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これからの日本

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これからの日本
松本たけあき 12 年の軌跡
2000年6月25日
初当選
米・露・英・仏・独・伊・加 主要国外相と
2004年1月21日
代表質問
代表や幹事長が行うのが通例の通常
国会冒頭の代表質問に抜擢され、主に外交
・経済を担当。再質問、再々質問を行った
ところ、小泉総理の一部答弁拒否もあり
波乱の代表質問となりました。
2005年9月18日
民主党政調会長に就任
2011年3月9日
「今度は松本」
「松本たけあきに託そう」
という
皆様のお声で、お力で国会に送っていただいた
6月25日を松本は決して忘れません。税金のムダ
やおかしな使われ方をやめさせるべく、決算行政
監視委員会に所属し、活動をスタート。
民主党政策調査会長は、党三役の
ひとつで、民主党としての政策を決定する
とともに、政府・与党が提出する法案に
対する民主党の賛否を決定、
また対案作成
や修正提案を行います。党を代表して
テレビ出演や討論会に出席することも。
外務大臣 就任
サンデープロジェクト出演
2005.9.25
田原総一郎キャスターからは
「自分の言いたいことは、
しっかり
言っている」と高く評価される。
就任2日後に、東日本大震災が発生。初めての国際
会議となったG8外相会議(3月14・15日、パリ)では、
冒頭、
日本への支援に謝意を伝えました。
以後、日中韓外相会議、日・ASEAN外相会議、
ASEM外相会議など外交日程が絶え間なく続きました。
2009年9月16日
衆議院議院運営
委員長に就任
議院運営委員会、通称「議運」は、国会審議の入り口から出口まで
運営全般を与り、議院運営委員長はその責任者。衆議院では、議長、
副議長に続く№3の役職であり、
これまでは、閣僚経験者等が指名され
てきました。
クリントン米国務長官と 2011.4.17
また、ユドヨノ・インドネシア大統領、
ギラード・オーストラリア首相、温家宝・
中国首相など多くの首脳、外相が日本を訪れ、松本は被災地に同行、親しく
意見交換をしました。
私の原点
明日へ、政治をかえる・
・
・
政治の道へ
秋祭りにて
10歳の時、父松本十郎が衆議院議員に初当選しました。それまで父は大蔵省の国家公務員。転勤が多く、引っ越し
私の思いは、皆様と意見を交換し、語り合う中で鍛えられました。初当選まで、さらに議員となって、
政策を学び、夢をかたちにする作業を積み重ねてきました。
8回、転校もありましたが、暮らしは普通のサラリーマンの家庭でした。
しかし、我が家の生活は一変しました。母の不在が増えたのはもちろん、同級生はもとより教師からも父の職業に
ついて言われることがありました。
大学卒業に際して国家公務員上級試験に合格していましたので、キャリア官僚になる道もありましたが、政治から
遠い民間企業就職を選びました。就職の最終面接で、途中で退職して父の跡を継ぐ可能性を問われましたが、その
時は「全然考えていない」と答えました。事実そう思っていたからです。子どもから見て選挙はたいへんで、家族の
負担も大きい、加えて落選もする、実際に父も苦杯をなめた、わざわざ選挙を選ぶことはない、そう思っていました。
転機は30歳の時。父が国務大臣防衛庁長官を拝命し、私に大臣秘書官になるよう依頼してきたことでした。
選挙には家族として取り組んできましたが、自分自身が政治に携わる道を一度は選ばなかったのですが、あらためて
考えました。
社会人になって、人の役に立ち人のために働ける政治の仕事に取り組んできた父が見えてきました。結婚して家族
を持つようになって政治が生活・経済・社会の将来に大きく関わっていることを体感するようにもなりました。
時代が転換期に差しかかっているとも感じていました。金融の現場感覚からは足場のない高みにまで上がって
しまったバブル経済、少子高齢・成熟社会の到来、国際社会での東西冷戦終焉への動き、それらの現象は大きな
1 税金の遣い方の大掃除
① 天下りをなくし、事業はすべてゼロから見直し、「行政刷新会議」を設立して政府の組織、公務員のあり方、
中央・地方の関係を抜本的に再構築
② 国会議員の定数削減(まずは衆議院の定数を80人削減)
2 子どもたちの将来のために、子育てを応援し、教育を充実
3 一律の予算カットを止める等、医療・介護崩壊をSTOP
4 信頼回復のための記録調査を行い、年金保険料の使途を年金給付に限り、
さらに抜本的な改革の準備を進め、年金制度を建て直し
変動の兆候を表していました。
父が衆議院議員を務め、母は伊藤博文公の曾孫である自分の巡り合わせを考え、
5 農林水産業を再生し、食の質と量の安全・安心を実現すること
政治に携わることがほんとうにやりがいのあるこの転換期に、自分に機会があるなら、
ぜひ挑戦したいという思いを強くしました。
6 安心して働けるよう、新しい産業、安定した雇用を
私の家族には私と同じ負担をかけることになりましたが…
初挑戦
政権交代
2009年、次のように政治を変えていこうと皆様に訴え、
新政権をお預かりすることになりました。
伊藤 博文
1996年、解散後に父が引退を決意したので、急遽総選挙に無所属で立候補しました。結果は惨敗。
①
②
③
④
内需型経済へ転換し、地域の生活を豊かに、雇用を確かに
世界のオンリーワン、日本のものづくりを応援
エネルギー・住宅・農業分野で技術開発や投資を支援しグリーン成長を
日本経済の活力の源、雇用と地域経済の要、中小企業を応援
それから、支援をくださった方々の力を頼りに、選挙区を歩き、車座になってミニ集会を開いていただき、街頭から
7 「姫路城」や「まつり」など価値ある「地域資源」や、産業集積の特色を
政策を語りました。
皆様から思いを託されて
活用し、播磨臨海地域道路網等の必要なインフラを整備し、姫路を
元気に
と心に刻みました。
山電姫路駅前にて
定例街頭演説
ひざを交えての車座集会
そして、新政権で 5ページ∼
民主党政権の反省
民主党が政権をお預かりし、当初の目標からは遠く及ばないことが
多々あり、心からお詫びします。
その原因は、いくつかの政策の準備が実現には未だ足らなかったこと、大改革のための統治機構改革が
後回しになってしまったこと、やはり政権運営に不慣れだったこと、与党としての党運営に課題があったこ
と等々です。
行政改革の取り組み
税金のムダ遣いをなくすことは政権交代した民主党の最優先テーマです。
直ちに「行政刷新会議」を設けて「事業仕分け」等を行い、従来のしがらみがない新しい政権だからこそ
できる徹底的な行政改革に邁進しました。
具体的には…
公務員の人件費は1割、5000億円削減
目標の2割に向けて、ムダを減らした職員を評価する人事改革を実施する等、さらに推進します。
3年間で改善はされてきましたが、至らぬ点がまだまだあります。
特に、官僚機構との関係では失敗しました。私たちの「政治主導」は政治が責任を持って改革を先導する
ことです。これまで官僚任せの自動操縦型でなかなか変革のスピードが上がらず時代に遅れてきたので、
天下りを削減・
・
・独立行政法人役員の公務員OBは4分の1に
政権交代後、役所の斡旋を全面禁止しました。独立行政法人の役員は公募とした結果、全役員の内の公務員
OB は189人から45人に減りました。
私たちは政治の意思で操縦することを考えました。
しかし、それは自動より難しい手動操縦になるので、本来は官僚と力を合わせなくては乗り越えられな
かったのに、官僚との対決・排除に陥ってしまいました。
政治も政策も行政も変わり始めてはいますが、結果が出せていない力不足を申し訳なく思っております。
議員歳費(給与)を13%カット
独立行政法人を102から65へ
政府・与党としては独立行政法人の整理・統廃合を進めることを決め、法案を国会に提出しています。
社会保障・税 一体改革については、
まず前回総選挙で消費税について、きちんと説明できていなかったことを深くお詫び申し上げます。
少子高齢社会が到来して人口が減少する我が国にあって、政策・予算・税制の大改革が必要という認識の
下に、社会保障の将来像を策定して税制改革を実行する方針でしたが、次の総選挙に先送りしました。
ほんとうに申し訳ありません。
特別会計を17から11へ
公共事業の特別会計である社会資本整備事業特別会計の廃止を含む特別会計の整理・統廃合を推進する法案
を国会に提出しています。
※配分が硬直的になりがちでチェックが甘いとも言われてきた特別会計の廃止は、ムダを排して必要な公共事業を進めることにもなります。
その結果、捻出された財源は
2010年度
2011年度
確保できた財源
9.9
6.9
目 標
7.1
12.6
しかし、政権交代後に巨額の税収不足が判明し、財政悪化が急進展するとともに欧州危機が拡大し
て、とても先送りが許されなくなりました。甘い見通しをお詫びした上で、国にとってやらなければなら
(兆円)
ないことと、皆様にご負担をお願いすることにいたしました。
今回の改革で、消費税は2014年4月に8%、2015年10月に10%になります。その財源で社会
保障を安定化させ、子育て支援や年金の改善を進めます。現役や子ども・将来の世代に担わされてきた
負担を全ての世代で分かち合うもので、国の未来を支えるためとご理解賜りたく思います。
2012年度
2013年度
3.9
-
13.2
16.8
(見込み)
となり、子ども・教育・医療・年金(P7)の新しい政策等に充てられました。
新しい政権だからこそ、このように兆円単位でムダをなくして、税金の使途を大きく変えることができましたが、
残念ながら目標には届いていません。
増税のお願いは心苦しいものですが、積年のツケからもう逃げることはできません。曲げてご寛容
事業の中止や組織の廃止に時間がかかる等して、政権交代前の目論見通りには進められませんでした。
しかし、不断
くださいますようお願い申し上げます。
行政改革を推進します。
の行政改革を進めるために各省庁で恒常的にムダをチェックする仕組み「行政レビュー」を取り入れる等、今後いっそう
変わり始めた日本の暮らし
子育て
医療
年金
介護
子育てに、働くことに、健康に、老後に、安心の ある社会を
全世代
0∼15歳
子どものため
の「手当」
従来の「児童手当」から、給
付水準を引き上げ、対象を
中学生に拡大し、給付総額
を1兆円から2.3兆円に大
幅拡充しました。
0∼6歳
15∼18歳
保育の充実
保 育 所 の 定 員 増 員をはじ
め、需要に応える様々な施
策を展開しています。
認定子ども園制度を改善し
て幼保一元化を進めます。
今後も子育て支援には1兆
円の予算を追加して、保育
士 の 配 置 基 準や 処 遇 改 善
を進めます。
高校無償化
公立高の授業料が無償に、
私立も助成により負担軽減
になりました。
その後、経済的理由による
退学が半減しました。
日本の「国民皆保険」を必ず守る
18歳∼
予算の一律カット撤回、診療報酬のプラス
改訂で、医療崩壊の流れに歯止めをかけま
した。同時に後発医薬品ジェネリックの使用
促進で患者さんの自己負担額・医療費が減
少しました。
肝炎対策の拡充、ワクチンの公費助成実現
など、国民・患者の立場から着実に改善を進
めています。
医師不足解消のために医学部定員を増員
しました。医師をはじめ医療に携わる人々
がしっかり患者さんに向き合える環境をつ
くっていきます。
大学授業料の減免・
奨学金制度の拡充
減免対象者を10万人に増やし、奨学
金貸与人員は19万人増加しました。
0歳
出産に
40歳∼
介護を強化
不妊治療への助成の拡充・
妊婦健診の公費負担継続・
出産一時金の引き上げを
維持
自宅介護のために、24時間対応の訪問介護・看護の
定期巡回・随時対応型サービスを創設しました。
20歳∼
年金建て直し
1270万人、1.6兆円の記録を回復しました。
自分の年金記録を確認できる「ねんきんネット」を運用開始しました。
官民格差解消へ、被用者年金(厚生年金と公務員共済)を一元化する法律が成立しました。
短時間労働者への社会保険の適用を拡大しました。
抜本改革の基本的な考え方を整理して国民的議論につなげます。
6∼15歳
教育体制の充実
小学校1・2年生から35人学級を実現
しました。
生活・進路相談を行うスクールカウン
セラーを全小中学校に配置しました。
6∼15歳
小中学校の耐震化
耐震化率を67%から約90%にまで高めてきました。
防災機能強化・老朽化対策もあわせて進めています。
15歳∼
雇用の安定へ
派遣法・労働契約法を改正して雇用の安定を進めています。
非正規労働者の雇用保険の適用要件を緩和して対象を拡大しました。
最低賃金を着実に引き上げています。
手当を受給しながら職業訓練を受けられる「求職者支援制度」を新たに設けて、失業から就職へ
円滑な移行を後押しします。
政策課題
経済を再生
●新興国やアジアの成長を享受できるように、経済連携を推進しています。
●日本のインフラ輸出を促進すべく、官民一体の態勢を整備しました。
●観光立国へ規制を見直し、政府が先頭に立って積極的に活動しました。
●農家へ直接支払う「戸別所得補償制度」を創設して農業再生をスタートさせるとともに、
1次・2次・3次産業をつないだ6次産業化を進めました。
●グリーン・ライフ・農林漁業(6次産業化)を柱とし、担い手としての中小企業対策に注力する、
日本再生戦略を策定しました。2013年度予算編成でも、政治主導により旧来型の
「シーリング」を撤廃し、復興の加速と再生戦略に適った思い切った重点配分を行います。
外交・安全保障
●私自身、外務大臣としてクリントン米国務長官と毎月のように会談して、日米関係再強化に努め、
日米外務・防衛大臣会議で将来に向けて安全保障面での協力を確認しました。
●中・韓・露とは、主権に関わるテーマでは厳しく対峙しつつ、関係の安定化・進展に努めるとともに、
ブラジル・インド・南アフリカなど抬頭する新興国との協力拡大を推進しました。
●「防衛大綱」を新たに作成し、これまでの北方偏重から、沖縄など南西諸島の体制を強化して、
現実に即したバランスのいいものになりました。
エネルギー
●再生可能エネルギーについて、新たな買取制度を創設するとともに、技術開発の支援や関係の
規制見直し等、環境整備を進めて強力に推進します。
●原子力については、事故を徹底的に調査して失われた安全への信頼を考えます。
事故の被害の大きさを深刻に受け止めて脱原発依存へ、生活・経済への影響を踏まえつつ、
着実な道筋を検討します。
地域主権
●削減されてきた地方自治体の財源、「地方交付税」を回復しました。
●地方の自主性が発揮できる「一括交付金」を創設し、地域主権を進めました。
姫路を元気に
●姫路駅周辺整備の予算を確保して推進してきました。いよいよ2013年には新しい姫路の顔、
駅前の姿が見えてくるでしょう。
●姫路バイパス別所ランプの拡充に着手しました。
公園整備や防災対策等、必要で有効な事業を進めました。
●市政と協力して、地域の経済・雇用の活性化のため、活動しています。
これからの日本
我が国は今、変わる時。上がるか下がるかは私たち自身の選択です。
時代は、未だ誰も経験のない少子高齢社会、人口減少期に入りました。
世界は、新興国の抬頭、経済のグローバル化等で新たな局面を迎えています。
この政権交代は、新しい時代に相応しい政治を創ることにつなげなければなりませんでした。
この三年間、変え始められたこともありますが、とても結果が出せたといえるような状況ではありません。
まことに申し訳なく思います。
その中でも、真摯な思いを持ち続けて取り組んできたところ、失敗を含む経験から多くのものを得ま
した。私自身も内閣・国会・政党の責任ある立場にあって密度の濃い時間を重ねることができました。
もしお認めいただけるならば、ぜひこれを活かして本来の政権交代を実現したいと願っています。
未来に向けて
これから、
子育て・教育、
年金や医療・介護をさらに充実させていきます。
その上で一人一人の暮らしが希望に満ちたものとなるように、
心が通い、
ともに歩む、共生
の社会創りを進めたいのです。
私たちは「新しい公共」という理念を提唱しています。中央・地方、民・官、政・官の関係を
見直し、「公」の役割分担を再構成しようとするものです。少子高齢社会では、子どもたち、
齢を重ねた方々の生活の場である地域が重要です。
日本人の援けあいの精神は充分に
心の中にあります。「新しい」といっても、「温故知新」、古くからの日本の良いものをなくすの
ではなく、
むしろそれも活かすものです。
「働くところ」を創っていきます。
世界に優る日本の「ものづくり」は今後も中心的な存在です。
その向上に資する環境整備は
怠れません。
ただ、
雇用はもっと幅広い分野を育んでいかないと確保できません。
日本の信頼性が高く評価されている「食」の産業、魅力的な日本の自然・文化を活かす
観光、時代が求める社会保障関連…等、
新しい雇用を開発すべく、
各分野の発展の支援
や人材開発・教育を進めていきます。
新たな時代に対応するために、統治機構を改革します。縦割りの問題を克服し、硬直的な
旧弊を打破し、
危機管理に強い体制作りを急がねばなりません。
前回の選挙で民主党は、ただ利益を配るかのようにアピールしてしまいました。
改めて、未来を創る根本の理念を共有していただくことから始めます。そして日本の、地域の未来の
ために働かせてください。
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