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DNA の抽出作業(座っているのが受講生) 実験室の器具の説明と安全講習
平 成 26 年 度 科 学 夢 チ ャ レ ン ジ 事 業 ( 宮 崎 サ イ エ ン ス キ ャ ン プ )・ 実 施 報 告 【タイトル】 海洋環境と微生物の生態を調査してみよう 【学部,学科,講座等,担当者】 教員;田岡 洋介(農学部 海洋生物環境学科) TA: 岡 戸 遊 ・( 農 学 研 究 科 1 年 )、 鈴 木 博 志 ・ 加 藤 諒 ( 学 部 4 年 )・ 堀 井 健 矢 ( 学 部 3 年 ) 【目的】 閉 鎖 環 境 に お け る 水 生 生 物 に よ る 栄 養 塩 負 荷 に つ い て 、定 量 分 析 を 通 し て 学 ぶ 。微 生 物 を 用 い た 無 菌 操 作 並 び に 種 同 定 の た め の DNA 抽 出 法 な ど を 習 得 さ せ る 。 【受講者】 8 月 5 日 : 男 子 生 徒 1 名 ( 中 学 3 年 1 名 )、 女 子 生 徒 2 名 ( 高 校 2 年 生 2 名 ) 8月6日:男子生徒 2 名(高校 2 年生 2 名、1 名欠席) 【実施内容】 8 月 5 日・6 日両日ともに 午前:実験のプロトコールを記載した冊子を配り、実験の概要と実験をする上での安全管 理 に 関 す る 注 意 事 項 を 説 明 し た 。 DNA の 電 気 泳 動 用 の ア ガ ロ ー ス ゲ ル の 作 成 を 行 い 、 抽 出 し た 海 洋 微 生 物 の DNA を 用 い て 電 気 泳 動 を 実 施 し た 。 水 質 分 析 手 法 に 必 要 な 分 光 光 度 計の使用方法を説明し、宮崎沿岸海水と魚類飼育水に含まれる栄養塩(亜硝酸態窒素、 リン酸態窒素)をジアゾ化法およびモリブデン青色法によりそれぞれ発色させた。 午後:海洋微生物の分離用寒天培地を、オートクレーブやクリーンベンチを用いて作成し た。事前に培養しておいた海洋細菌を用いて、寒天平板培地上での微生物の分離方法を 指導した。また光学顕微鏡による微生物の形態観察を行った。 実習全体について 昨年度と同様化学分野に関する基礎知識が生徒間で大きく異なっていたが、実験への意 欲度との相関は無いようである。本年度は男女ともに熱心に実験に取り組んでいる印象を 受けた。また大学のカリキュラムや研究室生活を概説することで、具体的な進路に関する 相談もあり、事業後もメール連絡する学生がみられた。本事業は宮崎大学の広報活動とし ても効果的と思われる。 DNA の抽 出 作 業 (座 っているのが受 講 生 ) 実 験 室 の器 具 の説 明 と安 全 講 習