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10分でわかる 訪問看護ステ

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10分でわかる 訪問看護ステ
平成22年4⽉制度改正版
10分でわかる
10
分でわかる
訪問看護ステ ション
訪問看護ステーション
業務の基本事項
弊社の「訪問看護ステーション業務ソフト」は本書の内容に完全対応しています
弊社の「訪問看護ステ
ション業務ソフト」は本書の内容に完全対応しています
この資料は訪問看護ステーションに関する業務の基本事項をまとめています。法制度⾯、実務⾯等で必ずしも
この資料は訪問看護ステ
シ ンに関する業務の基本事項をまとめています 法制度⾯ 実務⾯等で必ずしも
すべての事項が記載されていないことをご了承下さい。また、内容は予告なく改訂いたします。
この資料は、弊社の「訪問看護ステーション業務ソフト」導⼊のための検討資料、及び導⼊後の操作説明、教
育等を⽬的に作成されています。その他の⽬的以外に使⽤することは許可いたしません。
この資料は、弊社の「訪問看護ステーション業務ソフト」導⼊の検討、及び導⼊いただいた事業所様に無償に
て配布いたします 第3者に配布することは許可いたしません
て配布いたします。第3者に配布することは許可いたしません。
この資料の内容に起因する直接、間接の損害に関して、弊社はいかなる責任も負いません。
本書の無断転写・複写・引⽤は許可いたしません。
この資料は弊社のホームページ http://www.lifeware-net.co.jp からダウンロードすることができます。
株式会社
ライフウェア
2011/1/3
⽬ 次
利⽤料請求
3
保険請求
4
基本事項
5
関連図
7
記録・報告⽂書
8
基本利⽤料
9
利⽤料加算事項
12
参考図書・資料
参考図書
資料
23
本書が必要なくなる⽇を夢⾒て・・・。
2
利⽤料請求
平成22年4⽉法改正
医療保険
利⽤者負担
利⽤者負担
1)保険種別の負担割合
①国⺠健康保険・社会保険
・本⼈及び家族:3割
・6歳未満(就学前):2割
②⾼齢受給者(70〜75歳未満):1割または3割
注)利⽤者は①の保険証も所持しています
③後期⾼齢者医療(75歳以上):1割または3割
●負担割合は上記以外の場合もあります。
負担割
外
●公費がある場合は原則負担⾦額がなくなります。
●⾃⼰負担の残る公費もあります。
●各⾃治体の助成制度もあります。
利⽤者負担額注)=総請求額×負担割合
注)利⽤者に請求する負担⾦額は、医療機関の窓⼝会計処理と同
様に10円未満は四捨五⼊するよう規定されています
2)交通費(保険適⽤外):実費訪問看護に要した交通費
その他の利⽤料
介護保険
保険適⽤外
1)介護保険適⽤:原則1割(10%)負担
●公費がある場合は原則負担⾦額がなくなります。
●⾃⼰負担の残る公費もあります。
●各⾃治体の助成制度もあります。
利⽤者負担額=総請求額-保険請求額
総請求額注)=総単位数×単位数単価
保険請求額注)=総請求額×0.9
注)1円未満(⼩数点以下)は切り捨て
単位数単価:地区別の単価
特別区
10.83 円
特甲地
10.55 円
甲地
10.33 円
⼄地
10.28 円
その他
10.00 円
2)交通費(保険適⽤外):原則訪問看護費⽤に含まれま
すが、通常の事業の実施地域以外場合は算定可能です。
利⽤者⼜は家族に対して説明・同意が必要です。
・2時間を超える訪問の場合
・営業時間外の訪問
営業時間外の訪問
・営業⽇以外の訪問
・死後の処置料
料⾦は事業所で定めることができます
3
保険請求
医療保険
介護保険
提出物
提出物
1)社会保険
・訪問看護療養費請求書
※全国共通の様式です
・介護給付費請求書
介護給付費請求書
・介護給付費明細書(利⽤者毎)
・訪問看護療養費明細書(利⽤者毎)
2)国⺠健康保険
・訪問看護療養費請求書
※総括票が必要な場合があります
※様式は都道府県、保険者で異なります
・訪問看護療養費明細書(利⽤者毎)
3)後期⾼齢者医療
・訪問看護療養費請求書
※総括票が必要な場合があります
※様式は都道府県、保険者で異なります
・訪問看護療養費明細書(利⽤者毎)
訪問看護療養費明細書(利⽤者毎)
提出媒体
①紙媒体
紙媒体
②電⼦媒体(国が推奨しています)
・FD(フロッピディスク)
・MO(光磁気ディスク)
・伝送(ISDN回線が必要)
伝送( S 回線が必要)
※インターネットには対応していません
※国保中央会の「介護伝送ソフト」が必要になります
提出媒体
①紙媒体のみ
電⼦媒体による請求は制度的にありません。
4
基本事項
医療保険
訪問者
保健師 助産師 看護師 准看護師 理学療法⼠ 作業
保健師・助産師・看護師・准看護師・理学療法⼠・作業
療法⼠・⾔語聴覚⼠
対象者(利⽤者)
・主治医が訪問看護を必要と認め介護保険による訪問看護
主治医が訪問看護を必要と認め介護保険による訪問看護
の対象外の利⽤者。
・介護保険の利⽤者であっても次の利⽤者は医療保険の適
⽤となる。
①末期の悪性腫瘍の利⽤者
②厚⽣労働⼤⾂が定める疾病等の利⽤者
多発性硬化症、重症筋無⼒症、スモン、筋萎縮性側索硬化症、
脊髄⼩脳変性症、ハンチントン病、進⾏性筋ジストロフィー症、
パーキンソン病関連疾患(進⾏性核上性⿇痺、⼤脳⽪質基底核変
パ
キンソン病関連疾患(進⾏性核上性⿇痺、⼤脳⽪質基底核変
性症、パーキンソン病(ヤールの重症度分類がステージ3以上で
あって⽣活機能症度がⅡ度⼜はⅢ度のものに限る。))、多系統
萎縮症(線条体⿊質性症、オリーブ橋⼩脳萎縮症、シャイ・ド
レーガー症候群)、プリオン病、、亜急性硬化性全脳炎、後天性
免疫不全症候群、頚髄損傷、⼈⼯呼吸器を使⽤している状態
介護保険
訪問者
保健師 看護師 准看護師 理学療法⼠ 作業療法⼠ ⾔
保健師・看護師・准看護師・理学療法⼠・作業療法⼠・⾔
語聴覚⼠
対象者(利⽤者)
・主治医が訪問看護を必要と認め(訪問看護指⽰書の交付
主治医が訪問看護を必要と認め(訪問看護指⽰書の交付
が必要)、介護保険の被保険者であって、要⽀援者、要介
護者と認定された利⽤者。
・40歳以上65歳未満(2号被保険者)で特定疾病の者。
(40歳未満は介護保険による訪問看護は対象外)
がん末期(回復の⾒込みのない状態ものに限る)、関節リウマ
チ、筋萎縮性側策硬化症、後縦靭帯⾻化症、⾻折を伴う⾻粗鬆症、
初⽼期における認知症、進⾏性核上性⿇痺、⼤脳⽪質基底核変性
症及びパーキンソン病、脊髄⼩脳変性症、脊柱管狭窄症、早⽼症、
多系統萎縮症、糖尿病性神経障害、糖尿病性腎症及び糖尿病性網
膜症、脳⾎管疾患、閉塞性動脈硬化症、慢性閉塞性肺疾患、両側
の膝関節⼜は股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
③急性増悪等により⼀時的に頻回の訪問看護を⾏う必要
がある者。特別訪問看護指⽰書(14⽇間を限度)が必要
特別訪問看護指⽰書は原則⽉1回のみ交付、ただし気管カ
ニューレを使⽤している状態にある者、真⽪を越える褥瘡の
レを使⽤している状態にある者 真⽪を越える褥瘡の
状態にある者に対しては1⽉に2回まで交付可能。
真⽪を越える褥瘡の状態:
① NPUAP(The National Pressure Ulcer Advisory Panel)分類Ⅲ度⼜はⅣ度
② DESIGN分類(⽇本褥瘡学会によるもの)D3、D4⼜はD5
5
基本事項
医療保険
ステーション数
同時に訪問可能なステーション数
同時に訪問可能なステ
ション数
①2カ所の訪問看護ステーションからの訪問看護が可能
・末期悪性腫瘍・難病等(基準告⽰第2の1に規定する疾
病等)の利⽤者または
・特別訪問看護指⽰書の指⽰期間中であること
特別訪問看護指⽰書の指⽰期間中であること
・かつ、当該週で週4⽇以上の指定訪問看護が計画され
ていること
新 規
②3カ所の訪問看護ステーションからの訪問看護が可能
所
看護
看護が 能
・末期悪性腫瘍・難病等(基準告⽰第2の1に規定する疾
病等)の利⽤者
・かつ、週7⽇の指定訪問看護が計画されていること
6
関連図
利⽤者
国保・社保
利⽤料請求書・領収書
訪問看護計画書(説明・同意)
療養費請求書(紙)
療養費明細書(紙)
介護給付費請求書(紙・電⼦媒体)
介護給付費明細書(紙・電⼦媒体)
訪問看護ステーション
訪問看護記録Ⅰ
訪問看護記録Ⅱ
⾃治体
情報提供書
訪問実績報告
サービス提供票
(ケアプラン)
居宅介護⽀援事業者
訪問看計画書
訪問看護報告書
訪問看護指⽰書(6カ⽉以内)
特別訪問看護指⽰書(14⽇以内)
主治医
7
記録・報告⽂書
医療保険・介護保険共通
①訪問看護記録Ⅰ
医療保険
②訪問看護記録Ⅱ
介護保険
⑦訪問実績報告
⑥訪問看護情報提供書
③訪問看護計画書
(利⽤者)
④訪問看護計画書
(主治医)
⑤訪問看護報告書
書類名
提出先
作成時期
①訪問看護記録Ⅰ
事業所保管
訪問開始時
②訪問看護記録Ⅱ
事業所保管
毎訪問時
③訪問看護計画書
利用者
毎月
④訪問看護計画書
④
主治医
毎月
⑤訪問看護報告書
主治医
毎月
⑥訪問看護情報提供書
自治体等
毎月(医療保険のみ)
⑦訪問実績報告(サービス
提供票)
居宅介護支援事業者
毎月(介護保険のみ)
8
基本利⽤料
医療保険
訪問看護基本療養費Ⅰ
・週3⽇を限度、次の場合は週4⽇以降も算定可能
週3⽇を限度、次の場合は週4⽇以降も算定可能
①難病等(厚⽣労働⼤⾂が定める疾病等)
②末期悪性腫瘍
③急性憎悪(特別訪問指⽰書が必要)
1)看護師等・理学療法⼠・作業療法⼠・⾔語聴覚⼠に
1)看護師等
理学療法⼠ 作業療法⼠ ⾔語聴覚⼠に
よる訪問
①週3⽇まで:5,550円
②週4⽇以降:6,550円
2)准看護師による訪問
)准看護師
①週3⽇まで:5,050円
②週4⽇以降:6,050円
週の⽇数は⽇曜⽇を起点に算出するよう規定されて
います
多発性硬化症、重症筋無⼒症、スモン、筋萎縮性側索硬化症、
脊髄⼩脳変性症、ハンチントン病、進⾏性筋ジストロフィー症、
パ キンソン病関連疾患(進⾏性核上性⿇痺 ⼤脳⽪質基底核
パーキンソン病関連疾患(進⾏性核上性⿇痺、⼤脳⽪質基底核
変性症、パーキンソン病(ホーエン・ヤールの重症度分類がス
テージ3以上であって⽣活機能障害度がⅡ度⼜はⅢ度のものに
限る。))、多系統萎縮症(線条体⿊質変性症、オリーブ橋⼩
脳萎縮症、シャイ・ドレーガー症候群。)、プリオン病、亜急
性硬化性全脳炎、ライソゾーム病、副腎⽩質ジストロフィー、
脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、慢性炎症性脱髄性多発神
経炎、後天性免疫不全症候群、頸髄損傷⼜は⼈⼯呼吸器を使⽤
している状態をいう。
追 加
介護保険
介護保険サービス内容
1)看護師等による訪問
①訪問看護A:20分未満(早朝・夜間)
①訪問看護A:20分未満(深夜)
②訪問看護1:30分未満
③訪問看護2:30分以上-1時間未満
④訪問看護3:1時間以上 1時間30分未満
④訪問看護3:1時間以上-1時間30分未満
356単位
428単位
425単位
830単位
1198単位
2)理学療法⼠・作業療法⼠・⾔語聴覚⼠による訪問
①訪問看護71(30分未満)
425単位
②訪問看護72(30分以上1時間未満)
830単位
・准看護師の場合
×90%
ケアプランが准看で正看が実際に訪問した場合も同様
・早朝・夜間の場合(6:00-8:00、 18:00-22:00)
25%加算
・深夜の場合(22:00-6:00)
50%加算
「緊急時訪問看護加算」を算定している利⽤者につい
て緊急訪問を⾏った場合の早朝・夜間・深夜加算
1)「特別管理加算」を算定している利⽤者
1)「特別管理加算」を算定している利⽤者:
①⽉1回⽬:早朝・夜間・深夜加算は算定できない
②⽉2回⽬以降:同上は算定できる
(→ 「緊急時訪問看護加算」、「特別管理加算」参照)
2)1)以外の場合:緊急訪問の所要時間に応じた所定
単位数のみ算定(つまり、早朝・夜間・深夜加算は算
定できない)
9
基本利⽤料
医療保険
訪問看護基本療養費Ⅱ
介護保険
1,600円
・精神障害を有する者に対する訪問看護
精神障害を有する者に対する訪問看護
障害者⾃⽴⽀援法に規定する障害福祉サービスを⾏う
施設若しくは福祉ホーム⼜は精神障害者社会復帰施設に
⼊所している複数の者に対して⾏う場合
週3⽇を限度として算定する。
・訪問看護の時間が3時間を超えたときは8時間を限度
として1時間⼜はその端数を増すごとに所定額に400円
を加算する。
訪問看護基本療養費Ⅲ
算定要件変更
・同⼀建物(マンションや⼀⼾建ても該当)の居住者に
対する訪問看護(旧:居宅系施設⼊所者より変更)
同⼀⽇に同⼀の訪問看護ステーションからの訪問看護(介護保険
による訪問看護及び緊急の訪問看護は含めない)が実施された場合
・週3⽇を限度、次の場合は週4⽇以降も算定可能
①難病等
②末期悪性腫瘍
③急性憎悪
(条件は訪問看護基本療養費Ⅰと同様)
1)看護師等・理学療法⼠・作業療法⼠・⾔語聴覚⼠に
よる訪問
①週3⽇まで:4,300円
②週4⽇以降:5,300円
2)准看護師による訪問
①週3⽇まで:3,800円
②週4⽇以降:4,800円
10
基本利⽤料
医療保険
訪問看護管理療養費
⾦額変更
・訪問1⽇⽬:7,300円
・訪問2〜12⽇⽬:2,950円
※最⼤12⽇について算定可能
例)
①訪問実⽇数が1⽇の場合
7,300(訪問初⽇)のみ
②訪問実⽇数が3⽇の場合
7 300(訪問初⽇)+ 2,950(訪問2〜12⽇⽬)×2
7,300(訪問初⽇)+
2 950(訪問2〜12⽇⽬)×2
③訪問実⽇数が15⽇(12⽇以上)の場合
7,300(訪問初⽇)+ 2,950(訪問2〜12⽇⽬)×11
13⽇以降の算定はできません
指定訪問看護の実施時間は、1回の訪問につき、
訪問看護基本療養費Ⅰ及びⅢについては30分から1時間30分
程度、訪問看護基本療養費Ⅱについては1時間から3時間程度
を標準とすることと規定されています。
11
利⽤料加算事項
医療保険
介護保険
複数名訪問看護加算
新 規
次の利⽤者について看護師等が複数名で訪問看護を実施
した場合
①末期の悪性腫瘍
②特別訪問看護指⽰書の指⽰期間
③特別な管理を必要とする利⽤者(重症者管理加算の対
象者)
④暴⼒⾏為、著しい迷惑⾏為、器物破損⾏為が認められ
る利⽤者
・週に1回限り算定
・同じ週に複数のステーションは算定できない
同じ週 複数
算定 き
複数名訪問看護加算
30分未満254単位/回
30分以上402単位/回
同時に2⼈の職員が1⼈の利⽤者に対し訪問看護を⾏った場合
について評価を⾏う。
同時に複数の看護師等により訪問看護を⾏うことについて、利⽤者や
その家族等の同意を得ている場合であって 次のいずれかに該当する
その家族等の同意を得ている場合であって、次のいずれかに該当する
場合
① 利⽤者の⾝体的理由により1⼈の看護師等による訪問看護が困難と
認められる場合
② 暴⼒⾏為、著しい迷惑⾏為、器物破損⾏為等が認められる場合
③ その他利⽤者の状況から判断して①⼜は②に準ずると認められる
場合
看護師等が同時に訪問した場合:4,300円
准看護師が同時に訪問した場合:3,800円
12
利⽤料加算事項
医療保険
24時間連絡体制加算
2,500円(⽉1回)
・電話等により看護に関する意⾒を求められた場合に常
電話等により看護に関する意⾒を求められた場合に常
時対応できる体制にあり、利⽤者の同意を得てその体制
を実施した場合。
・介護保険で「緊急時訪問看護加算」を算定している場
合は算定できない
●都道府県への届出が必要
24時間対応体制加算
介護保険
緊急時訪問看護加算
540単位(⽉1回)
・利⽤者⼜はその家族等から電話等により看護に関する
利⽤者⼜ そ 家族等から電話等 より看護 関する
意⾒を求められた場合に常時対応できる体制にある事業
所において、当該体制にある旨を説明し、利⽤者からの
同意を得た場合に加算する。
・医療保険で「24時間連絡体制加算」を算定している場
合は算定できない
●都道府県への届出が必要
5,400円(⽉1回)
5,
00円(⽉ 回)
・電話等により看護に関する意⾒を求められた場合に常
時対応でき、緊急時訪問看護を必要に応じて⾏える体制
にあり、利⽤者の同意を得てその体制を実施した場合。
・介護保険で「緊急時訪問看護加算」を算定している場
合は算定できない
●都道府県への届出が必要
1つの訪問看護ステーションにおいて「24時間連絡体制
加算」と「24時間対応体制加算」はどちらか⼀⽅のみの
算定であり 利⽤者によって選択することはできません
算定であり、利⽤者によって選択することはできません。
「緊急時訪問看護加算」を算定している利⽤者につい
て緊急訪問を⾏った場合の早朝・夜間・深夜加算
1)「特別管理加算」を算定している利⽤者:
①⽉1回⽬:早朝・夜間・深夜加算は算定できない
②⽉2回⽬以降:同上は算定できる
(→ 「緊急時訪問看護加算」、「特別管理加算」参照)
2)1)以外の場合:緊急訪問の所要時間に応じた所定
単位数のみ算定(つまり、早朝・夜間・深夜加算は算
定できない)
13
利⽤料加算事項
医療保険
重症者管理加算
介護保険
5,000/2,500円(⽉1回)
・24時間連絡体制加算を算定し、訪問看護に特別な管理
・24時間連絡体制加算を算定し
訪問看護に特別な管理
を必要とする利⽤者(厚⽣労働⼤⾂が定める状態にある
もの(注1))に対して訪問看護に関する計画的な管理
を⾏いかつ、⽉に4⽇以上の訪問があった場合に算定
・介護保険で「特別管理加算」を算定している場合は算
介護保険 「特別管理加算 を算定
場合は算
定できない
①重症度等の⾼い利⽤者:⽉1回
5,000円
1)在宅悪性腫瘍患者指導管理を受けている
)在宅悪性腫瘍患者指導管理 受け
る
2)在宅気管切開患者指導管理を受けている
3)気管カニューレを使⽤している
4)留置カテーテルを使⽤している
② ①以外の状態の利⽤者:⽉1回
2,500円
●都道府県への届出が必要
①在宅悪性腫瘍患者指導管理、在宅気管切開患者指導管理を受け
ている状態または気管カニュ レ 留置カテ テルを使⽤してい
ている状態または気管カニューレ、留置カテーテルを使⽤してい
る状態(重症度の⾼い利⽤者)
②在宅⾃⼰腹膜灌流指導管理、在宅⾎液透析指導管理、在宅酸素
療法指導管理、在宅中⼼静脈栄養法指導管理、在宅成分栄養経管
栄養法指導管理、在宅⾃⼰導尿指導管理、在宅⼈⼯呼吸指導管理、
在宅持続陽圧呼吸療法指導管理、在宅⾃⼰疼痛管理指導管理若し
くは在宅肺⾼⾎圧症患者指導管理を受けている状態
③ドレーンチューブを使⽤している状態
④⼈⼯肛⾨若しくは⼈⼯膀胱を設置している状態
⑤在宅患者訪問点滴注射管理指導料を算定している
追 加
⑥重度の褥瘡(真⽪越える褥瘡の状態)
特別管理加算
250単位(⽉1回)
・特別な管理を有する利⽤者(厚⽣労働⼤⾂が定める状
特別な管理を有する利⽤者(厚⽣労働⼤⾂が定める状
態にあるもの)に対して計画的な管理を⾏った場合に算
定
・医療保険で「重症者管理加算」を算定している場合は
算定できない
●都道府県への届出が必要
①在宅⾃⼰腹膜潅流指導管理、在宅⾎液透析指導管理、在宅酸素療
法指導管理 在宅 中⼼静脈栄養法指導管理 在宅成分栄養経管栄養
法指導管理、在宅.中⼼静脈栄養法指導管理、在宅成分栄養経管栄養
法指導管理、在宅⾃⼰導尿指導管理、在宅持続陽圧呼吸療法指導管
理、在宅悪性腫疾患者指導管理、在宅⾃⼰痔痛管理指導管理、在宅肺
⾼⾎圧症患者指導管理⼜は在宅気管切開患者指導管理を受けてい
る状態
②気管カニューレ、ドレーンチューブ⼜は留置カテーテルを使⽤し
ている状態
③⼈⼯肛⾨⼜は⼈⼯膀胱を設置している状態
④真⽪を越える褥瘡の状態
■④真⽪を越える褥瘡の状態の算定要件■
・訪問看護指⽰書において「褥瘡の深さ」の欄に主治医の記載があること
・訪問看護指⽰書において「褥瘡の深さ」の欄に主治医の記載があること。
・訪問の際、症状が重篤であった場合は医師の診療を受けるように⽀援す
ること。
【参考】真⽪を越える褥瘡の状態
① NPUAP分類Ⅲ度⼜はⅣ度
Ⅲ度:⽪膚全層及び⽪下組織に及ぶ損傷。筋膜には⾄らない。
Ⅳ度:筋⾁・⾻
Ⅳ度:筋⾁
⾻ ・⽀持組織に及ぶ損傷
⽀持組織に及ぶ損傷
②DESIGN分類 D3、D4⼜は D5
D3:⽪下組織までの損傷
D4:⽪下組織をこえ筋⾁、腱などにいたる損傷
D5:関節腔、体腔にいたる損傷または、深さが判定できない場合
14
利⽤料加算事項
医療保険
ターミナルケア療養費
介護保険
ターミナルケア加算
20,000円(⽉1回 )
算定要件変更
・在宅での死亡(24時間以内であれば在宅以外も算可)
・死亡⽇前14⽇以内に2回以上訪問看護を実施
・訪問看護におけるターミナルケアに係る⽀援体制につ
いて利⽤者及びその家族等に対して説明
2,000単位(⽉1回 )
在宅で死亡した利⽤者について、次に定める基準に適合し
在宅で死亡した利⽤者について
次に定める基準に適合し
ている場合に、死亡⽇前14⽇以内に2回以上ターミナルケ
アを⾏った場合。
・24時間連絡体制が確保されている事業所
「緊急時訪問看護加算」を届けていること
・ターミナルケアの提供について訪問看護記録に記録されていること。
タ ミナルケアの提供について訪問看護記録に記録されていること。
ターミナルケアを⾏った⽇が属する⽉と死亡⽉が異なる
場合は死亡⽉に算定。
●⽀給限度額管理の対象外
⽀給 度額管
対象外
●介護予防訪問看護の場合は算定外
●都道府県への届出が必要
訪問看護情報提供療養費
1,500円(⽉1回)
利⽤者の同意を得て、利⽤者の居住地を管轄する市町村
等に対して、必要な情報を提供した場合に算定。
特別地域訪問看護加算
基本療養費の50/100
離島など厚⽣労働⼤⾂の定める地域にある訪問看護ス
テーションで、訪問に1時間以上を要する。
テ
ションで、訪問に1時間以上を要する。
●適⽤は利⽤者による
特別地域訪問看護加算
所定単位の15/100(⽉1回)
・厚⽣労働⼤⾂が定める地域に所在する事業所
・「緊急時訪問看護加算」、「特別管理加算」、「ターミ
「緊急時訪問看護加算」、「特別管理加算」、「タ ミ
ナルケア加算」は加算算定対象外。
●適⽤は事業所による
●⽀給限度額管理の対象外
15
利⽤料加算事項
医療保険
介護保険
サービス提供体制加算
6単位(訪問毎)
下記の基準に適合しているとして、都道府県知事に届けた
下記の基準に適合しているとして
都道府県知事に届けた
指定訪問看護事業所を評価する。
①すべての看護師等に対し、看護師等ごとに研修計画を作成し、
計画に従って研修 (外部における研修を含む )を実施⼜は実施を
予定していること。
②利⽤者に関する情報もしくはサービス提供に当たっての留意事
項の伝達⼜は当該指定訪問看護事業所における看護師等の技術指
導を⽬的とした会議を定期的に開催すること
③すべての看護師等に対し、健康診断等を定期的に実施すること
④看護師等の総数のうち、勤続年数 3年以上の者の占める割合が
100分の
分 30以上であること
以上 あ
と
注)詳細は改正制度をご覧下さい
中⼭間地域等における
⼩規模事業所加算
所定単位の10%を加算
中⼭間地域等にある⼩規模事業所については、規模の拡
⼤や経営の効率化を図ることが困難であり、⼈件費等の割
合が⾼くならざるを得ず、経営が厳しい状況にあることを
踏まえ、いわゆる中⼭間地域等のうち、現⾏の特別地域加算
対象地域以外の半島振興法指定地域等について、当該地域
に所在する⼩規模の事業所が⾏う訪問介護等の⼀定のサー
に所在する⼩規模の事業所が⾏う訪問介護等の
定のサ
ビスについて評価を⾏う。
16
利⽤料加算事項
医療保険
介護保険
中⼭間地域等に居住する
利⽤者加算
所定単位の5%を加算
事業所が通常の事業実施地域を越えて中⼭間地域等に居
住する者にサービスを提供した場合には、移動費⽤が相当
程度必要となることを踏まえ、評価を⾏う。
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利⽤料加算事項
医療保険
難病等複数訪問加算
4,500/8,000円(1⽇1回)
厚⽣労働⼤⾂が定める疾病等の利⽤者、または特別訪問
看護指⽰書の交付のあった利⽤者に対して必要に応じて
1⽇に2回または3回以上訪問を実施した場合。
①1⽇2回の訪問があった場合:4,500円
②1⽇3回以上の訪問があった場合:8,000円
訪
訪問回数が4回の場合:8,000円
数が
場合
末期の悪性腫瘍、多発性硬化症、重症筋無⼒症、スモン、筋萎縮
性側索硬化症、脊髄⼩脳変性症、ハンチントン病、進⾏性筋ジス
トロフィー症、パーキンソン病関連疾患(進⾏性核上性⿇痺、⼤
脳⽪質基底核変性症、パーキンソン病(ホーエン・ヤールの重症
脳⽪質基底核変性症、パ
キンソン病(ホ エン ヤ ルの重症
度分類がステージ3以上であって⽣活機能障害度がⅡ度⼜はⅢ度
のものに限る。))、多系統萎縮症(線条体⿊質変性症、オリー
ブ橋⼩脳萎縮症、シャイ・ドレーガー症候群。)、プリオン病、
亜急性硬化性全脳炎、ライソゾーム病、副腎⽩質ジストロフィー、
脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、慢性炎症性脱髄性多発神経
炎 後天性免疫不全症候群 頸髄損傷⼜は⼈⼯呼吸器を使⽤して
炎、後天性免疫不全症候群、頸髄損傷⼜は⼈⼯呼吸器を使⽤して
いる状態をいう。
緊急訪問看護加算
2,650円(1⽇1回)
緊急の患家の求めに応じて在宅療養⽀援診療所または在
宅療養⽀援病院の主治医の指⽰により訪問看護を⾏った
場合に、1⽇につき1回に限り加算。
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利⽤料加算事項
医療保険
乳幼児加算
新 規
6歳未満の乳幼児等について訪問看護を実施した場合
の加算(誕⽣⽇を基準に算定)
①乳幼児加算(3歳未満) :500円(1⽇につき)
②幼児加算(6歳未満) :500円(1⽇につき)
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利⽤料加算事項
医療保険
退院時共同指導加算
6,000円
・主治医の所属する医療機関・⽼⼈保健施設に⼊院中・
主治医の所属する医療機関 ⽼⼈保健施設に⼊院中
⼊所中である場合において、その退院・退所に当たって、
訪問看護ステーションの看護師等(准看護師を除く)が、
主治医⼜はその所属する医療機関・⽼⼈保健施設の職員
と共同し、訪問看護を受けようとする者⼜はその看護に
当た ている者に対して 在宅での療養上必要な指導を
当たっている者に対して、在宅での療養上必要な指導を
⾏い、その内容を⽂書により提供した場合には、初⽇の
指定訪問看護が⾏われたときに、退院・退所につき1回
に加算する。
・厚⽣労働⼤⾂が定める疾病等の利⽤者及び厚⽣労働⼤
⾂が定める状態等(重症者管理加算の対象者)の利⽤者
については、2回に限り加算できる。
厚⽣労働⼤⾂が定める疾病等:末期の悪性腫瘍、多発性硬化症、重
症筋無⼒症、スモン、筋萎縮性側索硬化症、脊髄⼩脳変性症、ハン
チントン病、進⾏性筋ジストロフィー症、パーキンソン病関連疾患
(進⾏性核上性⿇痺、⼤脳⽪質基底核変性症、パーキンソン病
(ホーエン・ヤールの重症度分類がステージ3以上であって⽣活機
能障害度がⅡ度⼜はⅢ度のものに限る )) 多系統萎縮症(線条
能障害度がⅡ度⼜はⅢ度のものに限る。))、多系統萎縮症(線条
体⿊質変性症、オリーブ橋⼩脳萎縮症、シャイ・ドレーガー症候
群。)、プリオン病、亜急性硬化性全脳炎、ライソゾーム病、副腎
⽩質ジストロフィー、脊髄性筋萎縮症、球脊髄性筋萎縮症、慢性炎
症性脱髄性多発神経炎、後天性免疫不全症候群、頸髄損傷⼜は⼈⼯
呼吸器を使⽤している状態をいう。
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利⽤料加算事項
医療保険
⻑時間訪問看護加算
5,200円(週1回)
訪問看護基本療養費(Ⅰ)⼜は(Ⅲ)について、⼈⼯呼吸
( )
( )
器を使⽤している状態にある者に対し、2時間以上にわ
たる訪問看護を実施した場合には、週1⽇を限度として
加算する。
当該加算を算定した⽇以外に平均的な時間を超える訪問
を実施した場合は その他利⽤料を算定できる
を実施した場合は、その他利⽤料を算定できる。
退院⽀援指導加算
介護保険
⻑時間訪問看護加算
300単位(回)
特別管理加算の対象者に対して、1回の時間が1時間30分
を超える訪問看護を⾏った場合、訪問看護の所定サービス
費に上記単位数を加算する
6,000円
厚⽣労働⼤⾂が定める疾病等の利⽤者及び厚⽣労働⼤
⾂が定める状態等(重症者管理加算の対象者)の利⽤者
について、保険医療機関から退院するに当たって、訪問
看護ステーションの看護師等(准看護師を除く)が、退
院⽇に療養上必要な指導を⾏った場合には、退院⽇の翌
⽇以降初⽇の指定訪問看護が⾏われた⽇に加算する。
在宅患者連携指導加算
3,000円(⽉1回)
看護師等(准看護師を除く)が、利⽤者の同意を得て、
訪問診療を実施している保険医療機関を含め、⻭科訪問
診療を実施している保険医療機関⼜は訪問薬剤管理指導
を実施している保険薬局と⽂書等により情報共有を⾏う
とともに、共有された情報を踏まえて療養上必要な指導
を⾏った場合に ⽉1回に限り加算する
を⾏った場合に、⽉1回に限り加算する。
21
利⽤料加算事項
医療保険
在宅患者緊急時等カンファレンス加算
2,000円(⽉2回)
看護師等(准看護師を除く)が、在宅での療養を⾏っ
ている利⽤者であって通院が困難なものの状態の急変等
に伴い、当該利⽤者の在宅療養を担う保険医療機関の保
険医の求めにより、当該保険医療機関の保険医等、⻭科
訪問診療を実施している保険医療機関の保険医である⻭
科医師等 訪問薬剤管理指導を実施している保険薬局の
科医師等、訪問薬剤管理指導を実施している保険薬局の
保険薬剤師⼜は居宅介護⽀援事業者の介護⽀援専⾨員と
共同で患家に赴き、カンファレンスに参加し、それらの
者と共同で療養上必要な指導を⾏った場合には、在宅患
者緊急時等カンファレンス加算として、⽉2回に限り所
定額に加算する。
定額に加算する
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参考図書・資料
書籍・出版物
1)訪問看護ステーション療養費・介護給付費請求マニュアル ⽇本医療企画
2)訪問看護業務の⼿引き 社会保険研究所 3,200円+税(表紙②)
3)訪問看護お悩み相談室 中央法規出版 2,400円+税(表紙③)
4)訪問看護実務相談Q&A 中央法規出版 2,600円+税(表紙④)
2,500円+税(表紙①)
法令関係
1)指定居宅サービスに要する費⽤の額の算定に関する基準(抄)(厚⽣省告⽰第19号 平成12年2⽉10⽇)
2)指定居宅サービスに要する費⽤の額の算定に関する基準(抄)留意事項(⽼企第36号
2)指定居宅サ
ビスに要する費⽤の額の算定に関する基準(抄)留意事項(⽼企第36号 平成12年3⽉1⽇)
3)「訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費⽤の額の算定⽅法」の制定等について(保発第0305003号 平成20年3⽉5⽇)
4)「診療報酬請求書等の記載要領等について」等の⼀部改正について(保医発第0330008号 平成18年3⽉30⽇)
表紙①
表紙②
表紙③
表紙④
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編集・著作 株式会社ライフウエア
株式会社 ライフウエア 営業部
東京都渋⾕区本町1-4-3 エバーグレイス本町3F 〒151-0071
TEL:03-3372-9581
FAX:03-3372-9582
ホームページ:http://www.lifeware-net.co.jp
注:本製品の仕様等は改良のため予告なく変更されることがあります。
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