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はーと通信 VOL.12(2009/7/25号)
2009.7.25発行 VOL.12 発行者 中核地域生活支援センター いちはら福祉ネット(千葉県委託事業) 〒290-0054 千葉県市原市五井中央東2−14−13 篠原ビル104号 TEL0436−23−5300 FAX0436−23−5225 ホームページ http://park22.wakwak.com/ ichihara_f.net/ メールアドレス [email protected] 年4回発行(5,000部) 子どもたちの輝く笑顔を守りたい!! −市原市要保護児童対策地域協議会− 近年、子どもを取り巻く環境が大きく変化する中、全国的に増加 する“児童虐待”が深刻な社会問題になっています。マスコミ報道 などでも、不幸なニュースを見聞きすることが少なくありません。 市原市も例外ではなく、児童虐待相談の件数は年々増加しているの です。 このような中、市原市では、「市原の子どもは 市原で守り育て ます」をスローガンに、子どもの健全育成や子育て支援、虐待防止 の取り組みに力を入れています。 今回はその中の1つ、「市原市要保護児童対策地域協議会(以下協議会)」を紹介します。 この協議会は、平成16年から設置されていた「市原市児童虐待防止ネットワーク」をさらに発展させた 形で、平成19年2月に設置されました。児童福祉法に基づき、要保護児童(養育者がいなかったり養育者 から適切な監督保護が受けられない児童)の早期発見と、要保護児童やその家族に対する適切な支援を図 ることを目的としています。 児童虐待の要因や背景は複雑化しており、1つの機関だけで問題を解決していくのは難しくなっていま す。そのため、児童相談所や警察、人権・教育・福祉等の各分野、市行政からなる21の機関・団体により 協議会が構成され、様々な視点から早期発見や防止に努め、また、的確で迅速な対応ができるよう役割分 担や連携強化を図っています。 協議会は、①各機関・団体の代表者により支援システム全体を協議する「代表者会議」②実務者レベル の者が定期的に集まり、連携強化や支援対策を協議する「実務者会議(全体会議)」③個別ケースごとに 関わっている実務者が随時集まり具体的な個々の支援方針を協議する「実務者会議(個別支援会議)」の 3層構造により、迅速に効果的に機能できるシステムとなっています。 市原の子どもを市原で守り育てていくためには、このようなシステムと共に、住民の皆さんの温かい見 守りや関わりが必要です。一人ひとりができること、考えてみませんか。 −1− いちはら福祉ネット はーと通信∼2009.7.25発行vol.12∼ 下 村 将 幸 さん 一年に一度行われる『全国障害者スポーツ大会』をご存知でしょうか? 今回の福祉力では、昨年の大分大会と一昨年の秋田大会で車椅子50メート ル走で優勝、スラロームで準優勝を果たした下村将幸さんを取材してきま した。 下村さんは現在、袖ヶ浦特別支援学校の高等部3年生で、幼い頃から車 椅子の生活をされています。以前はおとなしく、自分で車椅子をこぐこと が好きではない子どもでした。車椅子競技を始めたのは中学部の時、自立 活動の中で先生に勧められたのがきっかけでした。はじめは競技のことも イメージが湧かなかったそうですが、練習をしていく内に自分の体が徐々 に慣れてきて、走ることが楽しくなっていったそうです。車椅子競技を始 めてからしばらくすると、下村さん自身に変化が表れました。幼い頃には 内向的だった性格が、競技をしていく中でたくさんの人とふれあい積極的 な性格に、好きではなかった車椅子の自走も、運動をしていることで腕の 稼動域が広がり、普段の生活でも以前より車椅子操作が上手くなったそうです。 さて、ここで50メートル走とスラロームについて説明します。左下の写真はトラック競技用の車椅子で す。この車椅子に乗って50メートルの走行タイムを競います。スタートはゆっくりとしたスピードですが、 スピードが乗ってくるとかなりの速さになります。スラロームはスピードと正確性が求められる競技で、 き もん き もん き もん コース上にいくつも置かれた赤と白の旗門と呼ばれるポールを、赤の旗門はバックで、白の旗門は直進で 通過し、タイムを競う競技です。 今年は今までの50メートル走から100メートル走へと転向し、 車椅子のこぎ方も変えて県大会に臨みましたが、惜しくも2位の 成績に終りました。それでも下村さんは「もっと早く走れるよう になりたい。」 と次の目標に向って前向きな表情で語ってくれま した。 来年の全国大会は千葉県で開催されます。今後の下村さんの活 躍に期待したいと思います。皆さんも応援よろしくお願いします。 ゆめサポーター募集!! 千葉県では、来秋に開催される「ゆめ半島千葉国体」と「ゆめ半島千葉大会(全 国障害者スポーツ大会)」で全国から訪れる選手やお客様を温かくお迎えするため、 両大会の運営をサポートするボランティア「ゆめサポーター」を募集しています。 また、聴覚に障害のある人に手話や要約筆記などで情報を伝える“情報支援ボランティア”を募集中!! 申込みは、ゆめ半島千葉国体・千葉大会のホームページ、又は各県民センター・各市町村役場等にあるパ ンフレットから。11月30日まで。(情報支援ボランティアはお早めに) 問合せ先 ゆめ半島千葉国体実行委員会事務局/TEL043-223-2069 FAX043-224-7440(共通) ゆめ半島千葉大会実行委員会事務局/TEL043-223-3095 −2− いちはら福祉ネット はーと通信∼2009.7.25発行vol.12∼ 障害者就業 ・ 生活支援センター 障害者就業・生活支援センター(通称:ナカポツセンター)事業は平成14年度に開始された国の事業で す。ナカポツセンターでは就職を希望している、あるいは既に就労している障害のある方が抱える問題に 応じて企業を含めた雇用関係機関や福祉機関と連携し就業面と生活面を一体的に支援しています。現在、 県内に7センターありますが、市原以南のエリアを担当するふる里学舎障害者就業・生活支援センターで どんな支援をしているのかお話を伺ってきました。 Q1:対象となるのはどのような人ですか? A1:障害のある方(種別不問)で現に就労している方、もしくは就労したいという意思のある方が対象 になります。 Q2:相談したい時はどうすればいいですか? A2:まずはセンターに電話していただいてその後、面接(来所・訪問)をします。そして、センターに 登録していただきます。 Q3:就労に向けての支援はどのように行われるのですか? A3:まずは職業相談として企業からの求人状況、就労する上でのポイント等をお話します。その後、す ぐに就労できる状況であればハローワークに同行する等の支援を開始、就労するために壁があれば それを取り除くための支援を行います。また、目先の就労に捉われずに長く仕事を続けられるよう な支援、精神的なフォローも含めた定着支援も行っています。 Q4:なぜ就業支援と生活支援を一体的に支援するのですか? A4:就労がうまくいかない原因は生活の乱れによる寝不足や集中力の欠如等の生活部分からくるものが ほとんどです。そのため就業支援をするためにはその人の生活においても支援をする必要がありま す。 障害のある方が働くためには、企業側に障 害者雇用のノウハウを持ってもらうことも重 要であることから、ナカポツセンターでは障 害のある人を雇用する企業への支援にも力を 入れています。また最後には、「全てをナカ ポツセンターだけで支援するのではなく、 『働ける人は働くんだ!』という地域の意識 づくりや関係機関を繋ぐネットワーク作りの 役割も求められていると思います」というお 話がありました。 【問合先】 ふる里学舎地域生活支援センター内 障害者就業・生活支援センター 市原市今富1110−1 TEL0436−36−7611(代表) FAX0436−36−7612 −3− いちはら福祉ネット はーと通信∼2009.7.25発行vol.12∼ 期日:5月28日(木) 場所:市原市福祉会館 大会議室 第1回障害部会 平成21年度第1回となる今回の障害部会は、「地域で暮らす」をテーマとし、市原地域生活支援セン ターはばたきの施設長、阿部康代氏に「精神障害者退院促進支援事業について」お話いただきました。病 院に入院している精神障害の方が地域で生活するための制度や、地域生活を支えるためのサポートネット ワークの構築、地域の社会資源と病院の協力・連携体制の構築が、精神障害の方の継続的な地域生活を支 える上でいかに大切かを教えていただきました。精神障害を抱えた方々の生活のしづらさにご本人も支援 者もきっちりと向き合い、その双方共に共同作業で「辛さの軽減を図れる制度」を地域単位で考えて行き たいという講師の言葉がとても印象的でした。 「元気はつらつ体操教室」 の ご案内 ②加茂公民館 9/7、14、21、28 ③鶴舞公民館 10/5、12、19、26 慢性疾患の人のための セルフマネジメントプログラム すべて月曜日 【場所・日時】①南総公民館 8/10、17、24、31 ∼自分らしく病気と付き合う∼ 日本慢性疾患セルフマネジメント協会では、慢 性疾患の患者さんやそのご家族の方が、病気と共 に生じる生活上の様々な問題を解決する方法を身 ※いずれも午後2時から午後3時30分まで につけるための勉強会を下記のとおり開催します。 (受付開始は午後1時30分∼) 患者さん同士の学習会です。 ※全4回の日程ですが1回のみの参加も可能 説明会 (参加は無料です) 【内 容】 平成21年8月29日(土) 14:30∼15:30 理学療法士や健康運動指導士等によ 定員30名(患者・家族・医療職等)、無料 勉強会(ワークショップ) る介護予防のための体操 (当日は動きやすい服装でお越しく 平成21年9月26日∼10月31日の毎土曜 定員16名(成人の患者及び生活を共にする人) ださい) 【対 象】 市民 受講料3,000円(全6回分、参考書代込) 【申 込】 教室当日の午前中までに下記に連絡 場所は、いずれも市原市市民活動センター してください(先着20名) 申込みは、必要事項[氏名、住所、連絡先(電話 市原市地域包括支援センター・トータス 番号、FAX、Eメール等)]を明記の上、下記の (清水・近藤) 「市原市説明会参加希望」係または「市原市ワー TEL0436−50−6262 クショップ参加希望」係へ。郵送、電話、FAX、 Eメールで受付。折り返し連絡があります。 NPO法人日本慢性疾患セルフマネジメント協会 〒108-0074 東京都港区高輪3-22-12 全社連研修センターオフィス内2階 (担当:千脇) TEL03-5449-2317 FAX 03-5449-2362 Eメール:in fo@ j-c ds m. or g 介 紹 フ ッ タ ス 新 ト ッ ネ 祉 福 ら は ち い 相談員:中村 純子(なかむら じゅんこ) 5月からいちはら福祉ネットに相談員として勤務しています。人と人とのつながりの大切さを、日々 実感しつつ、皆様のお声がけをお待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。 −4− いちはら福祉ネット はーと通信∼2009.7.25発行vol.12∼ 隊 し な は お 会 し な は お 中央図書館の子ども向け行事(8月) 全国訪問 【日時】8月20日(木) 午後2時30分から午後3時35分 【場所】図書館 *キャラバンカーに積んだたくさんの本も自由に読む ことができます。 会 賞 鑑 画 映 【日時】8月5日(水)・19日(水) 【受付】当日の午後3時までに 児童室に集合 【問合先】 市原市立 中央図書館 TEL 0436-23-4946 FAX 0436-24-7777 【日時】8月7日(金)・14日(金)・21日(金) 午前10時∼ と 午後2時∼ の1日2回上映 【対象】幼児・小学生向き *先着50名 【受付】当日の上映15分前から視聴覚ホール前にて受付・入場無料 市原青少年会館主催事業のお知らせ(7月・8月) 【問合せ・申込先】市原青少年会館 50436-43-3651 事 業 名 募集対象・人員 開 催 予 定 日 こども電気教室 小3∼6年生(24名) 7月29日 陶 室 小3∼6年生(24名) 7月25日・8月16日 パソコン教室 小4∼中学生(20名) 8月18日∼21日 パソコンの基礎知識と応用 卓 小3∼中学生(24名) 8月4日∼7日 基本動作・サーブとラリーの練習 芸 球 教 教 室 親子キャンプ 時 間 電気の正しい知識の習得及び工作 動物・怪獣・うつわ等の作製 小学生と親(7家族) 7月30日・31日(1泊) キャンプ場で自然体験・キャンプファイヤー や川遊び 【休 館 日】毎週月曜日と国民の祝日(月曜日が祝日の場合はその翌日)及び年末年始(12月29日∼1月3日まで) ● 開館日には、どなたでもご利用できる学習室があります。また、第1・第3土曜日の午後1時から5時までの間 は、集会室を卓球会場として開放しておりますので、お気軽にご利用ください。 【利用時間】火曜日∼土曜日 午前9時∼午後5時 日曜日 午前9時∼午後4時 市内の施設等の夏祭りの日程 日にち 7/25(土) 7/26(日) 7/28(火) 名 称 時間 問合せ先 り 18:00∼ 75-0411 辰 巳 萬 緑 苑 ・ 辰 巳 彩 風 苑 夏 祭 り 18:30∼ 75-2251 太 り 16:00∼ 63-3266 福)九 陽 曜 の 会 丘 夏 ホ ー 祭 ム 夏 祭 あ じ さ い 苑 納 涼 祭 18:00∼ 36-1533 ふ る さ と 苑 夏 祭 り 10:00∼ 75-2525 市 原 特 別 支 援 学 校 P T A 夏 祭 り 15:00∼ 43-7621 グ り 17:30∼ 62-6008 祭 18:00∼ 75-6666 り 18:30∼ 98-1900 祭 16:00∼ 88-2288 り 17:00∼ 36-8290 祭 16:00∼ 36-7611 福)昭和村納涼盆踊り大会(市原園・渓泉荘) 18:30∼ 96-1112 8/9(日) 吉 会 17:00∼ 98-1562 8/23(日) 福)ク 祭 14:00∼ 60-5115 17:00∼ 50-6161(トータス) 88-4500(クレイン) 8/1(土) 清 高 8/5(水) 鶴 8/7(金) 三 8/8(土) 8/29(土) ラ ン モ ア 流 滝 ふ 神 福 る 明 祉 学 ロ の ー 作 学 園 バ 苑 夏 納 夏 納 業 祭 涼 所 舎 夏 納 納 ー 祭 涼 里 荘 里 沢 光 園 舞 和 和 涼 涼 会 祭 大 納 涼 ト ー タ ス ・ ク レ イ ン 納 涼 祭 −5− いちはら福祉ネット はーと通信∼2009.7.25発行vol.12∼ 旬の食材を使ったヘルシーメニュー 暑い夏に涼を求めて 卵とカニの寒天よせ (1個:30Kcal) 材料(4人分)…かつおだし2カップ、薄口しょうゆ1.2g、塩0.4g、みりん6.8g、寒天2.8g、 カニ風味かまぼこ10g、ホタテ貝柱(水煮缶)10g、卵1個、三つ葉10g 作り方…①卵は錦糸卵にし、カニ風味かまぼこは半分に切って細くさき、三つ葉は1.5cmくらいに切り 茹でておく。 ②だしの中に薄口しょうゆ、塩、みりん、寒天、カニ風味かまぼこ、ホタテを加え鍋でひと煮立 ちさせる。 ③②を冷まし、少しトロミが付いてきたら錦糸卵と三つ葉を加えてよくかき混ぜ、器や型に流し 込み冷やし固める。※盛り付ける際、上に赤やピンクの食材を添えるときれいです。 栄養士さんからのおすすめの一言・・・ 「おだしと色とりどりの食材を寒天で固めることで色鮮やかで、のどごしも良くさっぱりといただけます。 さらに普段、不足しがちな食物繊維も摂ることができるヘルシーな一品です。食欲の落ちるこの時期に 是非お試しください。」 今回のレシピは介護老人保健施設辰巳ナーシング・ヴィラ栄養士の下村様、甲斐様にいただきました。 「ホームのみなさん! おじゃましま∼す!(見学同行編)」 ∼世話人さんの優しさが、地域へ戻る後押しになった話を紹介します∼ 先日、見学に同行した方は長い間入院され当初は、地域へ戻ることに不安を感じていました。見学 当日、病院の相談員さんと一緒に部屋や浴室など見て回ってから、世話人さんへ見学の感想や生活の 様子を質問していましたが、やがて今まで病気等で辛い思いをしたことや将来への不安を話しはじめ ました。世話人さんは時折涙を浮かべながら話に耳を傾けていました。 後日、病院から連絡がありました。見学が終わり、グループホームを後にする時「今は空きが無い けど、よかったら話だけでもしにいらっしゃい」と世話人さんから声をかけてもらったことがご本人 さんにとってとても嬉しかったそうです。少しずつですが地域へ戻る気持ちも湧いてきているという 報告がありました。 (取材:障害者グループホーム等支援ワーカー 荒原寛治) 編 集 後 記 いちはら福祉ネットへの相談件数 平成21年4月∼6月 延相談件数 1 , 7 8 6 件 (新規91件) 相談方法 対象者 電話 1,341件 高齢者 476人 訪問 302件 障害者 1,029人 来所 143件 児童 56人 その他 225人 平成21年度(4月∼6月) 延相談件数 1 , 7 8 6 件 −6− いよいよ暑い夏がやってきました。夏 と言えば、スイカ!花火!!夏祭り!!! 市内各地の多くの施設等では夏祭りが開 催されます。昨年に引き続き、今年も市 内の施設等で開かれる夏祭りの一覧を掲 載しました。地域の皆さんも楽しめるよ う工夫を凝らしたお祭りを企画している ようです。是非、近所の方もお誘いの上、 お出かけになってみてはいかがですか? (スタッフ一同)