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4K・8K スーパーハイビジョンのケーブルテレビ再放送実現に向けて伝送
(お知らせ) 平成 28 年 5 月 24 日 4K・8K スーパーハイビジョンの ケーブルテレビ再放送実現に向けて 伝送方式の共同評価を開始 NHK は、KDDI 株式会社(KDDI)、株式会社ジュピターテレコム (J:COM)、日本デジタル配信株式会社(JDS)とともに、衛星に よる 4K・8K スーパーハイビジョン(以下、4K・8K)放送を ケーブルテレビや光ファイバー網で再放送するための伝送方式の 評価を開始しました。 ケーブルテレビの世帯普及率は 50%を超え、4K・8K 放送の普及 にはケーブルテレビ伝送技術の実用化が重要課題です。NHK は、 2018 年の衛星による 4K・8K 実用放送開始に向けて、2015 年度 までに現行のケーブルテレビ施設をそのまま利用して 4K・8K 放送 を伝送する、複数搬送波伝送方式を開発しました。 ケーブルテレビでの複数搬送波伝送方式を利用した 4K・8K 再放送 の実現には、この方式に対応した受信機が必要となります。NHK、 KDDI、J:COM、JDS の4社は、この伝送方式の信号を復調する 小型の評価用受信装置*1)を試作して共同で評価実験を進めます。 5 月 26 日(木)~29 日(日)に開催する「技研公開 2016」では、 複数搬送波伝送方式による、実際のケーブルテレビ施設を通した 8K の再放送の実験の様子を展示します。この展示は、衛星からの 8K 信号を商用のケーブルテレビ施設で伝送する初めての展示と なります。 *1) 複搬送波伝送方式を復調する新開発の LSI を使用 (別紙) ○複数搬送波伝送方式とは ケーブルテレビ施設におけるチャンネルの使用状況に応じて、64QAM*2)や 256QAM などの異なる変調方式の搬送波を組み合わせることによって、4K・ 8K 信号を伝送できるようにする方式です。 ケーブ ルテ レ ビ 局 光ケーブル 約20kmおよび 同軸ケーブル 約1km 送信側 8K 信号を 受信 再変調 256QAM 分割 分割 伝送路 64QAM 256QAM 256QAM 256QAM 256QAM 64QAM 256QAM 合成 8K スーパーハイビジョン 合成 復調 変調 64QAM 64QAM ㈱ジュピターテレコム(ケーブルテレビ局) 256QAM 家庭 復調 256QAM 256QAM 8K スーパーハイビジョン 8K 信号 復調 受信側 ケーブ ルテ レ ビ 伝送路 64QAM 8K を 視聴 NHK放送技術研究所 256QAM 周波数 図1 8K 信号を3つのチャンネルで分割伝送する例 1 チャンネル(6MHz 帯域幅)あたり、64QAM で約 29Mbps、 256QAM で約 39Mbps 伝送可能 ○受信機の構成例と試作する小型評価用受信装置 チュ ーナー 映像 R F 信号 ( ケーブ ルテ レ ビ ) チュ ーナー チュ ーナー ケーブ ル 複数搬送波 復調LS I M M T *3 ) 処理 4 K ・8 K デコ ーダ 音 チュ ーナー 試作する 小型評価用受信装置 図2 ケーブルテレビ用 4K・8K 受信機の構成 受信機のうち、RF 信号を復調する部分を試作して性能を評価 *2) QAM(Quadrature Amplitude Modulation):直交振幅変調 *3) MMT(MPEG Media Transport) :4K・8K 衛星放送で採用された多重化方式