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Page 1 金沢大学学術情報州ジトリ 金沢大学 Kanaraพa University

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Page 1 金沢大学学術情報州ジトリ 金沢大学 Kanaraพa University
Title
石川県におけるヒトのイヌ糸状虫症感染に対する背景の疫学的研究
Author(s)
畑, 直宏
Citation
金沢大学十全医学会雑誌, 104(1): 46-53
Issue Date
1995-02-01
Type
Departmental Bulletin Paper
Text version
publisher
URL
http://hdl.handle.net/2297/9112
Right
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,各著作権等管理事業者に確認してください。
http://dspace.lib.kanazawa-u.ac.jp/dspace/
4
金 沢大 学 十 全 医学 会 雑 誌
第1 0 4 巻
糸状 虫症感染
対す る
6
石 川県に お け る
ヒ ト の
背景
イ
ヌ
畑
イ
糸 状虫 症 は
ヌ
肺疾患 と鑑別 し
の
に くい
宿 主 とす る寄生虫 で
疾患
幼 虫 を 保有 す る 蚊 に 刺 唆 さ れ
るに 至 り
所
.
ア カ
,
イ
,
蚊 の 分布 は 地 域 的 な 環 境 に よ り 異 な る
て
,
イ
ろ
,
糸状 虫 雌 成虫 の 抽 出 ( D t r o fil a ri a i m
a d u lt
i ti s
m
e xtr a ct
5 地域 で の み 陽性 域 抗 体価 ( 対 照 群 よ り 待 た 陽性 限 界
有者の 割 合は 1 6
であり
3 4%
∼
.
.
の
抗 体価 分布 に も他 区 間 に 差 が 見 ら れ
に
高か
た
っ
これ
.
ら の 成績は イ
,
主
幼虫移 行
の
に
( B A L B / c) に 接 種 し
照群
ウ
マ
ス
,
宿 主 の 免 疫能 に よ り 排 除 さ れ る
ヒ
a r a siti c
の
"
た
っ
だ
フ
,
ィ
して い
その 後
で
,
肺の イ
,
.
u m
d ir
a n
の
肉眼 的
,
は
イ
,
すな わ ち
.
1941 年
.
ヌ
F
,
a u st
たが
,
F
決定が でき な い まま 症例を記載 して い た
こ の こ
とがあ
トに おけるイ
ヒ
っ
て 以来
皮下 腫 瘍中 の 虫 体 が 摘 出 さ れ
た の が最初の 症例 で あ
っ
た
.
次いで
,
A bbr
,
tr a c t ;
M F
,
m
ic
ro
fil a ri
!
吉村 ら が
,
,
肺イ
,
ヌ
陽性域抗体価保有
.
少なく とも 3
,
7 匹 の
∼
マ
ウ
ス
の
マ
ウ
ス
で
,
;
PBS
,
o
-
di ( 3
-
p h o s ph
-
ア カイ
,
た
っ
報 告 は 91 例 を 数 え
at
っ
.
その後
-
た
・
ス
対
匹 数は
一
,
時的に
,
そ の う ち肺イ
,
本 症の 病 原 虫 は い う ま で も な く イ
.
期幼 虫) で
い
卯肪
られ
大阪で
,
イ
ヌ
ゴ
ネ
,
ウ ヤ プ カ (A
コ
発育 し
で
糸 状 虫 症 は6 8 例
ヌ
ヌ
ヌ
と ん どの 場 合
ほ
,
身体各部に
寄生 例の 多 く は
ed e ∫
ねg
oオ
)
一
,
,
(6))
b u ff e r e d
s
ali n e ;
T P BS
-
,
t
W
e e n
;
-
て
っ
,
他 組織
,
そ れ ら の 報告
'
.
カ
エ
( C 祝J g ヱ 〆 錘
乃ぶ
しか し
.
,
た また ま
低 い 確率 で は あ る
,
第 Ⅳ 期 幼 虫 あ る い は 幼 君成 虫 に ま
踵 嗜 を 形成
,
そ の 中 に 寄生す る
般 検 診 時 に Ⅹ 線像
DiA E X
と報
な どが媒介蚊 と して 知
糸状 虫 の 第 Ⅲ 期 幼 虫 は
,
々
′
糸状 虫 の 感 染 幼 虫 ( 第 Ⅲ
を 始 め 肉食 獣 に 感 染 す る
人体に 侵入 した イ
が感染 し
わ が 国で も 次
わ が 国で は 主 と し て ア カ イ
,
トウ
れ
m
,
1993 年 2 月 末ま で に わ が 国 で
l
て 増加 の 傾向が う か がわ れ る
-
e
ウ
マ
血 清疫 学
れ
エ
記載の み の 症例は 4 例 で あ
t h y l b e n z t hi a z o li n e S u lf o n a t e
e
っ
時 的 に 感 染す る
一
の
異常
平 成 7 年1 月2 5 日受 理
2 2 A zi n
非固有宿
,
吻か ら 得 た 第 Ⅲ期 幼虫 を
糸状 虫症 と し て 報 告 し て 以 来
例は年を 追
肺癌 が疑わ れ
,
おけ る陽性域
・
人畜 共通寄生 虫症
よ り 同定 さ れ
に
5)
-
a
4)
ら
u r a
,
抗体価は 全体
,
ト に
ヒ
,
糸状虫第Ⅲ 期幼虫は 非 固 有動物 で も
ヌ
糸 状虫 の 幼 君虫 の 断端 を 検出
ヌ
平 成 6 年1 2 月2 7 日受 付
A B T S
わ が国 で は1964 年
.
N is h i m
,
た ヒ ト の 肺の 病理標本中 に イ
e v i a ti o n s :
た
っ
陰性域抗体価保有者
,
・
次々
糸状虫 症を 報 告 して
ヌ
多 く の 研 究者 の 関 心 を 呼 び
,
また
・
・
寄生 例は 1 9 札
は 病理 標 本 中 に 虫 体 を 確 認 で き た 症 例
a u st
た
.
の
ら
種の
.
っ
も虫体を 検出する こ と はで きな か
的に
告 され る よ う に な
2'
(fil a ri a) 類 似虫 体 を 人 体 内 ( 大 静 脈 中) よ り 見 い
,
らの 地 区に おけ る陽性域抗体価保
陽 性 限 界 を1 q 9 ( 支 十 3 S D ) あ る い は1 2 3 ( 豆 + 1 0 S D )
,
し
に
な 疾患 と
々
イ
,
糸 状虫症
ラ リ ア
1957 年
病 理 組 織学
カ の
マ
い
よ り試み た と こ
に
糸 状 虫 感 染 動物 を 作製 し
ヌ
つ
.
近年注目 され る よう
,
,
イ シ
タ
ッ
ほ1 0 匹 中 3 匹 で あ り
で
人畜共通寄生
!
も
に
とか ら
・
糸状 虫 症 は 肺 に お け る 種
ヌ
こ
「 支 + 10 S D」
,
流
m
ofil a ria sis)
と して
つ
一
と症例が 報告され る よ う に な
e x
ろ
とが 示 唆 され た
m
注 意 し な けれ ば な ら な い
,
世界で初 め て の
,
る3 】
β 如ノ
よ
ヱα r よα g
s
z o o n o si s)
掛こ
.
鑑別診断上
は
d
Ⅵ′O r
y
ト の イ ヌ 糸状 虫 症 ( h
虫症( p
な
e
こ
実扱的 に イ
,
糸 状虫 を 感染 させ た ネ
以後 幼 虫 は 死 滅 L た も の と 思 わ れ た
感染が成 立 し
K
こ
更に
ウ ス の 陽性 域 抗 体価 保 有 状 況 を 検 討 し た
マ
と す る と1 0 匹 中 7 匹
・
,
ヌ
.
イ ヌ 糸 状虫 第 Ⅲ 期 幼 虫 接種
,
陽性 限 界 を 「 孟 + 3 S D 」
が
イ
に
.
2 つ を設定 し
の
実 験的
.
感染後 3 週 目 に 剖検 した と
,
これ
.
1 月4 ( 平 均1 8 4 ) で あ
.
.
う ち 2 個体
,
は 蚊 は ほ と ん ど採 集 さ れ
1 2 地 区 の 計9 8 1 名 の 健 康 人 血 清 に
,
ケ
他は 3 4 個 体 と
,
陽 性 域 抗 体 価 保 有 者 が 見 られ た 地 区 で は 陰 性 域 抗 体 価 保 有 者 と は い え
平 均 抗 D i A E X 抗 体 価 は1 0 3 ±0 0 2 で あ っ た
の
で
糸状 虫 第 Ⅲ 期 幼 虫 保 有 蚊 の 地 域 的 な生 息 分 布 に 差 が み ら れ る と 同 様 に
ヌ
検討 L た
い て
つ
∼
.
金沢市 内2
,
糸状 虫幼虫 が 検出 され
ヌ
.
抗体価保有者の 分布に も地域的な差が み られ る こ とを 示 唆 して い る
へ
イ
≧1 7 6) 保 有 者 が 存在 し た
,
石 川 県 に お い て も 発 症 例が 報 告 さ れ
・
,
に
その 他
,
な ど肉食獣を終
コ
糸状虫 の 感染幼虫 で あ る第m 期
ヌ
他 の 市 東 南 部 住宅 地
,
ネ
・
Di A E X ) 抗 原 に 対 す る 抗 体 検 出 を E L IS A
抗 体価 は1 7 6
陽性 域 抗 体 価 保 有 者 の
,
しか L
.
ヌ
糸 状 虫 幼 虫 保 有状 況 を
ヌ
次 に 石 川 県 内 の 1 0 市町 村
.
イ
本丸
,
が304 個体 (89 9 % ) と最も多く
・
と が 判明した
こ
カ
エ
3 0 4 個 体 中1 3 個 体 (4 3 % )
カ
エ
イ
糸状 虫 症 は 肺 癌 を は じ め
ヌ
がイ
ヒ ト
,
た また ま 発症す る
,
ア カ
.
ず
ヌ
イ
こ の ア カ
,
こ肺 イ
本症媒介蚊お よび そ の 蚊の イ
,
全 体 で は 0 7 % ) か ら は 第Ⅷ 期 幼 虫 が 検 出 さ れ た
カ
エ
まず
.
市 北 部 住 宅 地填 で は3 3 8 個 体 の 蚊 が 採 集 さ れ
.
掛
と L て 注目 さ れ
つ
そ の 第 Ⅲ 期 ( 感 染) 幼 虫 の 侵 入 を 受 け
,
少数な が ら 5 種構の 蚊が採集 され た
(1 5 4 %
一
中 村 硲 之 助 教 授)
:
ト ウ ゴ ウ ヤ プ カ な ど 媒 介蚊 に よ り 伝 播 され る
,
5 3 ( 1 99 5 )
宏
病 原 体 と な る イ ヌ 糸 状 虫 ( β如 才 払 イα r′乃 m ff′∫) は
.
本症 の 発症 に 関 す る 背 景 を 検 討 L た
,
お い て 調査 L た
に
カ
エ
直
人 畜共 通 寄 生虫 症 の
,
もあ る
で
イ
ア カ
,
近年
,
-
46
疫学 的 研 究
の
金沢 大 学 医 学 部 公 衆 衛 生学 講 座 ( 主 任代 理
ヒ ト の
に
第1 号
,
■
D i r o f il a r i a i
,
p h osp h at
e
b u ff e r e d
.
特に 肺
銭 型 陰 影 が 指摘
m
m
s ali n e
iti s
a
d u lt
ヒ ト に
され
に
手術 に よ り 腫 痛 が 摘 出 さ れ
,
よ り 本症 と 判 断 さ れ た
病 理 学 的 検索
,
お け るイ
虫種の 同定
,
■
)
る が1 '
掛こ
,
疫 学 的 観 点 か ら 調査 さ れ
,
討 され た報告は な い
の
本研 究 で は ヒ
背景を知 るた め に
.
状 虫幼 虫 の 保 有 状 況 を 調査 し た
こ
せ
さ らに
.
と に 鑑み
,
イ
ヌ
非 固有 宿 主
へ
,
イ
ヒ ト は
,
.
ヌ
糸 状 虫 感染
ま た 石 川 県 各地 の
ヌ
幼 虫移 行
に
つ
っ
イ
ヌ
糸状虫幼虫の 蚊 に おけ る自然感染状況を知 るた め に
金
,
ケ
ブラ
所 に1 0 W
601 G ( 東芝
採集 した
に
入
っ
ッ
ク ラ
イ ト付 野沢 式 ラ イ ト ト ラ
実 験 感 染 用 の イ ヌ 糸 状虫 ミ
・
実験 感 染 用 の イ
採 集 は1 9 9 3 年 夏 期 の 4 5 夜 に わ た
.
て行
っ
た 蚊は 生か L た ま ま実験室に 持ち 帰り
種 を 同定
,
,
ク
,
っ
た
ロ
ロ
直 ち に 実 体 顕 微鏡 下 で 解 剖 し
状 虫 幼 虫 の 感 染 の 有無 を 調 べ た
-
ネ
.
ッ
石 川 県 予 防 医学 協 会 か ら
l
10
m
l を採血 し
の
され
イ
分離
2
ン
っ
ン
イ
.
ク 産)
コ
ヌ
を 用い た
i c r ofila ri a
m
庶に B A L A/ c
っ
m
網 布製 ケ
ウ
マ
トを 入 れ
育 した
凝 固 防止
,
ク
ッ
イ シ
マ
ジ ( 20 ×2 0
( A gd
の
m
の
円筒 ガ ラ
容器 に イ
この
.
ビス
ー
東京)
,
×30 c m
た
ー
ム
エ
実験に 供 した
.
用い
そ の 腹腔 内
,
抗 体価
た
グル
の
比較の
吻に
イ
い
エ
ー
ウ
マ
へ
,
タ
ス
簡で
,
そ
の
脱 毛腹 部
,
蚊は ケ
,
に
保
っ
た
ス
.
ため
,
.
,
ジ中で 飼
ー
頭部お よび
,
大部分の 第Ⅲ 期
生き残 っ
ム
培地 ( 日水製薬
は
全て B A L B/ c 9 週令の 経で
同様
東京) 2 0 m l
,
ウ
マ
,
て い
.
ウ
マ
イ
ヌ
糸状 虫 幼 虫 接種
ス
に
おけ るイ
種後3 週目 に
ウ
マ
ス
ヌ
滅菌
に
入れ
10 匹 を
抗 DiA E X
.
5 匹 の 血 清を 対照 と し
ス
至 ら しめ た
り死
肺は直 ちに10 %
,
標本を作製し て鏡検した
そ の 血 清を
した
Ⅳ
の
ス
ホ
マ
ウ
ス
を
ル
マ
リ
ン
一
.
30 ℃ に て保存し
-
ウ
感染に 関す る検討
,
第 Ⅲ 期幼 虫 接
を 剖 検す る こ と に よ り 検 討 し た
検 視後
に
マ
糸状 虫 幼 虫 感染 の 有 無 ほ
採 血iこ よ
方
開腹
,
・
開胸 し
液 に て 固定
,
剖検 は 全
.
肉眼 的 に
,
HE
染 色病 理
採血 し た 血 液 は 血 清 分離 し
,
7) 8)
抗 D i A E X 抗 体価 の 測 定
,
抗 Di A E
.
り行
1
X
供
に
よ
抗体の測定
っ
.
た
.
DiA E X
抗原の 作製
D i A E X 抗 原 ほ 辻9 ) に 準 じ
成 熟イ
.
,
に
.
抗 D i A E X 抗体 の 検出 は D i A E X 抗 原 を 用 い た E L IS A
た
た
,
.
3
o
ロ
吸 血 した蚊ほ
る 第 Ⅲ 期 幼虫 の み を 取 り だ し て
の
イ
ジ の 布 目 を 通 し血 液 保
ー
20 隻の 第 町親幼虫 を接種 し た
に
ナ
.
飼 育蚊 匹 数 は 約4 0 0 匹) に 血 液
幼 虫 が 吻 部 に い る こ と を 確認 で き た1 4 日 目 に
,
ツ鍾
糸状 虫 M F を 保 有 す
ヌ
吻 に 第 Ⅲ 期 幼虫 が 移動 し て い る こ と を 調 べ た
蚊を全 部解剖し
た め
前脚か ら
g ∫ αg g
29 ℃の 条件下 で前述と 同様 の ケ
,
の
作製
吸 血 時 間 は 1 時 間と L た
.
か ら採
加温 下 で蚊に
,
吸 血 後1 2 日 目 か ら逐 次 少 数 の 蚊 を 解 剖 し
.
L たイ
ヌ の
カ
温 湯 の 循 環 に よ り3 ㍗C
,
ヌ
常 に 血 中に
,
.
( 三 協ラ ボ サ
ス
た もの で ある
ー
で
ヌ
長 崎 大学 熱 帯 医 学 研究 所 か ら 分与
,
内径 5 c m ∴ 縦 6 c
,
3 % 砂糖 水 を 与 え
Y a m a n ak a
,
金沢 大 学 動物 実
,
ジを用 い イ
ン
糸状 虫 幼虫 感 染 マ ウ ス
存 容器 か ら 吸 血 す る
l
(
糸 状虫 自 然 感染 イ
ヌ
そ の 血液 を血液保存容器 に 入れ
,
吸血 用の 蚊は
.
血 液保 存 容 繹 は
の
入
た シ リ
保 存容 器 の 底 を 密 着 さ せ る と
N
ラ リ ア
ィ
実験 感 染 時 に ほ
.
継 代飼 育 さ れ て い る ネ
バ
・
の
ン
・
る血液 10
・
リ
パ
ヘ
皮膚を張
.
般 住 民健 診 の た め に 採 血
一
,
m
ト
イ ヌ糸
,
フ
ロ
は 推定 4 才 の 雌 成 東 イ
ヌ
を保有 して い た
0 3
ホ ル ム で
石 川県住民の イ ヌ糸状虫 に対 する抗体保有状況
.
ク
糸状 虫 M F を 含 む 血 液 は
ヌ
感染 イ
こ の
・
吸 血 させ た
東 京) を 設 置 し 日 没 前 か ら 翌 朝 ま で 飛 来 す る 蚊 を
,
殺虫 した 後
Ⅱ
プ FL M
ッ
る 標 準抗
い
.
M F) と 蚊
・
沢 市 内北 部 の 平 野 部 住宅 地 と 南 東 部 丘 陵 台 地 に あ る 住 宅 地 の 2
金 沢 大学 医 学 部 寄生
,
実 験 的イ ヌ 糸状 虫 幼 虫感 染 動 物 の 作 製
■
1
M F
金 沢 市 内 に お け る イ ヌ 糸 状 虫 幼 虫 の 自然 感 染 の 実 態
D i A E X) 抗 原 に 対 す る 抗 体
,
得 られ た 結 果 ほ
.
験施設の 犬舎に 飼育され て い るイ
.
,
e xt ra ct
6
Ⅲ
材料お よび方法
.
ad ult
体 価 分布 ) と 比較 した
血 した
t
iti s
m
1 2 ケ 所( 図 1 ) の
,
イ ヌ糸 状虫雌成 虫の 抽 出
虫 学 教室 で 血 清学 的 診 断を 行 う に あた り対 照 と し て
ウス に 実験的に 感染さ
マ
m
保 有 状況 を 調査 し た
の
石 川 県 下1 0 市 町村
,
計9 81 名 分 の 血 清 を 対 象 に
( D i r of il a r i a i
般 住民 の
一
て ほ非 固有種で ある
て検討 した
い
糸
ヌ
47
され た 血清の 分与をう け
そ れ ぞれ の 関連性を検
,
糸状虫 に と
糸 状 虫第 m 期 幼 虫 を
の
感染の 背景に 閲 し検
おけ る イ
ト に
抗 体保 有 状 況 の 血 清 疫学 的調 査 を 行 い
討 した
!
金沢 市 内 に お け る 媒 介 蚊 相 と 蚊 の イ
,
糸 状 虫症 の 疫 学
住民
.
石 川県 に お い て も 過 去1 0 年 樫 の 間 に 既 に 4 症 例 が 報 告 さ れ て
い
ヌ
ヌ
,
よ り摘 出 し た イ
近藤 ら
ヌ
相川 =
方法 に 従 い
の
作製 し
,
糸 状虫 雌 成 虫 は 取 り 込 ん だ 血 液
を 充 分 排泄 さ せ る た 軋 3 7 ℃ に 温 め た 生 理 食 塩 水 中 ( 成 虫 1 隻/
100
F ig 1
・
・
DiA E X
A
r e as
a n
tig
f
e n
or
e x a m
in h
i n a ti o
e alt h
y p
n
o王
er s o n s
t
h
e
a n
i n I s hik
tib
a w
a
od
P
y
a g ai n st
r ef e c t u r e
.
m
l) で 数 時 間 飼養 し た
体 を 洗浄 し た
ど 凍 結 乾燥 し
.
その 間
,
生 理食 塩 水 ほ 5 回 交 換 し 虫
血 液を 排 泄 し淡 黄 白 色 に な
.
-
2 0 ℃ で 保 存 した
.
この
っ
た 虫体ほ
,
その つ
虫体 約 1 g を 乳 鉢 内 で 軽
48
T
bl e l
a
a t u r al
N
.
K
n o T th e r n
o s q uit o
M
C ‡J
4 ℃
乱
p
2
Di A E X 抗 原
.
1 0 0F Ll を
L ab
N C
下 で2 4 時間 放 置 す る
l を 加え
m
オ
させ た 軋
京) を 用
b uff
い
er ed
ヤミ
ー
0 01 M
s ali n e
4 ℃ で保存 し
イ ク
マ
(t
w
ee n
r 。d u ct s
で
に
D
,
PBS
-
シ
ッ
イ ク
レ
イ ク
マ
プ
レ
プ レ
ロ
ツ
.
T P B S)
ー
ィ
ル
ペ
オ キ
)(
T P BS
ダ
イ ク
マ
結合 抗
ゼ
ー
ト 血 清 の 場 合)
ヒ
洗 浄 した 後
スル フ
∴
ネ
ォ
ル に
ヒ
た
ル
Ⅰ2 5 %
フ
.
長 405
レ
ク
ッ
os
p
h at e
ア
}
,
( 2 2- A zi n
o
,
胤
フ
ト
N
・
-
ペ
.
)
n u m
e
d
N
Of
d
e te c t e
u m
b
lar
of
er
v a e
Ⅰ
Ⅱ
of
ri a
a
st a
e
g
Ⅲ
2
0
ハ
2
3
3
0
O
3
3
3
0
n
U
)
4
4
4
0
0
5
4
4
0
0
6
5
5
0
0
7
6
6
0
0
6
6
0
(
8
9
7
7
0
O
10
11
11
0
O
11
2
0
2
O
12
21
0
20
1
13
2
0
0
2
ォ
トメ
ー
抗 体価
,
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ー
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U
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d
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37 ℃ で 1
,
を接種 した
ため
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ー
ウ
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チ ル
エ
-
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ン
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-
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・
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ロ
値
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.
・
勝 田)
,
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O D
・
マ
▲
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,
イ ク
,
よ り行
O D
値
お よ び標 準
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の
検定
,
,W
hit n
an n
有意差有 りと した
e
t: 検定 を 用
y の
・
蚊
,
の
こ の
,
ケ
所の 住宅地 に そ れ ぞれ
採集を 試み た
イ ト ト ラ
ラ
場所は 浅野川と
犀川に
ジシ
カ
マ
雌 蚊 で は 6 種額
ア ヵ
では
イ
1
エ
ヵ
が
,
.
ヒ ト
み であ
っ
ス
た
こ
れに 対し
多く採集 され
3 3 8 個 体 の う ち 3 04 個 体
,
加)
が1
所 の 市北
他の 1
▲
雄蚊 で は 3 劉 乳
・
ケ
雌 ともに
軋
89 9 % を 占め て い た
・
.
こ の
他の
5 種 類 の 蚊 が 計3 4 個 体 と 少 数 な が ら 採 集 さ れ
採 集され た雌蚊を 総 て解剖 した と こ ろ
検 出 さ れ た の は1 3 個 体 ( 4 3 % ) の ア カ イ
5 種額の 蚊 か らは全く検 出され な か
蚊 1 個体当た りの 幼虫 数は 2
∼
っ
た
イ ヌ 糸状虫幼虫が
,
カ
エ
.
の
た
吸 血 に 関 係す る 雌 蚊
特に
,
っ
蚊は
,
,
計 6 種煩 が採集 され た ( 表 1 )
,
圧倒的に
t
.
マ
e ∫ α 路0 ♪た
(A ed
部 田 園 地帯 の 平 坦 な 場 所 に あ る 住 宅 地 で ほ
の
プを 設置
は さ まれ た 台地に 位置 し
個体採集さ れた
,
ッ
1 ケ 所 は 市 内南 東 部 の 住 宅地 で あ
.
×
比率 の 差
直 接確 率 計 算 法 を 用 い
績
っ
抗体 価 の 平 均 値は 全 て 平 均 値士 標 準 偏 差 ( 孟 土S D) で 表 記 し
ほ カ イ ニ 乗 ま た は F is b
が
た
の t
て
っ
金 沢 市 内 に お け る 蚊 の イ ヌ 糸 状 虫 幼虫 自然 感 染 の 実 態
.
雌 蚊 と して ほ
e nt
抗体 価 は 正 規 分 布 に 従 う か ど う か ほ 不 明 な
ほ と ん ど採 集 さ れ ず
.
2 群 の 平 均値 の 差 の 検 定 に は S t u d
糸状 虫 の 第 Ⅲ 期 幼 虫
ヌ
ロ
陰 性 血 清 と し て 金 沢大
8}
,
.
金沢市内の 2
し
値 は検 査血 清 の
る健康人 の 血 清
を用 い た
に
3
の
抗 体 価 の 差 の 検定 ほ M
0 05 を も
p <
Ⅰ
ン
次い で
・
測定は
の
ス
イ
.
成
S u lf o n a t e
-
.
ウ
マ
ス
ウ
マ
,
で
ズチ ア ゾリ
e n z t h ia z oli n e
-
結 合抗
い
有 意差 有 り と し た
血 清の 場
ス
1 時間 反 応 さ せ た
ジノ ジ3
p pl
て
.
ギ 血 清 (C
a
っ
0 05 を も
p <
,
オキシ ダ
ル
ル
ニ
統 計 学 的検 定法
換定 に
z a w
次
■
1 000 倍に 希釈
,
r o d u c t s)
O D 値 は 陰 性 血 清 の O D 値)
ウ ス 血 清 (C
.
(C
ン
37 ℃ で 1 時間静置 した
,
学 寄 生 虫学 教室 で 調 整 し て
の
er
of
i n 1 3 f e m al e s
w it h
D; r of il
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M o s q uit o e s w e r e c oll e c t e d i n n o r t h e n K a n a
f 。 u n d t o b e in f e c t e d wi t h Dt r o! il a ri a i m m iti
T a bl e l)
・)
大 阪) 加
,
トの 各ウ
ー
ヤ
Ig G
ト
で の 吸 光 度 ( O D) を 測 定 し た
抗体 価 は
.
e T
of l a r v a
i nf e c t e d
r
2
-
抗原が 吸
.
ブ ミ
更に
.
3
1 0 ) と す る 計 算 式 を 用 い て 算 定 し た (T
た
b
e
e ns
1
東
,
化 ナ ト リ ウ ム 溶 液 2 5 〟1 を 加 え て 反 応 を 停 止 さ せ
ッ
n m
ー
で
,
,
V
u
a
・
プ レ
ロ
ある い は
,
加 え 37 ℃
発色 基 質 2 2
ト
ー
ニ
( 6)】 A B T S ) 5 0 pl を 加 え
O D
吸着
ト に
ー
( 和光純薬
ア
で洗浄 した
-
,
シ
合) 1 0 叫 を 各 ウ
.
n at e ch
溶 か し た 液 を 準備 し た
.
ウ ス I g G ( F c) ヤ ギ 血 清 ( C a p p el P
た
b
n u m
p
.
U S A) を 0 04 %
,
ソ20
ウ シ
に
-
u rh a m
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プ
b
n u m
凍
,
T ot al
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o s q uit o
M
ト は乾疾 しな い よう に 蓋を して
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・
・
ー
d
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.
′
エ
注 入 した 37 ℃
ル に
ェ
ト (D y
ー
希釈 液 で 1 0 0 倍 に 希釈 し た 被 験 血 清 1 0 恥1 を 加 え
した
マ
プ
ロ
酸 緩 衝 生理 食 塩 水 ( p H 7 2) ( p h
ロ
S ta g e
2
C uLex
pi pi e n
i m 椚 ‡わ∫
a bl e
を溶 解 した 溶 液
g
A M W-2( バ イ オ テ
ー
ャ
上 記の ごと く に 作 製 し た
,
,
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1 3 ( 4 3)
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ス
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,
0
次い で
・
ー
ロ
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設霊諾…: 慧 ご
26
T
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1
吸着
の
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,
0 05 %
,
,
時 間 反応 さ せ た 後
P
m
マ
in
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測定法
.
PBS
い
抗原 1
ー
2 日 以 内 に 抗 体価 測定 に 使
,
血 清 希釈 液 と して
P
た
っ
ル
セ
P B S) で 3 回以上 洗浄を繰 り返 した
,
着 し洗 浄 さ れ た
3
リ
.
,
へ
96 穴
ン
ウオ
ン
( %)
er
(
■
ト
プ レ
ロ
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O
3 U4
で1 0 分 磨 砕 した
z
上 清 を 透析 用
,
と に よ り抗原を
ニ
b
u m
m
58
超音波破砕故 モ デ
,
大 阪) を 使 い 2 0 k H
,
ロ
こ
M
al e
m
0
V ir g i ni a
.
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0
イ ク
ム
平底の イ
,
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慧監禁
慧監禁
.
あた り DiA E X
l
m
N
1
坤
結乾燥 した もの を DiA E X 抗原と した
蒸留水 1
r e sid e n
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0
〆f
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g
マ
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m
入 れ 4 ℃の 蒸留水中で15 時間透析 し
の
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0
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精工
東 京)
b
m
0
M
祝
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で6 0 分 遠 心 を 行 い
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1
⊥
4 8 時 間捷 絆 し な が ら 抗 原 の 抽 出 を 行
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3
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.
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g ェ
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.
からの み
こ の13
21 隻セあ り
,
ほ
で
個体に
他の
,
つ
い
て
と ん どが 1 0 隻
お けるイ
ヒ トに
以 下( 2
7 隻) で あ
∼
た ( 表2 )
Ⅲ
たが
っ
2 個体で は 各
,
第Ⅲ 期幼虫の み が検出 され た の
,
々11
各 1 個 体 (7 7 % )
は
.
虫 を 共 に 検 出 した の ほ 1 個 体( 7 7 % ) で あ っ た
即ち
.
て み る と 2 個 体 (1 5 4 %
虫に 限 っ
.
は 0 7%) の み であ
ア
,
1 0 市町村
調査 した
1 2 地 区の 計9 81 名 の 住 民 に
,
第Ⅲ 期幼
,
示 した
個体に 対 して
い て
つ
,
.
,
陽 性 域 抗 体価 保 有 者 の 割 合 が 最 も 高 か
.
.
市 1 7 % ( 2/ 1 1 6)
.
金 沢 1 l 7 % (1/ 6 0)
,
able
3
R at e
・
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(D i A E X )
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,
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193
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1 88
1 8 5 土 0 03
1 85
1 8 1 土 0 05
.
-
.
.
.
.
.
.
1 81
.
.
1 94
.
.
1 85
-
.
1 8 1 土0 0 5
.
.
.
.
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.
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.
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,
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呂
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呂
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… ≡
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i二
冒≡
i:… ≡
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ミ
:苧 慧
≡
2
。
.
11 8
1 1 4 ( 9 6 6)
0
0
0
4
17
41
30
14
8
94
9 1 ( 9 6 8)
0
2
2
8
19
37
16
5
2
11 6
1 1 4 ( 閑 3)
1
1
2
8
15
34
40
8
5
60
5 9 ( 9 8 3)
0
1
1
3
17
23
8
5
1
193
1 9 0 ( 9 8 4)
1
1
3
11
40
64
44
20
6
0
0
8
8 8 (1 0 )
0
0
0
2
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53
11
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0
⊥
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.
i n i n h a b it
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,
1
K
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1 81
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2 ( 1 7)
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116
A
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n t ib o d y tit e r
wi t h p o siti v e
1 82
0
n tib o d
A
1 76
0
見られ な か
,
抗 体 価1 2 以上 の 住 民 の 割 合 を 比
Di r of il a ri a i m m iti s
i n I s hik a w a P r ef e c t u r e
3 ( 3 2)
88
輪
l
2 地区 の み で 有意 の 差 が 見られ
の
ai n s t
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94
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4 ( 3 4)
50
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K
M
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,
陽性 域 抗 体 価 保 有 者
.
O Siti v e
a n tib o d
50
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S h ir a
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.
陽 性域 抗 体価 保 有者 が 見 られ た 地 区 で 有意 に 高 か
,
S ub
a k ui
n t ib o d
b)
N
of
r
a n tib o d
た 白峰 地区
っ
富 来 (3 6 8 % )
,
陽性 域 抗 体価 保 有者 が 見 ら れ た 5 地 区と
.
.
た 7 地 区の う ち 自 陣地 区以 外 の 6 地 区 で は
っ
.
較す ると
o siti v e
N
b)
4
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a n ak a
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Y
S hir
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S ub
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g
e
wi t h
n ts
.
,
7 地 区 を そ れ ぞれ ま と め て
.
.
T
た
富 来 町 1 6 % ( 3/ 1 9 3) が
-
.
山 中 (4 5 6 % )
.
.
加賀
▲
1 74 で
∼
陽 性 域抗 体 価 保有 者 が 見 ら れ た 5 地 区
,
島 ( 52 8 % ) と 羽咋 ( 42 0 % )
た の は 山 中町 の
っ
次 い で 宇 出津 町 の 3 2 % ( 3/ 9 4) で
,
は 加 賀 (4 6 5 % )
が 見られ な か
.
,
そ の 割合 が 最も低 か
,
・
1 3 名 (1 3 % ) の み に 認め ら
∼
.
(2 5 3 % ) の 4 地 区 で 有 意 の 差 が 見 ら れ た
・
76
.
地区間の 差異は
.
各地 区 に お け る 陰性 域 抗 体価 保 有 者 で 抗 体 価1 2 以 上
.
人 の 割 合 ( %) を
で
1
,
9
陰性 域抗 体 価保 有者 の 抗 体価 は 分 布 を 表 4 に
.
.
糸状 虫感
ヌ
た
っ
1 94 で あ り
∼
.
(1 4 8 % ) と 比 較 す る と
豆 + 3 S D ; 標 準 抗 体価 分布 に
=
.
住 民 で 3 4 % (4/ 1 1 8)
イ
,
陽性 域 抗 体 価 の 範 囲 は 狭 く
.
ま た 平均 値 ほ1 81
,
陰性 域 抗 体価 保 有者 の 抗 体価 の 分 布範 囲ほ 0
.
あっ た
DiA E X 抗原 に 対す る抗体 価を
陽 性 域 抗 体価 ( ≧1 7 6
.
.
A
見られ な か
の
お け る 支 ほ 1 0 1 土0 2 5) は 5 地 区 で
T
両 期幼
.
.
検査を 目的 と して
有無の
れた
カイ
.
カ304
エ
1 94 であり
,
4
そ れに 続 い た ( 表 3 )
第
,
石 川 県 住民 の イ ヌ 糸 状虫 に 対 す る 抗 体 保 有 状 況
.
染の
た
っ
.
Ⅱ
2 0 隻検 出 され
,
第 ‡ 期幼 虫 が 確 認 さ れ た 蚊 の 個 体数 ほ 1 0 個 体 で
.
糸 状 虫症 の 疫学
ヌ
,
<
。 e
)
ぐ
0 0 01
.
0 026
.
<
0 0 01
.
0 123
.
<
0 001
<
0 001
.
H
ak ui
50
5 0 (1 0 )
0
0
0
0
9
20
15
4
2
N
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50
5 0 (1 0 )
0
0
0
0
17
24
9
0
0
0 3 94
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(1 0 )
0
0
0
0
10
11
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W
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0
0
0
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4
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3
0
3
7
19
42
16
6
0
0 111
3
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5 2 (1 0 )
0
0
0
1
4
33
10
3
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0 0 63
2
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K
a 11 a Z a W
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2
0
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A nt ib o d y tit e r < 1 7 6
K a n a za w a 1
St u d e n t s
of
A lli e d M e di c al P r o f e s si o n ; K a n a z a
K a n a z a w a-3 i n h a b it a Jl t S i n K ot a t s u n o a r e a
C o m p a ri s o n w it h S hir a m i n e b y F i s h e r s e x a c t p r o b a bilit y t e st
th e l o w e s t i n S i r a m i n e
,
b)
0
0
.
.
.
.
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0 0 01
.
.
.
.
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,
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.
d y t it e
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l 2
.
w
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50
た (p < 0 01 )
.
Ⅲ
実 験 的 イ ヌ 糸状 曳 幼 虫感 染 動 物 の 検 討
.
1
イ
ヌ
タ
イ シ
.
ネ
.
ッ
糸状 虫 M F
を 継代
カ
マ
実験感染蚊か ら の 幼虫検出
の
維持 し
,
イ
,
糸状虫 M F を 含む成熟
ヌ
イ ヌ の 血 液 を 吸 血 装 置 を 介 し 1 時 間充 分 吸 血 さ せ た
週目 ま では
,
果 58 5 %
蚊が イ
の
.
,
約半数の 蚊が 生存 して お り
0
均2 5 隻 ( 範 臥
.
は 吻を傷
糸 状 虫 に 感染 し て お り
ヌ
1 2) 保 有 し て い た
∼
け る こ と に よ り連出 して きた ( 図2 )
つ
虫 第 Ⅲ 期幼 虫2 0 隻 を
した と こ ろ
ウ
マ
腹 陛 内 に 接種
ス
方
各
,
ウ
2
イ
.
イ
可 能性 を 検 討 し た
の
抗体 価 は 1 0 0
か
た
っ
た ( 国 3)
っ
1
∼
.
1 59 で
∼
.
.
た
0 5 (1
.
.
つ
て
い
,
,
そ の 平均 値
,
マ
ウス 5 匹
とそ の 幅 は 極 め て 小 さ
0 3 ± 0 0 2)
.
.
感染成立 の
対 して 対照群
これ に
.
一
.
糸状 虫 幼 虫
感染後 3 週目 の 血 清に
の
た
抗体検出状況
の
ス
抗 体価 の 範 閉 は1 0 1
.
は1 2 1 ±0 1 8 で あ
.
ウ
マ
各臓
,
っ
イ
,
っ
ヌ
対 す る 抗 体 を E L IS A に よ り検 出 し
抗原に
DiA E X
,
虫休も検出 され な か
,
糸状虫幼虫感染 マ ウ ス
ヌ
虫 体 も 検 出 され な か
糸 状虫 第 Ⅲ 期幼 虫感 染
ヌ
イ ヌ 糸状
こ の
.
感染後 3 週 目 に 剖検
,
肺 の 病理 標本 に よ る病理 像も
の
ス
寄 生 を 示す 像 ほ み られ ず
の
る感染幼虫
い
10 匹 中2 匹 に 肺の 出血 像を 確認 したも の の
,
器 に 肉眼的な病変像 ほ み られ ず
マ
第Ⅶ 期幼虫を 平
,
蚊の吻に
.
吸 血後 2
.
生存蚊 の 解 剖 の 結
,
.
対 照 群 の 抗 体 価 の 平 均 値 か ら仮 に 陽 性 限 界 ( 陽 性 域 抗
.
体 価) を1 0 9 ( 支 + 3 S D ) あ る い は1 2 3 ( 豆 + 1 0 S D ) と す る と
・
・
.
.
イ
ヌ
糸 状虫 第 Ⅲ 期 幼 虫 感 染
ウ
マ
ス
,
う ち 「 夏 + 3 S D 」 で は1 0 匹
の
・
中 7 匹 「 豆 + 1 0 S D 」 で は 1 0 匹 中 3 匹 が 陽性 域 抗 体 価 を 示 し て
・
,
い
F ig 2
.
I nf
.
( A) L ar v
B
ar
e c ti v e
a e
g
e
Ⅲ) 1 a r
l in g o u t f
( B) I n f e c ti v
cr a w
5 0 0 J上 m
,
(
st a
.
ro m
e
of
v a e
lar
p
Dt
ro
r o b o s ci s
v a
・
B
ar
,
fil a ri a i m
of A e d e s
2 0 0 FL
m
i ti s
m
a eg
た
これ
.
ら 3 匹 中2 匹 ほ 上 述病理 所見に お い て
が 観 察 され た 個 体 で あ
・
y f )ti
Ⅲ期幼虫の
・
感染
対し
に
た
っ
応答が あ
,
示 して い た 3 匹 は
果で あ っ た
た ことを示 し
っ
イ
糸状 虫 は
ヌ
され る
遥
本来
,
イ
,
イ
,
ネ
t
ある い は キ ツ ネ
コ
属を 含む ナ
カ
エ
て い
12}
る
が
蚊
,
長崎市内に お ける ア
音
自然感染率は
の
O
q
こ
染率で あ っ た
琶
<
カ
(
カ
しW
道
t
こ の
ア カ
イ
.
ように
とト ウ
げo r 〝l∫ぷ) と
o n t r oL
A n tib o d y tit e r s a g ai n s t D i A E X a n tig e n in t h
F ig 3
a nd
i n o c u la t e d
wi t h D i r ofil a ri a i m m iti s l a r v a e
c e
.
*
p
< 0 01
.
.
(1 5 4 %
.
イ
に
.
エ
カ
ア カ
イ
エ
期幼虫を保 有 して
e
m
ic
e
c o n t r ol
行
っ
.
イ
カ
た 2 地 点で
イ
金沢市に
.
て
っ
キ
な
ト
,
媒介
い
た
マ
カ の
.
第 Ⅲ期幼虫
で
細
は ア
ッ
マ
シ
タ
イ イ
ダラ
か ら感 染 幼 虫
ニ
ヌ
マ
北海
,
16)
か ら発見 され て い る
.
た
ア カ
イ
エ
カ
ヌ
.
糸状虫幼虫が
そ の 3 0 4 個 体 中1 3 個 体
,
自 然感 染が み られ
方で は
採集個体数
,
て
っ
,
イ
う ち 2 個体
,
.
一
.
の
お
ても
い
体 に 対 し て0 7 % ) が 感 染 可 能 な 第 Ⅲ
カ304個
い
で あ
カ
エ
に
地域に よ る 蚊の 発生源 の 違 い と
られ た
カ
他の 蚊 よ りも高 い 感
,
カ
エ
カ
エ
シ
沖縄
,
ヌ
エ
わ が 国 で は1 6 種
,
高知 で は ネ
.
ガタイ
コ
ジ
ス
2 7% で
,
イ
タ
が 主 媒介蚊 で ある こ と が知 られ て い る
糸状 虫幼虫
ヌ
ア カ
!
,
わ が 国 本 土 に お い て は イ ヌ 糸 状 虫 の 共 通 の 媒 介蚊
,
検出さ れた 蚊ほ
(4 3 % )
ヒ ト
,
ウ ヤ プ カ 14)
ゴ
筆者が 調査 した
,
たが
っ
糸 状 虫 幼虫 の 自然 感 染
ヌ
13)
と が 報告 さ れ て い る
d 乃∫O rZf α 〟 乃
と して ア カ イ
m lC e
カ
エ
ア カ
,
,
族の蚊に よ
地域 が限 られ て
,
そ れ ぞれ 1 2
,
カ)
エ
イ
カ
旭川で は 第 [ 期幼虫が ア
今回
て
っ
ミカ
お け るイ
に
( 寄 生) に 関 す る 調 査 場 所 は
l
mi
高値 を
察
ヌ
イ ヌ糸状虫 を媒介す る こ れ ら の 蚊ほ
.
類 が 知 られ
」
・
特
,
は第
.
ウ ゴ ウヤ プ カ な ど
・
ス
に
た こ と を 示 唆す る 結
っ
ど 肉 食 獣 を 固有 の 宿 主 と す る 寄 生虫 で あ
C
ウ
感染 し た 幼 虫 が 検 出 さ れ て い な か
,
組織 内 移 行 に よ る 感作 が あ
,
考
両C e
マ
,
・
充 分感 染 し
l n o c ul a t e d
肺 の 出血 像
,
と か らL 実 験 群
こ の こ
.
,
金沢市内と い え ども調査を
大きな差が み られ
,
,
そ れ ぞれ の
量を 反映 して い るも の と考え
は 比 較 的 有機 物 汚染の 進 ん だ 水 系 に 発 生 す
1 7) 1 8 )
る
すなわ ち
.
家庭排水が流れ 込 み
,
どが絶好 の 発生源 とな
も 身近 な 蚊 と い え る
イ
を 示唆す る結果 で あ
っ
傾斜 地 に 位 置 し て い た
くく
に
ラ
イ
ア カ
エ
地形
.
,
るも の と考 え られ た
い
域の イ
ヌ
お け るイ
に
く 関係 し て い る
も
イ
,
を知 る上 で
思わ れ る
ヌ
こ の
.
た
方
一
.
唯
l
市 南 東部 の 台 地 の 採 集地 点 は
,
こ
と もあ
カ
発生最 盛期 で あ っ た 8 月
て
っ
蚊の 種相
.
ただ
ヌ
,
といえ る
い
地域 に よ
.
発症者は
Ak
い
▲
っ
8一
っ
は
て はイ
ウ
,
て
,
・
合 : l 1 % ) を得
.
タ
ス
ェ
の
っ
っ
ヌ に
の
成
イ
ヌ
,
地域 的に 差は あ
,
駆虫剤 の 開発 飼 い
,
金 沢 に お い て も 同様 に 減 少
,
今 ま で 全 くな い
,
糸 状 虫 第 町 斯幼 虫 の
ヒ
ト
ヌ
ヒ ト
の
へ
が 感作 さ れ た 状 態 に あ る も
よう な疾
こ の
.
・
ブ
ほ
,
っ
こ
実 験感 染 に 使 用す る イ
.
.
,
た地区 数は
,
,
.
,
,
お り
て
つ
陽性 限 界の 値 と し て
,
,
っ
て い
1 0 ケ 市 町 村 の 981 名 の
,
地区
差がみ られ た
間に
,
近
山 中町
,
る
ヌ
糸 状虫 感 染 イ
イ
.
陽 性域 抗 体 価 保 有 者
見 られ た 5 地 区 で ほ
っ
た
っ
.
含む イ
ヌ血
が行
た方法に 準じ
,
全体
と し て み て も 陽 性 域 抗 体価 保 有 者 の 見 ら れ た 地 区 で 抗 体 価1
っ
た こ とか ら
,
っ
町
池庄司 や Cle
,
M F の 寄生場所は
蚊 は死 亡す る
養し
ピギ
ル
筆者 は 1
.
.
2
陽性 域 抗 体 価 保
告は なく
筆者 は 病 理 像
,
を 検討した
イ
,
例数 が 少 な い
たが
っ
と もあ
こ
て
っ
そ の 結果
.
移 行寄 生 す る
ある
で
ウ
マ
の
ス
は で きな か
こと
っ
よ
っ
て
は
,
し 殺滅 し 得 た も の が あ
ニ の
様な感染
と が 示唆 され た
を用
っ
カ
ウ
マ
ス
た実験が 必 要であろ う
,
こ
とが 示 唆 され た
こ の
ヌ
,
これ
近年
景に
つ
,
注目 を集め て
い
て
抗 体産 生 が
の
,
糸 状 虫 幼 虫保 有状 況 と 抗 体 保 有
状況 と の 関 係 を 検 討 す る た め の 初 め て
の
試タ で あ っ た
.
剖検
・
.
ほ
す なわ ち
は
.
至 ら
移行 幼
,
長期に わ た
,
ぼ上
採血 の 時期
また
っ
て
,
ウ
,
ある
マ
結果と して掃捉
ト
ム
iこ
っ
い
よ るもの で あろ う こ
て
実験 的 に
.
ス
あ る い は 遺 伝 的 免疫 不 全
テ
ロ
ウ
マ
1
,
る ヒ トの イ
糸 状 虫幼 虫 の 検 出 を 試 み た
に
おいて は6 種
.
本症の
.
.
カ
エ
で
糸 状虫
E L IS A
,
に
次の
蚊 の 保 有す る イ
,
イ
ヌ
,
,
そ の う ち3 0 4 個
他 5 種 で は 計3 4 個 体 が 採集 さ れ た
よ
糸 状 虫幼 虫 が 検 出 され た の は
0 7 %) で あ
,
っ
た
対す る 抗 体 保 有状 況 を
よ り検討 した
.
そ の 結果
,
,
ア カ
イ
カ
エ
∴第Ⅲ期幼虫が 検出され た
で
.
石 川 県 内1 0 市 町 村1 2 地 区 に お い て
に
,
市 内 北 部 田 園他 の 平坦 な 住 宅 地
.
2
で
.
実験を 行い
338 個体の 雌蚊を 採集 したが
,
体 (8 9 9 % ) が ア カ イ
た
,
所に お い て 蚊を採 集し
ケ
ヌ
っ
糸状 虫 症 発 症 に 関わ る 背
ヌ
観 点 か ら 調査
.
金 沢市 内 の 2
.
い
論
生 物 環境 汚 染 の
よ う な結果を得た
ヌ
ヌ
ズ
ニ
結
糸 状 虫 幼 虫 の 感作 を 受 け て い る
.
研 究 は 疫学 的 に 蚊 の イ
蜘 虫 幼 虫移 行
.
は 2 個体 ( 2/ 30 4
トもイ
ヌ
おけ る感染例が少な
ヒ ト に
,
メ
の
ヒ
ヌ
ヌ
確定的な報
移行幼 虫を検出する に
て
ら の 結果よ
状虫 症 患 者 で あ る と は い ラ こ と は で き な い が
は
ス
原因 の 究明 に あた
イ ド に よ る 免疫 能 の 低 下
い
体 内で の イ
抗体塵生量と期間に 違い が あ っ た
,
寄生の
,
こ の
.
て
っ
した が
.
限 ら れ3 0 4 個 体 中1 3 個 体 (4 3 % )
て
い て の
た も の と 思わ れ る
に
っ
ス
つ
す み や か に 幼虫 を 捕 捉 し殺 滅 し 得 た も の
もの と推察され た
,
の
ウ
抵抗性に あい
糸
地区に よ
ウ
マ
,
,
は相対的 に 高い と い え る
陽性域体価保有者が必ず しもイ
氏管は 破壊
感 染 後 2 週 目 以降 で あ る こ と か
,
血 清抗体の 上 昇が確認さ れ た
,
虫 は 非 固 有 宿主
ス
ー
血清学的方法に よ り幼虫侵入 の 有無
,
みで あ
,
マ
発 育 経過 に
,
糸 状虫 と 同 じ線 虫 類 で あ る イ
ヌ
を 感染 3 週 後 と し た
の は
ギ
ル ピ
マ
昇 す る 時 期 を 感 染 後 3 週 目 頃 か ら と 想定 し
なか
感 受性 蚊 体 内 で
.
そ こ で幼虫は 発育
,
ジ 約4 00 個 体 の 吸 血 蚊 を 飼
ー
非 固 有宿 主 で あ る
,
の
.
り
その
,
ケ
など
.
現在ま で の と こ ろ
,
示 した吸 血 を刺
.
糸 状 虫第 Ⅲ 期幼 虫 の 移行 状 況
川'
の
ら
そ の うち生存蚊1 個体か らは2 5 隻の 第 Ⅲ 期幼 虫が 得 ら
,
れ ∴ 実験 に 供 し た
ら
e nt s
2 2)
r ah a 皿
2 i}
氏管で あり
ー
吸入 し た M F 数 が 多 い 場合
.
され
m
時 に 多数
一
.
Ab
,
現 在 も検 討 中 で あ る
,
マ
有者 が 見 ら れ た 地 区 で ほ 陰 性 域 抗 体 価 保 有 者 と い え ども 抗 体 価
.
蚊体 内で 発 育
,
多 数 の 飼 育蚊 に M F を
,
液を 吸わ せ る の が よ り能率的で
激 す る 物 質 な ど考 慮 し
の
た地 区 の う
また
感受 性 蚊 を イ
t
,
抗体 価 が1 2 よ り 高 い 住 民 が 有 意 に
陽 性 域 抗 体価 保 有 者 の 見 ら れ な か
て行 わ れ て い
っ
ある い は
,
わ ゆ る第Ⅲ 期
い
,
) か ら吸血 さ せ
ヌ
糸状 虫 感 染幼 虫 を 得 る た め に は
ヌ
地域 の
糸状虫症の 疫学的
し た 第 Ⅲ 期 幼 虫 を 分 離 す る の が 主要 な 方 法 で あ る
の
,
.
( M F 保 有イ
ヌ
多く
,
の
資料が 揃 っ た地域 を増
の
糸状虫の 感染幼 虫
自然 感 染 蚊 か ら 分 離採 取 す る か
.
宇 出 津 の 住 民 で 有意 に
の
,
幼虫を得 るた め の 研究は 色 々 な 種類 の 蚊を 使
陰性 域 抗 体 価 保 有 者 の 抗 体価 分布 に
住民の 割合が 有意に 高か
つ
は そ れ よ り も幾 分 長時 間 移行 さ せ た も の の
た 石 川 県各 地
また
ヌ
3
.
い
石 川 県 内健 康 人2 8 4 名 に
対照 群 の 成 績 と 今 回 著 者 が 得 た 結果 と を 比 較 す る と
た (p < 0 05 )
そ う 詳細 な イ
っ
解 明が でき るもの と考 えられ る
や す の が 今 後 の 課題 で あ る
ヌ
ぼ 特異 的 な 認識 分 画 を 認 め て い
ン
れ ら の 成 績 を 診 断 依疎 の 対 照 と し 使
っ
,
に
ィ
イ ヌ の 感染 率
を基本的な資料 と し
い
,
蚊 の 感 染率
て
つ
ス
テ
ッ
ち白峰 を除く 6 地区で は わずか に 2 地 区で あ
の
資 料 を 分析 す る こ と で
は
っ
抗 体保 有 状 況 の 3
トの
ヒ
グ に よ る 抗 原 認識
ロ
.
筆者 が 行
4 地 区で あり
以上
侵
糸 状 虫 症 の 血 清学 的 診 断 を 進
を 抗原と し
も地 区 問 に 差 が 見 ら れ た
多か
れほ
ニ
.
イ
ン
陽性 域 抗 休 価 保 有 者 の 割 合 は
高か
疫 学 的 検 討を 行 う に あた
現 在 の 検 出状 況 ほ 不 明 で あ
,
E L I S A に よ る 血 清 疫 学 的 成績 で は
6、
成熟イ
-
1 0 1 ± 0 て5 : 陽 性 域 抗 体 価 を 示 し た 人 の 割
=
,
の
g
ヌ
血 清疫 学 的 方法 は 有 用 な も の と 考 え
よ る検討 を 行
に
7 6 ( 真 土3 S D
,
ヌ
ヒ ト の
,
は DiA E X
て E LIS A
藤ら
こ
.
51
家 兎 に お け る 抗 体 上 昇時 期 が
ある程度の
,
ら
て
っ
近藤ら
今回
た
っ
.
有 無 に 関す る 研 究 を 行 い
.
感 染度 に 大 き
の
資料で あるもの と
わ ゆ る感染症と して は 少な い
21〉
a o
め るに あた
る
へ
1 9 7 7 年 に 近 藤1
,
糸状 虫 症 に 関 す る 疫 学 的 資 料 は
ヌ
患 を 検 討 す る に あた
.
-
ず れ も 約5 0 %
か な り減 少 し て い る2 8 )
入 故会は 常に あり
1
大 きく 関 与 し て
あ る い は 開 業 獣 医 科 医院 外来 の イ
が 検出され て い るが
イ
ヒ ト の
い
っ
糸 状 虫 幼 虫保 有蚊 の 実 態
ヌ
今後の 検討 の
,
当時 ほ
,
し て い る も の と 思わ れ る
.
ト
全国的に 各研究者の 報告を 見 ると
,
.
ト
,
よ う に 金沢市 と い う狭 い 地 域内に お い て
主 の 疾病に 対する関心 度 に 関係 し
る
ヒ
,
糸 状虫 感 染 の 資 料 は 乏 し く
ヌ
,
るもの の
の
4夜
生 息 密 度 の 差 は 当然 そ の 地
,
糸 状 虫 症 の 疫学
する
糸状虫 M F
られ る
発生条件に
糸 状虫 感 染 状 況
成 績で
の
績が あるに 過ぎな い
の の
に1
1 個体 も採集 され な か
の
ヌ
蚊 の 発生水域が形成 され
,
,
蚊
,
っ
.
おけ るイ
.
カ
エ
近 く に 発生源が ある こ と
,
北陸に おけ るイ
l
一
市 内で掃渡 され た イ
る
カ
イ
糸 状 虫 媒 介 に 地域 性 が あ る こ と が 明 ら か に な
ヌ
れ ら の 調査結果は
に
金 沢 市北 部 の 住 宅 地 の 調 査 地 点 で は ア
生活形態が
住民の
は ヒ トに と
最
ア カ
,
プ を稼働 した に もか か わ らず
ッ
た
特に
,
汚泥 の 沈 殿 す る ド ブ な
,
て
っ
堆も か な り 採 集 さ れ て お り
カ の
エ
.
てお り
おける イ
ト に
ヒ
,
,
計9 8 1 名 の 住 民 の イ
DiA E X
を抗原と L て
平 均 抗 体価 は1 0 6 土 0 2 4
.
陽性 域 抗 体 価 を 示 L た も の は 1 3 名 (l 3 % )
.
で
あっ た
.
.
陽性 域
52
抗 体 価 を 示 す 者 の 割 合 ほ 地 区に よ
川県
般住民もイ
一
イ
.
糸 状 虫 第Ⅲ 期 幼 虫 の
ヌ
実験的にネ
イ
タ
ッ
た
っ
シ
にイ
カ
マ
幼虫に ま で発育 させ た 幼虫を
ず つ 腹腱内 へ 投与 し
ウ
ス
感 染 実験 を 行
の
へ
糸状 虫 M F を 吸 血 さ せ
3 週日 に 採血
,
ウ
マ
c
屠殺 剖 検 した
,
臓器か らも寄生幼虫は 検出され なか
4
幼 虫 侵入
∴
そ の 結果
.
.
.
対照群 5 匹の
,
と した 場 合 で ほ 7 匹
豆 + 3 S D」
・
.
合 で は 3 匹が 陽性域抗体価を 示 した
ウ ス に はイ
マ
内を 移行
れた
とにより
こ
寄生虫
.
赤尾信明
,
坪 田宣之
,
寄生虫 誌
.
30
,
小泉
,
勤
5 4 9 5 5 6 ( 1 9 8 1)
坪 田宣之
,
吉村裕之: 実験的移行
,
寄
・
-
,
松永
赦
.
第1 版
,
5 3 87 頁
文永堂
-
,
,
東京
,
,
伊藤達也: 長崎市 内に お け る犬糸状虫の 浸淫状
,
熱帯医学
.
K
k
a e
a n
a
L
ab o rat or
g
N
of
稿 を終え る に あ た り 御 指 導 と御 校 閲 を 賜 り ま し た 恩 師 岡 田 晃 金 沢 大
学 長 に 謹 ん で 謝 意 を 表 し ま す ま た御 意 切 な 御 指 導と御 校 閲 を賜 りま し
た 金沢 大 学 医 学 部 教生 物 学 課 座 中 村 信
教授 に 深甚 な る謝 意 を表 しま
,
,
勇 : 犬糸状虫
1 4)
辞
,
.
搬蚊
.
謝
大 西 義博
,
凝 集 反 応 と 酵 素 抗 体法 に よ る 検 討
ス
ク
況 と 伝 搬 蚊 に 関 す る 研究
た ことが示唆さ
てい
て
い
・
広 節裂 頭 条 虫 症 の 免 疫 血 清 学 的 研 究
:
大石
1 3)
短 時 日 な が ら組 織
,
感作 さ れ
,
1 9 86
高抗体価を 示 した 3 匹 の
.
石 郷 岡清 基
,
ッ
近藤力王至
2)
1
=
と した 場
・
糸状虫第 Ⅲ期幼虫が感染 し
ヌ
寄 生 した
,
豆 + 1 0 S D」
つ
.
吉 村裕 之
,
55 6 0 (1 9 8 0)
,
生 虫誌
・
・
=
.
9 9-1 0 4 ( 1 9 8 4)
,
性 幼 線 虫 症 の 研 究 ( 3) 犬軸 虫幼 虫 感 染家 兎 の 抗 体 価 の 推 移
ウ ス の 1 0 3 ±0 0 2 と
・
33
,
-
1 1)
ウス では
マ
陽 性 限 界 を 「1 0 9
.
「1 2 3
,
感染実験
マ
0 0 5)
<
値 を 示 した (p
い
10 匹
,
の
寄 生虫 誌
.
-
ラ テ
29
.
ン
守 康: 寄生蠣虫類の 免疫電気泳動法に
近藤力王 至
( 2)
ずれ
い
,
ブリ
ロ
3 3 5 3 4 5 ( 1 9 7 4)
,
鈴 木俊 夫
肉眼 お よ
.
23
,
0)
1
,
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