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リハビリ特化型デイサービスにおけるレッドコードを用いた トラクションの
リハビリ特化型デイサービスにおけるレッドコードを用いた トラクションの効果について~腰痛有訴者を対象として~ リハビリ特化型デイサービスカラダラボ 1)鳴海誠 2)菅原聡太郎 3)只野要4)戸澤拓哉 5)豊田貴之 6)平賀陽一 7)今野善博 8)千葉友嗣 9)田中紀雄 1. はじめに 短時間型のデイサービスに通所する方々は、軽介護度(要支援1~要介護2)の方々が 約9割を占め、1部のADLを除き、 「自立」していることが多い。そのため、重介護度の 利用者に比べると外出する機会は多く、活動の範囲が広く身体への負担は少なくない。 活動範囲を維持向上するためにも、身体機能の維持向上というのは、通所介護施設における 一つの目的であるため、今回は腰痛に着目し利用者毎の効力感についてアンケート調査にて 検証行うこととした。 2. 対象と方法 対象 4 施設全利用者(男性 10 名・女性 18 名 計 28 名)から、アンケート調査とSLR テスト及びアキレス腱反射を実施し、陽性となった方を抽出し、レッドコードによるトラク ションを実施した。そこから2か月間の期間中に6回以上実施できた方を対象とし、検証を 行った。 3. 結果 事前テスト結果から 28 名中7名(全て女性)が本検証の対象外となった。2 ヶ月間の平均 実施回数は 8.5 回であった。アンケート調査4項目では「症状改善」と答えたのが 20、 「変わ らない」と答えたのは 62、 「悪化したと感じる」には 2 となった。効果についての質問では、 「腰が楽になった」と答える方が9割を超えた。 4. 考察 神経症状改善や検査結果の変化は見られなかったものの、明らかに腰が楽になると言う方が 圧倒的に多かったことから、リラクゼーションや腰部筋緊張緩和には一定の効果があり、かつ 対象者にとってトラクションは「楽になった」という感覚を与えられる効果的な方法だと考え られる。 5. おわりに 我々高齢者を対象とした通所施設では、運動に対する意欲が出席率に大きく影響する為、 痛みや運動の効力感については十分に配慮をしなければならない。そのため、今回の結果から レッドコードを用いたトラクションは腰痛利用者にとって痛みを緩和するための効果的な介入 方法であるということが結果から得られた。