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Q7-8.外国籍者の退職金に対する課税について教えてください。
Q7-8.外国籍者の退職金に対する課税について教えてください。 (台湾の退職金制度について) 台湾の退職金制度は、2005 年から確定拠出型の年金制度(いわゆる新制度)が採用されていますが、 原則外国籍者は新制度には加入できません。 2005 年以前の確定給付型の年金制度(いわゆる旧制度)に加入している外国籍者については、台湾 内での退職金が発生します。 (退職金の課税方法について) 台湾源泉所得である退職金については、原則課税対象となります。 退職金については、以下の条件で所得総額に合算されます(2013 年度)。 1. 一括で受領した場合 (1) 受領総額≦「NT$15 万×退職時勤続年数」:所得額はゼロとします。 (2) 「NT$15 万×退職時勤続年数」≦受領総額≦「NT$30 万×退職時勤続年数」:半額を所得額とし ます (3) 「NT$30 万×退職時勤続年数」≦受領総額:「NT$30 万×退職時勤続年数」を超える部分につい ては全額所得額とします。 2. 分割で受領した場合 1 年間に受領した総額から 65 万元を控除した金額を所得額とします。 (代替ミニマムタックス税制との関連性について) 台湾外で支出された退職金のうち、台湾外源泉所得とみなされる金額については上述の計算上は課 税対象になりません。しかし、台湾居住者に対して台湾外で支給される退職金で、一部台湾外所得と考 えられる場合でも、代替ミニマムタックス税制に基づく計算においては、全額課税所得となります(代替ミ ニマムタックス税制については Q7-9 参照)。 お願い: 「本情報の提供は、あくまでも読者への参考に供するためのものであり、実際のビジネスは読者の責 任において行い、これにもとづく読者の行動や行為に起因するビジネス上の損害、損失等に対し、交流 協会や資誠聯合會計師事務所(PwC台湾)は一切関与せず、また一切の責任も負わず、一切の損害賠 償も負担いたしません。 なお、本情報には、台湾の所轄政府機関の解釈は入っておらず、また、常に最新の情報であるとは限 りません」。