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英語科授業づくりに向けて
英語科授業づくりに向けて 遊び感覚豊かな英語活動をとおして,間違いを恐れず進んで英語を使ってコミュニケーショ ンを図ろうとする授業 Challenge 積極性 Confidence 自信 Communication strategy 方略 高学年 表現を創る活動 あいさつ 自己紹介 歌 読む・書く 創作スキット スキット 外来語と日本語 中学年 表現する活動 スキット ゲーム アルファベット サイモンセズ チャンツ ゲーム クイズ 低学年 英語で遊ぶ活動 歌・チャンツ 絵本 学習過程 わくわく どきどき いきいき きらきら 課題発見 課題追究 適用・発展 まとめ 英語活動 意識の流れ モデルスキット チャレンジスキット めあて ・ 今日は○○をやってみた いな。 チャンツ 練習1(ゲーム練習) ・ ○○の練習をしよう。 ・ よし,やってみよう。 発表1 練習2 発表2 感想発表 自己評価 ・ もう少し工夫してみよう。 ・ うまくなってきたぞ。 ・ ○○が言えるようになっ てよかった。 ・ 次は○○に挑戦してみよ う。 年間指導計画一覧(1年 年間34時間,2∼6年 年間70時間) 学年 第1学年 第2学年 第3学年 第4学年 第5学年 第6学年 月 えいごでこ 4 んにちは オリエンテ おなまえを 6 数で遊ぼう おしえて すうじであ オリエンテ オリエンテ オリエンテ ーション・あい ーション・自己 ーション・自己 ーション・自己 ーション・自己 さつ 5 オリエンテ 紹介 100まで言え るよ 色で遊ぼう 今,何時 紹介 紹介 楽しいこと, いっぱい 誕生日はい つですか ぼくの一日 そぼう 何か飲み物 紹介 家族を紹介 しよう ようこそ薩 はいかがです 摩川内市へ か ステファニ abc あそびをしよ なろう ーさんと話そ Go! う う がいこくの 7 9 いろであそ ぼう くだもの大 10 すき 花屋さんに 好きな食べ 物を教えよう 家族を紹介し よう 好きな物を 言おう 今日は,何曜 日ですか で 得意なスポ ーツ わたしの好 きな物 どうぶつ大 何が見える すき カードであ 12 動物,大好き そぼう 買い物をし よう カードであ そぼう 送ろう 道案内をし よう わたしの買 Airmail を書こう 国際電話を い た い 服 かけよう は・・・ わたしの体 11 絵はがきを 英語を話そ う カードを作 ろう 遠足に出か けよう イギリス旅 行を楽しもう グリーティ ングカードを 作ろう カードで遊 ぼう からだのな 1 形で遊ぼう まえをいって わたしの好 今日の天気 きなこと とっさの一 ビバ,鹿児島 言 みよう 2 わたしのか 年生 初 め て の 買 ABCDEnglish い物 ぞく もうすぐ2 3 文房具 ALT と話そ う レストランで 大好き,薩摩 川内市 私の夢 じゃあ,またね いっぱいあり がとう My memory 実践的コミュニケーション能力の基礎を培うための授業の具体化 【一単位時間の指導過程】 過 程 活動内容 具体的な働きかけ わくわく ○ モデルスキットは,本時(本 Greetings ☆ 3年生以下は,本時(本単 単元)でのコミュニケーション 元)のターゲットとなる英語 への積極性のもとになる大事な Try 1 表現を扱ったゲームに挑戦 役割をもつ。→必要感のある場 本時のモデルスキット する。4年生以上は本時(本 面。表現意欲が高まるもの。イ を視聴する。 単元)のターゲットとなる会 ンフォメーションギャップのあ 話場面のモデルを視聴し,実 るもの。コミュニケーション上 際に挑戦することから学習 のトラブルを感じるものを提示 モデル1 の課題をつかませる。 する。 ゲーム・チャレンジスキ ットに挑戦する。 ○ モデルスキット視聴後のチャレンジ スキットをとおして, 話し合いながら 全員がめあてをつかむようにする。 Aim 本時のめあてを立てる。 どきどき ☆ 英語表現の獲得をねらっ た練習に取り組ませる。子 どもたちが必要とする表現 をチャンツで練習したり, 実際にスキット作りをした りする。 いきいき ☆ ゲームやスキットの活動 をとおして楽しく英語表現 を使い,慣れ親しませる。 ☆ コミュニケーション・ス トラテジーを駆使し,子ども たちの多様な思いを実際に 表現できるようにする。 ☆ 友達同士の interaction が 図られるようにする。 Try2 チャンツ・スキット練習1を する。 Try3 ゲーム1・スキット1に 挑戦する。 スキット練習2をする。 Try4 ○ 言い方が分からなかったり,忘れてし まったりした表現をリズムや強弱に気 を付けて練習させる。 また,子どもたちの練習の中に入って 質問に答えたり,必要な表現を示したり する。 ○ スキット1の発表をいくつか のグループにさせ,子ども同士 や GT,HRT からよかったこと を伝えるようにする。次のステ ップアップの視点にもなる。(ジ ェスチャー,声量,表情,新し い表現などが視点となる。) ○ 子どもたちの多様な思いに対 応するためにヒントコーナーを 設けたり,テキスト「ららら」 の活用を促したりする。 ゲーム2・スキット2に 挑戦する。 きらきら ☆ 自己評価,他者評価等をと おし,子どもたちに確かな Confidence を培うようにす る。 本時の活動でできた ことを振り返る。 ○ 子どもにはランランカードによる 自己評価をもとに感想を発表し合い, 達成感を十分味わわせるようにする。 ○ 教師は,評価規準・評価基準を設定し, 指導に生かすようにする。 【授業の具体化】 ○ 一単位時間におけるステップアップを図り, Confidence(自信) を培う。 ※ 第2学年 「色で遊ぼう」の実践 授業の実際(全8時間) ア めあてを焦点化する場面 過 主な学習活動 程 。 わ 色の言い方を思い出そう。 く わ 1 1年生で習った色を使ってカラー タッチゲームをする。 く ともこさん はどこにいる かな。 Red だから…。 新しい色の言い方を知ろう。 2 新しい色をカルタゲームで遊びな がら覚える。 いろいろな色の言い方に慣 れよう。 ど き ど き 1 絵の中の色を尋ねる場面を見る。 2 What’s the color? で尋ねたり, It’s ~. で答えたりする。 ○ 教師の働きかけ ○ 必要感をもたせるためにGTとHRTのモ デルをもとに「ともこさんはどこかな」ゲー ム①をさせた。 ○ 「ともこさんはどこかな」ゲーム①の後に, できたこと,できなかったことを話し合わせ て,めあてを設定した。 3 ラインじゃんけんや伝言ゲーム等 簡単だった をする。 4 できるようになったことを発表す よ。もっとや 違う色でやってみたい。 いろいろな色で遊ぼう。 1 ドローウィングゲームをして,友達 めあて いろいろな色で楽しく遊ぼう。 が言った色を帽子や服などのパーツ にぬる。 2 「ともこさんはどこかな」ゲームを とおして,物の色をもとに人物を捜 す。 色を使ったいろいろな遊び をしよう。 き ら き ら 前より色が聞き取れた ってみたい。 る。 い き い き 本 時 6/8 子どもの反応 1 コマンドゲームやペアゲームをす る。 2 カラーバスケットをして色の表現 を楽しむ。 3 色に関する本の読み聞かせをとお して,色を表す英語を聞き取る。 課題1 必要感をもたせる働きかけになっていたか。 「ともこさんはどこかな」ゲーム①を行った結果, 子どもたちは,前時までに学習していた色が聞き取れ たことで自信をもち,もっとやってみたい,違う色も 使ってみたいという意欲が高まった。 子どもたちに必要感をもたせるために,これまでの 学習と連続性のあるゲームを設定し,全員にチャレン ジさせることでめあてが焦点化された。その結果, 「色 をヒントにすればいいんだ。 」 「帽子やズボンの英語も ヒントになるよ。 」 等子どもたちの英語を使おうとする 積極性が高まった。 どの子をともこさ んにしようかな。青色 この子をともこさ んにしよう。赤い帽子 は red cap だね。 は blue だったよね。 イ ゲーム2の場面 過 程 主な学習活動 いろいろな色で遊ぼう。 い き い 1 ドローウィングゲームをして,友達 が言った色を帽子や服などのパーツ き にぬる。 本 時 2 「ともこさんはどこかな」ゲームを とおして,物の色をもとに人物を捜 6/8 す。 「ともこさんはどこかな」ゲーム① It’s red. Red cap. It’s blue. Blue shirts ○ 教師の働きかけ ○ 子どもたちからCSを引き出すために, 「ともこさ んはどこかな」ゲーム②(ゲーム①より色の種類や子 どもの人数を増やし,手応えのある内容にした。 )を 設定した。また,問題も子どもたちに出題させるよう にした。 この色が分からな 1年生での既習の色を用いている。 HRTとGTが話す帽子,Tシャツ, スカート,ズボン,靴の色を聞いて探 すゲーム。 Red cap 等コンビネーシ ョンの形で言うが,色が聞き取れれば すぐに答えが見つかる。 「ともこさんはどこかな」ゲーム② 子どもの反応 Red ぼうし いから先生に聞いて という言い方で みよう。 もいいのかな。 一つの色を聞いただけでは,ともこさんは見 つからないな。次もよく聞いてみよう。 課題2 ステップアップのための支援になっていたか。 ゲーム①の内容にコミュニケーション・トラブルを盛り込 んだゲーム②を設定したことで上記のようなCSを使いな がら積極的に活動する子どもの姿が見られた。 ゲーム①からゲーム②へと使う要素 (色と衣服の組み合わ せ)を多様にさせることで,色の単語を聞き取ることや話す ことに意識を高めさせることができた。 red cap 新出の色を多く用いている。色が聞 き取れただけでは,同じ色のアイテム を持っている絵があるので特定できな い。 gold cap 等コンビネーションで 理解することが見出す鍵となる。 は聞こえ たよ。たくさんいるな。 pink shirt も聞 こえたよ。きっとこ の子だ。 実践的コミュニケーション能力の基礎を培う小・中連携の取組 ※ 第 6 学年「ようこそ薩摩川内市へ」 (8/10) 過 程 教師の働きかけ 主な学習活動 小学校 HRT と中学校 JTE の TT による効果 ◎ 中学校 JTE の支援 ○ 薩摩川内市の「名 わ く わ お気に入りスキッ トを発表しよう。 1 名所クイズをする。 所」について各グルー 英語は難しくない。話そうとする態度 プで3ヒントクイズ をもっていれば,言葉だけではなくジ を作成させた。 ェスチャーでも通じてくる。 中学校JTEからのアドバイスは子ど ◎ 必要に応じて子ど く もたちにとって新鮮である。 もたちに質問を行い, 10 説明を促した。 分 子どもたちの発表意欲を高める 3 スキット1を発表 い する。 き い き 20 分 4 CM スキットの視 ○ 発表の内容・態度等 「CM スキット」の提示。教師側が について KR を与え 何かきっかけを作ることで子どもた る。 ちは「話してみよう。 」と一歩を踏み ◎ 発表のよさについ 出す。 てコメントすると共 聴を行う。 5 スキット2を発表 する。 に,発表内容について とにかくチャレンジする意欲を高 質問を行い,視聴して めることが必要。中学校 JTE からの いる子どもたちのコ アドバイス・KR が「僕たちもでき ミュニケーションへ るかも。 」という意識を高める。 の積極性を喚起した。 ☆ 授業を終えた児童・HRT・JTE の感想 最初怖い先生かなと心配した けど,とっても優しく教えてくれ ました。 日本人なのに英語がすごく話 せてすごいなあと思いました。ま た来て欲しいです。 小学校 HRT 中学校 JTE スキットへの挑戦を促すためのモデ ルの提示などアイデアをもらい,共通 実践への意欲が更に高まった。 既に中学2年生並に英語を使っているこ とがすごい。表現しようとする意欲をもっ と引き出せる授業を考えていきたい。 【小・中 9 か年カリキュラムのアウトライン】 【現行】 これでは円滑に 小学校カリキュラム 【将来】 5・6 年 接続しない。 1・2 3・4 5・6 年 年 年 そこで 言語材料・場面の観点 中学校カリキュラム 1年 2年 で関連付ける。 3年 5・6年 5・6年 ちゅう 中学1年 中学1年 中学校 3・4年 言語材料・場面の観点で関連付け 1・2年 たカリキュラムにより,小・中9か 学習内容・学習活動 年を連続・発展させることができま す。