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安全 - Toyo Engineering Corporation
Safety & Environmental Report 2012 安 全 Safety 社会から信頼される企業−その前提には「安全」への十分な配慮が あります。当社グループは、事業を進める過程において、万一にも尊い 人命が損なわれることの無いよう、安全に対する工夫と努力、そのため の時間と費用を全てに優先しています。 さらに「安全は全てに優先する」 という基本を十分に認識した上で、 全 役 職 員 の 安 全 教 育 などを通じ、この 安 全 文 化を社 内に浸 透させる ための施策を、継続的に推進しています。 「安全」は当社グループの重要なブランドの一つです。これを当社グ ル ープ の 共 通 のブランドとするため、多 面 的な活 動を実 施し、確 固た る安全文化の確立に積極的に取り組んでいます。 3 TOYO ENGINEERING CORPORATION Safety 安全記録 2007年から2011年の当社グループの安全記録は以下のとおりです。 総災害度数率(TRIR) は、連続して低下傾向にあり、災害件数の減少を示しています。 当社グループの過去5年間の安全記録 (ILOベース) 労働災害人数 年 (1月∼12月) 延労働日数 (千人・日) 延実労働 時間数 (千時間)(A) 総災害 (C) 休業災害 度数率 (注1) 総災害 度数率 (注2) 死亡災害 2007 10,559 103,424 1 20 341 21 362 0.20 3.50 2008 13,106 130,287 5 21 247 26 273 0.20 2.10 2009 16,769 164,344 4 9 156 13 169 0.08 1.03 2010 12,012 117,295 1 5 56 6 62 0.05 0.53 2011 8,521 80,783 1 6 12 7 19 0.09 0.24 無休業災害 死亡および 休業災害 (通院・治療)休業災害(B) 注1:休業災害度数率 (LTIR) = (B) ×1,000,000/ (A) 注2:総災害度数率 (TRIR) = (C) ×1,000,000/ (A) 休業災害度数率 (LTIR) 総災害度数率 (TRIR) (LTIR) (TRIR) 0.25 0.20 5.00 0.20 0.20 4.00 0.15 3.00 0.10 0.09 0.08 0.05 0.05 0.00 3.50 2007 2008 2009 2010 2.10 2.00 1.03 1.00 2011 (年) 0.00 0.53 2007 2008 2009 2010 0.24 2011 (年) Safety & Environmental Report 2012 4 Safety & Environmental Report 2012 安 全 世界に羽ばたけ、安全文化 ■ Safety Training 安全は、役職員全てにおいて安全文化の醸成がなければ、成り立ちません。 当社グループでは、一人ひとりの安全に対する知識および意識の向上を目指して、 全役職員を対象に安全教育 (全社安全教育) を実施しています。また、安全教育の履 修を建設現場への入構条件としており、本教育の非履修者は建設現場への立入りが できません。 当社グループ会社での全社安全教育 当社での全社安全教育 ■ Safety Meeting 当社グループでは、全ての国や地域で同一レベルの安全管理を 提供しています。このためには、 グループ全体としての安全文化醸成 が不可欠との認識のもと、当社グループ各社のHSSE責任者は定期 的に一堂に会し、安全管理活動の改善へ向けたコミュニケーション を図っています。 Toyo-Chinaで行われた HSSE責任者会議 参加した当社グループ 5 ● Toyo-Japan ● Toyo-Korea ● Toyo-China ● Toyo-Malaysia ● Toyo-India TOYO ENGINEERING CORPORATION Safety ■ Safety Campaign 当社グループでは、建設現場および事務所で 働く全員の安全意識高揚のため、毎年7月に安全 キャンペーンを同時に開催し、各種プログラムを 展開しています。 当社グループ会社でのキャンペーン開会式 ジャカルタ ムンバイ クアラルンプール バンコク 上海 北京 ドバイ アル・コバール テヘラン キャンペーン期間中における建設現場での救助訓練 モスクワ ソウル ミラノ 東京、千葉 カルガリー ヒューストン モンテレイ リオデジャネイロ サンパウロ カラカス キャンペーン期間中における建設現場での消火訓練 ● OFFICES ● 海外グループ会社、その他関連会社 主要キャンペーンプログラム ● 社長・海外拠点長のメッセージ ● ポスター・バナー・旗の掲示 ● 保護具の展示 ● 安全ビデオ映写会 ● 建設現場での安全活動・ ● ちょこっと健康増進 事故事例の紹介 ● 熱中症・交通安全・ 電気安全の講演 (朝のラジオ体操) ● 各種訓練 ● 安全表彰 Safety & Environmental Report 2012 6 Safety & Environmental Report 2012 安 全 安全文化に支えられて ■ TOYO-Group Standards 当社グループは、全ての国・地域で同一レベルの安全管理を実施するために、統 一基準(TOYO-Group Standards) を制定し、その徹底を推進しています。TOYOGroup Standardsでは、安全スタッフの数や保護具の要求などの安全に関する基 準を定めています。 Toyo-Japan Local Standards Toyo-India Local Standards TOYO-Group Standards Toyo-China Local Standards ● HSSE管理全般 ● 医療サービス・健康管理 ● 記録 ● 表彰・罰則 ● 監査 ● セキュリティ 事故の連絡・対応 ● 薬物・アルコール作業 の禁止 ●リスクアセスメント ● Toyo-Malaysia Local Standards Toyo-Korea Local Standards Toyo-Canada Local Standards 7 TOYO ENGINEERING CORPORATION Safety ■ HSSEマネジャーの育成 近年、特に大規模プロジェクトでは、 プロジェクト専属 の 「HSSEマネジャー」 の要求が高まっています。 「 HSSE マネジャー」 は、HSSE関連事項に関して、お客様への 窓口となるのに加え、プロジェクトのHSSE全般に責 任を持ちます。当社グループでは、グループ会社協力 のもとでHSSEマネジャーの育成を推進しています。 HSSEマネジャー育成のための講習会 安全ミニ知識 バードのドミノ理論 アメリカのバードが提唱した理論で、労働災害はドミノのように連鎖して発生するため、連鎖の一つを 断ち切れば、労働災害に至らな いというも の です。まず 、 「 制 御 の 不 足 」に対 する対 策 、すなわち 管 理 体 制 の 充 実 が 大 切ですが 、そ れと共に大 切 な のは「 基 本 原 因 」、 「 直接原因」の低減です。そのために、 これら原因の影響を事前に評価する 「リスクアセスメント」の励行が重要となります。 制御の不足 (管理) 基本原因 (起源) 直接原因 (兆候) 事 故 (接触) 傷 害 (損失) 保護具 建設現場では、作業員の身体を守るために、ヘルメット、ゴーグル、耳栓、手袋、安全 帯、安全靴等の保護具を着用します。 中でも安全帯には、胴部に装着するシンプルな胴ベルト型と、胴部の他に腿や肩 にもベルトを通し、全身を保持するフルハーネス型の2種類あります。 日本では、現在でも胴ベルト型が、広く使用されていますが、海外において安全帯 といえば、 より身体保護の面で優れたフルハーネス型が常識です。当社グループもフ ルハーネス型を標準としています。 閉所作業 建設現場で使用する不活性ガスの滞留による酸欠事故は、墜落・転落事故、感電 事故と共に3大死亡要因の一つとなっています。タンク、マンホール等の閉塞され た箇所で作業を安全に遂行するためには、作業前に、必ず酸素濃度および可燃性、 有害ガスのチェックを行い、作業中には新鮮な空気の供給を行うなど定期的に安 全を確認する必要があります。 空気中の酸素濃度は21%ですが、18%未満の環境におかれた場合に生ずる症 状を酸素欠乏症といいます。発症に個人差はありますが、16%では頭痛、吐き気 の症状が現れ、6%で瞬時に昏倒、呼吸停止、死亡に至ります。 Safety & Environmental Report 2012 8