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Asia Oceania News Wave

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Asia Oceania News Wave
情報提供用資料
アジア・オセアニア
ニュースウェーブ
Vol.168
2016年10月22日
∼11月4日
今号の内容
株式市場
・外部環境が悪化する中、中国本土を除いて軒並み下落
債券市場
・多くの国で利回りが上昇
為替市場
・アジア・オセアニア通貨の多くが対円で下落
各国の状況
アジア・オセアニア地域の状況
・アジオセ辞典/そこが知りたい/岡三アジオセ新聞
本資料に関してご留意いただきたい事項
■本資料は、投資家の皆様へのアジア・オセアニア地域の情報提供を目的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特
定のファンドの投資勧誘を目的として作成したものではありません。■本資料に掲載されている市況見通し等は、本資料作成時点での当社の見
解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、将来の運用成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できる
と判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。
株式市場と債券市場
株式市場
外部環境が悪化する中、中国本土を除いて軒並み下落
10月24日∼11月4日のアジア・オセアニア地域の株式市場は中国本土を除いて軒並み下落しました。米国が年内に
利上げを行うとの観測が強まる中、投資資金が域外へ流出するとの懸念が浮上しました。また、米大統領選においてト
ランプ候補が優勢との世論調査が出たことを受けて、投資家のリスク回避姿勢が強まりました。
オーストラリアは、原油価格の下落を受けてエネルギー株や資源株などが売られ、軟調に推移しました。香港は、人
民元の対ドルレートが一時、2010年9月以来の安値を更新したことを受けて資本流出懸念が強まったほか、中国当局が
本土住民に対して香港における銀聯カードを通じた保険商品購入を禁じたことから、香港系保険株主導で下落しました。
フィリピンは、ドゥテルテ大統領が米国に対する批判を続けたことから、同国の外交路線に対する懸念が強まり、ほぼ
全面安になりました。一方で中国本土は、政策期待が下支えとなり、底堅く推移しました。
<各株式市場の株式指数の騰落率(2016/11/4現在)>
インデックス
11/4 現在
インド・ムンバイSENSEX30種
インドネシア・ジャカルタ総合
オーストラリア・S&P/ASX 200
韓国・韓国総合
シンガポール・ST
タイ・SET
台湾・加権
中国・上海総合
ニュージーランド・NZSX 浮動株50
フィリピン・フィリピン総合
ベトナム・VN
香港・ハンセン指数
香港・ハンセン中国企業株 (H株)
マレーシア・FTSEブルサマレーシアKLCI
27,274.15
5,362.66
5,180.82
1,982.02
2,788.80
1,485.70
9,068.15
3,125.32
6,708.47
7,227.37
666.73
22,642.62
9,491.51
1648.24
10/21 比
-2.9%
-0.9%
-4.6%
-2.5%
-1.5%
-1.0%
-2.6%
1.1%
-3.6%
-5.5%
-2.6%
※1
-3.1%
※1
-2.0%
-1.3%
騰落率
3ヵ月前比
-1.6%
-0.2%
-5.4%
-0.9%
-1.5%
-1.5%
0.5%
4.8%
-8.1%
-9.4%
5.5%
3.7%
5.4%
-0.4%
<10/21 比の騰落率>
1年前比
2.7%
16.3%
-1.2%
-3.4%
-8.3%
4.4%
2.4%
-9.7%
10.5%
0.4%
9.2%
-1.8%
-10.1%
-2.2%
-6%
-3%
0%
3%
6%
※1は2016/10/20の値で算出。
債券市場
多くの国で利回りが上昇
10月24日∼11月4日の債券市場は、米国の利上げ観測の高まりや、英国の国内総生産(GDP)が堅調であったことな
どにより、欧米主導で世界的に金利が上昇(価格は下落)した影響から、アジア・オセアニア地域の債券利回りも上昇す
る場面がみられました。しかし、米大統領選挙をめぐる不透明感が高まり、欧米の長期金利上昇に一服感がみられると、
アジア・オセアニア地域の債券利回りの上昇幅も縮小しました。また、ニュージーランドは、労働市場の改善が確認され
たことなどから、利下げ観測が後退し、比較的大きな利回り上昇となりました。
<各国債券市場の5年債利回りの変化幅(2016/11/4 現在)>
発行国
インド
インドネシア
オーストラリア
韓国
シンガポール
タイ
台湾
中国
ニュージーランド
フィリピン
ベトナム
香港
マレーシア
利回り(%)
6.74
7.00
1.94
1.53
1.30
1.92
0.69
2.45
2.30
3.95
5.10
0.67
3.31
10/21 比
0.01
0.04
0.005
0.07
-0.05
0.04
0.05
0.04
0.22
0.02
0.03
0.07
-0.003
変化幅
3ヵ月前比
-0.34
0.27
0.39
0.26
-0.13
0.23
0.18
-0.15
0.45
0.83
-1.08
0.07
0.07
<10/21 比の変化幅>
-0.4
-0.2
0.0
0.2
0.4(%)
1年前比
-0.95
-1.63
-0.22
-0.32
-0.62
-0.19
-0.11
-0.50
-0.57
0.12
-1.55
-0.35
-0.43
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
1
為替市場
為替市場
アジア・オセアニア通貨の多くが対円で下落
10月24日∼11月4日の為替市場は、米連邦捜査局(FBI)がクリントン氏のメール問題を再捜査すると発表したこ
とを受け、米大統領選挙をめぐる不透明感が高まったことから、投資家がリスク回避姿勢を強め、アジア・オセアニア
通貨の多くが対円で下落しました。中でも韓国・ウォンは、朴大統領側近の機密漏えい事件など政治懸念も加わり、比
較的大きな下落となりました。一方、ニュージーランド・ドルは、労働市場の改善が確認されたことなどから、利下げ
観測が後退し、対円で上昇しました。
<各為替レート(対円)の騰落率(2016/11/4 現在)>
国・通貨
対円レート
インド・ルピー
インドネシア・ルピア
オーストラリア・ドル
韓国・ウォン
シンガポール・ドル
タイ・バーツ
台湾・ドル
中国・人民元
ニュージーランド・ドル
フィリピン・ペソ
ベトナム・ドン
香港・ドル
マレーシア・リンギット
1.55
0.79
79.14
9.04
74.55
2.95
3.28
15.27
75.49
2.13
0.46
13.28
24.54
10/21 比
-0.4%
-0.9%
0.2%
-1.1%
0.1%
-0.2%
0.03%
-0.5%
1.5%
-1.1%
-0.7%
-0.7%
-1.0%
騰落率
3ヵ月前比
2.1%
2.5%
2.5%
-0.6%
-1.2%
1.7%
2.6%
0.3%
4.0%
-1.4%
1.7%
1.8%
-2.1%
<10/21 比の騰落率>
-2% -1%
0%
1%
2%
1年前比
-16.7%
-12.0%
-8.9%
-15.6%
-14.0%
-13.8%
-12.8%
-20.4%
-5.8%
-17.9%
-15.2%
-15.3%
-13.7%
※インドネシア・ルピア、韓国・ウォン、ベトナム・ドンは100倍して表示。
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年10月24日∼11月4日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年11月
4日まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
インド
日本経済新聞社とマークイットが発表した10月のインド製造業購買担当者景気指数(PMI)は54.4と、
22ヵ月ぶりの高水準。生産と新規受注の増加が要因となり伸びが5年ぶりの大きさとなった。
(ポイント)
28,500
(%)
6.75
株式指数(インド・ムンバイSENSEX30種)
5年債利回り
28,000
27,500
6.70
27,000
26,500
10/24
(円)
1.58
6.65
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
40,000
対円レート(インド・ルピー)
10/28
11/1
長期推移(株式・対円レート(インド・ルピー))
株式
(月/日)
(円)
2.5
対円レート(右軸)
1.56
30,000
2.0
1.54
20,000
1.5
1.52
10/24
1.0
10,000
10/28
11/1
(月/日)
11/01
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
2
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年10月24日∼11月4日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年11月
4日まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
インドネシア
統計局が発表した10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.31%上昇し、4ヵ月ぶりの高水準となった。
(ポイント)
5,450
(%)
7.10
株式指数(インドネシア・ジャカルタ総合)
5,400
7.00
5,350
6.90
5,300
6.80
5,250
10/24
(円)
0.81
5年債利回り
6.70
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
6,000
対円レート(インドネシア・ルピア)
10/28
11/1
(月/日)
(円)
1.2
長期推移(株式・対円レート(インドネシア・ルピア))
0.80
5,000
1.0
0.79
4,000
0.8
0.78
3,000
株式
10/24
10/28
11/1
(月/日)
※インドネシア・ルピアは100倍して表示
11/01
対円レート(右軸)
0.6
13/01
15/01
(年/月)
※インドネシア・ルピアは100倍して表示
オーストラリア
10月のオーストラリア主要都市の住宅価格は、10ヵ月連続で上昇。借り入れコストが歴史的な低水準と
なるなか、特にメルボルンやシドニーで堅調な需要が続いたことが要因となった。
(ポイント)
5,600
(%)
2.05
株式指数(オーストラリア・S&P/ASX200)
5年債利回り
2.00
5,400
1.95
5,200
1.90
1.85
5,000
10/24
(円)
80.00
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
7,000
対円レート(オーストラリア・ドル)
10/28
11/1
長期推移(株式・対円レート(オーストラリア・ドル))
(月/日)
(円)
120
6,000
100
5,000
80
79.50
79.00
4,000
3,000
78.50
10/24
株式
対円レート(右軸)
10/28
11/1
(月/日)
11/01
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
60
40
(年/月)
3
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年10月24日∼11月4日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年11月
4日まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
韓国
中央銀行は11月1日に公表した半期に一度の金融政策報告書で、緩和的な金融政策を当面維持する方針
を示した。また同時に、インフレ率が目標を下回る一方で、成長ペースは緩やかとなる公算が大きいと
指摘した。
(ポイント)
2,100
(%)
1.60
株式指数(韓国・韓国総合)
2,050
5年債利回り
1.50
2,000
1.40
1,950
1.30
1,900
10/24
(円)
9.40
10/28
11/1
10/24
(月/日)
(ポイント)
2,500
対円レート(韓国・ウォン)
10/28
9.00
(月/日)
(円)
14
長期推移(株式・対円レート(韓国・ウォン))
株式
9.20
11/1
対円レート(右軸)
2,250
12
2,000
10
1,750
8
1,500
8.80
10/24
10/28
11/1
(月/日)
※韓国・ウォンは100倍して表示
11/01
6
13/01
15/01
(年/月)
※韓国・ウォンは100倍して表示
シンガポール
人材開発省が10月27日に発表した2016年7∼9月期の雇用統計(速報値)によると、9月の失業率(季節
調整済み)は2.1%で、6月から横ばいだった。しかし、7∼9月期の総雇用者数は3,300人減少。雇用
者数が減るのは、2008∼2009年の世界金融危機以降で2度目となる。
(ポイント)
2,900
株式指数(シンガポール・ST)
(%)
1.40
2,850
1.35
2,800
1.30
2,750
10/24
(円)
76.00
5年債利回り
1.25
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
4,000
対円レート(シンガポール・ドル)
10/28
11/1
長期推移(株式・対円レート(シンガポール・ドル))
(月/日)
(円)
95
75.00
2,000
75
74.00
株式
対円レート(右軸)
0
73.00
10/24
10/28
11/1
(月/日)
11/01
55
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
4
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年10月24日∼11月4日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年11月
4日まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
タイ
商務省が11月1日に発表した10月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.34%上昇し、7ヵ月連続の
プラスとなった。しかし、上昇率は9月の0.38%から鈍化、予想の0.43%を下回っており、中銀は成長
を支援するために低金利を維持すると見られる。
(ポイント)
1,520
(%)
2.00
株式指数(タイ・SET)
5年債利回り
1.95
1,500
1.90
1,480
1.85
1,460
1.80
10/24
(円)
3.05
10/28
11/1
10/24
(月/日)
(ポイント)
2,000
対円レート(タイ・バーツ)
10/28
11/1
長期推移(株式・対円レート(タイ・バーツ))
株式
(月/日)
(円)
5.0
対円レート(右軸)
3.00
1,600
4.0
2.95
1,200
3.0
800
2.90
10/24
10/28
11/1
2.0
11/01
(月/日)
13/01
15/01
(年/月)
台湾
主計処が発表した第3・四半期の域内総生産(GDP)速報値は前年比2.06%増で、市場予想を上回り、
2015年第1・四半期以来の高い伸びとなった。ハイテク機器の需要増加や域内の投資・消費が好調だっ
たことが要因。
(ポイント)
9,600
株式指数(台湾・加権)
(%)
0.75
9,400
5年債利回り
0.70
9,200
0.65
9,000
8,800
10/24
(円)
3.35
0.60
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
12,000
対円レート(台湾・ドル)
10/28
11/1
長期推移(株式・対円レート(台湾・ドル))
株式
(月/日)
(円)
5
対円レート(右軸)
3.30
10,000
4
3.25
8,000
3
6,000
3.20
10/24
10/28
11/1
(月/日)
11/01
2
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
5
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年10月24日∼11月4日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年11月
4日まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
中国
国家統計局が発表した10月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.2と、2014年7月以来となる高水準
を示し、建設ブームを受けた中国経済の安定化を示す内容となった。
(ポイント)
3,140
(%)
2.50
株式指数(中国・上海総合)
5年債利回り
3,120
2.45
3,100
2.40
3,080
10/24
(円)
15.60
10/28
11/1
(月/日)
10/24
10/28
(ポイント)
6,000
対円レート(中国・人民元)
11/1
長期推移(株式・対円レート(中国・人民元))
株式
(月/日)
(円)
30
対円レート(右軸)
15.40
4,000
20
15.20
2,000
10
0
15.00
10/24
10/28
11/1
0
11/01
(月/日)
13/01
15/01
(年/月)
ニュージーランド
中央銀行は10月25日、次回以降の金融政策に関する声明で、これまでの90日物銀行手形金利見通しに
代わり、政策金利見通しを公表すると発表。中銀のインフレ目標達成に必要と見込まれる政策措置を示
す、より透明性の高い方法と説明した。
(ポイント)
7,200
(%)
2.40
株式指数(ニュージーランド・NZSX 浮動株50)
7,000
5年債利回り
2.20
6,800
2.00
6,600
6,400
10/24
(円)
76.0
1.80
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
8,000
対円レート(ニュージーランド・ドル)
10/28
11/1
長期推移(株式・対円レート(ニュージーランド・ドル))
株式
(月/日)
(円)
110
対円レート(右軸)
75.0
6,000
90
74.0
4,000
70
73.0
2,000
10/24
10/28
11/1
(月/日)
11/01
50
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
6
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年10月24日∼11月4日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年11月
4日まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
フィリピン
政府は、ドゥテルテ大統領の任期中の6年間に8兆2,000億ペソ(約17兆5,000億円)に及ぶ運輸交通
関係を中心にしたインフラ整備を行う計画。過去50年間のインフラ投資額の対国内総生産(GDP)比が
平均2.6%だったのに対し、ドゥテルテ政権下では来年に5.4%に達する見通し。政府関係者はインフラ
開発の「黄金時代」に突入すると示唆している。
(ポイント)
8,000
(%)
3.96
株式指数(フィリピン・フィリピン総合)
7,500
3.94
7,000
3.92
3.90
6,500
10/24
(円)
2.20
5年債利回り
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
9,000
対円レート(フィリピン・ペソ)
2.15
10/28
11/1
(月/日)
(円)
3.0
長期推移(株式・対円レート(フィリピン・ペソ))
7,500
2.5
6,000
2.0
株式
4,500
1.5
対円レート(右軸)
2.10
1.0
3,000
10/24
10/28
11/1
(月/日)
11/01
13/01
15/01
(年/月)
ベトナム
統計総局が発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で4.09%となり、2014年9月以
降で初めて4%を突破した。CPI上昇率の内訳は「医療品・保健医療」が前年同月比で46.84%と大きく
上昇し、インフレの要因となった。
(ポイント)
690
(%)
5.20
株式指数(ベトナム・VN)
5年債利回り
680
5.15
670
5.10
660
650
5.05
10/24
(円)
0.475
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
700
対円レート(ベトナム・ドン)
0.470
10/28
0.5
500
0.4
株式
対円レート(右軸)
300
10/28
※ベトナム・ドンは100倍して表示
11/1
(月/日)
(円)
0.6
600
400
10/24
(月/日)
長期推移(株式・対円レート(ベトナム・ドン))
0.465
0.460
11/1
11/01
0.3
0.2
13/01
15/01
(年/月)
※ベトナム・ドンは100倍して表示
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
7
各国の状況
※株式指数、5年債利回り、対円レートグラフは2016年10月24日∼11月4日までの期間。※長期推移グラフの期間は2011年1月4日∼2016年11月
4日まで。※取引市場が休場の場合は前営業日の値を用いて表示しています。
香港
特別行政区政府の建物格付評価署が10月31日に発表したデータによると、9月の住宅価格指数は前月
比2.78%上昇し、11ヵ月ぶりの高水準となった。なお上昇は6ヵ月連続。また、住宅賃貸価格も前月
比で0.83%と、こちらも6ヵ月連続の上昇となった。
(ポイント)
24,000
(ポイント)
10,000
株式指数(香港ハンセン指数、H株)
(%)
0.70
5年債利回り
0.65
23,000
9,000
0.60
ハンセン指数
H株(右軸)
22,000
10/24
(円)
13.60
8,000
10/28
0.55
10/24
(月/日)
11/1
10/28
(ポイント)
30,000
対円レート(香港・ドル)
11/1
長期推移(株式・対円レート(香港・ドル))
(月/日)
(円)
20
13.40
20,000
10
株式(ハンセン指数)
13.20
対円レート(右軸)
10,000
13.00
10/24
10/28
11/1
0
11/01
(月/日)
13/01
15/01
(年/月)
マレーシア
製造業PMIは47.2で、前月の48.6から低下し、長期平均の49.5も割り込み6月以来の低水準となった。新
規受注が2015年11月以降最大の落ち込みを記録し、生産が大きく減少した事によるもの。
(ポイント)
1,680
(%)
3.32
株式指数(マレーシア・FTSEブルサマレーシアKLCI)
5年債利回り
1,660
3.30
1,640
3.28
1,620
10/24
(円)
10/28
11/1
(月/日)
10/24
(ポイント)
対円レート(マレーシア・リンギット)
25.50
10/28
11/1
長期推移(株式・対円レート(マレーシア・リンギット))
2,100
(円)
40
株式
25.00
(月/日)
対円レート(右軸)
1,900
35
1,700
30
1,500
25
24.50
24.00
10/24
20
1,300
10/28
11/1
(月/日)
11/01
13/01
15/01
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
表紙の「本資料に関してご留意いただきたい事項」と巻末の「皆様の投資判断に関する留意事項」を必ずご覧下さい。
本資料のデータ等は、Bloomberg、各種資料をもとに作成しております。
(年/月)
8
アジア・オセアニア地域の状況
アジア・オセアニアのニュースがよく分かる
アジオセ辞典
今回のテーマは・・・アジア地域ファンド・パスポート
【アジア地域ファンド・パスポート】Asia Region Funds Passport:ARFP
アジア地域ファンド・パスポートはアジア太平洋経済協力会議(APEC)加盟国のうち、参加を表明した国が投資家保
護上の要件を満たしたファンド(投資信託等)について、相互に販売を容易にするため、規制の共通化を図る狙いで定
められた枠組みのこと。具体的にはファンドの登録・認証期間を短縮して、勧誘・販売を行いやすくすることなどが決
められている。
(出所)各種資料より岡三アセットマネジメント作成
投信の国際化、後押し
∼投信のアジア統一規格導入へ∼
目的
ARFPについては、2015年9月のAPEC財務大臣会合で、
1.ARFP参加国の投資家に対して、より広範な
日本、オーストラリア、韓国、ニュージーランド、タイ、
投資機会の拡大を提供し、より高度なポート
フィリピンの6ヵ国が参加表明文書に署名をしています。
フォリオの運用と、投資目的の達成を可能と
現在各参加国は円滑な実施に向けて国内でのルール導入に
する。
向けた調整を進めていますが、そもそも、ARFPの目的は右
2.アジア地域の資本市場の深化を促し、アジア
にあるように、アジア地域の金融市場や資産運用業界の発展
地域の経済発展への投資の魅力を高める。
を通じ、投資家に対し、より広い投資機会と経済メリットの
3.アジア地域の貯蓄に域内の再循環を促し、本
提供を行い、ひいてはアジア全体の経済発展を目指すところ
地域の投資に利用可能な資金プールの拡大を
にあると言えます。
図る。
そのため、ARFPにおいては、国による法規制が異なり、
4.アジア地域の金融市場及び資産運用業界の能
ファンドの届出ひとつとっても、申請書類や添付資料がばら
力、専門性及び国際的な競争力を高め、健全
ばらで、審査期間も異なる現状を改善することなどが決めら
な経済発展の支援を目指す。
れています。今後、ARFPの証券規制当局間で合意された
5.金融サービスにおける投資家保護と公平で効
ルールに則って運用されている「ARFPファンド」について
率的かつ透明性ある市場の促進を図る法及び
は、相互の参入プロセスの共通化が図られることとなります。
規制の枠組みを下支えし、金融の安定性を支
これに伴い、日本からファンドを輸出する際には、他国に
持し、集団投資スキームの運用及び販売にお
おける参入プロセスが緩和され、日本へファンドを輸入する
いて高水準の基準を提供する。
場合には、他国当局においてルールに適合している旨を確認
された登録ファンドが、その他外国籍ファンド(外国投資信託・外国投資法人)と同様の日本のプロセスを経て輸
入されることとなります。
もちろんまずは、国・当局として国際的な機関の定めるルールに抵触していないとか、各種審査をクリアするな
どの参加適格要件を満たすことが求められます。加えてARFP登録・認証ファンドとなるためには、ARFPルール
で定められたファンド毎の投資対象、ガバナンス、あるいはマネジャーの業務経験など人的要件や資産規模につい
て一定の要件を満たす必要があります。また、一般的にARFPファンドとなるためには、通貨選択型など、複雑な
内容のファンドではないことなども、要件のひとつとされています。
日本や韓国は2017年末をめどに、ARFPを導入する方針を示しています。今後、国境を超え、優れたファンド
が流通することで、資産運用の選択肢がますます拡大するとの期待が高まっています。
ARFPファンドの仕組み
原則21日間
ARFPルール
豪当局
タイ当局
NZ当局
韓当局
これまでの各国バラバラの基準や対応に
代わる統一ルール
●日本からの輸出
ARFPルールに従って運用されている
ファンドであれば、原則21日以内に他の
各国当局が持ち込み可否を判断。
●日本に輸入されるARFPファンド
ARFP参加当局がルールへの適合を確認
したファンドが持ち込まれ、当庁を中心
とした認証手続きを原則21日以内に実施
し、輸入の可否を判断。
各種資料をもとに岡三アセットマネジメント作成
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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9
アジア・オセアニア地域の状況
ドイツ語
13人
日本語 2人
中国語 2人
∼ノーベル文学賞∼
ロシア語、イタリア語
6人
15人
(出所)各種資料より岡三アセットマネジメント作成
主な受賞者の執筆言語
多くの国で読まれる作品
33の言語で出版された「ノルウェイの森」を筆頭に、「海辺
のカフカ」は27、「1Q84」は30の言語に翻訳され世界中で人
気を集めています。主語と動詞の関係が不明瞭なことから、多
言語への翻訳が難しい日本語の作品では突出した数と言えます。
裏
文芸を司るギリシャ神話の女神・
ミューズと、月桂樹の下に座りその
歌を書き留める若い男性の絵が用い
られています。
海外での文学賞受賞も多く、2006(平成18)年フランツ・
カフカ賞、フランク・オコナー国際短編賞、2009年エルサレ
ム賞、2011年カタルーニャ国際賞、2016年アンデルセン文
学賞を受賞。
側面
“Inventas vitam iuvat excoluisse per artes”
ラテン語で「発明を通じて人々の生活を高めた」と全部門
共通の碑文が刻まれます。
英語圏の執筆者にとっては初めから
言語の壁があり、翻訳された英文が
審査の対象となるため、翻訳者の解
釈や技術が大きく評価に影響すると
言ってよいでしょう。
1949(昭和24)年生。1979年
「風の歌を聴け」でデビュー。
主な長編小説に「羊をめぐる冒
険」「ノルウェイの森」「ねじまき
鳥クロニクル」「海辺のカフカ」
「1Q84」「色彩を持たない多崎つ
くると、彼の巡礼の年」など。
表
アルフレッド・ノーベルの横顔と生
没年が記されています。物理学、化
学、医学生理学賞、文学の賞には共
通のデザインが用いられ、平和賞と
経済学賞にはそれぞれ別の図柄が使
われています。
10
市場環境等についての評価、分析等は、将来の運用成果等を保証するものではありません。
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岡三アジオセ新聞
5
岡三アセットマネジメントについて
商号:岡三アセットマネジメント株式会社
当社は、金融商品取引業者として投資運用業、投資助言・
代理業および第二種金融商品取引業を営んでいます。
登録番号:関東財務局長(金商)第370号
加入協会:一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
フランス語
村上春樹 経歴と主な作品
ノーベル文学賞のメダル
アジアの受賞者
28
アジア初はインドの詩人
年間非公表
1901年の第一回から 年に亘
り欧州出身者の受賞が続きましたが、
1913年インド出身のラビンドラ
ナート・タゴールが神を心の支えと
して困難な時代を生き抜こうとした
姿勢を著した詩集﹁ギタンジャリ﹂
︵英語︶によってアジア人初の受賞
者となりました。さらに1968年
川端康成、1994年大江健三郎と
二人の日本人が賞を受け、2000
年に高行健、2012年には莫言と
中国の受賞者が続きました。
情報は
5
選 考 は 毎年 、 月 日 ま で に世
界中のアカデミーや作家協会、文
学 ・ 言 語 学の専 門家な ど から 推薦 を
募り、
月までに
∼
名の候
補者が決められます。
月 末まで
に先述の委員会が最終候補者
名
を選定、
月から議論を始 めて最
終 的 に は 投票 で 受 賞 者が 決 ま り ます 。
候補者の名前や評価は 年間公
開されず、最近トルストイやイプセ
ンの名がかつてリストに載せられた
ことが明らかにされました。
50
016年のノーベル文学賞は米
国の音楽家ボブ・ディランに授与され
ることが発表されました。主催者であ
るスウェーデン・アカデミーは﹁米国
の偉大な歌の伝統の中に、新たな詩的
表現を創り出した﹂とのコメントを発
表し、その功績を称えました。
一方で毎年の様に最有力候補として
名前の挙がる村上春樹の受賞は今回も
叶わず、世界中の﹁ハルキスト﹂を落
胆させました。今回はアジアの同賞受
賞者についてご紹介します。
6
投資信託に関するご質問は、フリーダイヤルまでお気軽に
お問い合わせ下さい。
0120-048-214(営業日の9:00-17:00)
スペイン語 11人
12
20
5
1
15
英語・典語への翻訳必須
ノーベ ル文学賞 は 、理念を 以っ て創
作 され 、最 も 傑 出 した 文 学 作品 を 世 に
送 り 出 し た 人 物 に 与 え ら れ る賞 で す 。
理系のイメージが強いノーベル賞で
すが、アルフレッド・ノーベルは文学
への関心が高く、化学のみでなく文学
も人類にとって重要であるとの認識に
より、文学賞が 部門の一つとなり
ました。
受賞者は、アカデミー会員
名で
構 成 さ れ る ﹁ 文 学 ノ ー ベ ル 委員 会 ﹂ に
よ っ て 決 め ら れ ま す 。英 語 も しく はス
ウ ェー デ ン 語 に 翻訳 され た 作品 で あ る
ことが条件で、それ以外の言語で書か
れ た も の は対象 に な り ま せ ん。な お過
去の 受賞 作品 につ い て書 か れた 言 語を
見てみると、英語の作品が
と最も
多く他の 言語を 大きく 引き 離していま
す 。 この こ と か ら 明 ら か な よ う に 、 非
50
2
2016年
11月8日
火曜日
2
スウェーデン語 7人
28人
英語
4
9
2016年(平成28年)11月8日(火曜日)@岡三アセットマネジメント(隔週発行)
皆様の投資判断に関する留意事項
【投資信託のリスク】
投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあ
ります。)に投資しますので、基準価額は変動します。従って、投資元本が保証されているもので
はなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
投資信託は預貯金と異なります。投資信託財産に生じた損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。
【留意事項】
• 投資信託のお取引に関しては、金融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適用はあり
ません。
• 投資信託は預金商品や保険商品ではなく、預金保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
また、登録金融機関が取扱う投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
• 投資信託の収益分配は、各ファンドの分配方針に基づいて行われますが、必ず分配を行うものではなく、ま
た、分配金の金額も確定したものではありません。分配金は、預貯金の利息とは異なり、ファンドの純資産
から支払われますので、分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がります。分配金は、計算
期間中に発生した収益を超えて支払われる場合があるため、分配金の水準は、必ずしも計算期間における
ファンドの収益率を示すものではありません。また、投資者の購入価額によっては、分配金の一部または全
部が、実質的には元本の一部払戻しに相当する場合があります。ファンド購入後の運用状況により、分配金
額より基準価額の値上がりが小さかった場合も同様です。
【お客様にご負担いただく費用】
„ お客様が購入時に直接的に負担する費用
購 入 時 手 数 料 :購入価額×購入口数×上限3.78%(税抜3.5%)
„ お客様が換金時に直接的に負担する費用
信託財産留保額:換金時に適用される基準価額×0.3%以内
„ お客様が信託財産で間接的に負担する費用
運用管理費用(信託報酬)の実質的な負担
:純資産総額×実質上限年率2.052%(税抜1.90%)
※実質的な負担とは、ファンドの投資対象が投資信託証券の場合、その投資信託証券の信託報酬を含めた報酬のこと
をいいます。なお、実質的な運用管理費用(信託報酬)は目安であり、投資信託証券の実際の組入比率により変動
します。
その他費用・手数料
監 査 費 用:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%)
※上記監査費用の他に、有価証券等の売買に係る売買委託手数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処理に要
する諸費用、海外における資産の保管等に要する費用、受託会社の立替えた立替金の利息、借入金の利息等を投
資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります。
※ 監査費用を除くその他費用・手数料は、運用状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を示すことはでき
ません。
●お客様にご負担いただく費用につきましては、運用状況等により変動する費用があることから、事前に合計金額若しくは
その上限額又はこれらの計算方法を示すことはできません。
【岡三アセットマネジメント】
商
号:岡三アセットマネジメント株式会社
事 業 内 容:投資運用業、投資助言・代理業及び第二種金融商品取引業
登
録:金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第370号
加 入 協 会:一般社団法人 投資信託協会/一般社団法人 日本投資顧問業協会
上記のリスクや費用につきましては、一般的な投資信託を想定しております。各費用項目の料率は、委託会社で
ある岡三アセットマネジメント株式会社が運用する公募投資信託のうち、最高の料率を記載しております。投資
信託のリスクや費用は、個別の投資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、個別の投資信
託の「投資信託説明書(交付目論見書)」の【投資リスク、手続 ・手数料等】をご確認ください。
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