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特集 ① 防災教育 特集② キャリア教育
特集 ① 防災教育 特集② キャリア教育 防災計画・対処要領(緊急時対応マニュアル)・防災教育の集大成としての避難訓練 避難訓練の実施は、学校保健安全法(第 29 条第 2 項)に義務付けられているもので、災害時に安全に避難できる態 度や能力を児童・生徒に体得させるとともに、防災教育の成果、対処要領(緊急時対応マニュアル)の有効性を確認 する場でもあります。避難訓練については 訓練の時期、災害の種類、実施回数・方法について検討し、年間計画に適切に位置付けて実施する。 地震や津波に対するためには、地質や地形等の立地条件を考慮し、それに即した避難訓練を実施する。 ことが大切です。また、地域防災の拠点としての学校という視点から、避難訓練を含む防災教育において 自他の生命を尊重するとともに、学校・家庭・地域社会の安全活動に進んで参加・協力し、貢献する 態度を育成することも重要な課題であると考えています。 求められる職場体験の推進 充実するためにさらに必要なものは? 親や大人の働く姿に接する機会の尐ない児童生徒は、将来の目標が見つけにくく、職業や自己の進路に関する関 心が希薄になっています。そのため、自らの個性、能力、適性を踏まえ、発達段階に応じて、望ましい職業観・勤 労観を育成するキャリア教育の充実が望まれています。 「教育振興基本計画」(文部科学省 平成 20 年)では今後の施策の1つに、小学校段階からのキャリア教育の推進 が挙げられました。また、中学校を中心とした、職場体験学習の推進が課題となりました。 市内の中学校では、職場体験学習は早くから実施され、学校ごとに定着しています。 習志野市教育委員会では、キャリア教育を「=職場体験」、 「=進路指導」というように狭義にとらえず、教育活 動全体をキャリア教育の視点で捉えなおし、全教育活動を通じて計画的に取り組むべきものであると考えています。 全教育活動全体を通じて取り組むキャリア教育 ~教育活動をキャリア教育の視点で捉えなおす~ キャリア教育の充実のためには、全教育活動を通じた取り組みが必要です。各 教科・領域はキャリア教育と密接に関連します。小学校の特別活動等で行われて いる、学年を縦割りして活動する異年齢交流も[人間関係形成・社会形成能力]を 育成する視点から、キャリア教育の一環となります(写真は鷺沼小学校の実践、 グループごとに「遊び」を決めて、交流を深めます)。中学校理科の「電流とそ の利用」で、関係する職業に従事する人の話を聞く学習をすれば、理科と産業や 社会や仕事・職業との関わりを理解させるキャリア教育となります。 キャリア教育と各教科・領域と関連については、習志野市総合教育センターの 「研究紀要」(107 集・108 集)にまとめてありますので、参考にしてください。 小中学校におけるキャリア教育 鷺沼小学校の縦割り活動 (職場体験への取り組み) 本市では、2学期を中心に職場訪問・体験を実施します。小学校は「町探検」、「職場探検」、「ゆめ・仕事ぴったり体 験」等の名称で、多くは複数の学年で行います。中学校は、主に第 2 学年で 2 日間の職場体験学習を行います。 職場体験学習で経験したことをレポートにまとめたり、考えや思いを文章で表現したりすることは、職場での社 会人との対話と合わせて、言語力育成にもつながっていきます。 ■一日目は整形外科、二日目は病児保育を体験■ (職業体験の)二日間を通して、コミュニケーションがとても大切 だとしりました。そのことは今の生活にも言えることだと思います。 今までも、看護婦になりたいと思っていましたが、この体験を通し て、この仕事が予想以上に大変だとわかりました。 今まで学んだことを普段の生活に生かしながら、看護師を目指して がんばっていきたいと思います。職業体験学習があって、本当によか ったです。 (平成 23 年度 第六中学校 3 学年 ウィリアムズ雪乃 さん) 第六中学校 平成 22 年 11 月 11 日 習志野済生会病院病児保育 仕事を実際に体験して 変わったことは? ■書店で、本の陳列・整理や販売の実際を体験■ 職場体験を行う前は、 (仕事をするということは)ただ働いてお金を 稼ぎ、たまに残業をして、仕事が終われば家に帰ってくるくらいに思 っていました。 職場体験で、本屋さんは、ただお金を稼ぐためでなく、お客様のこ とを第一に考え、お客様に商品を買っていただく気持ちをもってお店 で働き、その上で利益があるのだということがわかりました。 (平成 23 年度 第五中学校 3 学年 沼田大樹 くん) ~ 3 ~ 第五中学校 平成 22 年 6 月 9 日 BOOKS昭和堂津田沼店 特集② キャリア教育 習高文武両道コーナー 習志野高校における「文」の実践 ~伝統が築いたキャリア教育 習志野高校では,部活動(加入率95%)をはじめとする教育活動すべ てが、正にキャリア教育となっております! 部活動の輝かしい大会実績や華やかなステージの裏には、途轍もない練 習と並外れた努力が隠されています。また、勝利を目的とするだけでなく、 良き音色を出すために校舎を磨きながら心も磨く吹奏楽部の活動や、心で プレーするソフトボール部の地域清掃など、各部の伝統ある活動自体が、 キャリア教育としての学習プログラムとなっているのです。 互いに理解し支え合うチームワークの学習、個人の理想と部における現 実との葛藤経験、そしてその様々な困難を克服するスキルの獲得と…、部 活動を通じて、キャリア教育で育みたい人間関係形成能力や意思決定能力 などを自然と身につけることになるのです。 実際に,企業は部活動で心身ともに鍛えてきた人材をほしがるものです し市民のみなさまのご支援のおかげで、就職事情の厳しい中、習志野高の 就職状況は順調であります。 習高の伝統を継承すべく、今後も習高のキャリア教育の充実のため、心 ある教育活動に努めて参ります。 (習志野高等学校 中村孝一 教頭) フレッシュマン登場!(教育委員会 施設課) ~ 「良き音色のために!」 校舎を磨きながら、心も磨く 習高吹奏楽部の部員のみなさん ~学校の安全確保・環境充実のために~ 身近な職業人として、教育委員会教育総務部施設課の新人お二人にインタビューしました。 勝野 宏亮さん(今年度採用) 写真左 小池 拓弥さん(今年度採用) 写真右 この職業を選んだ理由 教育施設の電気設備を担当しています。 学校の電気設備は、児童・生徒の勉強環境 の効率や安全に直結し、生活環境に大きく 関わるので、習志野市民の生活に貢献でき ると考え、この職業を選びました。 この職業を選んだ理由 昨年度まで、東京で事務関係の仕事に従 事していたのですが、子供の誕生を機に身 近なところで働きたい、という意識が強く なりました。そこで一念発起し、地元であ る習志野市の技術職を志望しました。 やりがいを感じるとき 業務で特にやりがいを感じたのは、東日 本震災後のプールの調査です。 震災の影響による漏水のチェックは、夏 に子供達が楽しみにしているプールに関わ るため、 やりがいを持ち業務ができました。 やりがいを感じるとき 将来、自分の子供も通学・利用するだろ う学校等の施設の整備に携わることに、親 として責任感とやりがいを感じます。 また、保護者の方々の気持ちに立った対 応ができるよう、 日頃より心がけています。 安全で安心な環境のために 頑張ります! 東日本大震災後の学校施設(特にプール)の 点検・補修をしていただきました。 職業人として不可欠な研究と修養 東日本大震災後、設計図をもとに学校施設の 漏水点検及びその補修をしていただきました。 (授業力アップ研修) ■子どもの「学び」が深まる授業をめざして 習志野市総合教育センター ~初任教員授業力アップ実践研修~ 習志野市総合教育センターでは、初任教員を対象に、先輩教師の授業を参観し、授業力を向上させる「授業力ア ップ研修」を開設しております。本年度も、5 月 25 日(水)に大久保小学校と香澄小学校で、6 月 7 日(火)に第二中 学校で研究会を開催しました。 「わかる授業」を目指す先輩教師と真剣に学ぶ子どもの姿から、授業のノウハウを学 びました。10 月と 1 月にも開催し、授業力アップを図ります。また、今年度の「授業力に優れた教員」として、千 葉県から講師認定を受けた、次の先生方(敬称略)が授業を行います。 「授業力に優れた教員」 小学校;入江 文子(大久保)、林 典子(鷺沼) 、春名 拓也(東習志野)、 杉山 幹枝(実花) 、瀨山 英樹(香澄) 中学校;江住 多恵子(第二) 、岸田 修子(第五)大関 春恵(第六) 授江 業住 「教 特諭 別( 活第 動二 」中 を学 参校 観) の 第 1 回 臨時的任用職員研修会を開催 6 月 17 日(金) 総合教育センター 研修の制度・機会のない、講師の先生など 臨時的任用職員を対象とした研修会を開催 しました。昨年度から始めた研修で、習志野 市教育委員会独自の対応です。授業に臨む際 の心構えや学習指導要領の内容、確かな学力 等について、ポイントを絞り解説しました。 □授業の際に大切なこと、新学習指導要領の 重点、確かな学力の捉え方などについて学び ました。次回(夏)の研修も楽しみです。 (第四中学校 内山幸一 先生) ~ 4 ~