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最新設備を駆使した一貫した管理体制による、安全と質の 高い農畜産物
(茨城県①) 最新設備を駆使した一貫した管理体制による、安全と質の 高い農畜産物の生産 (農業生産法人 畜産・酪農 大規模・低コスト ブランド化 有限会社瑞穂農場・茨城県常陸大宮市) 1 概要 ・ (有) 瑞穂農場は、企業経営方式による肉用牛と酪農の複合経営に取り組み、現在生乳生産量では全 国でもトップクラスを誇っている。 ○本社:常陸大宮市(酪農・肉牛)、分場等 栃木県(酪農・和牛繁殖・肉牛)、山形県(酪農・和牛繁殖) ○従業員数:189名 ○事業内容:酪農 3,600頭(平成12年~)、和牛繁殖 340頭、肉牛飼養 6,800頭(昭和59年~) ○出荷販売状況(平成25年6月期):生乳出荷量 25,925t、肉牛販売頭数 2,906頭 飼料畑面積 95万㎡、堆肥製造 袋製品 82万袋、 10tダンプばら積 800台、売上高 5,242百万円 攻めの農林水産業を踏まえた取組の特徴 ・ 一貫した管理体制と大規模な生産形態により、安全で質の高い畜産物を生産。 ○乳牛部門:日本最大級のロータリーパーラー等最新設備を駆使し、徹底した個体管理による生 乳生産で全国でもトップクラスの生産量。 ○肉牛部門:自社農場で生まれた子牛を出荷まで育てる一貫生産による、自社ブランド「瑞穂 牛」の生産・販売。 ○自給飼料:飼料用稲等の積極的な利用や飼料作物生産の推進。 ○堆肥部門:高度な技術による全量完熟堆肥化、地域内利用及び販売による資源循環型農業への 取り組み。 日本最大級のロー タリーパーラー 2 3 (堆肥袋詰めの様子) (位置図) 今後の展開方向 ・ 「安心、安全、おいしさの追求」をモットーとして、畜産物の生産に取り組む。 ・ 資源循環型の社会をつくりあげ、資源の有効活用を図る。 ・ 地域に根付いた地域密着型の農場を目指す。 (茨城県常陸大宮市) 23 (茨城県②) 遊休地を活用した次世代型施設園芸生産拠点の確立 み ほ み ほ み 施設園芸 ICT・ロボット ほ (㈱リッチフィールド美浦・農業生産法人㈱美浦ハイテクファーム・茨城県稲敷郡美浦村土浦地区) 1 2 概要 ・ 国が進める「農業の体質強化・成長産業化を進める産業界と農業界の連携」の実現を目指し、企 業と連携したパプリカの高度環境制御養液栽培に取り組み、次世代型施設園芸モデルを育成。 ・ 「㈱リッチフィールド美浦」は、東急建設㈱(東京都渋谷区)と、パプリカ施設栽培で実績のある R社との共同出資により設立。平成25年に美浦村内の未利用地約270aを活用して、約200aの太陽 光利用型植物工場(オランダ型高軒高ガラスハウス)を、東急建設㈱資本により整備し、パプリカ の養液栽培に取り組む。 ・ 平成26年には、「農業生産法人㈱美浦ハイテクファーム」を、美浦村の農業者が、設備工事で実 績のあるK社との共同出資により設立。前述地に隣接する未利用地約230aに、約170aの太陽光利 用型植物工場を、「強い農業づくり交付金」の活用により整備し、パプリカの養液栽培に取り組む 計画。 ・ 生産したパプリカは、両施設とも全量を契約取引により、大手量販店・レストラン等に販売(㈱ 美浦ハイテクファームは今後販売予定)。 攻めの農林水産業を踏まえた取組の特徴 ・ 「勘と経験に頼る従前の農業からの脱却」を目指して、統合環境制御システムの活用により、生 産施設内の温湿度調整やCO2の施用、養液の調整・供給等の高度な環境制御を実践するとともに、 より高度な次世代型施設園芸生産拠点の確立を図るため、ICT技術を活用した、生産量・出荷 量の把握や従事者の労務管理等にも取り組む。 ・ 地元農業者と企業の共同出資による農業生産法人を立ち上げることで、参入企業の技術や経営 のノウハウと、集落を基盤とした地域農業との協調を図りつつ、担い手となる中核的経営体の育 成を図る。併せて、地域の新たな雇用創出にも貢献する。 3 太陽光利用型 植物工場の外観 パプリカ管理作業 の様子 (位置図) 今後の展開方向 ・ 現在、国内で市場流通するパプリカの約9割が輸入品であるが、消費者の国産品志向の高まり を受け、美浦村産パプリカが全国に流通する新たなブランドとしての地位を確立できるよう、生 産の安定、流通の拡大、PRの充実に努めていく。 (茨城県美浦村) 24