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こちら - 丸石製薬

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こちら - 丸石製薬
社内資料
2017 年 1 月作成
プレセデックス®静注液 200µg「マルイシ」配合変化試験結果
丸石製薬株式会社
本剤の添付文書には配合変化について以下の様に記載されている。
「集中治療における人工呼吸中及び離脱後の
鎮静」および「局所麻酔下における非挿管での手術及び処置時の鎮静」の際に静脈内投与される可能性のある製
剤を中心に配合変化試験を行った。
9. 適用上の注意<抜粋>
(2) 投与時
3) 配合変化
本剤は以下の薬剤との配合変化(沈殿を生ずる)が示されているので混合しないよう注意すること。
アムホテリシンB、ジアゼパム
本剤は以下の輸液製剤及び薬剤との配合変化は示されていない。
リンゲル液、5%ブドウ糖液、生理食塩液、20%マンニトール、チオペンタールナトリウム、ベクロニウム臭
化物、スキサメトニウム塩化物水和物、フェニレフリン塩酸塩、アトロピン硫酸塩水和物、ミダゾラム、モ
ルヒネ硫酸塩水和物、フェンタニルクエン酸塩、ドパミン、ノルアドレナリン、ドブタミン
3.相互作用
併用注意(併用に注意すること)
薬剤名等
臨床症状・措置方法
ベンゾジアゼピン系薬剤(ミダゾラ 鎮静・麻酔・鎮痛作用が増強し、血圧低下、
ム、ジアゼパム等)
、
心拍数低下、呼吸数低下等の症状があらわれ
全身麻酔剤(プロポフォール、セボ るおそれがあるので、併用する場合には投与
フルラン等)
、
速度を減速する等慎重に投与すること。
局所麻酔剤(リドカイン塩酸塩等)
、他の鎮静薬、鎮痛薬等と併用する場合は、鎮
中枢神経系抑制剤(モルヒネ塩酸塩 静効果が相加的に増強するおそれがあるの
水和物、フェンタニルクエン酸塩、 で、本剤あるいは他の鎮静薬、鎮痛薬の投与
バルビツール酸誘導体等)
量を減量する等の注意が必要である。
1/7
機序・危険因子
相互に作用(鎮静・麻
酔・鎮痛作用、循環動
態への作用)を増強す
るため。
社内資料
2017 年 1 月作成
① デクスメデトミジン塩酸塩注射液(DEX)100µg/mL または 2µg/mL 溶液 1mL と薬液(輸液は ICU 用に調
製)1mL を混合後、各項目を調べた。
a) 外観、デクスメデトミジン塩酸塩分解物のピークの有無(HPLC)
b) 外観
(承認申請時資料)
直後
30 分後
60 分後
2 時間後
4 時間後
24 時間後
DEX
変化なし
100µg/mL
リンゲル液 a)
変化なし
2µg/mL
変化なし
100µg/mL
5%ブドウ糖液 a)
変化なし
2µg/mL
20%マンニ
変化なし
100µg/mL
a)
トール
変化なし
2µg/mL
0.9%塩化
変化なし
100µg/mL
a)
ナトリウム
変化なし
2µg/mL
チオペンタール
変化なし
100µg/mL
a)
ナトリウム
変化なし
2µg/mL
べクロニウム
変化なし
100µg/mL
a)
臭化物
変化なし
2µg/mL
スキサメトニウ
変化なし
100µg/mL
ム塩化物水和物 b)
変化なし
2µg/mL
フェニレフリン
変化なし
100µg/mL
a)
塩酸塩
変化なし
2µg/mL
アトロピン
変化なし
100µg/mL
硫酸塩 b)
変化なし
2µg/mL
変化なし
100µg/mL
ミダゾラム b)
変化なし
2µg/mL
② デクスメデトミジン塩酸塩注射液 100µg/mL 1mL と薬液 1mL を混合後、外観について調べた。
(承認申請時資料)
薬剤
直後
30 分後
60 分後
2 時間後
4 時間後
モルヒネ硫酸塩水和物
変化なし
フェンタニルクエン酸塩
変化なし
2/7
社内資料
2017 年 1 月作成
③ デクスメデトミジン塩酸塩注射液(DEX)100µg/mL または 4µg/mL 溶液と薬液を混合後、外観を調べた。
(承認申請時資料)
薬剤
直後
30 分後
60 分後
2 時間後
4 時間後
24 時間後
DEX
変化なし
100µg/mL
ドパミン
変化なし
4µg/mL
ノルアドレ
変化なし
100µg/mL
ナリン
変化なし
4µg/mL
変化なし
100µg/mL
ドブタミン
変化なし
4µg/mL
ロクロニウ
変化なし
100µg/mL
ム臭化物
変化なし
4µg/mL
④ プレセデックス静注液 200µg「マルイシ」2mL に輸液を加え 50mL とし、外観、pH、混合直後に対する 24
時間後のデクスメデトミジンの残存率(%)について調べた。また、プレセデックス静注液 200µg「マルイシ」
2mL を輸液 約 50mL に加え、不溶性微粒子(日局 14 の基準)について調べた。
(2004 年 6 月)
a) 外観、pH、残存率(%)
薬剤
項目
直後
24 時間後
ラクテック注(乳酸リ
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
ンゲル液)
pH(6.38)
6.29
6.46
残存率(%)
-
101.0
ラクテック D 注(ブド
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
ウ糖加乳酸リンゲル
pH(4.97)
4.95
4.91
液)
残存率(%)
-
100.9
ハルトマン S 注(ソル
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
ビトール加乳酸リンゲ
pH(6.22)
6.22
6.25
ル液)
残存率(%)
-
99.4
ポタコール R (マルト
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
ース加乳酸リンゲル
pH(4.89)
4.91
4.88
液)
残存率(%)
-
100.4
ヴィーン D 注(ブドウ
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
糖加酢酸リンゲル液)
pH(5.35)
5.39
5.38
残存率(%)
-
102.2
ヴィーン F 注(酢酸リ
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
ンゲル液)
pH(6.58)
6.64
6.75
残存率(%)
-
98.9
ソリタ-T1 号(開始
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
液)
pH(5.12)
5.14
5.12
残存率(%)
-
100.4
ソリタ-T2 号(脱水補
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
給液)
pH(4.86)
4.88
4.86
残存率(%)
-
100.3
ソリタ-T3 号(維持
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
液)
pH(5.09)
5.12
5.10
残存率(%)
-
100.3
3/7
社内資料
2017 年 1 月作成
薬剤
大塚糖液 5%(ブドウ
糖注射液)
項目
外観
pH(4.55)
残存率(%)
直後
24 時間後
不溶物等は認められず、経時的な変化も認められなかった。
4.45
4.48
-
100.4
注)カッコ内は輸液の pH
b) 不溶性微粒子(日局 14 の基準)
上記すべての輸液において、日局 14 に記載された判定基準である「10µm 以上の粒子が 6000 個以下、25µm 以
上の粒子が 600 個以下」であり、規格を満たしていた。
⑤ プレセデックス静注液 200µg「マルイシ」2mL と薬剤、生理食塩液を用いて混合し、外観、pH、混合直後に
対する 24 時間後のデクスメデトミジンの残存率(%)
、不溶性微粒子(日局 14 の基準)について調べた。
(2004 年 8 月)
a) 外観、pH
外観:いずれの薬剤でも不溶物等は認められず、外観に変化は認められなかった。
薬剤
項目
直後
24 時間後
アミノフリード(糖・電解質・アミノ酸液)
外観
無色の液体
pH
6.64
6.52
残存率(%)
-
100.30
ラシックス注 100mg(フロセミド)
外観
無色の液体
pH
8.94
8.84
残存率(%)
-
99.98
ペルジピン注射液 10mg(ニカルジピン塩酸塩)
外観
薄黄色の液体
pH
4.25
4.14
残存率(%)
-
100.85
ハンプ注射用 1000(カルペリチド)
外観
無色の液体
pH
5.14
5.08
残存率(%)
-
101.37
b) 不溶性微粒子(日局 14 の基準)
上記すべての輸液において、日局 14 に記載された判定基準である「10µm 以上の粒子が 6000 個以下、25µm 以
上の粒子が 600 個以下」であり、規格を満たしていた。
4/7
社内資料
2017 年 1 月作成
⑥ プレセデックス静注液 200µg「マルイシ」希釈液と 1%プロポフォール注「マルイシ」を混合比 25:75、50:50
及び 75:25 において、外観、pH、混合直後に対する 24 時間後のデクスメデトミジンとプロポフォールの残存率
(%)
、粒子径(平均粒子径及び粒子径(顕微鏡法)
)について調べた。
(2004 年 11 月)
a) 外観、pH、粒子径(平均粒子径及び粒子径(顕微鏡法)
)
混合比
項目
直後
24 時間後
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認め
25:75
られなかった。
pH
6.92
6.87
残存率(%)
D:97.9±0.64
-
P:99.6±0.95
粒子径(平均粒子径)(µm)
0.422
0.378
粒子径(顕微鏡法)
粒子径の経時変化は認められなかった。
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認め
50:50
られなかった。
1%プロポフォール注
pH
6.76
6.70
「マルイシ」
残存率(%)
D:98.4±0.91
(プロポフォール)
-
P:99.8±0.13
粒子径(平均粒子径)(µm)
0.425
0.377
粒子径(顕微鏡法)
粒子径の経時変化は認められなかった。
外観
不溶物等は認められず、経時的な変化も認め
75:25
られなかった。
pH
6.51
6.73
残存率(%)
D:100.0±2.47
-
P:98.3±1.70
粒子径(平均粒子径)(µm)
0.417
0.381
粒子径(顕微鏡法)
粒子径の経時変化は認められなかった。
D:デクスメデトミジン
P:プロポフォール
残存率:平均値±標準偏差
⑦ プレセデックス静注液 200µg「マルイシ」と薬剤、生理食塩液を用いて混合し、外観、pH、混合直後に対す
る 24 時間後、48 時間後のデクスメデトミジンの残存率(%)について調べた。
(2011 年 9 月)
薬剤
項目
直後
24 時間後
48 時間後
ヒューマリン R 注(ヒトインスリン注射液)
外観
無色澄明
pH
6.56
6.61
6.56
残存率(%)
-
99.9
100.0
シグマート注 12mg(ニコランジル注)
外観
無色澄明
pH
6.52
6.40
6.20
残存率(%)
-
100.1
100.1
注射用エフオーワイ 100(注射用ガベキサー
外観
無色澄明
トメシル酸塩)
pH
6.18
5.24
4.83
残存率(%)
-
100.0
100.1
注射用エラスポール 100(注射用シベレスタ
外観
無色澄明
ットナトリウム水和物)
pH
7.40
7.41
7.35
残存率(%)
-
97.9
96.2
5/7
社内資料
2017 年 1 月作成
薬剤
セファメジンα注射用 1g(注射用セファゾ
リンナトリウム水和物)
レペタン注 0.3mg(ブプレノルフィン塩酸
塩)
ヘパリンナトリウム注1万単位/10mL「味
の素」(ヘパリンナトリウム注射液)
注射用オノアクト 50(注射用ランジオロー
ル塩酸塩)
ビーフリード輸液(1000mL 袋)
(ビタミン
B1・糖・電解質・アミノ酸液)
ネオパレン 2 号輸液(1000mL 袋)
(高カロ
リー輸液用 糖・電解質・アミノ酸・総合ビ
タミン液)
フルカリック 2 号輸液(1003mL)(高カロリ
ー輸液用 総合ビタミン・糖・アミノ酸・電
解質液)
項目
外観
pH
残存率(%)
外観
pH
残存率(%)
外観
pH
残存率(%)
外観
pH
残存率(%)
外観
pH
残存率(%)
外観
pH
残存率(%)
外観
pH
残存率(%)
直後
5.42
-
5.01
-
6.22
-
5.99
-
6.72
-
5.41
-
5.31
-
24 時間後
微黄色澄明
5.85
98.4
無色澄明
5.21
100.0
無色澄明
6.37
100.0
無色澄明
6.09
100.1
無色澄明
6.75
100.0
淡黄色澄明
5.45
100.2
淡黄色澄明
5.31
100.1
48 時間後
5.97
97.5
4.99
100.0
6.23
100.0
6.09
100.6
6.70
100.1
5.41
100.1
5.27
100.0
⑧ プレセデックス静注液 200µg「マルイシ」と薬剤、生理食塩液を用いて混合し、外観、pH、混合直後に対す
る 24 時間後、48 時間後のデクスメデトミジンの残存率(%)について調べた。
(2013 年 12 月)
薬剤
項目
直後
24 時間後
48 時間後
イオメロン 350 注 50mL(イオメ
外観
無色澄明
プロール)
pH
7.3
7.2
7.3
残存率(%)
-
99.7
99.3
オムニパーク 350 注 50mL(イ
外観
無色澄明
オヘキソール)
pH
7.6
7.6
7.6
残存率(%)
-
99.1
99.1
6/7
社内資料
2017 年 1 月作成
⑨ プレセデックス静注液 200µg「マルイシ」と薬剤の混合について外観、pH、混合直後に対する 6 時間後、
24 時間後のデクスメデトミジンの残存率(%)について調べた。注射用製剤については本品を生理食塩液で希釈
した液を、輸液については本品を輸液で希釈した液を用いた。
(2016 年 8 月)
薬剤
項目
直後
6 時間後
24 時間後
メロペン点滴用バイアル 0.5g(メロペネム
外観
微黄色澄明
微黄色澄明※
水和物)
pH
7.80
7.81
7.73
残存率(%)
-
99.7
99.4
ソセゴン注射液 30mg(ペンタゾシン)
外観
無色澄明
pH
4.24
4.23
4.19
残存率(%)
-
ニトロール注 5mg(硝酸イソソルビド)
外観
無色澄明
pH
4.70
4.69
4.64
残存率(%)
-
100.7
100.6
アドナ注(静注用)100mg(カルバゾクロ
外観
だいだい黄色澄明
ムスルホン酸ナトリウム水和物)
pH
5.66
5.67
5.64
残存率(%)
-
100.6
100.7
アンペック注 200mg(モルヒネ塩酸塩水和
外観
無色澄明
物)
pH
6.15
5.86
5.39
残存率(%)
-
100.3
100.3
プロスタンディン点滴静注用 500µg(アル
外観
無色澄明
プロスタジル)
pH
5.44
5.52
5.47
残存率(%)
-
100.3
100.6
トランサミン注 10%(トラネキサム酸)
外観
無色澄明
pH
7.32
7.36
7.40
残存率(%)
-
99.7
99.6
エルネオパ 2 号輸液(高カロリー輸液用
外観
淡黄色澄明
糖・電解質・アミノ酸・総合ビタミン・微
pH
5.28
5.27
5.26
量元素液)
残存率(%)
-
100.7
100.1
※色調がわずかに濃くなった
ソセゴン注射液 30mg はソセゴンとデクスメデトミジンのピークが重なったため、定量を実施できなかった。
⑩ Trissel,L.A.,et al.:Int.J.Pharm.Comp. 6(3) 230-233, 2002 [T20]
アムホテリシンB
変化が認められた(沈殿が生じた)
ジアゼパム
変化が認められた(沈殿が生じた)
以上
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