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PDF/694KB - みずほフィナンシャルグループ
事業ヘの取り組み ● 法人のお客さま向けビジネス <みずほ>は、法人のお客さまの資金調達、経営・財務戦 <みずほ>の産業調査 略に関するあらゆるニーズに対し、グループの専門機能を 結集したフルラインの金融ソリューションをグローバルベー スで提供しています。 <みずほ>の産業調査部は、産業構造がグローバルベー スで変化し、企業戦略の多様化が見込まれるなか、 「産業へ の深い理解」をベースにお客さまに対してグローバルかつ 総合的なソリューションを提供する調査部隊です。①産業に 大企業のお客さま向けビジネス 関する情報・分析を提供する「アナリスト機能」、②事業戦略 立案を支援する「ストラテジスト機能」、③財務・経営戦略の 策定をサポートする「コーポレートファイナンス機能」を中 大企業のお客さまの金融ニーズは、一層多様化・高度化・ 心として業務を行っています。 グローバル化しており、金融機関には、高度かつ先進的・総 合的なソリューションを提供することが求められています。 <みずほ>の大企業RMはグループ全体のRMとして、お 中堅・中小企業のお客さま向けビジネス 客さまの経営課題を的確に把握したうえで、お客さまの成長 戦略実現のために多様なソリューションを提供しています。 資金調達ニーズへの取り組み 銀・信・証一体 みずほ銀行では、 「成長事業アシストファンド」、 「NEXT みずほ銀行とみずほ証券は、営業組織の一部で、職員が 兼職して一体運営を図っています。国内外で連携し、グロー バルベースでの証券戦略の構築、お客さまの資本政策・事 STAGEファンド」を設定し、お客さまの成長分野における 取り組みを幅広く支援しています。 また、環境分野では、環境問題に前向きに取り組むお客さ 業戦略・財務戦略に即したソリューションを提供しています。 まに対し、 「みずほエコアシスト」、 「みずほエコ私募債」を提 また、みずほ銀行とみずほ信託銀行は、双方のRMが一体と 供しています。 なって、資産運用や資産圧縮等多様化するお客さまのニー また、少子高齢化分野では、高齢者や障がい者の雇用促 ズに対し、業界No.1の実績を誇る不動産をはじめ、年金、 進等に積極的に取り組むお客さまに対し、 「みずほハートフ 資産流動化、証券管理、証券代行、コンサルティングといっ ルローン」 「みずほハートフル私募債」を提供しています。 た最適な信託ソリューションを提供しています。 ビジネスマッチング みずほ銀行では、お客さまのあらゆる事業ニーズに適した 兼職体制の拡充 みずほ銀行とみずほ証券は、より高度なソリュー ションを提供するため、平成21年7月より、みずほ コーポレート銀行(現みずほ銀行)の2つの営業部と みずほ証券の2つのコーポレートカバレッジ部を兼 職部とする体制をスタートさせ、平成25年5月まで に10部に拡大しました。兼職者は当初の約50名か ら約200名に増員しました。 また、株式上場ニーズのあるお客さまに対して、 みずほ銀行職員の一部がみずほ証券株式上場業務 担当部の一部との兼職も行っています。 「<みずほ>のお客さま」を紹介するビジネスマッチング サービスを展開しています。 高齢化が進行し、介護業界やアクティブシニア向けの消 費市場が拡大している状況を踏まえ、平成25年3月、 「シニ アマーケット」をテーマとした商談会「ビジネスマッチング フォーラム」を開催しました。 海外進出支援 邦銀最大級の<みずほ>のアジアネットワークを活用し て、海外事業に精通した国内外の専門スタッフが、お客さま 26 の海外での「現地調査」、 「海外事業戦略立案」、 「現地法人 設立」、 「設立後の事業運営」等の各ステージにあわせて、最 適な情報とサービスを提供しています。 IPO(新規株式上場)支援 みずほ銀行では、 IPOを展望されるお客さまのニーズに 対して、証券会社として幅広い上場支援を行うみずほ証券、 ベンチャーキャピタルとして投資および上場に向けたアド バイスを行うみずほキャピタル、株式実務のアドバイス・代 行を行うみずほ信託銀行等、グループ横断的なサービスを 提供しています。 農林漁業6次産業化ファンド <みずほ>は、我が国にとって農林漁業の成長産 業化が内需拡大・国内雇用創出・地域活性化等の重 要な課題解決の鍵を握る分野と捉え、地域金融機関 や地方公共団体等と連携して農林漁業の付加価値 向上に取り組んでいます。具体的には「農林漁業6 次産業化ファンド」を通じたリスクマネーの供給や、 ファンドの運営者の育成・支援等を行っています。 加えて、経済・社会の発展への貢献のために、<み ずほ>の強みである産業知見や、PPP・PFI等の官 民連携スキームを含めた多様なファイナンス手法を 活かし、金融仲介機能・コンサルティング機能の発揮 に努めていきます。 ビジネス金融センター 融資業務専門子会社である「みずほビジネス金融セン ター」に小規模法人のお客さまに対する融資業務全般を集 約し、貸出業務に取り組んでいます。 「ふくしま地域産業6次化復興ファンド」設立発 表会 信用保証協会保証付貸出金残高 (億円) 12,000 9,000 あらゆるニーズにお応えするプロダクツ 6,000 3,000 0 平成21年 平成22年 3月末 3月末 平成23年 3月末 平成24年 3月末 平成25年 3月末 M&Aファイナンス <みずほ>は、お客さまの企業価値向上のため、高度な M&Aソリューションを提供しています。特に近年は、クロス ボーダーM&Aや、事業承継、株式非公開化のニーズが増大 金融・公共法人のお客さま向けビジネス するなか、国内外の拠点やグループ会社が連携し、お客さま のM&A戦略のサポートに重点的に取り組んでいます。また、 プライベートエクイティファンド向けや、お客さまの事業再構 <みずほ>は、金融法人のお客さまには、財務戦略やリ スク管理等に関する助言、海外業務支援、各種運用商品の 築等に係るLBOファイナンスを組成する等、MBO/LBOの 分野においても、取り組みを強化しています。 提案等、お客さまのニーズに応じた最適なソリューションの 提案を行っています。また、公共法人のお客さまには、公共 プロジェクトファイナンス 債の受託・引受等の資金調達サポート、指定金業務、官民連 携(PFI/PPP)等の総合的な金融サービスを展開してい ます。 <みずほ>は、海外での資源開発や国内外の発電事業、 公共インフラ整備のための長期資金調達を可能にするプロ 27 事業ヘの取り組み ● 法人のお客さま向けビジネス ジェクトファイナンスの組成およびアドバイザリー業務にお 多様なソリューションを提供しています。 いて、世界のトッププレーヤーとして活躍しています。国内 においても、 「みずほメガソーラーファンド」の組成をはじめ シンジケーションビジネス とした再生可能エネルギー普及に向けたサポート体制拡充 や、社会・交通インフラ整備事業のPFI/PPP案件等、幅広 い取り組みを行っています。 <みずほ>は、経常的な資金調達から、M&Aファイナン ス、プロジェクトファイナンス、不動産ファイナンス、事業再 生ファイナンス向けまで、広範かつ多様な手法によるシンジ ケートローンの活用に努めています。 メガソーラー向けプロジェクトファイナンス みずほ銀行は、京セラがメインスポンサーとして鹿 児島市で行う、大規模太陽光発電事業「鹿児島七ツ島 メガソーラー発電事業」向けに、 リードアレンジャーと して、国内最大級のメガソーラー向けプロジェクトファ イナンスによるシンジケートローンを組成しました。 海外においては、海外各拠点が連携するグローバルシンジ ケーション体制を整備し、アジアや欧米のグローバル企業・ 国際機関の多様化する資金調達ニーズに対応しています。 これらの取り組みにより、平成24年度当グループは、 トム ソン・ロイター社の国内ブックランナーリーグテーブルにお いて、シェア36.9%を占め、最大のプレゼンスを維持しまし た。また、グローバルブックランナーリーグテーブルでは、 邦銀最高位の5位となりました。 国内シンジケートローン市場の組成額推移と<みずほ> のシェア <みずほ>シェア (平成24年度) 「鹿児島七ツ島メガソーラー発電事業」完成予想図 36.9% (兆円) 35 アセットファイナンス 30 25 20 <みずほ>は、お客さまが保有する債権の流動化アレン 15 ジ等により、資金調達手段の多様化や、資産オフバランス化 による財務指標改善ニーズにお応えしています。国内外に おける流動化アレンジ、在庫ファイナンス、ABL、事業証券 化、電子記録債権を活用した決済サービス等、幅広い資産 0 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 平成 15年度 16年度 17年度 18年度 19年度 20年度 21年度 22年度 23年度 24年度 国内シンジケートローン市場の組成額推移: (出典)全国銀行協会貸出債権市場取引動向 国内シンジケートローンブックランナーシェア(平成24年度) : (出典) トムソン・ロイター を裏づけとした高度なソリューションを提供し、お客さまの 財務戦略をサポートしています。 国内決済サービス 不動産ファイナンス 全都道府県を網羅する店舗ネットワークやみずほe-ビジ <みずほ>は、数々の不動産関連プロジェクトにおける ネスサイト等のネットバンキングを通じて、振込、外為取引、 ファイナンスアレンジを行っています。また、その豊富な経 電子記録債権等をご利用いただけるほか、デビットカード、 験・ノウハウを活かし、お客さまの事業再編・海外展開・財務 Pay-easy、ネット振込決済等の支払・回収にかかわる多様 体質強化・BCP策定・資金調達多様化や不動産の建替・有 な決済サービスを提供しています。 効活用・CRE戦略等に至るまで幅広い課題に対し、不動産 を活用したさまざまな資金調達手法や不動産投資戦略等、 28 資金管理サービス イザリー業務では、国内企業同士のM&A案件のみならず、 近年増加傾向にあるクロスボーダー案件においても、グロー 国内ではMizuho Advanced CMSを軸にプーリング・ 支払代行等、海外ではみずほグローバルCMSやクロスボー バルベースでアドバイザリーサービスを提供することによ り、業界トップクラスの実績を獲得しています。 ダープーリング等、グローバルベースでお客さまのニーズ にあわせた高度な資金管理サービス等を提供しています。 ストラクチャードファイナンス業務 みずほ証券は、不動産や金銭債権の流動化をはじめとし 外為・トレードファイナンス たストラクチャードファイナンス業務においても、名実とも に日本証券化市場におけるフロントランナーとなっており、 人民元やエマージング通貨を含む各種通貨のクロスボー 高い実績と評価を獲得しています。 ダー決済、為替リスクヘッジ、外為関連保証のほか、海外売 掛債権流動化、L/Cを利用した貿易金融やECA(公的輸出 信用機関)ファイナンス等、先進的なソリューションを提供し ています。 円決済・カストディ コルレス円決済、非居住者向けカストディ等の資金・証券 国内公募債総合リーグテーブル ※引受金額ベース (普通社債、投資法人債、財投機関債、地方債(主 幹事方式)、サムライ債、優先出資証券の合算) (平成24年4月∼平成25年3月、条件決定日ベース) 順位 会社名 引受金額(億円) 引受シェア(%) 1 みずほ証券 29,764 20.9 2 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 28,193 19.8 3 野村證券 25,902 18.2 「みずほ証券」は、旧みずほインベスターズ証券との合算 (出典)アイ・エヌ情報センターの情報を元に、みずほ証券にて作成 決済サービスを提供しており、災害等に備えた二拠点体制 のほか、カストディ業務では投資家資産管理手法でビジネス モデル特許を保有しています。 また、資産管理サービス信託銀行は、資産管理専業の信 託銀行として<みずほ>各社とも連携し、高品質・高付加価 値な信託・カストディサービスを提供しています。 証券プライマリー業務 引受業務 みずほ証券の債券引受業務では、市場環境と発行体の ニーズを捉えた提案力、投資家の需要を的確に反映したプ ライシング能力や市場変化への迅速な対応力、強力な債券 販売力等により、業界トップクラスの実績を堅持しています。 また、株式引受業務では、卓越した株式引受ノウハウの活 国内エクイティ総合リーグテーブル ※引受金額ベース (新規公開株式、既公開株式、転換社債型新株予 約権付社債の合算(REIT含む)) (平成24年4月∼平成25年3月、条件決定日ベース) 順位 1 2 3 会社名 野村證券 大和証券 みずほ証券 引受金額(億円) 引受シェア(%) 5,286 23.8 4,766 21.5 3,213 14.5 「みずほ証券」は、旧みずほインベスターズ証券との合算 (出典)アイ・エヌ情報センターの情報を元に、みずほ証券にて作成 公表案件M&Aアドバイザリーランキング ※件数ベース(日本企業関連、不動産案件除く) (平成24年4月∼平成25年3月) 順位 1 2 3 会社名 みずほフィナンシャルグループ 野村證券 三井住友フィナンシャルグループ 件数(件) 取引金額(億円) 146 49,727 129 45,807 118 22,585 (出典) トムソン・ロイターを元に、みずほ証券にて作成 用と国内外での強力なエクイティ販売力等により、大型の 主幹事案件を着実に獲得し、業界トップクラスの実績をあ げるとともに、株式上場を展望されるお客さまへは、幅広い 支援を行う株式上場支援業務を行っています。 アドバイザリー業務 総合ABS主幹事 ※取引金額ベース (平成24年4月∼平成25年3月、払込日ベース) 順位 1 2 3 会社名 みずほフィナンシャルグループ モルガン・スタンレー 大和証券グループ本社 件数(件) 取引金額(億円) 210 14,094 15 4,712 8 3,258 (出典) トムソン・ロイターを元に、みずほ証券にて作成 みずほ証券は、最先端の知識とノウハウを駆使してお客 さまの経営戦略に応じたアドバイスを提供するM&Aアドバ 29 事業ヘの取り組み ● 法人のお客さま向けビジネス 不動産業務 らではの金融仲介機能を提供しています。お客さまの資金 調達ニーズに応じて、著作権・商標権等を活用した知的財 みずほ信託銀行の不動産業務では、信託銀行ならではの 産権信託スキームやシンジケートローン等における担保権 総合コンサルティングと不動産の仲介、流動化、鑑定、土地 の管理を行う担保権信託(セキュリティトラスト)等、新しい 信託等の幅広いソリューションを提供し、お客さまの財務戦 信託商品を開発しています。 略、事業承継、資産の組み替え、有効活用等のニーズや課 題に迅速かつ効果的にお応えしています。 また、一括支払信託(ノートレス)や、電子記録債権を活 用した決済方式「e-Noteless(イーノートレス)」等、多様 また、不動産流動化関連業務では、不動産管理処分信託 なソリューションを提供しています。 の受託のほか、アセットマネジメント業務、不動産ノンリコー スローン業務、 JーREITの資産保管・会計事務の受託等に も積極的に取り組み、お客さまの多様なニーズにお応えし ています。 不動産業務収益・売買取扱高 不動産業務収益 不動産売買取扱高 (億円) 250 (億円) 10,000 200 8,000 150 6,000 100 4,000 50 2,000 0 平成23年3月末 平成24年3月末 平成25年3月末 0 地方銀行向け劣後ローン運用型金銭信託 地方銀行の資本調達ニーズとそのお客さまの運用 ニーズに対応するため、地方銀行向けの劣後ローン で運用を行う金銭信託スキームを提供しています。 本スキームは、地方銀行向け劣後ローンで運用する 合同運用金銭信託を、貸付先の当該地方銀行自らが 販売会社となり、 自行のお客さまに販売するものです。 資産管理業務 みずほ信託銀行の資産管理業務では、特定金銭信託・特 定金外信託をはじめ、有価証券信託、投資信託の受託等、大 量かつ複雑な有価証券の管理を行い、高い専門性に基づく 証券代行業務 みずほ信託銀行の証券代行業務では、株主名簿管理人と サービスを提供しています。 グローバルカストディ業務 して株主名簿等の管理、配当金計算、株主総会招集通知の 発送、議決権の集計等、株式に関するさまざまな事務を発行 みずほ信託銀行は、資産管理サービス信託銀行および海 会社に代って行うほか、株主分析システムの活用やグループ 外現地法人である米国みずほ信託銀行やルクセンブルグみ 内のIRコンサルティング会社との連携等によるIR支援サー ずほ信託銀行と連携し、お客さまの海外有価証券管理ニー ビス・コンサルティングを提供しています。また、みずほ銀行 ズにお応えするため、グローバルカストディ業務を展開して においても払渡(支払)期間経過後の株式配当金支払業務 います。日系カストディアンとしての特色を活かし、本邦のお を取り扱っており、グループ一体となって株主さまの利便性 客さま向けに日本語によるきめ細かなサービスを提供して 向上に取り組んでいます。 いるほか、近年の新興国向け投資ニーズにもお応えするた め、欧州、北米に加えてアジア、南米等をカバーするシーム 金銭債権等流動化業務 みずほ信託銀行の金銭債権等流動化業務では、法人のお 客さまの保有する金銭債権の流動化から、信託ノウハウを 活用した個人のお客さま向け金融商品の組成まで、信託な 30 レスなカストディサービスを提供する体制を整えています。