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第 号 - 佐賀大学医学部 整形外科学教室

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第 号 - 佐賀大学医学部 整形外科学教室
第
平成
発行日
号
年
月
平成 年 月 日
よろしくお願いします
佐賀大学医学部整形外科
この 月 日から佛淵先生の後
教授
馬渡
正明
る、効率的で質の高い医療を理念とし、そのための
任として佐賀大学整形外科の第
教育と研究を行う
代目教授に就任した馬渡です。そ
す。特に力を入れたいのは、
れまでは 年間准教授として佛淵
て
先生の下で勤めてまいりました
す。合併症がゼロの医療こそ理想的であるし、医療
が、佛淵先生が佐賀大学長に就任
者、患者サイドともにハッピーになれるものだと思
されたため、教授選挙が行われることになり、その
います。人工関節だけを取り上げても、患者説明の
結果が今回の人事となりました。本来であれば佛淵
大半は起こりうる合併症の説明に費やされており、
先生の任期はあと
年ほどあり、その体制が続くは
は継承していきたいと思いま
合併症ゼロに向け
であり、これをサブタイトルにしたいと思いま
出血から、
、神経麻痺、脱臼、感染、骨融解、ゆる
ずでしたが、大学を取り巻くさまざまな困難な状況
みなどなど、患者サイドに立てば、手術を断念した
を打破するために改革の旗手として佛淵先生が学長
くなるほどの事象があり、全体でみれば確率が低く
に選ばれました。その影響で、わが整形外科教室の
ても、いったん起こればその人にとっては
教授が欠員となってしまったので、教授選挙となっ
確率となるわけですから、合併症を予防する努力
たわけです。私も急にそのような事態になるとは想
と、おこったときの対策が重要と考えています。
像してなかったので、この 年間は何かと落ち着か
ない、あわただしい時を過ごしました。実際は昨年
大学の中期計画として、
発があります。その中に
%の
年後には病院再開
関節外科センター 構想
月から教授不在で、 ヶ月間代行しておりまし
があり、今まで以上の手術症例数がこなせるよう
たので、すこしずつではありますが、教室運営に慣
に、そして真にアジアの関節外科センターを目指せ
れてきつつあります。これも園畑先生をはじめとし
るように、ハード面の拡充が予定されています。
て教室員の協力があるからであり、感謝していると
ベッド数が今の倍の
ころです。
い手術が可能になり、手術待ちの時間が短縮するこ
の
床になれば、年間
例近
さて私たちの整形外科教室ですが、これまで同様
とになると思います。もちろんスタッフの数が増え
に、股関節や膝関節疾患の研究・治療を中心にした
ないとハード面だけの整備では叶いません。教室員
関節外科を主体に診療を行っていく予定です。もち
の増員が急務ですので、意欲のある整形外科医志望
ろん脊椎や手の外科など整形外科の重要な疾患につ
者の発掘が極めて重要です。しかし現状ではリスク
いても、関連施設と協力しながら診療していきたい
のある外科系にすすむ若手医師が減少しており、整
と思います。私個人は股関節外科を一層極めるべ
形外科も例にもれず入局者が少ないことが悩みの種
く、手術を行っていきたいと思います。大学でやる
です。高齢化社会では整形外科のニーズは極めて多
以上、ほかの施設ではやれないような、特殊な手術
様で、またアマチュアからプロまでスポーツ熱の高
をすべきと考えます。佛淵学長が偉大なチャレン
まりとともに、運動器のスポーツ障害を扱う整形外
ジャーであり、創意工夫の達人であったことからす
科は大変重要な診療科です。若手医師が夢や希望を
れば、まだまだ未熟だと自覚していますが、これま
持って整形外科に入ってきてほしいと思っていま
で当教室で蓄積された約
症例のデータを生か
して次世代の医療に向けた取り組みを行っていきた
いと思います。教室の方針である
思いやりのあ
す。
最後になりましたが、今後も佐賀大学整形外科を
よろしくお願い申し上げます。
( )
アジアの人工関節研究拠点を目指して
人工関節学講座
はじめまして。人工関節学講座
の廣川俊二です。今年(平成
年)の 月末に九州大学を定年退
職し、 月に現職に奉職しました。
工学部機械系の出身です。エンジ
ニアである私がなぜ医学部に
(?)と疑問に思われる方が多く
いらっしゃると思います。この疑問にお応えするこ
とで、自己紹介に代えさせて頂きます。
ロボットと言っても機械の一種に過ぎず、人間
こそ最良のロボットである。だから人間をやりなさ
い 。昭和 年に阪大の恩師のアドバイスで今日で
言うバイオメカニクス(一言で言えば、医学と工学、
狭義には整形外科と機械工学の両分野にまたがる新
しい学問領域)関係の研究に首を突っ込んで以来、
あっと言う間に 年が経ち、九大で定年を迎えまし
た。
機械系の学生の大半がそうであるように、私も始
めの頃はロボットのメカや制御に興味を抱いており
ました。そんな矢先に言われたのが上記のアドバイ
スでした。教授の紹介で、医学部の講義や実習を体
験しました。工学系の大学院生であった私にとって、
解剖実習などは決して気持ちの良いものではありま
せんでした。ところが、生体の機能や解剖に関する
理屈が分かってくると、これが非常に興味深く、機
械工学の知識の多くは整形外科学のために活用でき
ることが分かりました。
昭和 年九大に奉職してからも、バイオメカニク
ス関係の研究を続けてきました。これまでに様々な
研究テーマを手掛けてきましたが、その中でも、力
を入れて取り組んできたテーマが関節のバイオメカ
ニクスです。とくに最近 年ほどは人工関節の開
発・評価に関する研究を集中的に行ってきました。
我が国はコンピュータ、エレクトロニクス、乗用
車をはじめ、あらゆる工業製品で世界一の技術力を
誇っております。このため、人工関節などの医療機
器に関してもそうに違いないと思われるかも知れま
せんが、実態は必ずしもそうではありません。歴史
割は
的な経緯もあって人工関節の世界市場の
米国製品が独占しているのが実状です。これは人工
関節の開発・研究に携わってきた人間にとっては不
本意なことであり、日本の患者さんに対しても申し
訳ないことでした。
以上のような状況の中で、佐賀大と九大との合同
研究会への出席をきっかけに、佛淵教授(現学長)
と巡り合えたことは、私にとって最大の収穫でした。
馬渡先生(現整形外科教授)をはじめ、佐賀大の多
教授
廣川
俊二
くの先生方と知り合えたのもこの研究会のお陰です。
佛淵先生が人工関節学講座の研究課題の一つに掲げ
ておられる 和式生活に対応した人工関節の開発 、
あるいは、先生自ら木材を削ってその雛形を試作さ
れた 正座が可能な人工膝関節 の実用化は、米国
主導の人工関節業界に日本側から一石を投じるため
の切り札になると考えられます。そこで、私は上記
の正座対応型人工膝関節を、運動機能や強度・耐久
性など多方面から評価し、改良を加えるための基礎
実験や解析を行いつつ、今日に及んでいます。
佐賀大学整形外科は関節手術のメッカとして高い
評価を受けているだけでなく、医学、工学、企業が
連携して構築してきた 人工関節プロジェクト が
実効を奏している稀有な例として全国の注目を集め
つつあります。残るは正座対応型を始めとする高性
能人工関節の実現であり、これにより、名実ともに
アジアにおける人工関節のセンター が佐賀大に
実現すると考えています。私もこれまでの蓄積を基
に、上記センターの実現に向けて微力ながら貢献で
きればと考えています。
(追)自己紹介原稿でありながら、個人情報に関す
る記載が皆無であることに気付きました。追記させ
て頂きます。
生まれは新潟市。高校を卒業するまでは新潟市で
過ごしました。現在の本籍と帰省先は滋賀県彦根市
(正確にはその隣接町である甲良町)です。
趣味と言えるかどうか分かりませんが、週 回の
英会話を過去 年間、また近くのスポーツジムでの
回の水泳をジム開館以来 年半続けていま
週
す。 月からは、福岡市営地下鉄の姪浜駅から片道
時間かけて通勤しているため、英会話はお休み、
水泳の回数も減りました。平泳ぎ専門です。年齢的
にも無理が効かない上、バイオメカニクスの知識が
邪魔をして(?)、中々、記録更新が果たせません。
もう一つの趣味は仏像鑑賞です。奈良、京都の有
名寺院の仏像はほとんど鑑賞済みです。写真は仏像
ではめずらしい大和座り(正座)姿の観音菩薩像
(京都、三千院)です。滋賀の実家のすぐ近くの寺
院には、信長の焼き討ちを免れた山門と大日如来像
(いずれも重文)が残っています。
観音菩薩像
( )
変化しつづける医局を目指して
講師
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本年 月 日に馬渡正明教授が就
任され、佐賀大学整形外科は新体
制としてスタートしました。
診療部長や教授の交代によって
診療科の診療方針が大きく変わる
ことは珍しくありません。特に、
大学病院では教授の専門性により全く違う分野の診
療が中心になることもあります。
皆さんご存知のように馬渡教授はこれまで佛淵学
長(前教授)と共に股関節の診療を行われてきまし
たので、これからも佐賀大学では馬渡教授の下で股
関節中心の診療を行っていきます。当然、これまで
佐賀大学で手術を受けられた方の今後の経過につい
ては、引き続き責任もって診療に当たらせていただ
きます。教室の伝統は継承されていくのですが、組
織にとって、現状維持は後退を意味します。教室は
常に前に進み続けていかなければなりません。これ
までも佛淵前教授の元で教室は大きく変化・前進し
てきましたが、これからは馬渡教授の下で変化・前
進していくと思います。もちろん、これまでと全て
の方向性が同じではないと思います。医療界を取り
巻く環境の変化、大学病院のあり方の変容、佐賀大
学整形外科に求められるニーズ、佛淵学長の大学運
営理念など多くの要因に影響されつつの変化・前進
になるでしょう。
例となり、
昨年度は整形外科の手術件数が約
毎週 例前後の手術が行われました。手術症例の多
くは全国から来ていただいた患者様の股関節手術で
す。これからも股関節外科が中心であることには変
わりありませんし、今まで以上に多くの患者様の診
療に当たらせていただきたいと思っています。
皆様ご存じのように、佐賀大学はこれまでに佛淵
先生を中心に、股関節外科を核とした高い医療水準
を提供するための診療システムを構築してきました。
今後はさらにその他の分野でも同じような医療を提
供できるように頑張りたいと思います。
私たちは股関節の専門家として診療を行っていま
すが、股関節しかしない・できないというわけでは
ありません。かつては佛淵学長も骨折一般の手術、
脊椎の手術、膝の手術と広範囲にわたって手術をさ
れていました。専門馬鹿も褒められませんが、器用
貧乏も問題ですので、そのバランスをうまくとるの
は難しいところです。しかし、多くの医師は複数の
専門性を持っています。
高いレベルの診療を目指して、常に変化しつづけ
ていこうと教室員一同これからも頑張ります。私た
ちの至らぬ点、お気づきのことがありましたら遠慮
なくご指摘ください。
園畑
素樹
これからもよろしくお願いいたします。
医局員の専門分野を附記しておきます。
役
職
氏
名
専
門
教授
馬渡正明
股関節
スポーツ
講師
園畑素樹
股関節
手の外科
助教
井手衆哉
膝関節
スポーツ
本岡
勉
膝関節
足の外科
河野俊介
股関節
腫瘍・外傷
北島
将
股関節
外傷
小河賢司
股関節
リウマチ
釘崎
創
脊椎外科
骨粗鬆症
米倉
豊
股関節
外傷
田中里紀
股関節
リハビリ
(
)
歩行の雑学
助教
散策には絶好ともいえる春のよ
速
本岡
勉
が経済速度だそうです。(もしメタボ
い季節となりましたが、皆様いか
対策など健康のために歩くのならばエネルギー消費
がお過ごしでしょうか。読者の皆
を抑える必要はなく、経済速度よりも
様の歩行分析や身体活動量を調査
速く歩くのがよいといえます。目標は時速
させていただいている本岡です。
のこと。)以下エネルギー消費に関するいくつかの
早いもので、私が皆様の歩き方を
条件について述べてみます。
見せていただくようになってもう 年目になります。
割ほど
と
・重いものを持って歩くと当然エネルギー消費は増
今回は、この間に調べた歩行関連の文献や参考図書
えますが、どこに重いものを持つかで大きな差が
の中から興味深い話題についてご紹介したいと思い
出るようです。ある実験によると男性被験者の体
ます。
幹へ
私たちは毎日、特別なことを考えることもなく普
通に歩いていますが、この
歩行 というものに定
の荷重を負荷してもエネルギー消費の有
意な増加は測定できなかったのに対し、各々の足
の重りをつけたところエネルギー消費量が
に
義はあるのでしょうか。明文化されたものはないよ
増加したそうです。これは、前方への足部の
歩行 と 走行 の違いには定義があ
加速は体幹の加速より非常に大きく、したがって
うですが、
ります。ご存知の方が多いでしょうが、移動の際必
ず片足が地面についているのが歩行、両足とも地面
から離れている瞬間があるのが走行です。成人の歩
行速度の機能的範囲はおよそ時速
から走行へ移行する速度は平均すると時速
そうです。時速
、歩行
だ
以上になると、無理に歩行する
よりも走行の方が効率的になります。
より大きな努力が必要だからと説明されています。
・歩く場所によってエネルギー消費に違いはあるで
しょうか。これについて
は、地面が非常に
荒れていない限り、歩行面のタイプはエネルギー
消費にほとんど影響を及ぼさないと述べています。
・年齢による影響はどうでしょうか。自由歩行速度
では
歳の若年成人のエネルギー消費量と
効率という言葉が出てきましたが、歩行の効率と
歳の年長者のエネルギー消費量に有意差はな
いうことを考えたのは歩行分析の分野では有名な
いそうです。速足をさせると、年長者は平均速度
という先生です。彼は
二足歩行メカニズム
が低い分エネルギー消費量が有意に低いそうです。
において主要な因子はエネルギー保存である。正常
・歩幅についてはどうでしょう。“自然に歩いてい
歩行が妨げられるとエネルギー消費が増加する。そ
る”状態が最も消費エネルギーが少ないわけです
れでもヒトはエネルギー消費を最小にするために代
からその時の歩幅を求めればよいことになります。
償歩行を行う。 と述べています。つまり例えば股
日本人の場合、だいたい身長から
関節が痛ければその痛みをかばおうとして腰や膝に
字がその人の歩幅だと言われていますが個人差が
動きを代償させると普通は考えますが、実はそれだ
あります。平均すると男性の場合
けではなく、身体全体のエネルギー消費をできるだ
合は
け少なくするように無意識にヒトは代償運動してい
ないといえます。
るというのです。歩行に使う筋肉は、大殿筋、大腿
歩幅の話題ですが、子供の成長と歩幅についての
四頭筋、そして下腿の腓腹筋やヒラメ筋などで、こ
不思議な測定結果があります。小児は 歳に達する
れらの歩行筋だけで全身の筋肉の半分以上を占めて
まで年ごとに歩幅の有意な増加が見られるのですが、
いますので、歩くという単純な運動を続けるだけで
歳以降、その変化は小さいのだそうです。 歳以
思っている以上のエネルギーを使っているといえま
降も身長は伸びるだろうにどうしてでしょう。似た
す。歩行速度との関係で考えると、なにも意識しな
ような話題に下肢長と歩幅の関係があります。よく
い自由歩行が疲労度がもっとも少ないスピードで、
“コンパスが長い”などといいますが、確かに下肢
(速すぎても遅すぎても消費エネルギー量が多く
長は歩幅に影響するのですが意外にその関係は薄い
なってしまいます。)こうした歩行速度を 経済速
のだそうです。少し専門的になりますが、その相関
度
といいます。日本人の場合、ごく一般的には時
を引いた数
、女性の場
で歩く時、もっとも消費エネルギーは少
関係は歩行時では弱く(
)、持久走
( )
)という調査結果が出
ついた時、同側の肩が下がり痛くない側の肩は上
ています。男性女性で考えると女性の方が歩幅は
がります。また股関節が外旋してつま先が外側を
においては中等度(
%短いのですが、下肢長との相関がそこまで強く
向く方が多いようです。
ないとなると短い原因がなにか他にもあるのでしょ
・股関節拘縮(股関節の動く範囲が狭い状態)があ
うか。スカートの問題とか、あまり大股で歩くと品
ると拘縮側の足を浮かせる時、下肢を前に振り出
がないと思われるからとか。ちなみにケイデンス
すため腰椎が代償的に動き、良い方の振り出しは
分間の歩数)は女性が
(
歩 分と男性の
歩
分より多く、これにより短い歩幅はほぼ代償され
大振りになってしまいます。
・脚長差が
以上になると短い側の肩・骨盤が下
ているそうです。歩行とは別ですが直立能力を重心
がり、足をつく時つま先立ちになりがちです。
動揺から調べたところ、高齢者においては男性より
・健常者の歩行と比較すると、股関節固定術を受け
も女性の方が優れていたということです。直立能力
た方の歩行効率は %です。この数字は、歩行周
歳代でもっとも安定していて、 歳以後になる
期における股関節の運動の重要性を示していると
は
と急速に低下の傾向にあるといいます。歩行能力の
いえます。
歳頃現れ始める
・人工股関節全置換術は歩行に必要なエネルギー量
と書かれているものが多いようです。高齢者の歩行
を減らし、結果として歩行速度が速くなり、歩行
の特徴は、歩幅が短くなること、歩隔(左右の足の
効率を改善します。
間隔)の増大、ケイデンスの減少、歩行速度の低下、
従来、歩行についてはエネルギー、動作分析、能
低下はもう少し遅いようで、
立脚期と両脚支持期の割合の増大、など安定性を高
率、筋電図、動作範囲など多角的に研究されてきま
めるようとする方向にあります。興味深いのは、遊
したが、まだまだ不明な点は多々あります。当院で
脚期の前半はトゥクリアランス(つま先と地面の間
も皆様のご協力を得て、変形性股関節症とか股関節
の距離)が増加しているということです。このこと
強直の方の歩行の特徴や術後の回復の度合い、杖の
から考えると、高齢者はつまづきにくく転倒しにく
つき方や脚長差が大きい場合の足部への影響など数
いことになりますが、実際は転倒して怪我をされる
多くの報告を行ってきました。調査の依頼をこころ
方が多いというのはやはりバランスが悪いとか、気
よく引き受けてくださる患者様が多く、本当に感謝
を抜くと足が下がっているということがあるからで
しております。この春からはさらに新しい歩行計測
はないでしょうか。
システムが院内に導入されて、歩行異常の原因分析
万人以上の足の裏を調べてき
と治療法の効果判定がより高度にできるようになっ
たという先生が面白いことを書かれています。 ロ
ています。これから入院時や外来受診時にこのシス
という立ち方において、 歳代
テムを用いた調査をたくさんの皆様にお願いするこ
歳代の働き盛りでは男女ともに左足の裏の面
とになるかと思いますが、今後ともご協力のほど、
平沢彌一郎という
ンベルグの立ち方
から
積が右足よりも大きかったそうです(
)。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
これは左足があらゆる動作において、全身の安定保
持のための主軸として大黒柱の役目を果たしている
【参考文献】
のではないかと。また、足趾とそれ以外の面積を比
)藤原健固 歩きの科学.講談社
較してみると、左足よりも右足の方が足趾の面積は
)平沢彌一郎 足の裏は語る.筑摩書房
大きく、右足はスピードのコントロール、攻撃性、
)
器用性などの運動性が優位なのではないかというの
です。このことから彼は
正しい歩き方 には左右
書院
)
.
の足のもつそれぞれの特性が生かされることが必要
であると述べています。読者の皆様には左右どちら
かの股関節を手術された方が多いと思いますが、い
観察による歩行分析.医学
.
)臨床歩行分析研究会編 関節モーメントによる
歩行分析.医歯薬出版株式会社
かがでしょう、このようなことをお感じになったこ
)齋藤宏 運動学.医歯薬出版株式会社
とはおありでしょうか。
)土屋和夫監修 臨床歩行分析入門.医歯薬出版
さて、この冊子は
股関節だより ですから股関
節についての話題にも触れましょう。
・股関節痛がある方の歩行の特徴は、痛い方の足を
株式会社
(
)
階西病棟の現況
助教
始めましての方も御無沙汰の方
もいかがお過ごしでしょうか?
私は平成 年に佐賀大学に復職
してから、佛淵学長・馬渡教授か
らご指導いただき股関節外科医と
して研鑽をつませて頂いておりま
す。また、 階西(整形外科)病
棟の入退院のお手伝いをさせもらっており、今回は
その現況をお話したいと思います。
階西病棟のベッドの数は ベッドあり、 週あ
たり 人前後の手術を行うため、その分の入院があ
ります。入院を受け入れるためには、退院をして頂
く必要があり、 週のうち約半分は入れ替わること
になります。この患者さんを馬渡教授以下、医師
人と吉冨看護師長以下、看護師 人で治療にあたら
せていただいております。 階西病棟のモットーは
関節外科センターとして安全で確実な高度医療
を実践する。 全国の難治例を受け入れる拠点病院
として各地域医療機関との緊密な連携を図る。 患
向上に努め、満足度の高い医療を提供す
者の
る。 で、明るく患者さんに満足していただけるよ
図
月別手術症例数
河野
俊介
うな病棟を目指しております。
さて、平成 年度の佐賀大学整形外科の手術総数
は
例で、股関節の手術が
を占めており
手術症例の月別数、図
手術症例の
ます(図
内訳)。月別手術数の多い月や再置換術が多い月な
どでは入院者数が多く、 階西病棟だけではベッド
が足らずに他病棟に入院頂いた患者さんもいらっ
しゃりご迷惑をおかけしました。また、手術後間も
ない時期に退院となるため、転院をお願いすること
もありました。できるだけ患者さんをお待たせしな
いようにと手術数を増やして参りましたが、ベッド
数には限界がありこれ以上手術数を増やすと、更な
る入院日数の短縮につながり、患者さんにご迷惑を
おかけする可能性がありジレンマを感じております。
現在では月曜日 例、火曜日 例、水曜日 例、木
曜日 例、金曜日 例 緊急対応で治療を行ってお
ります。
今後も少しでも皆様のお役に立てるように治療を
続けたいと思いますので、ご質問等ありましたらお
気軽に整形外科医局までご連絡ください。
図
手術症例の内訳
( )
歩行検査の今後について
佐賀大学
股関節便りをご愛読の皆様、い
かがお過ごしでしょうか。
平成 年 月より人工関節学講
座助教に就任させて頂き、馬渡教
授のご指導のもと勤務させて頂い
ております田中と申します。
月までは整形外科大学院に所
属しており、皆様の歩行解析をさせて頂いておりま
した。術後の歩行状態の改善についてや、歩行状態
とアンケート結果および臨床評価(診察の結果な
ど)はどのように関係しているのか、術後の歩行状
態に影響を及ぼす因子は一体何なのか、などをテー
マに研究しておりました。
歩行状態を解析する といってもあまりピンと
こないと思いますが、簡単な解析では、歩く速度や、
歩くリズム、歩幅や、片足で立っている時間などを
測定し、健常者の方たちと比べていきます。もちろ
ん、 歩行 は人それぞれではありますが、その年
代の平均値に近いこと、左右差が少ないこと、手術
前より良くなっていることなどが基準となります。
年前に測定を始めたころには、センサシートと
いうマット(写真 )の上を歩いて頂いて測定して
いました。股関節便りをお読みの皆様の中にも 私
もとったよ という方がたくさんいらっしゃると思
います。本当に有難うございました。
写真
センサシート型の歩行分析装置
現在はより詳しい解析をということで、 次元動
作解析を行っています(写真 )。ボールのような
マーカーを体に付けて歩いてもらい、特殊なカメラ
で撮影することで 次元的な測定ができます。つま
り速度などの時間や歩幅などの距離だけでなく、関
節の角度、力の働き方、体の揺れの度合いなど詳し
く測定できるのです。しかし、 人の測定に少し時
間がかかってしまうため、センサシートのようにた
くさんの方を測定することはできません。それでも、
人以上の患者様の測定を行
この何年かのうちに
うことができました。ご協力していただいた皆様本
当に有難うございます。初めのうちは時間がかかっ
ていた測定も、少しずつ速くなりました。お着替え
やマーカー装着など、患者様には負担となることも
人工関節学講座
助教
田中
里紀
多いかと思いますが、これからもどうぞよろしくお
願い致します。
また、これまで一番問題だったのが測定の場所で
す。測定の部屋が病院内になかったため、大学の一
番奥の部屋までの長い廊下を皆様に何度も歩いてい
ただいていました(本当に申し訳ございませんでし
た)。しかし、この 月から測定部屋が移動し、新
しい測定機器も購入したため、より詳細な測定がレ
ントゲン室の近くで行えるようになりました。少し
狭いですが更衣室もあり、測定部屋は広く、レント
ゲンの(長い)待ち時間に測定することができるよ
うになる予定です。少しは患者様の負担の軽減につ
ながることと思います。外来予定の方は今後ともよ
ろしくお願い致します。
写真
次元動作解析装置
私は大学院で研究していた分臨床の経験が少なく、
これからは馬渡教授の指導の下、さらに整形外科医
として臨床現場での経験を重ねて、皆様から信頼さ
れる整形外科医を目指して日々頑張っていきたいと
思っています。それと同時に、大学院を卒業させて
いただいた経験を生かして研究も続けていかなけれ
ばならないと思います。
患者様にもっと研究の結果などをお知らせできれ
ばよいのですが、現在の測定機器では以前よりも解
析に時間がかかることもあり、測定後すぐに結果な
どを詳しく教えることはできません。また、自分た
ちの研究に必要な部分を解析することだけでも手一
杯となってしまい、なかなかすべての解析ができな
いのも現状です。それでもこの股関節便りを通じて、
わかった結果をお知らせしたり、皆様からの質問な
どにできるだけお答えしていきたいので、なにか聞
いてみたいことなどあれば整形外科医局までどんど
んお便りください。こちらからの一方的な説明はや
はりわかりにくくなってしまいますので、患者様か
らの質問にお答えできる形にできたらいいなと考え
ております。是非よろしくお願いいたします。
(
)
膝関節部門のスタッフ紹介
膝関節担当
佐賀大学 整形外科の井手でご
ざいます。主に、膝関節を担当し
ておりまして、以前は伊藤純先生
と人工膝関節置換術の手術を行っ
ておりましたが、伊藤先生が転勤
された平成 年 月以降は、自分
が中心になって膝関節疾患の診療
にあたっております。
股関節だよりをご覧になられている方は、人工股
関節置換術や骨切り術を受けられた方がほとんどだ
と思いますが、少し膝の関節症や人工膝関節置換術
についてお話ししますと、一般的には股関節症より
も膝関節症になられる方が多く、おそらく皆さんも
膝に関節症がなくとも一度は“膝が痛い”という経
験がおありではないかと思います。
整形外科の病院で外来を行っていても、股関節が
痛い、といわれて受診される方は少ないですが、膝
が痛い、といわれて受診される方は非常に多いです。
これは、関節の構造上仕方のないことで、股関節は
骨盤の屋根と大腿骨の頭との形がほぼ球形に近く、
非常にかみあわせがいい関節です。接触面積もひろ
く、その分広い範囲の軟骨で体重を支えますので、
軟骨がすり減りにくく膝よりは関節症にはなりにく
いのですが、膝関節というのは上側の大腿骨側は球
面、それに対し下側の脛骨側は平面ということで、
非常に接触面積が狭い構造になっております。その
分、狭い範囲の軟骨で体重を支えますので、そこに
負担やストレスがかかりやすく、軟骨のすり減りが
でやすく関節症になりやすいというわけです。
その分、軟骨の負担を減らすために、半月板とい
うのが関節の間に挟まっており、一点に集中しやす
い軟骨の負担を分散させたり、適合性をあげたりし
て、軟骨がすり減るのを防止しているのですが、そ
の半月板自体も狭いところに挟まっていますから、
スポーツで切れたり、年齢と共に痛んできてちょっ
とした捻りで切れたりといったことが、非常に多い
部位であります。
よって、人工膝関節手術をうけるほど関節症が悪
くならなくても、少し軟骨が薄くなったり、いらな
い骨の骨棘というのがでてきて、何となく膝が大き
から
の方
くなってきたりといった変化が、
におこるといわれています。
日本や世界の統計をみても、人工股関節置換術を
うけた方より、人工膝関節置換術をうけた方がはる
かに多いというのが現状で、人工膝関節の前に内視
鏡を膝にいれて半月板の掃除をしたりとか、 脚矯
正の骨切りをしたりとか、非常に手術になりやすい
関節でもあります。
股関節疾患に膝、というと一見関連がないように
思われるかもしれませんが、実は非常に関連が深く、
助教
井手
衆哉
ここでもどのような股関節疾患の方が膝の関節症に
なりやすいのか、というのをこれまで研究してきま
した。
そのいくつかの例をご報告しますと、片側だけの
股関節症で左右の足の長さ(脚長差)が、
以上
とか著しく違う場合、あるいは、脚長差はあまり変
わりませんが、股関節の動きが悪く股の開きが悪い
場合、などといった時に、膝にも負担が大きく、膝
関節症になりやすいようです。主には股関節と同じ
側の膝が悪くなりやすいのですが、反対側の膝にも
悪影響があり膝関節症になることも、珍しくありま
せん。
一般的な軟骨のすり減りによる膝関節症では 脚
になりやすいのですが、このように股関節疾患によ
と呼
る二次的な膝関節症(専門用語で
んでおります)の方は、 脚・うちまたになりやす
いのが特徴です。また、 脚になりやすいのは痛ん
でいる股関節と同じ側の膝関節症のほうで、反対側
の膝は 脚になりやすい、といった特徴もあります。
以前に検討した結果ですが、実際に我々の病院で
も、人工股関節と人工膝関節置換術、どちらも受け
名中 名(
)おられました。
られた方が約
その中でも、明らかに股関節の影響で膝関節症がす
)お
すんだのではないか、という方が 名(
られまして、さほど頻度は高くないのですが、一度
すり減った軟骨はなかなか元には戻りませんので、
膝が痛くてなかなか改善しない方、最近何となく
脚・ 脚になってきたかな、と思われる方は股関節
の検診の際にご相談いただくと、膝のレントゲン撮
影をし、膝がどうなっているのかご説明できると思
います。
特に、前述した股関節の手術前に脚長差が大き
かった方、股関節の動きが悪かった方は、今の膝の
痛みはないかな、というのを考えてみられるとよい
かと思います。また、すでに悪くなってしまった方
でも、手術という方法にはなりますが人工膝関節置
換術といった方法をとれば、かなりの範囲の 脚や
脚でも元のように真っすぐの足に戻すことができ
ますので、もう膝が曲がっているのはしょうがない、
といってあきらめずにご相談されるとよいかと思い
ます。
( )
スタッフ就任のご挨拶
手術はいつ決める人が多いの?
北の国(病院)から
助教
小河
助教
北島
将
賢司
この 月より佐賀大学整形外科
の助教として赴任いたしました小
河と申します。馬渡教授就任後初
の股関節だよりとのことで、ひと
ことご挨拶させていただきます。
年度に当院にて手術を受け
られた方の中にはご存知の方もい
らっしゃるかもしれませんが、約 年ぶりに大学に
戻ってまいりました。
以前大学にいた頃は、自分の専門分野はと聞かれ
ると う ん、今考え中です などと曖昧な答えを
していました。し
かし、大学院時代
も含めて急速破壊
型股関節症(
右図)の学会発表
を担当させていた
だいた頃から、な
んとなく専門領域
は股関節になるの
かなあとは感じて
急速破壊型股関節症(
)
いました。
その後、福岡・北海道と臨床の研鑽を積む機会を
頂き、 年ごとに転勤しておりました。(福岡で担
当させていただいた患者様もこれを読まれている方
の中にはいらっしゃるかと思います。)
特に、昨年は北海道にいましたので、昨年そして
今年の引越しは大移動でした。しかし、その病院で
股関節を専門とした関節外科をやっていく決心をつ
けることができました。今回大学には、股関節班の
中で佛淵学長・馬渡教授・園畑講師・河野助教・北
島助教の次のポストとして帰ってきたと思っており
ますので、お忙しい先生方のサポートをしつつ、更
なる研鑽を積んでいきたいと思います。
まとまりのないご挨拶になりましたが、今後も患
者様やスタッフに還元できるような研究・学会発表
を地道に少しずつでもできればと考えておりますの
で、ご協力をお願いした際にはよろしくお願いいた
します。
北島です。今回は股関節外来の
情報、第 報をお送りします。私
は数字を見るのが大好きで、いろ
いろなデータを集めています。普
段は見過ごされていく情報を捉え、
知らなくても損はしませんが、
知っていると何か得した気持ちに
なる、そんなデータをお送りできればと思います。
前回お送りしたのは外来での待ち時間。受付から会
計終了まで平均 時間 分かかることが分かり、早
めに来られた方の方が待ち時間が長くなることをご
報告しました。
今回のクエスチョンは、 手術はいつ決める人が
多いのか です。
年から
年までに股関節外来を新しく受診
された方を調査してみると、約
名の方が受診さ
れていました。これを月別に分けてみたところ、グ
月)に受
ラフのようになります。冬より夏(
診される方が多いようです。年末年始は忙しいか
ら?夏の方が活動量が多いから?夏の方が股関節が
痛いから?でしょうか。受診された方の皆さんが、
手術を決められたわけではありませんが、このデー
タより、クエスチョンに対する答えは、 股関節の
手術は夏に決める方が多い。 と言えます。
馬渡先生が教授に就任されましたが、外来は以前
と変わらず行っています。変わったことは、佛淵先
生が外来に出られなくなったことです。数年前の外
来の思い出です。私が陪席(外来の助手です。)に
ついていた時に、患者さんが部屋に入って来られま
した。私は、仕事ですので、 股関節の痛みはどう
ですか? と尋ねます。その後、佛淵先生が入って
この間
さんと
こられ、 娘さんはどうね。
会ったよ。 などと日常会話が始まります。股関節
の話は一切なしのこともありました。何気ない会話
の流れなのですが、患者さんのことをよく覚えてお
られること、診察室を楽しい雰囲気にされる佛淵先
生に感服したことを思い出します。
佛淵先生を目標に、馬渡教授を中心に楽しい外来
を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いし
ます。
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(休憩コーナー)
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北国でのナイスショット!!
我が家のアイドルの足跡です。
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月別新患受診数
(
)
整形外科助教就任あいさつ
助教
米倉
豊
助教
釘崎
創
平成 年 月より、整形外科助
平成 年 月より整形外科助教
教に就任させていただきました。
に就任させていただきました整形
私は、整形外科大学院にも所属
外科の釘崎と申します。
しており、現在、抗菌性を有する
馬渡教授のもと股関節疾患の外
人工関節の開発に関する研究を
来及び入院診療に従事しておりま
行っております。具体的には、人
す。股関節治療スタッフの 人と
工関節と骨との間の接着力を強くするハイドロキシ
して患者さんの早期回復、早期社会復帰のお役にた
アパタイトコーティングに、無機系抗菌剤である銀
てるように努力します。以前大学病院に在籍中は、
を添加した新たな抗菌コーティングを開発し、その
人工関節置換術の術後鎮痛、手術侵襲の評価につい
抗菌性や安全性の評価を行っております。特に安全
て研究チームの
性において骨への影響についての実験を行い、適切
りました。具体的には手術が体に与える影響の大き
な量の銀の添加により、抗菌コーティングが十分な
さを計測することができないかというテーマで研究
抗菌性を保ちつつ、ハイドロキシアパタイトと変わ
していました。通常は手術後の炎症の状態を血液検
らない能力を有していることがわかりました。この
査の項目に含まれる
抗菌コーティングにより、将来、人工関節の合併症
把握することがほとんどですが、
の一つである術後感染を減らしたり、不幸にも新た
サイトカインが手術により体に与える影響をより鋭
に発生した人工関節感染の治療に利用したりするこ
敏に反映することがわかりました。私は脊椎・脊髄
とができればと考えています。ただし、医療材料の
疾患に興味があり、佛淵学長のご配慮により長崎労
開発には莫大な時間と費用、実験データの蓄積が必
災病院で脊椎・脊髄疾患の診療をさせていただく機
要であり、今後も研究を継続していかなければなり
会を与えていただきました。その後も長崎医療セン
ません。今後の目標として、研究を継続していくた
ターで勤務させていただく機会をいただき、股関節
めに、研究者としての後輩の育成を行っていきたい
疾患、脊椎疾患を含め幅広い分野の診療をさせてい
と考えております。また、抗菌コーティングの開発
ただきました。今後の研究テーマとしては、股関節
で得た知識や技術をもとに、人工関節感染に対する
疾患は、股関節の痛み、可動域制限、跛行が主な症
治療やその予防といったことに研究を発展させ、み
状ですが、隣り合う関節(腰椎、膝)にも影響を及
なさまのお役にたてればと思っています。今後とも
ぼし腰痛や膝関節の痛み、運動障害を引き起こすこ
よろしくお願いいたします。
とが知られています。股関節疾患と腰椎の関係等の
人として研究させていただいてお
という急性期蛋白の値等で
という炎症性
研究、腰痛、下肢痛の診療も頑張っていきたいと思
います。よろしくお願いします。
銀添加ハイドロキシアパタイトコーティングを行った人工関節
( )
お手紙・お葉書
ありがとう
ございます
お便り有難うございます。
股関節だよりを今後ともよろしく
お願いいたします。
佐賀県佐賀市
佐賀県佐賀市
佐賀県佐賀市
佐賀県佐賀市
佐賀県佐賀市
福
岡
県
福
岡
県
福
岡
県
福
岡
県
長
崎
県
長
崎
県
熊
本
県
熊
本
県
宮
崎
県
福
島
県
東
京
都
神 奈 川 県
埼
玉
県
広
島
県
山
口
県
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様
編 集 後 記
ようやく暖かくなってきましたが、皆様いかがおすごしでしょうか?
股関節だより 号を発行して カ月がたち、ようやく 号が完成いたしました。いつも大変お待た
せしまして、申し訳ございません。
去年の 月に佛淵教授が佐賀大学の学長に就任されて以来、教授不在の状態でしたが、今年の 月
より馬渡教授が就任いたしました。
以前と変わらず人工関節が主な手術ですが、体制は少しずつ変わっていくと思われます。
今回は 月より馬渡教授が就任いたしましたことと、 月より少しスタッフが変わりまして、写真
付きでたくさんの先生の原稿を掲載しています。
内容も密度の濃いものになっていると思います。
たくさんのお手紙、お便りありがとうございます。
皆様の元気なお姿の内容をいただき、いつも励まされています。
この場を借りて、お礼申し上げます。
また、股関節に関して、疑問点・質問がありましたら、お手紙またはメールでご連絡していただけ
れば、医師の方よりお答えいたします。
)ま
外来の予約の変更は、外来の休診日がある場合がありますので整形外科医局(
でご連絡をお願いします。
朝夕の温度差がまだありますので、風邪などひかれませんよう、お身体ご自愛くださいませ。
お手紙、住所変更等の連絡先
題 字
佐賀市鍋島 丁目 番 号
佐賀大学医学部整形外科医局内 股関節だより編集局 野中 まで
・
メールアドレス
@
追伸 住所が変更になった場合、股関節だよりが送れなくなりますの
でご連絡をお願いいたします。
詫間利治氏
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