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2010 年度法政大学アメリカ研究所事業報告(概要)
2010 年度法政大学アメリカ研究所事業報告(概要) 2010 年度は、前年度のプロジェクトを継続発展させることを基本とし、以下6プロジェクトをプ ロジェクトディレクターが統括する体制で実施した。 1.プロジェクト実施概要について (1) プロジェクト1:IT 研究分野の研究 (プロジェクトディレクター:岩月正見デザイン工学部教授) マルチメディアシステム、画像処理工学、ロボット工学、通信・ネットワーク工学、生体工 学分野の学術的研究を進め、研究論文発表・学会講演などを行った。各国の研究機関との国 際的連携による共同研究を進めた。 ■国際共同研究プロジェクト ① Sakai Project(プロジェクト統括:八名和夫理工学部教授) 多言語化開発:日本語・中国語・ベトナム語 出席管理システム開発(IC カード対応化等) Sakai Conference への参加:6 月 14 日~ 17 日(米国・コロラド州デンバー) ② Second Life Project(プロジェクト統括:小林尚登デザイン工学部教授) 平成22年度中世文学会春季大会における能楽研究所バーチャルミュージアムに関する成 果発表・展示:5 月 28 日~5 月 30 日(法政大学市ヶ谷キャンパス) DET2010 において本プロジェクトに関する研究発表実施:10 月 14 日~10 月 16 日 (米国・イリノイ州シカゴ) この他、㈱日立製作所と産学連携の研究プロジェクトの可能性を探るべく、勉強会も実施 ③ 能楽研究所、IT 研究センターとの国際共同プロジェクト(プロジェクト統括:山中玲子・ 能楽研究所教授) 能面 3D ギャラリー for iPad の開発 (2) プロジェクト2:ディスタンスラーニングプログラム (プロジェクトディレクター:八名和夫理工学部長・教授) インターネットを用いた遠隔講義の実施・支援のための各種システムの技術開発を行うと ともに、国際的な遠隔教育プログラムを以下のとおり企画・推進・実施した。 ① デザイン工学部公開科目 a. マーケティング (Marketing Principles) :4 月 10 日~7 月 10 日 b. 国際社会論 (Business and Society) :4 月 10 日~7 月 17 日 c.財務会計 (Financial Accounting):9 月 25 日~1 月 8 日 ② Hosei-UCD Course Exchange Program: 前期:4 月 8 日~6 月 10 日 後期:9 月 24 日~12 月 10 日 ③ 国際遠隔講座:福祉工学: 9 月 23 日~1 月 13 日 *日付は何れも日本時間 ④ 自動講義録画・配信システム(Opencast)開発プロジェクト 1 マーケティング 国際社会論 アカウンティング 福祉工学(市ヶ谷キャンパス) 福祉工学(小金井キャンパス) 福祉工学(多摩キャンパス) (3) プロジェクト3:国際会議及び遠隔シンポジウム・セミナーの開催 (プロジェクトディレクター:小林尚登デザイン工学部教授) 国際会議の開催、会議のインターネットによるストリーミング配信、遠隔セッション企画 を行った。また、学部、学会等と共同でのシンポジウム・セミナーもアメリカ研究所・法 政大学をインターネットで結び実施した。 ① International Workshop on Distance Education Technology 2010 (DET2010)における Special Session: 9 月 14 日~16 日(米国・シカゴ) ② 日米同時開催国際セミナー「ハイテクベンチャーの企業家 vol.4」 :9 月 23 日 日米同時開催国際セミナー 東京側講師の中町昭人氏 ③ 法政大学アメリカ研究所開設 10 周年記念セミナー 「Traditional Arts with a State of the Art Technology」:1 月 8 日 司会の小林臨時所長 増田総長の挨拶 2 松尾 JUNBA 会長による祝辞 猪俣総領事による祝辞 会場の様子 山中教授、武田宗典氏による ワークショップ 装束、能面を付ける参加者 Joshua Young 氏 Bernard Roth アメリカ研究所理事 レセプション会場の様子 3 (4) プロジェクト4:プレ MBA プログラム実施(プログラムディレクター:柳沼寿経営学部教授) アメリカ研究所からリアルタイムで講義の配信を行い、配信した授業内容のデジタルコン テンツ作成・蓄積を IT 研究センターと共同で行った。今年度より学部生向け科目へ完全移 行。 ① 配信科目(3 科目) a. Marketing Principles: 4 月 10 日~7 月 10 日(Sakai 及びを使用) b. Business and Society: 4 月 10 日~7 月 17 日(Sakai を使用) c. Financial Accounting: 9 月 25 日~1 月 8 日(Sakai を使用) ② 新規教育プログラムの開発 ③ プレ MBA 受講生への進学相談及び現地講座受講にあたっての諸支援 プレ MBA 講座生の進学状況 CSUEB 法政大学 他大学(海 外) 他大学(国 内) 合計 15 3 4 1 23 (単位:名) (5) プロジェクト5:K-12 バーチャルスクールプログラム (プログラムディレクター:八名和夫理工学部長・教授) IT を活用した初等・中等教育プログラムの開発を行った。 ① 高校生のための英語と ICT 研修プログラム(EICT): 7 月 15 日~8 月 6 日 現地滞在先:カリフォルニア州立大学イーストベイ校 ② 法政大学3付属高校と米国カリフォルニア州 Mills 高校との遠隔交流会: 4 月 1 日、 5月8日 ミルズ高校との VC の様子 現地研修の様子 成果発表会の様子 (6) プロジェクト6:社会科学の研究・情報発信の拠点形成 (プログラムディレクター:浅川希洋志国際文化学部教授) 新たに社会科学分野での研究交流及び遠隔教育プログラム開発を行った。フロー理論の教育 プログラムへの展開を図り、 遠隔講義を含む情報コミュニケーションシステムへの応用に関 する研究を行った。 ① The Quality of Life Research Center(Claremont Graduate University)との 共同プロジェクト ② フロー理論を活用した EICT プログラム評価 4 ■研究論文・学会発表等 (1) Yasushi KODAMA, "Developing a Collective Intelligence System for University Education: A Case of SAKAI." International Workshop of `Innovation Processes Observed:Creation of Technological Leadership through Collective Knowledge Management.', WHU – Otto Beisheim School of Management, 2011 年 3 月 (2) Yoshiyuki Hino, Kazuo Yana, Hisato Kobayashi, Kimiyoshi Hayashi, Yasushi Kodama, Billy Pham, “3D virtual space for a quality e-Learning environment in collaborative study ” , Proceedings of the Sixteenth International Conference on Distributed Multimedia Systems, pp. 243-248, 2010 年 10 月 (3) Yuki Terawaki, Yuichi Takahashi, Yuji Tokiwa, Yasushi Kodama, Kazuo, Yana, “Towards Integration of Data Base Management System for Open-source Course Management Systems”, Proceedings of the Sixteenth International Conference on Distributed Multimedia Systems, pp. 239-242, 2010 年 10 月 (4) Sho Yokota, Hiroshi Hashimoto, Yasuhiro Ohyama, Jin-Hua She, Daisuke Chugo and Hisato Kobayashi,"Distinction of Intention and Improvement of Operation on Human Body Motion Interface" ,Proceedings of IEEE 19th international Symposium on Human Robot Interactive Communication,pp.488 – 493, 2010 年 9 月 (5) 梶田将司、常盤祐司、児玉靖司、松葉龍一、「第 11 回 Sakai Conference 参加報 告」、第 3 回情報処理学会 CLE 研究会、2010 年 9 月 (6) 児玉靖司,日野好幸, “国際遠隔講義における Sakai CLE の機能向上” ,東京理科大学月刊 科学フォーラム 通巻 315 号,2010 年 9 月 (7) 山中玲子,岩月正見,"能の所作の特徴を考える",国際日本学研究叢書 13,PP.153-174, 2010 年 8 月 (8) Eun-Sook Jee, Yong-Jeon Jeong, Chong Hui Kim and Hisato Kobayashi,"Sound design for emotion and intention expression of socially interactive robots", Intelligent Service Robotics, Springer Co.ltd, Volume 3, Number 3, pp. 199-206, 2010 年 7 月 (9) 山中玲子,「能楽型付の記述ルールの研究(1)」 能楽研究, 第 34 巻,174-241 頁,2010 年 5 2.理事会構成 理事長 増田 壽男(法政大学総長) 臨時所長 小林 尚登(法政大学デザイン工学部教授) 理 事 徳安 彰 (法政大学常務理事) 同 八名 和夫(法政大学理工学部教授) 同 松本 孝利(アカデミーキャピタルインベストメント株式会社代表取締役社長) 同 Bernard Roth(スタンフォード大学教授) 同 W. Earl Hall(Hall & Associates Inc. President/CEO) 同 Peter C. C. Wang(元 U. S. Naval Postgraduate School 教授) 財務役 辻 信行 秘書役 吉川 欣也 3.理事会の開催 第 14 回理事会:2011 年 1 月 8 日(土)18:30~19:00(米国時間) 議題 第 1 号議案:2009 年度事業報告及び 2010 年度中間報告について(小林臨時所長) 第 2 号議案:2009 年度監査報告について(辻財務役) 第 3 号議案:2010 年度事業計画の正式承認及び 2011 年度事業計画について (小林臨時所長) 第 4 号議案:取引銀行へのサイナー追加登録について(小林臨時所長) その他 出席者:増田壽男理事長、徳安彰理事、小林尚登理事・臨時所長、八名和夫理事、 Bernard Roth 理事、W. Earl Hall 理事、辻信行財務役、吉川欣也秘書役 【欠席】松本孝利理事、Peter C.C.Wang 理事 4.スタッフ 臨時所長 小林 尚登 研究員 Ivan Ho Billy Pham 事 務 戸田 京子 以上 6