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中世における正義の概念の形成
中世 に お ける 正 義 の 概念 の 形成 世 紀 パ ドヴ ァ 14 コ 。 ム ネを中心と して ー 黒 田 加奈子 はじめ に 本稿 は ジ ネ2 内 部( 以 下 サ ー ョ 中 世 末期 イ タ リ ア 、 ロ の ム コ ネ1 で あ ー っ た パ ドヴァ の 市庁 舎 ネ と 呼 称) に 描 か れ た 裁 判 に 関 連 す る 主 題 を 持 ー こ と を 目 的 とす る 。 言説 及 び 図像 を 適 時的 に そ して 共 時 的 に 概観す る は 未 だ に 全 て の 装飾 に 確 固 た る 主題 の 特 定 が 提示 され て そ の 研 究 も特 に 上 部 装 飾 で あ る 占星 術 図像 を 中心 に 進 め られ て き た3 来歴 も手 伝 て 殆 ど が 作者 と 様式 の 特 定 の 域 を出 て の ム ネ 時代 が 終 蔦 し ー っ カ 、 ラ ッ ラ 家 に よ る 領 主制 時代 ー を 通 し て 盤度 と な く 再 装飾 を 繰 り 返 さ れ 1285 年当時の ボデ 部に集中す る ることから タで あっ た ト ス 連 の 動 物 表象 で あ る が 一 当時の 装飾は 、 考 え方 が 大 勢を 占 め て こ と はでき 述す る い は 政治 的 意図 に こ の 下 部 装飾 世紀 初 頭 に 同様に ジ 、 題 も含 む が 1) と ョ 部に 一 の つ い て 作者 が ジ 、 ョ ア によ ニ - ム コ な分析 を別 稿で 行 フ っ ネ》( 図 2) に ー て い る7 。 ロ つ 。 イ モ ヴィ 、 て ジ 、 こ の 4 ョ ッ 、 チによ っ こ の 、 テ ス 。 カ 現状を ー ティ ス と 権 力者 が 、 レ ス 、 欧 米 にお 、 ニ ッ い て 現在も なお 、 女神 こ とは 、 ジ ュ ス 疑い が な テイ 、 い 。 また 、 と な どの 問 の 正 義》( 図 、 の 正 義》 と 題 《理 性 と し て - 試論で ある 。 、 正 義の 擬 人像 が 現在 も 希 求 され こ と によ o っ - つ きに つ い て て い 、 る 自 こ の推測 は正義 権 力者 に よ る 使 用方 法 を 見 れ ば 自明 の 理 31 され 裁 判 所 や市 庁舎 の 正 面 玄 関に 厳 然 と 吃 立 す 特に法と 正義の 概念の 結び - い こ 古 代 よ り続 く伝 統 的 な正 義 の 擬 人 像 の 思 想 ク は そ の 共 同論 文 に お い て ツ イ ア の成 立背景と後の こ こ で は詳 《理 性 と し て 自身 を 正 義 の 擬 人像 が 象徴す る 正 義 の 概 念 に 結合 させ る - た とする 裁判官 あ るい は 、 9 己 の 権 力 行 使 を 正 当化 す る た め に 意 識 的 に 用 い て い る か ら で ある と 推測 す る の い キ の 様 式 の 系 譜 を勘 案 した 形 で の 詳 細 の擬人像 擬 人像 は され て い 都合 上 それは 。 見解 に 立 ち 政 治 的 表 象 と し て の 「 正 義+ る8 の 上 に描かれ た と て 1 9 9 6 年 に 提 出さ れ た こ の 説 い た 正 義 に 関す る政 治的 言説 に 求 め る の て 注文 さ れ た 東 西 壁 下 そ の 原案 と な る装 飾 の 制 作年 代 が 1 4 、 点 の 壁画 の うち 思 想 的背 景 を 、 の 意 図 を 踏襲 し た 形 で の 裁 判 あ る 的伝 統及 び 同 時代 に 流布 して 義+ い る の は 。 ッ 論者 は既 に つ い 本稿 は る 正 義 の 擬 人像 で あ る人 物 像の 持 「正 っ コ 、 共 和 国統 治 時代 ツ イ ア 最 古 の 装飾 と さ れ て 。 ト に 帰 され た 4 点 の 壁 画 が あ る 。 - うの も下 部装 飾 は い な ト に よ る 制 作 に 帰 さ れ る 上 部 装 飾 と の 関連 性 を 示 唆 し て ッ 《脅 か さ れ る ニ い 、 て は そ の っ 機 能 を示 す よ うな 装飾 が 行 わ れ て の 制作 意 図 の 観点 か ら ッ と 。 らが 裁判 官 の 座 る椅子 関 連 す る 装飾 で あ る と 考 え ら れ る 5 の ない い 貫 し て 当 初 の 装飾 一 、 大 変興 味 深 い も の で あ る6 、 テイ ス ュ ラ ・ の 壁 面 装飾 研 究 ネ ー で 連 綿 と 続 く 再 装飾 の 意 図 を紙 幅 の 世紀 ま 17 正 義 の 擬 人像 の 措 か れ た 壁 画 で あ る は ・ これ 、 管見 の 限 り 、 ゾ ジ - 主 に裁 判 所 と して 、 い る4 。 ない が 更に そ 、 ン マ ロ ラ ッ 壁 画装 飾 に 関わ る 下部 装飾 に 至 。 そ して ヴ ュ ネ 、 らで ある て い る か サ つ デ ・ ない ほ ど の 不 十分 な状 況 に あ る が い 、 装飾 パ ラ ッ ツ オ 、 で あ る て は 中 世 イ タ リ ア を発 祥 と す る法概念の 像 成立 に 大 き く 負 う と こ ろ が あ る( 以 下 に 詳 述 す る) の成立 に つ い て はカ ツ 世 俗 的 美徳 と し て 関す る ケ 果 た され るイ メ 掲 げられ 心 的イ メ の 擬人像 つ か 存在 す アで は ム コ 、 ては 目が 置 か れ て 流れが の 傾 向は こ の o て る 秩序 と う した 中 で ロ 古代 に 現れ る の で あ る と 人像 に に る シ ア 、 o ロ ・ ー ギリ シ ア ロ ・ 古代 ギリ マ ー 考 え方 は ス き諸 徳の つ 一 ポリ 、 には の 箇所 で つ こ に 介在 す る あ る 種 の 権力 に よる歪 曲 - は , た ミノ ス 』 に つ 戦死 の 限 り ズ デ カ ウア 最中 概念 の が国 た っ そ 。 て こ の 時代 っ 、 。 更に と述 ス の擬 立背 景 と な の成 意味お よびそ つ シ ア 神 話 的 世界 観 と の て の 言 説 を比 つ い 批判 的 対 決 属 性 が集 め られ た つ 属性 は ギリ の 慣行 、 ゼ ウス ギ 、 次 。 較検 討 す を見て の か ド - てい る 者間 を また 。 の ン ー 争 ス を授 け た 者+ ( 『イ リ ア 、 い 、 グラ ウ ペ ド - ー 事 を 解 決 す る+ テ ス ス コ 「 力 とデ ィ ケ サル 、 道 を 守 る 者+ よ り 来る テ ミ ス 、 それは 。 、 後 に支配者が持 ン の と述 て 示 っ ス ス 』9 , 98 9 9) で - 。 を 護 る+ 者+ ( 『イ リ ア リ て い る( 、 』 ス の 陣 キ ア の 地 を守 る 者 ュ 兄弟 で も あ り べ 。 また あり と共 に 兵 を率 い ギリ シ ア 軍 べ つ され た が それ で あ る と した に よ り+ 一 そ の 法や 正 、 す な わ ち全 世 界 の 支 配 者 。 義の 子 で あり の 中で 生 まれ 正 テ ス 15 の シ ア 神 話 に 現れ る女 神 達 に よ 、 習慣 、 ル ペ 「 王 は 死 。 て 概略 す る つ い 擬 の た と 考 え られ る っ 概念 に の れ を通 こ 、 「 正 義+ の 人像 の 表 象 と ど の よ う な 関連 性 が あ る 旗頭達は 「 ゼ ウ 、 べ て の 研究で は つ い に よ る も の の み で あ る1 4 一 擬人 像 の 擬人像の持 の るが ため に持 「テ ミ 、 したサ 1 6 , 5 4 2) い て 「 正 義+ 0 新 た な意 味 を持 盛 衰 と密 接 に 絡み 合 い なが ら展 開 され た 「 ギリ シ ア 軍 の い の擬人像 は、 擬 人 像 の 図像 的伝 統 に く ゼ ウス が 王 杓とテ ミ べ 1 2 3 8) と 表 現 し て い る 営 に立 ち向 か の イ タリ そ の 没落の 危機 の 、 た( 後 述) っ 中世 末 期 。 「 正 義+ 。 、 い て 人び との 持 中 で 生 ま れ る新 た な正 義の 概念 に と な っ て ゆく 支 配 者 は ス の ギリ 、 支配者 た ( 前 8 世 紀) (. 『イ リ ア つ の ネ の 「 正 義+ ー ス の 、 「 王 と は 民 を計 る 別 ロ 法思想 は ス ロ 管見 、 け る 「 正 義+ 神話 に お け る シ ア の で あるゼ ウ ホメ 神話 にお マ そ して そ れ らが サ い。 義の o 中世 末期 に お け る 政 治状 況 行きた を持 「 正 義+ ま ず 中 世 末 期 に 登 場 す る 「 正 義+ 、 市庁 舎 や 裁 判 所 に お イ タ リ ア に お け る 神 話 的伝 統 か ら 中世 末期 ま で て 取 り 上 げた 論 考は つ い い て 。 た も の が 少 な い 13 っ 本論 で は リ の 伝統 以来 マ に 義+ 空間 にお の た 形 で 示 され た の は ま さ しく 中世末 期 か ら で あ つ い 女 神 と し て 表 さ れ る 「 正 義+ こ ろ で 史的を扱 ー 結び 「正 、 冥府 『オ デ ュ の 王 とな ッ セ っ イ ア』 l l , 5 6 8 5 7 1) 0 - こ こに表れ るテ ミ 女神 で あ る . テ ミ 、 い て で 自 己 を正 義 あ る 者 と して 確 立 しな けれ ばな ら な い 状 況 下 に あ 家と国 家の 打 ち立 擬人 中世 に お 、 ネ と い う 国 家 体 制 が あ ら ゆ る 外 敵 と の 折 衝 を繰 り 返 し ー 、 、 特定 、 要 因 と して 挙 げ られ る1 2 つ の 一 す なわ ち い る。 表象 や 象 徴 と して 発 せ られ る 際 に そ 、 特定の 権力者が 体現する 、 特 に 近 年 の 研 究傾 向 で は 。 と して 取 り 上 げ られ る1 1 つ 注 目 を示 唆 す る 社会 史 的 美 術史 の る1 0 つ い ジ の 一 の 正義 の 、 研究 に の 宗 教 的美徳 と して 。 研 究 を曙矢 と し 堆 積 され た研 究 史 が 存 在 す る が ン の の役割に注 ー ジが ゲ ジ と して ー るイ メ ー 「 正 義+ の ボ レ ン タデ ィ が い く ス ス ー ネ ェ ー ス Th ス は 、 - e m i s( テ ミ シ オ ス テ ) ス デ 、 ド ス( 前 8 世 紀 - - 32 ィ ケ - D ik e 世 紀) に よ 7 - はそ れぞれ が 法 っ て ウラノ ス の 、 裁 き を具 現す る ガイ ア の 娘の - 人 で あ る と され る そ の 擬 人神 は 。 た 法 的 な決 定や 秩 序 は け取 られ て に与 え - は また 、 テミ 、 ス 神 、 々 で はゼ ウ ス ロ 法思 想 史 の 観点 か ら い たo デ 、 て い た が、 っ " い て ィ ケ ス の テミ 場を の 登 ス の 良き 秩 序 の 神 、 ウノ ミア E エ 間 に 生ま れ た 三 姉妹 と され 念 と役割 が 寓 意 的 に 描 か れ て ia u n o m い る( と不 和 の 女神 い 争 、 平和の 神 、 『神 統 記』) 1 7 ディ ケ 、 に 高め ら れ た らに ア 、 エ し か し なが ら ら アは A 、 ロ it a s2 0 ア 派 の 哲学者 ク リ 為に u て の神 の つ い そ してデ ィ ケ そこに ロ マ ー られ 彼 女は 、 とす る2 4 る 「正 義+ の e a 神話に お けるジ 一 に拠 れ ば ( 豊穣 - の ボ ス( 前 シ ッ ュ 懲罰 を 擬 人 化 の 神) 帝国全 体を統 治す ン語 で 、 - エ ア ドス に 至 - シオ e とともに っ て 神 格化 ゼウ 、 ス ロ 、 ー ス 法の 理 、 と同 視 され 一 る に至 視 さ れ た1 9 一 た1 8 - ツ イ ア は テ イ ス ュ 絶対 的 神 、 帝国 以後 に よると 悪人 、 、 人間の 思 3 ツ イ - クイ エ 世紀 い 上 が ロ 、 ー . た行 っ ケ ユ さ らに 皇 帝た ち に よ る法 典 の 整備 に よ マ ト ス っ 、 、 市 て 。 す なわ ち法 と 分 離 して 考 え u s の 住 ま う 現 実 世 界 を 注 解す る 役 割 を担 っ て い た 中 世 末 期 に 突如 と し て 国 家 の 図 像 と し て 「 復 活+ す る イ タ リ ア に お け 、 同時 期に 復 活 い く 「 正 義+ 法学 の 衰退 と 同様 にイ イ 同 時代 の 法 学 及 び 改治 的 言 説 を 検討 し 未 だ に剣 を持 、 姿が見 え な い の 擬 人像 の コ その した法 学に お い て 作り 上 隆盛 、 挙 げた 図像 に は . 中性名 詞 で あ らわ され る I 、 ロ 、 ) 前 o い に 伝 え られ る 正 義 ⅠⅥ s t i ti a が 完 成 さ れ た と す る 2 3 、 捷で ある法と の c a 1 に お け る 正 義 I u s t iti a が 形 成 さ れ た2 2 る 万 民法 の 概念 it i a は 2 08 2 0 4 さ o o テ イ ス ュ っ も と も と 土 着神 と し て 存 在 し て 、 、 頃) ら 4 70 - そ し て 非 合 理 な 偶 然や 不 幸 な 運 命 を 示 す テ 、 帝国 マ あるIu st 前 一 - とテ ミ 宇 宙全 体 を支 配 す る 秩 序原 理 、 ト が 統 合 さ れ た も の で あ る2 ー い 評価規準と し の イ ト ス( 前 5 3 6 レ ツイ アと同 - ディ ケ 。 の 本 質 的 意義 と して ジ プ トや ギ リ シ ア 神 に あ る ジ エ ュ . 導入 さ れ 中 世 擬 人像 に ン の c a したネメ シ は古代 マ テ イ すなわち 。 由来 は 、 の 概念 が 代 の 権 力 に 「 歪 曲+ さ れ て ー ス ュ 。 ラク 、 トラ ス をそ 中世 に 伝 え られ た正 義 の 女神 ジ 、 2 8 1 2 77 人格 が 統 合され 氏の 論 理で は 。 マ は 星 の 処女 神 ア - , ア 地 方 の 自 然哲 学 者 の 間 で は ニ 人 間 だ けで なく 、 と は 全く 同 じも の で は な い - 民 を統治 す る 市 民法 女性形の ラテ ィ ケ 化 され 一 と い う女 神 の 特 性 や ア ト リ ビ ス q デ ー と同 』 2 4) らと敵 対す る と され て お り 頃イ オ え始 め ” ネ E ir e n レ ス ス そ して 同時 期 に 形 成 され た と 考 えられ る そ して 取 引 を司 る 女神 で あ っ た ア タ e ス 、 た大地 母 神 で あ る デ ア D ア G i u s ti zi a リ ズ デ カ ウア 、 ディ ケ ギリ シ ア の エ 、 こ こ か . トラ ス は - リ エ こ の 。 こ の よ う な神 話 的世 界 観 全体 に根 本 的 な反 省を加 にお い て イ エ そ の ま ま 正 し い も の と受 批 判 的意識 とそ の - こ と て の 正 義観 念 の 芽 生 え と し て 捉 え る こ と が で き る と され て い る1 6 され 、 ス よ う に 現 に あ る 法 をそ の ま ま 正 し 現存秩序 、 テ ミ た( 『イ リ ア い 各 人 に 彼 の も の を与 え る - で あ る と捉 え られ 、 正 しく 知 恵 の あ る 助 言 や 忠 告 を 彼 、 を召 集 して 秩 序 を維持 す る役 割 を 果 た し て 裁判な どにお 、 番 目 の 妻 と して ス の 2 と 重 な り合 う意 味 も持 と す る こ と なく 按 を意 味 し 、 正 しく 知 恵 あ る 真 意 の 現 わ れ で あ る が 故 に 、 ホメ い た。 真意 に 権 威 的 な 決 定 、 っ また タ リ ア か らそ の 「 正 義+ の た 。 げられ る言 説 「正 の 、 姿を消 擬 人像 は 表 れ て い 義+ 擬 人 像の 図像 して いく ない 。 及 び 同時 、 以下の 項で は そ し て そ の 図 像 上 の 変 遷 を検 討 す る こ と に す る 、 20 注 。 に 、 。 法 学 研 究 に お け る 「 正 義+ 法 学 の 復活 は あ る 26 が 、 。 ゲル ロ マ ー ン マ 、 法は 大学 の 勃興 に よ 、 っ て 始 ま る2 5 そ の 影響力 を相次 ぐゲ ル 人 の 諸 法典 と 並 ん で 、 ロ ー マ マ 法は - ン諸 ロ 33 ー ロ 。 - - マ マ 法研 究 は 民族 12 世 紀 に 「 復 活+ さ れ る の で させ て い た の 侵 入 に よ り 大 い に 減少 人 た ちの 慣 習法 と して 生 き残 っ て いた . それ は もはや 、 テ イ ス 時が経 つ に た に 過 ぎな か っ た なく て い ユ 、 年の 間は 1076 と して 第 、 され て 2 ロ 社会 的 意 義を持 者 だと考 え の 存在 を欲 し 、 ル ネ リウ 『ロ り (A の マ ー 法 マ ー ロ と を必 要 と し たと ロ ニ ヤ で iu 用 語 の 単 な る 説 明) に よ あり ロ 、 まで あ っ た3 3 ボ 。 完全 に 分 離 また ロ ー ヤ に始 ニ し脱 却 さ せ 1 14 0 、 個々 頃サ ・ の標 フ リ ェ チ ー 準的教科書とな ス トと 同様 の や り 方 で 注解 さ れ た の 事案の た め 裁決 い 、 の ェ キ っ テキ 、 o r di n い る 。 『法 令 集 た っ また る傾 向 が あ り コ ム ー ネはそ て も 対 立 して い た 集団 が移 動 し ッ コ ム リ ー - の ス ー 「 ス トウデ ィ ト ウ デ ィ ウム C の 政治 的 問 題 ィ ア ヌ ス( G D e cr e t u o r u s p J is C u r 「 最大 の 特 徴 は と い s s+ ー ロ 。 の 絶対 一 例 えば の 、 の も を築 ドヴァ で は パ い た3 4 とし の 、 1 18 3 存在 と 、 1222 、 そ の後 。 移 転 の 契約 が 結 ばれ て 条 例 制 定 権+ 法の テ キ r a ti a ロ 法と マ ー ト た い う 地位 を 。 ? n u s : ・ こ 。 ボ 1 1 5 6) は 、 れは ロ マ ー ロ ー 法テ こ う して 。 2 、 、 の コ いく。 と 変容 し て - ム ー 年に ボ い る3 5 o こ 実 際的 な 法 れ に 矛 盾 す る 法律 ネの 対立 と い ー ロ ヤ か ニ 、 う形 で 現 れ て の自由 ら 生 徒 と 教師 の 年 に は な ぜ か 近 郊都 市 ヴィ こ の 。 。 各都 市 の 、 12 2 8 つ の i ci』 と さ れ る も の が 完 成 し た ル チ も 同様 の 和 約 以後 保 障され た 北部 コ 史料 か ら パ ド ヴァ で 、 o 年 の コ ン ス タ ン ツ の 皇 帝 の 影 響力 の 弱 体化 は - ス ス ia 』 と い う名 で 知 られ 自治権( 学 生 組 合長 の 裁 判権 の 保 持 な ど) や 教授 の 移 動 ウ ム+ の を唯 ク ル シ ウ ッ マ うもの で あ に 適用 し よ う とす る試 み で 』 を書 い m a n o n 後付 と共 に ゆ る ぎな い も 中 世 に 復 活 し た 法学研 究 だ が ネ 自身 に よ る の 、 か ら 1 3 1 7 の 間 に 公 布 され た教皇 が 下 し た個々 11 3 4 36 ネ と の 対 立 関 係 に あ っ た と推 測 され る こ う して ム 、 3 1 ト の 再 理 解( 法 源 の 中 に 表 わ れ る 専 門 ス れ が 中 世 初期 の 法 学者組 合 と こ 、 等 をめ ぐ っ ェ の に お い て も 「 皇 帝 の た め の 法+ ま た大 学と 。 ) 、 修 道 士 ダラ テ 『教 会 法 大 全 て 中世 に お け る 条例 を 軽視 す a r わ ゆ る 教 皇 令 が 集成 と し て 教育 に 取 り 入 れ ら れ た 法 学者 の 地 位 は 皇 帝権 と 教 皇 権 適用 きた て か く して 教会 法 は 高等 学 問 の 別 個 の 科 目 と し て 神 学か ら区別 され た の gl o に は じま り o p に結合 し 矛 盾 を解消 し よ う とす る試 み で 部分 を 相 互 の e 年に は ア 12 5 0 o 大 学 の 講 義で な され ヤ ポ( P い る ペ 専 門 的 研 究 の 主 題 と し て そ れ を確 固 た る も の に し た 、 大学 集成 に よ 教会法 ン 32 マ 。 文 を「 註 釈 す る た っ - 国 家 形 態 を 秩 序 付 け る 「 法+ 、 、 ヤ の ニ ー 政治的に もロ 大 学 の 法律研 究 ヤ 政治 的 、 て い た こ とは確か で っ ま る 法 学研 究 は そ れ 以前 の 修辞 学 に 従属 す る ニ の ロ ニ た も の を 『標 準 註 釈 G l o s s a い て い たせ い で ある と っ 皇 帝が 自 身 を古代 皇帝 の 後継 マ ー 勃興 が の ー い て法律 の本 と 呼ぶ よう にな の ボ て 法渡 の っ ロ 、 法 律家達 が 発 見 し た 解 決 を 自 分 の 時 代 の マ ー ロ 人 と され て 一 ・ う した 新 し い 法学研 究 は こ 。 の 頃 1 1 3 0 頃) と と も に ボ 10 5 0 s : 1 2 6 0) が こ れ と 集成 し た 地 で保 の の 研 究 と し て 保 護 し、 法 の+ 復 興 さ せ た 最 初の 教 師 註 釈 学 派+ . をこ う こ と が 挙 げ られ る 3 0 い 「 e a の 伝統 世 紀 後 半 の 商業 や 都 市 生 活 11 、 註 釈 を註釈 に ま と め あ げ られ て へ 究 を「 皇帝 の研 ら彼 ら を 一 復 活+ が 北 イ タ リ ア で 発 生 し た 理 由 「 法の マ ー 当 時 北 イ タ リ ア を 支配 し た 神 聖 包括 的使 用 に 基 づ ? ロ 。 年から 603 、 法 律 研 究 は 単 に 高 等 教育的 意義 ば か り で な く 、 の c c u r si u s : る全書 て 大 法 典 を通 し て で は の ・ た 初 歩 の 手 引 書や 書 式 集 に お い て 知 ら れ て っ 人 の 地 域法 と し て っ 皇 帝在位 5 2 7 5 6 5) マ ー 最 も 重 要 な 部 分 で あ る 『学 説 嚢纂』 は 法 大 全』 全 体 こ こ か 、 マ ー こ e r ロ て い た と い う こ と が そ の 再 興 に 際 しあ る役 割 を担 っ ー 東 : の 学ぶ (I r n ス ロ 。 第 三に 何 より も 。 法 学研 究 を ボ イ た い 法 の 命 題 に 関 心 をも あ る 29 法が それ ゆえ に 、 法 大 全』 マ ー に この地にと て っ 56 5 - 写 本 の み が 現 存 す る2 7 マ 第二 い る2 8 。 『ロ 。 ー ス れ て ます ま す 薄く 貧 弱 に な つ つ の に 一 (4 8 3 アヌ ニ 34 - 、 ロ ー マ 法 理 念 を「 帝 国 の 唯 法+ と し て で は な く 理 性 に 基 づ く 最 高 の 法 原 理 と し て 「 書 か れ た 理 性 の 一 て 解釈 し 把 握 さ せ る に 至 法 を通 c o m m 中世 の 統 S の 一 いく の か 原理は アクイナ ス は キリ 、 と して m す なわ ち 。 っ 人 、 テミ 、 ス 意義 を 発 す た っ なぜ な ら 。 やデ ィ る 現存秩序 、 ケ - ネリ ウ ス そ して イ ル 釈 にお い て けて た い においては 一 さ らに 各人 に彼 、 、 結ぶ 統 ら 、 り 、 よ り高い 理性 、 正 義 と法 は 同 によ ス ス 原 理 の 表 明 と な ? た4 4 の 一 人 定法 に も神 「 制 定 さ れ た 理 性+ 彼 は 序文 に お I u s の 理性 tit i a 》 の e い て 、 姿を記 述 であり 性 り ょ r a 、 っ ti o が 殿 堂 中央 て+ の 衡平 「 a e ス の の 正 義j u s tit i a u it a s の 普遍 的 中世 的統 一 致 を も要 求 す る 一 世 の 永 遠 な る 世 界 統治 の 理 念 た る べ きもの で あり 法 と倫理 、 人間の 定め る 、 そ の 人 間 の 定 め る 法 は 「 正 義+ で あり つ 一 美徳 、 きもの であ た4 0 っ か 全て が の行為 の 自然 法 の も ろ も ろ つ べ 義そ 正 、 ト . 捷の 中で の 元来正義 。 も の を与 え ん と す る 恒 常 的 意 思 に そ の で あっ た 観念 キリ 。 も の も また の 視 されて お り 一 e と述 っ また の ト教 神 ス 神 か ら発 す る揺 る 、 しい ロ s また 。 の 理念 越 し に「 鏡に 映 ユ 、 い 。 の 真上 に座 して い る. 正義は 、 - 35 - た っ 衡平 によ 一 て っ 神 、 、 、 の 意思 と 正 義 と法 を 視され た4 5 o こ こ か で あ 。 さ に 関 す る 設 問 集』 を 著 し た 4 6 ス の 鋭 さ を持 っ 天秤 を持 ち 、 、 9 て+ 遠 く を 見 p u lm の 人の 女性 つ めてお 「 威厳 に 満 ち た 態度 に 。 秤の m 。 最高 位 に は 理 。 し な が ら観察 し て い た + つ te 帝 法 県 の 全 文 が 黄金 殿 堂 の 内陣 中央 に は を腕 に抱 き か か えて お り 彼女 は 母 親 の 正 義が 持 、 注 「 ロ る よ う に+ 彼 女 達 を 見 る き ら めく ばか り っ 法は 法 は 実行 され る 正 義 。 テ イ に アヌ ス の o ィ ア ヌ ス は 「 頂 に 発 見 し た 《正 義 の 殿 堂 の て っ キケ 、 理性と同 、 の厳正 壁 で 区切 ら れ た 至 聖 所 が あ る の グラ テ しか し中世 で は 。 う考え方 が 生 まれ る 堂 に入 る と な ざ し と 精神 ) が 引 用 し た 法 文) 、 た によ n u s と向 か う創 造 力 と な り - っ . 時代 に は 衡平 は 森 の ′小 さ な 丘 帝 国 の 副 執 政 官) マ ー U Ip i a 2) と さ れ て い た 4 3 , い ると い こ の殿 正 義 が 法 の 本質 で あ 、 て 上記 の よう に 定 義され こ の 、 . 41 て い る 42 べ l su ヌ ス(D 神 と 人 間 の 両 者 に 関 わ る 事 柄 を 幾 度 と なく 嘆息 q の の 正義は、 彼 は 1 2 世 紀 半 ば に 『法 の ガ ラ ス 「 星 の ごときま 、 、 い て い る。 観者 は そ 。 道徳 と そ れ を作 り 上 げ る の が 衡 平 で あ 、 自身が 芳 文字 で 刻 み 込 ま れ た ガ ラ が 座 して い る o が 分配 さ れ て を戻す と ルネリウス に話 イ い か に して ・ 、 1 , 1 ケ ル ス ス(C , す な わ ち完 全 な る 正 義 、 マ ー = 世 界 と して 一 ロ 、 。 を 説 け ば 法 の 解 釈 と な る+ ( 『共 和 国 論』 5 致す る 更に 。 善 と 衡 平+ を 正 義 と 呼 び 変 え る う概念 は ケル い た3 8 人 で あ っ た 法学 者ウ ル ピ ア かれは こ の 「 衡平 と 、 っ を 普 通 法 共 通 法 i u. s = 法学が 法 は 神 の 法 に服 従す 徳 と して 。 正 義 i u s tit i a で あ る が ゆ え に 法 と 呼 ば れ る+ 一 の カノ ン法 ip t a + と し 。 ト教 的 に 普 遍 化 す る 際 に ス 編 纂委 員 の 、 o の 批 判 的意識 と そ の 評 価規 準 と して の - 法 は 善 と 衡 平 の 術 な り+ ( 『学 説 嚢纂』 1 、 マ s c r 条 例 制 定 権+ ト教 的 な 統 ス 正 義 は 宗 教 的 美徳 の 、 が 示 して い た よう に い 概念 と し て位 置付 て 定 義 され 中世 キ リ 、 なる 命令や 権威 に も 打 ち克 い るもの の い か 学は あ ら ゆ る概念 を キ リ ぎの な ロ 、 ・ ti o て 人 間 の 精神 に 吹き 込 まれ た理性 的 な 捷 で あり 捷 で あ る 自然 法 に 属 す る か らで あ る3 9 の く い 般 的捷 と して 導 き 出 され る も の で あ 一 、 人 間 に 顕 示 され て 「 u ー ト 教 の 神 を媒 介 す る 法 と 倫 理 ス 神によ 、 ら導か れ ね ばな ら なか は i P r 対 立 関係 を の の 「 法学者達 は都市 、 あ ら ゆ る 法 は 宇 宙 全 体 の 支配 者 と し て 神 、 に 生命 を 与 え る の は 神 r O P 更にそ 。 を以 下 に 見て 活 か ら導 き 出 さ れ る と 考 え た 法は 世 紀後 半 か ら 小 世 界 の 特 殊 組 織 の 共 存 と し て 捉 え な お し た3 7 の 界 と 結び 付 け られ て ス 13 o と 都市 の 特 有 法 itl u n e ・ た っ して 法 理 論 的 に根 拠 付 け た 組 織 と個 々 マ ra 、 正 義 は 末娘 皿 を水平 に保 と うと努 めている 順 娘で あ る の て っ ガラ 、 至 聖所の 外で は 壁に 書か れた ス の 人 の法 一 ロ 法 マ ー 教 師 が聴 講 者 達 と発 し の の や り 取 り を以 下 に 再 録 し よ う と試 み る ィ チ によ っ て に 法 学研 究 の る 理性 い るが う 同 時代 い 論者に と 、 人 定 法 を作 、 の で あ る と し た 47 現状 を示 す も の け る 「 正 義+ は 後 の の 論 剣 は裁く 。 法学理念上 、 た め に 留 意 した い る こ と で され て 、 こ と の 一 原理 では ム ボ ム コ ロ ネにお ー 「 正 ニ ー て いく こ と べ 登用 や ネと 家 コ 、 時 期で あ る して い たが ム ー い た パ ドヴ ァ も 同 様 に の 発達は 要 と され て 一 、 ネの 役職に 一 『政治 学』 の - 彼 に よ る議 論 こ 、 こ の こ と は 。 、 も の に 変化 を及 ぼ し た の しく 勃興 し た法 学研 究 を える い る と論 者 は 考 ′ 共通 法 を条例 制 定 、 の ト教 的 統 ス 。 下 敷 き と して 受け 入 れ だろう か い た の キリ 、 。 。 ム コ ー っ 、 ニ コ 修 道会 士 で コ ム ー 由で ある の 理 ボデ o ス ム ネと ー ン コ つ い 時 期 の 人 び と の 有様 を 引 用 し つ つ し て D [2 Tl o n o ・ 体制 の 維 持 o R - と して m u D lJ 同 時代 、 36 っ 法 科 卒業 法学研究が神 、 とを示す ス 、 コ o カ ー ム ラ てき て い た の もこ の 都 市と 、 勢力 は 拡 大 して の 終蔦 を予 測 させ コ 、 i gi o G i r ol a e m 師 に も当 た c o m 3 1 2】 ・ の な の 政治 思想 に お い て た 50 ・ m こ 、 ム ー て い た4 9 o ネ内にお ける 少 な く と も と 北 部 イ タ リ ア で は そ の 社会情 、 っ ドを増や し ー ・ b e ・ ダ 共 の 善+ 「公 、 の 伸 張 が 激 しく して の 同時 代 。 こ の - っ 国内 的 に は 教 皇派 と皇 帝派 に よ る鍔 迫 り 合 、 部 の 貴族 一 - っ た タ ツ イ ア共和国 つ 法 学研 。 な争 議 を作 り 出 し 々 対外 勢力 で ある ヴ ェ ネ お そ らく ダ ン テ の 、 ネに 様 々 い 危機 と い う議論 は 新た な 適 応 形 を 作 り 出 良き にお い て 日 現 実 的 な 権威 を 掌握 し て 順調 に 、 コ た ネ に も 見 られ る る 崩壊 の 日 々 力 を増 して い た 、 国家秩 序 を作 り 上 げ る 専 門研 究 と な 、 と な どが そ 、 1 4 世 紀 初頭 に は 、 部 の 富 裕層 の 伸 張 が 「 、 擬人像 に 強 制 力 を 表 わす が ・ て は い な い の で ある 法 学者 の 権 威 は 、 に して そ の 主流 を形 成す る も の で あ ナ 地 方 の ドメ 同時 、 て詳細に上 げ っ 「 正 義+ の 、 48 く 大 半が 法 科 出身者 で あ っ た と い う事 実 は つ に入 れ た だ け で は なく 市民の 団結の欠如に よ 勢 と機 を 権力 ・ 法 律解 釈 そ 、 都市 内外 、 い た こ 対 外 的 に は 戦 争 に 勝利 し 。 っ と位 置 づ け られて の 特 に封建領主で あ . こ う した動 向 は 他 の の ど の よ う なも は 段 階と な っ て 一 ら生 み 出 され た 正 義 は の が 必 し て の パ ドヴァ は われ て 新 、 カ ン グ ラ ン デ 家 な ど と の 室凱 、 を 繰 り 広 げ つ 、 い が行 ー ネ の 自 治 権確 立 は 更 に 急 激 な 商業 活 動 、 変化 の た よ う に 実 定法 を作 り 上 げ る根 本 と な り 学上 正 当 な地位 を手 ー い て あり ヴ ロ - 義+ れ を平 和 に 治 め る も の ー を初 め と して ヤ 究が先 に述 者 ム コ こ の よ う な解釈 か ネの ー 北部 、 の で 教師 こ の い。 組 み 込 む 法 律 解釈 を進 め る へ 、 て いく コ 弱体 化 の そ して そ の カ ン ト 、 によ 更に重要なの は 。 そ う し た強 制 力 を持 政治 的 な状況 変化 に 伴う 法学研 究 の あり 方 皇帝権 与え る 理 性 と正 義 と衡 平 が 自然法 で あ 、 す な わ ち 権威 、 は 従 、 どちらにも属す る の が 正義で あ ると 、 ある の 著者 は い るo と 統 合 され たも - 懲罰 、 衡平 、 い て い る。 寓意的 記 述 こ の . 恩寵 、 い て 括写 の 発 想 源 は 既 に 氏 そ して そ れ を仲介 し 、 こ こ に明示 は 未 だ に 剣 が 与 え られ て い な い こ にお ある て 最 も重 要 で あ る と思 われ る 点 は っ り 上 げ る 衡平 法理念 が の で こ の 。 が + 法 律 問 題 を議 論 し て い 法 哲学 の 位階 体 系 の 擬 人 像 が 同 時代 の 法理念 、 高 貴な 人 々 の 仁慈 、 法 文 を修正 し よ う と 働 の と聴 講者 られ て 多く o 命 令に 従 市 民 的 徳(信仰 つ の 6 が 座 し て い る 、 聖 堂 内 に は 正 義に 仕 え る 「 真 理) 、 彼 女の 他 正義の 周 り に 臥 。 - の i( m る人物で ある ム パ 、 ー ・ o 1 3 1 9) は アリ ス トス カ 、 トテ レ ス に 新 た な意 味 を与 え た5 1 概念 の では コ m ウ ロ の ネ体 制 の o 預 言 に お け る 終末 危 機 を嘆く説 が あ る 「 。 彼 らは - く気 に か けて 過剰 、 ない い 無制 限 な 自 己 愛 の 中で で ニ ム 出 身) ヤ 1} , フ ラ ン チ ス コ ェ ' o c u m - その 中で en rl m また m 陰謀』 を模 テ ィ リナ の て い る5 6 し は d r a n c e s c o B a る パ ドヴ ァ コ ・ ム ム コ ・ ていたの は っ b e r 』 カ ン グ ラ ン デ 家で あ り 、 は ス ネ市 民 に 向 け て ー て い く 不 穏 な動 き で あ る 秩序は 少 iu a 先の 、 また . ッ ジ ロ ・ ョ ブ リ コ) 書 L i L i, し プ ロ ツ ツ d 1 確 立 を願 うと ダ の リ エ ・ ッ サ こ 。 ー 、 訓え J た っ た 54 。 。 n a e ・ 86 B C ・ ム コ u s s a - ・ ・ M o tl s J t a l ] e s g B C u s ‥ in e rt ネ ー ・ t o : m m ' co 3 5) の 『カ の様 子 を描 い 意図は コ 、 ム レ ン ツ エ イ ツ テ ィに よ っ て 』 t o u s r e s o r では 、 正 革は 「 世紀近 い パ ル ベ い れは 、 トの言う 家 を 平 和 な 状態 差が あ る が 、 ー ノの で 『愛 の 訓 え』 ある 先の 項 で 見た 、 に昇 り ゆき 「過 つ こ 。 、 の す なわ ち と 結 ばれ る5 8 が 良い+ の い の 特質+ で あり 、 、 ニ ー 正義 、 、 ru 「 衡 平+ 不正義に よ 規範 、 n e tt o シ L っ コ ム 37 - コ o ム 59 o こ の 二 つ の 。 ネと ー 、 - ネ ア ン ・ 作品 は い う 国 家体 制 の フ ラ ン チ 、 ェ ス て 没 落 す る危 険 性 の あ る 国家を そ し て 衡 平 を持 つ の 、 コ 規 範 と 衡 平 の 仲 介者 で あ る と 考 え ら れ る - ゆ えに o 正 しき 物 事 を 愛す 、 法 学研 究 が 獲 得 し た 新 し い 法 理 念 を 体 現 し て 、 した パ ラ ッ ツ オ ナ エ 更 に 先 に 挙 げた o 安定 ti n i) に よ る『宝 庫 の a で あ る6 0 と の な い 規範+ が 理 性 と 解 釈 さ れ う る な ら ば に 維持 し続け る こ の o も 示 され る て っ 正 しい行 い を し て い ると考える っ 厳 しき 裁 き 、 。 文献に よ (B o 生き と し生 け 。 も の を指 す と 論 者 は 考 え る い る ラテ ィ 市 民 が 存在 し て 領 主 支配 に 闇に落ちる 描 か れ た 《善 政 と 悪 政 の 図》( 中で は 、 こ と がない 罪は深 、 下に あ 規範 は永 遠 の 時代 に 続く 不正 な者を罰 したま う 、 っ 公 正 な裁 き を知 り 給 う o の危機 そ の 危機 を も た ら し 。 ラ 家に よ ー 当 時 の 対 内外 的 に 緊張 下 の 中 で う 意味 で は 同 じ 方 向 性 を持 リ ラ ッ 規 範は 過 つ 、 ネ と い う体 制 そ ー ま さ に 現在没落 、 「正義の こ の 悲劇の 最後に は 美徳 は 高き 喜 び 。 ノ の 殺褒 を尽 く し た 限 り の 後 の 破 ー も の が 正 義 を体 現す る と い う言 説 は 他 維 持 す る の が 正 義な の ある to )s d ' ガ ン ダ で あ っ た と 考 え る5 7 パ 思 想 的 背 景 で あ る と 解釈 され て の r e s 成立 年代 に . の 書 を完 成 さ せ ト( Al b ー ' C ri sp s そ して 国 内 に伸 張す る カ 、 る こ と を 通 し て 得 ら れ る 賞賛す べ き 国 家 の コ サ ム ッ 、 その 、 正 しき 者 に は 恵 み を 授 け 、 規範こそ は 、 と い う 国 家体 制 そ プ コ を 中 心 に 創作 活 動 を 行 ェ て 堕落 す る パ ドヴァ っ エ 警 告 と な る 万 古普 遍 の 法 を 学 ぶ 、 こ こ で の 正義 ー 「 よき 、 『愛 1 2 6 4 1 3 4 8) に よ る o : S a ll u s ti u s て い るが っ の こ の 。 しも滅 び る こ と は な い で き る う ちに ロ in た 後 の 1 3 10 年 頃 こ の 害悪 を も た ら す 事 が あ ろ う と も の 清明 な裁 き 手 が 吃立 プ ロ では ・ フ ィ レ ン ツ る も の は 誰 しも 己 の 所 業 に ふ さ わ し い 報 い を受 ける も の 、 1 3 3 5) . g li o li( ボ a 。 て い る5 5 べ ネ の 勝利 をう た - た と え運 命 が 何 ら か 手 a b a m そ し 、 に 没 落 し て い く 町 だ け で は なく 郊 外 で も 彼 ら の 不 テ イ ウ ス( G ス l l( c o m 世後のイ タリア人達の 歴史 E ヒ 7 サル m i ol o B 県 、 て い る と考 え られ る 著作 の な か で は っ a r に戻 ェ 権 力 と 富 裕 な状 態 に よ 、 ・ m P 言説 に 確実 に 関 わ と述 リ ン 、 S O 町 、 な ぜ な ら ば全 て の 人 間 は 自 分 自 身 の 草 し か 気 に か け な い 。 フ ィ レ ン ツ 、 彼 に よ る 悲劇 『ェ ケ リ ヌ 、 っ eD Z e r a z 村 、 しは全 い 。 滅 と パ ドヴァ 向か 』で T7 I ・ t H tt 彼 は ダ ン テ と 同時期 に . い る+ 『ハ イ による ・ o s ある or e た め に 敵が 勝利 し て の s eD ノ( F ー G 、 ' a rl 剣が なく と も 町 は 不 正 義 の た め 「 、 1 2 6 1 1 3 2 9) p m リ 年 頃 パ ドヴ ァ 大 学 で 学 び 1 30 4 7 和 パ ル ベ ・ 』が ' tl d A e n ダ ・ l e V l I t Li ' 1g パ ド ヴァ の 当時の 。 t 70 さらに 52 て 妨 害 し 破 壊 す る+ っ に も存 在 し な い ネ は も は や どこ ー か ら だ+ と す る5 3 D tt a t o d e ll e a そ れ を少 し も な 、 そ して 悪 魔的 な魂に そ そ の か され て 彼 ら は継続 的 に 。 て 国 全体 を統御 で き な い 闘 争に よ ー 公 共 の 善 を否 定 し 、 ム o が コ ム ー ネなの で い る と考 えるo ー ネの ム 正 義と は 国 サ ロ ネの 正 義 ー 《理 性 と し て の 正 義》 が 示 す 「 正 義+ と は 何 た壁 画 下 部に あ っ た 銘 文 か ら 取 られ て い る6 1 では か 、 作 品名 こ の 。 は 世 紀後 半 に記 録 さ れ 15 、 。 ' D l cl t R a a T eh7P er O q ' 理性は 云う o u e e S g t h u S ' ' そ して 女主 人 で あ る私 は の 行 動 を 正 しく 導 く c) o n e m ' a g 7 s tT a d op p a eT e 。 l o m 1 D l 理性 に よ 、 っ 人 て 々 。 m fa e B S U r a 銘文を ' cIJ o c e s s a z e ・ S IB ' l s tT a 私 は 不 適切 な秤 や 定規 をや め さ せ る . 今 ま で 見 て き た 法 概念 と照 ら し合わ せ て み る と 「 正 し い+ を 。 方向 導く 役割で あ っ た 更 に 正 義 と衡平 に 分配 され 理性とは あ る い は 同 で あ る とも み な され た 先 の プ ラケン テ ィ ヌ ス の 引用か らは 理 性 は 正 義 の 上 に 座 し 遠 く を見 通 し て い た ま た 現 実 的 な 規 制( こ の 場 合 つ ま り こ の 銘文 は は 秤 や 定 規 を 定 め た パ ド ヴ ァ の 法) を 作 り 出 す の は 衡 平 の 役 割 で あ っ た い こ の 図像 が の に お る 理 正 の し て る こ と を示 唆 す 時 を 同 代 法 学研 究 け 性 義 衡平 関係 性 表 る 彼 女 は こ こ で は 竿 秤と剣 を持 っ て 木製 の 台座 に 座 す 女性 と し て 表 さ れ て い る 剣 を持 つ 「 正 義+ の 擬 人 像 は キ ッ セ ル に よ れ ば 1 3 世 紀後 半 に 始 め て 登 場 しそ の 後 定 型 化 され た 6 2 こ の の は 、 テミ ス 、 やデ ケ ィ か ら そ れ を受 け継 い だ 正 義ジ - テ イ ス ュ 人 、 々 ツ イ ア の - - 。 - 、 。 、 、 、 。 、 。 一 、 、 一 、 。 、 。 、 ・ しか し な が らイ タ リ 役 割は なく 、 、 アの あく ま で も 裁 く者 と は キ リ 。 中世 法学 に お け る 権威 や 強制 力 を持 て 裁く う そ の 機能 を 向け られ て い る 中世 に お い て 皇帝 で あり そ して コ ム ネで はボデ ス タで あ っ 正 義 の 概念 に は 、 い か に 平 和 を維 持 す る か に 。 、 ト( あり コ ム ネ の 擬 人 像I t し て 論者 は こ こ に 裁 く者 と し て の 人 格 を与 え られ た パ ドヴァ の 正 義 の 成 立 を見 る こ とが で き る の で は な い か と考え る ニ こ の 図 像 の 原 型 を 制 作 し た と さ れ る ジ ョ ッ ト の 「 正 義+ の 擬 人 像( パ ド ヴ ア ス ク ロ グ 礼 拝 堂) の 銘 文 に は 「 完 全 な 正 義 は 平 等 の 秤 で 全 て の 均 衡 を保 っ て い る 彼 女 は 善 を 王 冠 と し て被り 剣 を悪 徳 に 対 して 向 け る 彼 女は 全 て の 物 事 を楽 しま せ 彼 女 の 国 が 自 由で あ る と き は 彼 女 の 行 動 が 喜 び を連 れ て く る+ と あ る 6 4 こ こ に は 衡 平 に よ っ て 公 共 の 善 を保 つ 完 全 ス テ イ な る 正 義が 示 され る ま た 黄金 時 代 に は 市 民 に 対 して 全 て の も の を与 え て い た ジ い ツ イ ア の 性 質も 示 され て る とも 考え られ る ニ 礼 つ と し て 悪 徳 に 対 し剣 を 振 こ の ス ク ロ グ 拝 堂 の 「 正 義+ の 擬 人 像 は 宗 教 的 美 徳 の ロ か の 正 の の か そ は り ざす 方サ ネ 義 剣 は 何 に 向 け られ る れ 法 を 犯 す 者( 不 適 切 な 秤 や 定 規 を 用 い る 者) た ち に 向 け ら れ る と も 考 え ら れ る し か し な が ら ジ ョ ッ ト が 考案 し た 図 像 で あ る 可能 性 を考慮 す る な らば サ ロ ネ の 対 面 の 壁 面 に 掲 げられ た 悪 しき コ ム ネ の 状 態 を示 ム す《脅 か さ れ る ネ》( 図 2) に 措 か れ る 国 家 を 脅 か す 不 正 義 に 向 け られ る と も 考 え ら れ る 正 義 の 概念 は 常 に 正 義 で は な い も の を考え る こ と ア リ ス ト テ レ ス の 『ニ コ マ ス 倫 理 学』 で は 65 ゴ に よ る 「 脅か され る コ ム モ っ じ は ル プ ル ネ+ と い う 主 題 を によ て論 られ る また 論者 コ コ ム ム ネが 正 義 をも っ て 復讐 を 分析 し た 論 文 に よ っ て ネ を没 落 さ せ た 悪 しき 市民 66 い の こ っ こ の こ と か こ の サ ロ う 内 容 ソ ネ ッ ト が あ る と を 知 た ら ネ の 正義 の剣 に と 誓う コ ム い の は 裁 判 の 執 行 と い う 意味 と 同 時 に ネ の 防御 を 意味 が 示 さ れ て る で は な い か た6 3 あ る い は 教 皇) で とい っ ス ー 、 、 ー ・ 。 、 、 。 ェ 、 - 。 。 、 、 、 。 。 、 - ュ 、 。 一 - ェ 一 ー 。 、 . 。 、 ー ー 、 コ ー 。 、 、 ー o 、 ー - ー 、 、 ー 。 、 ー 。 、 おわ り に 論 者が 当 時 の 法 学理 念 の 分析 か ら行 き 着 い た 分 析 を 同時 代 ドヴ ァ パ ・ コ ム ネ の 擬 人像 と して の 正 義 と い ら補強 す る も の とな っ た 本 稿 ー の 新た な言 説 か 何 度 も 言 及 す る 拙稿 の の の の の が に の では 図像 ど ように結び つ い て い く の か とい う側面に特に焦 中世 正 義 概 念 そ も 点 を 当 て て き た が 正 義 の 図 像学 的 伝 統 の 形 成 と い う 側 面 か ら は 更 な る 調 査 が 必 要 で あ る と 考 える そ れ に よ っ て 世俗 的 表 象 と し て の 「 正 義+ の 擬 人 像 の 変 遷 を 追 う こ と が 真 の 意 味 で 完 う 解釈 は 、 。 、 、 o 結す る の で ある 、 。 - 38 - マ 皇帝 の 支配 権 主 と し て 司教 で あ る都 市領 主及 び 神 聖 ロ 世紀 末 か ら 1 2 世紀 に か けて 裁 判 徴税 立 法 の 権限 を獲 得 して い っ た イ タ リ ア に お ける 自治都 市国家 の 形態 に対 抗 し て マ 皇 帝フ リ ドリ ヒ 1 世( 1 1 2 2 / 2 3 9 0 在位 をさす 1 1 6 7 年 北 イ タ リ ア 諸 都市は 神聖 ロ 1 1 5 2 9 0) に 対 抗 し ロ ン パ ル デ ィ ア 同 盟 を 結 び 戦い を重 ね る う ち に都 市内の 結束 を 固 め 都市 コ ム っ た し て の る に 至 そ して 1 1 8 3 年 の コ ン ス タ ン ツ の 和約 に よ り を 整 す ネと 組織 備 国家 皇 帝権 か ら独 立 し 自 治 都 市 国 家 を確 立 し た( 京 大 西 洋 史 辞 典編 纂会 編 『新編 西 洋 史 辞 典 改 訂 増 1 ー 11 、 、 、 、 - ー ー 。 、 ・ 、 、 ー 。 、 繍版』 創 元 社 1 9 9 3 p 2 8 3 ; 清水 康 郎 『イ タ リ ア の 中 世 都市 国 家研 究』 岩 波書店 1 9 7 5 p 1) コ ム ネ と し て の パ ド ヴ ァ も ま た 農業 農 作 物 の 通 商 活 動 運 河 に よ る 海 上 貿 易 に よ っ て 発 ドと し て 支 配 し た 他 の 北 部 イ タ リ ア の 諸 コ ム 展 を遂 げ 周辺 地 域を武 力 闘争 の 末 コ ン タ ネ と 同 様 に 1 1 7 4 年 に は ボ デ ス タ 制( 国 家 が コ ン タ ド外 の 他 都市か ら招 蒋 し た 主 に 法 知 識 裁判 を 持 つ 貴 族 に 短 期 間 な が ら も そ の 統 治 を 委 任 す る 制 度 ボ デ ス タ は 議 会 の 議 長 を務 め 執 行 権 警察権 軍 事 権 を 掌 握 す る 統 治 者 で あ っ た(梅 樟 忠 夫 他 監 修 『世 界 歴 史 大 事 典』 冬 至 書 一 . ・ . ー 、 、 、 ー ー 。 、 ー 、 、 。 、 、 p 2 9 4)) 第7 巻 19 8 6 房 、 、 を導入 し て . い る( F O L I G N O , C ・ 地e , to ry s f P o d a u B L , o n d : o n J M ・ D ・ e n t この 事は 様 な 階級 を 含 む 都市 e c h t e n s t e i n ; K r a u s r e p ri n t 1 9 7 0) p 1 2) ボデ ス タ に 公 正 に 裁 く 裁判 官と い う役割が 重要視 され て い た こ と を意味す る で 統 治 する こ と 態 は 異 な る 利 害 関係 を も つ 階級 職 業 か ら な る 複 雑 な 権 力 構 造 を 平 和 な 状 が要求されて い た 2 パ ドヴ ァ は コ ム ネ と し て の 政 治 体 制 の 確 立 と と も に 都市機 能 の 充 実 を 図 り 1 2 1 9 年 に パ ラ (N 1910 e n d el n L 々 - 貴族 を 厳 正 か o . , 、 つ 。 、 、 、 。 ー 、 ッォ ッ ・ デ ラ ッ 中 心 に 建 造 した た また 。 。 広場 、 建 物 か ら な る 市 庁 舎群 を 都 市 の ネ の 原 型 と な る 建 物 を含 む 四 こ の 市庁 舎群 の 地 階及 び そ の 周 辺 に は 様 々 な 商店 が 規 則 性 を 持 っ て 並 ん で い パ ラ ッ ツ オ デッ ラ ラジョ ネ の 両側 に 二 つ の 広 場 が設 け 再 整備 を行 い ラジ ・ の つ の ー ョ 、 ・ ー ・ 、 ら れ た( M O S C H E T T I A P ri " , , . n c i p al e a p l a ci u m c o m m u n is P d a ' '' u e B o ll e tt = n , d el M o u s e o a v 7 c o d 7 P a d o 帽 ⅩⅩⅤ( 1 9 3 2) p p 1 4 3 1 9 2 ⅩⅩV I(1 9 3 3) p p 9 9 1 5 5 ; ⅩⅩ ⅥⅠ ⅩⅩ Ⅵ ⅠⅠ( 1 9 3 4 1 9 3 9) コ ム ネ に よ る 行 政 機 能 と 商業 機 能 の 整 備 そ し て 両 機 能 の 集 中 に よ っ て p p 1 8 9 2 6 1) こ の パ ラ 市 民 と 新 た に 市民 に 加 わ っ た 商人 と に よ っ て 都 市運 営 が 体 系 的 に 統 括 さ れ る に 至 っ た ・ ・ ・ ・ - ・ ・ 1 , . , ・ ー ・ 。 . 、 、 、 c 、 と な る 建 物 の 上 層 階 は 各 行 政部 門 の 事 務 所 裁 判 所 議 デ ッ ラ 会 場 な ど の 機 能 を 果 た し て い た 1 4 世 紀初頭 に は 内 部 装 飾 も 含 め 建 築 物 全 体 の 大 改 築 が 行 わ れ た 現 存 す る 建 物 は 1 7 8 3 年 の 竜 巻 に よ り 屋 棟 の 殆 ど を 破壊 さ れ た 後 に 1 4 世 紀 初 頭 の 改 築当 時 の 姿 に修 復 され た も の で あ る 裁判所 と し て の 機 能 は 1 7 8 3 年 ま で 残 され て い た パ ラ デ ッ ラ ラジ ョ ネ は 現 在 商 店 の 立 ち 並 ぶ ロ ッ ジ ア で あ る 地 階 と 二 階 の 大 広 間( サ ッ ッ ォ ロ ネ) か ら成 っ て い る 本 稿 で は 当 地 の 通 称 に 従 っ て 現 在 の 二 階 に 当 た る 内 部 空 間 を 以 下 ッ ッ ォ ラ ジオ ・ ・ ネの原型 - ・ 、 。 、 、 。 ・ 、 o 。 ・ ー ・ 、 、 ー 。 ネ と 呼 称す る ロ ネ の 内 部 装飾 は に分 割 す る こ と が で き る サロ 3 サ 、 、 ー 。 つ 主 に 壁 画 に よ っ て 構 成され て お り 壁 面 は そ の 構成 か ら上 下 二 上 部 は 約 3 3 0 の 区 域 に 分割 さ れ て お り 黄道 十 二 宮 の 記 号 月 暦 の擬人像 惑 星 神 な ど を 含 む 占星 術 的 主 題 が 描 か れ て い る さ ら に 壁 面 下 部 は お よ そ 7 2 壁 1 4 2 0 年 の 大 火 災 以後 の 区域 に 政治 的 主題 が 表 され て い る 現 在見 る こ と の で き る装飾 は っ て 再制 ス フ ェ ラ に よ ニ コ ロ レ テ フ ノ ダ ツ ラ ミ ァ ッ トと 面 上部 が 1 4 3 5 年 頃 ま で に で か ら 1 6 装飾 は 繰 り 返 し描 き 直 さ れ て い る 本 紀 ま の は 1 3 世 紀 世 た も で 壁 面 下 部 さ れ 作 部分 で あ る パ ラ ッ ツ オ デ ッ ラ ラ ジ オ ネ で 取り上 げる の は そ の 下部 装 飾の う ちの ー 、 、 、 、 。 、 、 、 。 、 、 、 、 。 ー ・ ・ ・ 、 o 、 、 稿 の 詳 細 な沿 革及 び研 究 史とそ の 問題性 に に つ い R g lo a n e a C 、 P e n do a t v B l r o R , - o 、 ては ・ ・ 一 n t o m e r n a z a : io n al I s tit u t di S t e o ては つ い p o li g 紡 幅 の 都合 上 割愛 す る 、 i a d e ll o o r r a fl C O e s p Ze CC a a z io d el T e e d e ll o S t a t o , m o p L ib 1992 年まで の . LI P a l a ・ r e r z z o 状況 d e ll a i a d e ll o S t a t o , また論 者 に よ る 千葉大 学 ト に よ る 論文 及 び 研 究史 覧を参 照 ネと 占星 術 パ ド ヴァ パ ラ ッ ツ オ デ ッ ラ ラ ジオ ネの パ ラ ッ ツ オ デ 9 2 年 以 降に つ い て 臥 拙稿 「 パ ドヴァ の の 解釈 占 星 術 と 自 治 都 市 国 家 社 会 秩 序 + 『美 術 史』 ネ の 占星 術主題 壁 画 の ッ ラ う ジ ョ ( 掲載 審 議 中) を 参 照 こ の 論 文 は 第 5 5 回 美術 史 学 会 全 国 大 会( 2 0 0 2 年 5 月) で の 口 頭 発 表 原 稿 をも と に 加 筆 修 正 を行 っ たも の で あ る 1 9 9 2 3 v ol s 所 収 の ボ . ッ ツオラ 一 ー o 大 学 院 平 成 1 2 年 度修 士 論 文 『コ ム 壁 面 装飾 を 中心 に 』 の 序 論 を参 照 - ・ ・ - - ・ - 。 - - - ー 、 。 。 4 R G R O SSAT O ・ ・ a g 7o n e d] P a , L do ,, . , v a L , a V D e c o r a z ia e n e z : io N n e e r p itt iP o r ” d e l S a l o n e i n A A ⅤⅤ 1963 pp 47 67 p 51 更 に ic a ・ , , - o z z a , ・ , - 39 - ・ 、 D P a パ ル m ・ zz o d e ll a ゾン に よれ ば 、 それ ら の 動 物表 象 の 持 な る よ う な史 料 - 意 味は 地 方 的 伝 統 に よ る も の で あ る と い う なく 現 在ま で 全 て に 詳細 な 分析 を行 つ しか しな が ら そ の テ キ 。 の 言 及は トと て い る 研 究 は 存在 し な い っ 、 ス 。 BA RZ O N A I cl e l = e l a I o n l B H u e B Z a D e g l] a [TT e S C h d e l S a l o m e l B P a d o v a P a d o v a : T ip o g r a 丘a d e l S e m i n a r i o 1 9 2 4 5 論者 に よ る 前 掲修 士 論 文第 4 章 を参 照 6 F R O J M O ⅥC E G i o t t o s a ll e g o ri e s o fj u s ti c e a n d t h e c o m m u n e i n t h e P a l a z z o d e ll a R a g i o n e i n P a d u a : a r e c o n st r u cti o n J o u r n al o f W a r b u r g a n d C o u t a u l d l n s t it u t e ( 以 下 J W C I と 略 す) 5 9 ( 1 9 9 6) p p 2 4 4 7 氏 は こ の 4 点 の 壁 画 の 配 置 関 係 (2 点 ず つ 東 西 の 壁 面 に置 か れ そ れ ぞれ が 相 対 して お り 1 4 世 紀初 頭 に 設 けられ た ロ の 入 り 口 の 上 部に そ れ ぞ れ ッ ジ ア 置 か れ て い る) と 特 に 《脅 か さ れ る コ ム ネ》 と い う 主 題 の 持 つ 同 時 代 性 お よ び 同 時 代 史 料 に お け る裁 判 の 記録 な どと整 合 し 上記 の よ う に 結論 付 け た しか し なが ら そ の 分析 に は 更 に 言 及 す る 間 隙 が 数多く 残 さ れ て い る 例 え ば 氏 は なぜ こ の 2 組 が 相対 され て い る の か と い う こ と に は 言及 して い な い ' ' ・ ・ , ・ ・ , , , 。 ヽ′ `` , ' , ・ ” , ・ , ・ 、 - 、 ー 、 。 o 、 、 o 前掲 の 拙 稿 を参 照 8 た と えば ニ ュ ヨ 1 8 ( 0 3 1 4) C U R T I S 7 。 ー クの シテ ィ D e mi s E a ー ・ o J l , ( 旧 市 庁 舎) ル ー d R E S NI E J n ・ ホ ・ ー " d it h u , I の ド a e s m g 頭 頂部 ム ー o fJ u s ti c 「 正 義+ の ” e Th , 擬 人像 の Y al e L e a w l 9 6 ( 1 9 8 7) p p 1 7 2 6 1 7 7 2 p 1 7 3 2 fl g 1 さ ら に ウ ィ ン の 司法省玄関ホ ル に も座 す( 1 8 8 1 年) K I S S E L O tt o R u d o lf D l e J u s t l tl a : R e G e x ] o D e D U b e T e l n S m b o l u D d s el n e y D a r s t e E u z 7 g l D d e r b l1 d e n d e D K u D S t M u n c h e n : B e c k c 1 9 8 4 fi 1 0 8 また 1 9 6 0 年 に は ブ ラ g ジ ル の 首都ブ ラ ジ リ ア の 連 邦 最高裁 判 所 の 正 面 入 り 口 前 に 「 正 義+ の 擬 人 像( A lf r e d o C e s c h i a tt i( 1 9 1 8 8 9) 作 ブ ロ ン ズ 参 考 図 版 は o u m a v o , ・ ー ・ ・ ー ・ , 1 ・ ・ ・ ・ o , ・ ' ' ・ , . 、 - h tt p // w w w e s c u lt u r a 2 0 0 2 h p g i g c o m b r/ c e s c h i a t ti/ c e s c h i a tt i h t m の ) 彫 像 が 設 置 され た 森 征 「 中 世 イ タ リ ア 都市 社 会 に お け る 「 正 の イメ ロ レ ン ツ ェ 義 + ジ A ッ テ ィ 作 『善政 の ア T ゴ レ リ 』を 中 心 と し て + 慶 鷹 義 塾 大 学 法 学部『法 学研 究』第 6 9 巻 2 号( 1 9 9 6 :2 1 : ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。 ー - . - - ) p 154 pp 53 191 1 . . 9 C U R T IS a n d R E S N I K o p c it p 17 4 3 T Z E N E L L E N B O G E N A d o lf A ll e g o m e s o f 地 e t q r t LZT e S a n d T4 c e s 1 n m e d 7 e 帽1 a r t fr o m e a r l y C n n s d a D ti m e s t o t h e tA l r t e e D 地 c e n t u r y T o r o n t o ; L o n d o n : U n i v e r si t y o f T o r o n t o P r e s s i n a s s o c i a ti o n w it h t h e M e d i e v a l A c a d e m y o f A m e ri c a c 1 9 8 9 ( M e d i e v al A c a d e m y r e p r i n t s f o r t e a c h i n g) ( O r i g i n a ll : L o n d u b li s h e d y p o n ‥ W a r b u r g l n s t it u t e 1 9 3 9) 権 力 者 自 身 が 「 正 義+ の 擬 人 像 と 同 視 さ れ る ケ ス は 1 6 世 紀 テ ユ ダ 朝下 の エ リ ザ べ ス 女 王 の そ れ を 除 い て 論 者 は 未 だ 知 る と こ ろ に は な い Y A T E S F r a n c e s A m e li a A s t T a e a / 地 e l m p e r] al 地 e m e l n 地 e s] x te e n 地 c e D tu r y L o n d o n B o s t o n ‥ R o u tl e d g e & K P a u l 1 9 7 5( 西 10 , , ・ m . . ・ ・ ・ ・ ・ , , . ' ・ ・ , I , , 一 ー ー o ー , ' , ' ' ' ・ , ・ , 滞 龍 生 正 木 晃 訳 『星 の 処 女神 エ リ ザ ベ ス 女 王 : 十 六 世 紀 に お け る 帝 国 の 主 題 』 『星 の 処 女 神 と ガ リ ア の ヘ ラ ク レ ス : 十 六 世 紀 に お け る 帝 国 の 主 題』 東 海 大 学 出 版 会 1 9 8 2 1 9 8 3 特に 上巻 p p 7 1 ff ) し か し な が ら 後 述 す る よ う に 君 主 の 備 え る べ き 徳 と し て の 「 正 義+ は 存在 し 続 けて い , , ・ る 。 ll C ロR T IS d R E S N IE a n , あ り 方 ま で を視座 に 入 れ I m P a r a g e s is : 教会 d L e e o la ju 市庁舎 、 , ・ 代の ' , 1994 p e s ' D a ]s s a D C e ヨ い て fr L E G O F F a g l n a t7 o n tr a ・ , , d p a n It h , n J l q , ' ' 1c o n o 措か れ 、 ] e 特に フ m e D C o rn e : ' a gl D u r G : a z t ll U 「 裁 き+ 、 n ' m ld h a e m 1 9 9 2) 13 E ISS E L , o p ・ c it は 古 代 ・ 渉 猟 し た 論考 で あ る o C ・ エ ジ プ ト女神 N R OB E R T ・ , dl u ラ マ U iv e ・ ・ dl a - o e D y , a g e a 1 , a la e g c ssl q u e , 。 d a n cr l it y P m e r, ' a a ' l p ‥ : G U ・ p eT b o B 1 98 5 , d , ・ g th e か ら ル ネサ ン ス u n D (a l t e ・ , そ の L a 7u e 象徴 の 成 立 を s tl c e , v e r t u , 時 。 lli m a r d 1 9 8 5 ( T n n i v e r si t y o f C h i c a g a t に 始ま り 、 ・ ・ z TO S e C U 中世末 期 関係 性 を体系 的 に扱 う r e s s の , o m e - ・ m ln a l P a ri s C hi c a g o e v a 40 M u を中心 と し て 裁 判 の 行 われ る場 で あ っ た ジ に つ い て 論証 して い る ; E D G E R T O N ー ' ll e d cl a l r e の ン ス e r s トM ー B t ・ ・ 図像と 政治 の a ]r e o j て きたイメ L 、 。 ・ PA T a g u D ls ' a c a ' u e s の擬人像の ロ ッ パ L 1 m sl a t e d b y A rt h a c っ て 現 在 そ し て 未 来 の 「 正 義+ の 概 念 図 像 的伝 統 を概 説 す る ; J A C O B R o b 叫 ・ ー を中心 と し て ェ ' ] m r P 7 cta ・ it 法 学者 の 視 点 に よ 義+ s u r ' ・ c ・ ' 裁判所 にお 、 p 「正 : e s s a] e - フ ィ レ ン ツ c o , 、 ' tl c s d d O a r p J r S a m u el Y F l o T e n tl n e R e 12 , ・ e m o P 20 c o u r e dl ・ e r e s s 帽 ノ , 世紀 ま で tl s a n e e t , b G e c lb ll D o u zT e a U te rd =s ' ' lD o r , g E d it ' a lr e , G e u r : u Tq Te a 占v e n ' 1 ' e ' ' tl e G 1D (E 1 99 3 , x t de P u eD C e it d L ' ' S o cl o l o g 7 e d e l a r t e t s a v o c a tl o n F m D C a S t e l D e n o 6 1 : G o n t h i e r P a ir s 1 9 7 6) と パ の 『イ コ ノ ロ ギ ア 』 に 端 を 発 す る た め 16 r a e B ' , 「 正 義+ , , の 擬 人像 の 涜布 が リ 共に云 え る事は 世 紀 以 降 の 変 遷 に つ い て は 豊 富 な 図 像 資 料 が 取 り 揃 え ら れ て い る( 但 し 両者 共 に 自 国 の も の が 中 心 で あ る) 1 6 世 紀 以 後 に 目 隠 し を され る よ う に な る 「 正 義+ の 擬 人 像 に つ い て は ま ず 、 ー 、 0 、 PA N O F S K Y E , r w ' R e B a ls s Y o rk : H a D C e in S t u dl , Studl , ' ' ' ' e s 1D ' e s ln 1 9 6 2( R ' lc o n o lo g y I O r i g i n al p l co D O p in t l ogy 血 m ' 血 / m ' tl c t h a D )s ' tl c 地 e a D 1 s b li s h d: o ' e m m 地e es 1 D f o rd U th e s lD i , a z o a r t o f 地 e R e f th e ' eD a l ss a n c e N , e w 浅野 徹 他 訳 『イ コ ノ ロ ジ 研 究 : ル ネ サ ン ス 美術 に お け る 人 文 主 義 の 諸 テ マ 』( 新 装 版 ) 美術 出 版社 1 9 8 7( 筑 摩 書 房 2 0 0 2) 「 盲 目 の ク ピ ド+ の 項 を 参 熟 ま た ギ リ シ ア神 話 研 究 に お い て は 女 ツ イ ア の 示 す 「 正 義+ の 概 念 に つ い て の 詳 細 な 研 究 が あ る 神ジ ュ ス テ イ たと え ば H 口 G H a r e r, p e r ・ u e x n iv it y P e r s ー r e s s 1 9 3 9)( , ー , , 、 、 - 。 LL OY D JO N ES ' TB fZ B k el e y U n i v e r s it y o f C al if o rn i a P r e s s 1 9 7 1 ( 真 方 忠 道 其 方 陽 子 訳 『ゼ ウ ス の 正 義 : 古代 ギ リ シ ア 精 神 史』 岩 波 書 店 1 9 8 3) を 参 照 せ よ ま た 絶対 的 な 真 理 で あ る 「 捷+ で あ る テ ミ ス に 端 を 発 し 後 に 「 正 義+ の 女 神 に 統 合 さ れ て い く 概 念 を 示 す そ の 他 の 女 神 た ち に つ い て の ケ ス ス タ デ ィ も 存在 す る c f r H A R R I S O N J a n e ・ , j 、 e u s t= c e o e u s , e r : , , , 。 、 、 ー o E ll e P n 乃 , r e s s ' s さ らに 1963 , / a e m ls t u dy マ 、 o f 地 リア ' e s o cla ワ ・ l ナ - ' w 1 ' g は - ln s f G o T e e ' k ・ z e ' l lg 7o n . 2 , 【 d n e , d] . L , o n 女 性 性 が 寓意像 に 与 え ら れ て き た 、 d 。 o M d 乃 A ll e g o p y o f 地 e F e m a l e F w m Z D E K A U E R L ) d e a d e ll a G J u s t l z l a e l a ' a ] e n s / e ' 14 , ' ' ' 帝国 に お け る女 神 ジ 像 的背 景 と な る 正 義 の 概念 の 形 成を論 ツ イ ア は い る。 ロ ー イ ド ジ ・ ョ ・ じて い る テイ ス ュ 深 田三徳 ン ズ 前 掲書 ー - シ ア 神 話 に登 場 す る法 や 正 義に 竹 下賢 ・ o r ' s u a テイ ス ュ 神話にお けるジ マ ー 田 中成 明 15 マ ギリ 、 ロ Y e w k A th e n e u m う い u m on , tS e D d a D 1 98 5 , I , 19 0 9 は 、 N , : li n し か し なが ら 一 、 e r なぜ か と の は 問 題 か ら 出 発 し そ の 著書 の 章 に お い て 「 正 義+ の 擬 人 像 を 取 り 扱 っ て い る そ の 答 え は こ の 著 書 に お い て も 明 らか に は され て い ない W A R N E R M a ri a M M : o n ' a ・ 氏 に よ ると 。 イ タリ 、 関す る 女神 達 と は ツ イ ア研究に - 亀本 洋 ・ ' g 7 D e D e ll a a z b 伽 r a tl v e , M a c e r a t a ツ イ ア の 宗教 的伝 統 か ら ル ネ サ ン ス 期 ま で の l m つ い 一 ア にお けるジ 線 を画す も の - で あ る と して て は 今後 の 研 究 課 題 で あ る 。 平 野 仁 彦 『 法 思 想 史 〔第 二 版〕』 有斐 閣 1 9 8 8 ・ 図 テイ ス ュ p 1; ロ . . 16 田 中前 掲 書 p 2 17 以後 シ オ ドス に 拠 る とゼ ウ ス が 人 間 に 課 し たノ モ ス N o m o s と い う観念 が や が てア テ ナ イ に お け る 有 名 な ド ラ コ ン や ソ ロ ン( 前 6 3 4 5 3 0 頃) の 立 法 を 噂 矢 に 人 間自 ら の 立 法 に よ . 、 、 - 、 てディケ p 3 18 ア ス トラ つ を現実 世 界 に お - い て 実 現 し よ う とす る 企 て へ 道 を切 り 開く の なる こ と に 同書 o . つ の 別 の 伝 説 が 存在 す る ひ と つ はゼ デ ィ ケ と 同 視 され て い た と い う も の で あ る も う ひ と つ ウ ラ ノ の 孫に 当 た る 星 々 を支配 す る ア ス トラ エ ウ ス の 娘で あ る と され る も の で あ る アラ 『フ ァ イ ノ メ ナ』 9 6 1 3 6 で は ア ス ト ラ エ ウ ス の 娘 で あ り 地 上 に あ っ た と き に は ウス とテ ミ ー る P - o 一 、 . 。 ・ 、 、 e C , 子 で あり (A i E q) と 呼 ば れ て D ik D ス の と ガイ ア トク ス の ス ア( そ の 名 は 「 星 の 乙 女+ を意 味 す る) に は 二 エ い たと 記 され て い るo A R AT U S , ' m a 1n o m b r id g e : C a m b r i d g e U n i v P r e s s 1 9 9 7 p p 8 1 ff 英 訳 で は A L L E N R i c h a r d Ⅱi n c k l e y S t a r N a m e s t h e 1 r l o z e a n d a m , . . . e D a , ' ; o ・ , b l 1 9 6 3 p p 4 6 3 ff に よ る と 視され て い た u . . . , . デ 、 ィ ケ はア - ス トラ エ ア e d a n . A i E q をj 、 ' m e a D ln とそ し て ジ ス ュ d t g, N r a n s ic u st Y e w テ イ b y K id d . と訳 して e k :D o r , い o v e r ツ イ ア と も同 - 一 。 19 ヴィ デ オ れず に 天 EIs e v ie r s ウ ス 『変身物 語』(1 1 4 5) で は 鉄 器 時 代 の 荒れ 果 て た 地 上 に 留 ま る こ と に 耐 え ら 上 っ た ア ス ト ラ エ ア 正 義 の 女神 と 記 さ れ て い る A E E N D r A R A v a n - ィ 、 , = 。 M y 地 ol o gl s ch ツ イ アと同 ' y l o p e d ) e A m st e r d a m 視され た の は テ ミ ス で あ る テ ミ ス は e E n c c . : , E Is e v ie , r, . . . 196 1 に よ る と , . 、 ジ ス ュ テイ - 厳 然 と した 眼差 し を向 け 目 隠 し を し の 黄 と コ ル ヌ コ ピ ア を 持 っ て い た 上 記 注 に 挙 げ た 『フ ァ イ ノ メ ナ』 で は デ ィ ケ 「 つ い い い の 金 時 代 の 地上 で の 生活 に い て 次 の よ う に 書 て る 老 も若 き も彼 女 周 り に 集 ま り 市 ( 略) 場 あ る い は 広 い 道 で 彼 女 は 良 き 善人 の た め に 予 言 的 口 調 で 裁 断 を 言 い 渡 し て い た の 々 び と の 王 で あ り 文 明 的 生 活 を 与 え て く れ る デ ケ お か げ で は と と 雄牛 畑 人 女 ィ 人 食べ る もの に困る こ とは なか っ た + こ の 人 間 に 対 し て 裁 き を 与 え 預 言 者 と し て 市 民 を統 率す 一 対 一 . の剣 、 、 、 - . 、 。 、 - 、 。 - 、 - 。 ・ 、 、 - 41 - ・ - ・ る性格 は 2 0 こ の 占Ⅱ t e i E の 両者 の 性 質 を併せ 持 つ も の の よう に 思 われ る と デ ィ. ケ 神 話 上 の 女神 に つ い て は 今 回 調 査 す る こ と が で き な か っ た が テ ミ 、 ロ ー マ ス - 。 A q i t a s は ア リ ス ト テ レ ス に 発 す る 「 衡 平( 邦 語 の 意 味 は 元 来 平 ら に な っ て い る こ と す なわ ち 釣 り合 っ て い る こ と を い う ビケイ エ 、 イ ア エ 「衡 (は か り の さ お)+ が 天 秤 を指す 際 に こ の 言 葉 を 用 い る こ と も あ る)+ と 訳 さ れ る 概 念 で あ る( 『ニ マ ス 倫 理 学』 第 五 巻 第 1 0 章 こ ) れは 法が 般 的 で あ る が ゆ え に 個別 事 例 で 不 都合 な 結 果 が 生 じ る 場 合 に 法 を 補 正 す る も の で あ る と され た また 衡平 は 法 的 な意 味 で の 正 義 で は な い が 同書 で 分 類 され る あ る 種 の 正 義( 般 的 正 義 特 に 法 に 適 う こ と を 意 味 す る) よ り も よ り 良 き 正 義 で あ る と み な さ れ て い る 法 学思 想 に お け る衡平 と は 正 義 が 要 請 す る 定 類 型 の 事例 に 定 額 型 の 取扱 い を対 応 させ - e t CL 、 e tl 、 、 、 。 コ 。 一 、 、 。 、 、 、 一 . 。 一 、 一 、 般 的 準則 に 従 っ て 個 々 の 事 例 を裁 定 す る こ と の 帰 結 と して の 法 を そ の ま ま適 用 す る こ と が に 々 実質的 不 当 と み な され る 場合 に 法 適 用 の 段 階で 個 の 具体的 事 例 に 即 して 法 を実 質的 に補 正 す る 根 拠 と さ れ る も の で あ る( 井 上 達 夫 に よ る 『世 界 大 百 科 事 典』 平 凡 社 1 9 9 8) 一 、 、 。 21 古代 ベ リク ロ 帝政期 マ ー 帝( 前 4 2 後 ス には 37 1 母で あり ア ウグス トウ らそ こ こ か 6 9 7 9) に よ る レ リウ コ ピ ア を持 ス ア トリ ビ : ジ ス テイ つ ュ ュ トの 違 ー とが 知 られ て こ い る. テ ィ コ . . 、 、 っ ・ 。 ー 。 帝( 1 2 1 ヌ ス た ・ ・ ニ 存在 して い 皇 帝在位 後 1 4 3 7) は 発 行 し た 鋳 造 イ ン( A I) 2 2 o r 2 3) の 表 に 后 で あ っ た リ ウ ィ ア の 横 顔 を な ぞ ら え そ の 銘 をⅠロS T I T I A と し た マ 皇 帝在 た と さ れ る さ ら に ウ ェ ス パ シ ア ヌ ス 帝(9 7 9 : ロ 位 マ ー ス の ア ン ト 0 女神 信 仰 が iti a + u st イ ン( 7 7 7 8) で は 天 秤 と 杓 丈 を 持 コ ・ ・ 、 ロ 信 仰が 始 ま の 「 正 義I - い は、 18 0 ・ ー ロ : ジ つ ツ イ ア( 図 3) マ ル ク ス テ イ 1 6 1 1 8 0) に よ る コ イ ン で は 天 秤 と ス ュ 皇 帝在位 マ - ・ ツ イ ア( 図 4) が 確 認 さ れ る 。 こ こ で 様 々 なジ ズデカ ウア の 説 に従 う な らば の - 豊穣 、 ス テイ 女神 デ ア の ュ ウ ア ・ 、 ル ヌ コ ツ イ ア が持 っ - 持 つ ル ヌ コ ピ コ 宇宙 秩 序 を 司 る ま で に 昇華 さ れ た 存在 の デ ィ ケ の 持 物 与 し て ふ さ わ し い 杓 杖( デ ィ トリ ビ ュ ト は 今 回 完 全 に 調 べ き る こ と が で き な か っ た) 更 に 通 商 に お い て も 有効 な エ ジ プ トで は 死 後 の 魂 の 行く 先 を決 定 道 具 で あ り 公 平 な 裁 き を 示 す 天 秤( 天 秤 は す る「 魂 の 裁 判+ に使 われ る道具 で あり マ トは こ の 裁 判 の 手助 け をす る 天 秤 の 片方 に は 人 間 の 魂 を も ア そ して 、 ケ - の ア - ー 、 、 ー 、 う 片方 に は を す る) と い KIS S E L 。 、 ト が 頭 に 頂 く ダ チ ョ ウ の 羽 の 髪 飾 り を乗 せ そ の 魂 の 現 世 に お け る 正 邪 三 う つ の 紙 の ア トリ ビ ュ トが 混 在 した結果 で あ る と 考 える こ と が で き る ー マ 、 判断 の ー 。 it p p 1 9 2 1 ; J A C O B o p c it p p 2 1 9 ff Z D E E A U E R o p ci t p 3 9 今 回 の 調 査 で は 運 命 の 女神 達 と 正 義 の 女 神 達 の 関 連 性 に つ い て 全 て 調 査 す る こ とが か な わ な か っ た し か しな が ら H a 血 s o n o p °it p p 5 2 1 5 2 6 に よ る と デ ィ ケ に は 天 空 の 動 き を 司 る 車 輪 と の 関係 性 が あ る が こ こ で は テ ユ ケ ネメ シ ス の シ ン ボ o , p - c . . . . , . . . 22 . , . 、 . - 。 、 . , . 、 . 一 、 リズ 23 と は 切 り 離さ れ て 考え られ て ム ZD E E A U E R ib i d p 3 4 2 4 . , o p 、 い るo it p p 3 6 4 0 ° . ・ . . . す な わ ち S t u d i1 1 m G e n e r a l e 学生 の 大 学 と し て の 機 構 の 発 祥 を 指 す そ れ 以 前 の 古 代 の 学 の つ 校 起源 に い て は S T E P H E N d I r s a y H l s t ol r e d e s u B l v e r s l t e s f T a n g a l s e e t e t T a D g a F e S 25 、 。 ' ' 、 d ' T Ⅰ : M oJ - A g e e t R e D a l s g u ste P i c a r d 19 3 5 ( ス テ フ ' e s 4 o p lg 7 n e S 1860, P a r is D O S E d it i o , O U ZIS J n s A E u r o l D th p e ' M e l 7 ・ ・ u s a B C e ァ ン , そ の 起源 か ら 現代 ま で - ' 』 東洋館 出 版社 - d dl e A g e s , 2 v o l s in 3 . , 1 9 8 8) ま た 0 f Ⅹ o r d . r e v fl e l ' t u E , n t w 7 c H a r v a r 「 ロ マ ー の こ と ス (T して 、 d U n iv 法+ を 指す e r le H s it y P 、 東 o n ia s ー ロ ロ n u s : ひ とつ の と4 名の 0 U e f o rd Ⅹ ' o m TL , (野 r e s s の マ マ ー e r e ユ R ス ロ の 深化 に伴 ' e n a l s s a D C e 口洋 二 法 源( 皇帝 ? ・ c a . 5 4 5) a ' B l v er sl 1936( , 訳 ー テイ O 『1 2 っ て 、 ロ ー f 地 e Z t w e lf Eh ネサ ン ス』 世紀 法文献 並び に ロ ニ ア ヌ ス が 5 2 8 か ら ル ー マ マ 、 マ r t) e s C e D y C , a m 。 ッ パ b ri d g 、 . 神学 c fr 、 . e : の 諸 々 の 断 片) の 集成 け て 法 制 長 官 トリ ボ ニ ア ヌ と 膨 大 な 法源 を収 集精 選 、 。 。 、 42 ロ ー 1 9 8 5) 一 - f 創文 社 皇帝 の 立 法 534 に か に「 古 代 の 賢者 の y u r o 横尾壮 英 法 が 発 見 され た と す る 作 品 を 収 集す る+ こ 統 的 な 法 律 作 品 を作成 す る こ と を命 じ た トリ ボ ニ ア ヌ ス は 法 学者 か ら な る 委 員 会 を 招 集 し た 委 員 会 は 5 2 9 年 に 作 業 を 開 始 し ib o r a r 。 . 乃 , . 、 . は H , ls t la cl e ' 医 学 に 関 連 す る 新 し い 諸 分 野) Ch v o s D 流 れ』 , 3 X VJ e ' kl u 論理 学 H A S KI N S . u 著 他 端 次 郎 訳 『大 学 史 - g d e T e u m P ig 1 s c h e o R e c L t s k u l t LZ Z( 上 山安敏 監 訳 『 ヨ ル ミネ ヴ ァ 書 房 1 9 8 3) p 2 7) で は 1 2 世 紀 ル ネ サ ン ス に よ る 学 問( 哲 学 m 法 文化 の 、 ' と く に ( 上) を 参 照 ・ , d e . , C OIN G ィ ル セ デ ・ ⅠⅠ : D ・ R A S H I) A L L 、 1895 , 19 33 ; T , 訳 『大 学 の 起源』 ( 上) (中) ( 下) 東洋館 出 版社 1 9 6 6 1 9 6 8) 26 ' ' , - 、 1 1 名. の 弁 護 士 6 年後 の 535 年 後 に そ れ は 『市 民 法 大 全 C o r p u s l u ri s C i v ili s』 と い う 名 前 が 付 け られ 法 律 と マ 法 の 効 力 を 与 え ら れ た 『市 民 法 大 全』 は ① ロ 般 的 諸 原 理 を 叙 述 し た 『法 学 提 要 ロ マ A D l 3 4 I n s t it u t i o n e n 』 ② 法 古 典期 ( ) を主と した 約 0 名 の 法律 著 述 家の 作 品 か ら 9 1 4 2 箇所 の 抜 粋 を収 集 し た 『学説 嚢纂 D ig e s t a 』 ③ ハ ドリ ア ヌ ス 帝 か ら ユ ス テ イ ニ ア ヌ ス 帝 ま で の 勅 法 を 集 め た『 エ ス テ イ ニ ア ヌ ス 勅 法 集 C o d e x l u s ti n i a n u s』 ④5 3 5 以 後 に 公 布 さ れ た 総 計 1 6 8 の 新勅 法 『新 勅 法 集 N o v e ll a e L e g e s 』 か ら な る 『市 民 法 大 全』 特 に 『学 説 桑纂』 の 発 行 と に完成さ せ た . 、 して の - o 一 、 ー ・ 、 、 、 。 とも に 。 ー ロ 、 上は H A F T R e c 法 文 献 の 原 典 は 重 要性 を失 い マ F r itj o f , , d y s Wa e e r ' A tsg h 1 cL t e 2 1 ei c h t e s c , 『正 義 の 女 神 の を見 出 せ る , o v e r . 秤か ら Z DE E A U E R 27 A p の は た d n e rt e A g ッ パ ロ ー a s c le d u J e T 凸a g e ' tl b M u n c , u s a E . h て の 原 典 が 消 失 して し ま べ ' L ln e s e u c (1 1 9 90 e n 法 2 0 0 0 年 の 流 れ』木 鐸 社 b h Åu 月 . . 1 9 9 5) p p 200 0 JaA a y s . . 1 9 8 8) , た っ 以 ( 平田 公 夫 訳 1 0 3 ff よ り ま と め た o . っ . . 、 。 、 。 措 か れ た 資 料 が 同様 な性 質 の も の で あ る の か は現 段 階 で は 判 明 し て い な い ロ ッ パ 法 制 史』 ミ ネ ル ヴ ァ 書 房 1 9 8 7 上 山 安 敏 編 『近 代 ヨ p 4 コ イ ン グ 前 掲 書 p 2 7 : 1 1 3 5 年 に ア マ ル フ ィ を 占領 し た ピ サ 市 民 が 『学 説 愛慕』 の 人像 の 28 。 ・ z e n it p 4 8 に よ れ ば 1 0 世 紀 ま で の マ ヌ ス ク リ プ ト の 中 で 「 正 義+ の 擬 人 像 こ れ らも ま た こ の 「 正 義+ の 擬 た 2 つ で ある 天 秤 の み を有 し て い る c . ヨ a h a 、 ほ とん どす 、 。 ー . 29 写本 一 - . を発 見 し た時 皇帝 、 タ ロ ル 2 ー 教え 直 ち に そ の 内 容 を学 校 で 世が 法 廷で 施 行 され る よ う に 命 、 現在 ほ と ん どそ の 根 拠 は な い とされ て い る ラ シ ュ ド ル 前 掲書 p 1 09 : マ 皇 帝の 長 い 闘争 に お い て も つ の 対抗材 料と な る の 知識 を 教授す 機 構 管 理 は 教皇 と神 聖 ロ っ て い た 12 2 4 年 に フ リ ドリ ヒ 2 世 が ナ ポ リ 大 学 を 設 立 し シ チ リ ア 王 国 民 が そ こ で 学 ぶ じた と され て い る が ー 、 。 . ー ー ー 、 。 ボ こ と を 強制 した 。 ロ ニ ー 大学 が ヤ 教皇 派 の 、 町 に あ る大 学と して 教 皇 の 保 護下 に 置 か れ た と ハ ス キ ン ズ 前掲 書 つ で ある も隆 盛 し た 理 由 の p 28 ハ ス キ ン ズ 1 95 7 前 掲 書 イ タリ ア にお い て カ所以上 の 場所で跡付 pp 2 1 22 こ の 復活は ニ ロ が い が に 当 時 こ の 都 市を 北 イ タ も こ と が で る ボ 初 で は な 今 と 同 様 き 多分 ヤ 最 ける こ こ が ま も なく そ の 中 心 に な っ た リ ア の 交 通 の 主 要 路 の 合流点 に し た 地 理 的 諸 理 由 の た め に と し て い る 更 に 学 ぶ 場 と し て の 「 学校+ と し て の 形 態 は i 2 世 紀 以 前 に 点 在 し て い た そ れ は 教会 付 属 の 修 道 士 学校 や 世 俗 の 修 辞 学校 を 母 体 と し て い た 31 ニ ヤ 大 学 の 法 学教師 ボ ロ 領 主 法廷 の 裁 判補 佐 人 と し て 現 れ 極 め て 優 れ た 法 学 知 識 を 示 い う こ と - 。 30 . - - . 、 ー 、 。 、 、 。 . 、 。 ー 、 す 10 76 。 ラシ 32 ハ 33 コ 年付 ド ル 前掲書p イ - ト形 式 もの の . p 27 こ う した註釈 ー 、 . T SI R A I SI r o n t St u 35 ibid 36 P o : die s s ス , a n c C t u die s . , , a n o ・ f P a d tit u t n s u a e o b ef o r f M e e di e 1 3 50・ v a l d t e x t 2 5) p 1 6 . p 17 . . ラシ ド ュ れてい る 37 ' N ti fl n を加 え た テ キ 。 乃 e S t u dl u m A r ts a n d S cle n c e s a t P a d u a y G t i t u t e o f M e d i e v a l S t u d i e s 1 9 7 3 ( P n tifi c a l I al I n s ' 34 。 22 マ 法 大 全』 は 中 世 以 降流 布 し た 『ロ に 中 世 法 の 若 干 の 補 遺 を加 え た も の で あ っ た グ前 掲 書 ン . 前掲 書 p キ ン ズ 19 5 7 ス と し て は じ め て 示 され た も の で あ る 根拠 11 7 ー ュ 、 記 録 で は『学説 桑纂』が 裁 判 判 決 の けの 森征 - ル 前 掲 書( ー S i r a i si 。 『「 モ ス , o p . 中) p 1 6 0 . i °t . p 18 イ タリク ・ - し か し なが ら こ の 16 1 契約 は 全く 実行 され な か っ た と推 測 さ . M ス の l t al i c u s + o s 中世 法 学 思想 ロ ー 法学 マ の 正義 の 学と し 巻 6 号( 1 9 8 8 : 6) p p 1 3 6 所 収 こ の 中 世 て の側面 』 慶鷹義 塾 大 学法 学部 『法 学 研 究』 にお ける統 の 原理は 表 象 と し て の 芸 術 に お い て も 示 さ れ る cf r P A N O F S K Y E r w i n G o t L ] c a m L l t e c t u r e a n d s c h o l a s t7 c l s m N e w Y o r k : M e ri d i a n B o o k s 1 9 5 7( 前川 道 郎 訳 『ゴ シ 第6 1 ・ ・ 一 o 、 , . , ' ・ ・ ' , , 』 平 凡 社 1 9 8 7) 38 マ ス 垣 ト (稲 良 典 訳) 『神 学 大 全』 創 文 社 1 9 7 7 Ⅱ 1 p 9 1 9 7 「 法 は 正 義に 由 来す る と い わ 39 ニ ボロ ヤ の 法 学者 バ ル ト ル ス( 1 3 5 7 没) は 以 下 の よ う に 言 う 法 は 徳 そ れ 自 体 の 実 行 だ か ら で あ る+ そ れ は 正 義 は 徳 v i r tA で あ り れ るが 40 「 レ ダン ト ヴ( 久 保 正 幡 訳) 自 然 法+ 岩波書 店 6 0 6 1 41 m e kln g s t w o b o d} e s : a G T O S S a O T dl a n a o n D lg e s t a 1 1 1 v ( E A N T O R O W I C Z E H : P ri n c e t o n U n i v P r e s s 1 9 5 7 ( 小 林 s t a dy l n M e d ) a e v a l p o l ] tl c a l 地 e o l o g y P ri n c e t o n N J 公 訳 『王 の 二 つ の 身 体 : 中 世 政 治 神 学研 究』 平 凡 社 1 9 9 2) p 5 4 2 n 6 0 更 に 「 そ れ ゆ え衡 平 は ッ ク 建築 と ス ラ学 コ , ・ ・ ・ ー 。 - 、 、 ・ - ' ' ' ' . ・ . , , . ・ ・ , ・ ・ , , ・ ・ ・ . - 43 - . , 義を母 に 持 森 「 モ ス 正 42 43 衡平に と続 く つ+ イ タ リク ・ ¢ M ス lt a li c o s て は 注 2 0 を参 照 つ い c o fr 法 学思想 p 1 8 粟 生 武 夫 「 法 律解釈 学 の 神 学性 は の u s+ . . 『法 学志 林』 第 3 4 巻( 1 9 3 5 ) 第 9 号 1 0 号 1 1 号 p 森` 「 モ ス イ タ リ ク ス M o s l t a li c u s + の 法 学 思 想 p 45 同 書 p 8 チ ヌ ス( 1 3 3 6 年 没) は 「 衡 平 と 理 性 は 同 , 44 , . 。 . い か に して始 た か+ つ 10 6 1 9 の で の 一 の 理性 ti o は 、 r a ト ス マ アクイナ ・ が ス も あ る+ と 述 べ て いる こ の 場合 か つ て ア リ ス トテ レ ス ( 論 証 的 理 性 r a ti o) と 呼 び が 分 析 的 に 判 別 し 抽 象 す る ( 分 別 知) と し た も の を 含 み 後 に ( 論 証 的 推 論 r a t i o ci n a t i o ) を 派 生 す る も の で あ る と 論 者 は 考 え る c fr 『世 界 大 百 科 事 典』 茅 野 良 男 「 理 性+ 46 ロ グィ ッ チ 前 掲 書 こ の 著作 の 内 容 に つ い て は カ ン ト p p 1 2 9 ff ; 森 「 中 世 イ タ リ ア 都 市 - . 。 、 、 、 o . - 、 に お け る 「 正 義+ 社会 . . ジ+ か ら 引 用 し た グ ィ ッ チ 前掲 書 p 1 3 0 48 例 え ば パ ド ヴ ァ 大 学 は 設 立 当 初 か ら コ ム ネ は 大 学 で 法 律 を 学 ぶ 学 生 の み に 家 屋 借用 の 便 宜 免 税 世 俗 法 廷 か ら の 自 由 徴兵 の 免 除 債 務 者 と し て の 拘 束 の 免 除 市 民 権 な ど の 諸 特 権 を 与 えて お り 1 2 6 2 年 に は 彼 ら の 諸 特権 が 公 式 の 契約 と して コ ム ネ に認 可 され た 更 に コ ム 47 カ ン ト の イ メ ー 。 ロ - . ー 、 、 、 、 、 、 ー 、 。 、 ネ は 当初 は 教会 法 の 教授 と市民 法 の 教授 に の み 給 与 を払 っ て い た 可能 性 も 示 唆 され て い る ま た 大 学 の 人 事 に お い て は 法 学教 師 は し ば し ば コ ム ネ の 裁 判 官 ら に よ っ て 直 接任命 さ れ る 機 会が あ っ た さ ら に 法 学教 師組 合 は 当初 1 2 人 に 制 限 され て お り そ の 構 成 員 の う ち の 「 講 い マ ス 義 しな タ ドク タ d o c t o r n o n l e g e n s + が 存在 し て い た 彼 ら はす な わ ち コ ム ネの ー 。 ー 、 、 。 、 ー ー ー 、 . 、 裁 判 官 で あ っ た こ う し た 教 師 組 合 の 人 数 の 制 限 は 恐 らく パ ド ヴ ァ の 様 々 な 学校 で 法 を 教 え る 教 師[d o c t o r】を 統 括 し 法 律 専 門 の ウ ニ ヴ ュ ル シ タ ス の 構 成員 の 試 験 母 体 と し て 機 能 す る こ と で 統御す る と い う 役 割 を果 た し て い た た め に 設 定 さ れ て い た と 考 え られ て い る つ ま り ス ト ウ 。 、 、 、 。 ウ ム に お け る 法 学 の 「 学位+ に コ ム ネ の 構 成員 が 大 き く 関 与 し て い た こ と 織 構 成員 は 法 科 を 卒業 し た 市 民 で あ っ た こ と が い え る S I R A I S I o p °it p p 1 9 ル 前 掲書( 中) p 2 3 デ ィ 。 , . . 、 ・ . ム コ ー ネの 組 ー 22 ; ラ シ ド ュ ー . コ ム it p p 8 5 9 1 神 聖 ロ マ 皇 帝の 代 理 人 と して パ ド ヴァ に 入 場 し ネを崩 パ ド ヴ ァ で は 皇帝派 の 勢 力 は 弱 ま り 教 皇派 が 伸 張 し 壊 導い た ノ が 没 落 した 後 ッ ツ エ リ パ ド ヴ ァ の 古 い 貴族 で あ る エ ス テ 家 な ど に 変 わ り ていた そ の 中でも 後に コ ム ネ を終 蔦 49 F O LI G N O o , p ° . - . ー ー . ェ - 、 ー 、 ー 。 、 させ領主に収 ま て しま う カ ッ ラ っ 闘 争は継続 的 に 行 50 E 51 R U BI N S T EI N ' p e 1 n L て お りそ の っ " N i c ol a , e te M M , ラ家 の 伸張 に 勢力 版 図 拡 大 に 心 は目覚しい もの が あ ー ili u a r s s o f P d a u a 血 を注 い で い た d l t a li a a n a , . . . . , 、 良の 体を作 る 52 と 同様 の と で あ る+ i b i d の こ " L M IN I O PA U L U E L L O ・ . , R i( 1 9 5 6) p p 6 5 7 1 p 5 9 よ り 抜 粋 訳 M O RP U R G O S B r u t o il b u o n g i Fi r e n z e M l s c e n a D e a d l s t o m a d e ll B Ⅹ ' ig i o d e m e p it p 5 5 n 4 G i r o r m i a n d I) a o . . ° . . ま た 対外勢力 と の 。 P o lit i c a l T b o u g b t n ; 19 6 5 p p 4 4 7 5 n ' ) た っ 。 d dl e A g e e d H a l e I R e t a l L o n d o 「 公 共 の 善 は 平 和 を意 味 し そ れ は 社会 の 最も 至 高の 到 達 点 で あ り u r o 地 、 o f His Ti ” m e , - . そ れ は ま る で 健 康が 最 、 . t n ” e St ' d7 D u a n te s c ' h l, ・ . 。 . ' 53 n '' l r u d i e n 2; a d e ll A r t e d e ll a L r te l D O n O r e d7 Z lD O B e n v e n u t o S u g p R i v i st a d a r t e F i r e n z e : 0 1 s c h k i 1 9 3 3 p p 1 6 0 1 6 2 n 2 54 伊藤 亜 紀 『色 彩 の 回 廊』 あ り な 書房 2 0 0 1 p 7 7 , , . ' - ' ' u di c e , ' n e ' ' a n a a ' , T m o , a c u r a d e ll a ・ , . , . . 55 s p 56 a d i F E gi d i R o m a b S O l a m e n t e cl tt a c u r a a d , . e n o M U R A T O RI , L u d o v ic o A ” {s l c k i tt a ' 1 9 0 5 2 7 ii 2 2 7 C o m m a p z T m 血 c e /p e r d ) 1 7 ・ , o . ' ' l ol ' n t o n io , R s lo D ' e m m Jt a ll c a m m S ' p ' e r 1n l u s ' w ' D e m lc o b c Tl t w e s tltl a , v:7 12 C e c a e c o sl s e D ダa l t T e ” Ⅹ M il a , ' d n o : Tip o g r a fi a a 1 7 2 7( R i s 上 a n a s t F o r n i S a l a B o l o g n e s e 1 9 7 8) 7 1 5 s q q 桂 冠 詩 人 に 選 出 さ れ た 後( 1 3 1 5) 毎 年 市 民 の 前 で 朗 読 さ れ た 58 ヨ ロ ッ パ 最 初 の 悲 劇』 ア リ フ 土 居 滞 寿 美 『ェ ケ リ ニ ス 葉舎 2 0 0 0 p 1 0 1 59 つ い ン ロ グ ィ ッ チ 前 掲書 を 参 照 て はカ ト 世 俗 的 権 力 者 自身 が 正 義 で あ り 法 と な る 過 程 に ま た 論 者 は 注 3 に 挙 げ た 論 文 に お い て 裁 判 官 で あ り 都 市 の 象徴 で あ る コ ム ネ と い う表 象 の 各 い に お け る 共 性 を じ て る 通 論 都市 60 こ の 作 品 は 1 2 6 0 年 代初頭 に 著 さ れ 1 2 6 5 年 ご ろ イ タ リ ア 語 に 翻 訳 さ れ た 論 者 が 使 用 し た d e ll a S o c 57 作品は こ の i eta P a l a ti n : , . , . . 、 、 - 。 ー ー ー . - 、 ー 。 、 。 - 44 - . L A TIN I の は、 tr e s o r ) . t ra n s ' B , n et t o ru l at ed b y P ' L ) ll t , l B a u B) d T e S tt a r r e tT o u e d Sp a n (T h eS O P u r b e B e o n g k o o a o f th l d wi n . t e (G a r la L i li v = r e a s u r e d lib n r a r d r e s o y f o u d i e v al m e G a rl a n d P u b 1 9 9 3) 引 用 箇所 は Ⅱ 2 9 に あ た る こ め て し の 作 品 と 《善 政 と 悪 政 図》 関 連 を初 提 示 た は S K I N N E R Q u e n ti n A m b r o gi o L o r e n z e t t i : T h e A r ti s t a s P o li t i c a l P h il o s o p e r P T O C e e d l n g s o f B r l d s h A c a d e m J ; 7 2 ( 1 9 8 6) ニ に よ る 別 の 作 品 『小 宝 庫 I I T e s o r e t t o また ラテ ィ ツ 』では ジ ュ ステ イ pp 1 56 に よる lit 90 ' tu e r a r e v , . e ri e s S . の N , の Y e w k o r : . , 。 , " の , ” ' , ' , ・ イ ア が 王冠 J u li lit . - ー o . をか ぶ B ol t o a tu e r a r e 、 H n ; S C H E D EI o 2 帆 . て 登場す る っ Zl t . ll o w a y N e w Y o r k S e r A) p 6 8 , . a r la d P n e b u . l l ttl e t T (G 19 8 1 , e a S u T e a r la n ) d it e d e , d lib r a ry a n d tr f m e o l a te d b y al a n s die v . ( 1 4 4 6) M e m o r a b ili e n b u c h M u n c h e n B y e r i s c h e S t a a t s b ib li o t h e k C L M S C H L OSSE R G i u s t o F r e s k e n i n P a d u a u n d di e V o r l a u f e r d e r S t a n z a u r a J a h r b LZ C L d e r K u n s 地 1 s t w 7 s c L e n S a m m h L n g e B d e T A ll e r h 6 c h s t e B K a l s e r h a u s e s 1 7( 1 8 9 6) p p 1 3 1 0 0 p 9 5 62 K I S S E L o p cit p 3 5 63 論 者 は こ れ が 法 律 書 の マ ヌ ス ク リ プ ト に 正 義 が 現 れ な い 要因 で あ る と 考 える 法 学 の 隆盛 6 1 4 1 8 fo ls 1 3 1 d e ll a S e g n a t , . C I G : ' (T h tt O e s o F e , , v . , . , " 2r ・ , . ” - ' , ' - , . . , . . . 、 によ っ 。 て 大 量 生産 され た 法 律 書 の マ プ ト の 巻 頭 を飾 る 人 物 は ヌ ス クリ 教 会 法 で あれ ば キ リ マ 皇 帝で あ っ た 、 ス ト教や歴 代 教 皇 市 民 法 で あれ ば エ ス テ イ ニ ア ヌ ス 帝 に 始ま る 古代 ロ G I B B S R a n d L E N G L E S D l u m l n a b n g 地 e L a vF( L e g a l M a n u s c z 7b t s l n C a m b n d g e 「 正 義+ の 擬 人 像 が 法 律 書 C o ll e c t l o D S L o n d o n T u r n h o u t : M ill e r H a r v e y P u b li s h e r s 2 0 0 1 ー 、 。 ' ' , . ' ' ' . , ' , , , に 現れ る 例 を論者 は未 だ に 見 64 e q u a h D C e C U D Ct a l lb r B t P けて つ fe c t a ' ' C ' v1 cl a C hi . a r a u n c U , ta C L D a a { e t} d et 1) b ' ' o n ta F ir S . co m n a D ' b s e tl m l e D 。 tl cl a ; ' ) u s ' s1 z e ・ e D tl g e t n a V e n Z a m t o dl G lo a ' 7n l B e 8 b o gl t ' m d brat ' o n o s vl ' c a m l M e e B S e m d 7tat e dl T in ' o e TI O , o r iT CO n a FR U G O NI 19 8 3 o : E in a u di ' 1 u c u D . , , 。 M O RP U R G O e n z e 図版 図 ta te ・ t a tt a n a p 1 5 4 よ り 引用 65 第五 巻 第 1 0 章 を参 照 . 66 ez eT ない い 1 一 , S t ab . , S . U , Tip G C . 。 D a uT e S C O a r n e s e c c . P hi d e T e ' u ' tt o E e l P a lazz o d el P o d ' e s ta d l E ' 1r e n z e . , F i g li 1 8 9 7 , 覧 《理 性 と し て の 正 義》 パ ド ヴ ァ 図 2 《脅 か さ れ る ム 図 3 《ジ ュ ス テ イ ツ イ ン( 7 7 7 8 鋳 造) コ - ー イ ネ》 パ ア》 ウ パ ラ ッ ツ オ ス パ シ ア ヌ ス ネ( 1 8 世 紀 頃 に 修 復) デ ッ ラ ラ ジ オ ネ( 1 8 世 紀 頃 に 修 復) マ 皇 帝 在 位 6 9 7 9) に よ る コ イ ン 79 : ロ デ バ ラ ッ ツ オ ドグア ェ ・ ラ ッ ラジ オ ・ ・ ・ 帝(9 ・ - - 1 ー コ ・ 図 4 《ジ ュ ス 在位 1 6 1 テ イ - - ツ イ ア》 1 8 0) に よ る コ マ イ ル ク ス ・ ア ウ レリ ウス ン - 45 - ・ ア ン トニ ヌ ス 帝( 1 2 1 18 0 - : ロ - マ 皇帝 図1 図2 - 46 - ㌔ + 鷲 i 転 守 図3 、 , ヽ ′ ヽ 図4 47 f \