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添削問題解答解説 1 過去形(be動詞)/過去進行形
添削問題解答解説 過去形(be動詞)/過去進行形 1 指示に従って,次の問いに答えなさい。 (配点 28) ⑴∼⑵ 次の対話が成り立つように,カッコ内の語句を並べ換えて英文を完成させ,下 線部全文を書きなさい。 ⑴ A:What were you doing last night? B: ( a Beatles’ CD / I / listening / to / was ) (5 点) ⑵ A: ( the matter / was / what / with / you ) B:I had a bad cold and was in bed. (5 点) ⑶ 次の文を下線部が答えの中心となるような疑問文に書き換えなさい。 I was twelve years old then. (4 点) ⑷∼⑸ 次の対話が成り立つように,カッコ内の日本文を英語に直しなさい。 ⑷ Bob :Where were you and Jim last Saturday? Ken :(図書館だよ。スペインに関する本を探していたんだ。) (7 点) ⑸ May :How was your trip to Kyoto? Kumi:(今回,京都へ行ったのは 2 回目なの。とても楽しかったわ。) May :Please tell me about your trip. (7 点) ⑴ I was listening to a Beatles’ CD. ⑵ What was the matter with you? ⑶ How old were you then? ⑷ We were in the library. We were looking for a book about Spain. ⑸ This was my second trip to Kyoto. It was a lot of fun. ⑴ 「あなたは昨晩,何をしていましたか。」という問いに 対する答えの文を作ります。問いの文の動詞は〈were + 動詞の…ing 形〉で過去進行形なので,答えの文も過 去進行形にし, 〈主語 + was + 動詞の…ing 形〉の順に 語を並べます。主語は I で,そのあとに was,次に listen の…ing 形 listening を続けます。listen to ∼ で「∼を 聴く」という意味の表現です。全体では I was listening to a Beatles’ CD.(わたしはビートルズの CD を聴いて いました。)となります。 ⑵ 答えの文は「ひどい風邪をひいて寝込んでいました。」 という意味です。自分の体の調子について述べているの で,問いの文は「どこか具合が悪かったのですか。」と すると対話が成り立ちますね。What was the matter with you? は決まった言い方なので,このままの形で覚 えましょう。 表現 してみよう! さらにくわしく have a cold は「風邪を ひ い て い る 」と い う 表 現。have には「(病気に) かかっている」という意 味がある。 have a stomachache (おなかが痛い) 「どうしたの?」と相手の様子を心配する言い方 A:What’s the matter(with you)? 「どうしたの?」 B:I got a bad mark in English. 「英語でひどい点を取ったんだ。」 A:What’s wrong(with you)? B:I have a toothache. 「どうしたの?」 「歯が痛いんだよ。」 ⑶ 「わたしはそのとき 12 歳でした。」と 年齢 ’ を答えて いるので, 「あなたはそのとき何歳でしたか。」とたずね る文にします。 「何歳」とたずねるときは How old …? を用います。そのあとに be 動詞の過去形の疑問文の形 〈be 動詞の過去形 + 主語∼ ?〉を続けます。I で答えて いるので,問いの文の主語は you,それに対応する be 動 詞は were です。全体では,How old were you then? となります。 ⑷ ボブは「あなたとジムはこの前の土曜日,どこにいま したか。」とたずねています。 「図書館だよ。」は「わたし たちは図書館にいました。」ということなので,主語を we,be 動 詞 を were に し ま す。 「 図 書 館 に 」は「 ∼( の 中)に」という意味の前置詞 in を用い,We were in the library. とします。In the library. のように,場所’ を 表す語句のみで答えることもできます。 次に, 「スペインに関する本を探していたんだ。」の主 語も同様に we を使います。日本文に「探していたんだ」 とあるので,動詞の部分は過去進行形〈be 動詞の過去 形 + 動詞の…ing 形〉で表しましょう。 「探す」は look for ∼ です。主語が we なので be 動詞は were を用い, look の…ing 形をそのあとに続けます。book(本)は 1 冊の場合は a book,複数の場合は(some)books とし ます。ここではどちらでもかまいません。 「∼に関する」 は about ∼ または on ∼ で表すことができます。We were looking for a book about Spain. となります。 別解 In the library. We were looking for(some) 確認 books on Spain. 「~に」と 場所’ を表す前置詞には at や in がある。at は 比較的せ まい場所’,in は 比較的広い場所’ に使うという違いがある。話し手 のとらえ方によってどちらを用いてもよい場合もあるが, 「∼(空間 の広がりのある場所の中)に」という場合は,in を用いる。 She was in her room then. (彼女はそのとき自分の部屋にいました。) ⑸ メイは「京都旅行はどうでしたか。」とたずねていま す。クミのせりふを「これは京都へのわたしの 2 回目の 旅行でした。」と考えて英文を組み立てましょう。 「これ は∼でした」は This was ∼ で表せばよいですね。∼’ の部分に「京都へのわたしの 2 回目の旅行」に当たる語 句を入れます。 「京都への」は to Kyoto, 「わたしの 2 回 目の旅行」は my second trip です。my second trip の あ と に to Kyoto を 置 き ま す。全 体 で は This was my second trip to Kyoto. と な り ま す。な お, 「今回が2 整理しよう 「〜回目」のように,回数 を 表 す に は one,two, three… で は な く,first (1 回 目 ),second(2 回 目),third(3 回目)…の ように序数を用いる。 回目の京都旅行である」と考えて,be 動詞を現在形に This is ∼ としても正解です。 次に, 「とても楽しかったわ。」は,my second trip を it で受けて主語にし, 「それはとても楽しかった。」とい う英文にします。過去の文なので be 動詞は was を使い ます。 「とても楽しかった」を表す語としてよく使われる のが a lot of fun です。a lot of ∼ は「たくさんの∼」, fun は「楽しみ」という意味です。It was a lot of fun. (とても楽しかった。)という決まった表現として覚えて おきましょう。 別解 This is my second trip to Kyoto. I enjoyed 注意しよう fun( 楽 し み )は 数 え ら れない名詞なので,複数 形にはしない。 it very much. ま た,動 詞 enjoy( 楽 し む )を用いて, 「わたしはそ れをとても楽しみました。」という英文にしても正解で す。 「∼をとても楽しむ」は enjoy ∼ very much と表 します。enjoy の目的語は my second trip ですが,繰 り返しを避けるために代名詞 it に置き換えましょう。I enjoyed it very much. とします。 もっと 英作文 be 動詞の過去形を使って,この前の土曜日にあなたがどこにいたかを答え よう。 I last Saturday. 解答例:I was in my room last Saturday. (わたしはこの前の土曜日,自分の部屋にいました。 ) I was on the beach with my family last Saturday. (わたしはこの前の土曜日,家族と一緒に海辺にいました。 ) 2 1 次の英文を読んで,下の問いに答えなさい。 (配点 22) A long time ago, a lady lived in a small village. Her name was Emily. Emily usually sat in the ferns* under the trees on the farm* and ①( read ). She had read の過去形 a boy friend and his name was Malcolm Ward. She liked him and he liked her. They often met under the trees. 5 One day he said to her, “ I have a question. ⑶アのヒント Do you have any time tomorrow?” She said yes and ②( thought ), “Malcolm is going to propose* to me.” She was right. ③She think の過去形 ⑶イのヒント sat up late that night. And the next day she wore* her beautiful blue muslin* and waited* for him under the trees. Then a boy ⑶ウのヒント came and said to her “Malcolm Ward died*.” Emily just put her hands to her 10 heart* and fell. Then she became* sick. At last, in the winter she died. But ⑶エのヒント the next spring people sometimes said, “Emily is sometimes under the trees still*.” Several* people saw her. Grandfather and my mother saw her once. ⑷のヒント (注)fern = シダ farm = 農場 propose = 結婚を申し込む wore < wear = 着る muslin = キャラコの服 wait = 待つ die = 死ぬ heart = 心臓 became < become = ~になる still = 今も;まだ several = いく人かの ⑴ カッコ①,②内の語の下線部と同じ発音を含むものを次の中から 1 つずつ選び,記 号で答えなさい。 (6 点) ① ア tree イ said ウ team エ near ② ア boat イ young ウ mouth エ August ⑵ 下線部③を日本語に直しなさい。 (6 点) ⑶ 次の日本文の中から本文の内容に合っているものを 1 つ選び,記号で答えなさい。 (4 点) ア エミリーは,マルコムのことをあまり好きでありませんでした。 イ マルコムは,エミリーに結婚の申し込みをするつもりではありませんでした。 ウ エミリーは,青いキャラコの服を着た姿をマルコムに見せることができません でした。 エ マルコムは冬に,エミリーのあとを追うように死んでしまいました。 ⑷ 本文の内容に合うように,次の質問に主語と動詞のある英文で答えなさい。 Where did people see Emily after her death? (6 点) ⑴ ① イ ② エ ⑵ 彼女はその夜,遅くまで起きていました。 ⑶ ウ ⑷ They saw her under the trees. ⑴① read(読む)は,原形と過去形が同じ形の動詞です が,発音が異なるので注意が必要です。原形は read[ríː d] ,過去形は[réd]の発音になります。カッコ①の read は,主語が Emily で 3 人称単数なのに s が付いていない ことや,同じ文中に sit(座る)の過去形 sat があること から,過去形の read[réd]だとわかります。選択肢の 語の発音は次のとおりです。ア tree(木) [tríː],イ said (say(言う)の過去形) [séd],ウ team(チーム) [tíːm], エ near(近い;近く) [níә r ] ② thought は think(思う;考える)の過去形で[θ�ːt] と発音します。選択肢の語の発音は次のとおりです。ア boat(ボート) [bóut],イ young(若い) [jʌ́ŋ],ウ mouth (口) [máuθ],エ August(8 月) [�ːgәst] ⑵ sat は sit の過去形で,sit up で「寝ずに起きている」 という表現です。late は「遅く(まで)」という意味の副 詞なので,sit up late で「遅くまで起きている」となり ます。that night は「その夜」です。全体で「彼女はその 夜,遅くまで起きていました。」となります。 ⑶ア 本文 3 ~ 4 行目に She liked him and he liked her. (彼女は彼が好きで,彼は彼女が好きでした。)とあるの sit up = stay up (寝ずに起きている) で,本文の内容と一致しません。 イ 本 文 6 ~ 7 行 目 に Malcolm is going to propose to me.( マルコムはわたしに結婚を申し込むつもりだ わ。)とあります。そのあとに She was right.(彼女は正 しかった。)と続いているので,本文の内容と一致しませ ん。 ウ 本文 8 行目に,エミリーが青いキャラコの服を着 て,木の下でマルコムを待っていた,とあります。しか し,エミリーは「マルコムは死んだ」と告げられます。つ まり,エミリーは自分の姿をマルコムに見せることはで きなかったので,ウは本文の内容と一致します。 エ 本 文 10 行 目 に,マ ル コ ム の 死 を 聞 か さ れ た エ ミ リーがそのあと病気になり,冬に死んでしまった,とあ ります。マルコムのほうがエミリーより先に死んでし まったので,本文の内容と一致しません。 ⑷ 「エミリーが死んだあと,人々はどこで彼女を見ま し た か。」と い う 問 い で す。エ ミリーが死んでしまっ た 次 の 春 の 描 写 と し て,本 文 11 ~ 12 行 目 に,people sometimes said, “Emily is sometimes under the trees still.” Several people saw her.(「エミリーは まだときどき木の下にいます。」と言う人々がいました。 彼女を見たという人もいました。)とあります。under the trees(木の下)が答えの中心となります。答えの 文の主語は people を they で受けて,過去の文なので動 詞は see の過去形 saw を用います。目的語の Emily は her で受けます。全体では,They saw her under the trees.( 彼らは木の下で彼女を見ました。)となります。 under the trees の部分は,よりくわしく,in the ferns under the trees on the farm(農場にある木の下のシ ダの中で)としてもかまいません。 別解 They saw her in the ferns under the trees on the farm. 全訳 むかし,ある女性が小さな村に住んでいました。彼女の名前はエミリーとい いました。エミリーはいつも農場の木の下のシダの中に座って本を読んでい ました。彼女にはボーイフレンドがいて,名前をマルコム・ワードといいまし た。彼女は彼のことが好きで,彼も彼女のことが好きでした。彼らはよく木の下で会い ました。 ある日,マルコムがエミリーに「聞きたいことがあるんだけど。明日,時間ある?」と 言いました。彼女は「いいわ。」と答え, 「マルコムはわたしに結婚を申し込むつもりだ わ。 」と思いました。彼女は正しかったのです。その夜,彼女は遅くまで起きていました。 そして次の日,青い美しいキャラコの服を着て,木の下で彼を待ちました。すると,男の 子が彼女のところへ来て「マルコム・ワードは死んだよ。」と言いました。エミリーはか ろうじて心臓の上に手を置いて倒れました。それから彼女は病気になりました。とうと う,冬に彼女は死んでしまいました。しかし翌春, 「エミリーがまだときどき木の下にい るよ。 」と言う人々がいました。彼女を見たという人もいました。わたしの祖父と母も一 度,彼女を見たのです。 ○ 1 行目 a long time ago = ずいぶん前に;むかし ○ 8 行目 wait for ~ = ~を待つ