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第6学年 リタラシー学習 “Momotaro”
平成 28 年 5 月 26 日(木) <平成28年度> 第6学年 英語科学習指導案 リタラシー学習 “Momotaro” 第6学年2組 34名 指導者 HRT 山下 万里子 JTE 池田 奈緒子 (1)英語学習で育てたい力 6年生・・・「進んで英語を学ぶ」 ・簡単な物語や話の内容を英語で理解することができる。 ・Joint storytelling の活動を通して「生きたことば」を身に付け,活用しようとする。 ・アルファベットの小文字が理解できる。(1 文字子音,2 字 1 音 短母音) ・文字と音の関係を理解し,簡単な単語や文を読もうとする。(音素認識能力を伸ばす。) ・英語を学び続けようとする態度を身に付ける。 6年生のテーマ 音と文字の結びつきを意識して「聞こう」「話そう」+「読んでみよう」 アルファベット,音素認識,フォニックスの学習が本格的に始まる高学年は,JTE と HRT が連携 し,積み上げ型のリタラシー学習と英語をホールで与えるストーリーの学習の組み合わせにより,英 語を主体的に学ぶように指導している。 ※ポイントクイズなど友達と共同で学ぶことで,英語を学び続ける態度を養っている。 (2)子どもの姿(学級の児童の実態) 一昨年度まで,ALT の指導のもと英語学習を進め、児童は生きた英語に触れる機会は多かったが、ALT に よるアクティビティ中心のため、何を学んでいるのかが明確ではないという点があった。 昨年度より JTE と HRT が授業についての事前打ち合わせをもち、 現在のカリキュラムで、 音素体操、 リタラシー、ジョイントストーリーテリング等を学習するようになった。初めてのスタイルの授業 にとまどう児童が多く、言葉の意味を理解しないままの発話がなかなかできず、騒がしくなること もあった。しかし、3学期に「赤ずきん」のジョイントストーリーテリングを皆の前で発表する機 会があり、そこに向けての練習を通して、英語を発話できる喜びを感じ、充実感や達成感を感じた ようであった。 今年度は,学習スタイルにも慣れ、「分かる」「推測していたことがつながる」ということを積み上げて いくことで, 「分かるようになってくる感覚を楽しむ」ような姿が見られるようになってきた。もと もと学びへの意識は高い学級であるため, 「分かる感覚」がつかめたことで,より英語への関心は高 まってきていると考える。 “Momotaro”にも取り組み始めている。ストーリーも複雑になり,少し高度な表現も増えてくるが,昨 年「赤ずきん」のジョイントストーリーテリングと重なる部分があるので,知っている言葉には自信をもっ て発声できるようにさせたい。 (3)単元のねらい ○アルファベットの小文字(字形認識・名前・字形と名前の一致)を完全に習得する。 ○“ Momotaro”のお話を身ぶりをつけて話すことで,英語の音やリズムに親しみ,簡単な文や単語を 理解する。 (4)単元構成(学習計画) 1 学 期(5/11 時間) ○アルファベット小文字の学習 学 ・音素認識の練習。 習 ・複数のアルファベットの音を認識する。 内 ・アルファベット小文字を書いてみる。 容 ・オンセット(同じ音のアルファベットを探し、○をつける。) ○“Momotaro”の Joint Storytelling ・Chants や歌でお話に親しむ。 ○語彙学習 ・江戸時代の頃のヨーロッパクイズを行う。 (5)活動の工夫 ①HRT と JTE が協力してアクティビティを創ることで、より児童の興味・関心や、児童の実態に 合った内容を工夫して取り組ませることができる。 ②英語を事前に発話できるように,動作とことばを結びつける。動作や発話をすることの意義を児 童に理解させ,取り組ませる。 ③他教科での学習内容や学校行事等の取り組みについて,活動に取り入れることで,語彙を豊かに 広げる。 ④聞く→話す(覚える)→覚えた話を読む(疑似リーディング)→他の文も読んでみようとする の過程を丁寧に行うために,Joint Storytelling を長いスパンで少しずつ習得できるようにする。 (本時は3時間目) ⑤アルファベットの小文字の理解が進んできたところで,小文字を書く活動,音素認識の活動を取 り入れる。 ⑥既習の活動と新しい内容・発展的な内容をバランスよく入れ,Spiral に学習を進めていく。 ⑦毎時間の振り返りを行い,児童の記述に対してフィードバックすることで,児童を励ましたり, 学習状況を把握したりする。 ⑧グループ活動を取り入れ,協力し合ったり,学び合ったりする場をつくっていく。 ⑨JTE と HRT の役割をはっきりさせ,児童の学びの場を保証できるような授業体制をつくる。 JTE…児童の状態,理解度を見極めながら,授業プランを立てる。児童が分かりやすい英語を使 って話をしたり,問いかけたりする。 HRT…授業全体を調整し,Classroom English や Demonstration を活用して,授業を進める。 英語学習に対する児童の取り組みを支援,励ます。 (6)単元の評価 ①進んで友達や先生にかかわり活動しようとしている。 (A-①) ②教室内で使われる指示を聞いて理解し,行動できる。(B-①) ③文脈の前後関係がはっきりした短い話を理解できる。(B-②) ④未知の単語があっても,前後の文脈から推測して大体の内容が把握できる。 (B-③) ⑤物語を語ることを通して英語の基本的な表現になれている。 (C-①) ⑥簡単な質問に答えることができる。 (C-②) ⑦アルファベットの小文字を理解し,書くことができる。 (D-①) (7)本時について ① 本時のねらい ○“ Momotaro””のお話を身ぶりをつけて話すことで,英語の音やリズムに親しみ,大体の意味 をつかむ。 ○分からない言葉があっても,文脈や知っている単語から推測して大体の内容をつかむ。 ② 評価 (1) 分からない言葉があっても,文脈や知っている単語から推測して大体の内容をつかむこと ができたか。(B-③) (2) 物語を語ることを通して英語の基本的な表現に親しむことができたか。 (C-①) ③ 本時の展開 26/5/2016 For 6th grade リタラシー学習 “Momotaro” 主な言語材料: 学習過程 活動内容 HRT JTE ○指導上の留意点 ・教材教具 ★評価 Greetings 1. あいさつをする。(1 グループが Today’s leader, come < 5 分> あいさつをリードする。) to the front. Say hello to Ms. Ikeda. あいさつをする。 あいさつをする。 Say hello to Ms.Yamashita. Hello, everyone. Hello, everyone. ♪It’s a small world を歌う。 動作をつけながら一 動作をつけながら一 緒に歌う。 緒に歌う。 Literacy 2. 音素体操を行う。 <15 分> Let’s do 音素体操. 一緒に発話する。 Alphabet Chart 一緒に発話する。 (掲示用) 音を確認する。 3.アルファベット学習(小文字) を行う。 Name? 発音が違う場合は正 ・アルファベットの音の確認をす Sound?? しく言い直す。 ・アルファベットカード並べを行 Take out your ワークシートを配 ワークシート う。 Alphabet chart and る。 Alphabet Chart Alphabet cards. Please write your (児童用) name and today’s Alphabet cards date. (児童用) 指示を出しながら, タイマー る。 タイマーをセットす Ready set go! ・アルファベットカードを並べ,単 語を作る。 big, strong る。 Please make some words. Put your cards on ~letters your desk. アルファベットを言 Check the answer. う。 つまずいている児童 を支援する。 Do you know this words? What’s this? How do you spell it? ・アルファベットをワークシートに 書く。 Write small letters. アルファベットを言 ~letters う。 big, strong 理解が難しい児童に Check the answer. 個別支援をする 4. オンセット Draw circle around ① bill bake bet ・ワークシートのターゲットのアル the starting letters. ② hike hen history ファベットに○をつける。 ③ quiz question quick ④ zip zoo zone ・オンセットで学習したアルファベ 手を挙げた児童を指 制限時間内、児童の ットで始まる単語を探す。 (b, h) 名する。 タイマー 発話した単語を板書 する。 Activity 5. “Momotaro” 1 ・Joint Storytelling を行う。 <8 分> Joint Storytelling を ・場面絵 一緒に動作をつけて する。 ★物語を語るこ 発話する。 とを通して英語 の基本的な表現 に親しむことが できたか。(C①) Activity 6.江戸時代の頃クイズ Make lunch groups. 2 ・ももたろうの時代背景を知るた 班ごとにクイズに使 <12 分> め、江戸時代の頃のヨーロッパの う札を配布する。 ・江戸時代の日 使用する写真を準備 する。 様子に関するクイズに挑戦する。 (前時に日本の様子については 本の写真 ・同じ頃のヨー ロッパの写真 問題文を読む。 ・クイズに答え 既習済) 答え合わせをする。 るための班ごと ・庶民の服装について クイズごとに江戸時 の札 ・お風呂の様子 代の日本と比べて、 ★分からない言 葉があっても, ・洗濯の様子 理解が難しい児童に ヨーロッパがどうで ・乗り物について 個別支援をする。 あったか、解説する。 文脈や知ってい ・クイズを解きながら、JTE の解 る単語から推測 説を聞く。 ※時間があったら、ポイントクイズ をする。 クイズの後、ヨーロッ し大体の内容を パの文化が入ってき つかむことがで たために、日本が発 きたか。(B-③) 展した様子を伝え る。最後に江戸時代 と明治初期の日本の 写真を提示して比較 させる。 Greetings < 5 分> 7. ワークシートに今日の学習の振 り返りを記入する。 ・あいさつをする。 あいさつをする。 あいさつをする。 Say good-bye to Ms. Ikeda. Say thank you to Ms. Yamashita. 参考文献: ○『小学校英語の教育法 理論と実践』アレン玉井光江 著 (大修館書店)