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山梨県立甲府支援学校 山梨県立甲府支援学校

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山梨県立甲府支援学校 山梨県立甲府支援学校
地域を
地域を結ぶ特別支援教育の
特別支援教育の情報誌
2016
2016.
16.5.6発行
地域支援だより
地域支援だより №46
山梨県立甲府支援学校
Tel
055-
055-226-
226-3322
URL http://www.yogoy.kai.ed.jp/
子どもたちの成長をみんなの力で
校長
井戸 和美
今までバギーに乗って生活していた A ちゃんが初めて車いすを作ることになりました。ご家族から連
絡があった担任の先生は、早速ご両親と一緒に病院に向かいました。「こんな生活をAさんにしてもら
いたい。」と学校のことや生活のことをリハビリの先生に話すためです。担任の先生は、事前に学校に
いる PT(理学療法士)のT先生と打ち合わせをしていました。
「A ちゃんがごはんを食べたり、勉強し
たりするにはしっかりした座位保持イスを作る必要があるよね。家でももう一つ必要かな。学校に来た
り、病院に行ったり、放課後デーを使ったりするには折りたたみのできる車いすも必要だね。」
「補助金
はどのくらい出るのかな。」具体的な話がどんどん進みます。実は、担任の先生と話した後、T先生は
(もちろん親御さんの了解を得て)A ちゃんの車いすを作る上で必要なことを話すために病院のPTの
先生に連絡を取ってくれていました。T先生は「病院の中だけでは分からない子どもたちの生活」を病
院に繋げたり、病院でしているリハビリを学校生活に生かしたり、そんな橋渡しの役をしたいというの
が口癖です。
給食の時、「Bちゃん上手に食べてるね」おいしそうに給食を食べるBちゃんに声をかけました。ち
ょっと傾いたお皿の台はお皿が固定できます。スプーンの取っ手はにぎりやすくなっていました。Bち
ゃんのうれしそうな顔と共に担任の先生が答えてくれました。「台は私が作りました。握りはY先生が
調整してくれています。」OT(作業療法士)のY先生は子どもたちが食事や学習をする様子をじっく
り見る中で、OT の視点で何回も何回も道具や姿勢を提案してくれています。お陰で、Bちゃんは「お
いしい」大好きなお肉に夢中です。
OT、PTさんだけではありません。Bちゃんが食べていた給食は後期食。柔らかくて噛みやすい食
事。学校の給食は舌でつぶせたり、飲み込みやすかったりする形態の給食も用意されています。栄養士
さん、調理員さんも子どもたちの様子を見ながら工夫を重ねてくれます。摂食の様子は、口腔支援セン
ターの先生が見に来てくれます。来校は 200 回を超えました。
医療的ケアの必要な子どもたちの近くには看護師さんがいてくれます。主治医との連携もとる中で、
学校に巡回してくれる巡回医療相談の先生方が細かな相談にも乗ってくれています。
もちろん、毎日利用する福祉サービス事業所や進路先の方々も、本人の生活を支援する計画を作る相
談支援専門員の方々も、保健師さんも、市町村の福祉課の方も、たくさんたくさんの人が子どもたちに
かかわってくださっています。
学校時代は、その人らしい自立に向けた学習を積み上げて行きます。そして、多くの人とのかかわり
という財産を蓄えて行きます。本校が培ってきた専門性と専門家や関係機関との連携が子どもたちの自
立につながると信じています。この頼もしい専門家の後ろ盾も含めてセンター的機能がますます発揮で
きるよう努力して参ります。これからもよろしくお願いします。
【オープンスクール】
ご参加の皆様には、授業の様子を自由に参観していただき
日時:平成 28年 6 月25日(土)
たいと思います。
9:00~12:30
日程
9:00~ 9:20
受付
9:20~10:00
学校概要説明
10:00~10:45
2校時
参観
10:50~11:35
3校時
参観
11:40~12:00
4校時
参観
12:00~12:30
給食
参観
2校時は高等部と小学部の一部、3 校時は中学部と小学
部の一部が自立活動の時間となっており、本校の特色であ
る身体の学習を行っています。筋緊張の弛緩、拘縮・変形の
予防、歩行等に向けた身体機能の向上など、児童生徒一人
一人の実態に応じたプログラムを実践しています。
また、児童生徒の実態に応じた個別課題学習あるいは教
科学習、グループ別集団学習も行います。
その後、給食の様子も参観していただけるようになってい
ます。本校では、児童生徒の実態に応じた 4 段階の形態で
給食を提供しています。初期食・中期食・後期食・普通食で
す。見本食を用意し、試食もできるようになっていますの
で、ぜひお試しください。また、皿やスプーン・フォーク・箸な
どの食具も実態に応じたものが用意されていますので、
合わせてご覧ください。
【教育相談・訪問支援のお知らせ】
本校では、甲府市、山梨市、甲斐市、笛吹市、甲州市、
中央市及び昭和町の地域にお住まいで、
・体に不自由がある
・体の動きがぎこちない、不器用である
・上手に食べられない
・会話がうまくできない
・就学について悩んでいる
などで困っている保護者や教職員の方の相談を
受けています。詳しいことは本校のホームページ
でご覧いただけます。また、相談内容によっては、
専門家による訪問支援も可能です。
本年度の専門家は次の三人です。
PT(理学療法士)高村 裕子 先生
OT(作業療法士)高見澤 幸恵 先生
OT(作業療法士)石井 孝弘 先生
就学手続
就学手続きの
手続きの流
きの流れ
学校選び(1 学期~夏休み)
市町村教育委員会へ報告(10 月をめどに)
体験入学(本校は 10 月~12 月)
地区教育支援委員会(12 月)
県教育支援委員会(1 月)
入学説明会(2 月)
入学(4 月)
このような流れで手続きが進みます。早めの
対応を心がけ、ゆとりをもって入学の日を迎
えましょう。
コーディネーターの紹介
甲府支援学校
今年度は、長田佳美、山本貴子、横森修、
中込千恵の4人が特別支援教育コーディ
ネーターとして地域支援に当たります。
精一杯努力してニーズに応えていきたい
と思いますので、よろしくお願いします。
地域支援・
長田 佳美
地域支援・就学担当
℡:055-
055-226-
226-3322
E-mail:
ail:[email protected][email protected]
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