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たとえば「Y a une fille qu`habite chez moi」では自由気ままな 独り身

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たとえば「Y a une fille qu`habite chez moi」では自由気ままな 独り身
菓子職人と料理人の帽子の起源
19 世紀初頭まで、菓子職人と料理人の帽子は単純な綿でできた縁なし帽でした。現代でもこ
のような帽子は古い版画で見られます。
1823 年のある日、イギリス国王ジョージ 4 世の宮殿の厨房で働いていた宮廷パティシエであ
るカレームのもとに、お菓子作りを見に宮廷の少女が訪ねてきたそうです。
可愛らしい少女はジョージ 4 世の妃であるカロライン王妃愛用の円筒形の帽子とよく似た帽
子をかぶっていました。
フランス人のシェフ達は「病人みたいに見える今までの帽子をやめ、このような襞(ひだ)
のついた軽い帽子をかぶれば、趣味もよくずっと清潔だ」と思ったそうです。
それからというもの、食べ物を扱うあらゆる職業でこの帽子が取り入れられ ました。
(Yûsuke)
フランスのポップミュージシャン、Bénabar について紹介します。彼は 2003 年の
Victoires de la Musique(フランス最大の音楽大賞)で新人賞とステージ新人賞にノミネ
ートされ、2004 年にはアルバム「Les Risques du métier」でベストアルバム賞を獲得し、
今ではフレンチポップ界の代表的な歌手として知られています。
彼の歌の多くは日常生活をユーモアたっぷりに描いています。
たとえば「Y a une fille qu'habite chez moi」では自由気ままな
独り身生活を送っていた男が、女と暮らすようになったこと
で、生活が一変した様子をコミカルに歌っています。 “友達
のゴキブリが殺された!”など、インパクトのある歌詞が多い
のが特徴です。他にも個性的な歌詞につい笑ってしまうような
曲がたくさんあるので、皆さんも聴いてみてください。
(Tatsurô)
|編集後記|
最後まで読んでいただきありがとうございました。第六版ジラフ新聞は楽しんでいただけましたか?
今回の特集はワイン&チーズ特集、先生紹介は水林ミシェル先生でした。もし特集してもらいたいこと
や、取り上げて欲しい先生がいる場合は、お気軽に下記のメールアドレスにご連絡ください。また、新
聞に対するご意見もじゃんじゃん受け付けますので何かございましたらどうぞ。これからもジラフ新聞
をどうぞよろしくお願いします。
HP アドレス*http://www2.dokkyo.ac.jp/~club0102/
メールアドレス*[email protected]
|REDACTION|
発行人:Ayako TAKEI|編集係:Tomoko KOMURO, Kana NAGAHARA, Akira MIYAIRI
記 者 : Yûsuke KAKINUMA, Tatsurô SHIMADA, Asuka HONDA, Ai Kazami, Kenichi
MATSUMOTO, Haruka ONODERA, Maina KOBAYASHI, Tarô OKITSU, Akiko SUGIYAMA,
Tomoko KOMURO, Akira MIYAIRI, Rina MIYAZAWA, Ai KONNO
Merci à M. TANAKA, Mme. MIZUBAYASHI et フランス語学科共同研究室
8/8
無断利用・配布はご遠慮ください。
©2009 UNIVERSITE DOKKYO LA GIRAFE 獨協大学フランス語愛好会 ラ・ジラフ
季
刊 ジ
ラ フ 新 聞 ・ 秋
号 |numéro 06 | le 12 octobre, 2009
長かった夏休みも終わり、秋学期が始まって早くも 1 ヶ月経ちました。
木々たちも徐々に色づき始め、秋のにおいをしみじみと感じる今日この
頃、みなさんいかがお過ごしですか?
ラ・ジラフはといいますと、来る雄飛祭において天野記念館 504 教室で展
示発表を行います。また、11 月 11, 12 日にはみなさんお待ちかねのジラ
フ祭が今年も開催されます。場所は 35 周年記念館の小講堂で 17 時からで
す。フランス語劇やらバンドやらで内容は盛りだくさんです。興味のある
人はぜひみにきてくださいね!!
皆さんこんにちは!フランスの街を旅するこのコーナーも 2 回目となりました。今回は、
ブルゴーニュ地方の首都・ディジョンを紹介します。
ディジョンはパリの南東に位置し、とても美しく穏やかな街であると同時に、多くの歴
史を持つ町でもあります。ディジョンには、かつてブルゴーニュがひとつの国だった時代
の古い建物が今でも当時の姿で残っているのです。たとえば市庁舎は、その昔宮殿だった
建物を使用しています。
ディジョンの名産品は何でしょうか?マスタード、カシス、そしてもちろんワインです。
カシスのリキュールと白ワインを混ぜて作る「キール」という食前酒はよく知られていま
す。甘くて、とてもおいしいお酒です。機会があれば、ぜひディジョンを訪れてみてくだ
さい!きっと色々な発見があなたを待っているはずです。
Bonjour à tous ! C’est la deuxième fois que nous visitons une ville en France.
Cette fois-ci, je vous présente Dijon, la capitale de la Bourgogne.
Dijon se trouve au sud-est de Paris, et c’est une belle ville très tranquille, et
en même temps une ville chargée d’histoire. Il y a beaucoup de vieux bâtiments à
Dijon qui datent de l’époque des Ducs de Bourgogne. Autrefois, en fait, cette
région était un pays. L’Hôtel de ville de Dijon est un ancien
palais.
Quelles sont les spécialités de Dijon ? Et bien, ce sont la
moutarde, le cassis et le vin, bien sûr! Le Kir, un apéritif fait à
partir d’un mélange de liqueur de cassis et de vin blanc est très
connu. Il a un goût sucré et il est très bon ! J’espère que vous
visiterez Dijon un jour et que vous ferez d’autres découvertes
intéressantes dans cette ville.
(Tomoko)
(
1/8
毎回恒例の先生紹介コーナー、今回はフランス語学科のアイドル的存在でおなじみの、みん
な大好き水林ミシェル先生にお話を伺ってきました。
‐先生の出身はどこですか?
‐フランス南西部にある Figeac という人口 1 万人の小さな村です。エジプトの神聖文字、ヒ
エログリフを解読したシャンポリオンの出身地として有名で、いまでも中世の建物が残って
いるとても素敵なところです。
‐先生はどうして日本に来たのですか?
‐それは偶然という名の必然ですね。学生時代にフランス語の夏期講習のアルバイトをして
いたのですが、その生徒の中にいたのが日本人である今の夫なんです。だから日本には彼に
連れられて来ました。
‐わーお!!!そんなことってほんとにあるんですね。日本に来たとき、日本語はある程度
はできたのですか?
‐皆無です。ほんとにまったくできませんでした。だから語学学校に通ったりして日本語を
勉強しました。
‐なるほど。まず日本で暮らし始めてどんな印象を受けましたか?
‐すべてが新鮮に感じました。日本家屋もそうだし、畳の上で生活するってこともなにもか
もフランスでの生活とは異なるもので、とても新鮮でした。でも違うから嫌だったとかでは
なくて、もう最初から全部大好きになりました。
‐日本での生活で困ったことはなにかありましたか?
‐そうですね・・・、人との接し方ですかね。フランスである程度仲のいい者同士であった
ら、お互い本音で言いたいことを言いあうので、ケンカもよくします。けれど、日本でこれ
をすると相手を傷つけてしまうことがあるし、いったんそうしてしまうとなかなかもとの仲
には戻れなかったりする。だから本音と建前というのには初めのうち苦労しましたね。
‐では、最後に学生にメッセージをお願いします。
‐Je voudrais que les étudiants soient très curieux de tout. いろんなことに興味をもってもらいた
いです。今ではどこでも簡単にインターネットで情報が手に入るけれど、どれもこれも表面
的でうすっぺらなものだと思う。だから学生の皆さんには興味をもったことはどんどん掘り
下げていって、深い知識をつけてほしいです。
-ミシェル先生どうもありがとうございました。
(Akira)
2/8
こんにちは!読書の秋です。秋の夜長を読書をして過ごしてみてはいかがでしょうか?
さて今回は『海を見たことがなかった少年―モンドほか子供たち物語』を紹介します。著
者はフランス出身の小説家、ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ。2008 年、ノー
ベル文学賞を受賞しています。
この作品は 8 篇からなる短篇集で、どれも子供からの目線で書かれています。街を歩いた
り、海を見たり、人と出会ったりとあたりまえのような生活。その中で純粋な心を持った
子供たちは彼らなりの独特な疑問や感情を持っています。大人にとってはありふれた日常
でも、この子供たちにとっては「非日常」なのかなと思いながら読ん
でいました。好奇心いっぱいだった子供の頃の自分を思い出すことが
できます。
どこか寂しそうで、孤独で、不思議な雰囲気を持つ子供たちの世界
観に引き込まれてしまいます。特に大人に読んでもらいたい作品です。
ちなみに、この本の中に出てくる「モンド」という少年が主人公に
なった映画があります。DVD にもなっているようなので、興味のある
方はぜひご覧ください。
(Asuka)
ポンデュガール(仏:Pont du Gard)
登録年
1985年
今回、このコーナーでは、フランス南部を流れる、ガルドン川に架かる巨大な水道橋、
ポンデュガール(仏:Pont du Gard、意味はガール川を渡る橋)を紹介しようと思います!
この橋は、今からおよそ約2千年前のローマ時代に、アヴィニョンの東にある水源
地ユゼスから、かつて小ローマと言われたニームに水を引くために築かれた水道橋で
す。この橋が架けられたのには、当時ローマの都市ネマウススの人口が増加する一方
で、大浴場などの公共の施設で使う水が不足してしまった、という背景があります。
外観は、長さ275m、高さ49m の三層構造の石造アーチ橋です。なぜこんな巨大な
橋になったかというと、ユゼスからネマウススの標高差はわずか12メートルしか
なく、水道は平らな地形に沿って大きく迂回した上
に、ガール川を渡るために高さ49mもの巨大な橋
を架ける必要があったからだそうです。そんなポン
デュガールは、当時のローマ帝国が高度な土木技術
を持っていたことを示しています。ただ現在では、
年間数ミリずつ傾いていて、約 2000 年後には倒壊
するといわれています。ぜひ、実際に自分の目で見
てみてください。
(Ai KAZAMI)
7/8
フランスのファーストレディを皆さんご存じですか?その名は、カーラ・ブルーニ・
サルコジ。顔が小さく写っている写真を見ると 30 歳代に見えたりしませんか。本当の
年齢はなんと 41 歳。彼女は元モデルだったこともありスタイル抜群!綺麗な青い目が
いつも輝き、髪もサラサラストレート。生まれはイタリアのトリノ。名門貴族の資産家
の家に生まれました
父親は作曲家、母親はピアニストという生粋のお金持ちの
家に生まれました。ソルボンヌ大学を退学し、モデルとして
活動するようになりました。絶好調の時は年収8億円も稼い
でいたそうです。また、歌手としても彼女は有名です。アル
バム「Quelqu'un m'a dit 風のうわさ」も出ているので手にと
ってみてはいかがでしょうか。(Kenïchi)
今回は、ジラフ料理会レポートです♪♪フランス料理を作ってみよう!!ということで、
私たちジラフは6月27日に草加市の公民館で料理会を行いました。今回はフランス人講師
のドゥレーグ先生をお招きして本場のフランス料理を教えていただきました。私たちが作っ
たのは、キッシュ、コック・オ・ヴァン、ラタトゥイユ、ビシソワーズ、クレーム・ブリュ
レ、ラング・ド・シャです。
キッシュは、フランス東北部ロレーヌ地方を起源とするフランスの代表的なパイ料理で
す。特にチーズとベーコンを入れたキッシュ・ロレーヌが有名です。ドゥレーグ先生と会話
をしながらわいわい楽しく作っていたらあっと言う間にできてしまいました。焼きたてのキ
ッシュは本当においしかったです!家でまた作ってみようと思いました。
そしていよいよランチタイム☆どの班の料理も本当においしかったです!!最高でし
た!たくさんおかわりをしたので、朝ご飯を抜いてきて大正解でした。キッシュは作り方が
案外簡単なので、みなさんも調べてぜひ作ってみてください!! (Maina et Ai KONNO)
6/8
パリでも年間を通して多様なイベントが開催されますが、今は 10 月ということで、ひと
つ気になった行事を挙げてみます。10 月秋の夜長を愉しむ恒例イベント“NUIT BLANCHE
(白夜祭)”が開催されます。今年は3日、4日の2日間にわたって、夕方 7 時から朝 7
時までノンストップです!音楽コンサートや映像スペクタクル、多種多様なパフォーマン
ス、巨大な現代アートなどを街中いたるところで無料で鑑賞することができ、公共交通手
段もこの日は一晩中無料で利用できます。例年多くのパリジャンが、この日はこぞって夜
道に繰り出して、開放的な雰囲気の中、夜明けまでパリの街を歩き回る一大イベントにな
っています。
アート通から、別にただぶらぶらしてみたい人(私のような)まで、みんなが楽しめる
プログラムで、ちょうど土日なので参加しやすいですね。2002 年に始まって以来、第 8 回
目の開催となる今年は、市内のいくつかを主要会場に、それぞれ異なったカラーのイベン
トが開催されます。今は、ローマ、アムステルダム、モントリオールでも開催されている
のですが、元祖はパリです。
かなり余談ですがこっちで街を歩いていると、長いバゲットを手にして歩く人をよく見
かけます、なぜか端っこの丸い部分が無くなっている人が多い…。端っこをちぎって食べ
ながら歩いている人の姿を見た時、これが一番おいしいバゲットの食べ方なのかな、と勝
手に想像しています。(Akiko)
フランスを舞台に描かれた日本の有名な漫画といえば、
『ベルサイユのばら』
。池田理代
子さんのこの作品は 1972 年に『週刊マーガレット』で連載を開始し、空前のヒットとな
りました。また、1974 年に宝塚歌劇団が舞台化したものも、大成功を収めて以来、再演
を繰り返し、2006 年に通算上演回数 1500 回、通算観客動員数 400 万人を記録し、宝塚史
上最大のヒット作ともなりました。1978 年にはフランスのジャック・ドゥミ監督が映画
化し、ベルサイユ宮殿での撮影も話題を呼びました。
そんな『ベルサイユのばら』を生み出した、原作者の池田理代子さんが、今年3月に、
フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュバリエ章を授与されました。今回の賞は、
『ベルサイユのばら』を通して多くの日本人がフランスの歴史、言葉、食文化などに関心
を持ったとして、日仏の文化交流に池田理代子さんの『ベルサイユのばら』が貢献したこ
とが、フランス政府から評価されたものです。フランスでは『レディ・オスカー』として
知られる『ベルサイユのばら』ですが、大きな社会現象にもなったこの漫画を読んで、フ
ランス革命などのフランス史に夢中となり、ベルサイユ宮殿にあこがれ、フランス語を勉
強しはじめたり、フランスの料理や文化遺産にも興味を持つようになったりした人は、み
なさんの周りにも多いことでしょう。
池田理代子さんはこのほかにも、『クローディーヌ…!』や『栄光のナポレオン-エロ
イカ』など、フランスを舞台とした作品を発表しています。ぜひ日本語版・フランス語版
でそれぞれ読んでみてください。(Rina)
3/8
《自然派ワイン、オーガニックワインって何?》
1980
《ワイン
Vin》
ワインもチーズ同様、フランスの地方によってさまざまな種
フランスといえば、チーズとワインがとても有名で
すよね!今回の特集では、ワインとチーズのさまざま
な魅力に迫ります!
≪チーズ
Fromage≫
まずは チーズですが、「一つの村に一つのチー
ズ」といわれるほど、フランスには様々なチーズがあ
ります。
その種類はまず大きく2つに分けられます:ナチュ
ラルチーズとプロセスチーズです。プロセスチーズと
はナチュラルチーズを溶かして乳酸菌や酵素の働き
を止めたもの。そしてナチュラルチーズはさらに4つ
に分類されます:軟質・半硬質・硬質・超硬質。そし
て、それらはさらに熟成させないもの・カビによる熟
成のもの・細菌による熟成のものに分類されます。
その種類の多さは、フランスのド・ゴール大統領が
「600 種類ものチーズをもつ国を統治するのは困難で
ある」と嘆いた逸話まであるくらい!フランスは世界
中で一番チーズを食べている国なのです。1人あたり
の年間消費量は約 22kg で日本人の約 18 倍にもなるそ
うです。まさにチーズの国ですよね!
フランスでは、チーズに地名や町村の名前をつけて
いるものがたくさんあります。ノルマンディの名品、
カマンベール、リヴァロ、ポン・レヴェックなどはそ
のまま村の名前に由来しています。そんなたくさんの
チーズのなかでも、フランスが最も誇るのが「ロック
フォール」
。古代ローマの遺跡や文化が残る南フラン
スのモンペリエから北に 80km ほど入ると、不毛の石
灰岩高原にある小村ロックフォールに着きます。
ロックフォール・チーズは、ラコーヌ種と呼ぶ毛足
の短い羊の乳から作られます。作物がほとんど育たな
い石灰岩質の高原のため、岩の割れ目から生えた細い
草がかえって羊の乳を濃くし、芳醇な風味を作るのだ
と言われています。真っ白なボディに美しい青緑色の
マーブル模様。喉から鼻孔に突き抜けるような青かび
の刺激と、クリーミィなチーズとが相まった印象強い
4/8 味はチーズ通を唸らせます。
類があります。ごく一般的なワインの他に、発砲ワイン(ex.シャン
パン)、酒精強化ワイン(ex.シェリー)、アイスワイン(天然状態で
凍ったブドウから造られたもの)、そしてフレーバードワイン(ex.
ベルモット、サングリア)といったものがあります.
また、ワインには格付けがされていて、それはワインの品質の基準
となり、外部に対しては、偽物の製造を防止するねらいがあります。
また、産地それぞれの伝統を守り、個性や品質を守るという効果も
あります。生産地域、ぶどう品種、土壌、栽培方法、気候、収穫時
期、収穫量、醸造法、熟成方法、アルコール度数など細かく規定が
定められており、検査に合格したものだけが格付けを名乗る事がで
きるのです。
年代以降、化学肥料や化学合成肥料をつかった農法が生
態系や生産者に悪影響を及ぼし、また、長い目で見ると土壌の活力
自体を低下させ、品質低下につながるという思想が広まったこと
で、環境に配慮した自然な農法で農作物を栽培しようといった考え
が生まれました。そこで、ワインの唯一の原料であるブドウ栽培に
もこういった自然農法が取り入れられるようになりました。
ブドウの自然農法とひと口にいっても、有機栽培、リュット・レ
ゾネ(lutte raisonée)
、ビオ・ディナミ(bio dynamiques)など実践の
方法が異なるものがいくつかあります。
有機栽培は、化学肥料、除草剤、農薬を一切使用しないという農
法です。いくつかの認証機関があり、認証された畑のブドウによる
5/8
4/8
ものが有機栽培ワインになります。この農法の基本は、畑の自然環
境をできるだけ複雑にすること。例えばブドウの樹の下にさまざま
な植物を植え、たくさんの虫や微生物を呼び集めたり、あるいは自
然な堆肥を用いた土作りで、微生物にとって好ましい土中環境を整
えたりすることで、複雑な連関の中で病気や害虫の出現を防ぐので
す。
また、農薬の使用を極力抑えて、やむ負えないときにのみ最低限
使うという、いわゆる減農薬栽培がリュット・レゾネです。
ビオ・ディナミはオーストラリアの思想家、ルドルフ・シュナイ
ターによって提唱された一種神秘的な有機栽培の方法です。根底に
あるのは、土壌やブドウの樹も、すべて惑星や宇宙を包括した大き
な法則の中にあるという考えです。農薬などの化学的物質を使わな
いだけでなく、月や星の運行に合わせて農作業したり、水晶の粉末
による霊的調合剤を畑にまくことで霊的エネルギーを取り入れた
りして、より健全な、自然と調和したブドウをつくる。大宇宙のエ
ネルギー法則と調和を図って、土壌や植物の持つ本来的なエネルギ
ーを生かすという農法です。
《ワインとチーズは相性抜群!!》
そもそもこの 2 つはなぜ相性が良いのでしょうか?簡単に言うと、2つとも発酵、そして熟成させた食品どうしだから
です。最も相性の良いカップルと言われているこの組み合わせを、フランスでは「mariage(結婚)」と呼んでいるそうです。それ
ではここでチーズとワイン、より相性のよい mariage を紹介していきたいと思います。
まずはフレッシュタイプのチーズ(ex.モッツァレラ・クリームチーズ・カッテージ・マスカルポーネ etc...)やセミハードタイプ
のチーズ(ex.ゴーダ・フォンティナ etc...)に合うワインは軽くてやや辛口のフルーティーな白やロゼ。白カビタイプのチーズ(ex.
カマンベール・クロミエ etc...)に合うワインは、比較的軽い口あたりの白(辛口)や赤。熟成の進んだクリーミィなウォッシュタ
イプのチーズ(ex.リヴァロ・マンステールタレッジオ etc...)には、コクのある濃厚な白、赤ワインを。独特な香りの強いブルーチ
ーズには、その香りに負けないコクのある濃厚な赤ワイン。そしてハードタイプのチーズ(チェダー・エメンタール etc...)にはコ
クのある赤ワインや、辛口の白ワインがお勧めです。
独特な味でくせのあるチーズには比較的濃厚なワインが好まれ、そして、あまりくせのないチーズには軽い口あたりのワインが
好まれるようです。ワインとチーズそれぞれの製造方法の違いが、お互いに相性のよいものとそうでない物の違いを生む要因とな
るのです。フランスでは個人の好みを越えて、その土地の食べ物は同じ土地のワインによく調和すると言われています。いつか、
フランスにチーズとワインめぐりの旅に出てみたいですね。皆さんもぜひ、この組み合わせを試してみてください!!
(Akira,Haruka et Tarô)
5/8
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