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平成28年度 建設工事及び建設コンサルタント業務等に係る 入札契約

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平成28年度 建設工事及び建設コンサルタント業務等に係る 入札契約
平成28年度 建設工事及び建設コンサルタント業務等に係る
入札契約制度の改正について
建設業に期待される役割は、従来の社会資本整備に加え、防災・減災対策で安心、
安全な地域社会を支えること、施設等の老朽化対応や維持管理の担い手などますます
多様化していますが、一方では、離職者の増加や若年入職者の減少による高齢化の進
行などの構造的な問題により、将来の担い手不足が懸念されています。
平成26年6月に、現在及び将来にわたる建設工事の適正な施工及び品質の確保や
担い手の育成・確保などを目的として、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」
(品確法)をはじめとしたいわゆる「担い手三法」が改正されましたが、本市ではそ
の趣旨を踏まえ、昨年度に引き続き、建設工事及び建設コンサルタント業務等について、
下記のとおり制度の改正を行います。
制度改正
1 最低制限価格に係る最低制限基準率の見直し
2 総合評価落札方式の「技術提案チャレンジ型」の試行
3 若手・女性技術者を担当とする要件設定型一般競争入札の試行
4 請負業者賠償責任保険の加入要件の一部変更
5 現場代理人の常駐義務の緩和措置の見直し
6 社会保険等の未加入対策(建設コンサルタント業務等)
平成 28 年 5 月 30 日
大分市総務部 契約監理課
1 最低制限価格に係る最低制限基準率を見直します
建設工事及び建設コンサルタント業務等の競争入札における最低制限価格に係る最低制限
基準率を引き上げます。
◆ 概 要
現 行(平成 27 年度)
改正後 (平成 28 年度)
設計金額
が130万
① ②のうちいずれか低い価格
円を超える
建設工事
最低制限価格
① 予定価格×{ 最低制限基準率×(0.3×
及び設計
平均入札率※ +0.715) }
金額が50
{ }は、小数点第 4 位以下切り捨て
万円を超
現行どおり
② 平均入札価格※×108/100×0.99
えるコンサ
ル
最低制限基準率
建築関係工事
0.91
0.92
土木関係工事
0.89
0.90
建設コンサルタント業務等、
解体工事、昇降機設備工事
0.78
0.79
{ 平均入札価格※ ÷ (予定価格×100/108) }
平均入札率※
現行どおり
{ }は、小数点第 4 位以下切り捨て
上限値 0.95
有効な全入札価格から低い6割の者(1未満の端数
は、切上げ)の入札価格の平均。(円未満の端数は、切
平均入札価格※
(算定対象申込み
価格の平均額)
捨て)
ただし、有効な全入札価格から低い6割を超える者で
現行どおり
あっても、その入札価格が最低制限基準価格未満の場
合には平均入札価格の計算にこれを含む。
また、 一定価格未満の入札価格については平均に算
入しない。
平均入札価格等の算出方法について
(1)入札価格の低い 6割 の算定方法 ( 小数点以下切上げ )
< 19社の場合 >
19社×6割= 11.4→
12社
の入札価格の平均値(円未満端数、切捨て)
(2)
「最低制限価格」の算出に際し、上記 ① ②により平均入札価格の計算対象となった者の入札価格が
一定価格未満 のものについては、 入札価格の平均に算入しません。
* 一定価格 とは、予定価格に 108 分の 100 を乗じて得た額に
・建築関係工事
・土木関係工事
0.908
0.881
・建設コンサルタント業務等、解体工事、昇降機設備工事 0.739 を乗じた額 をいう。
(3)算定対象となる有効な入札が無い場合、一定価格を入札価格の平均とします。
(4)最低制限基準価格とは、予定価格に 108 分の 100 を乗じて得た額に最低制限基準率を乗じて得た額を
いう。
◆ 平成28年6月1日以降に入札公告又は指名執行通知を行うものから適用します。
2.総合評価落札方式の「技術提案チャレンジ型」を導入します(試行)
競争参加者の技術提案(施工計画)をより高く評価することにより、技術力のある者が参加・競争
(チャレンジ)できる環境を整えて、受注実績の少ない企業や、地域を支える建設業者の入札参加
意欲を向上しつつ、担い手の中長期的な育成・確保を図ることを目的とし、本市が発注する総合評価
落札方式について、従来の「簡易型」「特別簡易型」に加え「技術提案チャレンジ型」を試行します。
(1)
対象工事
本市が発注する総合評価落札方式のうち、技術的工夫の余地が小さいと認められる
工事を対象とします。
実施予定件数
土木一式工事 2件
(2)
評価の内容
技術提案や企業の施工能力についての評価は、以下のように分類し項目ごとに評価し
ます。
評価項目
評価内容
技 ●施工計画
術
提
案
設計図書(標準案)の範囲内で「安全管理」「工程管理」「品
質確保」「環境対策」「施工管理対策」の内、当該工事の現
場を施工する上で重点的に配慮すべきことについて提案を
求めます。
企 ●企業の施工能力等
業
施
工
能
●地域・社会貢献等
力
同種工事の施工実績、過去の工事成績評定点の平均点や
大分市優良建設工事表彰の有無などの施工実績を評価の
対象とせず、品質管理に対する取り組みや工事の手持ち
状況などを対象とし評価します。
災害時の活動体制、労働安全衛生や環境負荷に対する取
り組みなどを対象とし評価します。
3.設計業務委託で若手・女性技術者を担当とする要件設定型一般競争入札を試行します
改正品確法の趣旨や、一昨年8月に策定された「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」、
さらに昨年11月25日に本市で開催した「民間若手技術者と大分市技術職員の研修会」での
意見等を踏まえ、設計業務委託で、若手技術者及び女性技術者を担当とする要件設定型一般
競争入札を試行します。
○若手技術者対象案件
対象業務
設計金額が500万円超の設計業務委託
対象技術者
35歳以下の技術者
発注予定件数
2件(土木系コンサル1件、建築系コンサル1件)
○女性技術者対象案件
対象業務
設計金額が500万円超の設計業務委託
対象技術者
女性技術者
発注予定件数
2件(土木系コンサル1件、建築系コンサル1件)
4.請負業者賠償責任保険の加入要件を一部変更します
本市が発注する建設工事については、契約書類受付時に、工事の施工に伴い第三者に対し
与えた損害を填補する保険(請負業者賠償責任保険等)の加入確認を行っていますが、この保険
の加入要件の一部を変更します。
保険加入要件
現行(平成28年6月末まで)
対人賠償
填補限度額
被保険者
対物賠償
免責金額
1名につき
1億円以上
1事故につき 2億円以上
1事故につき 3千万円以上
10万円以内
大分市長(発注者)
請負者(保険契約者)
全下請負人
改正後(平成28年7月以降)
現行どおり
請負者(保険契約者)
全下請負人
※既に加入している保険や、新たに加入する保険について、発注者が被保険者に含まれて
いても、保険の変更は必要ありません。
※平成28年6月末までに入札公告又は指名執行通知を行った建設工事については、保険の
加入要件は現行どおりとなります。
◆ 平成28年7月1日以降に入札公告又は指名執行通知を行うものから適用します。
5.現場代理人の常駐義務の緩和措置を見直します
建設工事の現場代理人について、本市が特に認める場合に限り、他の工事の現場代理人との
兼任を一部認め、その常駐義務の緩和措置を試行していますが、今般、建設業法施行令の一部
を改正する政令により、現場ごとに主任技術者又は監理技術者を専任で配置することが必要と
なる建設工事の請負代金の額等が引き上げられたことから、下記のとおり要件の拡大について
見直しを行います。
《現場代理人の兼任を認める要件》
対象工事
工事の件数
対象工事箇所
の相互距離
工事費の総額
現 行 (平成 27 年度)
改 正 後 (平成 28 年度)
いずれの工事も本市が発注し、かつ、
兼任対象の工事である旨、特記仕様書
で明示したもの。
現行どおり
原則 2件まで、ただし、工事請負
代金がいずれも500万円未満の場合
に限り3件まで。
現行どおり
各工事箇所の相互間が、直線距離で
10Km以内にあること。
現行どおり
各工事請負代金(消費税及び地方消
費税を含む。
)の合計が2,500万円
未満であること。
各工事請負代金(消費税及び地方
消費税を含む。)の合計が3,500
万円未満であること。
※建 築 一 式 工 事のみの場合に限り
5,000万円未満であること。
※建 築 一 式 工 事のみの場合に限り
7,000万円未満であること。
◆平成28年6月1日より、請負契約の時点に関わらず、本市が特に認める全ての工事について適用し
ます。
6.社会保険等の未加入対策について(建設コンサルタント業務等)
本市では、社会保険等(健康保険、厚生年金保険及び雇用保険)に加入し、法定福利費を適切
に負担する建設コンサルタント等の業者を契約の相手方とすることを通じて、公平で健全な競争環
境を構築する観点から、社会保険等の未加入業者を排除することとします。
◆ 平成29・30年度の大分市測量・建設コンサルタント業務等競争入札参加資格審査申請から適用し
ます。
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