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日本公衆衛生理学療法雑誌

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日本公衆衛生理学療法雑誌
Vol.1 No.1
ISSN 2189-5899 Nihon Koshyu eisei Rigakuryouho Zassi
Japan 2013
Japanese Journal of Public Health Physical Therapy
日本公衆衛生理学療法雑誌
通巻 1 号
2013 年 9 月
1
日本公衆衛生理学療法研究会
2
日本公衆衛生理学療法雑誌 1(1)ISSN 2189-5899
目次
1 総説 Review Article
日本公衆衛生理学療法研究会の発足について
2 レター
木村
朗
Letter
日本公衆衛生理学療法研究会発起人集会によせて
野口雅弘,他
3
日本公衆衛生理学療法雑誌 1(1)ISSN 2189-5899
総説 Review Article
日本公衆衛生理学療法研究会の発足について
木村 朗*
要旨
理学療法は昭和 40 年日本において理学療法士法が成立して以来、2013 年時点でおよ
そ 10 万人を超える有資格者によるサービス提供体制を持つに至った。
さらに、公衆衛生学的な課題に応えるためのサービスの提供のためには、新たに保健
医療福祉システムの視点および社会の価値観と経済成長、情報通信技術(Information
Communication Thecnology,ICT)の進歩、生活様式の変化など社会的視点を加えながら
研究し、社会に貢献することが公衆衛生理学療法の視点であり、本研究会の設立趣旨は
そこにある。
このような具体的な課題を、従来の理学療法に収束させるだけでなく、展開すること
を目的として研究する場として本会は設立された。さらに、インターネットの機能が進
歩したため、研究会運営を web ベースで行うことができるようになったことが契機とな
り、日本公衆衛生理学療法研究会の発起人の会が生まれ設立総会が平成 24 年 10 月 25
日に開催された。研究会の運営と Homepage の管理を、m3.com で行うことが可能になっ
たことからスポンサーの確保などの心配がなくなり、従来の学会組織と一線を画す運営
形態がとれる見通しが立った。
キーワード:健康管理、日本公衆衛生理学療法、ICT、DPT
*
Akira
Kimura. PhD 群馬パース大学大学院保健科学研究科
連絡先:群馬県高崎市問屋町 1-7-1 群馬パース大学
1 本会発足の経過
機能低下を有す人々の求める障害から
の脱却支援、障害を持ちながら健康管理
理学療法は昭和 40 年日本において理学
を志向することになった人々に、日本の
療法士法が成立して以来、2013 年時点で
従来型理学療法サービスだけでなく、新
およそ 10 万人を超える有資格者によるサ
しいミクロの技術開発の方法を検討する
ービス提供体制を持つに至った。
ことを志向する理学療法士が存在する。
この過程に、新たに保健医療福祉シス
肢体不自由児の療育や戦前の病院マッ
テムの視点および社会の価値観と経済成
サージ師の存在を手掛かりにして、数名
長、情報通信技術(Information
の志の高い医師の手から厚生省の手によ
Communication Thecnology,ICT)の進歩、
って今日の隆盛を迎えた日本型理学療法
生活様式の変化など社会的視点を加えな
はともすれば、北米、欧州とは医療ヒエ
がら研究し、社会に貢献することが公衆
ラルキー体制を良しとする日本型ケアと
衛生理学療法の視点であり、本研究会の
いうべき独特のスタイルを持つと考えら
設立趣旨はそこにある。
れる。この功罪を明らかにする学問の場
主たる研究課題は、より重度な障害を
は職能を中心として発展してきた日本の
持つ人の健康管理を支援するための理学
理学療法研究の集合体である諸学会で得
療法技術開発を支援するための学術的基
難いという事情があった。
盤に関する研究、理学療法技術の革新的
人材養成の面の経緯として、日本では、
進歩をもたらすことが期待される ICT と
昭和 38 年以降リハビリテーションの理念
素手の巧みさを組み合わせるシステムの
に基づく具体的サービスの提供のための
開発、地域住民の健康管理に役立つ理学
人材は厚生省管轄の養成学校で行なわれ
療法の医療経済的効用も含めた最適化問
てきた。やがて、昭和 54 年、金沢大学医
題、健康管理に貢献する都市計画に関す
療技術短期大学部に日本で初めての文部
る課題などが考えられる。
省下の養成教育が始まり、平成 4 年に開
このような具体的な課題を、従来の理
学した広島大学医学部保健学科理学療法
学療法に収束させるだけでなく、展開す
専攻の設置後、大学院博士課程まで揃っ
ることを目的として研究する研究者、実
た今日においてもなお、国際水準の公衆
践者が個々に研究発表し身に付けたノウ
衛生サービスに日本の理学療法が追従で
ハウは、有効な知のマネージメントを通
きていないことが判明したのは、2011 年
して活かされるべきであると考える者が
に生じた東北大震災の発生後のリハビリ
増えてきたことと、インターネットの機
テーション供給体制、プライマリケア体
能が進歩したため、研究会運営を web ベ
制を見ても不十分であった。
ースで行うことができるようになったこ
そこでは自立した専門職の駆使する知
とが契機となり、日本公衆衛生理学療法
識、未知の出来事に対する冷静な判断能
研究会の発起人の会が生まれ、今日の研
力の必要性を私たちは自覚した。この判
究会の発足につながった。
断能力と情報提供能力は理学療法のくく
5
日本公衆衛生理学療法雑誌 1(1)ISSN 2189-5899
りだけでなく、公衆衛生における技術・
究会開催支援、抄録募集査読管理、広報
知識を必要とするものである。
など、研究会の運営と Homepage の管理を、
公衆衛生と理学療法の関係史を紐解く
m3.com で行うことが可能になったことか
と、北米の理学療法が 1980 年代から同地
らスポンサーの確保などの心配がなくな
域でのポリオ流行に対する MMT の開発適
り、従来の学会組織と一線を画す運営形
応による症候学的スクリーニング能力を
態がとれる見通しが立った。
高め、ハーバード大学の医師らとともに、
リハビリテーション技術の応用を通して
北米の公衆衛生に多大な寄与をした史実
がある。これに注目し、公衆衛生の視点
を加味した理学療法の研究を追求すべき
との仲間が集い、日夜検討しながら発会
に至った。
北米では、やがて Doctor
of
Physical Therapy が誕生した背景を探
り、理学療法の提供とその意義をマクロ
の視点と、より洗練された ICT を用いシ
ステムとしての理学療法の効用、専門家
図1
と患者の間に存在する情報の非対称性の
日本公衆衛生理学療法研究会
ホームページ画像
解消等を主な研究対象として複合要因の
影響解析などの方法論を基に、従来から
その時の記事は以下の通りであった。
日本の理学療法士の行う研究対象であっ
ても、切り口と視点の異なるスタンスで
設立総会
主テーマとして日本公衆衛生理学療法研
究会を発足させることになった。
方法論として、まず、ICT を駆使しなが
日本公衆衛生理学療法学会
人
設立発起
登録のお願い
社会の変革に合わせながら、国民の健康
らヒューマンリレーションを拡げること
を守るために公衆衛生の専門職はその活
から、研究会を設立することと相成った。
動を推進し、歴史を刻んできました。
この度、私たち世話人は、公衆衛生理
2 研究会発足のための方法のあらまし
学療法学及び公衆衛生理学療法実践活動
のさらなる発展を目指し下記の目的を掲
口コミと、知人友人および具体的な
方法 Homepage 設立総会が平成 24 年 10 月
25 日に開催されることをインターネット
1)
で宣伝した。
幸いなことに、入会、会費徴収、研
げて「日本公衆衛生理学療法研究会」を
設立することにしました。
公衆衛生の様々な分野で働く理学療法
職の実践活動・教育活動に役立つ学会に
したいと考えています。
6
日本公衆衛生理学療法雑誌 1(1)ISSN 2189-5899
ついては、本学会設立の趣旨にご賛同
いただける場合には、発起人としてご登
野口
雅弘(金城大学)
私たちが世話人名をしています。
録くださいますようお願い申し上げます。 日本公衆衛生理学療法研究会発起人登録
発起人として特に役割が生じるわけでは
ありませんが、研究会設立後は、会員と
日本公衆衛生理学療法研究会の概要
してご登録をお願いいたします。
日本公衆衛生理学療法研究会は公衆衛生
における理学療法に関する研究を推進し、
日本公衆衛生理学療法研究会の目的
知識の交流を通して公衆衛生と理学療法
(1)公衆衛生理学療法学、並びに公衆
の進歩に寄与することを目的としていま
衛生理学療法実践の発展
す。
(2)公衆衛生理学療法活動、並びに公
衆衛生に関わる理学療法士教育の発展・
【日本公衆衛生理学療法研究会の目的】
開発
(1) 公衆衛生理学療法学、並びに公衆衛
(3)公衆衛生理学療法学の研究の推進
生理学療法実践の発展
(4)社会の安寧と国民の健康増進に寄
(2) 公衆衛生理学療法活動、並びに公衆
与
衛生に関わる理学療法士教育の発展・開
発
詳細を示します。
(3) 公衆衛生理学療法学の研究の推進
(4) 社会の安寧と国民の健康増進に寄与
○公衆衛生理学療法の実践の場でご活躍
の方。
○大学等で公衆衛生理学療法学を教えて
現在の研究動向
おられる先生、研究者。
○公衆衛生理学療法の発展にご尽力いた
1.公衆衛生学と理学療法学のリンク研究
だける方 。
2.臨床疫学(予測ルールに基づく理学療
多くのかたに発起人登録をしていただき
法臨床診断 vs 運動学ルールに基づく理学
ました。心より御礼申し上げます。
療法臨床診断)
なお、会費の納入は会員登録時になりま
3.理学療法保健情報学(ヘルスリサーチ
す。
と ICT 機器の統合的活用)
生活とともに歩む理学療法士。
4.基礎・臨床医学と理学療法トランスリ
日本公衆衛生理学療法研究会発足会
話人リスト
世
レーション
5.医療経済学と理学療法サービス
6.グローバル医療と DPT 化を前にした日
世話人 代表
本版 PT リフォーム
木村 朗(群馬パース大学)
7.理学療法と人間環境複合要因等
浅川 康吉(群馬大学)
などについて検討し、公衆衛生に寄与す
7
日本公衆衛生理学療法雑誌 1(1)ISSN 2189-5899
る実践指向型ヘルスサイエンスリサーチ
号取得者と同等とします。)
を基礎とする新たな公衆衛生理学療法研
究学の確立を目指している。
トランスリレーショナルから日本版公衆
衛生 DPT モデル研究を網羅する
【入会希望の方へ】
入会資格
入会・変更
以下の1.から3.まですべての条件を
満たすこと
入会手続き
1.日本の理学療法士免許所持者(日本国
本サイトでは m3.com 学会研究会のシステ
籍を有す英連邦下・北米下での PT 免許所
ムを利用して会員情報の管理を行ってい
持者も含みます)
ます。ご入会には m3.com ID が必要とな
2.修士の学位保持者(授与された国、分野
ります。
は問わない、ただし日本国籍を有す英連
◆「m3.com ID」をお持ちでない方・・・
邦下・北米下での PT 免許所持者において
画面右側にございます「新規会員登録」
は理学療法学士所持者は、日本国内での
から m3.com ID 取得、当会への入会希望
修士号取得者と同等とみなします)
を同時に行う事ができます。
3.博士号(公衆衛生、保健学、健康科学
における学位)を取得していること)
、も
◆「m3.com ID」を既にお持ちの方・・・
しくは、公衆衛生関連の研究業績を有し、
当ホームページにログイン頂き、画面右
公衆衛生または保健学、健康科学を主と
側にございます「入会希望」をクリック
する大学院博士課程に在籍していること
し、手続きを行ってください。
(博士号未収得者においては入会にあた
パスワードをお忘れの方は、下記 URL よ
り審査を受けてから、入会していただき
り登録メールアドレスを入力してくださ
ます。
い。ご登録いただいているメールアドレ
また、日本国籍を有す英連邦下・北米下
ス宛てに、パスワードの情報をお送りし
の PT 免許所持者において臨床および開業
ます。
(PT が管理運営を行う形態におけるクリ
本サイトでは学会研究会 jp のシステムを
ニック、研究所等における活動(臨床の
利用して会員情報の管理を行っています。
みならず、研究、保健医療分野マーケテ
ご入会には学会研究会 jp アカウントが必
ィング、民間保険会社における与信業務、
要となります。
医薬品、健康機器製造販売も含む)歴が 5
年以上ある場合も含みます。
当会の目的を理解していただき、興味あ
日本国籍を有す英連邦下・北米下での DPT
る方のご入会をお待ちしております。
免許所持者の場合、活動歴は 1 年以上あ
本会への入会希望を同時に行う事ができ
る場合、日本国内における理学療法士免
ます。承認にはお時間がかかることもご
許取得者における公衆衛生学分野の博士
ざいますのでご了承ください。
8
日本公衆衛生理学療法雑誌 1(1)ISSN 2189-5899
誌の発行を近々の目標に挙げたい。
◆「学会研究会 jp アカウント」を既にお
徐々に研究会の頻度を増しながら、可
持ちの方・・・
及的に経費を抑える方策を練るべきだと
当ホームページにログイン頂き、画面右
考える。
側にございます「入会希望」をクリック
し、手続きを行ってください。
また、複合要因影響解析学 2)を会員が
修め、高い情報リテラシーを公衆衛生と
理学療法の最適化に結び付ける指向性を
3. 研究会の今後の展望
鮮明にして行くことも近々の課題である
と考える。
少数精鋭によるオピニオンリーダーを
将来的には、日本型 DPT の能力開発に
目指すとともに、国内外の公衆衛生学的
資する知見の宝庫となる研究を担い、北
課題に対応すべく、将来のいかなるヘル
米、オーストラリアで主となるであろう
スケアプロフェッションのリフォームに
DPT の水準でコミュニケーションが可能
も対応すべき情報の取得を行い、公衆衛
な人々が集う学問の場、実践知の集合の
生と理学療法の最適な組み合わせを検証
場であり続けることを願っている。
しうる研究を通して、社会に貢献して行
きたい。
まだ、誕生したばかりの研究会ではあ
参考文献
るが、研究会による研究論文の全世界へ
1.http://kousyu-pt.kenkyuukai.jp/abo
の公開をめざし、ISSN を取得した研究会
ut/(2013 年 12 月 25 日アクセス可能)
2.http://www.työelämäosaaminen.fi/t
odistukset-en.shtml(2013 年 12 月 25 日
アクセス可能)
(受付 2013.10.25
採用 2013.12.25)
9
Launch of the Japan Public Health Physical Therapy Study Group
Akira Kimura*. PhD
Key words: physical therapy, public health, ICT, work life ability, complex factors
Formal physical therapy in Japan "physiotherapist law" in 1965 began supply established.
Since then, we had a service delivery system by qualified personnel in excess of about 10
million people at the time in 2013. Furthermore, it was considered necessary to study the
provision of services to meet the public health challenge. The spirit of the establishment of
this Study Group, newly health care and welfare systems perspective and social values and
economic growth, information and communication technology (Information Communication
Technology, ICT) advances, while adding a social perspective, such as changes in
lifestyle.The study, it is the point of view of public health physical therapy to contribute to
society. Research theme is not only challenge of the inner surface of the conventional
physical therapy, including environmental complex factors also a target. So far we have
received in ICCEF (work life ability)
guidance the auspices of the Dr.Olavi. Society was
established in October 25, 2013. Moreover, since the Internet function is advanced, it has
become possible to carry out the study group operating a web-based. Management form that
hide the traditional academic organization and clear distinction is can take outlook stood.
(Accept 2013.12.25)
*Graduate School of Health Sciences, Gunma Paz College
(ISSN 2189-5899 Japanese Journal of Public Health Physical Therapy)
10
レター
Letter
日本公衆衛生理学療法研究会発起人集会によせて
野口雅弘*,浅川康吉**,木村 朗***
平成 23 年の秋、日本公衆衛生理学療法研究会発起人集会は、とある学会の片隅で、木村
先生と浅川先生が歓談されているところで、小生が呼ばれ、熱心な議論の中で、
「よし、そ
れではやろう」という発声とともに、開かれました。より健康管理に役立つ公衆衛生の視
点から理学療法の在り方や、臨床研究の発掘を目指そうということでした。
当初、木村先生のホームページに発起人募集の広告が出され、数名が集まったと聞いて
います。その後、m3.com に運営そのものが移行し、小生がこの仕事の作業をするかもしれ
ない、という恐怖に似た感覚が、スーッと晴れて行ったことが、忘れられない思い出にな
りそうです。
以前、
国際環境複合要因学会でお会いした Tampere 大学 Olavi 先生や前金沢大学学長 岡
田先生が、本研究会の顧問になって下さっていることも大きな安心もつことになりました。
これから、研究会誌が国際逐次刊行物番号(ISSN)を取得され、晴れて業績の発表の場
として活用できるようになることを期待しています。
キーワード:健康管理、日本公衆衛生理学療法、国際環境複合要因学会
(受付 2013.10.25
*
Masahiro
Noguchi. MHS
金城大学健康医療学部理学療法学科,**首都大学東京福祉医療学部理学療法学
科,***群馬パース大学大学院保健科学研究科
*
採用 2013.12.25)
連絡先:〒924-0063 石川県白山市笠間町 1200 金城大学
11
編集後記
本研究会が誕生してまだ日が立たない新鮮な気分で、発刊できる喜びを感じています。
どのような研究であっても、そのデータ提供者に感謝しながら、その知を同様の困難をもつ人々に応用展
開する姿勢が、公衆衛生活動には求められるのではないでしょうか。
初心こそ、魔法であると言う言葉を忘れずに、精進して行きたいと思います。
大勢の方に感謝をこめて、いよいよ出航します。木村氏の“日本公衆衛生理学療法研究会の発足について”
、
と野口氏の“日本公衆衛生理学療法研究会発起人集会によせて”と併せて、本研究会の DNA の発現を見つ
めて行きたいと思います。
(A)
12
日本公衆衛生理学療法雑誌
編集顧問
岡田
晃(金沢大学名誉教授、前日本学術会議第 6 部会長)
Olavi Manninen(Tampere
University
Emeritus Professor)
編集同人
浅川康吉(PhD,首都大学東京
木村
教授)
朗(PhD,群馬パース大学 教授)
野口雅弘(MS,金城大学 講師)
生物統計家
Keisuke Tada
(東京大学大学院卒
Bio-statistician)
Hiroo Simoda
(Boston 大学卒
Bio-statistician)
編集
発行 日本公衆衛生理学療法研究会
発行日 平成 26 年 9 月 1 日
発行場所 日本公衆衛生理学療法研究会
群馬県高崎市問屋町
群馬パース大学 木村研究室方
電子出版
http://kimuakilabo.main.jp/jjphpt.html
13
日本公衆衛生理学療法雑誌投稿規定
1. 本誌への投稿は共著者も含めて日本公衆衛生理学療法研究会会員であることを原則とする。
2. 他誌に発表された原稿(印刷中,投稿中も含む)の投稿は認めない。
3. 掲載論文の著作権は日本公衆衛生理学療法研究会に帰属する。
4. 一度投稿された原稿の差し替えには応じない。
5. 本誌は原則として投稿原稿およびその他によって構成される。
投稿原稿の種類とその内容は表 1 のとおりとする
(制限頁は図表を含む)
。
6. 投稿料は無料とする。投稿原稿が採用された場合は掲載料を必要とする。掲載料は理事会の議を経て変
更することがある。投稿原稿が掲載された場合は全額著者負担とする。
7. 編集委員会は投稿原稿について修正を求めることがある。修正を求められた原稿はできるだけ速やかに
再投稿する。返送から 6 か月以上経過した場合は,投稿取り下げとみなす。なおこの原稿について新たな
投稿は妨げない。
編集委員会で修正を求められ再投稿する場合は,修正箇所を下線等で明示した原稿と,指摘された事項へ
の対応を具体的に説明する回答を別に付ける。
8. 投稿原稿の執筆要領
1) A4 サイズまたはレターサイズに,横書き 25 字×32 行として作成する。メインテキストファイル(論
文本体)には通しで行番号を付与する。数字およびアルファベットは原則として半角とする。なお,この
書式から大きく逸脱し,または制限頁数(表 1 を大幅に超過する場合は返却することがある。
2) 新仮名遣いを用い,できるだけ簡潔に記述する。誤字やあて字が多く,日本文として理解が困難な場合
や,文法上の誤りなどで英文として理解が困難な場合は返却することがある。
3) 投稿原稿は日本語か英語とする。英文の場合は英語の投稿規定を順守する。日本語の場合,図,表およ
び写真の説明は英文で記載してもよい。
4) 数字は算用数字を用い,単位や符号は慣用のものを用いる。
5) 特殊な,あるいは特定分野のみで用いられている。単位,符号,略号ならびに表現には簡単な説明を加
える。
6) 外来語は片仮名で書く。外国人名や適当な日本語訳のない術語などは原綴を用いる。
7) 年の表記は,原則西暦を用いる。元号表記は,行政資料の名称などどうしても必要な場合のみとする。
8) 図,表および写真には図 1,表 1 および写真 1 などの番号をつけ本文とは別のファイルを添付またはア
ップロードする。表は 1 頁に2つ以内とする(図,写真についても同じ)
。図,表および写真は白黒で掲載
されるので,白黒で十分理解できるものを作成すること。図は原則としてそのまま掲載できる明瞭なもの
とする。
9) 原稿には表紙を付し 1 枚目には表題,英文表題,希望する原稿の種類,原稿枚数(総文字数÷1,800 字)
,
図表および写真の枚数を書き,キーワードを記す。2 枚目以降には,著者名,所属機関名,編集委員会へ
14
の連絡事項および投稿論文責任著者の氏名および連絡先(所属機関,所在地,電話,ファクシミリ,電子
メールアドレス)などを付記する。
異なる機関に属する者が共著である場合は,各所属機関に番号をつけて氏名欄の下に一括して示し,その
番号を対応する著者の氏名の右肩に記す。別に英文表紙をつけ,表題,著者名,所属機関名,キーワード
を英語で記載する。
10) 日本語の原稿には 400 語以内の英文抄録をつける。ただし,論壇,公衆衛生理学療法活動報告,研究
ノート,資料については,これを省略することができる。英文抄録には英文表題とキーワードを記し,構
成は和文抄録(表 2)と同じく,目的(Objectives)
・
方法(Methods)・結果(Results)・結論(Conclusion)にわけて,見出しをつけて記載すること。英文に
ついては,専門家によるチェックを受けること。
11) 投稿原稿の内容が倫理的配慮を必要とする場合は,必ず「方法」の項に倫理的配慮や研究対象者への
配慮をどのように行ったかを記載すること。なお,ヒトを対象にした研究では,ヘルシンキ宣言ならびに
文部科学省・厚生労働省「疫学研究に関
する倫理指針」あるいは他の適切な指針に従うこと。動物を対象にした研究では,実験が実施された組織
における実験動物に係わるガイドラインに則した研究であることが求められる。倫理審査委員会の承認を
得て実施した研究は,承認した倫理審査委員会の名称および承認年月日を本文中(方法)に記載する。
12) 原稿の終わりに謝辞等の項を設けることができる。
13) 当該研究遂行や論文作成に際して,企業・団体等から研究費助成,試料提供,便宜供与などの経済的
支援を受けた場合は,謝辞等にその旨を記載しなければならない。謝辞等は別ファイルとしてアップロー
ドする。
14) 投稿にあたってすべての著者は投稿時に,
『日本公衆衛生における理学療法学会「公衆衛生における理
学療法学研究の COI に関する指針」の細則』第 3 条にしたがい,
「日本公衆衛生における理学療法雑誌投
稿時 COI 自己申告書」を提出しなければならない。申告書の内容については,謝辞等にその旨を記載する。
COI 状態がない場合は,
「開示すべき COI 状態はない。
」などの文言を記載する。
15)
文献は本文の引用箇所の肩に 1),1~5),1,3~5)などの番号で示し,本文の最
後に一括して引用番号順
に記載する。文献の著者が 3 人までは全員,4 人以上の場合は 3 人までを挙げ,4 人目以降は省略して,
3 人の著者名+『,他』とする(以下の最初の例を参照)。英文の文献で著者が 4 人以上の場合は,3 人
の著者名+『,et al.
雑誌名はその雑誌が使用している略名がある場合は使用してもよい。
ただし,その場合は原則としてすべての文献の雑誌名について略名を用いること。
記載方法は下記の例に従う。
雑誌の場合
1) 東京太郎,千葉一郎.多施設共同疫学研究における臨床試験の実態の類型化と今後の標準化にむけて.
日本公衆衛生理学療法雑誌 2012; 12: 123-126.
2)Taro T, Ichiro T, Ken Saitama, et al. Doctor of Physical Therapy in the United States. Phis Ther
15
2010(12).122-126.
◯単行本の場合
3) 群馬次郎.特定健康診査・特定保健指導における理学療法士活用の意義と方法.最多眞子,神奈川浜男,
尾崎豊太,編.特定健康診査・特定保健指導における運動支援から始める身体不活動予防
本公衆衛生理学療法協会.2012; 102-122.
4) Rothman KJ, Greenland S, Lash TL.Modern Epidemiology. 3rd ed. Philadelphia: Lippincott Williams
& Wilkins. 2008; 258
282.
原則として,特殊な報告書,投稿中原稿,私信などで一般的に入手不可能な資料は文献としての引用
を差し控える。
インターネットのサイトは,他に適切な資料が得られない場合のみ文献として使用してもよいことと
する。この場合は,サイト名とアドレスを簡潔かつ明確に記載するとともに,アクセスした年月日も付記
すること。
5) 厚生労働省.平成 20 年度特定健康診査・特定保健指導の実施状況(速報値)について.
2010. http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/dl/info02a_1.pdf (2012 年 2 月 22 日
アクセス可能)
.
6) World Health Organization. Infant and Young Child Nutrition: Global Strategy on Infant and Young
Child
Feeding.
Report
by
the
Secretariat.
2002.
http://apps.who.int/gb/archive/pdf_ ˆ
les/WHA55/ea5515.pdf (2013 年 3 月 28 日アクセス可能)
.
9.
論文投稿とメールのタイト
ルに記し、
研究会代表メールアドレスに送付することによって行う。
原則的に Microsoft Word ファイルで,
研究会代表メールアドレスに送付する。
「著作権委譲承諾書」には著者全員の記名および自署を要する。(採択時 2 週間以内に編集委員会まで送付
のこと)
10.メール投稿が困難な場合は編集委員(事務局)にご相談ください。
11. 投稿原稿の採否は編集委員会で審議し決定する。
12. 初校は著者が原稿の控えを用いて行う。校正の際は,誤字脱字の修正は認めるが,内容の加筆・修正
は認めない。
13. その他,本規定に関する問い合わせは事務局へ。
「参考」
〈掲載料〉1 編
10,000 円
16
表 1 投稿原稿の種類
種類
内容
公衆衛生における理学療法の活動,政策,動向などについ
1.論壇 Sounding Board
ての提案・提言
制限頁
5 頁
2.総説 Review Article
研究・調査論文の総括および解説
12 頁
3.原著 Original Article
独創的な研究論文および科学的な観察
10 頁
4.短報 Short Communication
独創的な研究の短報または手法の改良・提起に関する論文
5 頁
公衆衛生における理学療法活動に関する実践報告
10 頁
5. 活 動 報 告 Public Health
Report
公衆衛生における理学療法上重要な調査・分析に関する報
6.研究ノート Research Note
7.資料 Information
8.レター
告(独創性を強くは求めない)
公衆衛生における理学療法上有用な資料
掲載論文等に対する意見,海外事情,関連学術集会の報告
Letter
など
10 頁
10 頁
1 頁
(刷上り 1 頁はほぼ 1,800 字に相当する)
2) 本誌には上記のほか編集委員会が認めたものを掲載する。
3) 投稿原稿のうち,3, 4 および6 の構成は原則として表2 のとおりとする。
(表2の構成によらない場合は投稿の際その理由を付す)
4) 公衆衛生における理学療法活動報告は,自治体や地域団体等が公衆衛生における理学療法活動を通して
得た知見であって,他地域や団体が類似の活動を行う際の参考となる内容の報告とする。構成は表3 の例
を参考に,制限頁数は10頁とし,少ない頁数でも可能とする。
5) どの種類においても続報形式は認めない。
6. 投稿料は無料とする。投稿原稿が採用された場合は掲載料を必要とする(会員の声を除く)。掲載料は
理事会の議を経て変更することがある。
表2
投稿原稿の構成項目準ずる項目内容
抄録 要旨,まとめ
目的・方法・結果・結論にわけて,見出しをつけて記載すること。(1,000 字以内)
キーワード(6
緒言 はじめに,まえがき
研究方法 方法と対象・材料等
研究結果 研究成績
考察
結語 おわりに,あとがき
結論(省略も可)謝辞等謝辞,当該研究への助成や便宜供与など
文献 文献の記載は 7.14)に従う
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表3
公衆衛生における理学療法活動報告の構成(例)
項目準ずる項目 内容
抄録要旨,まとめ 目的,方法,活動内容,結論にわけて,見出しをつけて記載すること。
(1,000 字以内)
キーワード(6 個以内)
はじめに まえがき
活動の背景や目標,報告の目的
方法 方法と対象報告に用いた資料,活動の対象や地域,検討の方法
活動内容 活動結果 活動内容や取り組みの特徴,活動の結果や継続性,資金や人材の効率性
考察 考察活動およびその結果の検討,活動を通じて得られた知見,教訓や課題,他事業に応用できる
点や特殊な点
おわりに あとがき,結論
今後の活動への示唆(省略も可)謝辞等謝辞,当該研究への助成や便宜供与など文献
に従う。
文献の記載は 7,14)
18
平成 25 年 8 月 25 日
この日本公衆衛生理学療法雑誌
投稿前チェック表をつけて投稿してください
日本公衆衛生理学療法雑誌
投稿前チェック表
論文作成について
□ 抄録は 1,000 字以内で,目的,方法,結果,結論にわけて記載しているか
□ 本文の枚数,図表は投稿規定に沿っているか
□ 図表および写真は白黒で作成したか
□ 構成が表 2
になっているか(原著の場合は表 2 を厳守し,他の場合(会員の声を除く)はそれに準ずる)
□ キーワード(6 個以内)はつけたか
□ 英文抄録に英文の表紙はつけたか
□ 英文抄録は 400 語以内で,英文表題とキーワードを記し,目的,方法,結果,結論にわけて記載してい
るか
□ 文献の引用の仕方は正しいか(投稿規定にそっているか)
□ 英文抄録と和文抄録の内容はあっているか
□
記載したか。承認した倫理審査委員会の名称および承認年月日を記載したか。研究倫理審査を必要としな
い場合は以下にその理由を付すこと。
)
□ 研究遂行や論文作成に関わるすべての助成,経済的支援等について記載したか
□ 投稿時 COI 自己申告書を提出したか。申告書の内容を謝辞等に記載したか投稿直前のチェック
□ 所定の「著作権委譲承諾書」に,著者全員の記名および自署を付したか
□ 投稿論文の表紙に次の項目を書いたか
表題(和文および英文)
希望する原稿の種類
別刷必要部数
原稿枚数(総文字数÷1,800 字)
図表および写真の枚数
キーワード
著者名
所属機関名
編集委員会への連絡事項
投稿論文責任著者の氏名,連絡先
□ 本文,図表の枚数等確認したか,欠落は無いか
19
■日本公衆衛生理学療法
雑誌投稿時COI 自己申告書
日本公衆衛生理学療法雑誌
(投稿時から
投稿時COI自己申告書
での発表内容に関係する企業・組織または団体とのCOI 状態を記載)
該当の
項目
状況
1 報酬額 1 つの企業・団体から年間 100 万円以上
2 株式の利益 1 つの企業から年間 100 万円以上,あるいは当
該株式の 5%以上保有
有・無
有・無
3 特許使用料 1 つにつき年間 100 万円以上
有・無
4 講演料 1 つの企業・団体からの年間合計 50 万円以上
有・無
5 原稿料 1 つの企業・団体から年間合計 50 万円以上
有・無
6 研究費・助成金などの総額
1 つの企業・団体からの研
究経費を共有する所属部局(講座,分野あるいは研究室など) 有・無
に支払われた年間総額が 200 万円以上
7 奨学(奨励)寄付などの総額
1 つの企業・団体からの
奨学寄付金を共有する所属部局(講座,分野あるいは研究室
有・無
など)に支払われた年間総額が 200 万円以上
8 企業などが提供する寄付講座 (企業などからの寄付講
座に所属している場合に記載)
9 旅費,贈答品などの受領
1 つの企業・団体から年間 5 万
円以上
(本COI 申告書は論文掲載後3 年間保管されます)
(申告日)
記名(自署)
年
月
日
有・無
有・無
有であれば、著者名:企業名などの記載
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著作権委譲承諾書
日本公衆衛生理学療法研究会
御中
論文名(和文)
(英文)
著者名(筆頭著者から順に全員の氏名を記載してください)
上記の論文が日本公衆衛生理学療法雑誌に採択された場合m当該論文の著作権を日本公衆衛生理学療法研
究会に委譲することを承諾いたします。また、著者全員が当該論文の内容に責任を持ち、論文の内容は過
去に他誌に掲載されたり、現在も掲載(投稿中のものを含む)が予定されていません。さらに、本論文の
採否が決定されるまでは他紙には投稿しません。以上、誓約いたします。
(下記に記名および自署してください)
筆頭著者:
記名
自署
日付
年
月
日
自署
日付
年
月
日
自署
日付
年
月
日
自署
日付
年
月
日
所属機関名
著者:
記名
所属機関名
記名
所属機関名
記名
所属機関名
本誌への投稿は共著者も含めて日本公衆衛生理学療法研究会会員もしくは日本公衆衛生学学会員であるこ
とを原則とします。採択時点で会員でない共著者は入会手続きをとるようにお願いいたします。
(著者が記載しきれない場合、コピーして追加してください)
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