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1次上級講義概要書
<経済学・経済政策> 1 次上級講義概要 (本試験の出題傾向と受講の期待効果・ねらい) 平成 28 年度の経済学・経済政策は、TAC データリサーチでの平均点が 63.4 点となり、平成 27 年度 と比較し 4.5 点上昇し易化しました。 平成 28 年度の出題は、これまでの頻出の論点、また基本的な論点を問う問題が多く出題されていた ことが特徴です。一方で頻出・基本的な論点ではあっても、過去に問われた出題形式(問われ方やグラ フの形状など)と全く一致した出題は少なく、論点を理解した上で問題への応用、正確な論理展開が求 められました。平成 28 年度は易化しましたが、過去の年度も含めると難易度の変動が大きく、これに 対応するためには論点・理論の理解と応用が試験対策として必要です。 上級講義では、これら本試験の傾向への対策として、講義を通じ頻出・基本的な論点の早期確認とそ の応用方法の習得を目的とします。また答練を通じ応用、論理展開の実践、実力をつけることを目的と します。どのような難易度の年度であっても十分な得点ができるよう対策を行います。 (講義内容予定) 第 1 回 1 次上級講義①(過去問分析・対策/ミクロ経済学) 過去の本試験の出題傾向を分析し、平成 29 年度本試験に向けた対策について提示します。 ミクロ経済学では以下の内容を取り上げます。 (1)企業行動分析 (2)生産関数 (3)消費者行動分析の基礎 第 2 回 1 次上級講義②(ミクロ経済学) ミクロ経済学分野で頻出ではあるが、論点の理解が多少困難な以下の内容を取り上げます。 (1)消費者行動分析の応用(スルツキー分解) (2)期待効用仮説 (3)市場均衡と余剰分析 (4)不完全競争市場(独占市場) 第 3 回 1 次上級講義③(ミクロ経済学) ミクロ経済学分野で頻出ではあるが、論点の理解が多少困難な以下の内容を取り上げます。 (1)不完全競争市場(寡占市場・独占的競争) (2)貿易理論 (3)外部不経済 第 4 回 1 次上級講義④(マクロ経済学) マクロ経済学分野において頻出、論点の理解を正確にしたいものと、確実に得点したい以下 の内容を取り上げます (1)45 度線分析 (2)IS‐LM 分析 第 5 回 1 次上級講義⑤(マクロ経済学) マクロ経済学分野の以下の内容を取り上げます。 (1)マンデル・フレミングモデル (2)AD-AS 曲線 (3)金融政策と金融システム 第 6 回 1 次上級答練 上級講義で学習した論点を中心に出題します。上級講義で学習の内容を確認する機会としま す。 第 7~8 回 1 次完成答練①② 基本的な論点の出題に加え、本試験で出題のある経済情勢の統計データに関する出題をしま す。論点の理解、論理展開を実践し本試験で出題された問題への対応力を高めることを目的と します。 第 9 回 1 次最終講義 1 次試験対策にあたっての最後の総まとめです。各領域の出題可能性が高い論点、問題対応 にあたってのポイントを解説します。 <財務・会計> 1 次上級講義概要 (本試験の出題傾向と受講の期待効果・ねらい) 平成 28 年度の財務・会計の領域は、ファイナンスから 52%(13 問)、管理会計から 12%(3 問) 、 制度会計から 36%(9 問)出題されています。平成 27 年度に比べて、若干の差はありますがほぼ同 じ割合です。計算と理論の割合は、平成 27 年度が半々であるのに対して、計算問題が 40%、理論問 題が 60%と理論問題が増えています。さらに領域別に見れば、ファイナンスは WACC、ポートフォ リオ理論、CAPM など、管理会計は経営分析や CVP 分析など、制度会計は売上割引、ファイナンス リースなどが問われています。特に、管理会計とファイナンスの領域は、過去の問題が繰り返し問わ れることが多く、第 2 次試験事例Ⅳでも出題されます。財務・会計の対策は、管理会計とファイナン スを優先し、制度会計の基本的なものを幅広く学習することがポイントになります。 上級のカリキュラムでは、管理会計とファイナンスのうち CVP 分析、投資の経済性計算、ポート フォリオ理論などの頻出論点を取り上げて学習します。用語の意味や計算式などを再確認するととも に、試験難易度の上昇も見据えて問題への対応力を高めていきます。また、制度会計の領域では、企 業会計原則やリース会計、税効果会計などの会計基準を解説し、知識の定着を図ります。 (講義内容予定) 第 1 回 1 次上級講義①(過去問分析・対策/管理会計/ファイナンスの基礎知識) 過去の本試験の出題傾向を分析した上で、平成 29 年度合格に向けた対策について提示しま す。また、管理会計(CVP 分析など)、ファイナンスの基礎知識を中心に解説します。 第 2 回 1 次上級講義②(投資の経済性計算/企業財務論) 投資の経済性計算では、正味現在価値法を中心とした投資の評価手法など、企業価値の評価 では、FCF・WACC の計算を、さらに MM 理論では、最適資本構成を解説します。 第 3 回 1 次上級講義③(証券投資論) リスク・リターンの考え方、ポートフォリオ理論、CAPM 理論(ベータ値の計算など)、デ リバティブ(先渡取引と先物取引の相違点、オプションの価値など)を解説します。 第 4 回 1 次上級講義④(企業会計原則/キャッシュフロー計算書/原価計算) 企業会計原則をはじめ、キャッシュフロー計算書(間接法と直接法の計算) 、原価計算基準、 個別原価計算や総合原価計算などの計算方法を解説します。 第 5 回 1 次上級講義⑤(会計基準/簿記) 会計基準では、税効果会計や減損会計、資産除却債務、連結会計などを中心に解説します。 また、簿記では、経過勘定、本支店会計など各種取引の処理を学習します。 第 6 回 1 次上級答練 本試験の傾向を踏まえた出題のほか、出題傾向の変化も見据えて対応力の強化を図ります。 第 7 回 1 次完成答練① 本試験レベルの問題を取り上げることで、これまでの学習の到達状況の確認と、以降の対策 にあたっての指針を示します。 第 8 回 1 次完成答練② 1 次完成答練①と同様に、本試験レベルの問題を取り上げます。 第 9 回 1 次最終講義 答練の正答率が低かった問題や試験委員の書籍等で強調されている論点などについて最終 確認を行います。 <企業経営理論> 1 次上級講義概要 (本試験の出題傾向と受講の期待効果・ねらい) 企業経営理論の本試験は、数年前から難易度が緩やかに上昇傾向にありましたが、ここ 3 年ほどは 若干難易度が低下し、難化に歯止めがかかった状況です。しかしながら、本科目は選択肢の文章を状 況的な描写にしたり、ケース問題にしたりすることで、選択肢に書かれた「具体的な内容」に「一般 的な知識」を適用する能力を試すといった設定も見られ、単純な暗記だけでは対応がしにくい問題の つくりになっています。また日本語表現の曖昧さ、正誤判断を厳密に行うための材料が十分に書かれ ていない、といったことも難易度を上昇させている要因です。ただし、出題される論点そのものは王 道的なものが必ず一定割合で含まれており、基礎的な知識の整備が重要になります。特に平成 28 年 度を含めたこの 3 年に関してはそのことを一層感じさせる問題構成でした。よって企業経営理論の上 級のカリキュラムでは、①頻出論点の基礎を踏まえつつ、理解を深める、②本試験問題を確認しなが ら「知識(一般的) 」と「選択肢の文言(具体的) 」をヒモづけていく、といったことを主眼に置き、 得点に結びつく力を高めていきます。 (講義内容予定) 第 1 回 1 次上級講義①(過去問分析・対策と経営戦略論) 【学習のベクトルの構築】 ・平成 28 年度の本試験の状況を把握する。 ・各領域(戦略論、組織論、労働関連法規、マーケティング)の特徴を把握する。 ・企業経営理論で合格点を取るために身に付けるべきことを把握する。 ・具体的な学習内容(学習ツール含む)を把握する。 【戦略論】 ドメイン、競争優位性、多角化と PPM、ポーターの競争戦略論など 第 2 回 1 次上級講義②(経営戦略論・経営組織論) 【戦略論】 技術経営、外部組織との連携、ものづくり産業の動向など 【組織論】 経営組織論とは、組織構造の設計原理、組織間関係論など 第 3 回 1 次上級講義③(経営組織論・労働関連法規) 【組織論】 モチベーション理論、グループダイナミクスとコンフリクト、リーダーシップ論、組織学 習と戦略的な組織変革など 【労働関連法規】 労働基準法、労働契約法、など 第 4 回 1 次上級講義④(マーケティング論) 【マーケティング】 ターゲットマーケティング、消費者行動論、製品戦略、価格戦略、プロモーション戦略な ど 第 5 回 1 次上級答練 上級講義で学習した論点を中心に出題し、知識と問題対応力の確認を行います。 第 6~7 回 1 次完成答練①② 本試験レベルの問題を出題し、学習状況の把握と問題対応力の仕上げを行います。 第 8 回 1 次最終講義 知識の最終チェックを行います。必ず知っておくべき王道的知識について、漏れがないか を確認します。 <運営管理> 1 次上級講義概要 (本試験の出題傾向と受講の期待効果・ねらい) 運営管理の出題傾向は、難易度の変動が小さく安定した得点を見込める状態が続いていましたが、 平成 28 年度本試験は大きく難化しました。難易度が高くなった原因は、①問題数が多く、かつ、図 表の読み解きや計算処理を行う時間を要する問題が増加したこと、②専門的・実践的な知識を要する 問題が出題されたこと、③出題頻度が高い領域でもより深い知識を問う問題が出題されたこと、の 3 点です。一方で、基礎的な知識を問う平易な問題も変わらず出題されています。 平成 29 年度本試験対策は、上級講義で頻出領域についての理解を深め、基本テキスト掲載外の周 辺知識もカバーし、答練において問題対応力を向上させる対策を実施します。 平成 29 年度本試験においては、平成 28 年度と同様の難易度の出題を想定し、その場合でも 6 割を 確保できる力を養います。仮に易化した場合には 7 割以上を確保し、他科目の得点を補填できること を目指します。 (講義内容予定) 第 1 回 1 次上級講義①(過去問分析・対策/生産管理①) 過去の本試験の出題傾向を分析した上で、平成 29 年度合格に向けた対策について提示しま す。表面的な理解に留まらないよう本質的に理解を深めることを目的とし、出題の可能性が 高い領域に絞った講義が中心となります。 <生産管理> (1)本試験の傾向と対策 (2)生産形態 (3)ライン生産方式 (4)セル生産方式 第 2 回 1 次上級講義②(生産管理②) 生産管理において頻出テーマである以下の領域についての知識を確認し、問題を取り上げな がら学習します。 (1)JIT 生産方式 (2)管理・生産方式(製番管理方式など) (3)VE (4)スケジューリング (5)発注方式 第 3 回 1 次上級講義③(生産管理③、店舗販売管理①) (1)IE (2)品質管理 (3)設備管理 (4)その他生産に関する管理事項(安全衛生管理など) (5)店舗施設に関する法律知識(まちづくり三法) 第 4 回 1 次上級講義④(店舗販売管理②) (1)店舗設計 (2)販売促進 (3)輸配送管理とロジスティクス (4)販売流通情報システム (5)商品予算計画に関する計算問題 第 5 回 1 次上級答練 上級講義で学習したことを中心に、様々な問題形式を通して、問題対応力を向上させます。 第 6~7 回 1 次完成答練①② 過去の本試験の改題を含め、様々な問題形式に触れることで、問題対応力を向上させます。 学習領域を網羅し、知識の定着を図ります。 第 8 回 1 次最終講義 出題が予想される論点について最終確認を行います。 <経営法務> 1 次上級講義概要 (本試験の出題傾向と受講の期待効果・ねらい) 平成 28 年度の経営法務は、この科目の出題の中心領域である会社法と知的財産権で合わせて全 20 問中の 6 割弱を占める 11 問が出題されました(他の法律との複合問題を含む)。とはいえ、平成 27 年 度に 2 問の出題に留まった民法が、4 問も出題されました(ともに複合問題を含む) 。さらに、平成 27 年度は関連問題を含めて 4 問も出題された独占禁止法が 1 問の出題に留まる一方、倒産法制が 3 年ぶり に出題されました。このように、経営法務は領域(法律)ごとの出題数が年度によってばらつくことが 対策の取りにくさにつながっています。平成 28 年度の経営法務は過去最高の難易度でしたが、基本的 にこの科目が易しくなることは少ないです。そのような状態で合格点を確保するためには、中長期的に 見れば、最低でも半分は出題される会社法と知的財産権の攻略がカギとなります。上級講義も、この 2 領域が学習の中心になります。 なお、平成 29 年度に向けては大きな改正はありません。消費者保護法制(消費者契約法、特定商取 引法)で改正がありますが、出題頻度を考えると、大きな影響はないでしょう。平成 29 年度に向けて は、改正点を意識するよりも、各自の知識をブラッシュアップすることが対策の中心となります。 (講義内容予定) 第 1 回 過去問分析・対策/会社法① 過去 5 年間の本試験の出題傾向を分析した上で、領域別の優先度を踏まえた平成 29 年度合格 に向けての指針を伝授します。会社法①については、機関(役員、株主総会等)・機関設計と 株式等(株式、社債、新株予約権)を中心に学習します。 第 2 回 会社法②/資本市場 会社法②では、計算、組織再編等、その他の論点(持分会社等)が対象になりますが、数少な い頻出論点である組織再編等を中心に学習します。資本市場は、金融商品取引法および証券市 場について学習します。 第 3 回 民法/倒産法制/知的財産権① 民法は、債権・契約を中心に、直近で出題頻度が上がっている相続(経営承継法を含む)につ いても基本知識を学習します。 倒産法制は 3 年ぶりに出題されましたが、それほど多くは出題されないでしょう。破産・民事 再生・会社更生について、基本的な論点を中心に、横断的に学習します。 知的財産権は、各権利の概要、各権利の手続を中心に学びます。 第 4 回 知的財産権②/国際取引など 知的財産権は個別論点や各権利固有の論点について学習します。この領域は、単純に知識を問 う問題が減り、具体例等に知識を当てはめる応用力が求められる問題が増えているため、知識 の「深掘り」を行います。その他、独占禁止法、国際取引、消費者保護法制の改正点等を学習 します。 第 5 回 1 次上級答練 1 次上級講義で学習したことを中心に、総合的な答練を実施します。 第 6 回 1 次完成答練① 「知っている知識」が「知っているとおりに出題されない」問題への対応力 を強化するための、本試験同様の実践的な問題を多く出題します。 第 7 回 1 次完成答練② 1 次完成答練①と同様、実践的な問題で対応力を高めます。 第 8 回 1 次最終講義 これまで学んできた知識や応用力の総整理/総まとめ(最終改正論点を含む)を実施し合格の 可能性を高めます。 <経営情報システム> 1 次上級講義概要 (本試験の出題傾向と受講の期待効果・ねらい) 平成 28 年度の経営情報システムは、TAC データリサーチでの平均点が 45.7 点となり、平成 27 年度 と比較し 2.2 点低下、引き続き 40 点代の平均点となり難化傾向が続きました。平均点としては現行制 度となった平成 18 年度以降で最低の水準となります。 平成 28 年度の出題としては、これまでの頻出論点からの出題は少なく、IT 各分野における比較的新 しくかつ専門的な技術、活用動向を踏まえた用語の出題、またソフトウェア開発・システム運用の実務 に即した出題が多かったことが特徴です。これら知識を幅広く詳細にわたり覚えていることが求められ ました。しかしながら、比較的平易な問題や、基本的な知識を活用し選択肢を絞り込む対応が可能な問 題の出題もあり、基本的な知識の確実な理解と応用、加えて幅広い知識、実務レベルの知識の習得が試 験対策として必要です。 上級講義では、これら近年の難化傾向への対策として、基本的な知識の確認+専門的な技術知識・実 務レベルの知識が学習し易い講義構成へと、本講義のみで平成 29 年度に向けた対策が十分となるよう 変更します。難化傾向にある年度の出題に加え、周辺の知識を幅広く学習することを目的とします。ま た、各答練では近年の本試験の出題傾向を踏まえ、既学習以外の知識や比較的新しい技術、活用動向に 関する知識を補足しながら、問題への対応力を高めることを目的とします。 (講義内容予定) 第 1 回 1 次上級講義①(過去問分析・対策/情報技術①) 過去の本試験、特に難化傾向にある年度の出題傾向を分析し、平成 29 年度本試験に向けた対 策について提示します。 情報技術①では、コンピュータ技術の構成(ハードウェア、ソフトウェア・データベース、プ ログラム言語)の分野を取り扱います。基本的な知識の確認と出題および出題周辺の知識を学 習します。 第 2 回 1 次上級講義②(情報技術②) コンピュータ技術を用いたシステムの構成(ネットワーク、インターネット、システム構成技 術)の分野を取り扱います。基本的な知識の確認と出題および出題周辺の知識を学習します。 第 3 回 1 次上級講義③(ソフトウェア開発・開発管理) ソフトウェア開発の分野、開発管理の分野について取り扱います。特にソフトウェア開発の実 務・進め方をもとに、開発モデル・開発技法・モデリング技法、プロジェクト管理手法などに ついて学習します。また、ソフトウェア開発に関連する各種ガイドラインを学習します。 第 4 回 1 次上級講義④(システム利用と運用/統計解析) システム利用と運用では、クラウドサービスなどの IT サービス、システムの利用、およびそ れらの提供を含むシステムの運用の分野について取り扱います。またセキュリティ対策技術 (攻撃・脅威とその対策)についても学習します。システム運用、セキュリティ対策に関する 各種ガイドラインも併せて学習します。 統計解析では、過去に出題の問題を中心に、解答に必要な統計解析手法の確認とケース問題へ の対応を学習します。 第 5 回 1 次上級答練 上級講義で学習した論点を中心に出題します。上級講義での知識、幅広い知識の習得の確認す る機会とします。 第 6 回~第 7 回 1 次完成答練①② 本試験レベルの出題とし、また既学習以外の知識や比較的新しい技術、活用動向に関する知識 を出題します。近年の試験傾向に対応するための知識を補充することを目的とします。 第 8 回 1 次最終講義 1 次試験対策にあたっての最後の総まとめです。各領域の出題可能性が高い論点、問題対応に あたってのポイントを解説します。 <中小企業経営・政策> 1 次上級講義概要 (本試験の出題傾向と受講の期待効果・ねらい) 平成 28 年度の中小企業経営・政策は、2 年続けてデータリサーチ上の平均点が 60 点を下回りまし たが、それでも 58.2 点でしたから、それほど難しくはありません。この科目は、相対的に出題範囲が 狭いため、難しくしようとしても限度がある、ということになります。平成 29 年度も、大幅に難し くなることは考えにくいでしょう。 平成 29 年度は、中小企業経営については、中小企業白書・小規模企業白書の 2016 年版が対象とな ります。両白書(2015 年版)は、平成 28 年度本試験では 21 問中 18 問を占めましたから、この両白 書だけでも、6 割は確保できる計算になります。 一方、中小企業政策については、平成 28 年度は出題数がやや減ったものの、中小企業基本法をは じめとする頻出論点が学習の中心となることには変わりません。そして、中小企業新事業活動促進法 の改正法である「中小企業等経営強化法」が、平成 29 年度対策のカギとなります。 (講義内容予定) 第 1 回 過去問分析・対策/中小企業経営① 過去 5 年間の本試験の出題傾向を分析した上で、平成 29 年度合格へ向け、経営・政策の両 分野における具体的な対策(2016 年版中小企業白書・小規模企業白書の概要・構成・特徴、 政策における頻出論点等)を明示します。 中小企業経営①については、2016 年版中小企業白書の付属統計資料、第 1 部、第 2 部(第 1 ~3 章)について学習します。 第 2 回 中小企業経営②、中小企業政策① 中小企業経営②では、2016 年版中小企業白書の第 2 部(第 4~6 章)および 2016 年版小規 模企業白書(第 1・2 部)について学習します。 中小企業政策①では、中小企業支援機関について整理します。 第 3 回 中小企業政策② まず、中小企業基本法・小規模基本法を学習したあと、法律について計画系の法律(中小企 業等経営強化法、中小ものづくり高度化法等)と計画系以外の法律(下請代金支払遅延等防 止法、中小企業組合制度の根拠法、経営承継法等)に分けて学習します。最後に制度につい て、頻出論点(マル経、各共済制度等)について学習します。 第 4 回 1 次上級答練 1 次上級講義で学習したことを中心に、総合的な答練を実施します。 第 5 回 1 次完成答練① 本試験と同様の難易度とし、実践的な応用力を高める問題を出題します。 第 6 回 1 次完成答練② 1 次完成答練①と同様、実践的な問題で対応力を高めます。 第 7 回 1 次最終講義 経営・政策の両分野において、出題可能性が特に高い論点を中心に、知識の総整理を行いま す。また、平成 29 年度において改正等があれば、その情報も提供します。 <補足(各科目共通)> ※ 各回の講義内容等については変更する場合がありますのでご了承ください。 ※ 自宅学習教材として、1 次養成答練とトレーニング(ともにストレート生用)を配布します。