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特例加算の取扱いについて

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特例加算の取扱いについて
特例加算の取扱いについて
対象工事及び算出方法
(1)
1
特殊基礎工事費
対象工事
通常必要となる基礎以外の、杭、増基礎及び地盤改良を対象とします。
低層、中層、高層を問わずに対象とすることができます。
表1 対象工事
区
分
対
象
工
事
① 杭打工事
既製杭、現場打杭、拡底杭等を対象とします。
無振動工法等の特殊な工法を採用する必要がある場合も対象としま
す。
② 増基礎工事
次の理由により基礎が標準よりも大きくなる場合に対象とします。
(イ) 凍結深度が標準よりも深いため、基礎深さを深くする場合
(ロ) 標準的な基礎では十分な支持力が得られないので、基礎底板を
広げたり、基礎深さを深くする場合
(ハ) ラップルコンクリート打工法とする場合
(ニ) スカート断熱工法とする場合
③地盤改良
地盤に薬剤を混合し固化させる地盤改良に係るもの全てを対象とし
ます。
2
算出方法
表2 算出方法
区
分
算
出
方
法
① 杭打工事
杭工事一式を算出します。
・試験杭分も可(載荷試験(測試対応)及び試掘は不可)
・仮設工事も可(杭のための搬入路等)
・別棟附帯施設分も可(受水槽等)
② 増基礎工事
次の工事項目における標準的な基礎との工事差額を算出します。
・土工事(根切、埋戻し、残土処分)
・地業工事(砕石地業、捨てコン)
・基礎工事(コンクリート、型枠、鉄筋)
(スカート断熱工法を除き断熱材は対象外とします)
(イ) 基礎深さ
低層では60cm、中層及び高層では100cmを標準として、差
額を算出します。(図1)
(ロ) 底板
低層でN値10程度、中層及び高層でN値25程度の地盤にお
いて必要な底板で、600mm角のものを標準として、差額を算出
します。(図2)
(ハ) ラップルコンクリート打工法
ラップルコンクリート打工事一式を算出します。ただし、杭打
工事との経済比較を必ず検討してください。
(ニ) スカート断熱工法
スカート断熱工法とすることで、基礎深さは標準と同じになる
が、そのために必要となるスカート部分の断熱材の工事費を算出
します。(図3)
ただし、基礎深さが標準未満となる場合は対象外とします。
③ 地盤改良
地盤改良工事一式を算出します。(機械損料(運搬費含む)、混合
剤等)
なお、工法・施工範囲等が適正であることの確認を必要とします。
図1 基礎深さ
図2 底板
標準
標準
設計
X
N値
・中層25
・低層10
加算部分
600mm
X=低層
600mm
中層・高層1,000mm
設計
加算部分
600mm角
図3 スカート断熱工法
加算部分
標準
設計
600mm
杭間は加算対象外
600mm
加算部材
(断熱材)
- 1 -
加算部分
(2)
1
雪害防除工事費
対象工事
表3 対象工事
区
分
① 雪囲い、風除室
2
対
象
工
事
庇、壁面、建具、非常用照明を対象とします。
算出方法
表4 算出方法
区
分
① 雪囲い、風除室
算
出
方
法
階段及び廊下の、庇、壁面及び建具と、手摺との差額を算出します。
ただし、階段室の屋根、及び雪囲いをしなくても構造上等の理由に
より必要な梁・柱部分は対象外です。(階段及び廊下の天井裏部分
の壁面は原則対象外)
非常用照明は、非常用照明を設置した場合の工事費(照明機器、配
線等)と、通常照明のみの場合の工事費との差額を算出します。
※手摺との差額の算出にあたって、2階以上(1∼2階間の階段踊
り場を含む)は落下防止手摺(H=1,100mm)との差額を、1階は
歩行支援手摺(H=700∼900mm)との差額を算出します。
・2階以上の場合
→雪囲い壁面工事費(壁付手摺にかかる工事費を含まない)と
落下防止手摺工事費との差額を算出します。
・1階で、「雪囲い壁面にのみ壁付手摺を設置する」場合
→雪囲い壁面工事費(壁付手摺にかかる工事費を含む)と自立
型歩行支援手摺工事費との差額を算出します。
・1階で、「雪囲い壁面と反対側に壁付手摺を設置する」場合
→雪囲い壁面工事費(壁付手摺にかかる工事費を含まない)を
算出します(差額はありません)。
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