施。
・少数民族等プロジェクトにより影響を受ける住民等へのコンサルテーションや、それに基づく支援を実
施。
・女性専用苦情受付電話の設置、病院・医療センターへの支援。
・学校の建設・奨学金の拠出等。
住民移転
・先住民族による歴史的土地利用等への補償の不備。
・生計回復が不十分。
・Sanitary Protection Zone (SPZ) の変更による補償対象範囲
の減少。
・International Good Practice(世銀指針:OD 4.30, Involuntary Resettlement)を踏まえた、Resettlement
Action Plan (RAP)の策定、実施。
・ロシア国内法とInternational Good Practiceとの「Gap analysis」を実施の上、ロシア法の範疇から外れる
生計への影響に対しても追加支援。
アニワ湾の浚渫
・住民への十分な説明が無く、法令違反。
・漁業への影響懸念。
・環境影響評価の妥当性。
・浚渫前にコンサルテーションを実施。
・浚渫及び投棄について詳細な環境アセスメントを実施、当局や地元住民と十分な検討を行っており、当
局からも承認取得済。なお、漁業資源の生産性の一時的な損失に係る補償についても合意済。
・最終的に選定された地点は、希少な底生生物の重要な生息地ではないことを確認。
・漁業当局に確認したところによれば、2010年には回復見込み。
従業員等管理
・管理が不十分、急激な社会環境変化による各種弊害が起こる ・Health, Safety and Environment(HSE)プログラムの徹底。
可能性への懸念。
情報開示
・日本向け情報開示の充実。
・日本に関連する事項に関して、邦訳を実施。
・日本語版Webサイトの立ち上げ。
・北海道各地の図書館で、関連情報を開示。
・日本(特に北海道)でのパブリックミーティング開催等。
・日本(北海道・東京)におけるパブリックミーティングの開催。
・道庁、漁業関係者、海上保安当局、NGO、専門家と積極的に面談を実施。
・JBIC主催の環境関連フォーラムへの参加。
・流出油対応専門家会合の設置。
・BGへの日本人専門家の参加。
社会配慮
説明責任
コンサルテーション
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