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北見市 『あったかサポーター養成講座(地域サロン担い手育成)』
平成24年度市町村介護予防事業実施状況調査報告書 北見市 『あったかサポーター養成講座(地域サロン担い手育成)』 1 自治体の概要 人口 123,498 人 高齢者数 33,244 人(高齢化率 26.7%) 要介護認定者数 6,242 人 (要介護認定率 18.2% 1号被保険者) 二次予防事業対象者数 3,341 人(H23 年度) 担当部局名 保健福祉部介護福祉課介護予防担当 電話 0157-25-1144 2 事業の背景 オホーツク総合振興局からH23年秋に、北海道生活・介護支援サポーター養成事業の取り組 みについて声をかけていただきました。 北見市では、介護予防教室(一次・二次予防事業)を開催するなかで、終了後も地域で集まる 場が欲しいとの声があり、地域福祉計画でも地域ふれあいサロンの普及促進を行うこととなって いました。 しかし、市内での地域サロンの取り組みは、数か所始まったばかりであり、介護予防にもつな がる地域サロンを推進するため、社会福祉協議会(以下、社協と記載)と検討し、この機会を活 用し担い手育成に取り組んでみようとなり、振興局(道)・社協・市が協力しH23度に開催す ることとなりました。 3 事業内容(H23年度) 【目的】サロンの担い手育成(現在サロンに取り組んでいる人のスキルアップ・今後取り組んでく れるリーダー及びボランティアの育成) 【対象】市民 【会場】総合福祉会館 【時間】平日・午後1~4時 【回数】4回 【参加】実83人(男性 27 人・女性 56 人、30~40 才代 5 人・50 才代 15 人・60 才代 37 人・70 才 以上 26 人) 延292人 1回平均73人 日程 参加者 内 H24年 第1回 2月 23 日 (木) 79人 13:00~ 開講式・オリエンテーション オホーツク総合振興局 13:15~ 講義「高齢者を取り巻く現状」 北見市介護福祉課 13:30~ 講義「認知症になっても安心して暮らせる街づくり ~認知症の理解から地域づくりへ~ (認知症サポーター養成講座兼ねる) 認知症介護指導者 青山 由美子氏 15:30~ 講義「知って得する福祉情報」 北見市社会福祉協議会 13:00~ 講義及び実技 「いつまでも、いきいきと暮らそう まちづくり!」 ◎高齢者の食べやすい調理について(10:00~12:30) (地域包括ケアと介護予防) 高齢者の食べやすい料理や調理方法について学びま 社団法人北海道総合在宅 ケア事業団 岡田しげひこ氏 す。 ◎地域でサポートするときの人との関わり方について 講義「楽しいボランティア」 (12:30~15:00) ・訪問・退出時の挨拶、声かけ等利用者の立場にあった 基本的態度・コミュニケーションについて学びます。 北見市社会福祉協議会 福祉活動専門員 第2回 3月1日 (木) 76人 15:05~ 容 講 師 等 83 平成24年度市町村介護予防事業実施状況調査報告書 第3回 3月 15 日 (木) 66人 13:00~ 講義及び演習 「コミュニケーションのコツを知ろう」 13:00~ パネルディスカッション 「地域サロン活動の実際~実践報告~」 北見市無加川南町内会ふれあいいきいきサロン 津別町高台自治会ほのぼの教室 14:00~ グループワーク及び発表 「地域で支え合うって?地域でできること」 オホーツク総合振興局 地域包括支援センター職 員等 15:50~ 閉講式・修了証書授与(4回参加者) 地域サロンの開設に向けて オホーツク総合振興局 北見市社会福祉協議会 第4回 3月 22 日 (木) 71人 4 60名 北海道ボランティア市民 活動センター ボランティアアドバイザ ー 織田智恵氏 【コーディネーター】 北見市社会福祉協議会 事業を実施する際の工夫やアイデア 講座の開催曜日は、平日でも活動でき、関心が高く、少し余力のあるシニア層の参加者を募り たかったため、あえて平日としました。市及び社協の広報誌での周知をはじめ、認知症サポータ ー(アンケートで何かあれば協力したいと記載のあった方)、共生型施設開設者等への個別案内 も行いました。 講座の企画は、3者で論議するとともに、市からは介護予防と地域づくりの視点の講義を希望 し、岡田氏の講演が実現しました。 最終回の総まとめとしてのグループワークは、地域が近い方同士のグループをつくり、その地 域担当の地域包括支援センターにファシリテーターを担ってもらい、お互いが近い関係になって もらうように配慮しました。 5 事業の成果(効果) 多くの関心のある方の参加があり、地域の支え合い・地域づくりについて住民と共に考える機 会となりました。社協が開催するボランティア講座とは、違う参加者も多くおり、新たな担い手 の開拓になり、参加者の中から、新たにサロンを立ち上げたり、サロンのボランティアをする方 が出ており、担い手育成の機会となりました。 H24年度は16団体がサロン登録となり、今後、地域サロンが増えていくことで、高齢者の 閉じこもり予防などの介護予防の推進を図ることができ、また、シニア層がサロンに関わること で、地域支え合いでの活躍の機会を持ち、生きがいづくりにもつながると思われます。 地域包括支援センターは、サロンとのつながりができ、立ち上げ支援や例会へ参加するなど、 地域とのつながりの機会をもつことができました。 振興局(道)・社協・市の3者が連携したことで、それぞれの特性を活かした役割分担をし、 短期間の準備でしたが事業を無事開催でき、また達成感も共有することができたことで、次年度 (H24年度)も社協と市がスムーズに協働して、事業に取り組むことができています。 84 平成24年度市町村介護予防事業実施状況調査報告書 85 平成24年度市町村介護予防事業実施状況調査報告書 サロンふれあい(相内) さくらの会 86