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DRLの概要と解説 - 一般社団法人 日本画像医療システム工業会【JIRA】
JIRA 放射線・線量管理セミナー 平成27年10月22日 診断参考レベル(DRL)の概要と解説 公益社団法人 日本診療放射線技師会 専門職(学術・教育)諸 澄 邦 彦 (2008年4月) (2010年7月) (2011年2月) 【自己紹介】埼玉県立小児医療センター勤務の時から、「医療被ば く」の低減に向けた活動を始め、日本放射線公衆安全学会を2003年 に設立し、被ばく低減の活動を行っています。 2012年3月、埼玉県を早期退職し、現在、日本診療放射線技師会 で、生涯教育と被ばく相談を担当しています。 最近のマスコミの報道では・・・ IVRで皮膚障害 地震で原発火災 ブレンナー論文 医療被ばくガイドライン エックス線CTでがんになる 1.放射線と放射能の違い 2.全身被曝と部分被曝の違い 3.法的な線量限度との違い 4.1mSvと100mSvについて 個人線量計による放射線被ばく線量の測定例(2014年実測) 0.6μSv/h 2.5μSv/h 【 6/8-6/16 フィンランド 】 北欧の地層は、カンブリア紀に 堆積した頁岩に、U-238の割合 が多く含まれ、ウラン系列で崩壊 するRn-222が多く含まれる。 成田発JAL 413便 10:30 14:55 日本診療放射線技師会の活動 本会では、2011年3月11日の福島原子力発電所事故発災以降、内閣府原子 力委員会、厚生労働省、福島県災害対策本部の依頼に応じ、3月16日から4月 17日まで避難された方々の放射線サーベイに本会会員を派遣した。放射線診療 の経験に基づき、放射能汚染と外部被ばくの違いを住民に正確に伝えた。 放射線サーベイ風景 GMサーベイメータで48 ,000カウント/分を計測した場合・・ 汚染の程度はどれぐらいか? ・1秒間のカウント(cps)は、 48,000÷60(秒)=800cps ・GM計数管の測定効率を20%とすると壊変率(dps)は、 800÷0.2=4000dps=4000Bq(ベクレル) 汚染の程度は判定できるが、 核種(放射性物質)は不明です。 放射能汚染 平成23年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故に 伴う放射性物質の飛散により、東北・関東エリアでCR画像に 黒点が現れた。 (信州大学 平野浩志先生提供) 平成23年3月11日に発生した福島第一原子力発電所事故に 伴う放射性物質の飛散により、東北・関東エリアでCR画像に 黒点が現れた。 (信州大学 平野浩志先生提供) 人 線量限度 (放射線診療従事者等) 線量 項目 実効線量限度 実効 女性の腹部 線量 妊娠中の女性の 内部被ばく 限度値 備考 100 mSv/5年 かつ 50 mSv/年 5 mSv/3ヶ月 母性の保護のため 1 mSv/期間 妊娠の事実を本人から申告 されてから出産まで 目の水晶体 150 mSv/年 等価 皮膚 500 mSv/年 線量 妊娠中の女性の 腹部表面 2 mSv/期間 (医療法規則第30条の18) (医療法規則第30条の27) 外部被ばく線量の測定方法 等価線量の評価 プロテクターの外側 実効線量の評価 プロテクターの内側 放射線診療従事者等の被ばく防止 (医療法規則第30条の18) 線量限度 (医療法規則第30条の27) 場所 放射線診療施設の線量限度 1mSv/年 病院及び診療所の境界: 250μSv/3月 管理区域境界:1.3mSv/3月 居住区域: 250μSv/3月 隔壁:1mSv/週 エックス線診療室 (規則第24条) 一般病室: 1.3mSv/3月 診療用X線装置 CT装置 透視用X線装置 等 エックス線室の漏洩線量測定例 ランプ 標識 注意書き 医療被ばくの起源 レントゲン博物館(ドイツ) 1900年当時のX線診断装置 1895年レントゲン博士がX線を発見して 間もなく、物質を透過する力と写真を感光す る性質により医療に利用された。 結核検診を目的とした集団検診風景(昭和20年代) 医療行為の正当化と放射線防護の最適化を考えると・ 当時は、国民病と言われた結核撲滅のための施策 埼玉県行政史より 絞りが無い ICRP勧告における医療被ばくの考え方 X線診断における線量の低減には、かなりの余地 が残されていることを指摘している。 類似のX線検査における被曝線量の範囲は現状 では2桁程度の幅があり、医療被曝における行為 の正当化(179項)がなされ、医療被曝における 防護の最適化(180項)に際しては、線量拘束値 または調査レベルの使用を考慮すべきとしている。 ICRP Publication 60 医療被ばくの特徴 放射線による被ばくに対しては、防護のための基準が設 けられている。職業被ばくと公衆被ばくについては、個人 の受ける被ばくの上限が線量限度として決められている。 これに対して医療被ばくでは、それをうける患者の生命 の危機を救ったり、健康を 維持するために役立つなどの メリットが明確であり 線量限度は設けられていない。 BENEFIT ≧ RISK 医療での放射線利用の特徴 患者さんが直接受ける便益(Benefit)を目的として、人 体に故意に放射線を照射する(Risk)行為 医療従事者の役割 科学的根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine) からの正当化(Justification)と 放射線防護の最適化 (Optimization)が必要 照射線量は有益な医学的情報が得られる範囲で、出来るだ け低く抑える(Limitation) 医療は放射線利用の特殊な分野であるが、そこに適した放 射線管理と防護体系の確立が必要 医療被ばくとは・・・ 1.放射線診断・治療という目的 がある被ばく ⇒ 正当化 2.部分被ばくである ⇒ 最適化 3.線量限度はないが、線量制限は 必要 ⇒ 診断参考レベル 医療被ばくとその特徴 個々の患者への線量制限は勧告しないとし、医療被ばくは、 その行為が正当化されていることが前提となる(213項) 密封線源による照射療法(舌がん) 医療被ばくとその特徴 患者への被ばくは熟慮の上に意図的に行われるもので、放 射線治療を除いて、目的は線量を与えることではなく、診療 情報の提供またはIVRの実施のために放射線を使用する。 密封線源による照射療法(舌がん) 医療被ばくとは・・・ 1.放射線診断・治療という目的 がある被ばく ⇒ 正当化 2.部分被ばくである ⇒ 最適化 3.線量限度はないが、線量制限は 必要 ⇒ 診断参考レベル 医療被ばくが比較的多いIVRの1例 (腫瘍に対する経カテーテル動脈塞栓術) マイクロカテーテルを 挿入して、塞栓物質を 注入する。 IVRによる放射線障害例 傷害では? 新潟大学医学部保健学科 富樫先生 日放技学 Vol.57, No.12, 2001 ICRP Publ.85 の出版に際しては、従来の訳 書との整合性について調整が図られた・・・・ 何故、障害ではな く、傷害なのか? 医療法施行規則の改正(平成13年) エックス線装置 ◆ 従来(第30条第2項) 透視中X線管に10mA以上の 電流を流した時、X線を遮断す る自動装置を設けること。 ◆ 改正法令(第30条第2項) 患者入射面で、 通常透視 50mGy/min 高線量率透視 125mGy/min 測定する義務がある 血管撮影装置における入射表面線量率の比較 透視線量(1分間) MIX-DP 20cm MIX-DP 10cm 施設 A 施設 B 施設 A 施設 B 9インチ 18.9mGy 48.2mGy 4.3mGy 6.8mGy 7インチ 23.9mGy 45.1mGy 4.6mGy 7.2mGy 5.5インチ 48.5mGy 9.3mGy 医療被ばく線量は管理されている 被曝 ← 安全管理している放射線 被ばく → 被爆 制御できない放射線 放射線技師の役割と専門職のための教育基準 (1996年) ペイシエントケア 技術の利用 線量の最適化 臨床責任 組織化/管理 品質保証 教育・訓練 医療被ばく線量を管理する 1.放射線診断・治療という目的 がある被ばく ⇒ 正当化 2.部分被ばくである ⇒ 最適化 3.線量限度はないが、最適化の具体的 目標として 、日本診療放射線技師会で は医療被ばくガイドラインを提案した。 ガイドライン設定の目的 適正な放射線診療のために、患者が 受ける線量の低減目標値を提示する。 自施設の医療被ばく線量を測定・評 価することは、医療を担う診療放射線 技師の役割であり、患者に最適な放射 線診療を提供するための努力が求めら れている。 2000年10月 (社)日本放射線技師会 「医療被ばくガイドライン(低減目標値)」 被ばく線量低減に向けての診療放射線技師の役割を提示した 撮影部位 (撮影方向) 日本放射線技師会 医療被ばくガイドライン IAEA ガイダンスレベル 頭部(正面) 3 5 胸部(正面) 0.3 0.4 胸部(側面) 0.8 1.5 腹部(正面) 3 10 ガイドラインの数値は、測定値と国内外の文献から 引用して決定した。 mGy 胸部X線撮影時における入射表面線量 関東地域(1都8県) 1.2 1.0 入 射 表 面 線 量 0.8 0.6 0.4 0.2 0 1 調査施設数 265 1995年 関東・東京部会広域研究会測定データより 胸部X線撮影時における入射表面線量 入射表面線量(ESD) mGy 本会の示すガイドライン(0.3mGy) 施設数(被ばく線量が少ない順に配列した) 日本放射線技師会雑誌 JART 2009年5月号 放射線量適正化のための医療被曝ガイドライン 医療被曝ガイドライン ―目次― 1章 放射線診療における線量低減目標値の設定 2章 放射線診療における線量低減目標値 ─モダリティ別解説─ 1 X線単純撮影 2 一般透視検査 3 X線CT 4 血管撮影・IVR 5 マンモグラフィ 6 核医学 3章 1 2 3 4 5 医療被曝低減をめぐるエキスパート・オピニオン X線装置管理と被曝低減 医療被曝ガイドラインの「影響と効果」 放射線診療における線量低減目標値の今後の展開 核医学検査における被曝線量の再考 dose consciousからリスク・リテラシーへ 患者の受ける線量の把握と制御は何のためか? 4章 医療被曝の低減は放射線技師の責務 TLDを用いた組織臓器線量の測定 TLD素子 ランドファントム ランドファントムの輪切り断面 PCXMCを用いた被ばく線量評価 世界全体での年当たりの X線検査数と線量寄与分析 その他 Publ.87 CT 9% 血管造影/IVR (a) 検査数への寄与 血管造影/IVR CT 5% 骨単純 12% CT 8% 頭部単純 1% 34% 腹部単純 2% 消化管検査 5% 消化管検査 17% 腹部単純 5% 頭部単純 (b) 集団線量に占める割合 胸部単純 6% 41% 骨単純 29% 15% 10% その他 1% 胸部単純 頭部CT検査時における被ばく線量(技師会調査) CTDIvol mGy 本会の示すガイドライン(65mGy) 施設数(線量の低い施設から多い施設に並べた) 日本放射線技師会雑誌 JART 2009年5月号 Perfusion CTによる脱毛 Imanishi Y:Eur Radiol 2005 頭部 Perfusion CTにおける過剰被曝 (概要) 18か月にわたって、ある特定の医療機関の 206人の患者が通常レベルの約8倍の線量を受けた。最 大でも頭部への線量が0.5Gyであるべきところが、これ らの患者は3~4Gyの線量を受けた。 2010.02.09 WWW.fda.gov 要求事項として ・装置の設定と線量を表示し、記録し、報告すること ・線量が診断基準レベルを超えたときの警報 ・使用者のためのトレーニング ・患者の電子カルテと全国線量登録簿へ送信すること 診断参考レベル(DRLs)策定までの歩み 頭部CT検査時における被ばく線量(厚生労働科研費報告書) 厚生労働科学研究費補助金研究報告書では、 第3四分位点を診断参考レベルとして提示。 ダイアログセミナー 放射線医療の将来展望と基盤 2013年9月14日(土) 共同主催 独立行政法人放射線医学総合研究所 日本学術会議 放射線防護・リスクマネジメント分科会 放射線・臨床検査分科会 (遠藤啓吾) 放射線・放射能の利用に伴う課題検討分科会 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME) 現在設置されているWG ◆小児防護WG;小児の診断参考レベルの設定 ◆Smart Card WG:日本版Smart Card システムの検討 ◆実態調査WG:国内の医療被ばくの実態調査 ◆広報WG:HPの立ち上げ 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME) 2013年7月20日WG会合での議論 目標1:オールジャパンとしての診断参考レベルの提案 ⇒ 手技ごとの線量に関する情報収集が必要 プロセス: ① 診断参考レベルの線量指標に関する検討・決定 ② 既存のデータの整理 ⇒利用できるデータ / 不足しているデータの仕分け ③ データ収集方法の決定 ④ データ収集のプラットフォーム形成 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME) 2013年7月20日WG会合での議論 目標2:医療被ばくの個人線量の把握 ◆国際的ニーズ 第65回国連総会決議(UNSCEAR):加盟国に被ばく線量データ 収集に関する協力を要請、IAEA・WHOなどに協力を要請 ◆原発事故対応ニーズ 事故による被ばくの影響を正確に把握するためには、医療被ばく 線量を把握して、解析に含める必要がある。 ◆社会的ニーズ 医療放射線への社会的不安の増大 疫学調査による低線量放射線の影響評価 ⇒ 個人の状況に応じた、科学的知見ベースの説明の必要性 医療被ばくとは・・・ 1.放射線診断・治療という目的 がある被ばく ⇒ 正当化 2.部分被ばくである ⇒ 最適化 3.線量限度はないが、線量制限は 必要 ⇒ 診断参考レベル 撮影範囲長:寝台移動速度(cm/回転)×ガントリ回転数 現実的な検査プロトコルの被ばく線量を意図した指標 DLPを用いて実効線量を推定する方法が EUR16262 に紹介されている 領域 換算係数(mSv・mGy-1・cm-1) 頭部 0.0023 頚部 0.0054 胸部 0.017 腹部 0.015 骨盤部 0.019 防護の計画と最適化の前もった線量評価 標準人(reference Person)の線量であり, 特定の個人の線量ではない (実効線量算出に用いる係数が平均値であることから も参考値としての意味合いが強い) マスコミだけでなく、放射線技師も混乱 1.一般撮影・・・入射表面線量(mGy) 例)皮膚線量(ESD)と入射表面線量(ESD) 2.透視検査・・・入射表面線量率(mGy/min) 例)照射線量(装置の表示値)と 患者入射面での入射表面線量 IVR基準点線量率 3.CT検査・・・ 2つの「CT線量指標」 CTDIvol.(mGy)とDLP(mGy x cm) 4.口内法X線撮影・・・患者入射線量(PED) 5.核医学検査・・・成人の投与量が指標(MBq) 日本画像医療システム工業会の会員企業の方々には、①線量低減 技術の開発と普及、②最適化のためのツール開発と操作支援をお 願いしたい。 放射線被ばくの種類 1.職業被ばく・・線量限度があり、測定の義務 2.公衆被ばく・・線量限度があり、場所の管理 3.医療被ばく・・線量限度がない ・規制的な目的ではない。 ・線量限度ではない。 ・線量拘束値ではない。 平成27年6月7日 診断参考レベル(DRLs:Diagnostic Reference Levels) 国民が心配する「放射線の影響」とは? 胎児形態異常 脱毛 放射線の影響 白内障 確定的影響 皮膚障害 しきい値あり 不妊 悪心 放射線の影響 は、大丈夫? 発がん 確率的影響 遺伝障害 しきい値なし しきい値 熱 傷 の 程 度 し き い 値 感受性の高い人に現れる最小線量 で被ばくした集団中の1~5%の 人に現れる線量 0 20 45 50 100 水の温度℃ 直線仮説 が ん の 発 生 率 95%レベル 発がん増加が有意に検出 1000mSvでの発がんリスク 1.05 確率的影響について、放射線誘発 影響の確率は線量増加分に対し、 直線的に増加すると仮定。 100mSv 200mSv 100mSvでの発がんリスク 1.005 0.5%の増加 放射線の被ばく線量 市民(患者)が不安に思う放射線影響は? 不妊や胎児の形態異常等の確定的影響 白血病をはじめとしたがん、遺伝的影響 に代表される確率的影響 これらが混在した漠然とした不安 質問:子どもが頭を打ってCT検査を 受けました。CTの被ばく線量は多い と聞きますが、将来、子どもに影響は 無いのでしょうか? 子どもは大人に比べて細胞が盛 んに分裂しているので、放射線 の障害を受けやすいのでは? 頭部CT検査の有用性 硬膜下出血 頬骨骨折 子どもに限らず、急性期の頭部外傷、 急性期の脳血管障害の確定診断のために、 CTは必要不可欠な検査です。 リスク 緊急性 放射線検査を行うに当たっては、病 気の診断・治療のために、医師が放射 線の被ばくによる不利益を、CT検査 による利益が上回ると、医師が判断し た場合に行われます。 頭部CT検査時における被ばく線量 CTDIvol mGy 例)2歳の小児 「今回の頭部CT検査で、当施設の CTDIvolは(40mGy) です。 DLPで示せば、600mGy×cmです。」 施設数(線量の低い施設から多い施設に並べた) 日本放射線技師会雑誌 JART 2009年5月号 でも、HPには、mSv で書いてあるのですが、 防護の計画と最適化の前もった線量評価の為に使用するもので、標準人 (reference Person)の線量で、特定の個人の線量ではありません。 医療被曝低減施設の認定事業評価体系 第一領域 行為の正当化 検査依頼の適切性 臨床上の適用判断 インフォームド・コンセント 第二領域 放射線防護の最適化 医療被曝ガイドライン 医療被曝の把握・管理 通用判断の評価とフイードバック 特殊検査の的確な実施 医療被曝低減のための組織 治療患者のマネージメント 病院全体での取り組み 医療被曝低減の取り組み 病院職員等への啓発 医療従事者等の知識 患者情報の確認 患者さんに対する啓発 放射線防護の最適化の恒常的実践 放射線防護関係法令の遵守 放射線関連装置の保守管理 各審査(評価手順)の流れ 書面審査 C評価 あり 指導文書 なし 訪問審査 サーベイヤーアドバイス C評価 なし 認定 あり 業務改善要望書 改善 ま と め 福島原発事故以降、放射線被ばくに関する質問や 相談が増え、国民の関心は高まっている。 職業被ばくは防護できるもので、医療被ばくは、 正当化の判断と最適化がなされれば低減できる。 1mSvを危険と安全の境界と考える国民も多く、 医療被ばく線量管理と、個別相談の重要性が増して いる今、診断参考レベルとの対比で、自施設の医療 被ばく線量の管理が求められている。 しかしながら、TLD等の線量計を所持する施設も 限られ、PCXMC や ImPACT 等の線量推計ソフト を購入する機会も制限されている施設も多い。JIRA 会員企業の方々には、保守点検の機会等を捉え、線 量測定・線量把握のご支援をお願いしたい。