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普及現地情報 明きょ(排水溝)設置作業実演会を中心とした 小麦は種前
普及現地情報 発信年月日:平成 24 年(2012 年)10 月 30 日 所 属 名:東近江農産普及課東部 番 号:D12016 部 門 分 類:120(麦) 発 信 者 名:金子・木田・東近江作物担当 明きょ(排水溝)設置作業実演会を中心とした 小麦は種前栽培研修会を東近江市で開催! 東近江の小麦作は、平成 20 年産で 10a当たり平均 300kg 前後あった収量 が、近年は 200kg 程度と収量・品質ともに低迷しています。当課では、グ リーン近江農協、湖東農協と連携し、2年間にわたり、土壌タイプ別に排 水対策や緩効性肥料、縞萎縮病対策の効果について現地試験を実施しまし た。その結果、天候不順の他に、土壌にあった排水対策の不徹底や作業の 粗放化などが低収化要因として考えられました。 そのため、「排水対策」の確実な実践を関係機関が連携して取り組むことを 目的に「小麦は種前栽培研修会」を東近江地域農業センターと共催で、東近江 市尻無町で開催しました。参加者は生産者を中心に 71 名が参加しました。 研修会は2部構成とし、第1部では排水対策の重要性とともに播種作業のポ イント、全量元肥使用時の注意点、縞萎縮病対策について、資料やパワーポイ ントを用いて当課より説明しました。第1部で用いた資料は、この2年間に東 近江で調査した結果をまとめたものであり、説得力のある指導につながったと 考えています。 第2部はヤンマー農機販売株式会社中部近畿カンパニーの協力を得て、現地 ほ場での明きょ(排水溝)設置作業の実演会を実施しました。作業の実践を通 し、室内研修会ではわかりにくい重要な技術のノウハウを現地で確認してもら うことができました。排水対策の重要性は理解していても実践できていない農 業者に対して、改善への動機づけに有効であったと思われます。終了後に行っ たアンケート調査でも、排水対策の改善に向けて、本研修で提示した内容に取 り組む意向が多く見られました。 当課では、研修会資料を関係機関に配布し、各地の研修会等で活用していただ くよう働きかけ、引き続いて小麦の収量・品質の向上対策への取り組みを支援 していきます。 写真)第1部:座学を 中心とした研修会 写真)第2部:ほ場における 作業実演会