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パンウォール
切土補強土壁工法/パンウォール 切 土 補 強 土 壁 工 法 PAN WALL PAN WALL工法とは パ ン ウ ォ ー ル PAN(Panel And Nail)WALL工法は急勾配斜面 安定工法、切土補強土工法の理論に基づく工法です。 一般構造図 補強土工法の表面保護として、プレキャストコンク リート板を使用して、急勾配(1分∼5分)化によ り自然法面を可能な限り残し、逆巻き工法を基本と 天端コンクリート コンクリート板 パ ン ウ ォ ー ル 裏込め注入材 グラウト した安全性の高い工法です。 逆巻き工法とは 補強材 切土法面を施工する際、高さ1.2mごとの補強土壁を 一段ごと仕上げ、上から下へ順次施工を行っていく 安全な工法です。ですから、逆巻き施工により施工 背面排水材 埋戻しコンクリート 中の地山のゆるみ防止と、土砂崩壊事故防止が可能 です。 特許第2530565号 工法の特徴 1 急勾配(1分∼5分)化による長大のり面の低減と支障物件の保護。 2 表面保護工のプレキャスト化による、品質の向上と、工期短縮と省力化。 3 構造物を上から下へ仕上げる逆巻き施工を基本として、施工中の地山のゆるみ防止と崩壊事故防止。 4 意匠デザインの多様化による景観対応。 21 切土補強土壁工法/パンウォール 切 土 補 強 土 壁 工 法 PAN WALL パネルの仕様 パ ン ウ ォ ー ル 1,790 120 35 900 445 定着用貫通穴 1,190 呼び名 寸 法(㎜) Dタイプ (2穴) 1790×1190×155 呼び名 寸 法(㎜) Sタイプ (1穴) 1790×1190×155 595 1,190 595 445 参考重量 備 考 (㎏) 760 1,790 120 35 895 定着用貫通穴 595 1,190 1,190 595 895 定着部(詳細図) プレキャスト板(化粧仕上げ) 目地モルタル詰め 12 0 50 背面排水材 補強材キャップ モルタル充填 (モルタル接着増強剤混合) ナット (亜鉛メッキ) ワッシャー(亜鉛メッキ) グラウト注入ガイド グラウト注入 補強材 定着座金 (亜鉛メッキ) 定着プレート (亜鉛メッキ) 裏込め材 22 参考重量 備 考 (㎏) 760 切土補強土壁工法/パンウォール 切 土 補 強 土 壁 工 法 PAN WALL 主な用途 自然法面の 既設道路・構造物・境界の保護 長大法面の低減( 保 護 ) パ ン ウ ォ ー ル 天端コンクリート PANWALL板 PANWALL板 現況線 埋戻しコンクリート 補強材 補強材 道路の新設工事や拡幅工事等で斜面を切土して構造物 を構築する場合に、上部に支障物があり容易に移設出来 ないときや、従来の擁壁、ブロック積み等のような背面 掘削を必要とする方法では対応出来ないときに、逆巻き 施工や急勾配化することで対応が可能である。 山間部などに道路を構築し長大法面となる場合、自然 斜面を最大限残す必要があるケース、また掘削に伴う残 土量の低減の必要があるケースに有効である。 既設石積・風化岩盤の補強 急傾斜地崩壊対策事業 家 屋 現況石積 補強材 PANWALL板 家屋 PANWALL板 補強材 道路に面した既設構造物(石積み、ブロック積み)が 老朽化したり変状が生じた場合に既設石積み(既設ブロ ック積み)を残存したままで補強ができるので、影響 (廃棄物の減少を含め)を最小限に抑える目的で有効で ある。 急傾斜地崩壊対策事業において、従来の擁壁、ブロッ ク積み等のような背面掘削を必要とする場合に上部の用 地境界、支障物に影響がでるケース、また施工中の掘削 法面が降雨等により崩壊の危険があるケースに有効であ る。 23 切 土 補 強 土 壁 工 法 切土補強土壁工法/パンウォール PAN WALL 施工手順 パ ン ウ ォ ー ル 24 掘削・法面整形 コンクリート板据えつけ バックホーにて、パネル1枚分(約1.2m)掘削します。 その後に背面排水材をセットします。 専用の吊具を使用して、所定の位置にコンクリート板 をセットします。 補強材打設・グラウト 裏込め注入 ロータリーパーカッション等を使用して削孔し、補強 材を挿入した後、グラウト注入を行います。 コンクリート板と地山との隙間に、裏込め注入材を注 入します。 補強材頭部定着 次段掘削 トルク・レンチにより補強材頭部を定着し、その後に キャップを装着します。 次段以降は1∼5の繰り返し作業となり、最終段施工 完了後に、埋め戻しコンクリートを施工します。