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シーメンスオートメーションとドライブ

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シーメンスオートメーションとドライブ
環境保全活動報告
環境適合設計
環境保全活動報告
次世代製品と
サービスの提供
設計段階から総合的な環境負荷を評価
環境技術の研究・開発
次世代製品と
サービスの提供
技術力で環境との調和を図る
日立建機グループは、建設機械の環境との調和を目指しています。3 次排出ガス規制のクリア、電動
日立建機グループは製品のライフサイクル全体の環境負荷を評価する仕組みを取り入れ、
式ミニショベルの開発、リサイクル技術の研究開発など、さまざまなかたちで研究の成果が出てき
総合的に改善する取組みを行っています。
ています。
環境適合設計アセスメント
2006 年度は新たに 18 機種を加え累計で 95 機種が目
中型油圧ショベルとホイールローダ発売
出方式、チッパディスクの低回転数化、エコモードの
日立建機グループでは、事業・製品特性をふまえ、製
標でしたが、6 機種追加の 83 機種に留まりました。こ
2006 年 1月のホイールローダ ZW シリーズ 3 機種の
採用で騒音を低減し作業環境にも配慮しています。
品の開発段階から環境に配慮した製品および環境保全
れらは環境適合製品として登録しました。
発売に続き、4 月と 6 月には中型油圧ショベル ZX-3 シ
を用途とした環境保全型製品の開発を推進しています。
特に設計段階においては、製品がそのライフサイク
ルを通して環境に与える影響を総合的に評価する手法
「環境適合設計アセスメント」
(①減量化②長期使用性
◆ 環境適合製品登録数
(機種総数)
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③再資源化④分解・処理容易性⑤環境保全性⑥省エネ
ルギー性⑦情報提供⑧包装材の 8 項目で評価)を実施
し、製品と製造プロセスの環境負荷低減に活用してい
ます。また、環境配慮基準に適合した製品については、
環境適合製品として登録し、ホームページやカタログ
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などの環境マークを通し、お客様に製品環境情報の提
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供を行っています。
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����(年度)
環境適合製品事例
超大型油圧ショベル
EX8000(2006年4月発売)
活況を呈するマイニングビジネス。カナダ、オーストラリ
ア、アフリカなどの大規模鉱山では大型ショベルが活躍して
EPA排ガス1次規制をクリア
● 油脂、
フィルタの定期交換時間の延長
● 流量応援型分散バルブシステム採用による油圧ロス低減
●
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リーズ 6 機種を発売しました。これらは新型高出力エ
電動式ミニショベル「2WAY エコショベル」
ンジンの搭載と新油圧システムの採用で作業能力向上
日立建機では、鹿島道路(株)と共同し、都市型工
と省エネを両立させ、日米欧の排ガス 3 次規制に対応
事に対応した省エネ、低騒音の電動式ミニショベル
するとともに国土交通省の低騒音型建設機械基準値を
「2WAY エコショベル」
を開発しました。このミニショベ
クリアするなど環境にも配慮しています。
ルは、使用環境に応じて商用電源とバッテリの使い分
中型油圧ショベル ZX210-3
(日本名 ZX200-3)
は、作業
けができるほか、ディーゼルエンジン仕様の従来機と
量 12%アップとともにエンジン回転・トルクを制御す
変わらない性能を発
る省エネモードで 13%の燃費低減を実現しています。
揮します。また、CO2
オランダの雑誌「Bouw Machines」に掲載された調査結
排出量やランニング
果では、ZX210-3 は世界
コストを大幅に削減
主要建設機械メーカー
できるうえ、6 デシベ
10 社の 20t クラスの油圧
ルの騒音ダウンも実
ショベルのなかで作業
現。都 市 部 で の 夜 間
量・燃費ともに
「ナンバー
作業に適しています。
ワン」を獲得しました。日
立建機グループの技術力
国内初のハイブリッド式トランスファークレーン
の高さを世界に示す結果
TCM は、コンテナターミナルでの環境への取組みと
となりました。
ZX210-3
( 日本名 ZX200-3)
して、安川シーメンスオートメーション・ドライブ
(株)
と共同で国内初のハイブリッド式トランスファーク
高性能木材チッパ「ZR30FC」
レーンを開発しました。このトランスファークレーン
木材チッパは、街路樹などの剪定枝木のオンサイ
は、コンテナ巻き下げ時に発生するエネルギーを電気
ケットは、1 杯で 11tダンプトラック約 6 台分を満杯にします。
ト処理に威力を発揮します。日立建機の木材チッパ
二重層コンデンサに蓄積し、巻き上げ時に再利用する
EX8000 は、24 時間稼動の鉱山での過酷な作業条件に対
「ZR30FC」は、チッパナイフとハンマナイフによる 2 段
ことで燃費 40% 削減を可能にしました。また、搭載エ
応して優れた作業性、耐久性、機動性でお客様のニーズに
階の破砕処理機構と排出スクリーンを組み合わせた独
ンジンの小型化
応えています。こうした経済性を追求した機械ですが、EPA
自の破砕構造で、リサ
が可能になり、排
(アメリカ合衆国の環境保護局)排ガス1次規制をクリアし
イク ル 可 能 な 高 品 質
ガ ス の 40% 削 減
たエンジン搭載、流量応援型分散バルブシステム採用によ
の 木 材 チップ を 効 率
と騒 音 14 デ シ ベ
る油圧ロス低減
(省エネ)
、油脂・フィルターの定期交換時間
良く生産します。また、
ル低減を実現し
の延長など環境にも配慮して環境適合製品に登録しました。
ファンを使用しないコ
ました。
います。その世界最大の機械が超大型油圧ショベル EX8000
です。質量およそ800t、高さおよそ10 mで、容量 40m3 のバ
ンベヤによるチップ排
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日立建機グループ CSR 報告書 2007
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