...

「ハマの防火帯建築」を芸術不動産として 民間主導により活用し

by user

on
Category: Documents
15

views

Report

Comments

Transcript

「ハマの防火帯建築」を芸術不動産として 民間主導により活用し
横 浜 市 記 者 発 表 資 料
平成 28 年 10 月 20 日
文化観光局創造都市推進課
「ハマの防火帯建築」を芸術不動産として
民間主導により活用していく取組を始めました!
横浜市では、アーティスト・クリエーターの集積を目的として、関内外地区の空き物件を活用
した民設民営型のアーティスト・クリエーター活動拠点の形成(以下「芸術不動産事業」という)
を進めてきました。
昨年度からは、新たな試みとして、横浜固有の戦後建築遺産であり、関内外の街並みを特徴づ
けている「防火帯建築(戦後復興期に、都市の防火を目的に建てられた不燃建物)」に着目し、不
動産オーナー等民間主導により芸術不動産事業を推進するための環境づくりを進めています。こ
の度、モデルとなる2つの事業が動き出すとともに、横浜国立大学と共同研究を始めたので、そ
の概要をお知らせします。
11月6日には、防火帯建築の活用セミナーも開催します。皆様のご参加をお待ちしております。
1
防火帯建築を芸術不動産として活用するモデル事業が動き出しました
防火帯建築を所有するオーナーへの働きかけにより、2つの防火帯建築で民間主導による芸
術不動産としての活用モデルが動き出しました。今後も、新たな活用モデルの立ち上げを推進
するとともに、モデルを通して得られた知見をもとに、民間主導による芸術不動産事業を促すため
の環境づくり(オーナー向け相談窓口の構築等)を進めていきます。
■モデル1 弁三ビル
■モデル2 住吉町新井ビル
所在地:中区弁天通3丁目 48
所有者:原地所株式会社
概 要:昭和 29 年竣工、4階建
所在地:中区住吉町3-28
所有者:株式会社新井清太郎商店
概 要:昭和 36 年竣工、4階建
《活用内容の概要》
部屋の状態にあわせ下記方法から選択し活用
(10室を第一弾として活用)
① マスターリース事業者が定期借家し、リノベーシ
ョンを行った上で転貸
② セルフリノベーション(自己改装)可能な賃貸物
件として、所有者が専用不動産サイトで募集
③ 所有者自らがリノベーションを行い賃貸
①の手法で改装後
《活用内容の概要》
利用していなかった3階(6室)を下記方法で活用
・現状有姿での賃貸とすることにより、オーナ
ーの初期投資を抑え、賃料を低減
・入居者がセリフリノベーションを実施(現況
復旧義務なし)
・アトリエ利用に限定
現況(改装前)
裏面あり
2
横浜国立大学との防火帯建築活用にかかる共同研究を開始します
震災や戦災からの復興建築の研究を行っている横浜国立大学
の藤岡泰寛准教授との共同研究を10月から開始しました。
第一弾として、関内外地区に数多く存在する防火帯建築の所有
者に対し、11月上旬から実態把握のためのアンケート調査を実施
します(2か年に分けて実施予定)。
◇研究内容
関内外地区における戦災復興ビル「防火帯建築」
群の評価手法と再生手法の開発研究
3
建設当時の弁三ビル(「公社住宅の軌
跡」神奈川県住宅供給公社より)
◇研究期間
平成28年10月1日~平成30年9月30日(2年間)
◇共同研究者
藤岡 泰寛 准教授(横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院)
防火帯建築の芸術不動産活用セミナーを開催します
11月5日(土)、6日(日)に開催される「関内外OPEN!8」の2日目のプログラムとして、
防火帯建築の芸術不動産活用セミナーを開催します。
◇開催日時
平成28年11月6日(日)午前11時~午後12時30分
◇会場
梅香亭(中区相生町1-1)
◇プログラム(予定)
①横浜での防火帯建築を活用した芸術不動産の取組紹介
②遊休不動産のリノベーションによる活用先進事例の紹介
③意見交換
④防火帯建築の活用事例見学ツアー(希望者のみ)
《見学先》梅香亭、弁三ビル、新井ビル他
本セミナー詳細の確認及び参加申し込み(事前申込制)は、下
記ホームページ(関内外OPEN!8専用サイト)からお願いします。
http://kannaigai.yafjp.org/kannaigai8/
●防火帯建築とは
都市の防火を目的として、1952年に施行された耐火建築促進法に基づき指定された防火建築帯内に建設された
主に3、4階建ての耐火建築物で、横浜では接収解除の時期と重なったため、都市の復興を加速するために多く
の防火帯建築が民有地に建設された。防火帯建築には、新しい建物では出せない趣や魅力があり、現代でも古い
建物、街並みを求めて居住する人、店舗や事務所を構える人がいる。
●芸術不動産事業とは
都心臨海部を中心に、地域資源や文化芸術の持つ創造性を生かして都市の活性化を図る「文化芸術創造都市」
の取組の一つとして、関内外エリアの民間の空きビルや倉庫等をスタジオやアトリエ、ギャラリーなどに転用す
ることで、民設民営型のアーティスト・クリエーターの活動拠点を形成するもの。
●関内外OPEN!とは
芸術不動産事業により横浜に集積したアーティストやクリエイターのスタジオを一般の方に期間限定で公開
するイベント。今年で8回目。主催はアーツコミッション・ヨコハマ(公益財団法人横浜市芸術文化振興財団)
。
お問合せ先
文化観光局創造都市推進課創造まちづくり担当課長
河本一満
Tel 045-671-3425
Fly UP