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大豆栽培臨時情報(成熟期状況)(PDF形式 206 キロバイト)
大豆栽培臨時情報(成熟期状況) 平 成 27 年 10 月 2 日 新発田農業普及指導センター 収穫期予想と収穫対策について 管内の大豆ほ場は、9月末現在、黄葉期~落葉期となっている。他方強風被害ほ場は、ほ場間差が 大きく、播種時期にかかわらず、早期落葉によりすでに成熟期を迎えたほ場も見られる。 成熟期は9月末現在平年並みの見込み。5月25日播種ほ場で成熟期は10月9日頃、6月1日播種ほ場 で10月13日頃、6月10日播種で10月15日頃の予想である。 管内の生育状況は、大豆が大型化しており、著しい倒伏ほ場も散見される。また連作ほ場では、マメ シンクイガ等子実害虫による食害が目立つ。 1 大豆の生育状況等(調査ほ場) (1) 9月25日現在、大豆の主茎長は平年比125%になっている。 (2) 現在、黄葉期~落葉期であり、茎と莢の黄化が揃ってい る。 表2 調査ほ場の成熟期予想 表1 9月25日現在生育状況(調査地点:5カ所平均) 主茎長(cm) 平成27年度 84 平 年 値 67 新発田市 桑ノ口 道賀 阿賀野市 押切 胎内市 柴崎 播種日 5月29日 5月28日 6月10日 6月8日 成熟期 10月13日 10月9日 10月15日 10月15日 2 今後の管理のポイント ※詳しくは大豆技術情報NO.4参照 (1) 成熟期(収穫期)の判断 早急に黄葉期及び落葉期を把握し、その上で収穫作業計画を立てる。 ただし、早期落葉ほ場では、成熟期の予想が立てづらく、収穫期も早まりやすい。 そのため収穫期は、莢の変色及び茎の変色で判断する。 ※成熟期とは、ほ場内の莢が80%~90%褐変し、粒の大部分が品種固有の色を表し、莢を振って カラカラと音のする時期(子実水分が22%以下、茎水分が60%以下になった頃)。子実や茎の水分 が低下すれば、成熟期から収穫が可能となる。 (2) 雑草等対策 汚損粒の発生原因になることから、収穫前までに青立株や大型雑草を確実に除去する。 特にイヌホウズキやヨウシュヤマゴボウは毒性を持つこと、アサガオ類やマルバルコウ は種子生産量が多くまた本田内での駆除が困難なことから、抜き取りを徹底する。 イヌホウズキ ヨウシュヤマゴボウ マルバルコウ(出典:農研機構HP) (3) 収穫対策 本年は、畝の崩れが比較的少なく高畝傾向にある。倒伏しているほ場も多いことから地際 からの無理な刈り取りはせず、土砂の掻きこみに十分注意する。なお倒伏しているほ場では、 倒れている大豆を引き起こすことが必要となるため、リールを前方の低い位置にする。また、 立毛角度が40度程度までの倒伏では、向刈りあるいは横刈りにより、頭部損失を軽減する。 (4) 乾燥・調製 被害ほ場では、ほ場間での成熟期の差が大きく、被害程度も異なる。ほ場毎に品質・水分 を確認し、品質の良い大豆と悪い大豆を混ぜないことや水分が大幅に異なる大豆を一緒に乾 燥しないように対応する。