3Dモデル「WeddingCake」

(注)
・レイヤリンクは図形がそのリンクレイヤ上にあるのではなく、リンク情報のみがある状態である
・VectorWorksではレイヤに高度を設定でき、3Dモデルの高度管理をレイヤ単位でおこなう
・レイヤに高度を設定しても、各レイヤ毎の操作では基準平面上で入力・編集作業をおこなう
・レイヤリンクを解除する場合には、リンクレイヤそのものを削除し作り直すか、
レイヤリンク上の図形を全選択しロック解除したのち図形(のリンクを)削除しレイヤリンクを指定し直す
3Dにおけるレイヤ/クラスと画面登録の使い方...
クラス-レイヤ-レイヤリンク-画面登録に関して
これらの機能は2Dの操作においても利用されるが、3Dの操作における役割は特に重要である。
・レイヤは高さ（Z,⊿Z）、クラスは属性の情報を持つことができる。
・一般的なCADで使われているレイヤはVectorWorksではクラスに相当し
建築分野ではVecvtorWorksのレイヤは図面種別管理として使うのが妥当であり、
特に3Dの操作ではレベル(高さ方向の)管理に必須の機能である。
・クラス-レイヤの表示/非表示指定は多重性がある
（アクティブ,各設定ダイアログ,階層メニューでの扱い）
・レイヤ毎に表示モードが異なる。3Dの総合表示などではレイヤリンクが必要
・レイヤ-クラス-レイヤリンク-画面登録はセットで考える
表示の切り替えだけでなく、作業環境(設定)の切り替えも画面登録で行う
・レイヤの高度Zが指定されていても,そのレイヤでの作業中は
そのZの位置が作業基準面になっている。
4) クラスとクラス属性の設定
・ここまでの図形はクラス「一般」
で入力されているはずである
・新たにクラス「薔薇と苺」を設け、
クラス属性として赤い線と面の色属性を与える
5) 作業環境呼び出し用の画面登録(薔薇と苺入力用)
・リンクレイヤは非表示
・他は[表示+スナップ]可能なように設定
・アクティブレイヤは作業をおこなう基本レイヤ
・アクティブクラスは「薔薇と苺」
演習例題「ウェディングケーキ」
1) レイヤの設定と基本部分のモデリング
・レベル毎にレイヤを設ける
・各レイヤに高度(Z)と厚み(ΔZ)を設ける
・各レイヤに必要な部材をモデリングする
[この作業時には各レイヤは「表示+スナップ」
状態になっていることが望ましい]
φ30
400
200
2) リンクレイヤの作成とレイヤリンク
・リンクレイヤを設ける
・リンクレイヤ上で各レイヤをレイヤリンクする
[この時、リンクレイヤ以外は非表示とする]
・リンクレイヤ上で3D表示・レンダリングをおこなう
平面図
3) 3D表示用の画面登録をおこなう
・リンクレイヤのみを表示した状態
・3D/レンダリング表示
250
150
Lyer:トップ(ΔZ=0）
150
Lyer:4段目(ΔZ=150）
150
Lyer:3段目(ΔZ=150）
150
Lyer:2段目(ΔZ=150）
Lyer:1段目(ΔZ=150）
550
立面図
6) 薔薇と苺＋αの入力
・登録画面で作業環境を呼び出す
・クラス「薔薇と苺」に入力する設定なので、
赤いクラス属性が反映される。
・必要なレベル毎にアクティブレイヤを変更しながら入力
・ひとつのレイヤの入力が完了したら
[3D表示用の登録画面]に切り替えて立体的な表示で確認
◆苺 (Layer:２段目)：φ30の球を24個円形に配置(15°)
◆苺 (Layer:３段目)：φ30の球を18個円形に配置(20°)
◆薔薇(Layer:トップ)：φ50の球の頂部を切り欠いた形状を
6個円形に配置(60°)
◆＋α(Layer:トップ)：この部品のみ別途属性を与えるため
アクティブクラスを「一般」に切り替え中心部に配置