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プラ チナ サス ペン ス

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プラ チナ サス ペン ス
お試し版
チュンソフト
原作││
│西村キ ヌ
Illustration
著││
著著
KENJI KURODA
︵シナリオ/打越鋼太太
太郎︶
黒田田田田
黒黒
黒黒黒黒
田研研研
田田
研研二二二
研研研研研
研
二
級
ナ
チ
プラ ンス
サスペ
間で
密閉 空 ら れ る
げ
繰り 広 的な
圧倒
黒田研二 │
│著│
kenji kuroda
イラスト│西村キヌ │原作│チュンソフト(シナリオ/打越鋼太郎)
kinu nishimura
chun soft(kotaro uchikoshi)
八
代
8
3
大バ
男ン
グ
ル
ナ
ン
バ
ー
7
セ
ブ
ン
四
葉
赤バ
毛ン
グ
ル
ナ
ン
バ
ー
4
ニ
ル
ス
王バ
子ン
グ
ル
ナ
ン
バ
ー
2
一
宮
* * *
サ
ン
タ
銀バ
髪ン
グ
ル
ナ
ン
バ
ー
踊バ
りン
子グ
ル
ナ
ン
バ
ー
鳥
の
巣
頭
バ
ン
グ
ル
ナ
ン
バ
ー
9
老バ
紳ン
士グ
ル
ナ
ン
バ
ー
1
紫
倉バ
式ン
茜グ
ル
ナ
ン
バ
ー
6
淳
平
淳バ
平ン
グ
ル
ナ
ン
バ
ー
5
6
7
極 限 脱 出 9 時 間 9 人 9 の 扉
0
静かな夜だった。
波ひとつない大海原に浮かぶ一隻の大型客船。その周りを真っ白なウミドリがせわしく旋回
していく。
おび
客船の黒いボディーは、巨大なサメによく似ていた。天頂に向けて勢いよく突き出した四本
とが
の煙突は、鋭く尖った背びれのようにも見える。その姿に恐れをなしたのか、ウミドリは時折、
怯えたような叫び声をあげた。
とも
おもも
み込んでしまったかのような錯覚を抱く。それくらい、船
の
ウミドリ以外に、動くものはなにもない。午後八時半。寝静まるにはあまりにも早すぎる時
刻だ。しかし、船旅を楽しむ客の姿は船上のどこにもなかった。それどころか乗務員の姿さえ
見当たらない。
せんきょう
まるで、その船がすべての者を
は不気味な様相を呈していた。
船橋に明かりが灯る。正装をした一人の男が、真剣な面持ちで窓の外を眺めていた。船内は
快適な温度に保たれている。それなのに、彼のこめかみには汗の粒がいくつも浮かんでいた。
男は視線を落とし、自分の手もとを見つめた。窓の下のわずかなスペースには、手帳ほどの
大きさのモニタがひとつ設置されている。彼の細く白い指が触れた途端、モニタに赤いボタン
が表示された。ボタンの上部には︽NONARY
GAME︾と記されている。
ぎょうし
のどぼとけ
男はしばらくの間、じっとモニタを凝 視していた。緊張しているのか、何度も喉仏が上下
する。
つぶや
うなず
突然、左手首の腕時計がけたたましいアラーム音を鳴らした。
﹁時間だ﹂
男は低い声で呟くと、力強く頷き、モニタ上のボタンに指をかざした。
︽ 8︾ ⋮⋮
画 面 が 切 り 替 わ り、 黒 い 背 景 に デ ジ タ ル 数 字 の︽ 9︾ が 表 示 さ れ る。 続 い て、
︽7︾⋮⋮モニタは正確にカウントダウンを始めた。
さ
げん
異変を敏感に察知したのか、ウミドリたちがやかましく騒ぎ始める。だが、もう遅い。この
プログラムにエスケープ機能は存在しなかった。ゲームを中断することは、首謀者である彼に
ももはや不可能だ。
とどろ
デジタル数字が︽1︾から︽0︾へと変わる。
﹁ノナリーゲーム、スタート﹂
轟いた。客船の左舷中央付近が爆発する。炎と共に、大量
男の呟きと同時に、激しい爆音が
8
の水しぶきが舞いあがった。
﹁さて、果たして何人が生き残れるかな?﹂
ゆが
歪め
星空に向かって勢いよく噴きあがる真っ黒な煙を見つめながら、男は唇の端をわずかに
た。
1
第
章
めぐりあい
邂逅
10
11
第 1 章 邂 逅
1
⋮⋮私。
2
鼓膜を突き破るかと思うほどのけたたましい衝撃音に、オレは目を覚ました。
反射的に上半身を起こす。が、いつもとは違う高さの天井に、したたかに頭を打ちつける結
果となった。
あまりの激痛に視界が揺らいだ。身をよじり手をつこうとしたが、その先にはなにもない。
バランスを崩し、灰色の床に転げ落ちる。
おちい
なにやら平べったいものが、オレの身体から離れて床の上を滑っていった。なんだろう?
とは思ったものの、そちらへ顔を向けることができない。背中を激しく打ち、オレは呼吸困難
いて
に陥っていた。
﹁痛え⋮⋮なんだよ、クソッ!﹂
あおむ
ようやく悪態を口にできたのは、それから数十秒後のことだ。唇を切ったのか、しゃべると
鉄くさい血の味が広がっていく。
仰向けに寝転がったまま、あたりを見回す。三段ベッドが視界に入った。どうやら、あの最
上段から転落したらしい。
再び、ぐらりと目の前が揺れた。
まずい。頭を打ったせいだろうか?
あわ
慌てて上半身を起こす。あちこちの関節がギシギシと、油の切れた機械みたいなイヤな音を
ひざ
しび
立てた。頭と背中だけでなく、腕や膝にも痺れたような痛みが走る。
オレは慎重に立ち上がった。すべての関節を恐る恐る動かしてみる。大丈夫。骨は折れてい
ない。深呼吸を繰り返すと、多少痛みがやわらいだ。しかし、めまいは依然続いている。右足
を一歩踏み出した途端、再びバランスを崩し、床に手をついてしまった。
⋮⋮おや?
手のひらに細かい振動が伝わってくる。違う。めまいじゃない。オレは顔を上げ、もう一度
あたりを見回した。この部屋全体が揺れているのだ。
地震?
いや、振動はもっと細かく人工的だ。
じゃあ一体、なんだろう?
12
13
第 1 章 邂 逅
ようやく、思考がまともに動き始める。同時に、戸惑いがあふれ出した。
ここはどこだ?
ほこり
見知らぬ部屋。薄いマットが敷かれただけの簡素な三段ベッド。その脇には、
な年代物のストーブがある。火はついていなかった。
こっとうひん
骨董品のよう
急に寒気を覚え、オレは二の腕をさすった。木製の床にはうっすらと埃がたまっていて、厚
手のデニム越しでも冷気が伝わってくる。
首だけを動かし、ベッドの右側へと視線を移す。黒ずんだ壁に、丸い窓がはめ込まれていた。
まるで船の中にいるみたいだ。
⋮⋮船?
オレは目を見開いた。
もしかして、ここは船の中なのか?
啞然とするオレのすぐそばを、足音が駆け抜けていく。
﹁誰だ?﹂
せんりつ
振り返り、音のしたほうを見やった。しかしそこには、どんよりと薄汚れた鉄の扉が、石碑
のようにたたずんでいるだけだ。
戦慄を覚える。それまで漠然と抱き続けてきた不安感が、このとき確実な恐怖心へと
激しい
変化した。
扉の表面には真っ赤な塗料で︻5︼と書き殴られていた。まるで血文字のようにも見える。
﹁なんだよ⋮⋮5って⋮⋮﹂
その呟きが合図であったかのように、床から発せられていた不快な振動がすっと引いた。代
きし
わりに、冷たい静寂が部屋の隅々へと満ちていく。どこか遠くから、金属の軋むような音が聞
こえた。
得体の知れぬその響きに、オレの鼓動は高まった。なにかとてつもないトラブルに巻き込ま
れてしまったことは、もはや間違いない。
再び、足音が鳴り響いた。扉の外から聞こえてくる。先ほどよりも小走りだ。なにやらずい
ぶんと慌てているらしい。
オレは扉の前に歩み寄り、L字形の取っ手をつかんだ。だが、押しても引いても扉は開かな
おぼ
い。扉の脇にはカードリーダーと思しき無骨なデバイスが設置されている。どうやらこの装置
が、扉のロックを制御しているらしい。
どこかにカードキーはないかとあたりを見回したが、それらしきものは存在しない。そうこ
うするうちに、足音は少しずつ小さくなっていった。
﹁おい、開けてくれ!﹂
14
15
第 1 章 邂 逅
取っ手を力いっぱい引っ張りながら、ありったけの大声を張りあげる。少々、声がかすれて
いた。口の中は粘っこく、舌はひどくざらついている。叫ぶたびに、鉄くさい味が広がった。
こぶし
﹁ここを開けてくれ!﹂
拳で、鉄の扉を強く叩いたが、足音は遠ざかるばかりで、立ち止まる気配すら
右手に作った
ない。
ら ち
聞こえていないはずはなかった。ではなぜ、無視するのだろう?
もしかして、オレは監禁
されているのか? 拉致され、別の国へ運ばれる途中だとか?
は
う。だとしたら、助けを求めたところで意味はない。
背中を冷たいものが
ジャケットのポケットに右手を差し込む。そこに入れておいたはずの携帯電話は存在しなか
った。たぶん、犯人に抜き取られたのだろう。
記憶の断片がよみがえる。
深夜〇時過ぎ。
バイトを終え、疲れきった身体を引きずりながら、オレは薄汚れたワンルームへと戻ってき
た。
部屋に入ると、明かりもつけず、ソファに寝転がる。真っ暗な天井を見上げ、ため息を吐き
出した。
あと半年足らずで卒業だ。しかし、いまだ就職先は決まらない。オレよりもはるかに要領が
あせ
つの
悪く、成績だってよくない友人までもが一流企業への内定を決め、焦る気持ちはますます募っ
ていく。
ざ せつ
しかしただ焦るばかりで、なにもかもが空回りしていた。この世に生を受けて二十一年。自
分が無能であることを初めて思い知らされる。
き
ろ
挫折も味わわずに生きてきた。周りの大人に反発することなく、彼らの言葉に
なんの苦労も
素直に従って歩き続けてきた。そんな毎日をとくに疑問にも思わなかった。それがいけなかっ
たのかもしれない。初めて人生の岐路に立たされ、オレは戸惑っていた。この先、どうすれば
いいのかわからない。オレがやりたいことは?
将来の夢は?
なにひとつ明確には答えられ
なかった。
たい だ
こんな気持ちのまま就職したって、長続きしないに決まっている。じゃあ、もっと勉強がし
たいのか?
そういうわけでもなかった。毎日を怠惰に生きてきたオレには、心を突き動かさ
れるものがまるで存在しない。
寝がえりをうつ。月明かりが部屋の中まで差し込み、ぼんやりと周囲を照らし出していた。
積み上げられた雑誌、埃をかぶった大学のテキスト、散乱したCDケース、脱ぎっぱなしの
16
17
第 1 章 邂 逅
ジーンズとTシャツ⋮⋮いつもと変わらぬ光景が広がっている。いや、ひとつだけ普段と違う
ものがあった。
か
ぜ
深まりゆく秋のにおいをはらんだ冷たい夜風が、白いレースのカーテンを揺らす。
⋮⋮窓なんて開けたっけ?
び
くう
疑問に思いながら、オレは身体を起こした。そのままにしておいたら、きっと風邪をひいて
しまうだろう。
鼻腔をくすぐる。オ
窓から顔を出し、あたりをうかがう。とくに、異状はなかった。冷気が
レは大きなくしゃみをひとつすると、急いで窓を閉めた。
と、ガラスに人影が映った。
﹁⋮⋮え?﹂
オレじゃない。その人物はガスマスクのようなものを顔につけていた。
金木犀に似た甘い香りがあたりに広がった。
きんもくせい
慌てて振り返る。目の前には、黒装束をまとった人物が亡霊のようにたたずんでいた。ガス
マスクから空気の漏れ出る音が聞こえてくる。表情などわかるはずもないのに、なぜか笑って
いるように思えた。
オレと亡霊との間に白い霧が漂う。
誰だ?
そう叫ぼうとしたが声にならない。全身から力が抜けていく。オレは膝からくずおれ、床の
上へと倒れ込んだ。
オレを⋮⋮どうするつもりだ?
けた運命のゲー
最後の力を振り絞り、亡霊を凝視する。彼は手榴弾のような形をした小さな物体を右手に持
っていた。そこから白い煙が勢いよく噴き出している。
光栄に思うがいい。おまえは選ばれたのだ。
―
ノイズ混じりの声が響き渡る。
これからおまえにはゲームをしてもらう。ノナリーゲーム⋮⋮生死を
―
ムだ。
覚えているのはそこまでだった。
激しい揺れにバランスを崩し、オレの回想は断ち切られた。耳を澄ますが、もう足音は聞こ
えない。
﹁チクショー!﹂
両手の拳を扉に向かって叩きつけ、唇をかみしめる。
⋮⋮え?
18
19
第 1 章 邂 逅
オレは動きを止めた。左手首に見慣れぬ腕輪がはまっている。
﹁なんだよ、これ?﹂
思わず、そうひとりごちた。
腕輪の中央にはデジタル表示の文字盤がとりつけられている。ぱっと見た感じは腕時計のよ
うだが、そこにはたったひとつの数字が表示されているだけだった。
[5]
後ずさりし、扉に記された真っ赤な数字を見やる。そこに記されているのも、やはり︻5︼
だ。
戦時中、大勢の捕虜を管理する目的で、彼らの身体に焼印を押した、というなんともむごた
らしい話を聞いたことがある。もしや、この腕輪にもそのような意味があるのでは?
オレは身体を震わせた。はずしてしまおうかと手首を回したが、留め金やバックルのような
ものはどこにもついていない。
あきらめて、もう一度文字盤を観察する。左右にひとつずつ、リューズのような突起物が顔
のぞ
を覗かせていた。適当に押してみたが反応はない。腕時計のリューズと違って、回したり引き
出したりすることもできなかった。
なんとかして、ここから脱出しなければ。
てっぴ
はやる気持ちを抑えながら、周囲を念入りに観察する。扉が開かないとなれば、残された逃
亡経路はあとひとつ ―
窓しかない。
しっこく
オレは鉄扉の前を離れると、丸窓へ駆け寄った。あまり大きくはないが、ぎりぎり身体が通
けい
り抜けられるくらいの径はありそうだ。
こ
漆黒の闇。この向こうがどうなっ
窓に顔を近づけ、外の様子をうかがう。だが、見えるのは
ているかはまるでわからない。
。
さらに目を凝らして、闇の彼方をうかがおうとしたそのとき ―
むち
をふるうような鋭い破裂音がすぐそばから響いた。直後、窓ガラスに稲妻のよう
ピシッと
なヒビが入る。雷に打たれたかのごとく、オレの脳にも衝撃が走った。
まずい。
ヒビ割れはみるみるうちに、窓全体へと広がっていく。
逃げて!
―
危ない!
―
誰かの叫び声が、すぐ近くで聞こえたような気がした。反射的に窓のそばを離れる。
20
21
第 1 章 邂 逅
次の瞬間、窓ガラスは弾けるように砕け散っていた。
3
れる
おぼ
破壊された窓から、大量の水が流れ込んでくる。
オレは身をひるがえし、鉄の扉へと飛びかかった。無我夢中で取っ手を揺り動かすが、扉は
やはりびくともしない。
﹁助けてくれ!﹂
力いっぱい叩く。拳に血がにじんだが、だからといってひるんでもいられなかった。
﹁おい、ここを開けろ!﹂
あ
しかし、必死の呼びかけに応えてくれる者はいない。
またた
瞬く間に上昇し、早くも膝のあたりにまで達しようとしていた。このままでは
水位は
のも時間の問題だ。
遭わなくちゃならないんだ?
どうして、こんな目に
ようしゃ
腰から胸へ、透明な生き物は容赦なくオレの
さらに水かさは増していく。太ももから腰 ―
身体を包み込んでいった。まもなく、頭上まで押し寄せてくるだろう。ベッドの最上段へ避難
したところで、結果は同じだ。今はとにかく、目の前の扉を開けることに集中しなければなら
ない。
飛び散る海水に幾度となくむせながらも、オレはあきらめずに取っ手を引っ張り続けた。最
後の力を振り絞り、﹁助けて!﹂と叫ぶ。塩水を飲み込み、喉が焼けつくように熱くなった。
呼吸ができない。次第に意識が遠のいていく。
これまでか?
と思ったそのとき、
﹁誰かいるのか?﹂
扉の向こう側で声がした。
﹁カードキーはどうした?
首にぶら下がってなかったか?﹂
﹁カードキー?﹂
反射的に首の周りをまさぐったが、そんなものは見当たらない。あればすぐに気づいたはず
だ。
﹁あ⋮⋮もしかして⋮⋮﹂
ベッドから落ちたとき、平べったいなにかが床の上を滑っていったような気がした。あれが
もしかしてカードキーだったのだろうか?
﹁ちょっと待ってくれ﹂
22
23
第 1 章 邂 逅
ただよ
オレは暴れ狂う透明な液体を押し分け、ベッドのそばへと駆け戻った。非常用の懐中電灯を
のぞ
手にとると、深く息を吸い込んで水中に潜る。懐中電灯の明かりを頼りにベッドの下を覗き込
むと、ウミヘビのように漂うストラップを発見した。その先にはカードらしきものが結びつけ
られている。
手を伸ばし、カードをつかむと、すぐさま扉へ向かう。水かさはますます増し、先ほどまで
よりも歩きにくくなっていた。
扉の脇にとりつけられた装置にカードを通す。これでロックは解除されたはずだ。はやる気
持ちで取っ手に手をかけたが、しかし扉は依然として動かない。
びついてるんだ﹂
さ
﹁ダメだ。やっぱり開かない﹂
﹁たぶん、
外から声が聞こえた。彼の口調はどこまでも落ちついている。
﹁待ってろ。今、開けてやる。おい、あんた ―
手を貸せ。俺一人じゃ無理だ﹂
﹁あ、ああ⋮⋮わかった﹂
か細い声が扉越しに聞こえてきた。どうやら、もう一人いるらしい。
敵?
いや、会話の内容から察する限り、そうではなさそうだ。
海水はまもなく肩に達しようとしていた。身体が冷え、次第に意識がぼんやりとし始める。
オレたちの脱出劇は始まったのだった。
―
もう⋮⋮ダメだ。
あきらめてまぶたを閉じようとした瞬間、オレの身体はふわりと宙に浮かび上がった。扉の
開く音が響き渡り、大量の水と共に勢いよく部屋の外へと押し出される。
こうして、オレの
られる が、
げ
広
去と、
り
せ
過
繰
わ
の
間で
み合
9人
た
れ
密閉空 数字”の組
謀”を
さ
陰
蔽
と
隠
の
る“謎 。
な
“9つ
大
壮
ゆく―
て
い
暴
が、
”
ち
謎た
“
う
み合 される
絡
に
複雑 結び合わ
美しく シーンへと 生き残り、
ラスト 方は無事に か !?
貴 どり着ける
た
Fly UP