Comments
Transcript
平成 28 年度「若者サポートステーション With You における総合的若者
平成 28 年度「若者サポートステーション With You における総合的若者支援業務」仕様書(案) 1 趣旨 厚生労働省の認定を受けて設置する地域若者サポートステーションを訪れる若者には、就労以外の 複数の課題を抱えた者が少なくない。彼らを社会参加へ導くまでの道筋をより効果的なものとするた め、狭義の就労支援のみならず、子ども・若者育成支援推進法第 13 条に基づく子ども・若者総合相 談センターとしての総合相談や、地域の若者支援関係機関のネットワークを活用した支援、一人ひと りの状態に合わせたセミナー型支援プログラムとの一体的運用を図る。 これらを実施する拠点として、 県内 3 か所に「若者サポートステーション With You」を設置し、総合的な若者支援を展開する。 2 業務実施期間 平成 28 年 4 月 1 日~平成 29 年 3 月 31 日 3 事業実施拠点 (1)若者サポートステーション With You わかやま(以下「わかやま」という。 ) ア 場所 和歌山市本町 2-40 聖-ソレイユビル 4 階 (床面積 96.70 ㎡のうち 96.70 ㎡分に係る施設借上料を県が負担する) イ 管轄区域 和歌山市、海南市、有田市、御坊市、海草郡、有田郡、日高郡(みなべ町を除く) (2)若者サポートステーション With You きのかわ(以下「きのかわ」という。 ) ア 場所 橋本市市脇 1-1-6 JA 橋本支店 2 階交流スペース (床面積 92.59 ㎡のうち 66.48 ㎡分に係る施設借上料を県が負担する) イ 管轄区域 橋本市、岩出市、紀の川市、伊都郡 (3)若者サポートステーション With You 南紀(以下「南紀」という。 ) ア 場所 田辺市高雄 1-23-1 田辺市民総合センター北館 (床面積 109.86 ㎡のうち 50.21 ㎡分に係る行政財産一時使用料を県が負担する) イ 管轄区域 田辺市、新宮市、日高郡みなべ町、西牟婁郡、東牟婁郡 ※ 管轄区域については、支援対象者の希望に合わせ、柔軟に運用して差し支えないが、管轄区域外で 支援活動を行う場合は、その区域を管轄する拠点と調整し、支援対象者や関係機関に混乱を招かない よう、十分な配慮をするものとする。 ※ 但し、別途市町村からの推薦があった場合や、いずれかの拠点について事業を実施することができ なくなった場合は、上記の区域割を見直すことがある。 4 業務内容(国費によって措置される経費で実施するものを除く) (1)総合相談 子ども・若者育成支援推進法第 13 条に基づく「子ども・若者総合相談センター」として、概ね 15 歳から 39 歳までの若者からあらゆる相談を受け付ける。受付方法は、来所や訪問による対面 型相談を主とするが、専用電話やメールでの相談にも対応し、必要に応じて手紙やファクスでの相 談も行うものとする。また、臨床心理士も活用し、国費で措置される地域若者サポートステーショ ンにおけるキャリア・カウンセリングへの円滑な接続にも配慮する。相談においては、まず対象者 の支援ニーズを的確に把握し、そのニーズを満たすために必要な助言や情報提供の他、 「若者サポ ートステーション With You」そのものを含む専門機関への橋渡し等を行うものとする。 (2)地域ネットワーク活用型支援 3に掲げる対象地域内における若者支援の中核拠点として、複数の課題を抱えた若者や、他の支 援機関では対応困難な若者に係る案件等について、若者本人と関係機関との間に立ち、伴走型の支 援を実施し、地域において若者達を社会的に包摂し、円滑な社会参加につなげる。また、そのため に対象地域内の関係機関との連携・協力体制を日々強化するとともに、年に 2 回を目安として、県 担当課と調整の上、対象地域内の関係機関に呼びかけて連絡会議を開催するものとする。 (3)セミナー型支援プログラム ア 「地域と社会」体験セミナー 体験機会の不足等によって自己肯定感が十分獲得できていない若者に、地域資源を活かした多 様な社会体験、職業体験の場をフィールドワークやワークショップ等の形で提供することで、将 来の社会生活を支える自己肯定感を涵養し、無業の者にあっては進路についての方向性を明確化 することを目的とする。 (例)ボランティア活動や地域イベントへの参画 職場見学(工場やオフィス等働く場所の雰囲気を体感する) レクリエーション活動(ものづくりや農業体験等) イ 「仕事の技術」養成セミナー 進路についての方向性が比較的明確な段階にある無業の若者を対象に、彼ら自身の能力や技術 の要請を通してそれぞれが克服すべき課題の解決を図る場を、ショートセミナーやインターンシ ップ等の形で提供することで、進路決定へつなげていくことを目的とする。 (例)ビジネススキルの習得支援(ビジネスマナー講座、IT スキル講座等) 職場実習(協力企業へのインターンシップ等) 職業講話(実際に仕事をしている職業人からの体験談等) ウ 保護者・一般向けセミナー 支援対象者の保護者等に対し、啓発講演会、セミナーの開催や個別面談の実施等により、支援 対象者への接し方や、職業的自立への支援のあり方、あるいは保護者自身の悩みへの対応等、必 要な支援を行うものとする。 また、保護者だけではなく、教職員や民生委員等若者支援に関心を有する県民にも広く開かれ た機会とすることで、地域における若者支援ネットワークの充実にも努める。 (4)県への報告 別に定める方法により、定期的に県へ事業の実施状況を報告するものとする。 5 実施体制 (1)人員体制(国費によって措置される職員を除く) ア 相談員兼支援コーディネーター 精神保健福祉士、社会福祉士、キャリア・コンサルタント、教育職員免許状等、相談支援業務 に役立つ資格を有する者、または、学校、青少年施設、NPO 等において子ども・若者支援の活 動に 1 年以上携わった経験を有する者で、かつ、雇用・就労支援、福祉・医療、教育・矯正等、 子ども・若者支援に関連する幅広い領域に精通している者を、相談員兼支援コーディネーターと して配置する。これらの相談員兼支援コーディネーターは5(2)~(4)に掲げる業務を行い、うち 少なくとも 1 名は5(1)イに定める相談受付日時に電話による相談に対応できる体制をとるも のとする。配置の目安は、わかやま及び南紀にあっては常勤換算で概ね 3 名、きのかわにあって は常勤換算で概ね 2 名とする。 イ 臨床心理士 利用者に対しての心理カウンセリングを行うとともに、支援対象者が治療を要する精神疾患に 罹患しているか否かの見立てや、心理面で特段の配慮を要する対象者の支援に対する助言等を行 う。1 週あたり 3 時間程度の勤務時間を目安とするが、相談員兼支援コーディネーターに臨床心 理士資格保有者がいる場合、特段の配置を行わなくても構わない。 ウ 本部からのサポート体制 受託者は、職員の急な欠員等緊急事態が発生しても業務が滞らないような体制を、常時整えて おくものとする。また、業務に従事する職員の能力向上のため、研修を受講させる等必要な措置 を講ずるものとする。 (2)情報の管理 本事業を実施するにあたって個人情報を取り扱う場合においては、和歌山県個人情報保護条例 (平成 14 年和歌山県条例第 66 号)等に基づき、その取扱に十分留意し、漏洩、滅失及び毀損の 防止その他個人情報の保護に努めるものとする。 6 対象経費等 (1)県からの委託費の上限となる額(消費税及び地方消費税を含む。 )は、わかやまにあっては 12,731 千円、きのかわにあっては 8,426 千円、南紀にあっては 12,663 千円を予定している。但し、平 成 28 年度和歌山県予算の成立動向によっては、これを変更することがある。 (2)本事業に係る経費については、概ね次のとおりとする。 ・ 相談員兼支援コーディネーター等に係る人件費、社会保険料等 ・ 臨床心理士に係る謝金 ・ 上記職員の活動に要する旅費等の経費 ・ セミナー型支援プログラムの開催に要する謝金、会場使用料等の経費 ・ 印刷物等広報に要する経費 ・ 業務に要する消耗品費・通信運搬費 ・ 施設に係る光熱水費・維持管理費 (3)県が貸与する備品、設備等については次のとおりとする。 ア わかやま 職員用机・椅子各 7/受付カウンター1/応接テーブル 2/衝立 1/椅子 10/ カウンセリングテーブル 2/パンフレットスタンド 1/パソコン1/電話機 1 イ きのかわ 電話機1 ウ 南紀 職員用机・椅子各9/電話機1/携帯電話3/軽自動車1/引き違い書庫1/ ダイニングテーブル・椅子セット1 7 その他留意事項 (1)本事業は原則として再委託できない。ただし、一部の業務は協議により再委託することを認める 場合がある。 (2)業務遂行にあたっては、県と十分に協議しながら進めるとともに、業務遂行のため、双方の責任 者同士で連絡調整を図るものとする。 (3)本事業は新年度事業のため、予算の執行については和歌山県議会の平成 28 年度予算承認が条件 となる。