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高等学校 新地理A
発行者の 番号・略称 46 帝国 教科書の 記号・番号 教 科 書 名 高等学校 地 A−303 代表著作者 新地理A 荒井良雄 ほか 8 名 ■■■1.編集の基本方針■■■ 世界の諸地域や身近な地域の学習を通じて地理的見方・考え方を体得し,国際社会に日本人とし て主体的に生きていく力を養うために,下記の4つを基本方針として教科書を編集した。 1 世界の諸地域の生活・文化を多面的に理解し,「今」をとらえることができる教科書 ・ 世界の 11 地域を取り上げ,グローバル化に伴う経済や産業,文化における変化など最新の動向 を掲載し,変化の激しい現代世界の「今」を的確にとらえられるようにした。 ・ 各地域では,地形や気候,現在の姿を作り上げてきた歴史的背景などを最初に記述し,諸地域 の特徴的な生活・文化がどのように形成されてきたのかを,自然環境・社会環境の両面からと らえられるように配慮した。また,各地域の具体的な生活・文化のようすなどを紹介するコラ ム「現地リポート」を,さまざまな学習単元の導入資料として掲載した。 ・ 最新の話題を取りあげたコラム「クローズアップ」では,地域の「今」をとらえられるように した。また「日本とのかかわり」というコラムを設け,さまざまな地域と日本との経済や,文 化,産業などを通じた交流を紹介し,世界の諸地域を身近に感じながら学習できるようにした。 2 現代世界の地理的事象を世界的視野から地域のレベルまでとらえることができる教科書 ・ 基礎基本から丁寧に記述した本文と,大きな図版や写真,模式図等で,つかみづらい地形 や気候などの自然環境の概念をわかりやすく解説した。 ・ 世界の農業・工業,宗教・言語などの社会環境について,地理的事象の分布や近年の動向 など世界的視野で大きく捉えたあと,世界の諸地域について学習できるよう構成した。 3 身近な地域の自然災害を考え,防災のために自ら進んで行動する力を養える教科書 ・ 日本で起こりやすいさまざまな自然災害を学習したあとに,どのような被害がどこで起こりう るのか,また防災への取り組みについて,具体事例を通して学習できるようにした。各事例で は,現地取材によって得た情報を写真や図版,本文や「現地リポート」で表現し,実感を伴い ながら防災意識を高めることができるよう配慮した。 ・ 自然災害を引き起こす自然環境の特色や,主題図の読図など,地理的知識や技能を身につける ことで,身近な地域の防災のために主体的に社会に参画する態度を養えるようにした。 4 段階を追って地理的見方・考え方や技能が着実に身につく教科書 ・ 本文を補足する図版・写真・文章資料などを豊富に掲載し,本文の学習内容とこれらの資料を 連動させ,深い理解がはかれる見開き構成とした。また,本文中では資料への参照を促し,図 表や写真から地理的情報を見いだす技能を生徒が自然と身につけられるよう配慮した。 ・ 「技能をみがく」というコーナーを設け,時差の計算,地形図の読図,地図やグラフ,写真の 見方など,社会に出てからも役立つ地理的技能をまとめた。 ■■■2.編集の留意点■■■ 1 生徒の学習をサポートするさまざまな工夫 ・ 本文ページは1見開き1テーマとし, 上段に読み取りやすい大きな図版・写真,コラム等の資 料を掲載し,下部に本文を掲載した。さらに,タイトル下に「リード」を,右ページ側注の下 段に「Question」を掲載するなど,授業の流れがつかみやすくなるようレイアウトを統一した。 2 色覚に特性のある生徒にも読みやすい表現の工夫 ・ 統計グラフや地図では,カラーユニバーサルデザインに配慮して,多色の色分け表現には模様 を使って区分けしやすくしたり,凡例を図の近くに置いて,判読しやすくしたりした。 3 美しい印刷と堅牢な製本 ・ 美しい写真,見やすい図版を掲載するために最先端の製版・印刷技術を駆使した。また,平と じ,針金入り,力貼りで丈夫にするとともに,生徒の安全面を考慮して製本した。 ■■■3.教育基本法と本書の関連 ■■■ 特に意を用いた点や特色 教育基本法第2条 第1号 幅広い知識と教養を身につけられるよう,世界の諸地域の生活・文化を学習できる単元を充実させた。さらに ,Questionで,学習内容が着実に定着するよう配慮した。(全体) 生徒自ら真理を求める態度を養えるよう,身近な地域の調査単元では,調査の視点や方法を具体的に提示し, 課題設定から発表・意見交換までの調べる手順を丁寧に紹介した。(p.194-203) 豊かな情操と道徳心を培えるよう,世界各地で生活する人々の営みや日本各地での自然災害と防災への取り組 みを,具体的に本文や写真資料などで表現した。(全体) 生徒個人の価値を尊重し,その能力を伸ばし,創造性を培えるよう,思考力・判断力・表現力を育成するQuest ionを見開き末に,地理的技能を扱った「技能をみがく」を各所に配置した。 (Question→全体,技能をみがく →p.9,16,17,18-19,22-23,42-43,44-45,48,49,157,169,175,181,189,197,203) 職業及び生活との関連を重視し,勤労を重んずる態度を養えるよう,世界の諸地域の人々の生活や産業のよう すを具体的に表現した。 (p.66-143) 正義と責任,自他の敬愛と協力を重んじるために,自然災害と防災を学ぶ単元では,公助だけではなく,自助 や共助の大切さも示した。(p.192-193) 公共の精神に基づき主体的に社会の形成に参画し,その発展に寄与する態度を養えるよう,持続可能な社会の 形成のために努力している世界の諸地域の事例を紹介した。また,身近な地域の調査の単元で,自分たちの地 域の抱える課題に対してどのような解決が考えられるかを意見交換する機会を設けた。 (p.144-165,194-203) 自然を大切にする態度を養うため,世界全体の地形・気候や世界の諸地域における自然環境の記述を重視し, 自然条件が,人々の生活の大事な要素の一つであることを示した。 (p.33-57,67,77,83,91,97,103,109,119,1 25,133,139) 環境の保全に寄与する態度を養うため,環境問題と保全への取り組みについては,熱帯林破壊や地球温暖化な どの事例を具体的に取り上げた。 (p.146-151) 日本の伝統と文化を尊重し,我が国を愛するために,世界の諸地域の生活・文化を学ぶ単元で,「日本とのか かわり」や「ところ変われば」などのコーナーを設け,日本との結びつきや,日本の文化との違いを意識しな がら学習できるよう配慮した。 (日本とのかかわり→p.71,87,95,101,105,117,131,135,143 ところ変われば →p.74,81,86,94,101,105,111,123,127,135,141) 他国を尊重し,国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うために,世界の諸地域の多様な生活・文化を取り 上げるとともに,持続可能な社会の形成に努める世界の取り組みも紹介した。 (p.66-165) 第2号 第3号 第4号 第5号 ■■■4.学習指導要領との対照表■■■ 図書の構成 箇 所 学習指導要領の内容 第1部 1章 p.6-31 (1)ア 〃 2章 p.32-65 (1)イ 〃 3章 p.66-143 (1)イ 〃 4章 p.144-165 (1)ウ 第2部 1章 p.166-175 (2)ア 〃 2章 p.176-193 (2)イ 〃 3章 p.194-203 (2)ウ