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井上 文夫 ごあいさつ ホームページをご覧いただきまして誠にありがとう
井上 文夫 ごあいさつ ホームページをご覧いただきまして誠にありがとうございます。 私の生まれは愛知県の田舎町にあるお寺です。そのため子供の頃はいまどきの環境に育った人からは想像できないほど、随分と堅苦しい思いで過 ごした記憶があります。なぜならお寺に生まれたたため、魚釣りや昆虫採集など一切ご法度という環境で過ごしたからです。つまり殺生はだめとい うことです。 また礼儀作法やお檀家の皆さんに対する応対など、事細かに指図を受けながら育ちました。 これが両親からだけならまだしも、近所の檀家さんや道端で出会った人にまで、両親と同じようなことを、お寺の子供である私に当たり前のよう に要求してくるのです。 今の時代から考えると、嘘みたいな話ですが、これが現実でした。 「生あるものの命は大切に」 「自分のことより先に他人に対する心配りを」 「自然を大切に」 という仏教思想そのものを父や母から日常的に教えられたのです。 私のことを宗教家に向いている、と言ってくれる人もいましたし、自分でもその気もありましたが、上に兄がいましたので、その兄が住職の後継 者になったのは自然の成り行きでした。しかし大学を出て社会人になってからも、せっかくお寺に生まれ、仏教という無意識のインキュベータの中 で育ったという恩恵を忘れることができず、社会人としても「仏教の教え」の一部分でも広めていく役割を担うことは可能ではないか、と考えたの が、この「日本テンプルヴァン」という会社の設立でした。 株式会社という営利企業でありながら、そのWebサイトの中でも「宗教法人実務相談センター」 「法話図書館」 「宗教関連リンク集」など、営利と は関係ないサイト運営・維持に継続的に費用を投下しているのも、実は子供の頃に受けた社会に対する「恩返し(財施)」と申しますと格好が良す ぎるでしょうか。 営利企業ですからまず利益も必要ですが、その前にすべきことがある、というのが本音であり、そういった気持ちを忘れずに企業経営に邁進してい きたいと願っております。 弊社は「仏教」をベースに宗教界とその外の世界との間を取り持つ触媒の役割を果たす機能を「事業のコア」と位置付け、仏教界のニーズと実業 界のシーズとをマッチングさせることにより、その両者に最大限の成果・効果をもたらすことをモットーにしております。 IT化、Webコンテンツ制作、コンサルティングはこれら念ずるところの目的を実現するための大切な手段なのです。結縁が適うことをお待ちしてい ます。 平成17年2月吉日 日本テンプルヴァン株式会社 代表取締役 宗教法人実務相談センター 代表 井 上 文 夫